DeNAは12月5日、社内で実施した大規模言語モデル(LLM)勉強会の資料とソースコードを、エンジニアブログやGitHubを通じて公開した。 講義のスライドと、そのまま実行できるPythonコードを通じて、LLMの基礎知識からプロダクト開発に必要な応用知識までを網羅した。 公開したのは、新規AIプロダクト開発に携わるプロダクトマネジャーやエンジニア向けに行われた3時間の社内勉強会の資料。入社6年目のAIエンジニア・吉田(@birdwatcherYT)さんが担当した。 資料の前半では、LLMの基本概念や、プロンプトエンジニアリングを解説。プロンプトの基本的なテクニックから、良い例・悪い例などを通じて、詳細に学べる。後半では強化学習やファインチューニング、RAG(検索拡張生成)、AIエージェントの設計手法まで踏み込んだ。 ハンズオンは、Pythonを使ってAPIを呼ぶ形式。基本的なAPI呼び出

こんにちは。LegalOnTechnologiesでソフトウェアエンジニアをしている浅野(@takuya_b / @takuya_a)です。最近は検索推薦というよりはAIエンジニアっぽいことをしています。 このたび、社内の全プロダクトマネージャー・デザイナー・エンジニア・EM向けに「速習AIエージェント入門」というタイトルで、AIエージェント開発の社内セミナーを担当しました。その発表で使用したスライドを、弊社のSpeaker Deckに公開しましたので共有します。 昨年、弊社のブログ「社内資料「プロダクトマネージャーのための検索推薦システム入門」を公開します」の中で検索推薦技術の入門講座のスライドを公開しましたが、そのAIエージェント版とも言えるものになっています。speakerdeck.com この記事では、AIエージェントの社内セミナーを開催することになった経緯や、その内容につい
背景 インターネットには特定のソフトウェアを使用しないとアクセスできないダークウェブと呼ばれる領域があります ダークウェブの一部としてTorで構成されたネットワークが有名です本記事では、Torで匿名通信を実現する仕組みを解説した後に、Torネットワーク内の.onionドメインにどのような仕組みでアクセスできるかについて解説します Torとは Torは1990年代に米国海軍研究所で開発された技術です 匿名通信を実現するために、通信トラフィックを複数のサーバを経由させ、経路の各段階で暗号化するというアイデアをベースにしてTorは作られています Torの機能は主に下記2つです 匿名通信を実現する Torネットワークを経由することでインターネット上の通信を追跡されにくくなります 匿名でサービスを公開する Torを使用することによってサーバのIPアドレスを秘匿しながらサービスを公開することができま
関連記事東大の松尾・岩澤研、「大規模言語モデル講座」の資料を無料公開 LLMの理論から実践まで体系的に解説 東京大学の松尾・岩澤研究室は、大規模言語モデル(LLM)に関する講義資料を無料で公開した。同研究室が2024年9月から11月にかけて実施した講座「大規模言語モデル講座2024」で使用したもの。 “6分で分かる”ビジネスパーソン向け「AIエージェント入門資料」、パナソニックコネクトが公開パナソニックコネクトは、「6分でわかるビジネスパーソンのためのやさしいAIエージェント入門」と題した資料を公開した。AIエージェントの特長や仕組みなどを、全24枚のスライドで解説している。 “目”を持つAI「VLM」のまとめ資料、ソフトバンクのAI開発企業が公開 基礎やトレンドを全95ページで紹介 ソフトバンクの子会社でAIの研究開発などを手掛けるSB Intuitionsは、大規模視覚言語モデル(

IEC 62443は、十数分冊からなる制御システム(ICS)のセキュリティに関するシリーズ標準です。国際標準の中でも10冊以上の分冊を擁する規模のシリーズ標準は珍しい存在と言えると思いますが、さまざまな観点からのセキュリティ対策が包括的にまとまっていて、ICSセキュリティを学ぶための良い手引きにもなっています。その一方で、現場の方々から、標準の存在は知っているけれど、膨大な文書量に躊躇したままで活用するに至っていないとの声も漏れ聞きます。 JPCERT/CCでは、IEC 62443シリーズという貴重な情報源を現場の方々に少しでも役立てていただくために、その中に書かれている主なセキュリティ概念を順次取り上げて紹介する、「標準から学ぶICSセキュリティ」と題した、気軽に読んでいただける連載記事を公開しています。IEC 62443シリーズ標準の概要を理解するとともに、必要に応じて的確に原典を入手

ガートナージャパン(以下、Gartner)は2025年8月19日、「日本における未来の働き方と人材のハイプ・サイクル:2025年」を発表した。これは、企業が直面する働き方の変革とそれを支える技術や人材戦略を体系的に整理したものだ。 Gartnerが描く、AIと共に働く未来 企業を取り巻く環境は急速に変化しており、デジタルテクノロジーを経営戦略に取り込み、短期的、長期的な視点でワークプレースを進化させることが不可欠だ。Gartnerでディレクターアナリストを務める針生恵理氏は「生成AIやAIエージェントといった技術は働き方を大きく変革し得る。これを効果的に活用できる企業は、ワークスタイルを時代に適合させることで成長と持続可能性を実現できる」と述べ、柔軟で快適な働き方の実現が競争力の確保につながると指摘している。 今回のハイプ・サイクルは、(1)ワークプレース・インフラストラクチャの近代化、(

