
はてなキーワード:SSPとは
Webメディアやアドテクノロジーに携わる身として、Yahoo!ニュースに導入された「全画面広告」には大きな衝撃を受けた。
これまで広告掲載に慎重な姿勢を貫いてきたYahoo!が、ついにこの一線を越えたのである。私は、Yahoo!がこれで引き返せない"修羅の道"に足を踏み入れたのではないかと考えている。
これまでに複数のWebメディアにて、マネタイズ、編集、ディレクション業務などに従事してきた。「やれることはなんでもやる」をモットーに、コンテンツ編集からGoogleAd Managerの設定まで幅広く手がけている。こうした複合的な業務経験を持つ人材は、業界でも珍しいだろう。Yahoo!ニュースには記事提供元としても関わってきた経験がある。
Yahoo!ニュースで導入された「全画面広告」とは、インタースティシャル広告やインステとも呼ばれる広告形式である。記事を読もうとしてページを遷移すると、画面全体に大きく表示される広告のことだ。現在はPCでのみ実装されており、スマートフォンでは確認していない。
この全画面広告は、現在パブリッシャー(媒体運営社)にとって目を背けることのできない重要な収益源となっている。数年前にGoogleが全画面広告の導入を推奨して以来、媒体社は恐る恐るながらも導入し、通常の広告枠よりも高い収益性を実感してきた。
その収益性の高さには明確な理由がある。第一に、画面を大きく占有するため視認性が極めて高い。第二に、クリック率が高い。これには閉じるボタンの誤タップも含まれるが、それでも数値として結果が出ているのが現実だ。
Googleはその後、発展型とも言える「オファーウォール」もプッシュしている。これは全画面広告に加えて「コンテンツを見たければ15秒間広告を視聴してください」という仕組みである。この手法も圧倒的にシェアを拡大している。媒体社にとって、ユーザーエクスペリエンスの悪化は承知の上だが、収益性の高さを無視することはできない現実がある。
重要なのは、全画面広告の収益性の高さに比例して、通常のディスプレイ広告における収益性が年々低下し続けている点である。歯止めがきかない状態と言ってよい。
従来、1枠あたりのCPMが下がった場合、媒体社は「広告枠数を増やす」「広告サイズを大きくする」「ヘッダービディングなどでより多くの入札者を接続し、収益機会を拡大する」といった対策を講じてきた。純広告は頻繁に獲得できるものではなく、一時期話題となったクッキー規制対応の確定ID活用なども、状況の変化により現在は下火になっている。
そうした中で、全画面広告は「最後の砦」なのである。これ以上大きいサイズの広告は基本的に表示できない。ユーザー体験は悪化するものの、媒体社には「10年前に嫌がられていた下部オーバレイ広告も、今では市民権を獲得している」という実体験がある。つまり、「批判されても継続すれば、やがてユーザーは慣れる」という考えが根底にある。
事実として、国内のニュースメディアのほとんどで、オーバレイ広告も全画面広告も導入されている。
しかし、Yahoo!ニュースが導入に踏み切った意味は、他の媒体とは根本的に異なる。
Yahoo!ニュースはこれまで、圧倒的なページビュー数を誇りながらも、広告を増やすことに一貫して慎重な姿勢を崩さなかった。記事中広告は掲載せず、オーバレイ広告も一定の位置までスクロールしないと表示されないなど、他社ポータルサイトよりも明らかに意図的なブレーキをかけていた。
そのYahoo!ニュースが、PCのみとはいえ全画面広告を導入したのである。
この背景には、いくつかの要因が考えられる。
まず、収益性向上への切実な必要性である。広告市場の競争激化により、従来手法では十分な収益確保が困難になっている可能性がある。
次に、コンテンツ戦略との関係である。「1記事100円程度の価値しかないコンテンツは誰も購入しない」という現実がある。SNS発のいわゆる「こたつ記事」に対してヤフーコメントで「こんな記事でよいのか」という批判が集まることもあるが、結局こうした記事が最も読まれている。媒体社も掲載を減らさず、Yahoo!側も実質的な規制をかけていない。「どうせこの程度の記事なら、全画面広告で収益化してしまおう」という開き直りがあるのかもしれない。
さらに、Yahoo!広告としての事業判断も影響していると推測される。Yahoo!の全画面広告パフォーマンス(クリック率など)は非常に優秀で、アイモバイル、GMOなどのSSP(サプライサイドプラットフォーム)を介した媒体社への導入がここ数年で急激に増加していた。今年に入って条件をさらに緩和し、プッシュしている状況もある。「自社商品が他社で収益を生んでいるのだから、自分たちの媒体で活用しない手はない」という社内での議論があったと想像される。
これらは推測に過ぎないが、的外れではないだろう。Yahoo!の言い分としては「ユーザーシェアの多いスマートフォンでは表示していない」「ユーザーあたりの表示回数はコントロールしている」「品質の低い広告クリエイティブは除外している」といった反論が出てくるはずだ。つまり、ユーザーと事業者双方の妥協点を探っているということである。
