京都市南区の京都朝鮮第一初級学校の前で昨年12月、市民団体「在日特権を許さない市民の会(在特会)」(本部・東京)が、拡声器を使って抗議活動をした問題で、京都府警は10日、威力業務妨害容疑などで京都、神戸、大阪に住む在特会のメンバー数人の取り調べを始めた。既に逮捕状を取り、容疑が固まり次第逮捕する方針。また、会長宅の家宅捜索を始めた。今後、参加したメンバー数人の家宅捜索も行う。在特会の抗議活動をめぐり、警察当局が摘発に乗り出すのは全国初。ネット上などで活動、1万人近い会員 捜査関係者によると、在特会のメンバーは、昨年12月4日、同校の校門前で「密入国者の子孫」「スパイの子供やないか」「日本からたたき出せ」などと拡声器を使って約1時間にわたり抗議、授業を中断させるなど学校の教育活動を妨げた疑いが持たれている。 在特会は、学校側が隣接する児童公園に、朝礼台やスピーカーを設置している状況を「許可な
拡声機を使い「朝鮮学校はぶっ壊せ」などと大音量で叫んで京都朝鮮第一初級学校(京都市南区)の授業を妨害したとして、京都府警は10日、在日特権を許さない市民の会(在特会)の幹部ら数人から威力業務妨害などの容疑で事情聴取を始めた。容疑が固まり次第逮捕する方針。同校を運営する京都朝鮮学園が器物損壊や名誉棄損の容疑と合わせ告訴していた。 告訴状や関係者の話では、在特会幹部ら約10人は09年12月4日午後、同校校門前で約1時間にわたり、「こいつら密入国の子孫」「日本から出ていけ」などと怒鳴り、授業を妨害。向かいにある市立の児童公園に同校が設置していたスピーカーのコードを切断するなどしたとされる。 在特会側は、同校が児童公園を不法に占拠していると主張し、この行動の模様を撮影してインターネットで紹介。「民族差別だ」として抗議活動が起きていた。 また、在特会側がその後も同様の活動を予告したため、学園が「児童
京都朝鮮第一初級学校(京都市南区)の前で、「日本から出て行け」などと拡声機で叫んで授業を妨害するなどしたとして、京都府警は、在日特権を許さない市民の会(在特会、本部・東京)の幹部ら数人から、威力業務妨害などの疑いで近く事情聴取する方針を固めた。 捜査関係者によると、在特会幹部らメンバー約10人は昨年12月4日昼、同初級学校の周辺で1時間近くにわたり、拡声機を使って「日本人を拉致した朝鮮総連傘下」「北朝鮮のスパイ養成所」「日本から出て行け。スパイの子ども」などと怒鳴り、授業を妨害した疑いなどが持たれている。 在特会のホームページによると、在特会は、同初級学校が、隣接する児童公園に朝礼台やスピーカー、サッカーゴールを無断で設置して「不法占拠」をしていると主張。これらを撤去したうえで街宣活動をしたとしている。在特会側は街宣の様子を撮影し、動画投稿サイト「ユーチューブ」などで流していた。 学
ミニカップタイプのこんにゃく入りゼリーによる窒息事故に関し、消費者庁の泉健太内閣府政務官は15日、「法規制は現段階では非常に難しい」と述べ、ゼリーの形状や大きさなどについて法規制を行わない意向を示した。 7月末までに最終的な結論を出す方針だ。 内閣府の食品安全委員会が10日、「餅に次いで、あめと同程度に窒息事故頻度が高い」という評価書をまとめ、消費者庁に通知。評価書の内容などを受けて、泉政務官は「規制をするには何らかの基準が必要だが、その基準が明確になっていない」と判断した。 一方、15日、全国の消費者団体などで組織する「全国消費者行政ウオッチねっと」は記者会見し、「新たな事故が起きる前に、窒息リスクのある食品を規制する必要がある」と、法的整備を急ぐよう訴えた。

被害者参加制度のもと行われた裁判で東京地裁に入る遺族ら(被害者の妻と被害者の兄)=23日午後1時37 時分、東京・霞が関(栗橋隆悦撮影) 「思いは伝わったと信じています。ただ、被告には反省が感じられず、怒りがわいた」。危険運転致死罪の公判後、参加した被害者の妻が会見し、言葉を時折つまらせながら、こう語った。同じく参加した被害者の兄は「怒りは増えたが、伝えなければ裁判官は思いを知らないまま。傍聴席に座っているのとは違う」と語った。 法廷で2人に付き添った弁護人は「裁判の進行に遺族への配慮があり、遺族がいることが法廷の空気を変えた。裁判所にとって遺族は片時も無視できない存在になった」と評価した。 会見で妻は、事故の1カ月前に撮影したというピースサインの夫の遺影を掲げ、こらえていた涙を流した。「判決に思いを反映して実刑にしていただきたい。判決の日も来ます」。判決言い渡しは2月20日。 一方、今回

