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2025-05-23

俺のLAUSBUBフォルダが火を噴くぜ!或いはLAUSBUBを軽く紹介する7曲

anond:20250522113747

なんかクソみたいな、老害爺のマウント記事を読んでしまって心底うんざりしたので、思わず増田に書くことにした。

基本的には時系列で紹介していこう。

そもそも、Lausbub(読みかたはラウスバブでよい)は北海道札幌市内の女子高生2人組が軽音部の活動コロナ渦で中断され、自宅録音を始めたことがきっかけで始まったバンド

ちなみにこの二人が最初演奏したのはKhruangbinバージョンのFirecrackerだそう。Martin Denny→YMO→Khruangbin→Lausbubという系譜はなんかわかる感。

  

Telefon (2020年 バズったのは2021年

その宅録バンド道内コンテストに出品するために作られたのが、元Togetterでも紹介されたTelefonの映像

https://x.com/kudaranai_tkn/status/1350967230750666757

元のYouTube動画はなくなっていた残念。

僕も御多分にもれずこの映像で一発でやられた口。おじさんたちは女子高生YMO電グルだと騒いでたが、僕はどちらかと言ったらWorkingMen’s Clubあたり同時期のUKインディバンドを想起させられてびっくりした。えっ、日本でこういう機材でこういう音のバンド女子高生がやるのかと。まあ、見た目のギャップがすごかったというのもある。

  

Lausbub ×Bose -Rap'n'Technotch(2022年

https://www.youtube.com/watch?v=HGqwopJpBWA

その後は当人たちの受験もあって活動はおとなしかったのだが、進学して以降(追記:たぶん彼女たちは上京してないと思う)はリリースも始まる中で、僕がこの子たち一発屋じゃないなと思ったのは、この曲を聴いたとき

たまごっちコラボプロジェクトということで、スチャダラパーBoseと共演して作った楽曲。これPVがあってそっちがものすごくよかったんだが、音源だけでも聞いてほしい。この曲を聴いたとき、僕はボーカルの髙橋芽以にぐっとやられた感がある。聞いた瞬間にLausbubの曲になる声。こういう声の主はなかなかいない。百戦錬磨Boseラップに負けていない特徴のある声。曲もたまごっちSEを駆使していてすごくポップでよい。

WindCity2022年

https://youtu.be/ALWtGD3l31Q?si=P6LUhgTCeDX4JezW

ほぼ同時期に発表されたこの曲が僕は一番好きかもしれない。アンビエントな上物と無機質でSEっぽいリズムトラックの組み合わせは、現行のJ-POPバンドでは絶対にやらない音で、かつ、メロディはフックがあるけどJ-POPになりすぎない。でもサビの部分だけ切り取れば十分に印象に残るという絶妙ライン。とにかく岩井莉子と髙橋芽以の二人が唯一無二な存在だと実感させられた曲だった。ちなみに北海道情報誌CMソングに使われたらしい。実は大学入学以降のLausbubの作品はけっこうな頻度で地元CMソングなどにフックアップされている。どうやら地元代理店に気に入られたらしい。タイアップ確率で言えばMrs. Green Apple並みである

この曲をリードトラックにした1stミニアルバム M.I.D. The First Annual Report of LAUSBUBはもちろんCDアナログ盤も買いました。  

  

Dancer in theSnow (2023年

https://youtu.be/_8W0Nzs92as?si=ZeGX5MJuN7hhh5Hp

札幌国際芸術祭テーマソングにも彼女たちの曲が使われる。これもまたガチガチエレクトロニカで、よくこんなのを起用したなと驚かされる音である。とにかくリズムトラックが無茶しすぎ。ドラムンというかブレイクコア?こんな音をキャンペーンソングにする度量がすごい。メジャーレーベルから絶対リリースされない音だと思う。サウンドメイキングがどんどん洗練されていくのをビビりつつ、このバンドメジャーはいかないだろうなとも思わされた。

  

