ローマ字のつづり方について国が定めたルールが、約70年ぶりに改められる見通しとなった。小学校で習うローマ字もこのルールを踏まえているが、駅名や案内表示など一般社会では、英語の発音により近い別の表記が浸透しているのが実情だ。文化審議会の小委員会は、統一的な考え方を示すことも視野に検討を進めている。 ローマ字のつづりは主に、母音と子音を規則的に組み合わせる「訓令式」と、「ヘボン式」がある。例えば「し」は訓令式では「si」、ヘボン式では「shi」と表記される。「愛知」は「aiti」(訓令式)、「aichi」(ヘボン式)になる。 国は1954年、内閣告示で「一般に国語を書き表す場合」は訓令式を用いると定めた。ヘボン式は「にわかに改めがたい事情がある場合に限り」使うとした。 学習指導要領も、小学3年の国語で、ローマ字について内閣告示を踏まえた学習をするよう求めている。だが、実際には訓令式は定着せず、

先日、次女がやっている国語のドリルの答え合わせをした時のこと。本来であれば、文中にある表現を用いて 「郵便局のドアをあけた」 と解答しなければならないところ、次女は 「郵便局に行った」 と書いていた。不正解である。 そこで、これは間違いだと指摘したところ、「なんで?」と返された。 そこで、想像してみて「おうちのドアを開けた」と「おうちに行った」とは、そもそも意味自体が違うでしょう、と説明する。 ところが娘は「おんなじようなものじゃない?」と首をひねる。 なるほど、娘の認識の中では、「ドアを開けること」と、その場所に「行くこと」は同一視されていたということだ。 そこで、娘には「わずかでも言葉が違う、ということはそもそも、意味が違うということ、文中に使われている表現を、そのまま使わないと意味が変わってしまうので、不正解になる」といい含めた。 * 上の話を「いちいち細かいなあ」と思う方もいるか

ある会合で話をしてほしいと言われた。会合の趣旨を聞くと「日本がなぜITの利用で劣後してしまったのかを考えること」と説明してくれた。演題を考えているうちに「ソフトを他人に作らせる日本、自分で作る米国」という一言が浮かんだ。 この言葉は10年近く前、2013年12月に出版した拙著の書名である。元々は日経ビジネスオンライン向けに書いたコラムに付けた題名であり、そのコラムを同書の巻頭に再録した。 「日本企業は自社で利用するソフトのほとんどをIT(情報技術)企業に開発させているのに対し、米国企業はソフトを内製する比率が高い」「日本のソフト開発技術者の大半はIT企業に所属するが、米国のソフト開発技術者の大半はIT企業ではなく一般企業に所属している」、これがコラムの内容であった。ここでいうソフトはコンピューター上で動かすプログラムのことである。 これ自体はソフトの内製化と言われる問題だ。実は同書の主題は

「なぜこの宇宙は存在するのか?」という究極の問いを超ひも理論で解き明かそうとした世界的ベストセラー『エレガントな宇宙』。サイエンス好きなら書名を覚えている人も多いだろう。その著者でもあり、理論物理学者でもあるブライアン・グリーンの『時間の終わりまで』が新書化された。 なぜ物質が生まれ、生命が誕生し、私たちが存在するのか。膨張を続ける「進化する宇宙」は、私たちをどこへ連れてゆくのか。時間の始まりであるビッグバンから、時間の終わりである宇宙の終焉までを壮大なスケールで描き出し、このもっとも根源的な問いに答えていく第一級のポピュラーサイエンス、その冒頭部分を紹介する。 *本記事は、『時間の終わりまで――物質、生命、心と進化する宇宙』(ブライアン・グリーン 著・青木薫 訳)から再構成してお届けします。 宇宙の法則は数学の言葉でできている? 「僕が数学をやるのは、いったん定理を証明してしまえば、その

差別はすべての人にとって大きな問題であり、我々のようにメディアで働く人間にとっては特に重大な問題になっている。メディアのコンテンツは多くの人が目にするため、特定の人を傷つけてしまう危険性が高くなるからだ。日経BP社内でも、人権や差別に関する研修はよく行われる。 メディアでの差別と聞くと「差別用語のリスト」を思い浮かべる人もいるかもしれない。しかし差別は、特定の言葉さえ使わなければなくなるような簡単な問題ではない。あからさまな差別用語を使うのは論外だが、そうした用語を使っていなくても文脈で差別表現になってしまうことはある。差別は特定の人や集団をおとしめたり排除したりすることだからだ。 もっとも、ある表現が差別かどうかを判断するのは実はそれほど簡単ではない。書いている記事の内容が批判なのか差別なのかに悩むこともある。「差別が悪いと主張するのは、差別している人を差別しているのではないか」といった

