ウクライナの首都キーウ近郊のブチャで多数の民間人の遺体が見つかったことについて、中国では国営メディアが「フェイクだ」と反発するロシア側の主張を中心に報じています。中国国営中央テレビの5日正午のニュースでは「ロシア外相:ブチャ事件の嘘を暴く」とのタイトルで「ウクライナと西側がフェイクニュースをばらまいている」と批判するラブロフ外相や「捏造(ねつぞう)の証拠を示す」とする国連大使など、ロシア側の主張が続きます。 最後に現場を視察するゼレンスキー大統領に触れますが、ブチャの実態を伝える映像や凄惨(せいさん)な状況を訴える住民の声はありません。 また、人民日報や新華社など他の主要な国営メディアはブチャについて、これまでほとんど報じていません。
イスラエルのネタニヤフ首相が演説で、ナチス・ドイツによるユダヤ人の大量虐殺、ホロコーストについて、イスラム教の宗教指導者だったパレスチナ人がヒトラーに進言したのがきっかけだったとする持論を展開し、内外から「歴史をゆがめる発言だ」などと批判の声が上がっています。 この中でネタニヤフ首相は、「当時、ヒトラーにはユダヤ人を全滅させる意図はなく、追い出すつもりだった」と述べたうえで、宗教指導者が大量虐殺をヒトラーに進言したとする持論を展開しました。 この宗教指導者はパレスチナ人であるため、ネタニヤフ首相の発言を受けて、パレスチナ側からは、ホロコーストの責任をパレスチナ人に押しつけようとするものだと、強い反発の声が上がっています。 また、イスラエルの歴史家からも「ヒトラーと宗教指導者が会談する前からユダヤ人の虐殺は始まっていた」として、首相の発言は誤りだとする指摘が相次いでいるほか、野党からも「ヒト
JBPress 2015.9.14 「米国が裏で糸を引いていた南京大虐殺という捏造」 内容的にはこれっぽっちも新味のない否定論の断片をアドホックにかき集めただけのクソ駄文ですが、問題はその書き手です。第7師団長を経て最終的に西部方面総監にまでなっています。田母神閣下を筆頭とする歴史修正主義者の(元)自衛隊制服組幹部というのが決して例外的な事例ではなく、自衛隊という組織には昇進レースにおいて歴史修正主義者を排除する意思か能力のいずれか/双方が欠けていることは明白でしょう。日本の近現代史に関する歴史修正主義者というのは、必然的にレイシストであり、また wishful thinking を平気でやらかす輩ですが、これらはいずれも軍隊という組織を一層危険な存在にする資質です。 それにしても、このクソ駄文、歴史修正主義的である以前に“金もらって文章書く”資格を疑わせる代物です。歴史は、虹を見るよう
米国をはじめとする海外の日本研究者ら187名が、連名で「日本の歴史家を支持する声明」を発表した。 内容よりもまず注目すべきは、『ジャパン・アズ・ナンバーワン』のエズラ・ヴォーゲル氏、『敗北を抱きしめて』のジョン・ダワー氏、『歴史としての戦後日本』のアンドリュー・ゴードン氏、『歴史で考える』のキャロル・グラック氏、『国民の天皇』のケネス・ルオフ氏、『天皇の逝く国で』のノーマ・フィールド氏ら、学問的にトップクラスであるばかりか米国のアジア政策にまで影響を与えるような名を知られた大物が、ほぼ全員名を連ねていること。わたし自身も署名したが、あとになってリストを見ると、わたしなんかが入って本当にすみません、と謝りたくなる気分だ。権威主義的だと言われるかも知れないが、これだけ有名人が揃うと壮観。そして、この声明が発表されたことが、尋常ならぬ事態だということが分かる。 声明は、安倍首相が日本の総理として

幸福の科学をスポンサーにした「論破プロジェクト」がフランスでやらかした件について。 http://www.charentelibre.fr/2014/01/31/croix-gammees-et-revisionnisme-un-stand-japonais-ferme,1877835.php 上記記事でBD祭代表の発言が引用されていますので、ざっと訳しておきます。 今回起こったことは表現の自由とはなんの関係もない。われわれは水曜日に、この発行者が修正主義的な刊行物と、「慰安婦は韓国のウソだ」と主張する横断幕を有していることを知った。これは明らかに受け入れられないことだ。そしてそのことは、日本の団体だという事実とはなんの関係もない。それが誰であれ過激主義者の場所はここにはない。
一抹の不安を感じながら、川崎市教育文化会館で開かれた「関東大震災90周年記念シンポジウム―関東大震災から学ぶ多民族共生のへの道」を聴きに行った。「一抹の不安」というのは、もらったチラシに「この流言飛語を信じなかった人たちによって、川崎区の新田神社に朝鮮人約180名は保護・収容されました。この岐路に、多民族共生への道のヒントがあると思います」とあったからだ。 関東大震災直後に虐殺された朝鮮人は推計されているだけで6600人、このうち氏名が分かっているのはたったの80数名に過ぎないとされる。その時の首相・山本権兵衛は国会答弁で「調査中」と答え、それから現在まで90年にわたり、政府は何らの調査結果も公表していない(当然、謝罪もしていない)。これは異常なことだと思うが、このような状態が続いているのに、180人の朝鮮人を守ったエピソードに注目する目的は何か? あらためて、この催しの主催を確認すると、

このところ、またしても「とっくの昔に論破され破綻されたはなしを歴史修正主義者が蒸し返す」という光景が目につくようになりました。なにしろ首相が歴史修正主義者ですからね。連中が活気づくのはわかります。でも相変わらず勉強してないんですね。しかも国会議員や(いちおう)全国紙の記者のおつむの中身が2ちゃんまとめサイトと同じレベル、という惨状です。そんな彼らには、まず次のような質問をしてみるのがよいでしょう。 ・南京事件否定論者に対して いまだに「人口20万の都市で30万人は殺せない」と大真面目で寝言を言う人間に対しては、「なぜ中国軍将兵を無視するのか?」と問うてみましょう。多くの場合、彼らは「南京大虐殺とは非戦闘員を30万人殺したというはなしであるはずだ」という俺様定義を持ち出しますので、「いったい誰がそんなことを言っているのか、ソースつきであげてみよ」と追及すると、彼らには「話をそらす」という選択
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