「最近書きすぎなんじゃないの」と言われそうな気もするが、またまた新著が出る。著者もそろそろキャリアの終わりを意識するようになって、体と頭が動くうちに宿題を終わらせておかないとな、という心境である。本書は純粋な技術書ではない。コードもあまり出てこないので寝転がっても読める。エッセイと言ってしまえばそれまでだが、技術の背景にある思想や理論(あとちょっとした仕事術)にフォーカスした本だ。NewSQLやHTAP、生成AIによるクエリジェネレータなど時事的なテーマも扱っているが、その根底にもデータベース独自の思想や考え方が含まれている。その意味で本書は、筆者がどんな考え方や知識をバックグラウンドとしてDB/SQLに向かい合ってきたかという、今まで明示的に語ってこなかった頭の中を直接ダンプしたような内容になっている。それを伝えることで、長い目で見て読者の血肉になるような物事の考え方や視野の広さを養え

企業が業務システムにMySQL、PostgreSQL、Oracle、SQL Server といったリレーショナルデータベースを使いはじめてから今に至るまで、データベースへのコネクティビティは重要な課題であり続けています。1992年にMicrosoft が発表したOpenDatabase Connectivity(ODBC)API は、この課題に対する画期的な解決策となりました。 ODBC は、アプリケーションと多様なデータベース間の接続を標準化する技術として、現在でも広く採用されています。本記事では、ODBC技術の仕組みとODBC ドライバーの役割、その重要性について詳しく解説します。 ODBC の仕組み ODBCとは ODBC は、アプリケーションからデータベースへのアクセスを標準化するためのAPI です。ODBC 4.0 の仕様はこちらに定義されています。この技術により、アプリケー

この記事は、『Software Design 2024年6月号』(2024年5月17日発売)の第1特集「SQLチューニングする前に知っておきたい 実行計画&インデックスのしくみ」の連動企画です。ぜひ本誌特集1もお読みください。 適切なインデックスを設計する インデックスの調整によるクエリの高速化は、RDBMSを使用する際の数あるチューニングテクニックの中でも最もお手軽なものです。テーブルのカラムの定義を変えるわけではないので、クエリの結果に違いが生じず、アプリケーションを変更する必要性がないからです。適切なインデックスを付与するだけでチューニングが済むというのは極めて効率的です。それでは適切なインデックスとはどのようなものでしょうか。本記事では、まずインデックスを設計する際に重要なポイントを解説します。 インデックスとSQL構文 「どのカラムの組み合わせに対してインデックスを作成すべきか」
このブラウザーはサポートされなくなりました。Microsoft Edge にアップグレードすると、最新の機能、セキュリティ更新プログラム、およびテクニカル サポートを利用できます。 Azure Functions のドキュメント Azure Functions は、Azure クラウド サービスのイベント ドリブン コンピューティング リソースとスケジュールされたコンピューティング リソースを提供する、マネージド PaaS (サービスとしてのプラットフォーム) プロバイダーです。 ユーザーは最も重要なコードに集中でき、残りの部分は Functions が処理します。 Functions は、最も生産性の高い言語で記述されたコードプロジェクトにスケーラブルでサーバーレスなホスティングを提供できます。 Functions を使用すると、WebAPI のビルド、データベースの変更への応答、

今回は、SQLを書く上で特にパフォーマンスに影響のあるSQLの実行計画の読み方について解説します。実行計画はデータベース製品によってさまざまに差異がありますが、ここでは比較的どのデータベース製品でも共通する内容について解説します。 実行計画とは記述したSQLが実際にデータベースの内部でどのように処理されて結果を返すか、その処理方法を記述した情報です。 A5:SQL Mk-2では、SQLエディタで実行計画を見たいSQL の上にキャレットがある状態でメニューから [SQL(S)] – [SQLの実行計画(J)] または、Ctrl+E で表示できます。 表示の仕方はデータベース製品ごとに異なりますが、多くのデータベース製品ではツリー状の情報として表現されます。(このため A5:SQL Mk-2でもツリービューで実行計画を表示します。) ツリーのリーフ(端)から処理が行われ、ルート(根)に向かっ
日経BPの技術系サイト「日経クロステック」は、会員向けのアンケート調査「IT資格実態調査」を2017年から毎年実施している。6回目となる今回は2022年9月~10月に調査を行った。編集部が選んだ49種類のIT資格について、アンケート形式で資格の保有状況や役立ち度合い、今後の取得意向を調べた。 マイナス上位に国家資格が並ぶ まずは、現在保有しているIT資格の状況を見る。回答者が「保有している」というIT資格をすべて答えてもらい、10人以上が保有するものについて回答数の多い順にランキングした。319人から有効回答を得た。 最も多かったのは「基本情報技術者」で179人が保有する。「回答率」は56.1%である。2位は「応用情報技術者」で142人(回答率44.5%)だった。ここまでの順位は、2021年9月に実施した前回調査と変わらない。 今回、「情報セキュリティマネジメント」が77人で3位に入った。

