2024/11/22 追記: draft更新が停滞していましたが、著者陣も増え、2024年10月に更新が入り引き続き標準化に向けて作業中です。
新しいHTTPメソッドを定義する「The HTTP QUERY Method」という提案仕様が議論されています。
もともとは、SEARCHメソッドという呼び名が候補としてあげられていましたが、長い議論ののち、一旦QUERYと呼ぶ方向となっております。最終的なFixについては、この draft 02の公開とともに改めてコンセンサスを求めた後に行われます。
「GETリクエストにボディを付けたいという」という質問は長らく有りました。しかし、GETやHEADリクエストでボディをつけることは非推奨となっています (参考URL)。
そのような要望のなかで、リクエストでボディを含められる冪等性の保証された新しいHTTPメソッドが検討されました。それがQUERYメソッドです。冪等性があるため、ブラウザやProxyは自動でリトライすることができます。(なお、POSTはセマンティクス上冪等ではない)
(脱線しますが、HTTPセマンティクスの用語としてはボディではなくコンテンツと呼ぶのが正しい。詳しくは「HTTPセマンティクス仕様の改訂版」参照)
また、GETでURLパラメータに含めるのと異なり、URLエンコードも不要ですし、実装によるURL長の制限に引っかかることも有りません。
QUERYメソッドは通常のキャッシュする際に、ボディ(コンテンツ)をキャッシュのキーに加えます
リクエスト例
QUERY /contacts HTTP/1.1Host: example.orgContent-Type: example/queryAccept: text/csvselect surname, givenname, email limit 10
レスポンス例
HTTP/1.1 200 OKContent-Type: text/csvsurname, givenname, emailSmith, John, john.smith@example.orgJones, Sally, sally.jones@example.comDubois, Camille, camille.dubois@example.net
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