AlmaLinux、今後はRed Hat EnterpriseLinuxのABI互換を目指すと発表。これまでの「バグまでRHEL互換」の路線を変更 2020年にRed Hatは、Red Hat EnterpriseLinux互換OSとして使われてきたCentOSの開発中止を発表しました。 これをきっかけに、CentOSの後継を担うことを目指していくつかのRHELクローンOSが登場します。その代表的なLinuxディストリビューションの1つがAlmaLinuxです。 AlmaLinuxはRHELのソースコードを基に、RHELのバグまで含めて完全にRHEL互換をうたうLinuxディストリビューションを開発、提供してきました。 しかしRed Hatは先月(2023年6月)、RHELのソースコードの一般公開を事実上終了するとともに、クローンOSベンダに対して「付加価値もなくコードをリビルドするだ

ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。 Red Hatは、Red Hat EnterpriseLinux(以下RHEL)のクローンOSを提供しているベンダーを「オープンソースに対する脅威だ」だと非難する内容を、6月26日付のブログ「Red Hat’s commitment to open source: A response to the git.centos.org changes」(Red Hatのオープンソースへのコミット:git.centos.orgの変更に対する返答)で明らかにしました。下記はその部分の引用です。Simply rebuilding code, without adding value or changingit in any way, repres

Red Hatは6月21日付けのブログ「Furthering the evolution of CentOS Stream」で、今後はCentOS StreamがRed Hat EnterpriseLinux(RHEL)関連のパブリックなソースコードリリースの唯一のリポジトリになると発表しました。 CentOS Stream will now be the sole repository for public @RHEL-related source code releases. Read more about this change. https://t.co/uh0joEVexI — Red Hat (@RedHat) June 21,2023 以下はそのブログからの引用です。太字部分はオリジナルでも太字になっています。 As the CentOS Stream community

dnf / yum で プロキシを使いたい。 普通はプロキシを使うなら、次のコマンドをシェルでたたき環境変数を追加したら、シェル経由のネットワークコマンドははコレを使うんだけど。 環境変数だとうまくいかない。。 export http_proxy=http://proxy.example.com:8080/ #yum はこれを見てくれない debian / ubuntu の apt なんかはコレで行けたんですどねー yum / dnf は シェルの環境変数を考慮してくれない。 そうなんです。驚きました。プロキシを使うには /etc/{dnf,yum}.confに設定を書かないといけない /etc/{dnf,yum}.conf [main] proxy=http://proxy.example.com:8080/ このように書きます。 また、ユーザー名やパスワードが必要な場合は [main]
RHELクローンOSのAlmaLinuxにMIRACLELINUXが合流を発表。国内でAlmaLinuxのサポートも提供開始 Red Hat EnterpriseLinux(RHEL)のクローンOSであるMIRACLELINUXを開発、提供しているサイバートラストは、同じくRHELクローンOSのAlmaLinuxを開発しているThe AlmaLinux OS Foundationのプラチナスポンサーとなり、コミュニティとともにAlmaLinux OSの開発を共同で行うと発表しました。 The AlmaLinux OS Foundationの理事会メンバーにサイバートラストの執行役員である吉田淳氏が就任予定で、開発コミュニティにはすでに2名のフルタイム開発者も配置しているとしています。 MIRACLELINUXは数年後に登場予定の次期バージョンである「MIRACLELINUX 10

What can Red Hat® EnterpriseLinux® do? Find out in this chart of the supported and theoretical limits of the platform. This article provides information for releases of the operating system that are currently maintained. For information on older, retired releases that are no longer maintained, please consult the companion knowledgebase article entitled Red Hat EnterpriseLinuxTechnology Capabili

SELinuxの変更SELinuxに関しては、主な変更点として SELinuxで/etc/selinux/configで「selinux=disabled」が効かなくなる(ハングすることがあります)パフォーマンスの向上が挙げられています。今回は一番最初の「selinux=disabled」が使えなくなる(システムがハングすることがある)というのを見ていきたいと思います。 当たり前ですが、筆者の見解/立場ではSELinuxは無効化するべきでは無いので、無効化する前に「待て、考え直せ」とは言いたいです。 SELinuxを無効にしたときのハングアップまずは事象を見てみたいと思います。/etc/selinux/configで SELINUX=enforcing を SELINUX=disabled に設定し、再起動を行います。すると(タイミングの問題だと思いますが)下記のようにブート中にシステムが

