11月4日に投開票が行われる米ニューヨーク市長選の最有力候補とされる急進左派の民主党候補、ゾーラン・マムダニ(34)は、「ビリオネアは存在すべきでない」と主張している。その発言に反発した富豪が、彼の当選を防ごうと自らの財力を用いている。 NY市長選、マムダニがクオモを引き離しリード「民主社会主義者」のニューヨーク州議会議員マムダニは、勢いに乗っている。NY市長選に向けた世論調査で彼の支持率は、前州知事のアンドリュー・クオモやトーク番組司会者で共和党候補のカーティス・スリワを大きく引き離し、リードを保っている。だがその一方で彼は、政財界の大物を敵に回している。 「ビル・アックマンやロナルド・ローダーのようなビリオネアは、私たちが“脅威そのもの”だと言って、数百万ドル(数億円)をこの選挙に投じている。私は認めよう。彼らの言うとおりだ」とマムダニは13日の集会で語った。 ヘッジファンド運用者のア

群馬県桐生市で生活保護費を満額支給しないなど違法な取り扱いが横行していた問題で3月14日、「桐生市生活保護業務の適正化に関する第三者委員会」が開かれました。会議は8回目で、この日をもって終了。2週間後の28日に、委員会が荒木恵司・桐生市長に報告書を手交、公表する予定です。 桐生市の生活保護をめぐってはこれまで、たくさんの“違法・不適切対応”が指摘されてきました。 ・1日千円の窓口分割支給 ・月内に保護費満額を支給しない対応 ・民間団体による厳しい金銭管理 ・認印の大量保管と不正押印 ・実際には存在しない仕送りがあることを理由とした申請却下 ・施設入所による廃止 ・被保護人数が10年で半減 14日の第三者委員会では、傍聴者に「第三者委員会が行った事実聴取結果」と「第三者委員会へ寄せられた情報提供の概要」が資料として配付されました。 事実聴取結果は「生活保護利用者」「金銭管理を行っていた団体(

舞台は海辺にあるリゾート旅館。そこで従業員と元従業員6人が総支配人を殺害し、警察に通報するところから物語は始まる。しかし彼らの供述には、あやふやな殺意しかない。殺された総支配人は太っただらしのない男で、強引な経営方針で周りを翻弄してきた。総支配人の妻である若女将は従業員から慕われ、傾きかけた実家の旅館を立て直すために好きでもない男と結婚したとみんなから同情されている。違法な長時間労働や自己啓発セミナーなどの事実も供述からは見えてきて、やがて物語は、予想外の結末に向かっていく。 ――「らんちう」というタイトルに意表をつかれました。ランチュウとは頭がこぶ状になっている、変わった形の金魚のことですね。殺された支配人が飼っていたのが、2匹のランチュウだった。なぜランチュウを作品のタイトル、そして象徴にしようと思ったのでしょう。 まず、高価な金魚であること。そして、奇形である。私は小さい頃から魚が好

苦しい生活を送る人が後を絶たない。東京都庁前(新宿区)の無料の食品配布会には、年の瀬のこの時期も多くの人が訪れている。2024年は最低賃金の引き上げもあったが、物価の上昇幅が大きく、低所得者には厳しさが続く。「来年は無事に過ごせますように」―。利用者から願いが漏れた。(中村真暁、写真も)

大阪市がパソナなどの大手派遣企業に民間委託し、生活保護利用者らに就職支援を行う「総合就職サポート事業」―。支援で就職した人の8割超が不安定な非正規雇用で、7割超が半年で離職していることがわかりました。生活保護利用者が就職し、保護廃止となった場合、1人当たり6万円がパソナに「成果報酬」として払われることとあわせて、生活保護で企業をもうけさせただけだと批判の声が上がっています。(速水大地) 同事業は、各行政区の保健福祉センターに派遣されたパソナ職員が、利用者への就職アドバイスを行い、パソナ保有の求人を紹介。2023年度に支援を受けた2699人中1716人が就職したものの、正規雇用は265人(15%)で、1451人(85%)が非正規雇用です。 離職も非常に多く、3カ月以内の離職率は60%で1028人(正規178人/非正規850人)。6カ月以内では76%の1299人(正規204人/非正規1095人

