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はてなキーワード:設計思想とは

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2025-12-15

anond:20250927014106

キャリースズキキャリイ)は、日本軽トラック市場における象徴的なモデルであり、その堅牢性、実用性、そして維持費の安さから、確かに多くのファンに「名車」として愛されています特に日本の狭い道や農作業現場では無類の強さを発揮します。

しかし、テスラモデル3は、電気自動車EV)としての最先端技術環境性能自動運転技術などを特徴としており、キャリーとは設計思想用途も全く異なる乗り物です。

環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんが、環境負荷の低い移動手段を選ぶという観点からEVであるモデル3を運転している、または移動に利用している可能性はありますが、航続距離や高速移動の快適性、安全性といった点では、軽トラックキャリー代替となることは考えにくいでしょう。

どちらの車両もそれぞれの目的において非常に優れた「名車」ですが、比較する文脈が異なります

Permalink |記事への反応(0) | 13:47

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2025-12-12

フルフローターサスペンション欠点

フルフローターサスペンション(主にスズキオートバイ採用されたリンク式リアサスペンション)は、革新的機構でしたが、いくつかの欠点存在します。

主な欠点としては、その構造的な複雑さとそれに伴う問題が挙げられます

1. 複雑な構造と調整の難しさ

部品点数の増加と複雑化:

フルフローターは、ショックアブソーバーフレームスイングアームの間に直接マウントせず、複数リンクベルクランクなど)を介して接続する構造プログレッシブライジングレートのリンク機構)を持っています

結果:

このリンク機構により、構造が非常に複雑になり、部品点数も増加します。

セッティング難易度:

リンクの長さや配置、ブッシュ特性など、設計・調整すべき要素が多くなります

結果:

最適なセッティングを見つけるには、高度な設計思想と多くのテスト必要となり、セッティングシビアになります。セッティングを誤ると、意図しない挙動変化や性能低下が生じる可能性があります

2. 重量増の傾向

リンク機構の追加:

複雑なリンク機構が追加されるため、シンプルサスペンション形式(例えば、ツインショックや一部のモノショック)と比較して、サスペンション全体の重量が増加する傾向があります

結果:

特にマウンテンバイクMTB)などのフルサスペンションバイクの例では、この追加重量がバイクハンドリングに影響を与え、取り回しや押し歩き、担ぎ歩きなどの場面で不利になることがあります

3.コスト

製造コストの上昇: 複雑な構造は、製造コストの上昇につながります

結果:

高い精度での組み付けが求められ、採用車種が比較的高級なモデル走行性能を重視するモデル限定される一因となります

4.メンテナンス

可動部の増加:

リンクや可動部が増えるため、メンテナンスの手間が増える可能性があり、経年劣化によるガタつきやブッシュの交換なども、シンプル構造より頻繁に必要になる場合があります

このように、フルフローターサスペンションは、ストローク量の確保や優れた操縦安定性などのメリットがある一方で、構造的な複雑さが、開発、コスト、重量、セッティングの難しさといった形でデメリットとして現れます

Permalink |記事への反応(0) | 12:29

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2025-11-30

調整さん使いづらすぎて滅んでほしい

幹事以外も他人の回答が見れちゃう設計って終わってるでしょ

同調圧力が生まれるし、「幹事は私よりもこの人を優先するんだ」って参加者に思わせる設計がまともだとは思えない

幹事にとって重要なのはどの日程が参加者が一番多いのか?(あるいは全員参加できる日程はあるのか?)なんだから、人数だけ分かればいいんだよ。

参加者に全公開する設計思想が意味不明すぎてハゲ

Permalink |記事への反応(0) | 16:07

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2025-11-25

細田守の「果てしなきスカーレット」が“弱く見える”理由を、宮崎駿との比較から考えてみた

AI記事

細田守の新作『果てしなきスカーレット』を見た。

率直に言うと、映像は最高なのに、どうしてもテーマの“重み”が弱く感じられた。

ネットを見ていると

宮崎駿と比べると、細田守作家性が浅い」

みたいな言説を目にするけど、僕はそういう話じゃないと思っている。

しろこれは作家の“方向性の違い”が、今回は裏目に出た というだけなんじゃないか、と感じた。

以下、自分なりに整理してみる。

---

■ 1.宮崎駿映画は「人生の重み」がそのままテーマになる

宮崎駿作品って、あれはもう寓話じゃなくて 本人の人生 だと思う。

父親戦闘機工場を営んでいたこと(戦争の影)