また、GoogleにもYahoo!にも、プラットフォーマーとしてのジレンマがある。広告事業とメディア事業を両方手がけている以上、自社メディアは自社広告商品の格好の実験場でもある。
象徴的な出来事として、今年初めにGoogleのあるチームが媒体社に対して「広告が占めるスペースが多すぎるため、ペナルティを課す」という強気の警告を出した。しかし並行して、全画面広告やスマートフォン画面の50%近くを占有する「折りたたみ式オーバレイ」の導入を推奨するなど、非常に困惑するダブルスタンダード状態となった。
Yahoo!の場合、全画面広告のパフォーマンスの良さが他媒体での実績として明確に示されている以上、「自社だけ導入しない」という判断は社内政治として成立しなかったのだろう。Yahoo!ニュースこそが、日本屈指の広告媒体なのだから。
しかし、ここ数年の他媒体の状況を見れば明らかなように、全画面広告を一度導入してしまうと、それを停止するのは非常に困難である。目に見えて収益性が向上するため、その売上を失ってまでユーザー側に歩み寄るのは現実的ではない、という意見が必ず出てくる。
週刊誌のウェブサイトやデイリースポーツなどを見れば、全画面広告に限らず「広告を適切に間引く」ことがいかに困難かが理解できる。もはやコンテンツが見えない状態になっている媒体も少なくない。権威あるメディア、例えばNumberWebのようなサイトでも、全画面広告は欠かせない収益源となっている。
これはまさに、引き返せない修羅の道である。一度この道に足を踏み入れると、ユーザビリティが最優先される世界ではなく、「広告をいかにユーザーに馴染ませ、表示頻度を調整するか」という発想が支配的になる。
個人的には、スマートフォンでもYahoo!ニュースに全画面広告が表示される日は、そう遠くないと感じている。
無料でユーザーが閲覧できるWebメディアの運営を成立させるには、広告やアドテクノロジーが必要不可欠であることは紛れもない事実である。しかし、収益追求の果てにある「節操のなさ」は、もはや天井知らずの状況に近づいているのかもしれない。
Yahoo!ニュースの全画面広告導入は、単なる一企業の戦略変更ではない。日本最大級のニュースプラットフォームによる「ユーザー体験よりも収益性を優先する」という明確な意思表示なのである。この選択が業界全体に与える影響を、我々は注意深く見守る必要がある。
自戒の念も込めて、この現状に一石を投じたい。
中国語の勉強を始めるにあたって自分用に単語帳アプリを作ってたら思ったより
大掛かりになってしまったのでせっかくなのでドメイン取得して公開してみたよ
当初は1週間くらいで完成させる予定だったけど2ヶ月くらいかかってしまった……
イメージとしては↓な感じ
https://i.imgur.com/VE4mA72.mp4
既存のスマホアプリは多くがデバイス間のデータの共有(特にPCとの)がやたら面倒だったり
編集画面がスマホでしか提供してなかったり微妙に不便なものが多かったので
今回はWebサービス(+PWA)として自分好みなUIで開発してみたよ、粗い部分もあるけどとりあえず公開だけ。
途中経過の保存とかは無理だけど一応未ログインでも使えるのと、
会員登録さえすれば覚えた単語、覚えてない単語、シャッフル機能で並び替えたカードの順番とかが更新した瞬間にDBと同期されるので
朝に自宅のPCで半分くらい暗記して残りは職場の昼休みにスマホからワンタップでそのまま続きを実行する、とかができる。
目玉機能としては音声認識で発音確認ができること(win&androidのchrome限定だけど)
日本人には『right』『light』とか『year』『ear』の発音が難しいとはよく言われてるけど、その辺りの発音の感覚を音声認識のできる範囲で掴むことができるよ
あとは、中国語(簡体字限定)ではピンインを自動で表示してくれたりする
今回開発してて一番失敗だったと思ったのは、公開前提じゃなかったのでマネタイズとかについての展開を開発中あんまり考えてなかったこと。
今回PWAとしてスマホアプリと近いものをWebで実装する感じを意識したけど、このやり方だと広告サービスの審査にはまあ大体は落ちる。
Ankiltは単語帳一覧があって、その下に詳細ページ的な位置づけとして単語帳の実行画面があるページ設計になっている。
実行画面のファーストビューでは大体『apple』とかの1ワードが表示されてるだけなので、AdSenseを始めとしたASPからすると『文字が少ない=価値がないコンテンツ』と見なされてしまうみたいだった。
多くのASPやSSPのWeb用広告はあくまでWebメディアやブログ用のサービスであって、
いかがでしたブログでも適当に作った5chコピペブログでもいいから一定の文字数で埋まったページではないと価値があるとは認めてくれないようで、
