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はてなキーワード:POBoxとは

2025-10-26

フリック入力発明」とは何を発明したことを指すのか?

ダイヤモンドの↓の記事が盛りすぎでブクマカが釣られまくっているので、ちょっと落ち着けという意味で少し解説する

フリック入力発明して「人生100回分」稼いだ日本人AppleじゃなくてMicrosoft特許を売却したワケ

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/diamond.jp/articles/-/374568


普通の人が「フリック入力発明」というフレーズを見たら、どっちを想像する?

1.上下左右方向のフリック操作文字入力する手法を考案した

2. 1を改良し、入力効率を向上させる工夫を考案した

普通は1を想像するよね。でも、上の記事の「発明」は2の意味。8割くらいのブクマカはここを勘違いしてコメントしてるように見える

同じ発明家氏の記事でも3ヶ月前の東洋経済のほうは、「フリック入力発明」という釣りフレーズこそ使っているものの本文を良く読めば発明キモの部分が2であり1では特許を取れなかったことがそれなりに分かるように書いてある

フリック入力」を発明Microsoftに売却した彼の"逆転"人生。元・売れないミュージシャンフリーター家賃3万のボロアパートでひらめく

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/toyokeizai.net/articles/-/889631

もちろん2の意味発明もスゴイし重要なんだけど、釣りは良くないよね

解説

そもそも世の中のほとんどの技術は様々な発明アイデア集合体である歴史の積み重ねであり、最終形がいきなり湧いて出るわけではない。もちろん「フリック入力」にも歴史の積み重ねがある。それを少し紐解いてみよう(なお、下記の「年」は引用可能特許論文が出た時期であり、実際にはそれよりもっと前にソフトウェアリリースされていたりアイデアメーリングリスト投稿されていたりすることもある)

[追記]※増田仕様ひとつ記事に貼れるリンク数に制限があるため一部URLのhを抜いている点、不便ですがご了承ください[/追記]

pie menu (1988年)

ttps://dl.acm.org/doi/10.1145/57167.57182 (論文)

放射状に選択肢を並べるUIアイデア1960年代から見られるが、接地点からの移動方向情報を用いた入力手法の祖としてはとりあえずこれを挙げることができるだろう。これは文字入力に特化したものではなく、一般的メニュー選択のための手法である

T-cube (1994年)

ttps://dl.acm.org/doi/10.1145/191666.191761 (論文)

pie menuを文字入力に応用したもの論文の著者はAppleの人。英語用。広義の『「フリック入力」の元祖』に最も該当するのは、おそらくこれだろう

かなT-cube (1997年)

ttps://rvm.jp/ptt/arc/227/227.html

ttp://www.pitecan.com/presentations/KtaiSympo2004/page65.html

T-cube日本語に応用したもの。広義の『日本語版「フリック入力」の元祖』の候補

Hanabi (1998年)

https://web.archive.org/web/20080925035238/http://www.j-tokkyo.com/2000/G06F/JP2000-112636.shtml (特許)

https://newtonjapan.com/hanabi/

AppleNewton (PDA)用に実装された文字入力UI。「中央が『あ』、上下左右方向が『いうえお』」に対応する見慣れた形のフリック入力がここで登場する。『現在よく見る形の日本語版「フリック入力」の元祖である。なお、開発者特許申請したもの審査請求しておらず、特許としては成立していない

00年代前半ごろ

この頃、Human-Computer Interaction分野でT-cubeHanabiの発展としての文字入力手法研究が活発になり、特に国内学会で多くの手法が発表された。情報系の学生卒論修論テーマとして手頃だったからだろう。PDA製品実装されて広まった例もあり、SHARPZaurus用のHandSKKや、少し時代が下ってATOKフラワータッチ等もこの系譜である

なお、この頃までの技術は指での入力ではなくペンスタイラス)による入力を想定したものが主であるiPhoneの登場以前はキーボードレスモバイル端末といえばPDAタブレットPCなどスタイラス入力を前提としたデバイスが主流だった)

iPhone日本上陸 (2008年7月)

スマートフォン上の「フリック入力」の元祖』であり『予測変換機能を備えた「フリック入力」の元祖である日本語フリック入力効率を考える上で予測変換の占めるウェイトは大きく、「実用的なフリック入力」を実現するには予測変換との組み合わせは外せない。2006年Apple招聘されてiPhoneフリック入力機能を開発した増井俊之氏は元々予測変換のPOBox1998年 - ttps://dl.acm.org/doi/10.1145/274644.274690 )の開発者として知られる研究者であり、Appleへの招聘もその経験を買われてのものだろう。入力フリック操作を用いること自体特筆すべきものではなく、当時の流行を考えれば自然選択だったと思われる

