ユーザに対して、そのユーザ名のサブドメインやメールアドレスを払い出すWebサービスがあります。
しかし、特定のサブドメインやメールアドレスは特別な用途で使われているものもあります。そのようなサブドメインやメールアドレスを一般ユーザに払い出してしまうと危険です。
現在、IETFでは仕様上利用用途が決められている、それらのラベルをとりまとめる「Dangerous Labels in DNS and E-mail」というdraftが提出されています。
今回はそれを眺めていきます。
(あくまでIETFの取り組みであり、仕様上定義されているものをとりまとめています。クラウドサービスや特定ベンダーで特別利用しているものは現在含まれていません。)
ここでとりあげるサブドメインは、利用用途が決まってるため一般ユーザに払い出すべきではありません。(例: mta-sts.example.com)
(なお、_example のように、アンダースコアで始まるものはRFC 8552ですでにまとめられています。ここでは紹介はしません。)
ここでとりあげる文字列は、利用用途が決まってるため、メールアドレスのローカルパートとして一般ユーザに払い出すべきではありません。(例: webmaster@example.com)
(なお、大文字小文字は区別しません)
CA Browser ForumのBaseline Requirementsは、証明書発行に関するガイドラインです。CAやクラウドサービスでも、メールアドレスベースの検証ではこれらに準拠しており、これらのメールアドレスを検証に用いてますね。
もちろん今回は仕様で利用用途が定義されているものにフォーカスしています。
他にも危険なものとかありそうだけど、まとまってるのかな?
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