最近業務で Fluentd を触ることが出てきて入門したんですが、最初のうちはトラブルが起きた時に何が起きているのか、どう対処したら良いのかがさっぱりわからなかったので、「Fluentd ってログの収集とかに使われるやつでしょ?」程度の知識しかなかった過去の自分に向けて「とりあえずこれぐらいは知っておけ!」と言いたい内容をまとめてみました。 トラブルが起きた時にどの処理で問題が起きているのか素早くコードを追うことができて、データの消失を最小限に抑えつつ適切に対処できるようになることを目的としています。 なお、現時点で最新版の Fluentd v0.14.21 を対象にしています。 アジェンダ Getting Started Fluentd のアーキテクチャ Processes Supervisor process Worker process Threads Input thread En

本来、DM200には印刷できないワープロのような機能しかないのですが、これによってかなりの自由度を獲得できたことになります。 ※Caps Lockはポメラ側でもLinux側でもCtrlに変更できます 上記のページの通りにインストールを済ませると、SDカード上のDebianLinuxが起動できるようになります。Linuxの動作の安定感は実験レベルを超えて実用的です。 ※Caps Lockはポメラ側でもLinux側でもCtrlに変更できます SDカード上のDebianLinuxが起動できても依然標準のポメラの機能の素晴らしさは際立っているため、両者を連携して使う感じになる(同時に使えるのでなく、両者を起動し分ける)のですが、それが何とも楽しい。 工夫の余地のある文具が欲しいという人の目には、このDebianLinux on DM200は魅力的に映るかもしれません。 今回は、そんなDebi

Linuxのシステムコールのファジングツールとしてsyzkallerというのがあって、これはコードカバレッジを見つつ入力を変えていってくれるというファジングするツールです。 試してみたのでどんな感じなのかを簡単にめも。 まず、ツール自体はgolangで書かれているのでgoの実行環境が必要です。あとテスト対象のカーネル側でコードカバレッジを利用可能になっている必要があります。この辺はsyzkallerのドキュメントに書かれています。 ツールはビルドして行います。make一発で良いのですが、デフォルトだとstatic linkなバイナリを作ります。うちだと-lpthreadと-lcのところでそんなライブラリはないとか怒られてしまったので、動的リンクにしました。ホストとゲストのディストリビューションが同じならライブラリのABIの違いとかないですし、これで良いでしょう。 ファジングはVMを使って行

かねてより自分のシェルに関する環境設定を dotfiles としてGitHub 上に公開することがベストプラクティスとして様々な人が行っていて、自分もそれを実践している一人である。github.com 確かに dotfiles とGitHub による運用は便利だ。しかしながら dotfiles をある程度運用していくとほぼ必ず突き当たるであろう1つの課題がある。それは「クリーンな環境に適応するときにどうするか」だ。既に dotfiles を運用しているのであれば git pull すれば適応されるが、新しく用意した環境に対して自身の dotfiles を適用したい時どのような手順を踏んでいるだろうか。まさか初回インストールの度に各ファイルに対してシンボリックリンクを貼っていくといった単純な作業をしたいとは思わない。 その解決手段として、私はインストールのためのシェルスクリプトを書いて

追記 直近のDocker 界隈についてLinux コンテナ 参考Linux コンテナとはLinux コンテナを構成する主な機能 OS リソース毎の Namespacecgroup サブシステム こんなにざっくりでは、Linux コンテナは語れないと思うけど haconiwa haconiwa とは haconiwa で何が出来ると? haconiwa 導入 はじめての haconiwa (1) はじめての haconiwa (2) 〜 コンテナ作成 〜 はじめての haconiwa (3) 〜 コンテナ起動 〜 haconiwa で学ぶLinux コンテナ .haco ファイル再掲 namespace を弄る前に namespace uts namespace pid 俺はLinux コンテナについてなんにも解っていなかった(まとめ) haconiwa はLinux コンテ
ターミナルマルチプレクサ tmux 入門posted with カエレバ戸田 薫 2012-12-30Amazonで探す楽天市場で探すYahooショッピングで探す 目次 目次 はじめに インストール方法Macへのインストール tmuxの使うべき理由 1 一本のssh接続で複数のターミナルが使える 2 ssh中にネットワークが切断されても、強制終了しなくていい 3. tmuxの状態が保存される。 4. 別のコンピューターからでも、同じセッションが使える 5. 他の人にセッションに同時に入ってもらって、作業を見せたりできる tmuxのコマンド一覧 セッションを作る 既存のセッションに繋がる 既存のセッションのリストを表示する セッションの削除 セッションの全削除 セッションのdetach セッションの名前の変更 時計モード Windowの作成 Windowの切り替え Windowのrena

