医薬品成分のステロイドを含む商品「NOATOクリーム」=東京都新宿区の四谷署 アトピー性皮膚炎に効く化粧品と偽り、医薬品成分のステロイドを含む商品「NOATO(ノーアト)クリーム」を販売したとして、警視庁は19日、化粧品販売会社「ラバンナ」(東京都新宿区、現イエス・オーケー)の実質経営者、南原貴裕容疑者(29)=東京都新宿区市谷砂土原町=ら幹部5人を薬事法違反(無許可医薬品の販売)容疑で逮捕し、発表した。 南原容疑者は夕刊紙を発行する「内外タイムス社」の実質的オーナー。調べに「クリームを輸入して売ったが、中身は知らなかった」と否認しているという。 同商品をめぐっては、炎症がひどくなったなどの副作用の苦情が全国の消費生活センターに相次いだ。昨年7月に国民生活センターの調査でステロイド成分が含まれることが判明し、東京都が製造販売中止と回収を同社に指示。警視庁は昨年10月にラバンナ社と関係
“健康ブーム”にあやかって、テレビや雑誌にあふれる医療・健康情報。あまりに多すぎて、はたして何を信じたら良いのだろうかと迷っている方も多いのではないか。 『治療は大成功、でも患者さんは早死にした』などの著書がある予防医学者で、医療分野における計測、統計研究の第一人者、岡田正彦新潟大学大学院医歯学総合研究科教授は、この“健康ブーム”に警鐘をならす。 「巷に氾濫している医療・健康情報に躍らされた結果、『こんなはずじゃなかったのに』と後悔している人は実はかなり多い。宣伝のうまい民間療法にはまってしまい、有効な治療の機会を失う人もいます。また、日本の医学の研究が縦割りでおこなわれていることから、たとえば、高血圧を治すための治療で心筋梗塞を誘発してしまうなど、正規の治療によって、かえって健康を損なってしまう、『医源病』ともいうべきケースが報告されています。医療でも、民間療法でも、『最新』と銘打た
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