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UIデザインとは、ユーザーがサービスやプロダクトをスムーズに使えるように設計を行うこと。 例えば、どんなに便利なサービスであっても、使いにくい設計であれば、サービスはユーザーに定着せずに終わってしまいます。つまり、UIデザインはユーザーのサービス利用率とも深く関係しています。本記事では、UIデザインの意味や、UXデザインやビジュアルデザインとの違い、優れたUIデザインのポイントなどをわかりやすく解説しています。 ➡︎【資料ダウンロード】アプリ開発の企画~発注の教科書UIデザインとは?UIデザインの言葉の意味やUXデザイン、ビジュアルデザインとの違いを解説します。UIデザインの意味UI(ユーザーインターフェース)とは、サービスやプロダクトとユーザーの接点を表す言葉。Webサイトやアプリなど、ユーザーとのタッチポイントとなるものはすべてUIです。 つまり、アプリ・Webサイトといった

「申し訳ありません、システムが全てダウンしました。復旧時刻は未定です」 システムの責任を持つIT部門も、ユーザーも、このようなメッセージを見たいとは思わない。たとえIT部門のコントロールが及ばない要素が原因だったとしても、「申し訳ありません」と言うだけではシステム障害に対する十分な謝罪にはならない。 適切な「謝罪」を構成する3要素とは IT部門とユーザーとの生産的なコミュニケーションは、単刀直入で明快なメッセージから始まる。ユーザーに対してIT部門がシステム障害のことをどう伝えるにしても、うまく謝るにはこつがある。IT部門がシステム障害について謝罪しながら、ユーザーと建設的に対話をするには、どうすればいいのだろうか。 「ご不便をおかけすることを謝罪します」という言葉は過剰に使われて何の意味も持たなくなった。IT部門がユーザーにシステム障害を伝えるメッセージの最後に、この言葉を付け足したとし

全米No.1ベストセラーの学習参考書「BRAIN QUEST」などを発行する出版社。アメリカの中学生が学んでいる14歳からの世界史本村凌二氏(東京大学名誉教授)、COTEN RADIO(深井龍之介氏 楊睿之氏 樋口聖典氏)、佐藤優氏(作家)推薦!! 全世界700万人が感動したロングセラーシリーズ、日本上陸!! 中学生も大人も必読。「世界史」は、激動の時代を生き抜くための必読教養!!【むっちゃ、面白くてわかりやすい!! グローバル視点の「世界史超入門」】 バックナンバー一覧 全世界で700万人に読まれたロングセラーシリーズの『アメリカの中学生が学んでいる 14歳からの世界史』(ワークマンパブリッシング著/千葉敏生訳)がダイヤモンド社から翻訳出版され、好評を博している。本村凌二氏(東京大学名誉教授)からも「人間が経験できるのはせいぜい100年ぐらい。でも、人類の文明史には5000年の経験が

「身内への悪口を聞いた子ども」は人をバカにする 「パパみたいになっちゃダメ」 「うちの旦那は稼ぎが悪くて」 「ママはバカだな」 「お母さんは何も知らないな」 「お前のしつけが悪いんだ」 「あなたが甘やかすからいけないのよ」 「子どもがダメなのはお前の遺伝だ!」 日本の家庭ではこのようなパートナーへの悪口がよく見られます。 大人同士ならまだしも、子どもがいる前でこのような言動を取る人もいますが、子育てには極めて悪い習慣です。 身内の悪口を聞かされて育った子どもは周囲の人をバカにするようになります。 たとえばクラスメートに対して「そんな簡単な問題がわからないの?」という言葉を平気で使うようになるのです。 このような子どもは学校で友だちができにくく、仲間はずれにされやすい、いじめの対象にされやすい、といった傾向があります。 身内への悪口は世界ではほとんど見ることのない日本の悪しき習慣です。 欧米

同社は標的であることを認識しているため、自社への侵入を試みる役目を担うセキュリティ専門家チームを抱えている。同チームの目的は、悪意あるハッカーによってもたらされる可能性がある最新のサイバー脅威からGoogleとそのユーザーを保護するための力を得るというものだ。 同社のレッドチームのテックリード兼マネージャーであるStefan Friedli氏は「同チームのミッションは詰まるところ、われわれのユーザーやGoogle自身、われわれのインフラにとってGoogleをより安全に、そしてよりセキュアにすることだ。そのためにわれわれは、Googleが実際にさらされている脅威や攻撃をシミュレートしている」と述べた。 「レッドチーム」という言葉は軍事用語に由来しており、防衛側がどのような反応を示すかをテストするというシナリオにおいて、敵側の役割を担う専門のチームのことを指す。この言葉は情報セキュリティ分野で

