
はてなキーワード:City Popとは
なんかクソみたいな、老害爺のマウント記事を読んでしまって心底うんざりしたので、思わず増田に書くことにした。
そもそも、Lausbub(読みかたはラウスバブでよい)は北海道札幌市内の女子高生2人組が軽音部の活動がコロナ渦で中断され、自宅録音を始めたことがきっかけで始まったバンド。
ちなみにこの二人が最初に演奏したのはKhruangbinバージョンのFirecrackerだそう。Martin Denny→YMO→Khruangbin→Lausbubという系譜はなんかわかる感。
その宅録バンドで道内のコンテストに出品するために作られたのが、元Togetterでも紹介されたTelefonの映像。
https://x.com/kudaranai_tkn/status/1350967230750666757
僕も御多分にもれずこの映像で一発でやられた口。おじさんたちは女子高生YMOだ電グルだと騒いでたが、僕はどちらかと言ったらWorkingMen’s Clubあたり同時期のUKインディのバンドを想起させられてびっくりした。えっ、日本でこういう機材でこういう音のバンドを女子高生がやるのかと。まあ、見た目のギャップがすごかったというのもある。
https://www.youtube.com/watch?v=HGqwopJpBWA
その後は当人たちの受験もあって活動はおとなしかったのだが、進学して以降(追記:たぶん彼女たちは上京してないと思う)はリリースも始まる中で、僕がこの子たち一発屋じゃないなと思ったのは、この曲を聴いたとき。
たまごっちのコラボプロジェクトということで、スチャダラパーのBoseと共演して作った楽曲。これPVがあってそっちがものすごくよかったんだが、音源だけでも聞いてほしい。この曲を聴いたとき、僕はボーカルの髙橋芽以にぐっとやられた感がある。聞いた瞬間にLausbubの曲になる声。こういう声の主はなかなかいない。百戦錬磨のBoseのラップに負けていない特徴のある声。曲もたまごっちのSEを駆使していてすごくポップでよい。
https://youtu.be/ALWtGD3l31Q?si=P6LUhgTCeDX4JezW
ほぼ同時期に発表されたこの曲が僕は一番好きかもしれない。アンビエントな上物と無機質でSEっぽいリズムトラックの組み合わせは、現行のJ-POPバンドでは絶対にやらない音で、かつ、メロディはフックがあるけどJ-POPになりすぎない。でもサビの部分だけ切り取れば十分に印象に残るという絶妙なライン。とにかく岩井莉子と髙橋芽以の二人が唯一無二な存在だと実感させられた曲だった。ちなみに北海道の情報誌のCMソングに使われたらしい。実は大学入学以降のLausbubの作品はけっこうな頻度で地元のCMソングなどにフックアップされている。どうやら地元代理店に気に入られたらしい。タイアップの確率で言えばMrs. Green Apple並みである笑
この曲をリードトラックにした1stミニアルバム M.I.D. The First Annual Report of LAUSBUBはもちろんCDもアナログ盤も買いました。
https://youtu.be/_8W0Nzs92as?si=ZeGX5MJuN7hhh5Hp
札幌国際芸術祭のテーマソングにも彼女たちの曲が使われる。これもまたガチガチなエレクトロニカで、よくこんなのを起用したなと驚かされる音である。とにかくリズムトラックが無茶しすぎ。ドラムンというかブレイクコア?こんな音をキャンペーンソングにする度量がすごい。メジャーレーベルからは絶対にリリースされない音だと思う。サウンドメイキングがどんどん洗練されていくのをビビりつつ、このバンドメジャーにはいかないだろうなとも思わされた。
https://youtu.be/WXq2nOmvuHI?si=H-60YydCdbvSAsel
そして現時点で最新作、かつ、1stアルバムROMPのリードトラックがこの曲。メロディのフックはよりよくなりつつ、アレンジはより過激で攻撃的になっていった現時点での集大成だと思う。PVも不思議な感触のものにしあがっており、ああ、このバンドはすっかりカルチャーなバンドになったんだなと感慨深い。ただリズムはストレートな四つ打ちなので意外と聞いた感じはすんなり聞ける。大人のディレクションがある程度入っているもののJ-POPっぽい産業感からは全然遠いところに居続けるこのバンドはほんとに素晴らしい。
https://youtu.be/vyBjgdo_lFY?si=f-IT0ePZA2EKLAa7
