東京オリンピックの大会組織委員会が佐野研二郎氏デザインの五輪エンブレムの使用中止を発表したのは9月1日のこと。これで騒動は収束に向かうと思われたが、翌日にはネット上の指摘を受け、京都の老舗扇子店が同氏デザインのポスターを取り下げるなど、まだまだ収まる気配は見えない。この流れに心中穏やかではないのが、マスコミ関係者だ。 「以前にも、佐野氏の妻でデザイン会社の広報でもある恵子さんから猛烈な抗議がきたことがあるんです。今回のエンブレム取り下げで、またあの抗議を対応するとなると‥‥」 五輪エンブレムや過去作品の盗用が疑われだした頃、疑惑を検証する記事を掲載した社には、恵子さんからの執拗な抗議電話が来ていたという。ある大手メディア関係者が明かす。 「開口いちばん、『担当者を出しなさい』『書いた人を呼びなさい』と怒り心頭でした。担当者が不在で、折り返し電話をかけると伝えたのですが、『(担当者が)出るま

新国立競技場建設の事業主体である日本スポーツ振興センター(JSC)が外部の有識者に建設計画を説明する7日の会議を、有識者の一員でデザインの審査委員長も務めた建築家の安藤忠雄氏が欠席する意向を固めたことが分かった。 7日の会議では、総工費の内訳や2520億円に膨らんだ経緯についてJSCが詳細な説明をする予定。現行計画は安藤氏が審査委員長を務めた審査委員会が最優秀に選んだ英国の建築家ザハ・ハディド氏のデザインが基になっている。安藤氏の事務所は6日、取材に対し、「予定を把握していない」と答えた。

大阪府大阪市此花区にある舞洲は、約220ヘクタールにもおよぶ人工島で、その大部分を2008年夏季オリンピックの誘致活動の一環で建設された「舞洲スポーツアイランド」という公園が占めています。そのほかは企業の物流拠点や青果センターなどが立ち並んでいるいるのですが、その一角に遊園地と見間違えてしまいそうな建物があります。この建物は「舞洲工場」と呼ばれる施設で、大阪市中から運ばれてくるゴミを焼却する、いわゆるゴミ処理場になっています。舞洲工場は外観だけでなく内部も無料で見学できるとのことなので、実際に行って見てきました。 焼却工場の見学 -大阪広域環境施設組合 https://www.osaka-env-paa.jp/kengaku/kojokengaku/index.html大阪市此花区にある舞洲にやって来ました。 この辺りは、物流センターや工場が建ち並ぶエリアです。 その中に突如と現れるの

国立競技場の件がようやくマシな方向に動き出したようだけど、こういう公共建築物を巡る話でいつも 「お金をかけないで作って欲しい」「無駄は省いて欲しい」という話が出てくるのが気になっている。 俺は、公共建築こそ多少のコストがかかってもいいからきちんと考えられた素晴らしい物を作って欲しいと思う。 ちょっと前に地元の図書館が建て替えられた。 省エネでエコらしいが、なんのこだわりもないただの箱みたいな建物になった。 建て替えられる前の図書館には愛着が持てたけど、このプレハブみたいな新しい図書館には愛着を持てる自信がない。 一方、武蔵境に出来た武蔵野プレイスという図書館に行ってみたらこれが素晴らしかった。 老若男女が思い思いに使える自由な雰囲気の図書館だった。 多分あの建物は地域住民に多大な影響を与え、愛されながら成長していくだろう。 でも、この武蔵野プレイスは明らかにうちの地元の図書館よりコストがか

まず、プロパガンダポスターとはなんぞや?ということで簡単に説明したいと思います。 プロパガンダポスターはソビエト政府が国民の意識を扇動するため、その名の通りプロパガンダに使われていました。 テーマは年代により主流が異なるのですが、主に人間の価値観、自由、平等などを表したものが多いです。 更に細かく内容を見ていきますと下記のような内容になります。 レーニン、スターリンなどの権力を示すもの。 学校などの教育に使うもの。アルコール反対運動 (その延長として)お茶を飲もう!など。 資本主義反対 社会、労働者、労働などを褒め称えるもの。 火の用心などの生活関係 その他(広告などもあり) 簡単に説明すると異常のようなものがソビエト時代のプロパガンダポスターです。 デザインはユニークで今でも通用するような斬新なデザインなものが多く、ロシア好きの方なら一度は見たことがあるかもしれません。 今回はこのポス

ネットでは、デザイナーなどのクリエイター職の人たちに対する、自治体などの求人広告でたびたび炎上が起こる。その報酬が非常に安かったり、ときにボランティアでの制作を求めているからだ。クリエイターの仕事をタダと思うな。そんなんで生活できるんか、ボケ! こういうソフトな仕事を評価できないから日本はダメなんだ…。こうしたクリエイター職が多いネット住民の怒りが爆発する。先日も、大阪市交通局の求人広告でそうした炎上事件が起きた。大阪市交通局がIllustratorやPhotoshopを使えるプロのデザイナーを月額112,600円で募集しTwitterで炎上中大阪市交通局非常勤嘱託 職務内容 ・ポスター作製業務、WEBページ運営業務 ・ワード・エクセルを使用した文書作成、電話応対等の一般事務 応募要件 ・イラストレーターやフォトショップによる広告デザインの実務経験がある方 ・エクセルでの表計算、ワード

僕は美大の建築科を卒業して、設計事務所に就職した。美大の建築というと、皆アトリエ系という俗に言う有名建築家の事務所へ行き、弟子になるのが一般的なのだが、僕は奨学金もあったし、普通に社会人になったらお金も欲しかったので、一般企業である設計事務所へ。 同期は工学部ばかりだったので、美大卒の自分は意匠科に回してもらえるとばかり思っていたのだが、実際に配属されたのは積算科というお金の部署。毎日毎日人が書いた図面を見て、幾らになるか電卓を叩く日々。初めの頃は絶望しかなかった。上司に意匠に何とか入れないかとは相談したけど、聞き入れては貰えなかった。 だけど、僕の今の部署でも、お金の観点から設計に意見することは多々ある。予算がなければ建築は建たないのだ。これだって立派な設計の一部だと、最近では思う。 社会人になって、僕はお金と余裕を得た。美味しいお酒やご飯もいっぱい覚えた。広めの部屋に住み、好きなインテ

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