指針への理解文化庁の文化審議会漢字小委員会が漢字に関する指針(案)*1を作成しました。 どのような内容か、ちょっと読売新聞を引用して述べますと、 漢字の手書き文字について、「はねる」「とめる」など細かい違いで正誤はなく、多様な漢字の形が認められていることを説明する*2 というもので、具体的には画像のようなものです(画像は2.29読売新聞夕刊より)。 つまり、「とめ」「はね」など些細な違いで漢字の正誤を判断するのは誤りであるから、それを説明する指針を作ったわけです。また、これは、学校教育などでも柔軟に評価するように求めています。 すこし結論めいたことをいうと、漢字を厳しく採点するのは教員間で徐々に出来上がった代物であり、それに全く根拠はありません。実は、細部にこだわらなくてよいということは、文部省時代から60年以上にわたって述べられていたことで、どちらかというと教員の方がそのことを理解せず

文化庁の文化審議会漢字小委員会は9日、漢字の手書き文字について、「はねる」「とめる」など細かい違いで正誤はなく、多様な漢字の形が認められていることを説明する指針案をまとめた。 今春までに指針の確定版を作成して文化庁ホームページに掲載し、書籍化も予定している。 現在の常用漢字表でも、漢字には様々な書き方があり、細かい違いは許容されるとしている。しかし、2014年度の国語に関する世論調査で、「はね」「とめ」や点の向きなどの違いで、人によって正しいと考える字形が違うことがわかった。 指針案では、点や線の「長短」「方向」「つけるか、はなすか」「はらうか、とめるか」「はねるか、とめるか」など、違いがあっても同じ漢字として認められる事例を示した。常用漢字表にある全2136字でも、1文字につき2~3個、手書き例を示した。 また、学校のテストなどでは、指導した字形以外の字形であっても、柔軟に評価するよう求
手書きした漢字の「とめ」や「はらい」など細かな点が、印刷された文字と違うという理由で戸籍などの窓口で認められずトラブルになるケースがあるとして、文化庁の審議会は、手書きの漢字の多様性を広く知ってもらおうと、詳しい解説書を作成する方針をまとめました。 例えば「令」という漢字は、印刷文字では書き順の最後の一筆が垂直におろされますが、手書きではカタカナの「マ」のように書くことがあり、どちらも間違いではありません。しかし、漢字の書き取りテストや戸籍などの行政窓口、それに金融機関の窓口で、印刷文字と違うという理由で認められずトラブルになるケースがあるということです。文化庁の審議会は、こうした現状を受けて、手書きの漢字の多様性を広く知ってもらおうと、詳しい解説書を作成する方針をまとめました。パソコンや携帯電話の普及で印刷文字を中心とした生活になっているからこそ、手書きの文化を守るために、細かな点にこ
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