彼女たちが初期のライブから演奏してる細野晴臣の曲のカバー。このライブ映像は2024年のもの。原曲に近いアレンジをしているけどかなりLausbubっぽさがあっていい曲をカバーに選んでるなと思った。ただ個人的には髙橋の声には細野よりも幸宏(あ、こっちも髙橋だ!)の声が似あうように思うんだよね。ちなみにLAUSBUBは細野のラジオにも何度か出演している仲良しでもある。
https://youtu.be/w7HRowQMyLA?si=sHPhABjfFdjJDols
最後におまけでパ音の曲に髙橋がボーカル参加した曲を。これちょっと名曲すぎる。とにかく曲とボーカルがはまりすぎてる。そしてPVの髙橋がなんだかんだでかわいい。これは令和のYUMEGIWALAST BOYというか虹というか、Heavenly Starというかそういうラインにある名曲。僕の人生の100曲に確実に入りそう。
それでフジロックに彼女たちが参加するということでにわかに話題ですが、すでにRISING SUNには参加経験もあるし、ほかにもいくつかフェスには参加してる、直近では5月に福岡でCIRCLEに参加してるので、今更フジロックでそこまで驚くのか(レッドマーキーとかなら驚いたけど)という印象です。
このバンドの魅力って、自分たちの嗜好する音楽をそのまま咀嚼して作品に反映してるところなんだけど、面白いのがいわゆるJ-POP的なメロディが薄いことだと思います。今のJ-POPって良くも悪くも売れてる音はすべて、いや売れてなくてもすべてJ-POPのメロディが入ってきてるんですよ。ロックだろうがヒップホップだろうがアイドルだろうがアニソンだろうが関係なく、宇多田ヒカルなんかでもそうですね。で、今はそういう音が世界的に評価されて、現代のJ-POPだとGatchaPop、昔のものだとCityPopという評価を得ているわけです。コード進行の問題なのかどうか、楽理的なことは僕は全然わからないんですが、とにかくエモいんですね。まあ、人によってはそれを歌謡曲っぽいというのですが。
しかし、Lausbubの音楽はその要素が薄い。近年の曲はあえて日本語で歌ってる様子がありますが、このメロディを英語にしたら、最近の洋楽のインディロックやエレクトロニックミュージックと差がかなり少なくなります。それは強みであると同時に弱みでもあって、海外の一部の音楽ファンにはすんなりと受け入れられるけど、日本人的な強みは弱いということで、なかなか海外の日本文化ファンからはフックアップされにくいかもなあと心配になります。
極端な話、LausbubとGingerRootのどっちがJ-POPっぽいかと言われたらGingerRootだと思いません? それだと海外で日本の女性エレクトロニカバンドです!と言われても売れにくいだろうなと。
でも僕はそういう彼女たちだからこそ、このままでもっとドメジャーで売れるといいなと思ってます。
あと、彼女たちの場合、大人の手はそれなりに入ってるものの、レーベルは極東テクノという自分たちのレーベルだし、作詞作曲やプロデュースはあくまで自分たちでやっているので、成長は時間がかかってるもののセルアウト感がないのですごく応援しがいがあります。
彼女たちがTelefonで話題になったとき、メジャーの手がゴリッと入ったら、今の.tukiとかimaseみたいな売り出し方したような気がするんですよ。音楽よりも付随情報で先に売り出すようなやり方で。
卒業してもTelefonの時のような朴訥とした女子高生みたいな見た目のままで、制服コスプレして演奏するみたいなルートもあったけど、彼女たちはそれを選ばなかった。まあたぶん周辺の大人たちも選ばなかったんでしょう。僕はむしろそれがよかったんだと思ってます。
(´・ω・`)「…麹町の宝島社が間借りしとるビルの地下の博物館でワイにとっての「知の巨人」高島鎮雄さんのコレクション展示を観て、十年ぶりくらいの訪問になる東大宮のジャンクガレッジ本店で調子にノッて前回の倍量のまぜそば頼んで残り1/3で絶望しそうになり、日帰りの元気なくなってビジホに泊まろうと駅まで戻ってたらJAさいたま本店のキテレツ建築にビックリ、駅近のSEIYUが24時間営業なのにビックリ、でもホテルは無かったので大宮駅まで移動して飛び込みで入室したとこで腹を下しながらyoutubeでcity popのライブストリーム流してスマホで昨夜から読み始めた なろう みてる今」
旅先でディナーに腹に悪いメシ(とか呑み)喰って宿で排出しとるのはこの二、三年の独り旅のデフォなんよ(´・ω・`)ヤメラレヌ
>シティポップというのは1970〜80年代に日本で作られた特定ジャンルの歌謡曲だ
…おまえはそうおもうんだろう、おまえのなかではな
たいていの人の中ではそうだと思うけど…。wikipediaの「シティポップ」の記述、読んだことある?