説明psqlとはPostgreSQLのターミナル型フロントエンドです。 対話的に問い合わせを入力し、それをPostgreSQLに対して発行して、結果を確認することができます。 また、ファイルから入力を読み込むことも可能です。 さらに、スクリプトの記述を簡便化したり、様々なタスクを自動化したりする、いくつものメタコマンドとシェルに似た各種の機能を備えています。 -a --echo-all読み込んだ全ての行を標準出力に表示します。 これは対話式モードよりもスクリプト処理の際に有用です。 ECHO変数をallに設定するのと同じ意味を持ちます。 -A --no-align位置揃えなしの出力モードに切り替えます (デフォルトの出力モードは位置揃えありです)。 -c command --command=commandpsqlに対し、commandという1つのコマンド文字列を実行し、終了するよう指示しま
早稲田大学は8月24日、実験や研究の記録を、紙ではなく電子ノートに記載し、AIで自動解析するシステムを構築し、同システムを使った研究成果を出したと発表した。 従来は、実験ノートを紙に記録し、それを読み解いて解析用のデータベースを構築する必要があったが、新システムならこの手間を省くことができ、実験系研究室のDXを一気に促進できるとしている。 日々の材料実験の様子を、情報の関係性を点と線で繋いだデータ「グラフ構造」と呼ばれるデータ形式で記録。実験操作や結果、実施日や気温、装置や試料の状態なども記録でき、AIで処理しやすいという。 同システムを高分子固体電解質の実験研究で運用したところ、失敗も含めて500回以上の実験データをグラフ構造として記録でき、新材料の性能を規定しうる重要な構造・実験因子を抽出できたという。 研究成果は、2022年8月17日付けのNature系雑誌『npj Computat

最近では「マイクロサービス」と呼ばれる、機能毎に細かくサービスを分割して開発や運用を行うアーキテクチャの採用例が増えている。本記事ではこのマイクロサービスアーキテクチャや、それに使われる技術について紹介する。 マイクロサービスとは 近年、ITシステムの開発・運用において「Microservice(マイクロサービス)」というアーキテクチャを採用する例が増えている。マイクロサービスアーキテクチャは、簡単に言えばサービスを構成する各要素を「マイクロサービス」と呼ばれる独立した小さなコンポーネントとして実装するという手法で、2011年ごろから提唱されているものだ。 マイクロサービスについては、2014年に公開された「Microservices」という文書が有名だ(有志による日本語訳)。また、さくらのナレッジでも2015年に紹介されている。マイクロサービスの詳しい思想についてはこれら記事を参照してほ

Google、ORMが生成するSQLが遅いときの調査を容易にする「sqlcommenter」をオープンソースで公開。Rails、Spring、Djangoなど主要なフレームワークに対応SQL文を直接書かなくとも、自動的にSQL文を生成、実行してくれるORM(Object-RelationalMapper)は、プログラミングを容易にしてくれる技術としてRailsやHibernate、Springなどさまざまなフレームワークなどで活用されています。 一方で、ORMが生成するSQL文はときに複雑に、あるいは非効率なものとなり、データベース処理の遅さにつながることもあります。 このとき、SQL文の生成と実行を明示的にコードとして記述する必要がないというORMの特徴が、なぜデータベース処理が遅くなったのか、どのようなSQL文が生成され、そのどこに原因があるのか、といった調査を難しくている面があり

pgAdmin is the most popular and feature rich Open Source administration and development platform for PostgreSQL, the most advanced Open Sourcedatabase in the world. pgAdmin may be used onLinux, Unix,macOS andWindows to manage PostgreSQL and EDB Advanced Server 11 and above. LatestBlog Posts Customising your pgAdmin 4 workspace - Part 1: Browser Author: Anil Sahoo, date: Aug. 24,2023 If you a