I SYNC (2024年

https://youtu.be/WXq2nOmvuHI?si=H-60YydCdbvSAsel

そして現時点で最新作、かつ、1stアルバムROMPのリードトラックがこの曲。メロディのフックはよりよくなりつつ、アレンジはより過激攻撃的になっていった現時点での集大成だと思う。PV不思議感触のものにしあがっており、ああ、このバンドはすっかりカルチャーバンドになったんだなと感慨深い。ただリズムストレートな四つ打ちなので意外と聞いた感じはすんなり聞ける。大人ディレクションがある程度入っているものJ-POPっぽい産業から全然遠いところに居続けるこのバンドはほんとに素晴らしい。

  

SPORTS MEN

https://youtu.be/vyBjgdo_lFY?si=f-IT0ePZA2EKLAa7

彼女たちが初期のライブから演奏してる細野晴臣の曲のカバー。このライブ映像2024年のもの原曲に近いアレンジをしているけどかなりLausbubっぽさがあっていい曲をカバーに選んでるなと思った。ただ個人的には髙橋の声には細野よりも幸宏(あ、こっちも髙橋だ!)の声が似あうように思うんだよね。ちなみにLAUSBUBは細野ラジオにも何度か出演している仲良しでもある。

  

パソコン音楽クラブ − Day After Day feat. Mei Takahashi(LAUSBUB)(2023年

https://youtu.be/w7HRowQMyLA?si=sHPhABjfFdjJDols

最後におまけでパ音の曲に髙橋がボーカル参加した曲を。これちょっと名曲すぎる。とにかく曲とボーカルがはまりすぎてる。そしてPVの髙橋がなんだかんだでかわいい。これは令和のYUMEGIWALAST BOYというか虹というか、Heavenly Starというかそういうラインにある名曲。僕の人生の100曲に確実に入りそう。

  

それでフジロック彼女たちが参加するということでにわか話題ですが、すでにRISING SUNには参加経験もあるし、ほかにもいくつかフェスには参加してる、直近では5月福岡CIRCLEに参加してるので、今更フジロックでそこまで驚くのか(レッドマーキーとかなら驚いたけど)という印象です。

このバンドの魅力って、自分たちの嗜好する音楽をそのまま咀嚼して作品に反映してるところなんだけど、面白いのがいわゆるJ-POP的なメロディが薄いことだと思います。今のJ-POPって良くも悪くも売れてる音はすべて、いや売れてなくてもすべてJ-POPのメロディが入ってきてるんですよ。ロックだろうがヒップホップだろうがアイドルだろうがアニソンだろうが関係なく、宇多田ヒカルなんかでもそうですね。で、今はそういう音が世界的に評価されて、現代のJ-POPだとGatchaPop、昔のものだとCityPopという評価を得ているわけです。コード進行問題なのかどうか、楽理的なことは僕は全然からないんですが、とにかくエモいんですね。まあ、人によってはそれを歌謡曲っぽいというのですが。

しかし、Lausbubの音楽はその要素が薄い。近年の曲はあえて日本語で歌ってる様子がありますが、このメロディ英語にしたら、最近洋楽インディロックエレクトロニックミュージックと差がかなり少なくなります。それは強みであると同時に弱みでもあって、海外の一部の音楽ファンにはすんなりと受け入れられるけど、日本人的な強みは弱いということで、なかなか海外日本文化ファンからフックアップされにくいかもなあと心配になります

極端な話、LausbubとGingerRootのどっちがJ-POPっぽいかと言われたらGingerRootだと思いません? それだと海外日本女性エレクトロニカバンドです!と言われても売れにくいだろうなと。

でも僕はそういう彼女たちだからこそ、このままでもっとメジャーで売れるといいなと思ってます

あと、彼女たちの場合大人の手はそれなりに入ってるものの、レーベル極東テクノという自分たちレーベルだし、作詞作曲プロデュースあくま自分たちでやっているので、成長は時間がかかってるものセルアウト感がないのですごく応援しがいがあります

彼女たちがTelefonで話題になったときメジャーの手がゴリッと入ったら、今の.tukiとかimaseみたいな売り出し方したような気がするんですよ。音楽よりも付随情報で先に売り出すようなやり方で。

卒業してもTelefonの時のような朴訥とした女子高生みたいな見た目のままで、制服コスプレして演奏するみたいなルートもあったけど、彼女たちはそれを選ばなかった。まあたぶん周辺の大人たちも選ばなかったんでしょう。僕はむしろそれがよかったんだと思ってます