シティ・ポップ (city pop) は、1970年代後半から1980年代にかけて日本でリリースされ流行した、ニューミュージックの中でも特に都会的に洗練され洋楽志向のメロディや歌詞を持ったポピュラー音楽。
英語版でも同じだよ。
City pop (シティ・ポップ, shitīpoppu)is aloose category ofJapanesepopmusic that emerged in the late 1970s and peaked in the 1980s.Itwas originally termedas an offshoot ofJapan's Western-influenced "newmusic", but came to include a wide range of stylesassociatedwith the country's leisure class and nascent economicboom, suchasAOR,softrock, R&B, funk, and boogie.Itwas also identified with new technologies suchas theWalkman, cars with built-in cassette decks andFM stereos, and various electronicmusical instruments.
今回、そもそもシティポップが何なのかわかってない人達かなりいるんだなと改めて気づかされた。そもそも元増田のこの書き方も、そもそもシティポップとアニソンの区別ついてないのか?という気もする。シティポップの海外人気の話と、アニソンの海外人気の話が一緒になっちゃってる。
PlasticLove以前からアニメのOP、EDなどのカバー曲だらけだ。
シティポップ関連の記事を見ていると明らかにその点を強調するのを避けている記事が多い(言及しても流行している原因のメインに上げる人はいない)
「『お江戸』以前からアニメのOP、EDなどのカバー曲だらけだ。
KABUKIROCKS関連の記事を見ていると明らかにその点を強調するのを避けている記事が多い」
ぐらいおかしなことを書いてる。
間違いや広く知られていることもあるが、思うところがあったので書き殴っておく。
ここ最近、YouTubeやSoundCloudにおいて70~90年代のcity popやJapanesejazz/fusionは一部の人たちに再発見?されてアップロードされた結果、それらのジャンルが他国で(少なくとも以前と比べれば)人気が高まっているよう見受けられる。多くのアルバムが丸々アップロードされているが、例えば間宮貴子の『LOVE TRIP』は254万回再生されているが、(少し古いけれど)Thundercatの『Drunk』は211万回再生である。他にも大貫妙子のアルバムも同程度に再生されているし、福井良に至っては1000万回以上再生されている。
ただ人気が出てきて静かなブームになっているのなら、わざわざこんなことは書かない。次のページを見て欲しい:(https://www.youtube.com/post/UgyolPz5qn-J05oe5wB4AaABCQ) このコメント欄では'Its ashame this happenedatall.Youtubeisone of theonly ways for this sort ofmusic to be listened tohere in america'
'IloveMomoko Kikuchimusic, buther agency reallydoes not understand howhernameis muchmore valuablenow than in the 80's. Memepoweris the newkey to success in theinternet marketing'といった傲慢かつ自分勝手なコメントが非常に目立つが、ここのコメント欄を見ていて既視感はないだろうか。最近だと漫画村を利用して自分たちが無料で読むことを、少し時代を下るとマジコンの使用やPSP、Wiiのクラックを、さらに下るとMicrosoft officeなどのソフトウェアを貸し借りすることを当然のことと主張する/良心の一切傷まない/自己の利益追求に熱心である人たちを私は想起してしまう。
