なぜかドラマや映画に登場する「不良少年」ほど、女性にとって魅力的に見える――そんな現象を一度は耳にしたことがあるかもしれません。 一見すると暴力的で乱暴な振る舞いが目立つのに、その中に垣間見える繊細さやミステリアスな雰囲気によって、つい心を引き寄せられてしまうこともあるでしょう。 実際に、「支配的な男性」に惹かれる心理を研究する分野は長く存在しており、最近では“ロマンティック・パラソーシャル・リレーションシップ(RPSR)”という形で、フィクションのキャラクターに深い恋愛感情を抱く例が注目されています。ドイツのヴィュルツブルク大学(University of Würzburg)による研究によって、こうした「不良」への憧れが、女性自身の性格特性や恋愛スタイル、そして刺激を求める度合いと密接に関連することが示唆されました。 特に「遊び的恋愛を好む傾向」や「ドキドキする体験を求める感覚」が強い

死の貝:日本住血吸虫症との闘い (新潮文庫 こ 28-2) 作者: 小林 照幸 出版社: 新潮社; 文庫版 発売日: 2024/4/24 小林照幸『死の貝 日本住血吸虫症との闘い 』(新潮文庫)が注目されている。4月24日に上梓されて以来、現在4刷、累計2万6千冊のスマッシュヒットだ。26年前の1998年に出版された本が、なぜいまこんなに注目を浴びているのか。以前より小林照幸の本を”激推し”してきた東えりかと、医学者・仲野徹が話を聞いた 仲野 『死の貝』は昔読んだ記憶があったけれど、文庫化されたのも20年以上時間が経ってからだし、こんなに注目されることってある?と不思議になりました。どうして突然文庫化されたんですか? 小林 それは新潮社さんからご説明頂きましょうか。 編集部 もともと新潮社の営業部と未来屋書店で、月に一回、情報交換の定例会議をしています。そのなかで女性書店員さんが「そういえ
放射線は目に見えませんが、ガイガーカウンターなどのデバイスを用いることで身の回りの放射線の量を測定できます。物理学関連のQ&Aサイト「Physics Stack Exchange」には「衣類乾燥機の中の線量を測定したら、家の平均的な線量より高かった」という報告が寄せられています。 Why is my dryer radioactive? - Physics Stack Exchange https://physics.stackexchange.com/questions/764460/ 乾燥機内の放射線量の多さについて報告したのはPhysics Stack ExchangeのユーザーであるMarsroverr氏です。Marsroverr氏はガイガーカウンターを入手して自宅で放射線量を測定していました。その結果、自宅の平均的な放射線量は0.09~0.11マイクロシーベルト/時だったのに対し

現代に復活したマンモス肉のミートボール絶滅した巨大生物「マンモス」 /Credit:Vow_mammothmeatballマンモスは、ゾウに似た巨大な生物であり、大きな個体では肩の高さが4.5m、体重は20t近くもあったと推測されています。 彼らは400万年前から存在し、約1万年前には気候変動などが原因で絶滅したと考えられています。 これまでに多くのマンモスの化石が発掘されており、2007年にはシベリアでほぼ無傷な凍結マンモスが発見されました。 こうした発見が、「絶滅した巨大生物」として、私たちの中にマンモスの強いイメージを植え付けることになりました。 マンモスは気候変動によって絶滅した /Credit:Vow_mammothmeatball そして、この絶滅生物に目を付けたのは培養肉会社でした。 これまでにアルパカ、バッファロー、ワニ、カンガルーなど50種類以上の培養肉の開発に取り組

マルチバース(多元宇宙)は存在するのか? 私たちの世界は数ある中の1つなのか? マルチバースは、2023年アカデミー賞作品賞を受賞した映画『Everything Everywhere All At Once(エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス)』の中心をなす設定だ。映画では主人公である中国人の移民がパラレルワールドを行き来して、まったく別の人生を送る。 しかし、マルチバースに何らかの科学的根拠はあるのか?映画では、ミッシェル・ヨー演じるエヴリン・ワンが、パラレルワールドにいる別バージョンの彼女自身と接続してマルチバースが破壊されるのを防ごうとする。奇想天外なストーリーだが、現在、宇宙論研究者たちは平行して進んでいる複数の宇宙が存在するかどうか、そしてそこは存在可能なのかどうかを解明しようとしている。 マルチバースとは何か? 宇宙論研究者や量子理論家の間には、私たちの宇宙が

著者に聞く 「科学的なトレーニングをしたい!」 第7回――『1日4分 世界標準の科学的トレーニング』の著者 田畑 泉 さん タバタトレーニングは、20秒間の疲労困憊に至るほどの運動を10秒間の休憩を挟みながら8回繰り返す「高強度・短時間・間欠的トレーニング」である。1日合計4分間、週2回行うことで最大の効果を得られるという。 そのため、海外から火がつき、日本でもスポーツ選手のトレーニングの他、最近は忙しい人が体力をつけるために取り入れやすい運動として耳にするようになった。しかし、非常にきつく、一般人は効果を得られるところまで追い込めないとも聞く。 スポーツ科学の研究者、田畑 泉さん(立命館大学スポーツ健康科学部教授)は、タバタトレーニングの名前の由来となった人物である。タバタトレーニングと自身の研究生活について話を聞いた。 世界中で通用する「TABATA・TRAINING」――タバタトレー

一寸の虫にもこんなに複雑な脳がありました 英国のケンブリッジ大学で行われた研究によって、世界で初めて昆虫の完璧な「全脳マッピング」が行われました。 この研究はより高度な動物の全脳マッピングを行うための足がかり的なものですが、小さな昆虫の脳でも、全てのニューロンとシナプスを特定するのは極めて困難な作業です。 研究者たちはこの研究に、実に12年の歳月をかけたといいます。 一体、全脳マッピングという研究はどのようにして行われ、この成果はどのように今後の世界を変えていくのでしょうか? 研究内容の詳細は研究内容の詳細は2023年3月10日に『Science』に掲載されました。

太陽光発電に用いる太陽電池は主にガラスやシリコンから作られており、サイズや重量が大きいことが問題とされています。しかし、マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者であるウラジミール・ブロヴィッチ氏らの研究チームは、あらゆる表面に接着できる、超薄型で軽量の太陽電池を開発し、この問題を解決しています。 Printed Organic Photovoltaic Modules on Transferable Ultra‐thin Substrates as Additive Power Sources - Saravanapavanantham - Small Methods - Wiley Online Library https://doi.org/10.1002/smtd.202200940 Paper-Thin Solar Makes Any Surface Photovoltaic -

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