東北大学大学院医学系研究科の赤池孝章(あかいけ たかあき)教授らのグループは、ヒトを含む哺乳類が硫黄代謝物を利用した新規なエネルギー産生系(硫黄呼吸と命名)を持つことを、世界で初めて明らかにしました。本研究は、哺乳類が酸素の代わりに硫黄代謝物を使用してエネルギー産生していることを明らかにした科学史に残る画期的な発見です。今回の新しい「硫黄呼吸」メカニズムの発見は、老化防止・長寿対策、肺気腫や心不全などの慢性難治性呼吸器・心疾患、がんの診断・予防・治療薬の開発に繋がることが期待されます。本研究成果は、2017年10月27日10時(英国時間、日本時間10月27日18時)に、英国科学誌「Nature Communications」に掲載されました。 ポイント ヒトを含む哺乳類は酸素呼吸によってエネルギーのほとんどを産生しており、生命活動を維持するためには酸素が必須であると考えられていた。 この
スマートフォンや携帯ゲーム機などに広く使われているリチウムイオン電池の次世代電池「全固体電池」の新たな材料を、東京工業大学の菅野了次教授らが発見した。液漏れや発火事故の心配が無く、高性能化もみこめる。実用化に近づく成果という。大学が14日発表する。 リチウムイオン電池は通常、材料に「電解液」という液体を使う。正極と負極の間にある電解液にイオンを流して電気を取り出すしくみだ。だが、電解液は可燃性の物質を含み、発火や液漏れなどの事故の可能性があり、飛行機内への持ち込みが制限される場合もある。そこで、液体を使わず安全性の高い全固体電池が次世代電池の有力候補として注目されている。 固体は液体よりイオンが流れにくく、電流を取り出しにくいことが課題だったが、菅野教授らは2011年、電解液に匹敵する性能の固体の電池材料をつくった。ただ、高価なレアメタルであるゲルマニウムを使っていた。 今回、スズやケイ素

大量の電気を蓄えられるフッ素と金属の化合物を電極に使うことで、現在のリチウムイオン電池を超える性能の新型電池を開発したと、京都大学などの研究チームが28日発表した。繰り返し充放電できる耐久性を高め、将来的に小型・大容量電池の実用化を目指す。 研究チームによると、新型電池は正極から負極側にフッ化物イオンを流して電気を取り出す。現在広く使われているリチウムイオン電池は、逆の負極から正極側に、リチウムイオンを流して電気を取り出すしくみだ。 これまで、電極の材料には使えないと考えられていたフッ素と金属の化合物を使ったのが特徴だという。実験レベルでは、電池性能を示すエネルギー密度が電池の重さ1キログラムあたり398ワット時を記録。リチウムイオン電池の到達可能な最大値と考えられる同約300ワット時を超えたという。 研究は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が2009年度から始めた国家プロジェ

森林のノーベル賞と言われるマルクス・ヴァーレンベリ賞を、日本人が初めて受賞することになった。スウェーデンのマルクス・ヴァーレンベリ財団が、2015年の受賞者を東京大学の磯貝明教授と齋藤継之准教授、そしてフランス国立科学研究所植物高分子研究所の西山義春上級研究員に授与すると発表したのである。 この賞の存在は日本ではほとんど知られてこなかった。実際、受賞者の決定を発表した記者会見場には私を含めて数人の記者しかおらず、大手メディアはいなかったようである。 しかし今回、磯貝教授をはじめ日本人が3人受賞した意義は極めて大きい。 とりわけ、国内で消費するエネルギーのほとんどを海外からの輸入に頼ってきた日本にとって、日本が実は世界でも類まれな森林というエネルギー資源大国であるだけでなく、その森林資源を最先端の構造・機能材料として使う研究で世界のリーダー的役割を担っていることがはっきり示されたからである。