・同人誌の既刊本が国立国会図書館の東京本館及び京都府の関西館内にて閲覧可能になっています。御興味があられる方は、同館にお越し下さい。 「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」 「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.2 盗用篇」 「ガッキィハンター日垣隆検証本vol.3 雑誌・書籍篇」 「ガッキィハンター日垣隆検証本 vol. 4 斜陽篇」 「猪瀬直樹検証本 作家篇」 ・同人ダウンロードショップのDLsite.comにて、同人誌の既刊「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」及び「猪瀬直樹検証本 作家篇」の電子書籍が販売中です。 「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」 「猪瀬直樹検証本 作家篇」 ファイル形式はPDFファイル、価格

お笑いコンビ・アインシュタインの河井ゆずるが25日、都内の六本木・蔦屋書店で『新装版ホームレス中学生』の発売記念イベントに出演。同作の著者である麒麟・田村裕とのトークショーで壮絶な貧乏生活を告白した。 お笑いコンビ・アインシュタインの河井ゆずるが25日、都内の六本木・蔦屋書店で『新装版ホームレス中学生』の発売記念イベントに出演。同作の著者である麒麟・田村裕とのトークショーで壮絶な貧乏生活を告白した。 田村はゲストに河井をオファーした理由について、「貧乏だったとお聞きしている。出会ってからは、かなり時間はたっているけど、そういう話をゆっくりしたことがないので招待させていただきました」と説明。河井が自身は慢性貧乏であると表現し、「始まりは僕が3歳、弟が1歳の時、両親が離婚して母子家庭になった。もともと借金もあった」と壮絶な過去について語り始めると、いきなり田村は「こじらせてるねー」とうなっ

2007年に上梓した自伝的小説「ホームレス中学生」が220万部以上のベストセラーとなった漫才コンビ「麒麟」の田村裕さん(44)。7月19日には新エピソードを加えた「新装版ホームレス中学生」(ワニブックス)が発売されました。望外な景色の次にやってきたどん底。相方・川島明さんへの歪んだ感情。そして、そこからの気づき。今噛みしめる、人生を変えた一冊の意味とは。 “一冊屋”としてのどん底 「ホームレス中学生」を出したのが2007年ですから、もう17年が経ちました。相方がムチャクチャ売れてるおかげか(笑)、今月新装版も出していただけることになり、本当にありがたいことだと思っています。 「ホームレス中学生」が自分の人生を大きく変えた。改めて、今、本当にそう思います。目指していた芸人像からも「ホームレス中学生」をきっかけにどんどん離れていきましたしね。正直な話。 この世界に入った頃はそれこそ「ダウンタ

本当かどうか分からないんですが、親ガチャって言葉が流行っているらしくて。意味は、ソーシャルゲームのガチャになぞらえて、どんな親の下に生まれるかもガチャガチャみたいで運の要素があり、それでスタートが随分違うってことっぽいです。 最近はうちの子どもたちもガチャの概念を覚えていて、「最初にいいカードが引けないならリセマラするといいってYouTuberが言ってたよ」とウマ娘をやっている私に教えてくれたりしました。リセマラはリセットマラソンで、ゲーム内でいいアイテム・カードが出るまでリセットを繰り返すという意味です。 この親ガチャという言葉がそれなりに支持を得ているのは、日本社会で経済格差・教育格差の固定化があり、親の学歴・経済状況次第で子どもの人生が大きく決まってしまうという社会背景があると分析する人がいるとか、いないとか。 中には、「親ガチャなんて存在しない」とか「親ガチャと嘆くのは甘え」みたい