5年半くらい前に http://d.hatena.ne.jp/eagletmt/20100905/1283686004 というのを書いたけど、そこから今どう変わっているのか。 こう列挙してみると2016年になってもLinuxデスクトップは… みたいな気持ちも無いわけじゃないけど、色んなコンポーネントを好きなように設定できたり入れ替えることができたり、場合によってはパッチをあてることもできて、そのへんが好きで使っている。 もちろん、仕事ではLinux で動作するようなコードばかり書いたり読んだりしているので、そのへんの知識を手元でも使えたり手元とサーバの違いではまったりしにくいから、というのもあるけど。 ディストリビューション 相変わらずずっと ArchLinux を使っている。 パッケージの更新が早かったり、最小限のデフォルトしか設定されていないのでディストリビューションが勝手に設
先日netdev 1.2に参加してみたところ,XDP(eXpress Data Path)の話題で持ち切りといった感じだった. というわけで,XDPについて一通り調べつつ,実際に触ってみた. XDPとは何か? 誤解を恐れずに一言で言うと,「Intel DPDKのような高速パケット処理基盤をLinuxカーネル自身が用意したもの」であると理解している.このスライドでは A programmable, high performance, specialized application, packet processor in theLinuxnetworking data path と言っている. DPDKはユーザランドアプリケーションがNICを直接叩く(=カーネルのネットワークスタックをバイパスする)ことで高速処理を実現している.一方XDPは,カーネル内の最もNICドライバに近い場所でフッ

おひさしブリーフ、かっぱです。 tl;dr 下図のようにcron ジョブで定期的にスクリプトを生成して実行させようとした時、スクリプト完了する前に次のcron ジョブが走ってスクリプトが生成されて、そのスクリプトが実行されてしまうような状況に遭遇してどうしたもんかなと悩んでいたら ts というツールを見つけたので試してみた。 memo ts とは http://vicerveza.homeunix.net/~viric/soft/ts/ https://osdn.jp/magazine/09/01/20/0150258 スクリプトやコマンドを ts コマンド経由で実行することで、それらをジョブとしてキューに放り込んで順次実行してくれるツール。冒頭の構成に ts を加えると下図のようになり、cron の開始時間とスクリプトの実行時間の依存関係は切り離される。 導入 CentOS 6 に導

UNIXやMacを使用しているユーザーならば誰でも一度はシェルスクリプトを作成した経験があると思います。どんな環境でも使い回せるポータビリティの高さが魅力ですが、プログラミング言語としてみると独特な部分が多く、なんとなく苦手意識を持っている方も多いかもしれません。本日紹介する「Bash Infinity Framework」はそんなシェルスクリプトの概念を完全に変えてしまうBash用のフレームワークです。 モジュラーかつ軽量で、C#やJava、JavaScriptといった他の言語のコンセプトを取り入れ、プラグ&プレイで必要な機能だけを追加していける特徴を持っています。 主な特徴は以下の通りです: 自動エラーハンドリング 名前付きパラメータ($1、$2ではなくて) 配列とマップをパラメータとして引き渡せる try-catchの実装 独自例外のthrow キーワードのインポート 出力を改善す