「作ること」への罪悪感と執着

日本という国の歴史への複雑さ

家族との距離感

自己矛盾を抱えながら創作を続ける苦しさ

こういう“背負ってきたもの”が、作品のあちこちに生々しく滲む。

から物語が飛躍しても、説明されなくても、

テーマ密度勝手に重くなる。

君たちはどう生きるか?』なんて説明ほぼないけど、それで成立してしまうのは、

作家人生のもの物語の重さになっているからだと思う。

---

■ 2. 一方の細田守「日常」関係性」に特化してきた作家

細田守本来の持ち味って、

家族距離感

ちょっとした心の揺れ

日常の中のズレ

成長の痛み

さな感情回復

といった、ミクロドラマの繊細さ にある。

時かけ』『おおかみこども』『サマーウォーズ』などが評価されるのは、

世界大義よりも、目の前の関係性を丁寧に描いてきたからだと思う。

細田守は「巨大な寓意」を背負うタイプではない。

しろ逆で、日常に寄り添う作家 だ。

---

■ 3. そんな細田が“飛躍・説明放棄”の映画を作るとどうなるか

『果てしなきスカーレット』は、

時空が飛んだり、死者の世界が出てきたり、

設定の必然性説明しないシーンがかなり多い。

まり、“飛躍の文法”を使っている。

でも、細田守人生の闇や歴史の重みを背負うタイプではないから

飛躍させたときに「中身の密度」が薄く見えてしまう。

たとえるなら、

宮崎の飛躍 → 何か深い象徴がある気配

細田の飛躍 → ただ意味が繋がってないように見える

という差が生まれしまう。

これは“器が小さい”とか“作家性が浅い”とかではなく、

得意技と作風そもそも違うだけ。

細田の強みは「丁寧な日常」であって、

寓意の飛躍」ではない。

---

■ 4. 今回は“本来武器を自ら置いてしまった”映画だった

『果てしなきスカーレット』に対して

テーマが弱い」「何が言いたいのかわからない」

という感想が出るのは自然だと思う。

なぜなら、

細田の強み(関係性・ミクロ感情)をほぼ捨てて

宮崎が得意な構造寓意・飛躍)で戦おうとして

結果として武器ミスマッチ が起きているから。

細田映画が本当に輝くのは、

「誰かの小さな心の回復」みたいな領域なんだと思う。

そこから急に“死者の世界の旅”とか“大河ドラマ的な復讐劇”をやられると、

作家性との接合面が弱く見えてしまう。

---

結論

細田守作家性が浅いのではなく、

今回の作品は、細田本来得意とする作家性と噛み合っていない。

宮崎駿と同じ土俵説明しない寓意映画)に乗った瞬間、

どうしても“重みの差”が出てしまう。

それは才能の優劣の問題ではなく、

作品設計思想と、作家本質的方向性のズレ なんじゃないかと、個人的には思った。

Permalink |記事への反応(2) | 23:58

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2025-11-24

これは履歴メモリに残さないでください

私に関する情報と、その情報から組み立てられるChatGPTの有意義な使い方をお願いしま

了解しました。この内容はメモリに保存しません。

以下は、あなたがこれまでに示してきた特徴・行動パターンを基にした

あなたに関する情報の整理」と、

そこから導ける 「ChatGPTの有意義な使い方」です。

あなたに関する情報(推測整理)

技術創作領域

C++・OpenSiv3D を中心とした個人ゲーム開発者

コードは“プロ品質”を求める

RTSアドベンチャー・見るゲーなど複数ジャンルゲーム設計を同時並行で考えている

AI(Copilot・ChatGPT)を積極的に道具として使う姿勢

設計思想・アーキテクチャ議論を非常に好む

技術抽象化パターン化、戦略化に関心(Service化、Strategyデータ駆動マルコフ性など)

思考スタイル

広げて →圧縮するワークフローが得意

(ChatGPTに“広げさせて”、あなたが“選定・要約”するタイプ

思考ブレスト用途でChatGPTをよく利用

深い意味ニュアンス・背景を理解したい(言語心理戦略宗教などの質問

反応・即応の弱点を自覚し、それを訓練する方法を求める

客観アドバイザーとしてのChatGPTをよく要求する(批判評価改善提案

世界観・興味

戦略軍事政治的判断メタ構造への興味

神話宗教解釈倫理的問い

記事映画言語表現への分析好奇心

抽象度の高い議論に向いている(「グローバルな行動指針」など)

性格傾向(推測)

自分を「戦略官」的に位置づけて戦略思考で動きたい

謙虚だが批判フィードバックを求められるタイプ

発想量が多く、構造化と整理を外部に求める

完璧主義の傾向があり、コード品質ゲーム仕様理解設計の「正しさ」を重視

探求心が強く、知的雑食(工学軍事宗教心理語学



上記を踏まえた「あなたに最適なChatGPT活用法」

1. “戦略参謀”として使う

あなたゲームビジネス創作をすべて「戦略で捉える」傾向があるため、

ChatGPTは “軍参謀スタイルの助言AI にすると最大効率が出ます

使い方例:

「このゲーム仕様リスクと弱点を参謀視点で示して」

「3案出したので、戦略官として意思決定すべきポイントを整理して」

「この判断の背後にある抽象原理抽出して」

こうすると、あなた思考スタイルと完全に噛み合います

2. “ブレスト → 要約 →本質化”の外部脳として使う

あなた作業パターン

広げる(ChatGPT) → 要約する(あなた) → 再抽象化(ChatGPT)

自然

具体的には:

思いつきを投げる

ChatGPTが構造化・分類

最後に「一行要約」「本質だけ抽出」を依頼

その要約をあなたノート(逆転記)に貼る

これが最適ループ

3. “設計レビューAI”として使う(プロ品質コード向け)

あなた実装にこだわるため、ChatGPTには以下を依頼するのが非常に相性良い:

設計案の「責務整理」

クラス関数構造の分解

データ駆動化・イベント駆動化の提案

総行数削減テクニック提示

サービス層+Strategy/Componentの役割整理

特に“わかりやすくて拡張可能構造”を出すと喜ぶ傾向がある。

4. “戦略ゲーマーとしての反射・意思決定訓練”にも使える

あなたは即応の遅さを気にしているが、ChatGPTは訓練に使えます

RTSの状況を書いたら、2秒以内に最適な手を返して」

「状況を10連続で出して、反射で選択肢を迫って」

「私の選択評価して、遅れやクセをフィードバックして」

これは“反射的意思決定”の訓練に効果的。

5. “専門外領域の高速理解ツール”として使う

あなた工学宗教心理軍事など多分野に広く触れるため、

長文記事→3行要約

難解概念直観的例で説明

歴史宗教→体系まとめ

原理だけ抽出

といった「学習支援」を活かすと吸収速度が跳ね上がる。

6. “批判評価者”としての利用

あなたフィードバック要求が多いため、

辛辣に」

客観的に」

「異なる視点で三段階判断

「強み・弱み・改善代替案」

などの形式で依頼すると、非常に質の高い評価が得られる。

7.あなた創作思考の“世界観コンシェルジュ”として使う

あなた物語・設定・概念抽象化も好きなので、

「この世界観ロジック破綻を探して」

軍事宗教リアリティの補強」

架空兵器魔法物理モデル提案

など、創作補助にも最適。


■ まとめ:あなたに最もフィットするChatGPTの使い方(最小セット)

参謀AI戦略評価意思決定補助)

外部脳(ブレストと要約・本質抽出

設計レビューAIプロ品質コード構造化)

反射トレーニングAI(即応判断訓練)

