ワークスタイル研究家/しゅふJOB総研 研究顧問/4児の父・兼業主夫 愛知大学文学部卒業。雇用労働分野に20年以上携わり、人材サービス企業、業界専門誌『月刊人材ビジネス』他で事業責任者・経営企画・人事・広報部門等の役員・管理職を歴任。 所長として立ち上げた調査機関『しゅふJOB総研』では、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層を中心にのべ5万人以上の声をレポート。NHK「あさイチ」「クローズアップ現代」他メディア出演多数。 いまやテレビをつければ転職や派遣、求人媒体などのCMを見ない日はないほど、人材サービス業界は世の中に浸透しています。一方で、どこか社会の信頼を獲得しきれていない印象を受ける業界でもあります。これまでにも、違法行為や道義的な観点から疑念が生じる事態が発生し、厳しい法規制が設けられるなどのペナルティを課されてきました。 今回、退職代行モームリに家宅捜索が入ったきっかけは、

慶應義塾大学大学院理工学研究科の小谷 竜也(博士課程1年)と同大学理工学部物理学科の岡 朋治教授、国立天文台からなる研究チームは、アルマ望遠鏡で過去に観測されたクェーサー「PKS1830−211」方向の公開データを詳細に解析しました。その結果、約70億年前に相当する赤方偏移z = 0.89 における宇宙マイクロ波背景放射(以下、CMB)の温度を 5.13±0.06 K と測定しました。この値は中間赤方偏移で得られたCMB温度の測定値としてこれまでで最も高精度なものです。さらにこの値は、現在の宇宙におけるCMB温度(約2.7 K)のおよそ2倍であり、「CMB温度が時間と共に(1+z)に比例して上昇する」というビッグバン宇宙論の基本予測と完全に一致します。したがって本測定値は、標準宇宙論の検証に重要な制約を与えるものです。本研究成果は、10月29日発行の米国の天体物理学専門誌『The Ast
![約70億年前の宇宙の温度を高精度に測定-「昔の宇宙は熱かった」ビッグバン理論の予測と完全一致-:[慶應義塾]](/image.pl?url=https%3a%2f%2fcdn-ak-scissors.b.st-hatena.com%2fimage%2fsquare%2f5dfc0abd34a05119d1794b243090925052592510%2fheight%3d288%3bversion%3d1%3bwidth%3d512%2fhttps%253A%252F%252Fwww.keio.ac.jp%252Fja%252Fassets%252Fcommon%252Fimages%252Fogp%252F01.png&f=jpg&w=240)
日本でもリスキリングという言葉を聞くようになってしばらくたつが、実際にスキル習得を望んでいる人は思いの外少ないようだ。 「日本人は勤勉」という考えはもはや過去の幻想にすぎないのかもしれない。 日本の労働者は、アメリカの労働者に比べて8倍「学ぶ気がない」──。Indeed Japan(以下、インディード)が実施した調査 から、そんな現実が明らかになった。 【全データを見る】「学びたくない日本」を示す、3つのデータ 日本でも「人への投資」や「リスキリング」の重要性が指摘され始めて数年経つ。ソフト面では確かにさまざまなリスキリング関連サービスが広がってきたものの、調査結果からは、日本の労働市場における労働者・企業双方のスキル習得に対する意識の低さが露見した形だ。 どうすればスキル習得の意欲が高まるのか。企業はそのために何ができるのか。 新たなスキル「生かし方」が描けていないインディードが実施した

mRNAワクチンは新型コロナのパンデミックを収束させるのに大きな役割を果たし、何百万もの命を救ったと考えられている。だが現在、米国政府は、さらに多くの命を救う可能性があるこの技術を放棄しようとしている。 by Jessica Hamzelou2025.08.19 4 この記事の3つのポイント 5年前のコロナ禍で米国政府はmRNAワクチン開発に180億ドルを提供した 現在ケネディ長官率いる保健福祉省はmRNAワクチン開発資金を中止している バタチャリヤ所長は国民の信頼不足を理由にワクチン政策転換を正当化した summarized by Claude 3 今から5年前のちょうどこの時期、私たちは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックの真っ只中にあった。2020年8月までに、学校の閉鎖、全国的なロックダウン、そして広範囲にわたるパニックを目の当たりにしていた。世界保健機関(W