文字が少ないこの手のアプリやブラウザゲームをPWAとして実装した場合、仮にどんなに高機能で品質の高いものを開発したとしても上記理由で
基本的には単価が低いかアダルト寄りなもの以外つけにくく、サブスクモデルならともかくとして既存の人気ASPに依存した広告収入モデルとはかなり相性悪そうだと思った。
マネタイズを狙うならもっとちゃんとWebライクなインターフェースにして文字をなんとか埋めたりしてASPに忖度するか、
またはガワネイティブででも同じ仕様のネイティブアプリを作ってアプリ用広告(これはWeb用広告と審査基準がまた異なる)を載せた上でPlay Storeとかで配信する、
みたいなところに結局行き着いちゃう気がする(そこまでやるならPWAをやる意味は…)
要するにWeb用の広告からは「こんなのWebメディアじゃないから広告載せさせない」って言われてて、アプリ用の広告からは「こんなのアプリじゃないから広告載せさせない」って言われているような状態。
ちなみにガワネイティブ案の場合は広告審査とは別にGoogleやAppleのアプリ審査を通過するためにまた知恵を絞らなければならない。
調べてみるとPWA開発で同じような問題に直面してる人はまあまあいそうだった。
PWAってこの辺の事情があるから魅力的な技術の割に未だに流行んないのかなぁって気がした。
既存のWebサービスを補助としてPWA対応するとかならまだしもガチガチのアプリやゲームを最初からPWAで作るなら心捨てていかがでしたブログでも作った方が金目当てだったらどう考えても楽だし得。
まあ今回は公開しても利用者自分だけとかになる可能性もあるので次回の教訓としてとりあえずは考えないことに。
今は最低限だけ実装してる感じだけどモチベの問題もあるのでもし需要があれば拡張していく予定。
まあよかったら見てみてね。
本家はとっくに更新が止まってるけど、SSP使えばWindows10にも対応済み。
あとは現行の伺かベースウェアのリスト - Qiita参照してくれ。
ghost-log | デスクトップマスコット「伺か」に関する情報をどこよりも早くお届けします!を見ると、いまでも週一以上のペースでゴーストがリリースされてることがわかるぞ。
http://labo.hatenastaff.com/entry/2018/10/19/153925
これを読んで。なんでこんなことになるのか業界外の人にも簡単に解説したいのだけどうまく伝えられず、
ちょっと誤解も承知で書いてみたけどやっぱうまくまとまらないなぁって感じで。一応書いたので増田に放流します。
ちょっと前でもアダルトサイトや怪しげな動画サイトではよく見たタイプの不正広告が、はてなや新聞社系、出版社系の大手のサイトでもよく出るようになったのはご存知の通り。
いい加減にしろ、って思っている人も多いよな。
これは簡単に言うと今まで出ていなかった弱小SSPが出るようになってしまったことによるもの。
(SSPは聞き慣れないかもしれないが、ざっくり言うとアドネットワークと同じようなものと思って良い)
はてなのような大規模サイトではこれまで、ほぼGoogleAdX(Google AdSenseのちょっとすごい版だと思って良い)のSSPを使っていた。
これは収益性が最も高いからで、不正広告についてはGoogleのすごい技術と厳しい審査基準で弾かれてたんすね。
それがここ最近、1アクセスごとに複数のSSPに対し同時に入札をかけて、広告を表示するという技術、ヘッダービディングが出てきた。
これを入れて、多数のSSPを契約しておけば、その時一番表示単価の高い広告が表示されるというわけ。
弱小のSSPも量は少ないけれどたまに高い単価を出すことがあるので、とりあえず入れておいて入札かける、という感じで設定しておくと収益性が高まる。
そんでヘッダービディングを入れたら月の広告収益が120%になったとか150%になったとか、どこまで本当か知らんけど、そんな感じらしい。
で、問題はこの今までは出なかった弱小SSPで、まあ弱いですから、生き残りが大変なわけですね。
そういうところは技術力もそんなにないし、審査基準も緩いんで、不正広告も通ってしまう。
(不正でなくても、ボツボツの肌が綺麗になりましたーみたいなイケてない広告も出たりする)
そんでじゃあ、不正広告はどこから来るのかと言うと、広告出稿側のDSPから来る。
(Google AdSenseに対してのGoogleAdWordsみたいなもの。広告の画像やURLを入れるところだと思って良い)
DSPから広告の画像やらURLやらを入れるんだけど、そこからJavaScriptも入れられるんですよ。
JavaScriptが入るんで、広告に動きをつけたりとか、バナー外で表示させたりとか、そんな感じのことは端的にいうと何でもできる。
で、当然悪さをしようとすれば不正広告のように強制的にページ遷移させることも可能というわけ。
普通のDSPはちゃんと審査が入って、そういう広告は出稿できないようにしているのだけど、
弱小SSPと契約しているような弱小DSPは審査もゆるゆるだったりする。