こんにちは。開発本部 たんぽぽ室 Enablement グループの杉田です。 2025年度新卒向け技術研修の資料と動画を公開しました。 MIXI の新卒向け技術研修は、一部の科目を除いて、実際の開発現場で活躍する MIXI のエンジニアが講師を務めており、現状に合わせて見直しも行われていますので、最新の情報で学習することができます。是非、自己学習や勉強会の教材として、スキルアップや成長支援にお役立てください。 25新卒向け技術研修 スケジュール 最初に今年の新卒技術研修のスケジュールをご紹介します。昨年同様、CTO 吉野によるオリエンテーションから始まり、MIXI での開発現場で基本となる開発スキルの科目から、アプリケーション開発、クラウド研修、不具合対応、セキュリティ研修といった流れで構成し、一部研修には、受講を希望する25新卒以外の社員も参加可能としました。また、2025年度の新規科目

はじめに とある案件で、製品に関するネットワークの性能、具体的には、転送速度 (Gbps) や、処理速度 (PPS: Packet Per Second) を測定する機会がありました。 その中では、iPerf を使って測定したのですが、その使い方や集計方法について、調べた内容をまとめておきます。 また、実際にやってみた感想として、正直なところ、お金はかかりますが、専用機器を購入する方が、より簡単に、より精度の良い結果を得られると思いました。なので、多少、融通が利かなくても、低コストに測定したいという場合の参考にしていただければと思います。 iPerf について iPerf は、IP ネットワーク上において、有効な帯域幅を測定するためのツールです。 主要なLinux ディストリビューションの他、Windows だけでなく、Android やiPhone/iPad にも対応しているようです

はじめに この記事はQiitaTech Festa 2025参加記事です。 突然ですが、皆様はNotebookLMを普段活用されていますか? 私は、約1年前に営業職から同社内バックエンドエンジニアに転向した背景があり、AIツールに触れていると、「これ、自分たちの開発業務だけでなく、営業サイドの◯◯業務をもっと効率化できるかも?」と考えることが多々あります。 この記事では、数あるAIツールの中でもGoogleのNotebookLMを使い、自組織だけでなく営業やバックオフィスなど社内他組織への業務効率化にどう寄与できるか、その具体的な活用シナリオをご紹介します。特にビジネス部門へのAIツール導入を企画・推進する際の1事例として参考にしていただければ嬉しいです! そもそも「NotebookLM」って何?GoogleJapan公式 解説記事NotebookLMは、Googleが提供するAI搭
はじめに 昨今、AI の進化により、様々な分野での応用が進んでいます。特に、自然言語処理(NLP)の分野では、RAG( Retrieval-Augmented Generation)が注目されています。RAG は、情報検索と生成を組み合わせた手法であり、特に大規模言語モデル(LLM)と組み合わせることで、その性能を大幅に向上させることができます。 また、NativeRAG や GraphRAG, AgentRAG などさまざまな RAG のバリエーションが登場しており、これらは特定のユースケースやデータセットに対して最適化されています。 今回は、RAG の基本的な概念から、RAG のプロジェクトの進め方、精度向上の方法に至るまで詳しく解説します。 みなさんの GenAI Application の開発に役立てていただければ幸いです。本記事は 5 万文字を超える大作となっております。 お時

「Linuxカーネル2.6解読室」(以降、旧版)出版後、Linuxには多くの機能が追加され、エンタープライズ領域をはじめとする様々な場所で使われるようになりました。 それに伴いコードが肥大かつ複雑化し、多くのエンジニアにとって解読不能なブラックボックスとなっています。 世界中のトップエンジニア達の傑作であるLinuxカーネルにメスを入れ、ブラックボックスをこじ開けて、時に好奇心の赴くままにカーネルの世界を解読する「新Linuxカーネル解読室」プロジェクト。本稿では、ネットワーク機能のIPレイヤーの受信処理ついてカーネルv6.8のコードをベースに解説します。 はじめに 1. 概要 2. ルーティング処理 2.1 dst_entry構造体とルーティング処理 2.2 ルーティングテーブル(FIB: Forwarding Information Base)の検索処理 3. dst_entry構造

同教材は、これまでIPAが実施した机上演習のノウハウがまとめられている。インシデントシナリオは過去のランサムウェア被害事例を参考に制作されており、インシデント対応の具体的な流れを机上で学ぶことができる。 演習は、インシデント対応の流れを「中小企業のためのセキュリティインシデント対応手引き」に沿って学ぶ座学パートと、ランサムウェア感染への対応を受講者がグループでディスカッションしながら検討し、発表する演習パートで構成されている。医療機関向けの教材には、IPAと徳島県との連携協定に基づいて、医療機関のセキュリティ対策強化に向けて制作した教材の成果を盛り込んだ。 教材は、IPAのWebサイトから無料でダウンロードできる。 関連記事 【Windows 10→11移行】「復元するデバイスを選択」でどこまで移行できるか試してみたWindows 10のサポート終了が迫ってきている。そろそろWindow

こんにちは、Service Reliability Group(SRG)の鬼海 雄太(@fat47)です。 SRGは主に弊社メディアサービスのインフラ周りを横断的にサポートしており、既存サービスの改善や新規立ち上げ、OSS貢献などを行っているグループです。本記事では2025年度のサイバーエージェントの新卒研修で「100分で学ぶサイバーエージェントのデータベース活用事例とMySQLパフォーマンス調査」という研修を実施した話と、その内容について簡単に紹介しています。 例年の新卒技術研修についてサイバーエージェントでは毎年、新卒のエンジニア全員を対象にした技術研修が実施されており、セキュリティ研修やAWSなどのクラウド実習、ハッカソン形式のチーム開発研修 などの研修が実施されています。 しかし、データベースに関する内容は新卒のエンジニア全員を対象にした研修では実施されておらず、各部署(子

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