日経xTECHの元記事を読んでもCOBOLの特徴があんまり伝わってこない感じだし、かといってそれをディスってもしょうがないので、書いてみた。 https://anond.hatelabo.jp/20190205192741COBOLは本質的にはDSLなんだけど、一見汎用プログラミング言語に見えてしまってRubyやPythonなんかと比較するのが誤解のもとではあると思う。今の人でも知ってそうなCOBOLに似ている言語はたぶんSQLで、データを処理するための専用言語。ただ、SQLは頑張ればすごく複雑なこともできるパワフルな言語で、だからこそ現代でも生き延びているわけだけど、COBOLはわりとシンプルなデータ処理を想定している感じ。SQLだけでアプリケーションを作れないのは触ったことある人なら誰でもわかると思う。普通はJavaやRubyで全体の流れを記述してデータベース入出力をSQLで書く。

Oracleで文字列を入れるための項目属性Oracleのデータベースの項目属性を定義する時、VARCHAR2()があります。 VARCHAR2()は、可変長の文字列です。 ()の中の数字が、挿入できるbyte数となります。 このByte数を超えると、ORA-12899値が大きすぎますというエラーがでます。 では、実際何文字入るのでしょうか。 VARCHAR()とVARCHAR2()は何が違うの?本論に行く前に、少し余談です。 例えば、MySQLでは文字列の属性としてVARCHAR()があります。 しかし、OracleではVARCHAR2()です。 何故、Oracleは2なのでしょうか? 実は、Oracleも以前はVARCHAR()で定義していました。 しかし、ある時から廃止になり、現在はVARCHAR2()のみが利用されています(経緯不明)。OracleのVARCHAR2(10)は何
DBの寿命はアプリより長い! 長生きするDBに必要な設計とリファクタリングを実践から学ぶ アプリケーションの寿命よりも長く、データの追加やテーブルの変更で成長し続ける「データベース」と、どのように付き合っていけばよいのでしょうか? 曽根壮大(soudai)さんによる寄稿です。 こんにちは。そーだい(@soudai1025)です。 新しいサービスを始めるとき、必ずと言っていいほどデータベースは利用されています。また今稼働しているサービスの多くでも、RDBMSをはじめ、いろいろなデータベースが利用されています。そんなに広く利用されているデータベースだからこそ、多くの問題の元になるのもまた事実です。 そこで今回は、Webサービスを中心にデータベースの選び方、設計についてお話していきたいと思います。そして私もまさに今、2011年から続くWebサービス「オミカレ」のRDBMSのリファクタリングに携わ

PostgreSQL 11が正式リリース。ハッシュパーティショニングやJITコンパイルによる高速化、ストアドプロシージャでのトランザクションサポートなど 発表文ではPostgreSQL 11の主な新機能を次のように説明しています。 PostgreSQL 11 provides users with improvements to overall performance of thedatabase system, with specific enhancements associated with very largedatabases and high computational workloads. Further, PostgreSQL 11 makes significant improvements to the table partitioning system, adds

データ ソースにアクセスする ActiveX Data Objects (ADO) は、Web ページにデータベース アクセス機能を追加するための、使いやすく拡張性の高いテクノロジです。ADO を使用すると、データベース、スプレッドシート、シーケンシャル データ ファイル、または電子メール ディレクトリなどの、OLEDB 準拠のデータ ソースに接続するための拡張性のあるスクリプトを簡潔に記述できます。OLEDB は、システムレベルのプログラミング インターフェイスであり、データベース管理システム機能を公開するための COM インターフェイスの標準セットを提供します。ADO のオブジェクト モデルを使用すると、VBScript または JScript などのスクリプト言語を使用するこれらの COM インターフェイスに簡単にアクセスして、Web アプリケーションにデータベース機能を追加する

本連載はMicrosoft Access(マイクロソフトアクセス 以下、Access)を使って、リレーショナルデータベース(RDB)やSQLの基本を学び、データベースを使った簡単なシステムの作り方を習得するものだ。 前回は、「CSVファイルの読み込み/書き出し」機能を追加するテクニックをお伝えした。 今回は、「DAO(Data Access Objects)」を利用してデータベースを操作するテクニックを解説していく。 DAOは、Access標準のデータベースエンジンで、データベースへのアクセスや操作を行うのに用いる汎用APIだ。単一システムのアプリケーションや小規模なローカルネットワークで使用するのに適している。なお、本稿で扱うDAOはデザインパターンの一つである「DAO(Data Access Object)パターン」とは異なるので、注意してほしい。本題に入る前に…… 今回もこれまでと

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