殺人や傷害など故意に人を死傷させた罪のほか、危険運転致死罪や強姦(ごうかん)罪などの被害者や遺族が、裁判所の許可のもと刑事裁判に参加できる被害者参加制度。犯罪被害者と被告との“距離”が縮まった。裁判員裁判用の法廷で23日開かれた2件の公判に「被害者参加人」として出廷した遺族らは、量刑についての意見や被告人質問の中で、事件や被告への思いを自らぶつけた。「あなたのような人は初めて」 自動車運転過失致死罪に問われたトラック運転手、海野尚康被告(66)の公判には死亡した男性の妻(34)と兄(35)が出廷した。検察官の隣に兄が、その後ろには付き添いの弁護人とともに妻が着席。検察官が起訴状や冒頭陳述を朗読すると、妻は起訴状などのコピーを手にしながら涙を流した。 検察官が、これまで1回しか遺族宅に訪れていないなど、被告の謝罪の姿勢について被告人質問で厳しく問いつめたが、被告ははっきりとした答えを返さない

交通事故で夫を失った妻は、公判参加後に遺影とともに記者会見に臨み、目元をぬぐった=23日午後、東京・霞が関、細川卓撮影 犯罪の被害者本人や遺族が同じ法廷の中で被告と向き合い、じかに言葉を交わす。日本の刑事裁判ではかつてない光景が23日、東京地裁の二つの法廷で展開された。ひとつは恐喝未遂・傷害事件。もうひとつは交通死亡事故をめぐる事件だ。交通死亡事故の法廷の様子は――。 自動車運転過失致死罪に問われている男性被告(66)の初公判。昨年8月、東京都内でトラックで右折するとき、対向車線のオートバイと衝突して男性(当時34)を死なせたとして起訴された。 被害者参加の裁判では、被害者・遺族は検察官側に座る。検察官の横には、男性の兄(35)と付き添いの弁護士が並び、男性の妻(34)がその後列に座った。 被告が罪状認否で起訴事実を認めた後、検察側が冒頭陳述と証拠の説明をした。被告が、事故後に

大阪府東大阪市の府立中河内救命救急センターで、男性患者(31)にとって不適合の血液が誤って輸血され、その後、男性が死亡した問題で、病院内の血液を管理する検査技師が保管庫にあった別の患者の輸血用血液と取り違え、運び出していたことが23日、分かった。その後、手術室に血液を運ぶ前と輸血直前の2度、確認する機会がありながら看護師と担当医師も怠っていたことが判明。3つの初歩的なミスが事故を招く結果となり、緊急時の輸血をめぐるチェック態勢の不備が露呈した。 同センターによると、男性は転落事故直後の20日午前9時16分に搬送され、約15分後に輸血を開始。検査技師は大阪市の日本赤十字社血液センターに男性と同じO型の血液パックを注文し、届いたパックの納品を看護師と一緒に確認した。 同時にセンター内の保管庫にあった血液も運び出したが、その際、別の患者の輸血用A型血液をO型と思い込んで取り違え、看護師に手渡した
手術中、輸血の血液型誤る=数時間後に男性死亡−大阪 手術中、輸血の血液型誤る=数時間後に男性死亡−大阪大阪府東大阪市の府立中河内救命救急センターで、転落事故のため重体となった同府門真市の男性(31)の蘇生(そせい)手術中に血液型を誤って輸血するミスがあったことが23日、分かった。男性は数時間後に死亡した。同センターが記者会見で明らかにした。既に遺族に謝罪したという。 届け出を受けた府警が司法解剖。その結果、輸血ミスと死亡の因果関係はなかったという。(2008/12/23-22:07) 関連ニュース 【アクセスランキング】今、1番の注目記事と写真は 2人死亡事故で被害者参加=両親や兄ら遺族6人-那覇地裁(12/18 18:34) 校長、引率教諭を書類送検=業務上過失致死容疑-小6天窓転落死で警視庁(12/17 13:34) 元教授、岩登り中に転落死=タイ(12/11 11:58)
転落事故で重傷を負い、大阪府立中河内救命救急センター(東大阪市西岩田、塩野茂所長、30床)に搬送された30代の男性患者に対し、同センターが誤った型の血液を輸血していたことが分かった。男性は輸血直後に死亡したが、同センターは「搬送時から重篤な状態で、ミスが死因ではない」としている。 同センターによると、男性は20日午前9時15分ごろ搬送された。医師がすぐに輸血をしたが、処置後の同日正午過ぎに出血性ショックで死亡した。男性の血液型はO型だが、輸血した約5170ミリリットルのうち約130ミリリットルはA型の血液だったことが死亡後に判明した。 血液パックには型別に色分けしたラベルが付いているが、管理担当の検査技師が取り違えて看護師に渡し、医師も間違いに気付かなかった。【平野光芳】
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