なお、前述のHanabi開発者氏がiPhoneフリック入力を見て

これってボクが10年前にNewton用に作った入力方式Hanabi」じゃないですか(驚き)

ttps://newtonjapan.com/blogO/?p=232

と言っている一方、増井氏はHanabiに対して

知らんがな

ttps://scrapbox.io/UIPedia/Hanabi

と言っている。この分野の研究をしていて知らんことあるか?とも思うが、電話テンキーの上に五十音かなのフリック入力実装すると誰が作っても概ねHanabiのような外観になると思われるので、本当に知らなかったとしても齟齬はない

発明ミュージシャン小川コータ氏の発明 (出願:2008年1月登録:2011年3月)

ttps://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-2008-282380/11/ja (特許)

『画面表示は絶対座標+移動判定は相対座標で行うことで「フリック入力」の入力効率を向上させる手法特許である(詳しい仕組みは上記東洋経済記事に書いてある)。ペン先と比べて指先は太いため指によるタッチでは厳密な操作が難しく(fat finger問題)、「実用的なフリック入力」を実現するにはこのような工夫も必須になる。小川氏の凄いところは、スマホ日本語UIリリースするならどのメーカーも必ず実装するであろうこの工夫を、日本iPhoneリリース直前、Apple社としては引き返せないであろうタイミング特許申請したところだ。機を見るに敏すぎる。特許庁に2回も拒絶された特許を不服審判で認めさせているところも本人が弁理士からこそできる強さだと思われる

なお、氏の記事を読むと「フリック入力自体を氏が考案したように思えてしまうが、ここまでに述べた通りそれは誤りである。「フリック入力に関連する重要特許公報に『発明者』として掲載されている」ことは疑いない事実なので「フリック入力発明者」と称するのはギリギリ誤りではないと言えないこともないが、「フリック入力発明した」はやはりダメだろう。上述の通りフリック入力自体90年代に既に登場しており00年代の前半にはタッチスクリーン上のかな入力手法一角を占めるに至っていたので、iPhone実装されたことは不思議でもなんでもなく、

しかしたら、僕がプレゼンした相手が、自分発明たかのように社内プレゼンしたのかもしれません。そこは闇の中です。

このあたりは荒唐無稽邪推すぎて、ソフトバンクから名誉棄損で訴えられたら危ないのでは(そもそもiPhoneフリック入力を開発したのはAppleであってソフトバンクではない)

まとめると、さすがに小川氏の記事はモリモリに盛りすぎである書籍宣伝にしても酷すぎる。価値の高い特許を取った発明であることは事実なのに、なぜこういう胡散臭いムーブをしてしまうのか

ここまでの事実をふまえて、Wikipediaの「フリック入力」の項

2023年6月までは妥当説明だったのに

1998年AppleNewton用に開発された日本語入力システムHanabi」が草分けで、2008年iPhone採用されたことで、急速に広まった。従来の「あ段→い段→う段→え段→お段」とキーのプッシュを繰り返して表示・入力する方式トグル入力)に比べ、素早い入力可能になる。その入力効率の高さから2010年頃にはキーボード離れが加速している[1]。

https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E5%85%A5%E5%8A%9B&oldid=95808357


同年11月の編集唐突に不自然小川推しに改変されている

1998年AppleNewton用に開発された日本語入力システムHanabi」[2]が草分けで、2008年iPhone採用されたことで、急速に広まった。日本におけるフリック入力は、発明家でシンガーソングライター小川コータiPhone上陸以前に考案し2007年から2015年にかけて特許出願した[3]ものであり、取得した権利マイクロソフト譲渡された[4]。

https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E5%85%A5%E5%8A%9B&oldid=97947525


ただ、これはおそらく関係者自作自演等というわけではなく、日本におけるフリック入力関連特許小川のものばかりであることからボランティア編集者が勘違いしてこのような記述にしてしまったのではないかフリック入力は前述のように地道な技術差分の積み重ねなので、個々の差分開発者が「特許」を取ろうという気にならないのは良く分かる。その点でも、自ら弁理士として特許を量産した小川氏の強さが際立っている(が、やはり盛りすぎは良くないと思う)

Permalink |記事への反応(9) | 23:00

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2023-05-31

anond:20230531153315

単に人間に応答して何らかのテキストを生成する能力だけで「知性」だと認定できるなら、ガラケー時代POBox予測変換も、cgiで動く人工無能も、キーワードに反応して回答返してくるチャットボットも、タイプライターキーを突くキツツキも、全部「文章の続きを書いてる」から「知性」ってことになるだろ。ELIZA(1966)は簡単チューリングテスト合格する程度にはよくできたチャットシステムだったが、開発したワイゼンバウムはこれを「知性」だなんて言わなかったぞ。

