57年前、静岡県で一家4人が殺害された、いわゆる「袴田事件」で、無罪を主張しながらも死刑が確定した、袴田巌さんについて、東京高等裁判所は再審=裁判のやり直しを認める決定をしました。有罪の根拠とされた証拠について、決定は「捜査機関が隠した可能性が極めて高い」と、“ねつ造”の疑いに言及しました。 袴田巌さん(87)は、57年前の1966年に今の静岡市清水区で一家4人が殺害された事件で、死刑が確定しましたが、無実を訴え、裁判のやり直しを求めています。 9年前、静岡地方裁判所が再審を認める決定を出し、袴田さんは死刑囚として初めて釈放されましたが、その後の東京高裁は一転して再審を認めず、さらに最高裁が審理が尽くされていないと判断したことから、東京高裁で再び審理が行われる、異例の展開をたどっていました。 最大の争点は、逮捕から1年以上あとに現場近くのみそタンクから見つかった衣類についた血痕の色の変化で

死刑が確定しながらも静岡地裁の再審開始決定で約48年ぶりに釈放された袴田巌さん(80)の即時抗告審で、東京高裁から委託を受け、地裁決定の根拠となった弁護側DNA型鑑定の手法の有効性を検証していた大阪医科大の鈴木広一教授が、有効性を否定する報告書をまとめ、東京高裁(大島隆明裁判長)に提出したことが27日、関係者への取材で分かった。 高裁の判断に影響を与える可能性があり、弁護側の反発は必至だ。有効性が認められれば、再審開始に一気に傾くとみられていたが、3年近くに及ぶ即時抗告審はさらに長引く恐れが出てきた。

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