日本学術会議が「例えプラセボとしても、医療関係者がホメオパシーを治療に使用することは認められません」という声明を発表したのが2010年の8月である。ちょうど3年前。さて、例えばの話、日本学術会議なり、日本産婦人科学会なり、なんらかの公的な学術団体が出産についての公式声明を発表し、「出産は助産師や産婦人科医などの専門家の管理下で行われることが望ましい」などと同時に、 「ホメオパシー」を使用する助産師が増えている。 という記述があったとしよう。日本における最近のホメオパシーの問題点についてよく知らない人は、「助産師という資格を持ち、専門性を持った人たちがホメオパシーを使用していることを記述しているということは、この文章はホメオパシーを擁護しているのだ」「ホメオパス(ホメオパシー使用者)を排除するための記述ではなく、むしろ助産師とホメオパスが重なりあっていることを認識してもらうための文章だ」と解
福島第一原発事故にともなう東京電力の損害賠償について、理解しがたい主張が横行しているので、それについて私見を述べておきたい。 議論の前提として、東京電力は福島第一原発の安全管理に責任を負っているのだから、今回の事故が引き起こした風評被害を含むすべての損害に対して賠償義務があることは明らかだ。このような場合、資本主義社会では、会社法などの法律や金融市場のルールによって、誰が損失を負担すべきかを明確に定めている。今回のケースでは、賠償の原資は次のような順番で調達することになる。 東京電力は、第一に、保有する株式や不動産など、売却可能な資産をすべて現金化すべきだ。本社ビルや社宅など、キャッシュフローを産まない資産はすべて売却して賠償原資にすればいい(本社ビルなどはリースバックすればいい)。 役員報酬や社員の年収カットにとどまらず、整理解雇を含めたリストラによって経費を削減する。東京電力は今年度の

↓12月12日に書いた記事、【「男は獣」から考えたこと】 http://d.hatena.ne.jp/yotayotaahiru/20091212/1260643855 の続きです。 「論争」が一応下火になっているところで、周回遅れではありますが、*1 「回天キューピー」の件でちょっとやりとりした tyokorataさんの記事、 【「男は獣だ」とはてなブロガーは叫んだ 一方海外では「日本は安全だ」と…】 ↓ http://d.hatena.ne.jp/tyokorata/20091224/1261638500 に、コメントをつけようと思ったのだけど、たぶん、例によって長くなるので、エントリをあげ、トラックバックを送ることにしました。 さて、本題に入る前に、この曽野綾子女史、渡辺淳一翁の発言をめぐる、 「はてな」での「論争」の中で大切だと私が思ったことをまず書いておきます。 まず、「論争」以

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