今の基盤モデルの出力結果は、どこまでいっても単なる「入力に対する射影」だよ。開発者たち自身がそう言ってんだからしょうがないだろ。弱いAIANI)と強いAI(AGI)の間に本質的差異を設定しているAI研究者たちが「知性」の定義を狭めてるんじゃなくて、おまえが「知性」の定義拡張してんだよ。

Permalink |記事への反応(1) | 17:05

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2022-03-01

anond:20220301105504

横だけど

Poboxに比べてミスタッチが頻発するのと、変換で明るくなるやつがそんな明るくなくて全然見分けつかないのが不便でしょうがないわ

それともこれ設定でどうにかなるのか

Permalink |記事への反応(0) | 10:58

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2020-03-29

スマホにしたんだけど

POBox plusに似た使用感のキーボード教えてほしい

Gboard、ひらがな入力からの英数カナでアルファベットに出来ないのが不便すぎる

タブレットPOBox plus使ってたから使いたかったのにサ終ぽくて辛い

Permalink |記事への反応(1) | 19:22

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2019-09-01

POBoxの人

ネトウヨかよ

Permalink |記事への反応(1) | 22:46

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2018-05-29

ガジェット好き、と言う言葉最近知った

auまとめサイトを見ていて懐かしくなったので

自分携帯電話歴史を振り返る。

https://time-space.kddi.com/ketaizukan/index.html

1997docomomova P203 HYPER

 はじめての携帯電話契約費用通話費用、小遣いの大半が吹っ飛んだ

1999docomomova D208 HYPER

 パカパカと蓋が付いている端末に憧れ、機種変更。軽くて良い端末だった。

2002auA3014S

 auのCDMA200xに憧れ、キャリア変更。通話音質は良かったな。

2004docomoSO505iS

 SonyPOBoxが素晴らしく、携帯音楽プレーヤにも活躍

2007auW55T

 この頃フィールドワークが多くなり、軽い端末が欲しくなり再度auへ。

 良い端末だったが仕事で嫌な事が有りへし折った。後悔はしていない。

2009softbankiPhone3GS

 噂のiPhoneが欲しくて、softbankへ。噂には聞いていたが端末は素晴らしく、回線は酷かった。

2011auiPhone4s

 パワーアップしたiPhone4sが使ってみたくて、auキャリア変更。回線、端末問題なし。

 しかしこの頃から料金の高さに辟易し始める。

2013docomoXperia ASO-04E

 子供中学生になり、学割を使うとかなり安く契約出来たのでまたdocomoへ。

 この頃はdocomoiPhoneが無かったのでXperiaへ。Androidも中々良かった。

2015以降iijmioXperiaA2 Zenfone2iPhoneSEiPhone6siPhone7

 知人にMVNOが良いよ!と聞いて、iijmio契約

 白ロムで購入したXperiaA2はMVNOでのAGPSに問題がありZenfone2を買う。

 ここからは坂を転げ落ちる様に次々と端末を買い換え、今に至る。

 思えば二年縛りの時の方がお金がかからなかった気もする。

 MVNOは月額は安いけど、2年縛りとか制約が無いので新しい端末が欲しくなると

 我慢出来ない人には毒薬に近いものがある・・・

みんなはどんな端末使ってた?今どんなの使ってる?

Permalink |記事への反応(0) | 10:55

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2015-01-12

http://anond.hatelabo.jp/20150111235006

元増田

Z3TCのグローバルモデルテザリングも可のはず。

日本モデルじゃないとサポートしてもらえないし、

日本人向けプリセットアプリも入ってなさそう(POBOX等)。

WiFiモデルルータ類持ち歩くのが億劫すぎて。。。というか過去挫折した。

先走って格安SIMだけ買ってしまったのもあり。。。余計に迷う。

Permalink |記事への反応(0) | 00:00

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2013-10-12

凄くiOSが嫌いなユーザーお話

私はiOS端末が凄く嫌いだ。こう言うとだいたい「iOSの特定のバージョンが嫌い」とか、「Android信者」と思われてしまうのだがそういうことではない。

ましてや「フューチャーフォン(ガラケー)こそ携帯電話のあるべき姿だ」とか言うつもりもない。液晶画面でのタッチ操作を中心とした携帯情報端末は大好きだし、日常的に生活の中で活用している。「iOSを搭載したApple社の端末」が嫌いなのだ

別に私の個人的な意見なので、強要する気も無いし、Apple社が大好きな人はどうぞご自由にご使用いただけばいいのだが、世の中には多かれ少なかれこういう人もいるんだなぁと頭の片隅にでも微かに記憶していただければ幸いである。

以下、理由を箇条書きにしていく。










Permalink |記事への反応(1) | 22:10

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