Linuxカーネルのコードを読んでて、なるほど〜と思うことはよくあるけど、その中でも特に今までの考え方をぶち壊してくれたのはなんだっけと思ったところ、やっぱりリスト構造かなと言うところ。 c言語でリスト構造を作る場合、一般的な教科書方式だと↓のようにデータとnextポインタは密結合になってると思います。これの場合、struct foobarのポインタをnext要素に使っているので、他の構造体(例えば、struct hogehoge)で同じことをしようとすると、その構造体ではstruct hogehoge *nextというメンバ変数を持つ必要があります。 ヘッド要素はstruct foobarです。 struct foobar { int n; char s[64]; struct foobar *next; }; struct foobar head;Linuxカーネルの場合、データとリ

Vagrantを使うことで本当に簡単に仮想マシン(VM)をローカル環境に作成できます。 主な利用用途としては、開発用マシンをVagrantで作成できるようにしておくことで、同じ構成(OS、ミドルウェア、バージョンなど)の開発マシンを開発メンバーに配布することができます。そのため、環境構築の手間が省け、バージョンが違うなどといった問題も起こりません。 デメリットとしては、VM上で動かすので動作が遅くなりがちや、ホスト(PC)との連携に工夫が必要といったわずらわしさもあります。 しかし、仮想マシンなのでサーバー環境を作成、削除が簡単にできるので、ローカル環境では行いづらいマシンの環境系のテストが簡単に行えるのも魅力ですのでVagrantは必須の知識だと思います。 目次 VagrantとVirtualBoxのインストール Vagrantfileを作成 Vagrantにボックスを追加 ボックス一覧

インフラエンジニアの中西です。 最近プログラマーからこのような話を耳にします。 「ネットワークって難しい/よくわからない」 最近ではAWS,GCPをはじめとするクラウドサービスが充実しているのでWeb界隈のエンジニアはなおさら気にするシーンが少なくなったように思います。 今日は最低限これだけ覚えていたら有事の際にちょっとは役に立ちますよという話が出来たらなと思います。 書式統一のためsudo を省略しています。ご容赦下さい。 コマンド編 ping ping です。疎通確認を行う時のコマンドです。 さすがに分かると聞こえてきそうですね。 例えば、192.168.1.1 というサーバに通信を確認したい場合はこうです。 $ ping 192.168.1.1 繋がる場合はこうなります。 $ ping 192.168.1.1 PING 192.168.1.1 (192.168.1.1): 56 d

Linus Torvalds / 青木靖 訳 2016年2月 (TED2016) クリス・アンダーソン 奇妙な話です。あなたのソフトウェアであるLinuxは何百万というコンピュータの中にあり、インターネットのかなりの部分を動かしています。さらに実際に使われているAndroid端末が15億台くらいあって、その1台1台にもあなたのソフトウェアが入っています。これはすごいことで、その開発本部ともなれば、さぞ大層な施設なんだろうなと思っていたので、この写真を見たときはびっくりしました。これがその —Linux世界本部なんですよね?(笑)(拍手) リーナス・トーバルズ 大したものには見えませんよね。この写真の中で最も興味深く、多くの人が反応する部分は、あのトレッドミル・デスクです。私の仕事場で一番興味深いものですが、私はもう使っていません。この2つは関連していると思います。私の働き方として、外的な