TIME_WAIT 状態の TCP コネクションが多数残るnetstat コマンドで TCP コネクションの状態を確認していると、"TIME_WAIT" という状態のコネクションがたくさん確認される場合があります。 "TIME_WAIT" 状態というのは TCP コネクションにおいて、こちら側から通信をした場合に "FIN_WAIT_1" (FIN ACK 受信) から、"FIN_WAIT_2" (ACK 受信) または "CLOSING" (FIN 受信, ACK 送信)を経て、コネクションを閉じられる状態となったことを示すもののようです。 そしてこの "TIME_WAIT" から、実際にそのコネクションが閉じられて "CLOSED" となるまでの間に待ち時間があり、これによって、短時間に通信が集中すると、その分だけ通信終了間際の "TIME_WAIT" 状態のコネクションが多数、ne
EnterpriseLinux, the community way.RockyLinux is an open-source enterprise operating system designed to be 100% bug-for-bug compatible with Red Hat EnterpriseLinux®. RockyLinux is under intensive development by the community. STABLE, PRODUCTION READYLINUXRocksolid, no matter the use-case. RockyLinux rebuilds sources directly from RHEL®, so you can bet your best dollar that you'll have a sup

「Red Hat EnterpriseLinux(RHEL)」互換のLinuxディストリビューション「CentOSLinux」の開発が2021年で終了するという衝撃のニュースが発表されました。 既にご存知の方も多いと思いますが、CentOS8のサポートが2021年12月31日で終了するとアナウンスされたのです。CentOSは、無償で利用できる“RHELクローン”の中でも特に人気があることから、その予想外の終了は、利用者に対して大きな衝撃となっています。 これまでCentOS8を採用していた企業では、今後バグフィックスやセキュリティ修正などがリリースされないことが決定されましたので、このままCentOS8を使い続けることは選択肢としてはなくなりました。あと、半年で移行先を決めなければなりません。 同プロジェクトはCentOS Streamへの移行を勧めていますが、何故こうなってしまったの

2020年12月9日、CentOS Projectは、2029年5月31日までサポート予定だった「CentOSLinux(CentOS) 8」のサポートを2021年12月31日で終了すると発表しました。CentOS 7は予定通り2024年6月30日までサポートされる一方、CentOS 9はリリースしないとしています。 CentOS Projectは今後「CentOS Stream」というディストリビューションの開発に注力するとしていますが、これまでのCentOSが「Red Hat EnterpriseLinux(RHEL)」のダウンストリームだったのに対して、CentOS StreamはRHELのアップストリームに相当するもので、その位置付けは異なります。これまでCentOSがエンタープライズにおいて商用本番OSとして採用されてきたのは、無料、オープンソースでありながら、RHELのダウ

まず対応方法から、DHCPでのDNSサーバ設定を無効にして、新たなDNSサーバを設定するのみです。※NetworkManager の再起動を忘れずに! nmcli con mod enp0s3 ipv4.ignore-auto-dns yes nmcli con mod enp0s3 ipv4.dns 8.8.8.8 systemctl restartNetworkManager nmcli コマンドでDNSサーバを削除できない! CentOS をインストールした場合、デフォルトのネットワーク設定では、DHCPを参照するようになっています。 この場合、インターフェースを有効にしたタイミングで、DHCPから取得したDNSサーバのIPアドレスが /etc/resolv.conf に設定されます。

CentOS 8とバイナリ互換のRHELクローン「MIRACLELINUX 8.4」が無償公開へ。今後のバグフィクスやアップデートも無償。CentOS 8の代替を狙う サイバートラストは、CentOS 8とのバイナリ互換のLinux OS「MIRACLELINUX 8.4」を、無償ライセンスで公開することを発表しました。合わせて、2030年1月までのアップデートとCentOSからの移行ツールなども無償提供されます。 CentOS 8とはバグも含めてバイナリ互換 CentOS 8はRed Hat EnterpriseLinux(以下RHEL)との互換性を備える無償のLinux OSとして多くの個人ユーザーや企業ユーザーで利用されています。しかし今年末でサポートが終了し、公式のセキュリティフィクスやアップデートが提供されなくなるため、継続して安定したシステムを運用するには別のOSへの移行