寒冷期と温暖期は定期的に繰り返しており、最近の温暖化傾向も自然のサイクルと見る方が科学的ではないのですか。また、もうすぐ次の寒冷期が来るのではありませんか。 横畠 徳太 (国立環境研究所)1 阿部 学 (海洋研究開発機構)2 過去に氷期と間氷期が周期的に繰り返されてきました。この気候変動は、地球が受け取る太陽エネルギー量(日射量)の変動がきっかけとなって生じると考えられています。しかし、20世紀後半からの温暖化は、日射量変動のみでは説明できず、大気中の温室効果ガス濃度の人為的な増加が主因であると考えられています。また、2万~10万年スケールの日射量変動は理論的に計算できることから、これをもとにした将来の氷期に関する予測研究があります。このような予測によると、これまでに排出された温室効果ガスの影響により、現在の間氷期は今後5万年以上続き、今後の温室効果ガス排出量によってさらに氷期の到来が遅れ
byAlexander Borek 約300年前に物理学者のアイザック・ニュートンが考案した「ニュートン法」は、現代でも物流や金融工学、コンピュータビジョン、純粋数学など多岐にわたる分野で重要な役割を果たしているアルゴリズムです。これまでさまざまな数学者がこのニュートン法の改良に苦心しており、近年の研究でついにアップデートされたと科学系ニュースサイトのQuanta Magazineが紹介しています。 Implementable tensor methods in unconstrained convex optimization | MathematicalProgramming https://link.springer.com/article/10.1007/s10107-019-01449-1 Three Hundred Years Later, a Tool from Isaa

まえがき??知の巨人たちの戦記物語 1 数とは何であるのか? 2 カントの問題設定 3 カントからデデキントへ 4 カント、デデキントからフレーゲへ??「論理学の革命」 5 数学の危機とメタ的研究 序 論 数論・論理・メタ数学の誕生と真理論・意味論の展開 1 論理主義の誕生と現代論理学の創始(第1章から第4章) 2 数学基礎論とメタ数学(第5章から第8章)??ヒルベルトからゲーデルまで 3 真理・モデル・意味の理論の誕生と展開(第9章から第12章) 4 補論 第1部 論理主義の誕生と現代論理学の創始??デデキント、ブール-シュレーダーからフレーゲへ 第1章 デデキントの数論??論理主義の一つの出発点 1 第1期の集合論的論理主義 2 デテキントの無理数と連続性の問題??その背景 3 デデキントの『無理数論』(1872) 4 無理数から自然数へ 5 デデキントの自然数論 6 「数の理論」の公

最近、サム・アルトマンはフリープレスのインタビューを受け、それは非常に興味深いものでした。なぜなら、彼が初めて超知能について詳しく語ったからです。超知能というのは、あまり頻繁には語られることのないトピックです。基本的に、あまりにも遠い未来のことで、どのようなものになるかさえ想像できないと考えられているためです。しかし最近、業界内では数千日以内に超知能が実現する可能性があるという主張や噂が増えています。 このインタビュー記事は非常に興味深いものです。アルトマンの発言だけでなく、元OpenAIの研究者からも超知能に関する情報が得られているからです。記事のタイトルは「サム・アルトマン:AIは統合されつつあり、超知能が来る」となっています。そして彼は、インタビューで人工知能の全般的な状況について語っています。 アルトマンに質問されたことの1つは、9月のマニフェストについてでした。9月のマニフェスト

