なんか書評書けと言わんばかりにこの本貰いましたが、まあ私に書かせてもメリットはないかと。ジャーナリストだからタブーないし。 一言でいうと、ひろゆき氏及び2ちゃんねるについて、知りたいことが全部隠されてる本だった。関係者一堂、空気読みすぎ。いつもイチローにくっついてる義田貴士みたいな“安牌インタビュー”は1冊目で十分かと。多くの読者は「知ってて書かない政治家の番記者」じゃなくて、やっぱり立花隆的なものを求めていると思う。 具体的には何かといえば、まあ以下2点が代表的な「編集者は出したいけど本人がOKしないタイトル」だろう。いずれも、ひろゆき氏の天才的なところなので、再現性ある形で書籍にまとめたらベストセラー間違いなしだ。 ①「ひろゆきはなぜ逮捕されないのか」 一部上場企業(ドワンゴ)子会社の取締役を務めているのに報酬ゼロの理由について本書では「貰っても差し押さえられるだけだから」と不敵なコメ

YOUR DOG (TENMAコミックスRiN) 作者: 関谷 あさみ出版社/メーカー: 茜新社発売日: 2008/05/23メディア: コミック購入: 28人 クリック: 398回この商品を含むブログ (30件) を見る 援助交際の少女たちを口説き落とし、会員制のアダルトDVDに出演させて食べている男。あるとき、かれの前にひとりの異質な少女があらわれる。 内気で、おとなしく、派手なところのない13歳。こんな商売に向いているとは思えないが、彼女は何度でもからだを開いた。いったい何を考えているのか? かすかに疑問に思いながらも、男は彼女との関係に嵌りこんでいく。しかし、かれは知らなかったのだった。彼女がかれに恋をしていることを……。 そういうわけで、エロ漫画です。エロ漫画ですが、普通に恋愛漫画ですね。少女漫画のよう、というには内容が過激ですが、しかし、どこか甘ったるいものがただよう作品です。

もともと、某ゲームのモデルだという噂に惹かれて手を出した「おもいでエマノン」。ストーリーは違えども、生命誕生から現在までのすべての記憶を持つ彼女は、わたしの中に永くいつづけてきた。 すんなり伸びた肢体、長い髪、おおきな瞳、そばかす――ちょっとエキセントリックな彼女には、くわえ煙草が似合う。鶴田謙二氏が「SFオールタイムヒロイン」というのもむべなるかな。ちなみに、わたしにとってSFオールタイムヒロインのベスト3はこれ。 エマノン(おもいでエマノン/梶尾真治+鶴田謙二) コーティー・キャス(たったひとつの冴えたやりかた/ティプトリーJr.) 芳山和子(時をかける少女/筒井康隆) 彼女とのわずかなひとときと、その「おもいで」をずっと大切にして生きること。 傷心をかかえた「ぼく」と怖いくらい共鳴しながら読む。物語を消費するのではなく一体化する感覚。思い入れが強すぎて、レビューよりも、思い出話をした


図書館で見かけた美少女・一駿河蜜に一目ぼれした淡谷雪国。しかし、彼女はお嬢様学校・青美女学院の生徒であり、雪国にできるのはバス停に並ぶ蜜を遠くから見つめることだけ……。ところが、そんな雪国に思わぬチャンスが。青美女学院で生徒会長をしている雪国の双子の姉、舞姫が、学校を交換しようと言い出したのだ。かくて利害が一致した二人は、学ランとスカートを“シャッフル”し、雪国は、お嬢様学校に潜入する。 大方の読者は「女の園に男が一人のハーレムもの?」なんて期待をするだろう。もちろん、そういったお約束は押さえつつも、さすがは伝統と格式ある少女小説レーベル「コバルト文庫」出身の竹岡葉月だけあって、女子高がゆえの複雑な人間関係や、お嬢様ならではのおいそれと人には言えない秘密など、女の子の心情にしっかり寄り添い、丁寧に描いている。よう太の表紙は、少々お色気過多な感もあるが、非常に可愛いできで、決して下品にさせて

十津川警部シリーズ3年ぶりの書下しとなる、西村京太郎「十津川警部 アキバ戦争」を読みました。いやあ、面白かったですよー。 というのもですね…。まずはあらすじを引用させていただきます。 「おかえりなさいませ、ご主人様」 秋葉原のメイド喫茶を訪れた日本画家・衣川円明は、交通事故で亡くなった娘・あすかによく似たメイドと出会う。彼女の名前は県明日香。名前まで一緒だ。 「故郷の山形に帰る前に、自分をモデルにしてほしい」という明日香の頼みに、日本画の最高峰と称されながら個展を開くことも絵を売ることもほとんどなかった孤高の画家は、娘のかわりに彼女の夢をかなえようと、一流ブランドで服を買い与え、高級ホテルで父娘の生活を楽しんだ。 だが翌日「娘の明日香を誘拐した」という電話が。身代金は一億円! 3年ぶりの書下しがこれでいいんでしょうか。いや、けっしてアキバ云々の題材がどうなの?とか言うつもりはなくって。まあ

秋葉原に行ったことは数えるほどしかなく、ここ5年の間には1回だけ。なんだけど、巡回先(加野瀬さんとことか)で話題になってる本で気楽に読めそうなもの、ということで読んでみました西村京太郎「十津川警部 アキバ戦争」。あ、ちなみにこれ、西村京太郎先生の2008年10冊目の新刊です(文庫化などの再刊は除いて10冊!)。 誘拐された人気メイドの行方を、ファンのオタク3人が探索する物語。いつも通り、リアリティーのないキャラクター+筋立てなんですけど、じゃあ「ミッション・インポッシブル」や「007」にもそういうことをいうのか、と。ヘンな人を出さないと、そうそう都合よく事件は起きないし、お話にもならない。オタク1、ガンマニア。標的に当たると熱で溶けるプラスチックの中に硫酸が入った弾丸とやらを発射できる自作エアガンを安アパートの一室で開発・製作。オタク2、実在メイドのリアルフィギュア(高さ1m程度)が「


きはらおとせではない。このはらなりせと読む。彼女はボーイズラブ作家である。男同士の恋愛を主軸にした物語を精力的に書いている。 いや、ここで引く前にちょっと聞いてほしい。まずボーイズラブの現状を知ってもらいたい。 諸兄がボーイズラブに抱くイメージはどんなものだろうか。例えば王子様、例えば美少年、例えば美形青年実業家。そんな見目麗しい男たちがキャッキャウフフと乳繰り合っているというイメージだろうか。それはあながち間違いではない。確かにそういった作品群が大半を占めるからだ。ただし、それだけかというと答えは否だ。 ボーイズラブの懐は思ったよりも深い。時代物あり、ファンタジーあり、サスペンスあり、不細工あり、さえない親父あり、バツイチもありだ。人気作家に限られるが、男同士であれば何を書いてもいい土壌がある。木原音瀬は間違いなくその「何を書いてもいい」という特権を与えられた作家だ。 彼女の作風をひとこ

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