神名龍子 『不美人論』(藤野美奈子・西研、径書房)という本がある。直接的にはタイトルの通り「ブス」が抱える問題を中心に据えたものであり、具体的にどのような問題があるのか、それについてどのように考えればよいのかということが、対談形式でわかりやすく、しかし深く掘り下げて語られている。そしてなお興味深いことは、これが「不美人」に限った問題ではなく、かなり深いところで「女性一般」についての論とつながっているということなのだ。今回は本書を中心に、他の本や論文なども参照しつつ、そういう問題を取り上げて考えてみたい。 『不美人論』の初めの方で強く印象に残るのは、かつて藤野さんが「きれいになりたい」と「人として立派に」を相反するものと考え、両者の間で葛藤に引き裂かれる思いをしたということである。地方の高校、それも進学校に通っていた時代には、他者からの評価の基準は「成績」だった。言いかえれば、女の子の評価
こんにちは、みなさま。先週macska はラスヴェガスで開催された Re-visioning Prostitution Policy というコンファレンスに参加してきました。表題の通り売買春に関する4日間に渡る大会なのですが、性労働者と活動家、研究者とソーシャルワーカー(これらのアイデンティティは部分的に重複する)が集まり、性病感染防止のためのアウトリーチや合法化・非犯罪化それぞれの長所と短所といったお決まりの議論にとどまらず、広く性労働者の権利擁護に関心のある人が集まりさまざまな議論を繰り広げた画期的なイベントでした。またしてもこれが「ポップ」なのかどうか激しく怪しいですが、今回はそのレポートをお届けします。 と書き出してはみたものの、わたしはもともとこのコンファレンスには参加する気はなかったのね。というのも、こんな集会を開いても恵まれた環境で性労働をした経験があり今では本なんか出版し
勝間和代さんの「結婚のすすめ(1)35歳独身限界説」*1というブログ記事が話題になっている。はてなのブクマでは炎上状態だが、勝間さん自身は「評判になっています」という認識らしい。さすが、いつでもどこでもポジティブシンキングである。*2 すでに、いくつかの反論の記事があがっている。一つはid:nagano_haru さんの記事だ。非嫡出子差別を指摘し、勝間さんの「結婚ありき」で進める論を批判している。「メリットとかどうのこうのとかは「おまけ」で、「結婚」を現代風にメリットを説明して、『結婚しないと子供は生んではいけない』という価値観を補強している。」という指摘である。 nagano_haru「【勝間和代】35歳独身限界説批判〜結婚しなくいい、同棲しろ〜」 http://d.hatena.ne.jp/nagano_haru/20091106/1257483361 もう一つは、id:yellow

はてなブックマーク - だからずーーーーっと言ってたでしょ、俺は。 - NaokiTakahashiの日記 id:seijigakutoフェミニズム, 表現の自由 家父長制を推奨する表現物=差別問題として訴えるのは、電波すぎて真面目に相手する人は極少数に限られると思います / とはいえ、相手の攻撃対象を正確に把握する事は大事だと思います 2009/06/20 他にもこんな意見があるけれども。 id:orihime-akami 家父長制を叩くってのはさすがにやりすぎだなぁ。現代に流行る考え方ではないけど、十分多様性の範囲に入るでしょ。 2009/06/20 …… 家父長制批判こそフェミニズムの根本テーマじゃなかったっけ? いや、そりゃ最近はフェミニズムっていう思想も多様化しているけど、でもその根本には、「父親こそ一家の長であって、女性はそれに付き従うもの」という家父長制への批判がある。少な


1リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く