Q.新卒入社3年目のシステムエンジニア(SE)です。SE職の位置づけですが、若手メンバーはプログラミングもします。上司である課長SEは、一度もプログラミング経験がないと自慢げに話します。その経験のない上司に、「なぜプログラミングに遅れが出るのか不思議だ」「設計書通りにつくるだけなので簡単だろう」「遅れは自己責任、誰も手助けはしないぞ」「デートや趣味はやめて、残業と休日出勤は当然だ」と怒られます。対策や指導に至る言葉は全くありません。パワハラを恒常的に受けている気分です。未経験者が何も知らないくせに偉そうに言うなとくやしいです。 課長SEの発言は指導ではなく、単なるいじめです。部下から嫌われるタイプで、いつか大きな職場トラブルになるように思います。こんなリーダーには、誰もついていきたくないでしょう。 質問者の会社は、若年層しかプログラミングをしないとのこと。基本的にプログラミングは協力会社へ

コミュニケーションでは、オブラートに包んで伝えたり、あえて逆の言葉を使われることがあり、額面通りに受け止めていると、大きな勘違いに繋がるかもしれません。 【図表】「お金の年間スケジュール」税金の支払い漏れがないように! そこで、元外交官で作家の佐藤 優氏の著書『未来を生きるための読解力の強化書』(クロスメディア・パブリッシング)より、一部を抜粋・編集して「読解力」を磨く方法を解説します。 優秀なはずの外交官が行間を読めない読書において行間を読む作業というのは、かなり高度なスキルと経験が必要になります。それはロジカル・リーディングやクリティカル・リーディングを駆使し、テキストから距離をとったり、逆に近づいて一体化したりして、ようやくできるようになります。 そして、この行間を読む作業はアカデミックな論文だとか評論、ノンフィクションよりも、小説などのフィクション、しかも純文学系のものほど必要とさ

毎日の仕事で、自分がやらなきゃ。自分が背負わなきゃ。頑張らなきゃ。 そんな風に思っていても、それを放り投げたくなったことがある人は少なくないはず。 でも、もしも仕事が全部なくなってしまったら? たとえあなたが「仕事が生きがい!」と言い切れるタイプの人でなくても、仕事は、人生の中でとてもとても大きな要素です。仕事がイヤになったら…【今日からでもできる!】職場を快適に変える3つのルール そこで、今回は加茂谷真紀さんの著書『働く私のエネルギー最大化計画』から、自分らしい働き方を見つけられるヒントを厳選してご紹介します。ぜひ毎日の働き方の参考にしてみてください。 <人と関わるのが、仕事だから> ときに、仕事の場では、あなたの成功を横取りしようとしたり、支配しようとする悪しき慣習を持つ上司がいます。そして、それによって、不協和音をきたす出来事が起きたりします。 あなたに原因がないのに不機嫌にあたら

生きていれば、不安や悩みは尽きない。寝る前に考え込んでしまって、眠れなくなるなんてことも……。 そこで参考にしたいのが、感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。 ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉の数々。 とても読みやすいオムニバス形式の8つの物語は、気づかぬ間に心の荷物を抱え込んで苦しくなったとき、そっと心の荷物を手放すための優しい言葉を授けてくれる。 voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」の心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる! アドバイスの仮面をかぶったおせっかい きょうのひとことは、 「アドバイスは相手が求めたときだけに」 職場でもプライベートでも、アドバイスをしたり、されたりすることってありますよね? アドバイ

この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方) 出典検索?: "システム" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE ·NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL (2023年3月) システム(英: system)は、相互に影響を及ぼしあう要素から構成される、まとまりや仕組みの全体。一般性の高い概念であるため、文脈に応じて系、体系、制度、方式、機構、組織といった多種の言葉に該当する。系 (自然科学) の記事も参照。 それ自身がシステムでありながら同時に他のシステムの一部でもあるようなものをサブシステムという。
論証(ろんしょう、英: argument)とは、論理学の用語で、前提(premises)と呼ばれる宣言的文の集まりと結論(conclusion)と呼ばれる宣言的文から構成され、前提群から結論が真であることが導き出せることを主張したものである。そのような論証には、妥当なものと妥当でないものがある。なお、個々の宣言的文は真(true)か偽(false)かで判断されるが、論証は妥当(valid)か妥当でない(invalid)かで判断される。英語では、宣言的文をstatementや命題(proposition)と呼んでいたが、最近では哲学的な含意を避けるためsentenceと呼ぶことが多い。 妥当な論証は、推論規則に従ったものである。妥当でない論証は、推論規則に従っていない。 ある論証が妥当であっても、その結論が真であるとは限らない。前提が偽であっても、論証形式自体は妥当なことがあるためである。妥
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