まさかこの学生も、自分の間違った数学のテストの答案用紙(当時は粘土板)が4000年後に後世に晒されるとは思いもよらなかっただろう。 間違いをやらかしたのはバビロニアの学生だった。 現在のイラクにあるキシュ遺跡から発掘された問題の粘土板は、直径およそ8.2cmの小さな円形のもので、現在はオックスフォード大学のアシュモレアン博物館に所蔵されている。 いったい何の問題を間違えたのか?三角形の面積を求める計算だ。 4000年前の粘土板に数学テストの間違った回答 キシュ遺跡からは、古代バビロニアの数学教育の痕跡だとされるおよそ24枚の粘土板が見つかっており、これはそのうちのひとつだ。 古代近東で使われていた楔形(くさびがた)文字が刻まれていて、課題は三角形の面積を計算するよう求めている。 三角形の高さは1.875cm、底辺3.75cmと記されている。 日本では小学校5年生くらいで習うはず。 三角形の

穏やかな夏のある日。米国のマサチューセッツ州にあるウッズホール海洋生物学研究所(MBL)で、クシクラゲに魅せられた日本人生物学者の城倉圭(じょうくら・けい)研究員は、最新の研究対象だった水槽内の個体群をチェックしていた。 同氏はこの研究所で、生きたクシクラゲの調査を行っていた。生物発光能力を持つ生物が、海中を移動する際に光を利用する過程に関する研究の一環としてだ。 クシクラゲは、名前にクラゲと付き見た目も似ているものの、刺胞動物のクラゲとはまったく別の、「有櫛(ゆうしつ)動物」と呼ばれる動物群に分類される。すべての動物の中で、進化的に最も初期に分岐した、いわば「最も原始的」な動物群であるとされている。 城倉氏は、水槽内で飼っていたゴルフボール大のクシクラゲの中に、ひときわ目立つ個体がいることに気づいた。他の個体よりも大きいだけでなく、1つではなく2つの口を持つという点で特徴的な個体だった。

はじめに 哲学を専門としない人が哲学に関心が出てきたときに何を読むとよいだろうか。世には「入門書」と題されている本はあまたあるけれど、ぜんぜん入門書ではないケースも多いし、あんまり頼りにならない入門書も少なくない。 私は哲学を専門としている(とりわけ分析美学)。他の学問の専門家の人や実務家、アーティストと話す機会があったりするが「哲学ってよくわからないなあ」という感想をもらうと、「なかなか役に立ちますよ」と言いながら紹介したりしている本を紹介することにしよう。 勧めたい本は無数にあるが、えいやで各分野1冊にした。 おすすめブックリスト すごく抽象的なことが気になる人→『ワードマップ 現代形而上学』新曜社 ▶関心に合わせてトピックごとにつまみ読みがおすすめ。 ワードマップ現代形而上学ー分析哲学が問う、人・因果・存在の謎 作者:秋葉 剛史,倉田 剛,鈴木 生郎,谷川 卓 新曜社Amazon

■「学者たちのインタビューに感動して時折泣きそうになりながら、最後まで楽しく収録できました」(宇多田ヒカル) 【画像】ナレーションを担当する春風亭一之輔 宇多田ヒカルが、12月28日に放送されるNHKスペシャル『量子もつれ アインシュタイン 最後の謎』にて、ナレーション初挑戦することが発表された。 かつて、アインシュタインが「オカルトだ」と否定し、現在も数多の数学者・物理学者たちが「なぜ起きるのか、理解が難しい」と話す“量子もつれ”。その存在が証明され、ノーベル賞に輝いたのは2022年のことだ。 その後、急速に研究が進み、従来のコンピューターの計算速度をはるかに凌駕する「量子コンピューター」といった形で社会の注目を集めるようになった。現在では世界中で、この未来の技術について激しい開発競争が進められている。 さらに“量子もつれ”の存在は、これまで信じられてきた、宇宙や人間に対する認識そのも

ご本人が終了をさせたはずの議論でしたが、中平氏が再び批判のnote記事を出ましたので、他の読者の方のために、この批判に対する回答を書いておこうと思います。 このnote記事でも、下記記事にまとめた実験的に実証可能な条件だけから量子力学の法則を満たす「量子系」の体系が「演繹」できないと、中平氏は繰り返し主張をされています。 私の教科書では、標準的な量子力学の公理系を満たすものという意味で「量子系」としています。多くの他の教科書にもある、その標準的な公理系とは、下記になります。 ・量子状態は密度行列ρで表現される。 ・物理量はエルミート行列に対応する。 ・エルミートの固有値が実験で観測される物理量の値である。 ・物理量の値が観測される確率は、ボルン則で与えられる。 ・密度行列の時間発展はシュレディンガー方程式で記述される。 私の上の回答のnote記事でも述べたとおり、これらの公理は2準位系でも