次世代のエネルギー源として注目される水素の活用を進めるため、東京都は400億円の基金を新たに設け、5年後のオリンピック・パラリンピックまでに水素を燃料に使う「燃料電池車」の普及や、水素を供給する施設の整備などに集中的に取り組む方針を決めました。 東京都は、2020年のオリンピック・パラリンピックまでに次世代のエコカーとされる「燃料電池車」をおよそ6000台普及させたり、燃料の水素を供給する「水素ステーション」を35か所整備するなど、“水素社会”の実現を目標に掲げています。 こうした政策に必要な財源を景気の動向などに左右されずに確保するため、都は来年度、400億円の基金を新たに設けてオリンピック開催の年まで集中的に取り組む方針を決めました。 具体的には、「燃料電池車」を購入する人のほか、路線バスなどに「燃料電池バス」を導入したり、「水素ステーション」を整備したりする企業などに費用の一部を助成
米国による関税政策の影響が日本企業に与える影響がより鮮明になってきた。自動車業界のように数千億円規模の減益要因となるケースがある一方で、当初想定よりも影響額が大幅に縮小する企業や、... マイクリップ登録する

営業を終えたのは、1972年に運転を始めたアメリカ東部にある「バーモントヤンキー原発」で、運営する電力会社によりますと、29日、原子炉に制御棒が入れられて運転が停止しました。 この原発は、東京電力福島第一原子力発電所の1号機などと同じタイプで、福島第一原発の事故を契機に地元の州政府などが安全性への疑問から運転停止を強く求めても、一貫して営業を続けてきました。 営業を終えた理由について、電力会社は、シェールガスの生産などで火力発電の発電コストが下がるなか、安全基準を満たすうえで必要な設備投資がかさみ採算が合わなくなったためだとしていて、「運転停止は経済的な判断だ」と説明しています。 ※下記リンクより、一部抜粋。続きはソースで http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141231/t10014372331000.html 関連記事 【緊急速報】韓国の原発

ウランの核分裂は1938年末にドイツで発見された。その直後に起こった第二次世界大戦中にナチスが原爆を開発するのではないか、という恐怖感が米英の連合国に強かった。それが米国の原爆開発の誘因になったことはよく知られている。ドイツが原爆を開発するとなれば、その中心人物とみられたのは、量子力学の建設者で、不確定原理を提唱した理論物理学者のハイゼンベルク(1901~76年)だった。ハイゼンベルクらはドイツ南西部の山あいの美しい町、ハイガーロッホの丘にある教会の地下洞窟に重水炉を建設し、終戦直前の45年2月末に実験したが、核分裂の連鎖反応が持続する臨界に達しなかった。 この原子炉は、ナチスの降伏直前に米国が送り込んだアルソス特殊部隊によって45年4月に、近くの畑に埋められていたのを接収され、徹底的に調べられた。現在は、再現された炉心が現地の博物館で公開されている。その構造を基に計算したところ、「原子炉

米国のソーラー・ウインド・エナジー・タワー社が商用レベルで世界初の「太陽-風力下降気流タワー」を開発して、南部のアリゾナ州に第1号の発電所を建設する(図1)。米国とメキシコの国境にあるサンルイス(San Luis)市で4年後の2018年に運転を開始する予定だ。 サンルイス市に建設する発電所はタワーの高さが686メートル(2250フィート)で、1時間あたり最大で125万kWh、平均で43.5万kWhの電力を供給することができる。総発電量は1年間で38億kWhに達する。火力発電所の発電量と比べると大規模な60万kWクラスに相当する。 この発電設備の特徴は太陽熱と風力を組み合わせたハイブリッド方式にある。円筒形のタワーの最上部では太陽光による熱で空気を温める一方、タワーの内部にある噴射システムから冷却水を霧状に放出する。温かく乾いていた空気が蒸気を吸収して冷たく重くなると、時速80キロメートル(