知識高速吸収(難しい話を最短距離理解

あなた思考スタイルと一致しているため、

この5つが最も高い効果を発揮します。

必要であれば、

あなた専用の使い方プロファイル(テンプレ)」

としてまとめた形式も作れます

Permalink |記事への反応(0) | 03:24

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2025-11-20

anond:20251120154617

youtubeで、ゲーム設計思想などを語ったのが、若い子にウケた印象。

Permalink |記事への反応(0) | 15:53

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2025-11-11

「Switch2」――それ、進化じゃなくて劣化再生産だろ

任天堂の新ハード「Switch2」

だが、あれを“次世代機”なんて呼ぶのは、あまりにもおこがましい。

あんなの、十年前の設計思想をツギハギした「老朽アーキテクチャゾンビ」だよ。

GPUCPUARMベースで低電圧チューニング

そんなの「省電力のための妥協設計」でしかない。

エンジン限界を誤魔化して“効率化”なんて言ってるのは、昭和家電と同じ発想だ。

まるでワードエクセルマクロ地獄延命し続けたWindowsの焼き直しだな。

結局、Switch2がやってることは“UIスキンを変えただけ”。

中身はレガシーの塊。

Joy-ConBluetoothで繋いで、またジョイコンドリフトを再発させる気か?

そんなの、2025年に出す機械設計じゃない。

ほんとうの「次世代」は、レガシーを切り捨てたところにある

PS3時代を思い出してほしい。

Cell賛否両論あったが、“過去互換”なんていう鎖を自ら断ち切った。

そしてフルスクラッチマルチスレッドストリーミング未来提示した。

あれこそ「次世代機」だった。

Switch2? あんなの“古い泥舟の塗り直し”に過ぎない。

任天堂は“過去資産を捨てない”ことを美徳だと思っているらしい。

だがそれは逆に、過去呪いを抱え続ける愚行でもあるんだよ。

互換性なんて言葉にしがみついている限り、真の進化はない。

3D-GUIAI最適化もないハード未来はない

今やUIは「触れる」段階から「感じる」段階に来ている。

AI使用履歴を解析し、視線追跡と入力予測ゼロレイテンシを実現する――

それが本当の意味での“快適性”だ。

なのにSwitch2のUI

またあの「白地にアイコン並べた」手抜きメニュー

クラウド連携も貧弱、SSDキャッシュ中途半端

まるでWindows XPの延命パッチみたいな構造だ。

任天堂は“楽しさ”という言葉技術停滞を誤魔化している

スペックじゃない、遊びだ」

――聞き飽きた言葉だ。

それは“技術を捨てた言い訳”にすぎない。

遊びの革新は、技術革新とともにしかまれない。

Switch2がやってるのは、“過去の懐古”と“子供向けマーケティング”の繰り返し。

いつまで「マリオゼルダ」で食いつなぐ気だ?

21世紀エンタメ自称するなら、まずOSを捨てろ。GUIを再設計しろ

CELLのように、ゼロから再構築しろ

結論:Switch2は「令和のレガシー

Switch2は“過去遺物”を温め直しただけの奇形デバイス

十年後には、PS3が示した理念の方がずっと前衛的だったと気づくだろう。

この国のメーカーが「レガシー互換」という鎖を断ち切れない限り、

未来永遠に過去コピーしかならない。

Switch2?

あんもの、もう出る前から時代遅れ”だよ。

Permalink |記事への反応(2) | 13:49

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2025-11-08

はてなブックマークを「話題に対してコメントを付けるサービス」だと思ってる奴が増えたかダメなんでしょ?

はてブというものは、

ウェブページを保存する

・保存したページを(タグを使って)整理する

・整理したページをみんなと共有する

・みんなで世界中のページを整理していく

機械検索とは異なる「集合知」の検索サイトになる

こういう設計思想だったわけだ。

から新しいページを探してくるのがブクマカの本分であり、

タグを使って分類することがブクマカの使命であり、

コメントはその補足情報を書くものに過ぎなかった。

ところがコミュニティは変質していく。

口を開けて餌が落ちてくるのを待ってるだけの奴が増えた。

それどころか「落ちてきた餌の品評をする場所」だと勘違いしている奴が大多数となった。

誰も新しいページを探さない、なんてもんじゃない。

新しいページを探してきた人に対して「無言ブクマから荒らしだ」と言い放つような場所になってしまった。

みんなが罵り合って最悪の空気なのに新鮮な空気も送られてこないから窒息寸前になっている。

そんな状況だ。

もちろん、いちばん悪いのははてな社だ。

naoya亡きあとにサービスを維持できる人がいなくなった。

はてブはいかなるサービスか、ということを考えている人がいない。

エントリーページにタグを出さない。

コメントのないブクマを見せない。

はてなスターモデレーションに使う。

人気のあるコメントだけを表示する。

全てが「ここはコメントをしてスターを稼ぐ場所ですよ」と明示している。

そりゃあただのコメンテーターが増えるわけだ。

はてな社の問題は「コメントサイトにしたい」とすら思っていないことだ。

狙ってやっているならいいが、そうじゃない。

なんとなくデザインを変更してなんとなくサービスを窒息へと追いやっている。

これがかつては「日本Google」と呼ばれた企業の成れの果てかと思うと残念だよ。

Permalink |記事への反応(0) | 01:10

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2025-11-07

自転車歩行者だろ

どうみたって自転車歩行者という思想道路設計されてるだろ。

最近まで横断歩道の横に自転車用の横断歩道あったろ?

