
1回につき800ドル(約12万円)―。これはフィギュアスケート男子の鍵山優真が今季のエキシビションを舞う際に、楽曲の権利者へ支払う使用料だ。昨年11月のグランプリ(GP)シリーズ・NHK杯後、権利者が使用許諾をしていないとして、鍵山側に連絡。交渉の末、1回800ドルで双方が合意したという。 楽曲の権利処理はフィギュアスケート界が持つ喫緊の課題だ。ショートプログラム(SP)、フリーともに演技時間に制限があるため、ほぼ全ての曲に編集が必要。著作権者の意に染まない改編を禁じている「同一性保持権」の観点から、プログラムでの使用には著作権者の許諾が必要だ。かつては作者の没後70年が経過し権利が消滅したクラシック曲の使用がメインだったが、2014年にボーカル入りの曲が解禁。権利侵害のリスクが極めて高くなった。 しかし、22年に米国のペアが訴訟に巻き込まれるなど2020年代に入って問題が頻発した。ソチ冬


ドーピング容認のスポーツ大会「エンハンスト・ゲームス」運営団体は、五輪元ギリシャ代表のゴロメーフ選手が薬物などを使用した上で、競泳男子50メートル自由形で世界記録を「更新」したと主張している=2月、米南部ノースカロライナ州(同団体提供) 薬物使用(ドーピング)を解禁して世界一を決める新たなスポーツ大会「エンハンスト・ゲームズ(進化した大会)」の運営団体は21日午後(日本時間22日午前)、第1回大会を来年5月、米ラスベガスで開くと公表した。団体は、既に元五輪代表選手が薬物を使って競泳の世界記録を「更新した」とも主張。国際オリンピック委員会(IOC)を筆頭にドーピングを禁じ、公平性を重んじてきた現代スポーツ界で議論を巻き起こしそうだ。 団体によると、大会ではステロイド系筋力増強剤など、世界反ドーピング機関(WADA)が使用を禁じる一方、医療目的では法的に認められている薬物の使用を認める。競技前


24日に行われた大阪マラソン2025で、男子の先頭集団が折り返し地点を通り過ぎるアクシデントがあった。 ペースメーカーが外れた後の30キロ過ぎ。15人ほどで構成された先頭集団は最後となる3カ所目の折り返し地点に到達したが、「折返点」などと書かれた目印に気付かず、そのまま通過した。約15メートル先にある中継用の固定カメラを回って折り返し、合計で約30メートルを余分に走った。マラソンは予定より長く走った場合でも、全長の…


東大大学院の古川大晃選手の給水係を務めた、八田秀雄教授(写真は本人提供) この記事の写真をすべて見る 今年の箱根駅伝で、ひときわ注目を集めた“給水係”がいる。関東学生連合メンバーとして9区を走った東大大学院の古川大晃選手(29)に並走し、ペットボトルを手渡した初老の男性。その正体は、運動生理学の第一人者として知られる、同大学院の八田秀雄教授(65)だった。白髪をなびかせて力走する姿に、ネット上では「目頭熱くなる」「今年のMVP」など賛辞が送られたが、権威ある大学教授がなぜ給水係に抜擢(ばってき)されたのか。八田教授が語った“給水おじさん誕生秘話”とは。 【写真】65歳とは思えぬ、八田教授の脅威の脚力 「博士課程4年でやっと箱根を走れた古川を差し置いて、給水係の僕が話題をかっさらってしまって、本当に申し訳ない」 取材開始早々、八田教授はバツが悪そうに笑った。 八田教授は、運動時のエネルギー代



箱根駅伝を連覇した青学大の取材が終わった。外は暗くなっていた。さて、どう書こうか。 いろいろと思いあぐねていると、なぜか、ある本の題名が脳裏に浮かんだ。『青春を山に賭けて』。世界的なアルピニスト、植村直己の自伝である。内容は関係ない。今年の勝因を探るなかで、この本のタイトルそのものだと思い至った。 青学大が駅伝巧者ぶりを発揮し、8度目の総合優勝を果たした。箱根の戦いを知り尽くす原晋監督の用兵の結晶だった。 山を攻略しないと「昨今の箱根駅伝では勝てない」 ADVERTISEMENT 山上りで逆転し、山下りで突き放す。 これほど鮮やかな形で山の2区間が勝負の明暗を分けたレースはあまりお目にかかれない。原も上機嫌で振り返る。 「箱根駅伝は山上り、下り(の戦力)を持っていれば、優勝だけではなくてシード争いも優位になります。区間1位と2位以下のタイム差が一番広がりやすいのが山上り、山下り。そこを攻略