By Rodrigo Gómez Sanz 大量のエネルギーを創出できる原子力発電は、制御や廃棄物処理の難しさとは切っても切り離せない関係です。エネルギー源としての原子力をいかに活用するかという観点で、自然界が生み出した原子炉である「オクロの天然原子炉」に学ぶことはなお多いと言えるようです。 2 billion-year-old African nuclearreactor proves thatMother Nature still has a few tricks up her sleeve | ExtremeTech http://www.extremetech.com/extreme/181620-2-billion-year-old-african-nuclear-reactor-proves-that-mother-nature-still-has-a-few-tricks

原子力発電所から出るいわゆる「核のゴミ」の処分場が決まらない問題で、経済産業省の専門家会議は、全国の自治体から応募を待つこれまでの方法を改め、国が科学的な根拠に基づいて処分場に適した地域を示すことを盛り込んだ案をまとめました。 この案は28日の経済産業省の会合に報告されます。 原発を運転したあとに残る高レベル放射性廃棄物、いわゆる「核のゴミ」について、国は地下深くに造る処分場に埋める計画で、11年前から公募で候補地を探していますが、現在、手を挙げている自治体は一つもありません。 こうしたなか、処分場の計画を見直している経済産業省の専門家会議は▽応募を待つこれまでの方法を改め、地盤が安定しているなどの科学的な根拠に基づいて国が処分場に適した地域を示すことや▽処分場受け入れの判断に自治体の代表だけなく、住民の意見を直接反映する仕組みを作ることを盛り込んだ中間的な見直しの案をまとめました。 背景
2013年10月20日22:55 カテゴリ2ちゃんねる イギリス「中国の原発安いから中国に作ってもらうわwww」 国民「ぎえええええ!」 Tweet 編集元スレ:イギリス「中国の原発安いから中国に作ってもらうわwww」 国民「ぎえええええ!」 1 ドラゴンスクリュー(愛知県) 2013/10/20(日) 04:28:43.33 ID:0fKQRWh6P ハッキング疑惑、不透明性・・・ 中国企業の原発参入に英メディアが懸念中国訪問中のオズボーン英財務相は17日、中国企業が英国内の原発建設・運営に参入することを認める方針を明らかにした。また、英国は規制手続き上の支援も行うという。原発輸出ビジネスの開拓を狙う中国にとっては、実績作りのチャンスになりそうだ。 英国は、サマセット州ヒンクリーポイントに計画中の新原発について、仏EDF社と交渉中であったが、EDF社は膨張しつつあるコストを分担する狙い
「3.11」以来、日本国内でもエネルギー政策のあり方がそれまでにも増して問われるようになってきましたが、世界的にみても同じことが言えます。増大を続ける世界の人口のためにエネルギー源をいかに確保するのかと同時に、再生可能エネルギーへの移行は持続可能な社会を実現していくために避けられない方向性のひとつと言えるかもしれません。そんな再生可能エネルギーへの移行コストをわかりやすくまとめたインフォグラフィックが公開されています。 The Cost ofGoingGreen Globally | Quid Corner http://www.quickquid.co.uk/quid-corner/2013/09/03/the-cost-of-going-green-globally/ 世界中で消費されるエネルギーの量は石油換算量で86億7700万トンに相当し、そこから作り出されるエネルギー量は3億

