はじめに この記事はシスコの有志による Cisco Systems Japan Advent Calendar 2025 の 10 日目 (シリーズ 2) として投稿しています。 📅 これまでのカレンダーの一覧 2017 年版: https://qiita.com/advent-calendar/2017/cisco 2018 年版: https://qiita.com/advent-calendar/2018/cisco 2019 年版: https://qiita.com/advent-calendar/2019/cisco 2020 年版 (1): https://qiita.com/advent-calendar/2020/cisco 2020 年版 (2): https://qiita.com/advent-calendar/2020/cisco2 2021 年版 (1): h

背景 インターネットには特定のソフトウェアを使用しないとアクセスできないダークウェブと呼ばれる領域があります ダークウェブの一部としてTorで構成されたネットワークが有名です本記事では、Torで匿名通信を実現する仕組みを解説した後に、Torネットワーク内の.onionドメインにどのような仕組みでアクセスできるかについて解説します Torとは Torは1990年代に米国海軍研究所で開発された技術です 匿名通信を実現するために、通信トラフィックを複数のサーバを経由させ、経路の各段階で暗号化するというアイデアをベースにしてTorは作られています Torの機能は主に下記2つです 匿名通信を実現する Torネットワークを経由することでインターネット上の通信を追跡されにくくなります 匿名でサービスを公開する Torを使用することによってサーバのIPアドレスを秘匿しながらサービスを公開することができま
次世代光情報通信基盤として期待される「IOWN」(Innovative Optical and WirelessNetwork)の推進組織「IOWN Global Forum」が2019年10月末の設立発表からちょうど6年を迎えた。NTTが提唱する「IOWN構想」では2030年をメドに伝送容量を現在の125倍、遅延を200分の1、電力消費を100分の1に抑える計画だ(写真提供:ゲッティイメージズ)NTTが提唱する「IOWN構想」では2030年をメドに伝送容量を現在の125倍、遅延を200分の1、電力消費を100分の1に抑える計画だ。10月に閉幕した「大阪・関西万博」でもNTTパビリオンなどでさまざまなIOWNのユースケースが紹介されるなど構想は着々と実現に向かっている。飛躍期を迎えたIOWNのこれまでの歩みと今後の課題を展望する。 「生成AIなど大量の情報通信リソースが必要となった今

何もしていないのにインターネットに接続できなくなったと思ったら、思わぬ原因で発生していたという話。 非常に苦戦したので、その時の記録を残す。 結局何が原因だったのか結論から話すと、以下が原因でインターネットに接続できなくなっていた。 マウスの設定アプリ(Logi Options+)の機能である Flow が自宅に存在しない実家のサブネットに対して UDP パケットを送り続け、NAT のセッションが大量に作成された。大量に NAT セッションが作成されたことで、v6プラスでユーザに割り当てられる 240 のポートをすべて使い切ってしまい、新規コネクションが張れない状態になってしまった。使用しているルータ(YAMAHARTX830)では、より多くのセッションを処理できるように、ポートセービング IP マスカレードという機能があるが、UDP では使用されないため発生してしまった。ポートセービン
2025年11月2日現在、株式会社バンダイのガシャポンオフィシャルサイトにて「ヤマハ ネットワーク機器ミニチュアコレクション」の商品情報が公開されています。価格は1個500円(税込)で、2025年11月の第5週に発売される予定です。 ヤマハ ネットワーク機器ミニチュアコレクション|ガシャポンオフィシャルサイト 【予約商品 11月発売予定 】ヤマハ ネットワーク機器ミニチュアコレクション 全5種 セット コンプリート ガチャ がちゃGEEX COLLECTION¥ 6,280(2025/11/03 07:02時点)Amazon楽天Yahoo!ショッピング スポンサーリンク 「ヤマハ ネットワーク機器ミニチュアコレクション」はヤマハ株式会社から過去に発売されたネットワーク機器をモデルとし、ミニチュアサイズで再現したカプセルトイです。 今弾のラインナップは全5種類で、以下の製品がモデルになってい

