課長の決裁を取るため、業務の個別案件の説明をしていたときのこと。突然「君はやる気がないのか?」と言われた。私はどう答えてよいか分からず、ただ「すみません」と言った(どう答えてよいか分からない場合は、別段悪いと思ってなくとも謝っておけば何故かうまく収まるという不思議な処世術を、私はいつの間に身に着けたのだろう。)。課長からは続けて、「担当者として、君はどう考えているんだ。この仕事をやれと言われて仕方なくやっているだけなのか?」と畳みかけられた。動揺した私は、しばらく黙り、頃合いを見計らってうつむいたまま、やはり「すみません」と答えた。 ほどなくして説教は終わり、私は解放された。少し時間がたってから私は思った。あのときどう答えたらよかったのだろう、と。課長は何も間違っていない。・・・だって、その通りなんだもの。むしろ、何故あの人は、私にやる気があるなどと勘違いしたのだろう。もちろん、私は仕事に

事業が軌道に乗り、ここ21ヶ月連続で、毎月売上記録を更新してきたベンチャーA社は、ついに念願の上場を迎えた。 ところがその直後、毎月の売上が急激に鈍化。役員たちは、上場初年度の売上予測の下方修正といった事態をなんとしても避けたいため、事業を担うマーケティング部長、営業部長たちに、こう檄を飛ばす。 「もっとしっかりと分析を行って、何を改善すべきかレポートにまとめてくれ。そして、速やかに改善計画を立て、実行してほしい」 今振り返れば、このときまでが、A社の繁栄のピーク。 この号令を境に、事業を担うメンバーたちは、「今月は、お客さんへのリーチを20%回復させるためになんとかしなければ」「来訪したユーザが、うちのサイトで購入してくれる率を5%改善しよう」など、計画に基づいて打ち手を探るが、なぜか以前のようなインスピレーションも沸かなければ、ありきたりなアイデアばかりの繰り返しとなる。 一向に成長の

Gihyo.jp の連載でも書きましたが、私はライフスタイル・ハッキングの大ファンです。今までの自分になかった考え方や習慣を試しに取り込んでみて、自分の生き方を自分の意志で変えてみるのはスリリングで楽しい趣味です。 しかし Tim Ferris のブログで紹介されていたこの人は別格です。神を信じるわけでも、信じていないわけでもないこの人は、単に実験のために一年間旧約聖書に書かれている全ての戒めを(できるかぎり)まもって生活をしたのだそうです。その結果はとても驚くべきものでした。 彼がこうしたライフスタイルの実験をはじめてすぐに気づいたのは、現代社会は「選択」が過剰なまでにあるのに対して、こうした宗教生活はたくさんの戒律があるので最初から「選択」の余地が与えられていないということでした。ようするに選択することそのものからの解放だったわけです。 そうするとすぐにめざましい変化が起こりました:
人は、快感を感じると、脳内にドーパミンが発生します。私の場合、甘いモノがメチャ好きなんですが、ケーキを食べるとドーパミンが脳内で発生する事になる。ドーパミンの発生を促した行動、私でいえば「ケーキを食べる」という行為について、行動が強化されて、またケーキが食べたいという事になります。ドーパミンを発生させる原因となった行動は、一度目よりも、二度目、3度目と、より行動が強化されていくという事になるそうです。(茂木健一郎、田中洋著 より) ビールが好きな人であれば、ビールを飲むことでドーパミンが脳内で発生され、そしてまたビールを飲みたくなる。これを学習強化と呼びます。学習強化は、モチベーションの事を考える際に、絶対に押さえておくべき考え方だと思います。(ドーパミン型モチベーションで能力を最大に発揮する!参照 昨日、BIGで6億円が当たったそうですよね。凄いですね。6億。みなさん6億当たったら、どう
あなたは行動力のあるタイプでしょうか? 行動力とは、「やると決めたこと」は納期までに必ずやり抜く力のことです。 行動力のある、なしも個性の一つです。 とは言え、ビジネスの世界では「自分の行動力がないのは、性格からくる個性だから仕方ない」で済まされません。 「行動力」が不要な仕事など存在しないからです。 ではどのようにして行動力は高めていけばいいのでしょうか? 方法はいくつかあります。 今回は正月ですので、「元旦の計がうまくいかない人達」からそのヒントを探していきましょう。 「1年の計は元旦にあり」という言葉があるように、正月休みの間に目標を作った方も多いのではないでしょうか? 私は1月2月までの間に、多くの社長さん達、人事の責任者の方々と新年会でお会いするのですが、その際に一つ質問をしてみます。 「元旦に作った計画は、結果は別にして順調に実行されていますか?」 さすがにまだ1月ですので「全

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