PROFILE: (ふじわら・たけひさ):1971年1月3日(箱根の復路!)生まれ、神奈川県出身。箱根駅伝出場を目指して東海大学に入学し、陸上部に所属。大学卒業後に営業職として就職、その後1年間ニュージーランドに滞在。現地でのランニング体験が忘れられず、帰国後はナイキ、アシックス、ニューバランスでシューズの販売員を経験。2013年に独立し、シューズ選びや走り方のコンサルタント、スポーツシューフィッター講師などとして活躍中 PHOTO:KAZUO YOSHIDA 年が明けたら、1月2、3日は箱根駅伝!選手の活躍はもちろん、近年は選手がどのブランドのどんなランニングシューズを履いているかも、メディアやSNSで大きな話題を呼ぶ。箱根路の神奈川・平塚でシューズ選びのコンサルタントをしている藤原岳久FS☆ランニング代表は、ここ10年ほど選手の着用シューズをブランド別に計測・分析しており、ランニング業

1988年静岡生まれ・静岡在住。平日は制作会社勤務、休日は大体浜名湖にいる。ダイエット目的でマラソンに挑戦するが、練習後温泉に入り、美味しいものをたらふく食べるというサイクルを繰り返しているため、半年で10kg近く太る。 前の記事:ハートネギいっぱいのラブリー味噌汁を作りたい >ライターwiki 謎の使命感にかられ… わたしは空手素人ながら、これまで試割り板や近所の畑に転がっていた石を素手で割ってきた。 いずれも空手経験者に指南を受け、素人でも割れるようコツを聞き、試割り板も石も気持ちよく割ることができた。 試割り板は正拳、石は掌底打ちと手を使ってきたので、次は足を使わなければという謎の使命感にかられ、今回バットを折る企画を考えた。 2018年の記事、板割はポイントを押さえれば誰でもマスターできるより、7mmの試割り板を2枚重ねで割った時の写真 今年6月の記事、コツをつかめば素人でも素手
11月8日(金)の深夜、「アムステルダムでサッカーファンが暴徒化してイスラエル人が襲われた」的な話が流れてきた。まるでアムステルダムでユダヤ人標的のテロ計画でもあったかのような書きぶりの記事もあったが、何があったのか、具体的に中身を見てみたら、そういう話ではなかった。 もはや「フェイクニュース」などということばを誰も使わなくなった今、こういうことが白日のもとで起きている。しかも「欧米」が主導している。日本で盛り上がる「背後にロシアの影」云々のたわごとすらも出る状況にない。 唖然とするよりない。 以下、とても長い。あと、今回は英文法解説もある。 ■目次■ イスラエルの軍事攻撃で標的とされているガザ地区のスポーツ UEFAもFIFAもIOCも、ガザ地区でアスリートが殺害されていることはスルーしている アムステルダムでのフーリガン暴動 マッカビ・テルアビブFC 追記 襲い掛かっているのはテルアビ

宮本 岳司 空手の先生 @MIYAMOTO73046 この動画が拡散されると、来年開催される大きな大会の参加選手が減る。相手の親からの謝罪がなく、謝罪させてもいいけど今後管内の大会には出られなくなるよ。脅迫?隠蔽? しっかり協議し、改善し、安全で素晴らしい大会を作って欲しいです。 pic.x.com/wAhk6xKEXN 2024-11-07 09:56:30 宮本 岳司 空手の先生 @MIYAMOTO73046 昨日削除した、主審が止め!と言って、試合が一瞬中断したあと、相手の親?セコンドから、いけ!の指示の後に、背後からの後頭部への蹴りをし、頸椎捻挫で手足が麻痺し救急搬送された動画のコメントで、一部の人が試合中に背中を向けるのが悪いと言うコメントがあった。 つづく 2024-11-06 21:00:59 宮本 岳司 空手の先生 @MIYAMOTO73046 確かに、試合中に顔面殴打をさ

2024年パリ五輪のブレイキン女子で、オーストラリア代表選手として出場した「レイガン」ことレイチェル・ガンは、あることを証明した(彼女のパフォーマンスを見ていない人でも、彼女に痛烈な反発が起きたことは聞いているかもしれない)。つまり、国際大会の舞台において、見ている方が恥ずかしくなる未熟なダンスルーティン(ダンスの振り付け)を披露すると、無名だった人間もわずか数時間で、世界中から不名誉なレッテルを貼られるようになる、ということだ。 レイガンをネタにしたミームは残酷なものだった、としか言いようがない。彼女のパフォーマンスは、TikTokから、米深夜番組『サタデー・ナイト・ライブ』にいたるあらゆるプラットフォームでパロディー化された。 ブレイキンは今回、本格的なスポーツとして初めて五輪種目に選ばれたのだが、レイガンの「ムーブ」は間違いなく、この歴史的な節目に影を落とした。とはいえ、人々がレイガ