2025年2月、Microsoftは将来的にWSUS(Windows Server Update Services)を非推奨とする計画を表明しました。この表明により、現行の機能は今後しばらく維持されるものの、追加機能の停止や継続利用が困難になる可能性も考えられます。仮にWSUSが廃止される場合、更新プログラムの一元管理が難しくなるほか、Windows Update通信が社内ネットワークを逼迫させるなど、様々な課題が浮上する可能性があります。本コラムでは、WSUSの導入メリットや、廃止によるユーザ企業への影響を振り返りつつ、WSUSに頼らず、最近のSD-WANで可能な解決アプローチをご紹介します。ぜひ、次期WAN更改時の参考にしてみてください。 目次 WSUSを廃止するとこんなリスクが… ローカルブレイクアウトでゲートウェイの輻輳を防止IIJのローカルブレイクアウトソリューション 解決事
![WSUSはもう使えなくなる!?次期WAN更改で検討すべきネットワークのポイント-エンタープライズIT [COLUMNS]](/image.pl?url=https%3a%2f%2fcdn-ak-scissors.b.st-hatena.com%2fimage%2fsquare%2f9cca9374a4202362537370914a3bc589a3c004fe%2fheight%3d288%3bversion%3d1%3bwidth%3d512%2fhttps%253A%252F%252Fent.iij.ad.jp%252Fwp-content%252Fuploads%252F2025%252F10%252Fe-9794.png&f=jpg&w=240)
NTTが推進する、光技術を軸とした通信・情報通信基盤である「IOWN」。これまで展開してきた「IOWN 1.0」では、データセンター間を光でつなぐことで“距離の問題”を解消してきた。そして、次段階である「IOWN 2.0」では、データセンター内における“消費電力の問題”に取り組む。NTTは、2025年10月6日、メディア・投資家を対象に「Toward the Future with IOWN」と題した説明会を開催。IOWN 2.0で打ち出す光コンピューティングの進捗を披露した。米Broadcomらとのパートナーシップのもと、同社の光電融合技術を組み込んだ「光電融合スイッチ」を2026年第4四半期に出荷予定だ。NTTの代表取締役社長 社長執行役員CEOである島田明氏は、「IOWN最大のポイントは、消費電力という社会問題を解決すること。今回の光電融合デバイスはその“本丸”」と語る。 IO

今年もモバイル業界がざわつく季節がやってきました。IIJmioを含めたMVNO各社の通信サービスでiPhoneを利用する場合、「APN構成プロファイル」なるものをインストールしなければなりません。ただ、このAPN構成プロファイルは少々奇妙な挙動があります。新しいiPhoneの登場前に振り返っておきましょう。iPadでも一部共通する部分もあるのですが、iPhoneと挙動が異なります。記事が長くなるので、別の記事で改めてご紹介したいと思います。Androidを搭載したスマートフォン・タブレットは、普通に設定すれば普通に動くので今回は取上げません。iPhoneで携帯電話網を使うためのステップとAPN 携帯電話ショップでiPhoneを購入すると「使える状態」でiPhoneを渡されることが多いので、こういったステップは意識しないかもしれません。ですが、実はバックヤードでショップのスタッフさん

IPアドレスはネットワークに接続するPCやスマートフォンに割り当てられる識別番号で、世界にひとつだけでありどこからでもデータ送受信ができるグローバルIPアドレスと、ローカルネットワーク内で用いられるプライベートIPアドレスがあります。このうちプライベートIPアドレスでは「192.168.x.x」というIPアドレスがよく用いられますが、一体なぜ「192.168.x.x」が用いられるようになったのかについて、Q&AサービスのStack Exchangeで説明されています。networking - Why did the IETF specifically choose 192.168/16 to be a private IP address class? - Super User https://superuser.com/questions/784978/why-did-the-ietf

みなさん、こんにちは。 埼玉県ふじみ野市のITサポートSORAの関口です。 最近、Outlookに関するお問い合わせが増えています。 理由は、マイクロソフトがOutlook(New)を推進するために、従来のOutlook(Classic)を表示させないようにしているためです。Outlook(New)は従来のメールシステムとは異なる動きをしています。 この「違い」を理解しておかないと、今後のメール関連のトラブルも増えてくると思います。 そこで、今日はOutlook(New)の仕組みを理解しながら、これまでの違いについて解説していきたいと思います。Outlook(New)とはOutlook(New)とは、マイクロソフトの新しいメールソフトです。 これまでマイクロソフトのメールソフトには、従来のOutlookとWindowsメールの2種類がありました。Outlook(New)のリリースに