昨年来の新型コロナウイルスの影響で、女性の貧困が改めて注目されている。11日で発生から10年がたった東日本大震災の被災地でも、女性の困難は続く。沖縄の基地の町で育ち、若年貧困女性の調査・支援を続ける上間陽子琉球大教授(教育学)と、三陸出身で<東北>史を研究する山内明美宮城教育大准教授(歴史社会学)。お二人に、自身の生い立ちを含め地方の女性が直面する現実などについてオンラインで対談してもらった。【構成・鈴木英生】 ――お二人の、特に大学進学に至るまでの過程には、地方の女性が地元から離れるある種の典型が、個別に刻まれていると思います。 上間 米軍嘉手納基地の門前町、沖縄市(旧コザ市)で育ちました。私は沖縄の本土復帰の年の生まれですが、当時は、歓楽街に黒人街と白人街があって、互いが相手の街に迷い込んだらリンチされたそうです。性産業も身近なとこ…

ウクライナ侵攻が始まって以来、いわゆるリベラル/左派とされる知識人やメディアの中から、過剰にロシアを擁護したり、侵攻による被害国であるウクライナを批判したり、一刻も早い停戦のためウクライナ側に妥協を求めたりというようなことが、幾度か主張されてきた。これらの主張の欺瞞とも言える部分は、ウクライナを語りつつ、結局は米国の外交・安全保障政策を批判したいだけであったり、防衛費を大幅増額し改憲も目論むという岸田政権への批判だけであったり、国際社会の分断による日本への影響を懸念したりしているだけであることだ。今、正に戦争の惨禍に苦しむ人々に対し、ただただ「即時停戦」という妥協を強いるだけで、いかに平和的な手段によってロシア側にウクライナ侵攻をやめさせるかという課題に向き合うことすらしていない。筆者も、リベラルであり護憲派であることを自認しているが、だからこそ、ウクライナを踏み台に「平和」を語るリベラル

フランスでは先月から、警官による17歳の少年の射殺事件をきっかけに暴動が始まり、3千人を超える逮捕者が出ています。どんな人が暴動に参加し、なぜ全土に広がったのでしょうか。パリ郊外で10年以上にわたり…

寮付きの仕事を始めたのは震災直後の2011年7月から。自前で住居を確保し、少しは安定的に働きたいと願っていたが、寮付き派遣をあちこち回るだけ。丸10年経った今回もありつけたのはやはり寮付きの仕事だ。 「川崎から津田沼への引っ越しなんですが家財道具はなにもありません。荷物はリュックサックとスーツケース1個だけ。本当に体ひとつだから簡単なものです」 新しい仕事は警備員。警備会社の契約社員として採用され、千葉県内の大型商業施設で交通誘導と駐車場警備を担当することになった。 「前もその前もずっと製造業派遣でした。今度は契約社員だけど直接雇用、少しは出世したんですかね」 明後日から3日間は新任法定研修。無事に修了すれば正式な雇用契約を交わすことになる。 「10年前は今よりはるかにまともな暮らしをしていたんですがね……。落ちぶれたというか惨めなものですね。25歳の青年から35歳の中年オヤジになってしま

出産したら貸与型奨学金の返済免除 これは、私が少子化対策でぜひ実現して欲しいと提案している政策です。 実は10年ぐらい前から少子化対策としてやって欲しいと言い続けているので、今回ようやく実現されそうで、とても嬉しく思っています。 若い人が奨学金の返済が重荷で子どもを産みたくても産めない、という状況なので、子どもを産んでくれたら「奨学金は返さなくていいよ。子育て頑張って」と社会で応援してあげる、とても良い政策ではないかと思っているので、これに対して、反対する人がいるというのにまずびっくりしました。 えつ!まじ? っていう感じです。 そこで、ネットの記事などを見ながら、考えを整理してみました。 ①「奨学金の返済があるから、子どもが欲しくても産めない」→「(国から)奨学金をチャラにするから子どもを産め」への捉え方の変換 「子どもが欲しいけど、奨学金の返済があるから無理」という若者に対して、「(子