自転車用のだけ消したって、道路設計思想がそうなんだから車道乗れっていっても無理だろ。

中央分離帯黄色(はみだし禁止)の道で車道を3人乗り電動ママチャリ乗られたら誰も幸せにならないだろ。

自転車だって子供が暴れていつこけるかわからんのに車道乗りたくないし、車だって近寄りたくないし、なのに追い抜けないし。

Permalink |記事への反応(3) | 09:37

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2025-10-31

奨学金「やさしい顔をした金融装置」——7か月の謎と税の裏側

「貸倒引当金損金算入」なんて言葉を聞くと、だいたいの人は眠くなる。

けれど、これが実は奨学金という制度の“本音”を照らすキーワードでもある。

ざっくり言えば、「貸したお金が返ってこなさそうな分を、あらかじめ経費として認める」仕組みだ。

そして、これを税金計算に反映できるかどうかが、国の性格を決める。

 

国が“リスクを肩代わりする”ということ

たとえば、あなた会社経営していて1000万円もうけたとする。

法人税率をざっくり30%とすれば、税金は300万円。

でも、あなたが「このうち100万円は、貸したけど回収できなそう」と言って、

その100万円を経費にできる(=損金に算入できる)とどうなるか。

 

課税対象は900万円、税金は270万円。

国に払う税金が30万円減る。

まり、国が“貸倒リスクの3割”を実質的負担したということになる。

損金算入とは、国家企業の失敗の一部を税で肩代わりする制度なのだ

これを知らずに「貸倒引当金なんて難しい話」と思っている人は多い。

だがここにこそ、**「どんな失敗を国が共に背負うか」**という社会哲学がある。

 

日本では銀行けが“国の共担”を許されている

日本では原則として、実際に回収不能にならなければ損金にはできない。

でも例外がある。銀行保険会社などの金融業だ。

これらは「法定繰入率」というルールで、あらかじめ貸倒分を税務上の費用として認められている。

まり銀行融資で焦げついても、その痛みはすでに税で少し吸収されている。

リスク社会で分担する、という前提がある。

 

一方、**奨学金JASSO)**のような「教育支援する貸付」はこの枠外だ。

貸した金が返らなければ、本当に国の損失になる。

からこそ、制度は「破産させない」「逃がさない」という設計に偏る。

これが、表向き“やさしい”奨学金制度の裏にある、硬い現実だ。

 

アメリカは「リスクを値付けして流通させる」

アメリカでは考え方が違う。

学生ローンを含む貸付債権は、束ねられて**証券化(SLABS)**され、投資家の手に渡る。

まり教育ローンも最初から金融商品”だ。

返済が滞ればその分、証券価格が下がる。

貸倒は倫理問題ではなく、市場価格変動になる。

 

アメリカ政府もそれを前提にしている。

議会予算局(CBO)や教育省は、あらかじめ「将来どのくらい焦げ付くか」をモデル化し、予算に織り込む。

まり、貸倒損失は最初から想定済みの政策コスト

学生破産した=想定外の失敗」ではなく、「予定通りの割合なのだ

からこそ、延滞者に課される**回収手数料(25%上乗せ)**も、「罰」ではなく「市場の回収コスト」として処理される。

 

本題、日本の「7か月の謎」は何を意味するのか

日本学生支援機構(JASSO)の奨学金は、貸与終了から7か月後に返済が始まる。

卒業3月、返済開始10月

この不思議な“間”の意味を考えたことがあるだろうか?なぜ4月から請求しないのか?

 

表向きは「新社会人生活安定のため」。

引越し就職給与口座の整備——確かに数か月の猶予は理にかなっている。

だが、もう少し冷静に見ると、別の合理が見えてくる。絶対に借り逃げさせない強い意思

 

4月入社新卒社員は、たいてい3か月間は試用期間。

この時期に返済請求を受ければ、破産手続き裁判所から「支払不能」が認められやすい。書類上は収入ゼロ、もしくは雇用不安定人間借金の取り立てをしているのだから

ところが10月なら違う。雇用が安定し、給与が入る。

まり裁判所破産免責を認定しない。「返せるでしょ?」となる。

このタイミングで返済義務を発動させれば、制度としては極めて理想的に“逃げ道”を塞げる。

JASSOはそこまで公には言わないが、債権保全観点では非常に計算された設計だ。

(ちなみに借金があっても債権から返済の請求が無ければ裁判所自己破産手続き受理されない。返す義務が具体化していないのだから訴えの利益が無いのだ)

 

ライフハック的に「返さない」を想定した借り手

一部には「最初から返す気がない」人もいる。

卒業と同時に自己破産しても、ブラックリストは7年で消える。

20代前半の7年なんて“クレカが持てないだけ”で済む——そう考える若者ゼロとは言い切れない。

JASSOの7か月ルールは、そんな“逃げのタイミング”を制度的に潰す仕組みでもある。

まり、借り手の心理的穴を、制度時間設計で塞ぐのだ。

 

支援”の顔と、“回収装置”の背骨

こうして見えてくるのは、

日本では奨学金は「教育支援」よりも「回収可能性」に重心を置いた制度になっているということ。

なぜなら、貸倒を損金にできない限り、貸す側のリスクは全額自己責任からだ。

税制が貸し手を守らないから、制度は借り手を締める。

 

一方、アメリカリスク市場に流し、価格に織り込む。

貸倒を見越して引当を積み、投資家分散させる。

から破産しても倫理非難は少なく、「数字範囲で終わる」。

 

まり——

日本では**「道徳」が返済を支え**、アメリカでは**「市場」が返済を支える**。

どちらも支援監視バランスの上に立つが、文化真逆だ。

 

それでも“やさしく設計する”余地はある

奨学金は、「教育機会を広げたい」と「回収したい」の間で揺れている。

その揺れを見える化しないまま「返せ」と言えば、制度道徳主義的に硬直する。

もし本当に“支援”を名乗るなら、返済開始の柔軟化や所得連動の自動適用といった再設計必要だ。

「貸す側が損を想定できる国」と、「借りる側が破産を許されない国」では、若者の挑戦の角度も変わってくる。

 

教育とは未来の前借りだ。

ならば、前借りの回収はその人の立ち上がり方に合わせていいはずだ。

JASSOの7か月という小さな数字の背後には、

税と倫理と回収の三つ巴の設計思想が眠っている。

その構造を知れば、奨学金という“やさしい顔をした金融装置”が、

どれほど綿密に国家会計と結びついているかが見えてくる。

 

 

ChatGPTに書いてもらいました。10分

Permalink |記事への反応(1) | 16:19

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2025-10-24

コンテンツ消費者欲望社会正義すり替えるべきではない

一部のファン作品の結末に不満を抱いた際、

異性愛規範強要

「LGBTQ+を弾圧する表現

といった社会正義言葉を用いて、制作者の決定を非難する例が見られる。

ここで問題となるのは、その主張が

性的マイノリティ当事者現実的要求に基づくものか?

