アメリカのバイデン政権が、中国の台湾侵攻を抑止するため、中国に対する制裁を検討しているとロイター通信が13日、伝えました。 ロイター通信が複数の関係者の話として伝えたところによりますと、バイデン政権は、中国が台湾に侵攻するのを抑止するため、新たな制裁措置の検討を進めています。関係者は詳しい制裁措置の内容を明らかにしていませんが、台湾はEU(=ヨーロッパ連合)に同様の制裁措置を取るよう働きかけているということです。 一方で、世界第2位の経済規模を持ち、世界の供給網=いわゆるサプライチェーンに組み込まれている中国への制裁には、実現可能性の点で疑問があるとしています。 また、ロイター通信は、「アメリカと同盟国は、中国経済に幅広く関わっているため、中国への制裁は、ロシアへの制裁よりもはるかに複雑だ」とのアメリカ商務省元高官の話も伝えています。

11日付の英紙フィナンシャル・タイムズは、バイデン米政権が台湾の対米代表部に相当する「台北駐米経済文化代表処」の名称を、台湾側の求めに応じて「台湾代表処」に変更することを真剣に検討していると伝えた。最終的に容認した場合、「一つの中国」原則に反するなどとして中国側が反発するのは必至だ。 米中の対立が強まる中、中国が自国領土だと主張する台湾の問題は大きな焦点。バイデン大統領は、10月末の20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて実現を模索する米中首脳会談などをにらみ、最終判断するとみられる。 同紙によると、台湾の蔡英文政権が今年3月、米側に名称変更を正式に要請した。米国家安全保障会議(NSC)でアジア政策を統括するキャンベル・インド太平洋調整官や国務省のアジア担当者らは変更を支持。バイデン氏が大統領令に署名する必要があり、最終決定には至っていない。(共同)

2020年11月、中部台中市内で戦車のメンテナンスを行う台湾陸軍部隊。同年7月には、台中に中国軍が上陸したケースを想定して大規模な軍事演習が行われている。アメリカの陸軍顧問団が台湾軍を訓練指導するため、台湾軍の基地に「一時進駐」したことが明らかになった。 【全画像をみる】台湾軍兵士がフェイスブックで“極秘情報”をポロリ「米軍進駐で忙しく昼休みもない」常駐なら「一線越える」 さらにその直後、「台湾有事」に備えて、台湾軍の6基地に米海兵隊の「常駐」を求める軍関係者の論考が、台湾国防部シンクタンクの論文集に掲載された。 海兵隊が実際に常駐すれば、(中国側の忍耐の限度を意味する)「レッドライン」を越えたとして、中国が強硬な対応に出るのは確実だ。台湾をめぐり、米中双方が相手の出方を探る際どい情報・心理戦が続く。台湾軍兵士の「何気ない」投稿で発覚米陸軍顧問団の一時進駐を報じたのは、国民党寄りの台

日米首脳は、ホワイトハウスの一室で、ハンバーガーを前に、マスクを着用したまま見つめ合っていた。バイデン大統領が、初めての対面形式の会談相手として、菅首相を招いて行った日米首脳会談。共同声明では約半世紀ぶりに「台湾」を明記し、中国を強くけん制した。 「雰囲気はすごく良かった」と出席者が口を揃え、首相自身も「私と似ている」と“ベテラン政治家”同士の相性に手応えを語る一方、ある政府関係者からは「米中の事実上の軍拡競争に日本は巻き込まれている」との声も上がる。 いったい何が起きているのか。舞台裏を探った。(ワシントン支局長・矢岡亮一郎) ■食べない“ハンバーガー会談”「いろいろ人生経験とかの話をして、ハンバーグ(注:ハンバーガー)も全く手をつけないで終わってしまった。それくらい熱中した」 会談終了後、菅首相は少し頬を緩めながら、バイデン大統領との「テタテ」と呼ばれる1対1の会談を振り返った。時間

日本時間の17日未明に行われる日米首脳会談について、アメリカのバイデン政権の高官は台湾海峡の平和と安定に関して協議し、共同声明に明記したいという考えを示しました。また、中国が世界市場でリードしている高速・大容量の通信規格の5Gなどの技術について、日本政府はアメリカと共に20億ドル規模の投資計画に取り組むとして、中国を念頭に幅広い分野での日米関係の強化を確認したいとしています。 菅総理大臣とアメリカのバイデン大統領は日本時間の17日未明、ホワイトハウスでバイデン政権発足後初めてとなる対面での首脳会談に臨みます。 会談についてバイデン政権の高官は15日に電話で会見し、台湾海峡の平和と安定について協議し、共同声明に明記したいという考えを示しました。台湾周辺では中国軍が活動を活発化させ、アメリカ政府が懸念を強めていて、日米首脳会談の共同声明で台湾に関する記述が明記されれば1969年以来となります

中国国防省は、中国軍が台湾海峡で行っている軍事活動について、外国の干渉や台湾独立勢力の動きに対応するものだとしたうえで「台湾独立は戦争を意味する」と述べ、武力行使も排除しない強い姿勢を示しました。アメリカのバイデン政権と台湾の蔡英文政権の接近を強くけん制した形です。台湾軍によりますと、中国軍機による台湾空域への接近は、このところほぼ毎日確認されていて、1月23日には爆撃機など13機が、24日には戦闘機など15機が、台湾南西の空域を飛行しました。 これについて中国国防省の呉謙報道官は、28日にコメントを発表し「外国による干渉や台湾独立をはかる勢力の挑発への厳正なる対応だ」と述べました。 そのうえで「火遊びをすれば必ずやけどをする。台湾独立は戦争を意味する」と述べ、武力行使も排除しない強い姿勢を示しました。中国としては、アメリカのバイデン政権の発足に合わせて、台湾の蔡英文政権との接近を強く

【ワシントン=黒瀬悦成】台湾の台北駐米経済文化代表処代表(台湾の駐米大使に相当)で女性の蕭美琴(しょう・びきん)氏は20日、バイデン米大統領の就任式に正式出席した。台湾の駐米代表が米議会の就任式委員会から正式な招待を受けて大統領就任式に出席するのは、米台が断交した1979年以来初めて。以前は連邦議員の招待枠で出席していたという。 蕭氏はツイッターに「米政権と共通の価値と利益の増進に向けて一緒に取り組んでいくことを楽しみにしている。台湾は米国の友人たちと超党派の精神で取り組む」とし、バイデン新政権下での米台関係の強化に期待を表明した。 共和党のリッシュ上院議員はツイッターで、蕭氏が正式招待されたことに関し「新政権を称賛する」と評価し、バイデン政権に「米国と台湾が直面する地政学的な現実を反映した米台関係の前進を促したい」と呼びかけた。

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