Geoff’s site: The Silver Searcher: Better than Ack ggreer/the_silver_searcher ·GitHub パターン検索にはackを利用していて、通常利用時には特に不満は無かったんですが、 ファイル数が多いディレクトリだと遅かったので、もっと他の方法が無いかと調べていたら ackの3〜5倍速いというThe Silver Searcherというものが あったので導入。 The Silver Searcherの特徴 公式に書いてあるThe Silver Searcherの特徴 ackの3〜5倍高速 .gitignore、.hgignoreに記載されているものを検索対象から除外 検索対象から除外したいファイルは.agignoreに記載 agというコマンド名で、ackと比べてコマンドが短い(33%減!) なぜ高速なのかは https
HDE クラウドプロダクト開発部の小本です。 私のお気に入りツールdirenvを紹介します。 direnvとは・・・ シェルのcdをフックし、ディレクトリごとに環境変数を自動設定するツール pyenvなどを置き換えることができるツールPythonistaも、Rubyistも、Gopherも、みんな使って損はないツール direnv以前の世界(pyenvはawesomeだった)Pythonには、プロジェクトそれぞれに専用の環境を作ってPythonのバージョンやライブラリを切り替えることができるツールがあります。 専用環境を作れる virtualenv 専用環境をコマンドで簡単に切り替えられる virtualenvwrappper と進化し、その最終形態がpyenvです。 pyenvはあらかじめディレクトリに環境を紐付けておくと、ディレクトリにcdしたとき、勝手に環境を切り替えてくれます。
B! 257 0 0 0Vimのdiffモード機能はVimを使うべき一つの大きな理由になるくらい便利なものだと思います。 違いを見るためだけでも左右に並べて見れるので diffコマンドなんかよりもよりわかりやすく見ることが出来ます。 そのdiffモード関連のVimの機能やプラグイン等のまとめ。vim -dvimdiff :diffsplit diffモードでの操作 diffモードの設定 :DiffOriglinediff.vim vcscommand.vim diffchar.vimvim-diff-enhancedvim -d 2つの似たようなファイルを比べたい時に $vim -d a.txt b.txt とすると2つを比べた状態でファイルを開くことが出来ます。 3つ以上同時に比較することも可能です。 diffモードでは以下のオプションがセットされます。 diff: on,

NetflixのシニアパフォーマンスアーキテクトであるBrendan Gregg氏による、Linuxサーバにログインして60秒でまず調べることのまとめ。 パフォーマンス問題でLinuxサーバーにログインしたとして、最初の1分で何を調べますか?Netflixには、多数のEC2Linuxからなるクラウドがあり、そのパフォーマンスを監視したり調査したりするための数々のパフォーマンス分析ツールがあります。その中には、クラウド全体にわたる監視を行うAtlasや、オンデマンドにインスタンスの分析を行うVectorがあります。これらのツールは多くの問題を解決する手助けをしてくれますが、各インスタンスにログインし、標準的なLinuxパフォーマンスツールを実行する必要がある場合もあります。 この記事では、すぐ使えるはずの標準的Linuxツールを使いコマンドラインにおいて、最適化されたパフォーマンス調査を
主にアプリケーション開発者向けに、Linuxサーバ上の問題を調査するために、ウェブオペレーションエンジニアとして日常的にやっていることを紹介します。 とりあえず調べたことを羅列しているのではなく、本当に自分が現場で使っているものだけに情報を絞っています。 普段使っているけれども、アプリケーション開発者向きではないものはあえて省いています。MySQLやNginxなど、個別のミドルウェアに限定したノウハウについては書いていません。 ログインしたらまず確認すること 他にログインしている人がいるか確認(w) サーバの稼働時間の確認 (uptime) プロセスツリーをみる (ps) NICやIPアドレスの確認 (ip) ファイルシステムの確認(df) 負荷状況確認top iostatnetstat / ss ログ調査 /var/log/messages or /var/log/syslog /

昨年の話になるのだが、キーボードを新調した。それまでは東プレのRealForceシリーズを、その前はPFUのHHK Proを使用していたのだが、どうにも満足できなくなってしまったのである。ちなみに、HHK ProからRealForceへ乗り換えた理由は、ファンクションキーが欲しかったからである。Linuxユーザーなのになぜファンクションキーなんて使うんだ!!邪道だ!!と思われるかも知れないが、邪道で結構。いろんな機能をショートカットキーとして登録したい私には必要だったのである。 さて本題である。この度私が購入したキーボードを紹介しようと思う。 超自由度が高いオープンソースなキーボード、ErgoDoxRealForceやHHK Proを何故使っていたかというと、静電容量無接点方式のキーが良かったからである。日々膨大な回数のタイプをするため、ソフトなタッチで指が疲れないキーボードがほしかったの

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