ファイターズは23年に札幌市の札幌ドームから、隣接する北広島市の「エスコンフィールドHOKKAIDO」に本拠地を移した。札幌ドームの使用料が重荷で、広告料収入もほぼもらえないなどという不利な経営環境からようやく抜け出すことができた。それだけではない。移転先のエスコンフィールドでは飲食店やVIPルームが充実し、グラウンドに接近した観客席を設けるなど、娯楽性を徹底的に追求したことが功を奏した。 エスコンフィールドを所有・運営するのはファイターズや親会社の日本ハム、電通が出資する「ファイターズ スポーツ&エンターテイメント」(FSE、北広島市)である。こちらも滑り出しは順調で、エスコンフィールドの開業初年度となる23年12月期の売上高は215億3500万円で、純利益は20億8200万円だった。


今年も猛暑のなか、全国高等学校野球選手権大会、いわゆる「夏の甲子園」が開催される。 【写真】阪神タイガースファンの「甲子園の応援」はなぜ特別なのか ここ数年、「真夏の昼間に甲子園でやるのはおかしい」「ドーム球場でやればいい」「甲子園でやりたいならナイターにすべきだ」といった声が上がる。 一般のひとが、飲み屋でそんな会話を交わすのはかまわないが、ジャーナリストや評論家を名乗る人たちまでが、メディアでそういう論説を書くのは、あまりにも歴史を知らないし、現実を知らないと言っていい。 「夏の甲子園」は、甲子園球場以外ではできない。それは「伝統」とか「聖地」だからといった精神論でなく、経済的な問題からだ。 真夏にしか全国大会ができない理由まず「こんな暑い真夏にやらなくてもいい」という意見があるが、17日間(2024年の場合)も学校を休めるのは、夏休みしかない。 現在の学校制度のもとで、全国47都道府


パリ五輪で新種目として導入された「ブレイキン」は、今後五輪競技として復活することはないとの見通しを米全国紙「USAトゥデー」が報じた。 ブレイキンはパリ五輪で新種目として行われたが、次回2028年ロサンゼルス五輪では発祥国にもかかわらず除外がすでに決定している。 同紙はブレイキンをめぐる今後の動向について特集した。 まず「国際オリンピック委員会(IOC)がパリ大会の競技種目にブレイキンを追加したのは、トーマス・バッハ会長とその取り巻きたちが、彼らが求めていたソーシャルメディアに精通した若年層の視聴者を引き付けると考えたからだ」と導入の経緯を指摘する。 そして「ロサンゼルスで開催される次回夏季オリンピックの主催者は、オリンピックに含めたい新しいスポーツを提案する権限を持っていたが、ブレイキンではなく、フラッグフットボール、クリケット、ラクロス、スカッシュを選択した。このダンスは米国、特にブロ




しかし、それも程度によります。 ヤバいなコレと思ったのが、共同通信発信のこの記事です。 無課金おじさん「質素の勝利」 無装備で射撃、世界が注目 記事中に靴は競技用ではなく普通のスニーカー というフレーズがありますが、これは明らかに事実と違います。中継映像を見ると、彼が試合中に履いていたのは底が平らな射撃専用シューズです。 なぜこんな「嘘」が記事に書かれているのか? 記者が不勉強で、聞いた内容を誤解し言ってもいないことを書いてしまったのか、それともちゃんとインタビューすらせずに勝手に想像したことをまるで事実のように書いてしまったのか。一つ「誤り」があると、そのほかの部分も怪しく見えてきます。 とくに記事の最後に書かれているこの部分。 「本来、五輪の中心にあるべきものはフェアプレーで、自然な人間の能力だけで競うべきだ」と訴える。 解釈のしようによっては、いろいろと装備を使っている他の出場者を


右が、突如として世界的有名人となったユスフ・ディケチ(トルコ)。しかしこの記事においてメインで取り上げるのは、左のダミル・ミケッツ(セルビア)です。※NHK見逃し配信よりキャプチャ 突如として湧き上がったエアピストルの大ブーム。パリ五輪の10mピストル男女混合、ゴールドメダルマッチに出場したユスフ・ディケチ(トルコ)が格好いい!というのがきっかけとなりました。話題となったのはそのスタイルです。もともとピストル撃ちが、大仰な射撃ジャケットを着込んでいるライフル射手に比べて軽装に見えるのは当然としても、他のピストル撃ちと比べても「ごく普通の、そこらへんにいそうな格好」で、しかも年齢が51歳、ロマンスグレーの渋い風貌! 他のほとんどの競技で出てくるのは、当然ですけれどいかにもアスリートっぽい若者ばかりです。そんな中にあんな渋いおじさんが出てきてしかもメダリストにまでなったんですから、とにかく新鮮


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