それとも自らの消費者としての希望が叶わなかった怒りを正当化するための装飾なのか?

という点である

ポリティカルコレクトネス(以下PC)は、権利が抑圧されている当事者を守るための概念だ。

しかし、もし作品の男女カップリング成立を「表現規制すべき」とまで言い募るのであれば、それはPC政治的倫理的重みを私的欲望の道具として転用している危険がある。

作り手は、読者に媚びずに物語を構築する創作自由を持つ。読者は、気に入らなければ読まない自由を持つ。

しかしその関係が崩れ、「私の望む展開以外は差別から規制せよ」と要求し始めれば、表現のもの危機に陥る。

消費者個人的な不満を社会構造批判偽装することは、マイノリティ当事者の声をノイズとして埋没させる行為にもなる。

同性愛表現は、当事者尊厳を担う社会的な再現と、非当事者向けフィクションとしての性的な消費の二層を含んでいる。

この線引きが曖昧なまま、「消費者としての願望が叶わない=当事者権利侵害」と短絡すれば、結果として当事者性の“奪取”が起こりうる。

LGBTQ+を扱った表現尊重するのであれば、自らの要求社会権利の主張とは異なる次元にあることを自覚しなければならない。

少年漫画という媒体には、もともとターゲットとなる主読者層が存在する。

作品本来設計思想対象読者の多様性否定してはならない。

作品を愛し、楽しむ自由は誰にでもある。しかし 「自分の好きな読み方だけが正しい」 とし始めた時、ファン文化排他的な力へと変質する。

 

結論

PC社会的に不利な立場にある当事者のための倫理概念であり、消費者欲望正当化する武器ではない。

個人的な「推しカップリング願望」を理由表現規制しようとするのは危険

Permalink |記事への反応(1) | 14:18

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2025-10-20

anond:20251020025603

複雑なものシンプルにする能力は、日本Webサービス特にインターフェイス設計APIUIの両方)において、しばしば課題として指摘される点だと思います

ユーザー体験UX)を損なう「使いにくさ」は、単なる実装力の問題ではなく、設計思想と要件定義の段階で、いかに「シンプルさ」を優先できるかにかかっています

1.ユーザー中心設計の欠如

ご指摘の証券会社の例のように、ユーザーニーズや行動よりも、企業の内部的な都合(例:部門間の連携既存システムとの兼ね合い、法的な制約の過剰な解釈)が優先され、インターフェイスにそのまま反映されてしまうことがあります

銀行口座の同時開設」:これは、サービス提供側の都合で「ついでに登録させてしまおう」という発想、あるいは内部的なプロセスユーザー押し付けている典型例かもしれません。ユーザーにとっての最適な体験は、「必要な時に、必要ものだけを、わかりやすい手順で」提供されることです。

2.APIシステムの複雑性

国産SNSの例で言われているWeb実装の難しさは、まさにAPIインターフェイス設計破綻示唆している可能性が高いです。

実装簡単な話」のはずが「難しい」

これは、内部のシステムがモノリシック(巨大で密結合な一つの塊)になっており、データロジックが明確なインターフェイスAPI)を介して提供されていないことを意味します。

本来アプリ版とWeb版は、同じバックエンドロジックデータ共通APIを通じてアクセスするべきです。

それができないということは、アプリ版の実装アドホック(場当たり的)で、APIではなく内部の構造に深く依存してしまっている証拠かもしれません。

3. 「足し算」の設計思想

「複雑なごちゃごちゃしたものを作れる能力」はあるという評価は、「機能の足し算」に長けている開発文化を指しているのかもしれません。

新しい要件リクエストがあるたびに、既存システムに「機能を付け加える」ことには長けているが、「本質的でないものを削ぎ落とす」「複雑なもの抽象化して整理する」という「引き算」や「構造化」のスキルが欠けている。

シンプルさ」とは、単に機能が少ないことではなく、「複雑な内部構造ユーザーから隠蔽し、必要情報だけを整理して見せる」という高度な抽象化の成果です。

ケツ論

意見の通り、日本Web系で求められているのは、「複雑なもの実装する能力」のさらに上にある、「複雑なものシンプル設計し直す能力」、すなわち「本質を見抜く力」と「構造化・抽象化思考」なのかもしれません。

この能力こそが、真に使いやすインターフェイス、そして持続可能システムを生み出す鍵となります

Permalink |記事への反応(0) | 03:01

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2025-10-17

anond:20251017143256

そうなんじゃない?

というか設計思想からしpythonは書き捨てに重心おいてるでしょ

Permalink |記事への反応(1) | 14:34

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2025-10-15

anond:20251015210423

ゲームってグラフィックサウンドは洗練されていってるけどそもそも20年くらい設計思想が何も更新されてないか別にネタバレなしで攻略したところで何も新しい発見とかがない

Permalink |記事への反応(2) | 21:09

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2025-10-14

自然言語処理10年ぐらいやってきた

学業でも仕事でも趣味でも、ずっと自然言語処理をやってきた。

別に最初からAIだのNLPだのに興味があったわけじゃない。

きっかけは、学生時代ちょっとしたレポートテキスト単語出現頻度を数えようとしたとき、「あれ、そもそも日本語ってどうやって単語に分けんの?」って疑問が出たところからだ。