私たちが知る生物界とは異なる「もう一つの生命」が生まれつつあります。 それは通常の生物分子の左右をそっくり反転させた鏡像分子から作られた「鏡像細菌」と呼ばれる存在です。 現在の地球に存在する捕食者の消化酵素や免疫システムは彼らに歯が立ちません。 もし彼らが自然界へと放たれたなら、現在の生態系を根底から揺るがしかねない大惨事となるでしょう。 2024年12月12日付けで、科学誌「Science」に掲載された声明では、ノーベル賞受賞者を含む38名からなるチームが「鏡像細菌(ミラーバクテリア)」の創造を目指す研究や、それを支援する資金提供を各国政府は即刻禁止すべきだと強く訴えています。 この論文の著者で、エール大学の免疫学者ルスラン・メジトフ氏は「こうしたリスクは、いくら強調してもし過ぎることはありません」とし「もし鏡像バクテリアが動物や植物に感染して広がった場合、地球上の広大な環境が一気に汚染

堀田先生の書籍『入門 現代の量子力学』のまえがきでは,「情報理論の観点からの最小限の実験事実に基づいた論理展開で、確率解釈のボルン則や量子重ね合わせ状態の存在などを証明する」と書かれています。堀田先生が提示された前提から量子論の数学的構造がただ一つに定まることを演繹的に導けるとのことです。私は,その主張には致命的な誤りがあることをいくつかの記事で述べてきました。 ほかの人が私の記事と堀田先生の記事の両方を読んで内容を理解することはきっと大変な作業であるため,結局どちらの主張が正しいのかがよくわからなかった人が少なからずいらっしゃったのではないかと思います。そこで,この記事では,堀田先生が提示されている前提のみからは量子論の数学的構造を演繹的に導くことは不可能であることを,量子論の基礎知識があればこの記事のみからほぼ完全に理解できるように,ていねいに説明します。 補足:今回の記事の主張は,こ

オーストリアのウィーン工科大学、スペインのバルセロナ大学、ドイツのハンブルク大学に所属する研究者らが発表した論文「Large cardinals, structural reflection, and the HOD Conjecture」は、無限に関する概念「巨大基数」について新たな発見をしたとする研究報告である。 ▲論文のトップページ数学において、無限大は単一の概念ではない。たとえば、すべての自然数の集合も無限大であり、すべての実数の集合も無限大である。これらの間には大きさの違いがあり、数学者たちは、無限大の中でも特定の性質を持つ「巨大基数」を研究してきた。 これまで大基数は、小さいものから大きいものへと順序よく並ぶ線形的な構造を持つと考えられてきた。しかし今回導入された「exacting」および「ultraexacting」と名付けられた新しい大基数の概念は、そのような単純な構造で

(2018年に「知の見取り図」というwebサイトからインタビューを受けて公開された(少し反響もあった)ものなのだけど、どうも本家のサーバーがずっと落ちているようなのでこちらに転載することにしました。インタビューの文脈としては「哲学科の学生は岩波文庫を全部読め」といった趣旨のことを言っている先生がいたので私は全く反対ですという意見をtwitterに書いたら多少バズってしまってそれで依頼が来たのだと思う。インタビュアーの方も政治哲学の知見をかなり持っている方で楽しくお話しできました。) 以下、本文 小難しい本を何冊も読むことが哲学を始める最初の一歩として相応しいわけではない。どんな順番でどんな本を読んだら良いのか、それらを推薦する理由は何か。慶應大学で倫理学を教える長門さんからお話を伺った。 目次 [hide] 1 自己紹介とこれまでの経緯 2 哲学や倫理学にまつわる偏見 3 長門さんの研究内
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く