これらのコメントに対して何かを述べる前に前置きしておく。楽曲制作には金も時間もかかるし、関係者にとっては生活の糧である。アルバム売り上げだけが収入源という訳ではないが、違法アップロードで利益が一切もたらされないのならば、関係者の生活基盤に負の影響がもたらされるは自明である。著作権の保護期間がどうして長期に渡るのかとということとも関連づけておいて欲しい。それから改めてコメントを見てみる。まず前者のコメントであるが、ちゃんちゃらおかしいと言わざるをえない。こういった楽曲はDiscogsで買うなり日本のレコード店から輸入するなり聴く方法はいくらでもある。聞く前に情報を集めるということを考えても、SNSで他の人に訊ねたり、本やレビューを調べたりするといったように、いくらでもあるのは言うまでもない。ただ自分を正当化したいだけのコメントと断言して良い。次に後者のコメントを読んでみると、評論家気取りの無銭厄介ファンであることが窺える。まず菊池桃子の楽曲を愛しているのならまず違法アップロードを違反申告するのが筋であり、違法アップロードで他人が収益を得うる状況なんてどうしたって擁護できない。そもそも金は落とさず非公式な場でのみ姿を表す者を人はファンと呼ばないのに、どうして口を挟むことができようか。まさか違法アップロードを削除したら自称ファンから非難されてマーケティングにまで口を出されるとは予想もしなかっただろう。
さらに状況を複雑にしているのは、違法アップロードという名の布教活動を行う無駄に熱心な人たち、利益を掠めようとしてあの手この手を尽くす輩などの全く無関係な人だけで構成されたエコシステムが完成しうる状況だ。YouTubeでは権利者の利益を守るために色々と仕組みが作られているのは分かるが、それが完璧に機能しているとは言い難い。例えば先述した間宮貴子の『LOVE TRIP』のYouTube動画には広告が付いているのだが、その収益を得るのは「CΘNSUMΞフローラルマンガ」という間宮貴子をサンプリングしたどこぞのアーティストである。これはSoundCloud傘下でアーティストの収益を守るはずのRepostNetworkが、間宮貴子のとある曲をほぼ丸パクリ(私サンプリングやRemixとはかけ離れているといっても良い)したものを「CΘNSUMΞフローラルマンガ」のオリジナル曲と認識してしまったため、パクられた側の曲のLicense HolderとしてなぜかRepostNetworkが登録されてしまっている。一応概要欄には'This videohas been claimedby the rightfulcopyright holders,Kitty Records,and all revenueisnow going to them.'とは書いてあるが、実際は分からない。概要欄に書いてあることを偽と判定するならば、このように全く関係のない人たちだけが利益を得る最も不毛な状況が一部で出来上がってしまっている。
このような人たちが昨今の人気を支えているのなら、人気や知名度の割に儲けがない、という悲しい状況下にCity PopやJapanese Fusionはあるということだ。儲けのない産業/ジャンルに人が集まっていくはずもなく、改善されない限り先細りが予想される。金を出さないファンはどれほど数が多くとも0と同義である。さらに違法アップロードに関するコストを考えると、違法アップロードされた楽曲で布教活動を行っている自称ファンは、0以下の赤字をもたらす存在/癌なのかもしれない。海外PCゲーム業界とか似たような状況から抜け出していったものは確かにあるにあるが、色々と条件が業界側にとって有利であったというのは大きかったし、未だに傷跡は残ったままで完全に抜け出したとは言えない。
国産の漫画/アニメなどの業界がデジタル時代に海外でしてしまった失敗を音楽業界も再びしてしまうのだとしたら、日本の主要な文化全体でどれほどの損失を出してきたことになるのだろう。