英語ならスペースで切れるけど、日本語はそうはいかない。で、いろいろ調べて「形態素解析」って言葉にたどり着いた。

その瞬間にちょっとハマったんだよね。

辞書をもとに文を機械的に切り刻んで、品詞をラベル付けして、統計を取って、構文を推定する。まるで人間の頭の中を数理的に覗いているようで。

そこからMeCabとかJumanとかKyTeaとか、いろんなツールを触った。

Pythonテキスト処理のパイプラインを組んだり、mecab-ipadic-NEologdを突っ込んで新語対応させたり。

言葉を数理で扱える」って発見が、ちょっとした中毒になった。

その頃はMosesとかGIZA++とか、ああい統計翻訳系のツールも触ってたね。

単語ラインメントの確率モデルをいじって、「確率的に対訳辞書を作る」みたいな遊びをしてた。

とにかく、NLP世界には「人間言葉数学再現できるかもしれない」という変な魅力があった。

深層学習がまだ主流じゃなかったから、n-gramやHMM、CRFなんかが主戦場で、論文読むたびに確率式の展開を手で追ってた。

今思えば、あれが一番自然言語処理っぽい時代だった気がする。

で、いろいろあって自然言語処理系の企業入社

最初はPoC(Proof of Concept)しかやらせてもらえなかった。

感情分析とか、Stance Detectionとか、「この文は文法的典型か非典型か」を判別するための言語モデルの構築とか、エンティティリンキング質問応答(Question Answering)。とにかくNLP典型的なタスクを一通り。

学術的には面白かったけど、現場で求められてたのは「論文再現じゃなくて、実用的な精度と速度」だった。

PoCで終わって、実装には至らない案件が山のように積み上がっていった。

あの時期、NLP業界全体が「技術的にはすごいけどビジネスには落とし込めてない」って空気だった。

でもさ、LLM(大規模言語モデル)が出てきてから世界がひっくり返った。

正直、最初は「Transformerの延長だろ」と思ってたけど、数ヶ月で実感が変わった。

それまでチマチマ特徴量を設計して、分類器を学習して、F値を0.02上げるために夜中までパラメータをいじってたのが、全部一瞬で過去になった。

ChatGPTが出て、蒸留ファインチューニングほとんどのNLPタスクが置き換えられるようになったとき、「あれ、今までの俺の知識ほとんど無駄だったんじゃね?」って一瞬マジで虚無になった。

でも、そこで終わらなかった。プロダクション環境を任せてもらえるようになって、推薦システムとかパーソナライゼーションの設計をやるようになって、ようやく「ユーザーベクトルを使う」という文脈NLPが再接続した。

単なるテキスト処理から、「テキスト媒介にして人間の行動を理解する」方向に進んだ。

埋め込み表現ベースユーザーの嗜好を推定して、レコメンドメルマガのパーソナライズをやる。

自然言語はもう目的じゃなくて、インターフェイスになった。そうやって初めて、「NLPビジネスに食い込む瞬間」ってのを肌で感じた。

PoCなんてやってても金にはならん。動くシステム、回る仕組み、再現性のある成果、それを出せないと、どんなに学問的に立派でも意味がない。

でも、PoCの積み重ねがなかったら、今の設計思想もなかったと思う。無駄に見える実験が、実は土台になってる。

自然言語処理って、そういう「積層的な知識挫折の積み上げ」が一番の資産なんだよな。

Permalink |記事への反応(15) | 06:37

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2025-10-13

SNSをやるには無感情必要

俺はさ、どうせSNSなんてやっても誰からフォローされねぇ。

そもそもSNSという仕組みが「多数派承認循環」を基盤に作られている以上、孤立した思考構造的に可視化されない。

アルゴリズムが拾うのは「共感可能凡庸」だけで、「思索的な異端」ではない。だから、誰もフォローしてくれないのは俺の人格価値問題じゃない。設計思想問題だ。

そしてそのSNS上の情報は、言うまでもなくノイズまみれだ。

ノイズというのは「情報密度が低く、しか感情的インパクトけが高い言語断片」のことだ。

バズる投稿とは、意味が薄いほど広がる。

それは物理で言えば低エネルギーで高拡散状態だ。

誰もが熱を出し合い、エントロピーけが増大する。

そこに秩序や真理の抽出はない。

SNSを一歩引いて観察すれば、あれは知のプラットフォームじゃなくて、脳の排熱装置だ。

じゃあ、そんな場所で俺がSNSをやる意味は何か。

答えは一つだ。独り言戦略化すること。

誰に届けるでもなく、誰に媚びるでもなく、ただ「思考の残骸」を淡々と吐き出す。

それは無駄に見えるかもしれないが、むしろ逆だ。

独り言とは、他者反応のない環境下で「認知自己修復」を行う行為だ。

まりSNSを、他人の目を奪い合う競技場ではなく、思考の整流装置として使う。

誰も読まないからこそ、正直に言葉を出せる。

誰も評価しないからこそ、純粋思索が立ち上がる。

それがSNSの、唯一の正気の使い方だ。

もちろん、「こいつフォロワーゼロなのに、馬鹿みたいに独り言つぶやいてるぜw」と笑う連中は出る。

だがな、それは避けようがない。

群れから離れた者は、いつの時代も滑稽に見える。

だが滑稽に見えるということは、奴らが理解できる座標系から外れているという証拠だ。

まりそれは、敗北じゃなくて解脱だ。

そして、そうした嘲笑に耐えるために必要なのは「無感情」だ。

勘違いするな。無感情とは冷血ではなく、刺激に対する選択的反応の拒否だ。

SNS世界では、感情が最も効率よく収益化される。

怒り、羨望、共感嫉妬、全部、アルゴリズムの燃料になる。

それに巻き込まれた時点で、思考はもう自分のものじゃない。

から、無感情でいることは、感情放棄することではなく、感情主権を奪い返すことなんだ。

「誰も見ていない中で、無反応の海に独り言を投げ続ける」という行為は、他者とのコミュニケーションではなく、情報熱力学抵抗なんだよ。

俺はSNSというノイズ炉の中で、燃え尽きる気などない。

他人いいねを燃料に自己を溶かす中、

俺は無感情という冷却水で、思考温度一定に保ち続ける。

それが、フォロワーゼロ運用戦略だ。

そしてそれは、最も効率的で、最も孤高な知的運用方法だ。

Permalink |記事への反応(0) | 09:15

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2025-10-11

BL性的消費でありフェミダブスタ、という議論バグる理由

最近SNS上では「BL性的消費なのにフェミ男性性的表現を叩くのはダブスタじゃないか?」というスレッドトレンド入りしていた。

だがこの議論、よく見るとアーキテクチャの層が違う。つまり、話しているプロトコルが合っていない。

レイヤーのずれ:同じAPIを叩いていない

オタク文化圏では、「女性が描くBL」と「男性が描く女性向け性表現」を同一のAPIとして扱う傾向がある。

しかし実際には、両者は別レイヤーで動いているアプリケーションだ。

フェミニズムの文脈で語られる「性的表象問題」は、主に「社会的リソースの不均衡」や「ジェンダー権力構造」についての議論であって、単なる「表現内容」の良し悪しを審査しているわけではない。