CloudLinuxは5月より、AlmaLinux OS向けに複数のサポートオプションを提供する。これには、Linuxのカーネルとコアパッケージの定期的なパッチとアップデート、パッチ配信のサービスレベル契約(SLA)、年中24時間体制のインシデントサポートが含まれる。 AlmaLinuxのコミュニティは既に、Linuxカーネルとコアパッケージのパッチやアップデートなど、これらの要素の一部を提供している。しかし企業にとって、コミュニティの善意に頼るのと、確かなサポート契約とでは決定的な違いがある。 CloudLinuxは、通常のLinuxのサポートサービスのほか、より高度なサービスを必要とする企業向けにプレミアムサポートを用意する計画だ。ベンダーやOEMが商用製品やサービスを支えるノードOSとしてAlmaLinuxの利用を計画している場合など、そのニーズに応じたサポートも提供する考えだ。 A

「CentOSLinux」の開発元であるRed Hatが「『Red Hat EnterpriseLinux』(RHEL)のリビルド版であるCentOSLinuxから、最新版のRHELの少し先を先行する『CentOS Stream』に重心を移す」と発表した際、多くのCentOSユーザーは憤慨した。その声を聞いて、CentOSプロジェクトの共同創設者であるGregory Kurtzer氏は自ら、CentOSの代わりになるRHELクローンとして「RockyLinux」を作ると発表した。そのすぐ後に、法人向けのCentOSディストリビューターであるCloudLinuxが新たに独自のCentOSクローンを作り上げる「Lenix」プロジェクトを発表していた。そして今回、「AlmaLinux」という新たな名称の下、一般提供(GA)が開始された。 CloudLinuxは、マルチテナント型のウェブ/

「CentOSLinux」プロジェクトの実質的なオーナーであるRed Hatが、「Red Hat EnterpriseLinux」(RHEL)のリビルド版であるCent OSから、最新版のRHELの少し先を行く「CentOS Stream」に重心を移すという発表を行ったとき、多くのCentOSユーザーは憤慨した。この事態を受けて、以前から自社の名前を冠したマルチテナント型のウェブ/サーバーホスティング企業向けのRHELなどをベースにしたLinuxディストリビューションを作っているCloudLinuxは、新たなCentOSクローンである「AlmaLinux」を立ち上げると発表していた。このほど、このAlmaLinuxのベータ版が公開された。 Red Hatは、「Red Hat Developerプログラム」を拡大し、開発者や小規模なチームが利用できる無料版のRHELを新しく発表しているが

Individual Developerサブスクリプションでは、Red Hat EnterpriseLinuxを最大16システムの本番環境で使用できるようになっている。 同プログラムでも、無料のRed Hatアカウント(またはGitHub、Twitter、Facebookなど)でサインインすることでアップデートを受け取ることが可能で、フルサポートへのアップグレードオプションも用意する。 また、Individual Developerサブスクリプションでは、AWS、Google Cloud Platform、Microsoft Azureといった主要パブリッククラウドでもRed Hat EnterpriseLinuxを利用でき、2月1日(現地時間)までに利用可能となる。 なお、今後の各ディストリビューションの位置づけとしては、FedoraLinuxがOSの新たな機能の実験場であり、Re

この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「個人開発者はRed Hat EnterpriseLinuxを無料で最大16システムまで利用可能に、本番環境もOK。Red Hatが開発者向けプログラムの拡大を発表」(2021年1月22日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。 米Red Hatはこのほど、個人開発者向けに提供している「Red Hat Developerプログラム」を拡大し、個人開発者には無料で最大で16システムまで本番環境でも利用可能にすることを発表しました。 これは先月発表された、CentOS 8のサポートを2021年末までとし、今後はCentOS Streamの開発に注力することへの影響を考慮したもの。 無料で本番環境を含む最大16システムまで利用可能 現在のRed Hat Developerプログラムは個人開発者に対して

CentOSプロジェクトは、「『Red Hat EnterpriseLinux』(RHEL)のリビルド版であるCentOSLinuxから、最新版のRHELの少し先を先行する『CentOS Stream』に重心を移す」と発表した。これは、CentOSが安定的な固定リリース方式のディストリビューションではなく、ローリングリリースのディストリビューションになることを意味している。CentOSのユーザーはこれに反感を募らせている。 その理由を理解するには、まず最初に何が起こっているのかを理解する必要がある。ローリングリリースのLinuxとは、常にアップデートされているLinuxディストリビューションのことだ。「Arch」「Manjaro」「openSUSE Tumbleweed」などがこれにあたる。CentOS Streamは、RHELのアップストリーム(開発)ブランチになる。これは一見、Ce

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