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Googleマップの登場以来、地図サービスは身近で欠かせないものになりました。Googleマップでは、Webページに地図を埋め込める「Google Maps API」が無償で提供されており、多くのWebサイトで利用されています。
ところが、2011年10月26日、グーグルは、Google Maps APIに利用上限を設定し、上限を超えた場合は課金対象とする、とアナウンスしました。
課金対象については、以下のページに説明があります。
上記の説明によると、課金対象となる条件は、1日あたり2万5000回以上の読み込みがあり、さらにその状態が90日間連続している場合とされています。大量のアクセスが一定期間続いている場合のみ対象になるので、たまたまニュースなどでサイトで取り上げられて一時的にアクセス数が急増しても、数日でアクセスが減ってしまえば対象にはなりません。
このため、よほどの人気サービスでない限り課金制限の対象にはならないでしょう。心配な場合は、どの程度アクセスがあるかをGoogle APIs Consoleで確認できます(コラム参照)。ビジネスであれば、有料版のGoogle Maps(Premier License)の利用を検討してもよいかもしれません。
もしくは、これを機会に他の地図サービスを検討するのもよいでしょう。Googleマップ以外には以下のようなサービスがあります。
今回は、Yahoo! JAPANが提供している地図サービス「Yahoo! Open Local Platform(YOLP)」の「JavaScriptマップAPI」を、Google Maps APIと比較しながら解説します。YOLPで提供される機能は、「Yahoo! JAPANデベロッパーネットワーク」内の「YOLP (地図)/JavaScriptマップ」で確認できます。
YOLPのJavaScriptマップAPIを利用するには、あらかじめYahoo! JAPANのID名や使用するアプリケーションID名を登録しておく必要があります。以降で紹介するプログラムコード内にある●●●は登録したアプリケーションID名ですので、各自登録したIDに置き換えてください。また、Googleマップと区別するため、本記事ではJavaScriptマップでなく「Yahoo!マップ」として表記しています。
Googleマップの利用状況は、「Google APIs Console」で確認できます。Google APIs Consoleで状況を確認しながら、対応を決めればよいでしょう。思った以上にアクセスがない場合もあれば、突如アクセスが増加することもあります。
なお、APIキーを使用する場合は、ライブラリロード時に「key=取得したAPIキー」のURLパラメーターを指定する必要があります。指定しないとアクセス量がAPIコンソールに表示されません。