IEC 62443は、十数分冊からなる制御システム(ICS)のセキュリティに関するシリーズ標準です。国際標準の中でも10冊以上の分冊を擁する規模のシリーズ標準は珍しい存在と言えると思いますが、さまざまな観点からのセキュリティ対策が包括的にまとまっていて、ICSセキュリティを学ぶための良い手引きにもなっています。その一方で、現場の方々から、標準の存在は知っているけれど、膨大な文書量に躊躇したままで活用するに至っていないとの声も漏れ聞きます。 JPCERT/CCでは、IEC 62443シリーズという貴重な情報源を現場の方々に少しでも役立てていただくために、その中に書かれている主なセキュリティ概念を順次取り上げて紹介する、「標準から学ぶICSセキュリティ」と題した、気軽に読んでいただける連載記事を公開しています。IEC 62443シリーズ標準の概要を理解するとともに、必要に応じて的確に原典を入手

フォーティネットジャパンは2024年4月10日、記者説明会「重要インフラ防衛に向けた最新のサイバーセキュリティ関連法令改正の概説ならびに日本のOTセキュリティ進捗状況」を開催した。主にエネルギー業界におけるOTセキュリティ関連法改正が2023年12月に施行されたことを受け、重要インフラや製造業におけるサイバーセキュリティ課題をどう解決していくかを解説するものだ。 説明会では、プラントエンジニアのスペシャリストとしてIT/OT両方の知見を持つ、名古屋工業大学の越島一郎氏(名誉教授 ものづくりDX研究所 客員教授)、フォーティネットジャパンの佐々木 弘志氏(OTビジネス開発部 部長)が登壇し、各業界向けの法令改正ポイントのまとめと市場動向を解説した。 OTセキュリティ関連法の改正によって何が変わるのか? 今回ポイントとなっている2つの法改正は、2023年12月21日に施行された「高圧ガス保安法

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