大阪府立西成高校。「西成」という、差別や貧困など社会問題が凝縮される場所にある同校で2007年、全国のどこにもないオリジナルな授業がスタートした。<反貧困学習>だ。西成高校の生徒たちに否応なく覆いかぶさる「貧困」という現状に、正面からアンチを突き付ける<反貧困学習>の目的はただ一つ、「貧困の連鎖を断つ」こと。 数年途絶えていた<反貧困学習>が今年度より、“バージョン2”として再開されると聞き、2022年5月より、西成高校で取材を開始した。 1学期の<反貧困学習>はシングルマザーの貧困の構造を学んだ生徒たちが、参議院選挙を前に、主要9政党に「シングルマザーに関する質問状」を送り、それぞれの回答を読み込み、どの政党を支持するかの選挙も行った。その一部始終は既に、お伝えした。 2学期のテーマは、自分たちの足元を考える「西成学習」だ。「西成学習」とは一体、どのような内容で構成されているのか、生徒た

帝国の興亡2022.10.03 Updated by Ryo Shimizu on October 3,2022, 05:12 am JST イタリアの探検家、アメリゴ・ヴェスプッチは43歳にして初航海に出かけた。 彼の航海の記録は1503年に論文「新世界」として発表され、ドイツで出版された。以来、その大陸は彼の名にちなんでアメリカと呼ばれるようになった。 ヴェスプッチが探検したのは主に南米で、コロンブスが発見したのはカリブ海のプエルトリコで、厳密には北米大陸を発見したわけでもない。 それから一世紀後にイギリスのバージニア株式会社が国王ジェームズ一世から勅許を得て、メリーランド州、バージニア州、カロライナ州の開拓を開始した。アメリカ大陸への植民はビジネスであり、入植者は実質的にバージニア会社の社員と見做されていた。 しかし、先住民族との戦いや疫病といった障害から、最初期の200人の入

【右】俳優、モデル、タレント・西原さつきさん(35)16歳からホルモン治療をはじめ、26歳で性別適合手術。2016年から「乙女塾」を開く。映画「ミッドナイトスワン」の脚本監修も /【左】TRANS VOICE IN JAPAN代表、看護師・浅沼智也さん(32)23歳で性別適合手術を受ける。2020年、ドキュメンタリー映画「I Am Here─私たちはともに生きている」で監督、主演 (photo 写真部・東川哲也)この記事の写真をすべて見る 3月31日は「国際トランスジェンダー可視化(認知)の日」。当たり前の存在なのに、様々な差別や困難に直面しています。当事者の2人が語り合いました。AERA2022年4月4日号の記事を紹介する。 * * * ——浅沼智也さんは女性として生まれ、いまは男性として生きている。西原さつきさんは男性として生まれ、現在は女性として生活している。それぞれ20代で性

新型コロナウイルスの影響で生活に困窮した女性が都内の繁華街で売春を行うケースが増えたことなどを受けて、警視庁は取締まりとは別に、来月から検挙された女性を対象に自治体の相談窓口に同行するなどの支援を専門に行う担当者を配置することになりました。 警視庁によりますと、新宿や池袋などの繁華街では初めての緊急事態宣言から半年ほどがたったおととしの秋以降、路上で売春を目的に客待ちをする女性が急増しました。 売春防止法で禁止されているため取締まりの対象になりますが、生活の困窮などを理由に、検挙された後も再び路上に立つ女性が後を絶たないのが現状だということです。 こうした中、警視庁は取締まりとは別に、来月から検挙された女性の支援を専門に行う担当者を保安課に新たに配置することになりました。 具体的には本人の生活状況や希望などを聞き取ったうえで担当者が自治体の相談窓口に同行し、仕事や住まいなど生活の立て直しを

就職氷河期に世に出た「ロスジェネ」と呼ばれる世代の単身女性たちは、老後に貧困化する可能性が高い。そんな衝撃的な未来予測がある。未婚・離別のロスジェネ女性には、なぜ落とし穴が待ち構えているのか。この結…

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