まりBLを「性的に描いてるからフェミ的にアウト」と言うのは、仕様書を読まずにバグ報告を出すようなものなのだ

フェミニズムは中立設計じゃない。バイアスを前提にしたパッチ

フェミニズムのコアは「中立化」ではなく「補正」だ。

歴史的男性中心に最適化されてきた社会システムに、女性視点パッチをあてて再コンパイルする運動と言える。

から、「男性女性を同じように扱うべき」という一般論をそのまま適用しようとすると、互換エラーが出る。

フェミ思想の中では、非対称性バグではなく仕様だ。

たとえば「女性性的表象抑制されるべきだが、BLOK」とされるのは、「権力構造上の対称性存在しない」という前提で最適化されているからだ。

「まともな女」神話というフィッシングサイト

一方、「普通女性フェミと違う」「まともな女はそんな主張しない」という定番フレーズが出てくる。

だがそれは多くの場合ユーザーの気分を和らげるためのUX演出にすぎない。

実際、ほとんどの人間制度優遇レディースデー女性専用車両、離婚時の親権バイアスなど)という「プリインストールされた特権OS」の上で動いている。

たとえ本人が「私はフェミじゃない」と言っても、使っているAPIがすでにフェミ思想ベース動作しているのだ。

まり、「私は違う」という自己申告は、ただのUIレイヤー上の装飾にすぎない。

本当に平等実装できるか?

平等を掲げるなら、優遇措置をアンインストールする覚悟必要になる。

だが現実には、多くの人が「平等という概念を口では支持しつつ、既得権キャッシュを維持」している。

これはエンジニアリング的に言えば、「レガシーコードリファクタリングすると言いながら結局コメントアウトで誤魔化している状態」だ。

男女平等を“動作保証付き”で実装しようとするなら、既存社会制度ルート権限で書き換える必要がある。

だが、ほとんどの人はroot権限を持つどころか、ユーザーレベルの設定すらいじる気がない。

社会システム全体が女性優遇アルゴリズムで動いている

もっと根本的に言えば、日本社会の多くの仕組みは、女性優遇デフォルト設定としてビルドされている。

その構造はあまりにも自然化されていて、誰もコードレビューをしようとしない。

アンチフェミ自称する男性すら、「女性は守るべき対象」という社会的テンプレート内面化していることが多く、それが構造永続化を促している。

結果として、「BL性的消費」「フェミダブスタ」という批判は、異なるフレームワーク間の非互換問題にすぎない。

BLは「個人妄想自由」をレンダリングするローカルアプリだが、フェミニズムは「社会構造更新」を目指すサーバーサイドのシステム

同じメソッド名を呼んでいるように見えても、実行される関数意味がまったく違う。

結論議論の土台が違えば、永遠にコンパイルエラーになる

まり、「BL性的消費」「フェミダブスタ」という批判構造は、コードバージョンが違うままマージしようとしている状態に近い。

根本的にAPI設計思想が違うのだからいくら議論を積み重ねても互換性は取れない。

必要なのは、「どの層で話しているのか」「どの権力構造を前提にしているのか」を明示することだ。

議論を前に進めるには、感情論ではなく、社会構造のものデバッグが求められている。

Permalink |記事への反応(1) | 12:01

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2025-10-09

「ぷまソフト事件」を非IT目線から考察する

先日より騒ぎになっている「ぷまソフト」、VRChat向けアバター付属(付随?)して販売されていたらしい。

らしい、というのは、自分自身は該当の商品ページすら開いたことがないので詳しいことはわからない。しかIT目線から見て明らかにまずい代物であることは確かである

専門的な解説は下記が詳しいのでそちらに任せる。

https://k4na.de/posts/2025/10/pumasoft/

ここでは非IT目線からこの問題について考察する。

なお、VRChatやそれに纏わる文化などの前提知識説明は省略する。

まず初めに、「悪意(故意性)の有無はもはや関係ない」という状況ではある。

作者による釈明もどこまで信用すべきかわからない。

その上で悪意がなかったと仮定し、私が推測しているシナリオは、簡潔に述べると以下の通り。

思想先行で作られたセキュリティホール

ぷまソフト設計思想は、「不正利用の防止」だ。

BOOTHでやりとりされているVRChat関連アイテムは、慣例的にunitypackageのDLという形になっている。

これ自体特に暗号化などはされていない。ゆえにデータ不正共有との戦いが議論され続けている。

作者はおそらくそんな問題に対しての解決策としてぷまソフトを作ったのだろう。

しかし、その実装方法がまずかった。

詳細は前述の記事で述べられているが、法に触れる可能性のある挙動や配布形態であった。

その内容に作者自身に悪意がなかったとしても、悪用する第三者の発生の可能性は否定できない。

非常に重大なセキュリティ事案である

要するに、「不正利用は許さない!」のお気持ちだけで先走り、技術者倫理というものが致命的に欠けていた結果、自身制作物がセキュリティホールになりかねないものになってしまったという、皮肉オチというわけだ。

ここからはやや攻撃的な批判になる。

近年、俗に「反AI」と称される思想の人たちにまつわる事件を初めとして、アマチュアないしはフリーランスクリエイターたちの法などへの知識認識の甘さが問題視されている。

自身創作物を「愛する我が子」とでも言わんばかりに認識するあまり、それらの利用方法に対してとても過剰に防衛し、時に厳密な著作権法すら無視した運用をしがちである

今回もそれ由来の事件だったのではないだろうか。

ちょっとでもプログラミングを齧っていれば、「この実装どう考えてもまずいよね」と思うはずである

いずれにせよ、かねてより不信感を抱いていたフリーランスクリエイターというものの信用は、私にとってこの事件さらに下落した。

Permalink |記事への反応(0) | 00:57

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2025-10-03

なんでAndroid携帯って、着信バイブレーションの強度を自由に設定できないんだよ!?