日経NETWORKは毎年、ネットワーク機器の利用実態を調べている。今回は2025年6月から7月にかけてインターネットでアンケートを実施し、799件の有効回答を得た。多くの企業が選んでいる製品ベンダーはどこか、首位のベンダーが交代した製品分野はあるか――。調査の結果をまとめた。 ネットワーク機器利用実態調査はLAN(Local AreaNetwork)スイッチ、無線LAN、ルーター/UTM(Unified Threat Management)▼1の3部門に分け、各部門の製品ジャンルごとに回答を集計している。利用するネットワーク機器のベンダー名などを尋ねた。 LANスイッチ部門 アクセスで首位が交代 フロアとコアはシスコ強し LANスイッチ部門は製品を3つに分類している。パソコンなどの端末を直接つなぐ「アクセススイッチ」、アクセススイッチをフロア単位などで束ねる「フロアスイッチ▼2」、フロア

この講座では、ネットワークエンジニアにとって必修科目といえるルーティングプロトコルのOSPF(Open Shortest Path First)とBGP(BorderGateway Protocol)の基本をしっかり解説していきます。 そもそもルーティングとは何でしょうか。ルーティングが分かって初めて、ルーティングプロトコルの役割や、OSPFとBGPの特徴を理解できます。そこで1日目はルーティングの基礎から押さえていきましょう。 データを宛先に届けるための機能 ルーティングとは、パケット▼1を目的地へ届けるためにルーターが最適な経路を選んで転送する機能です。インターネットはルーターを介して接続しているネットワークの集合体ですから、データを宛先へ届ける上でルーティングが欠かせません。 早速、ルーティングの基本的な動作を見ていきましょう。ルーターは、パケットをバケツリレーのように隣のルーター

はじめに とある案件で、製品に関するネットワークの性能、具体的には、転送速度 (Gbps) や、処理速度 (PPS: Packet Per Second) を測定する機会がありました。 その中では、iPerf を使って測定したのですが、その使い方や集計方法について、調べた内容をまとめておきます。 また、実際にやってみた感想として、正直なところ、お金はかかりますが、専用機器を購入する方が、より簡単に、より精度の良い結果を得られると思いました。なので、多少、融通が利かなくても、低コストに測定したいという場合の参考にしていただければと思います。 iPerf について iPerf は、IP ネットワーク上において、有効な帯域幅を測定するためのツールです。 主要なLinux ディストリビューションの他、Windows だけでなく、Android やiPhone/iPad にも対応しているようです

サンワサプライは、6月19日にLANケーブルテスター「500-LANTST5」をリリースした。価格は3,619円(税抜)。LANケーブルの導通、断線、結線ミス、PoEの電源モードを簡単に確認できるのが特徴だ。 「500-LANTST5」は、ケーブルを接続してスイッチを入れるだけで確認が可能という簡単操作が最大の特徴だ。初心者でも扱いやすい設計で、複雑な設定や専門知識は不要。特に、現場作業や保守メンテナンス向けに、シンプルで使いやすい設計が施されているという。本製品には、PoEチェッカー機能も搭載しており、PoE機器の電源モード(Aクラス/Bクラス)を簡単に判別できる。ネットワークカメラやアクセスポイントなど、PoE対応機器の設置時やトラブル時にも役立つ機能だ。これにより、PoE環境の確認作業が一台で完了できるという。 また、リモートユニット(子機)はマグネットで脱離可能なため、壁や天井裏

イーサネットをさらに高速にする「Ultra Ethernet Consotium Specification v1.0」が正式公開。トランスポート層にRDMAを実装Linux Foundation傘下のUltra Ethernetコンソーシアムは、イーサネットをさらに高速化する新仕様「Ultra Ethernet Consotium Specification v1.0」(UEC v1.0)を正式公開しました。 Learn more about #UEC Specification 1.0. The new Intersect360 Research White Paper: UEC 1.0: New High-Performance Standard For Scaling HPC-AIbreaks down the architecture, use cases, and real

Wake on LAN(WoL)で自宅や会社などのパソコン(PC)をスマートフォンからリモート起動できるIoTデバイスです。通常WoLは同一LAN内でしか送受信できませんが、CG-SmartWoLを使うと、インターネットに接続されていればどこにいてもPCを起動することができます。リモートワークやPC管理などに便利です。0.25Wと省電力なため、必要な時以外はPCやサーバーを停止することで消費電力を削減できます。 外出先や離れた場所から自宅や会社などのパソコンを起動できる Wake on LANとは、ネットワーク経由でパソコン(PC)を起動する仕組みです。通常、Wake on LAN信号はルーターなどを通過できないため、同一LAN内のみでしか送受信できません。CG-SmartWoLを使うと、インターネットに接続されていればどこにいても簡単に意図したPCを起動することができます。(起動先のP

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