海外FX業者を利用する上で、ボーナスは絶対に欠かせません。口座を新規開設するだけでもらえる「口座開設ボーナス」、入金時にもらえる「入金ボーナス」、その他にもキャッシュバックなど、様々なボーナスがもらえます。 受け取ったボーナスはそのまま取引に使え、利益が出た時は出金することも可能です。お得はあっても損はないボーナスなので、海外FX業者を選ぶ際には必ず比較しておきたいところです。 そこでこの記事では、海外FXボーナス(口座開設ボーナス・入金ボーナスキャンペーン)全195社を徹底的に研究した上で、おすすめ完全比較ランキングにまとめました。日本人に人気のFX業者だけでなく、マイナーの海外FX業者や注意点なども詳しく解説していきます。 「海外FXボーナスが豪華な業者をすぐに知りたい」という方向けに、海外FXボーナス選びに役立つカオスマップを作成したのでこちらも併せて参考にしてください。 「どのFX
丸紅は11日、大雪山国立公園内にある白水沢地区(北海道上川町)で、地熱発電に向けた資源調査のための地表調査を開始すると発表した。調査は同日から来年2月までの予定。 蒸気を噴出させる井戸の掘削費用の一部を石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が支援する。 環境省が昨年3月に国立・国定公園内での地熱開発規制を緩和したのを受け、調査が可能になった。 今春、地元自治体や温泉旅館組合などで作る協議会が地表調査を進めることで合意。自然環境や温泉への影響がないことを調べた上で自治体などの認可を得て掘削調査に入る計画。環境影響調査などを経て発電までには10年程度かかる見通しという。 丸紅は、海外ではインドネシアなどで地熱発電の運営事業に参画している。
ラジエターとは必要のない熱を外部に放熱する装置で、クルマのエンジンを冷やすのにも使います。山田教授のアイディアは、水で冷やすのではなく、熱の伝わり方が水の10倍もある鉄でできた格納容器そのものを、空冷ラジエターとして使います。 山田教授は原子核物理、加速器、放射光の専門家で、特に量子力学の分野できわめて優れた実績があります(略歴などは下記)。 ●手順 ①一定の水圧をかけた水とともに、鉛の粉末あるいは微小なボールを冷却水投入口から投入します。鉛は水流にそって圧力容器、格納容器、そして破損口から外部に流れます。この過程で水より重たい鉛は、溶けた核燃料に落ち、全体を少しずつおおいます。 ②おおいかぶさった鉛の量が増えて、燃料が水と接触しなくなると燃料の温度が上がり、鉛は溶けだし(300℃程度で)さらにスムーズに燃料全体をおおいます。この段階でも、放射能が冷却水に移る割合が減るでしょう。 ③燃料の

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日本においてもFIT議論が始まってからは失敗扱いされることの多いドイツの太陽光発電だが*1、最近良いニュースが報道された。http://www.jiji.com/jc/rt?k=2012052800241rによると*2ドイツの再生可能エネルギー関連シンクタンク、国際経済フォーラム再生可能エネルギー(IWR、本部ミュンスター)のディレクター、ノルベルト・アルノホ所長は26日、同国の太陽光発電量が25、26日の昼ごろの時間帯に過去最高の22ギガワット時(GWH)を記録したことを明らかにした。 アルノホ氏は「過去にこれほどの太陽光発電をした国はない」とし、「この数週間、何回か20GWHに近づくことはあったが、25、26日に初めてこの水準を上回った」と指摘した。同氏は、先進工業国の一つが平日(25日)に電力需要の3分の1、工場やオフィスが休みの土曜(26日)には半分近くを太陽光発電で賄えることが

7月にFITが導入されて、2か月分の認定状況が報道されている。 自然エネルギー:再生可能エネルギーの導入ペースが加速、2か月で年度目標の半分を突破 - スマートジャパン 経済産業省が発表した7月と8月の集計結果によると、この2か月間に固定価格買取制度の対象として認定された発電設備の規模は130万kWに達し、2013年末の目標値250万kWの半分を超えた。 (略) 今後も同様のペースで再生可能エネルギーによる発電設備が増えていくと、2013年3月末には600万kW程度の規模まで拡大する。 再生エネ導入実績、目標の5割超す 想定より早く :日本経済新聞 発電設備の容量でみた8月末の実績によると、メガソーラーなど住宅以外で使う太陽光が73万キロワットと最も多かった。住宅向けの太陽光の31万キロワット、風力の26万キロワットが続いた。設置に時間がかかるものもあり、すべてですぐに発電できるわけではな
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