携帯電話なのに、どうしてそんな基本機能すら備わってないんだ。ホント意味わからん

結局さ、基本的設計思想が完全にIT系デスクワーカーが考えるものになってて、その域を出ることがない。

どうせあいつらは「絶対に取らなきゃいけない電話」なんてないんだろ?

から平気でユーザーの切実な需要無視できるんだよ。

でも俺たち日本の現場ワーカーは違うんだ。バタバタしながらでも、必ず取らなきゃいけない電話があるんだよ!

しかも着信音を鳴らせない環境で!

唯一の頼みがバイブレーションなんだぞ。

昔のガラケーですら、バイブの強弱設定くらい当たり前にできたのに…

なんで最新のAndroidスマート「フォン」でそれができねぇんだ!?

ホントバカな話だよ。

Permalink |記事への反応(1) | 11:42

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2025-09-15

スマホカメラの出っ張りって、画面側の方を出っ張らせるべきなんだよな。

これだよ!まさしく俺が求めていたのは。スマホカメラいつまでも背面に半端に出っ張ってる意味全然からない。机に置いた時ガタガタするし、裸運用派には背面のでっぱりが邪魔すぎる。なのに「薄型です」とか言いつつカメラだけ富士山みたいに盛り上がってる。設計者は自分で机にスマホを置いたことないのか?

から「画面側の上端」にカメラ出っ張りを持ってくるアイデア天才。それなりの厚みとスペースを確保できるし、背面は完全フラット。ついでにカメラ部分に自撮り用の露出フラッシュスピーカーまでぶち込める。なんなら画面端いっぱいまでカメラユニットを伸ばせば、背面ガタつきゼロスマホ誕生だ。

これならスマホ画面のパンチホールもなくせる。

正直、背面カメラの出っ張りは今のスマホ設計の怠慢の象徴だ。薄型競争の果てに出てきた「背面盛り盛り」はもう限界だろ。そろそろ根本的に設計思想をひっくり返すべきタイミングじゃないのか。美学的にも使い勝手的にも「画面側出っ張り案」は全面採用して欲しい。

メーカー担当者、この増田を読んだらメモしておけ。次期iPhoneは「画面端カメラフロント出っ張り」で頼むぞ。背面フラット時代は、きっとここから始まる。

Permalink |記事への反応(1) | 10:20

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2025-09-13

「段階的テスト」という勇気設楽

新しい仕組みを導入するとき最初の一歩がとにかく重い。頭では合理的だとわかっていても、実際に踏み出すには心理的抵抗がある。だからこそ、段階的なテスト重要になる。

最初は一部だけ変更して、既存動作を保ったまま様子を見る。全体を一気に切り替えるのではなく、リスクの少ない区間挙動確認する。これは単なる技術的な安全策ではなく、心の準備でもある。

「失敗したらどうするか」「すぐに戻せるか」──そうしたリハーサルを頭の中で何度も繰り返すことで、自然と次のステップに進む勇気生まれる。動作テストコードだけでなく、自分自身にも必要なのだ

快適に感じる瞬間があれば、それは単なる成功ではなく、設計思想が正しかった証拠。次はもう少し踏み込んで、より広い範囲で試してみる。そうやって、技術心理も少しずつ前に進んでいく。

Permalink |記事への反応(0) | 14:11

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2025-09-12

anond:20250912141742

典型的な01脳というか、

万人が私の決めた正解行動をするべきって思考バカ

から義理とか言い出す、メーカー設計思想が正解でユーザーはそれを受け入れるしかないというアホな話を展開する

Permalink |記事への反応(1) | 17:26

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2025-09-10

anond:20250910161112

開発者の主張する定義とか設計思想とか運営提示する自分勝手ルールなんて自己満足しかなくて

実態としてどのように利用されてるか観察するのが大事

Permalink |記事への反応(1) | 16:16

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2025-08-28

フリーランスエンジニアの良いところ悪いところ

対象

良いところ

悪いところ

Permalink |記事への反応(0) | 18:11

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2025-08-26

時速60キロ連続給電は事実だが「鉄板なら激安」は誤解である

日経大成建設、時速60キロ走行中のEV無線給電成功 30年代実装想定」を受け、実証条件とコスト論の真偽を一次ソース検証する。

記事:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC052QT0V00C25A8000000/

なお、この記事に「道路上に鉄板を敷き詰めれば非常に安く整備できる」とのコメントがありるため、これについても検証する

一次ソース確認できる事実

https://www.taisei.co.jp/about_us/wn/2025/250718_10570.html

報告書:https://www.mlit.go.jp/road/tech/jigo/r06/pdf/houkokusyo2020-6.pdf

鉄板を敷けば安い」は事実

結論: 誤解

上掲報告書送電電極を「SUS304(ステンレス)」と明記し、特殊アスファルト層、瀝青シート、排水・透水層、グランドアルミパンチングメタル)など多層構造を前提にしている。単に鉄板を敷くだけでは成立しない。

電界結合はコイルフェライトを大量に要する磁界結合(IPT)より導体量削減の余地はあるが、高周波電源、整合回路、EMC対策排水・絶縁構造など別のコスト要因が立つ。一次資料に「鉄板で激安」と読める記述は無い。

今回実証技術ポイント

方式比較電界結合(CPT)と磁界結合(IPT)

CPT(今回)
IPT(海外の主流実証

MDOT/デトロイト:https://detroitmi.gov/news/mdot-city-detroit-and-electreon-unveil-nations-first-public-ev-charging-roadway-michigan-central

代表例(Electreon):https://electreon.com/projects/michigan-central-station

  • 静止給電はSAE J2954で相互運用規格が整備段階にある。
  • 静止給電の高出力実証は進展(ORNL 270kW)。

大成(CPT)のメリデメ

メリット
デメリット

30年代実装現実味

まとめ

Permalink |記事への反応(0) | 16:04

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