せっかく買い集めた蔵書が消える――。電子書籍の世界で、紙の本ではありえない事態が起こり始めた。電子書籍は買っても「自分の物」にならない契約が多く、企業の撤退などで読めなくなるケースがあるからだ。電子書店は乱立状態で、「撤退は今後も続く」(出版関係者)可能性がある。事業者に説明責任を求める声も強まりそうだ。 電子書籍事業から撤退するローソンの異例の対応が話題になっている。2月下旬のサービス終了に伴い、これまでの購入者全員に対し、購入額の相当分を、ローソンなどで現金と同じように使えるポイントで還元すると発表したからだ。 同サービスは、ネットを通じてサーバーに置かれた書籍を読むという仕組み。どこでも「購入」した書籍を読めるのが利点だったが、サービスが終了すると書籍は消えてしまう。

By 世書 名付Googleが本をスキャンしてオンライン上の検索サービスに利用しているのは著作権法違反であるとして、著作者連合が法的措置をとり長年裁判が行われてきましたが、このたび「スキャン行為は合法」という判決が下りました。Google wins book-scanning case: judge finds “fair use,” cites many benefits —Tech News and Analysis http://gigaom.com/2013/11/14/google-wins-book-scanning-case-judge-finds-fair-use-cites-many-benefits/ ニューヨークの巡回裁判所のデニー・チン判事は、GoogleがAuthorsGuild(著作者連合)と8年にも渡って争ってきた著作権侵害訴訟で「Googleによるスキ

あらゆる物の調理法・基本編(How to Cook Everything The Basics)・マーク・ビットマン(Mark Bittman)料理の本は見ていているだけで楽しいものがある。現代アメリカの料理の本だと、「あらゆる物の調理法・基本編」が私は好きだ。写真が1000点も含まれていて、美しい。見ているだけで食欲がわいてくる。タイトルは仮に訳したけど、もしかすると正式な訳本があるのかもしれない。ざっと探したところでは、見つからなかったが。 オリジナルのタイトルは"How to Cook Everything The Basics"(参照)。ニューヨークタイムズのコラムニストであるマーク・ビットマン(Mark Bittman)が書いた本だ。 ちなみに、これは基本編で、そうでないのが「基本編」がついていない"How to Cook Everything, Completely Revi
2012年著作権法改正:図書館・公文書館の関係規定について 2012年6月20日,政府提出の著作権法一部改正法(E1280参照)が,参議院本会議で可決され,成立した。 この法律は,大きく分けて,(1)いわゆる「写り込み」等に係る規定の整備,(2)国立国会図書館(NDL)による図書館資料の自動公衆送信に係る規定の整備,(3)公文書館等の管理に関する法律等に基づく利用に係る規定の整備,(4)著作権等の技術的保護手段に係る規定の整備,の4つに加え,衆議院の審議段階で加わった(5)いわゆる「違法ダウンロードの刑罰化」の5つから構成される。本稿では,紙幅の関係で,これら改正事項の中のうち,図書館や公文書館に関係する規定である(2)と(3)について解説する。 (2)は,NDLが作成した膨大なデジタル化資料のうち,「絶版等資料」に限り,公共図書館や大学図書館等に対して,そのデジタルデータを送信するととも

隣接権問題についてのインタビュー特集。漫画家の赤松健氏に聞いた「赤松健は隣接権とそれを巡る議論をこう見る」に続き、第2回では主に法制度の観点から福井健策弁護士に見解を聞いている。 前編に引き続きお届けするこの回では、さらに問題の深遠に足を踏み入れ、目指すべき方向性を考える。ロングインタビューだが、ぜひ前編と併せてご覧いただきたい。 弁護士(日本・ニューヨーク州)骨董通り法律事務所代表パートナー 日本大学芸術学部客員教授 1965年生まれ。神奈川県出身。東京大学、コロンビア大学ロースクール卒。著作権法や芸術・文化に関わる法律・法制度に明るく、二次創作や、TPPが著作権そしてコンテンツビジネスに与える影響についても積極的に論じている。著書に『著作権の世紀 ――変わる「情報の独占制度」』(集英社新書)などがある。「自炊」についても多くのメディアでコメントし、ニコニコ生放送『ネットの羅針盤』『「自

電子書籍の普及に向け著作権法の改正議論が白熱している。議論の争点は出版社にどの程度権利を付与すべきか。ここ数カ月でもめまぐるしい動きを見せるこの問題について、本稿では、漫画家であり絶版コミックの無料配信サイト「Jコミ」を運営する赤松健氏に著作権者の立場から話を聞いた。漫画家、そして絶版コミックの無料配信サイト「Jコミ」を運営する赤松健氏。同氏が3月に「出版社が著作隣接権を求める理由」を講談社に直接問い合わせたことは、編集者のみならず法曹関係者もネット上の議論に参加するなど大きな波紋を広げた。AmazonのKindleが年内に日本でもサービスを開始するともされる中、Googleブックサーチが引き起こした「本は誰のものか?」という議論が再燃した形だが、この動きは現在、中川正春衆議院議員(現・内閣府特命担当大臣、元文部科学大臣)の勉強会が一定の方向性を出し、著作権法の改正試案としてまとめられ

キッチンにあるだけで絵になる写真集のような料理本です。 この本を執筆したのはマイクロソフトの元CTO、ネイサン・ミアボルド氏。彼は調理中におこるあらゆる事象を科学的、数学的にとらえ写真集のような美しい料理本を作り上げました。 『Modernist Cuisine : The Art and Science of Cooking』は6巻セットで、なんと2438ページ!! レシピ数1522!! そして3216枚の美しい写真の数々!! で構成されています。 これらの美しい写真を撮るにも相当な苦労をしているらしく、断面図の写真は鍋を実際に半分に切って撮影しているとのこと。彼の話によると「焼きそばの写真のときは半分のかたちの中華鍋からたれた油が引火し、3回ほど火花が上がった」とのこと。すごいこだわりよう…。 また「30時間かけてつくる究極のハンバーガー」では、炭火で焼く肉はなぜうまいか、などを科学的

電子読書の人気が盛り上がって以来、電子書籍対印刷書籍を競わせ、出版陣営の間で際どい闘争が行われている。はじめに、電子書籍1冊99セントという価格づけが業界を滅ぼすという主張の中、低価格の電子書籍が印刷書籍マーケットへ与える影響への批判が、3ドル以下の電子書籍の支持者に対して緩やかに行われている。 初期の議論のころから、電子書籍が読書社会で果たしている目的は形になり始めており、支持者は電子出版の利用に賞賛の声を上げている。しかし、現在でも、従来の出版社は移り変わりの激しいマーケットについていくために、革新的方法で主流読者層に電子書籍を読んでもらうための良い方法を探している。 状況を理解している従来の出版社は、まもなく発売される印刷版タイトルの前編として電子書籍を提供するといったように、従来の印刷書籍の販売につなげるために電子読書のリーチを活用している。これらのタイトルには印刷版の本編に収録で

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