■2025年Q2テスラ決算、減速局面が目立つ

決算サマリー

• 売上高22.5billionUSD（前年同期比-12%）
• GAAP純利益1.2billionUSD、営業利益率4.1%
• 納車384122台（Model 3とModel Yで97%を占める）
• フリーキャッシュフロー0.15billionUSD
• エネルギー貯蔵出荷9.6 GWh

減収減益をもたらした4つの要因

1 主力Model 3/Yの需要鈍化

• 中国: BYDSealやSongシリーズに加え、Xiaomi SU7セダンが3桁成長。さらにXiaomi YU7クロスオーバーの予約が急増し、Model Yの潜在顧客を奪取
• 北米: Chevrolet EquinoxEVが税控除後27 500USD台、Hyundai IONIQ 5の低額リースも影響
• 欧州:Renault Megane E-Techと値下げ後のVWID.4がシェアを押し下げ

2規制クレジット収入の縮小

• GM、Ford、StellantisがBEV比率を高め排出超過を解消
• クレジット売上は前年の半分以下となり営業利益率を約1pt押し下げ

3税制・関税ショック

• 米国の30D消費者税額控除が2025-09で終了予定。価格弾性が高いModel 3/Yに痛手
• EUが中国製EVに最大21%の追加関税を決定。上海製Model 3/Yを年間25万台輸出するテスラはコスト増
• 中国が米国製高級EVに報復関税を課せばModel S/Xと将来のCybercab輸出が採算割れリスク

4研究開発費支出の増加

• Dojo拡張、FSDv12.5、Optimus第3世代などで前年同期比+39%
• 売上比は約6%で高止まり

車種別の収益インパクト

Model 3/Y

• Q2生産396 835台（前年同期比-9%）
• 税控除終了と金利高が重く追加値下げ余地は限界

Model S/XとCybertruck

• 納車は各約5 000台。S/Xは薄利黒字だが量が少なく全社寄与は限定的
• Cybertruckは稼働率約10%で立ち上げ赤字。年末までに月産8 000台へ引き上げ黒字化を狙う

事業別の状況

エネルギー貯蔵（Megapack）

• 売上2.9billionUSD、粗利率15%
• 自動車マージン低下を部分的に補完

将来プロジェクトの競争力

低価格帯新モデル（通称Model Q）

• 北米価格25 000USD台、航続約400km
• 競合: BYDDolphin、Renault 5 E-Tech、VWID.2all
• 北米では45X製造クレジットにより粗利余地を確保。欧州と中国では価格競争が激化

ロボタクシー

• 2025-06オースティンで有料運行開始
• 2025下期にマイアミ、ラスベガス、フェニックス、シリコンバレーへ拡大予定
• 欧州ではドイツ、オランダ、ノルウェーで実証運行中、2026商用化を目指す

Cybercab

• 2026前半にGiga Texasでパイロット量産、後半にGigaMexicoで年産200 000台へ拡大計画

短期シナリオ（2025下期-2026）

• 低価格モデル立ち上げ費用と税控除終了が粗利を圧迫
• EU追加関税と中国報復関税が深刻化すれば営業利益率は再び3%台へ後退する懸念
• R and D比率は高止まり、フリーキャッシュフローはModel 3/Y販売回復に依存

結論

2025年Q2は底打ち前夜。金利、税制、関税という外部ショックのなか、テスラの成長ストーリーは

1低価格BEVで需要を取り戻せるか

2 ロボタクシーとCybercabでハードとソフトの両輪による利益構造転換が可能か

3 Megapackが収益の2本目の柱になれるか

に集約される。実行まで時間を要するため、当面の業績と株価は高いボラティリティを伴う見通しだ。

Permalink |記事への反応(0) | 16:36

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■anond:20250213170124

Dokkenの"Dream Warriors"を弾けばいいのかな…🎸

🎸弾けRenault？

Permalink |記事への反応(0) | 17:04

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■外資スーパーマーケットがほとんどロシアから撤退してない話

ロシアから西側企業がどんどん撤退しているのはご存じの通りだが、小売業に限ってはそうでもないらしい。なぜだろう。

Globus(ドイツ)

15店舗を展開。3月に事業継続を表明し、ドイツ世論から叩かれる。

Auchan(フランス)

約300店舗を持つロシア最大の外資系企業(2016年当時)。一向に事業縮小を発表せず3月にフランスメディアから叩かれる。

Auchan, Total, Renault… L’embarras des entreprises françaises en Russie

SPAR(オランダ)

下記Metro同様ロイター通信から名指しで批判。公式サイトにはウクライナ支援のページがあるのだが…

European chains Metro, SPAR still active in Ukraine, Russia | Reuters

Metro(ドイツ)

どうも企業自体がロシア寄りらしく、ロシア事業に圧力をかけるならウクライナ事業を停止すると迫っている。

Metro : Statement on war in Ukraine | MarketScreener

Prisma(フィンランド)

唯一撤退表明をしている。かつてはサンクトペテルブルクに16店舗を展開していた。

S-ryhmä jättää Venäjän

Permalink |記事への反応(0) | 15:00

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■anond:20210726143130

力があるメーカなら、Renaultが日産と結果的に三菱買ったようにできるけどな。

クソみたいなRenaultが、日産を救うということをした結果、棚ぼた的にEV技術とPHEV技術を手に入れてるし。

Permalink |記事への反応(0) | 14:57

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■

renaultって書いてルノーって読むフランス語の無駄多すぎ感。

Permalink |記事への反応(1) | 21:43

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