実際に不正広告を出している人がどんなやり方で審査をくぐり抜けているのかわからないけれど、
一度不正ではない広告で審査を通してから書き換えるとか、全部書き換えるのではなく一部だけ書き換えるとかじゃないかな。
はてな社の中の人も頑張っていると思うけど、会社としては一度上がった収益を下げるわけに行かないし、
どのDSPから来たどのSSPが悪さをしているのか特定するのは難しいからこうしてサイト上で説明するしかなくて大変ですね。
でも、やっぱダメだと思うなぁ。
Webサイトへの広告配信システム GenieeSSP を開発する企業。2017年11月マザーズ上場。主要株主はソフトバンク。下請けの広告会社が GenieeSSP を自社システムとして営業に使用できる(OEM)。詳細はねとらぼの記事を参照。
広告配信のジーニー、「漫画村」など不正サイトへの広告を停止したと発表 - ねとらぼ
GenieeSSP の広告タグには規則性がある。これを活用して GenieeSSP を掲載しているサイトを探した。
<!--ad tags Size: 300x250 ZoneId:[a]><script type="text/javascript"src="http(s)://[b]/t/[c]/[d]/[a].js"></script>
| [a] : | 広告タグの固有ID |
| [b] : | 広告会社によって異なるドメイン |
| [c] : | [a]の下6桁のうち最初の3文字 |
| [d] : | [a]の下6桁のうち最後の3文字 |
(2)では広告会社によって異なるドメインが使われているが、実際には全ての広告が genieesspv.jpから配信される。詳細は以下のエントリーの「BASE64っぽい文字列をデコードすると、HTMLの断片が現れます」以降を参照。(エントリーの執筆者は元増田と無関係)
ここではサイト内のHTMLやJavaScriptのソースコードから GenieeSSP の広告タグを直接確認できるサイトのみをまとめた。
| 広告会社 | 広告配信先サイト | サイト内容 | 月間アクセス数 | 広告タグを確認できるページ | 広告タグのURL部分 |
|---|---|---|---|---|---|
| ジーニー | MioMio | テレビの海賊版サイト | 3000万PV | ttps://web.archive.org/web/20170606015825/http://www.miomio.tv/ent/japan/ | ttp://js.genieessp.com/t/106/112/a1106112.js |
| ジーニー | Youtubeアニメ無料動画++ | アニメのリーチサイト | 8000万PV | ttps://web.archive.org/web/20180330043340/http://tvanimemuryoudouga.com/ | ttp://js.gsspcln.jp/t/246/920/a1246920.js |
| フィング | DLBOOKS | 同人誌の海賊版サイト | 6.4億PV | ttp://web.archive.org/web/20180415210525/http://dlbooks.to/ ttp://web.archive.org/web/20180415210535js_/http://gum.dlbooks.to/js/pc/pc_728_90_03.js を経由 | ttp://js.click-plus.net/t/227/975/a1227975.js |
| インサイト | ShareVideos | エロ動画の海賊版サイト | 2.4億PV | ttps://web.archive.org/web/20180415201519/http://share-videos.se/ | ttp://js.isboost.co.jp/t/287/861/a1287861.js |
| アドニコ | アニポ | アニメのリーチサイト | 1000万PV | ttps://web.archive.org/web/20180410033210/http://anipo.tv/ | ttp://js.adnico.jp/t/305/831/a1305831.js |
| エムエムラボ | 動画エロタレスト | エロ動画のリーチサイト | 15億PV | ttp://web.archive.org/web/20180401160146/https://static.eroterest.net/kok/sp_footer3.html | ttps://js.mediad2.jp/t/228/840/a1228840.js |
漫画村やAnitubeのほか、児童ポルノやリベンジポルノを配信していると思われるサイト等でも GenieeSSP の広告が配信されているのを確認できたが、いずれも別のアドサーバーを経由しており、ジーニー側がそのサイト上での配信を認識しているかが不明なため、ここでは割愛する。