日本の数学者、特に有名な数学者(例えば日本数学会の春季賞,秋季賞の受賞者やICM 招待講演者)は少数の特定有名高校の出身者に偏っています。東大や京大の学部入学者がそういう高校に偏っているということを考慮してもなお,不自然なほどに偏っていると思われます。 これは東大数理の教員によっても指摘されています(以下のリンク先参照)。 この記事はなぜこんなことが起こるのかということを自分の経験を元に考察するものです。 典型的な数学者像私が数学者になるまでの間に触れてきた数学者像、特に優秀な数学者像も「特定の有名高校出身の早熟な男性」といったものでした。 事実としてそういう人が多いのである程度はしょうがないのかも知れませんが、私にはこういったステレオタイプがさらに偏りを加速させているように見えます。 実際「あそこは天才の行くところだから」と言って数学科への進学を諦めた知り合いは東大の中でさえ多くいまし

「モンティ・ホール問題」は、結果を説明しても納得し辛いということで知られる確率問題のひとつです。そんなモンティ・ホール問題をわかってくれない人にどう説明すればいいか、エンジニアのミカエル・パシュキエビッチ氏が解説し、実際に体感できるデモを公開しています。 Monty Hall explained https://www.michalpaszkiewicz.co.uk/blog/montyhallexplained/index.html モンティ・ホール問題は数学が常識と一致しないように思えることの好例で、1975年にスティーブ・セルビンがアメリカの統計学者に宛てた手紙の中で提示したのが最初です。この問題をアメリカのテレビ番組「Let's Make a Deal」が取り上げたことで、番組の司会者であるモンティ・ホールの名前を採り、モンティ・ホール問題と呼ばれるようになりました。 モンティ・ホ

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