まあ、もしかしたら、唐突メジャーデビューでプロデュース砂原良徳とかやるかもしれないけど。それはそれで。

Permalink |記事への反応(3) | 02:41

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2021-03-25

雑誌映画秘宝』の記憶(26)

町山智浩柳下毅一郎問題発言集】(No.05)

元『映画秘宝編集部員の秋山直斗(ナオト)さんにも不正義や不公正と一緒に闘ってもらえるように、引き続き頑張ります。これまでと同じく、出典は『ファビュラス・バーカー・ボーイズ映画欠席裁判』(2002年洋泉社)、発言者を「町山」及び「柳下」と表記記述形式

   [ページ数]

   発言者発言内容

   【※】付随情報や私個人の感想など(適宜)

   (初出)

です。

 なお、問題発言だけでなく「今から見返したら『味わい深い』」と云う発言も有ります

〈警告!〉「同性愛者に対する差別発言」などの引用が含まれるため、読むと気分が悪くなる可能性が有ります

引用ここから

[p213]

【※】『スペースカウボーイ』の話題

 柳下:『スペースカウボーイ』って『アルマゲドンそっくりだよね。

 町山:あれは「ドカタは地球を救う」だったけど、こっちは「ジジイ地球を救う」。

【※】肉体労働者に対する差別意識も度々見られる。

(初出『映画秘宝』00年vol.19+『MEN’S CLUB』00年11月号)

[p217]

【※】『X-MEN』の話題

 町山:最初ゲイブライアン・シンガー監督ってことで心配してたんだ。ゲイジョエル・シュマッカー監督の『バットマン』(89年)が新宿オカマパブのショーみたいだったからさ。

【※】町山智浩が貶す基準の一つが「ゲイであること」です。

[p219]

【※】『パーフェクトストーム』の話題

 町山:男にはダメだとわかっていても、荒波に立ち向かわなきゃならない時があるんだよ!

【※】立ち向かうよりも、逃走するパターンの方が多くないでしょうか。

(初出『映画秘宝』00年vol.19)

[p222]

【※】『マルコヴィッチの穴』の話題

 町山:でも『シュワルツェネッガーの穴』だったら入りたいというか、入れたい人多いと思うよ。淀川先生とか(笑)

【※】またも、反撃ができない故人のセクシュアリティ揶揄

(初出『映画秘宝』00年10月号)

[p229]

 柳下:さて、最近スキャンダルといえば、まずはメグ・ライアン不倫ですね。ヘッヘッヘッ。

 町山:それ、嬉しいか

 柳下メグ・ライアンって、日本じゃ好感度女優で、良妻賢母イメージだけど、夫と息子を捨てて、年下の種馬ラッセル・クロウに走った。ほれ見ろ。僕は昔から絶対バカ女だと思ってたんスよ。

 町山:バカ女に決まってるよなー。

【※】個人的好き嫌いはともかく、必要以上に不倫スキャンダルの発覚を囃し立てたり、バカ女呼ばわりしたりと、女性憎悪蔑視感情垣間見える。

[p231]

【※】節の小見出しが「演じたいレズ否定したいホモ?」と差別意識を顕にした表現。それに続けてまたも「疑惑」呼ばわり。

 町山:本人が否定しても否定しても、一向にゲイ疑惑が消えないケヴィン・スペイシー

(中略)

【※】『ペイ・フォワード』で共演したヘレン・ハントケヴィン・スペイシーとの交際情報が流れた話題に。

 柳下:だからスペイシーに乗り換えたのかも。「オスカー男優の方がいいわ。ホモハゲだけど」(笑)

※最終的には交際否定されたとはいえ他人交際相手揶揄するのも如何なものかと思うし、加えて「ホモだけど」と言うのは欠点呼ばわりで明確に差別でしょう。

(初出『クレア』00年12月号)

感想他人恋愛沙汰や不倫スキャンダル話ではしゃぎ過ぎると後でしっぺ返しを受けるという、まるで寓話を見ているようです。

今回はここまでにします。ヘイル・サタン

【2021/03/26誤字脱字等を訂正しました。】

Permalink |記事への反応(0) | 18:14

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2021-03-22

雑誌映画秘宝』の記憶(22)

町山智浩柳下毅一郎問題発言集】(No.03)

元『映画秘宝編集部員の秋山直斗(ナオト)さんにも不正義や不公正と一緒に闘ってもらうために、今回も引き続き頑張ります。前回と同じく、出典は『ファビュラス・バーカー・ボーイズ映画欠席裁判』(2002年洋泉社)、発言者を「町山」及び「柳下」と表記記述形式

   [ページ数]

   発言者発言内容

   【※】付随情報や私個人の感想など(適宜)

です。

 なお、問題発言だけでなく「今から見返したら『味わい深い』」と云う発言も有ります

〈警告!〉「同性愛者に対する差別発言」などの引用が含まれるため、読むと気分が悪くなる可能性が有ります

引用ここから

[p142]

 町山:団塊の世代って平和だの男女平等だの言ってるくせに、女殴ったりして最低。

【※】言行一致しない人間は本当に困りものですね。鏡を見ては如何でしょうか? 

(初出『クレア』99年12月号)

[p148-149]

【※】『ファイト・クラブ』の話題

 柳下そもそも男らしさを確認するために男同士が裸で取っ組み合うのってホモっぽくない?デヴィッド・フィンチャーホモ疑惑あるしさ。

 町山:モーホで有名な『アルマゲドン』のマイケル・ベイ映像学校時代からのダチなだけだ!…と思うぞ。

【※】また「疑惑」呼ばわり。

(初出『MEN’S CLUB』00年1月号+『映画秘宝』00年vol.15)

[p166]

【※】ケヴィン・スペイシー主演『アメリカン・ビューティー』の話題

 町山:父兄参観に行って娘の同級生(ミナ・スヴァーリ)に欲情する中年オヤジ。これでスペイシーのホモ疑惑も晴れたね。

 柳下:でもスペイシーは隣の家の親父(クリス・クーパー)にホモだと勘違いされちゃう

 町山:「オレはホモじゃなくてロリコンだぞ!」って怒ったりして。

 柳下:なお悪いわ(笑)

【※】米国ポスター写真掲載して「オナニーからホモロリコンまでもが登場する」と説明書きを付けている。

【※】「疑惑が晴れる」と云う弩級差別発言。町山の問題発言の中では有名な方だと思う。

(初出『MEN’S CLUB』00年4月号)

[p169]

【※】『ストレイト・ストーリー』の話題

 柳下:僕は『ストレイト・ストーリー』はカットされてると思う。

 町山:え?どこ?

 柳下最後、ストレイト爺さんが弟と再会したところで終わるけど、その後があると見た。あの弟、怪しいもん。山奥のボロ家に一人住まいだし、ウィスコンシンって元祖サイコエドゲインのいた州でしょ。だからあの弟の家の中も…。

 町山:死体で作った家具でいっぱいなのか(笑)

【※】非・都市部居住者、非・富裕層に対する差別発言。こういう発言も町山・柳下らの特徴。独居老人アブナイ人扱いするのも、直球の差別発言柳下毅一郎魔女狩り異端審問の知識も有るはずなのだが…(地域コミュニティから疎外された独居老人魔女狩り等の迫害対象になったと言われている)。

(初出『MEN’S CLUB』00年5月号)

[p176]

 町山:(ケヴィン・)コスナーは映画はいまだにアメリカ良心を演じようとしてるけど、「ケッ。てめえみたいなスケベ野郎説教されたかないや」って思うよ。

 柳下ウディ・アレンみたいに「どうせオレはエロ親父さ!」って開き直れば映画面白くなるのにねぇ。

【※】今となっては味わい深い発言町山智浩は、恋愛論を語るのはもう止めたのでしょうか?今こそ町山自身が開き直って、地方の某映画祭に来た時に謎の同伴者がいたとされる疑惑について赤裸々に語ってみては?

(初出『MEN’S CLUB』00年5月号)

感想自分記憶では『映画秘宝』で読んだと思っていた内容が「初出『MEN’S CLUB』」となっている例が幾つも有りました。

もしかして内容を使い回していたのかな?誰か知りませんか?

映画秘宝』系ライターは『秘宝』以外の場でも似たようなことばかりしているから、私が勘違いしているのか?

今回はここまでにします。ヘイル・サタン

Permalink |記事への反応(0) | 21:13

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