
はてなキーワード:反対運動とは
結局は法律の不備なんだよな。なんで事務所扱いなの?って言う。
そこが最初から規制されてたら業者も揉めずに済んだし、住民も変なところで反対運動とかやらずに済んだし。
そうすると今度はビルの一室にある都市型データセンターと稼働すんのって話が出てくるけど、そこは条例で手当てする感じで。
レベルが全然違うけど、俺の地元で潰れそうなパチ屋に暴力団崩れが入って舟券売場ができそうになったことがあんのよ。
田舎の無人駅ではあるけど駅前であって、国道も通っていて、学生相手や公共用地で使うとしたら一等地。舟券売場も別に悪いわけじゃないんだけど(レジャー施設みたいな感じになるから)ちょうどその場所を使って消防署や防災備蓄基地など公共施設を移設してきて、道の駅の誘致に、老朽化したホールを新築移転しようと言う計画が水面下で進んでいて、そこに変なものができると困る。
焦ったのは市。
売りたいと言う話は全く合法で、妨げる法律もなくて介入もできなかった。そこで市は何をしたかというと、出入りの建築屋にパチ屋を買収させてパチ屋を救済した上で、後追いで地域計画を整備し法的根拠を与え、パチ屋はその用地になるからといって市が買収して建物を改修すると言う荒技をした。出入りの建築屋は数百万の差益がある取引だったけどその間の手続きとかでそれ単体では赤字。ただその後の建設や改修を請け負うと言うスキーム。
もちろん議会で追及されたけど、騒ぎすぎると色々やぶ蛇になることが分かって沈静化。今に至る。
その後、住民を集めて都市計画作りの手続きをはじめて、正式に建築物の制限ができる様に条例を作った。ただその手続き、2年ぐらいかかるからなかなかすぐにはいかない。制限すると、田舎では土地の価格は基本的に下がる方向にいくし。
だけど、そういう手続きをきちんとやっていくしかないんだよね。
一部で「データセンターは無害だ」っ騒いでいる人がいるけど、そう言う問題じゃないないんだわ。いくら無害でも大事な事に使おうとしている場所に変なものが出来たらみんな困るだろ。
まして、あの地区は他にも同じ業者がやってるデータセンターが既に立地していて、反対の理由に上がっている、環境の悪化、各種公害は実績ベースで実際怒っていることだろうから、外野が想像で無害無害といったところではじまらねーよ。
ブクマカってなぜかIT関連は絶対正義みたいな姿勢を取ることが多いが、ある種の傲慢さだよなと思う
データセンターの排熱、騒音、あるいは電力をどう賄うか、等々の問題は既設DCでも存在する問題で、当然DC事業者側はこれに対する説明は用意しておくべきだろう
反対側の方も活動家が入り込んで道理に合わない主張も交ざっているだろうが、とは言えそれは一部の話であって、“DC慣れ”しているはずの印西で反対運動が大規模化していることを無視する道理はないだろう。
田久保市長が東洋大を卒業していなくて除籍されていたことは確定。
問題は『詐称』していたのか『詐称』でないのか。だから「学歴詐称疑惑」。
2通りのルートで追及されている。
1つは公職選挙法違反として、田久保氏がマスコミに配った経歴資料で「東洋大卒業」と書いていたことが経歴詐称だろうと、伊東市民から警察に刑事告発され捜査中。刑事事件としての追及。
もう1つが、田久保氏が市の広報誌に「東洋大卒業」と事実と違う経歴を載せたことが、行政上の重大な問題だとして、市議会の百条委員会で追及されている。行政問題としての追及。
どちらも論点は「故意」に事実と異なる経歴を乗せたのか、「故意ではない要因」で事実と異なる経歴を乗せたのか、どちらかということが追及されているが、それぞれ出発点となる事案は別である。
刑事事件として有罪となれば一発アウトで市長職を追われることになるが捜査完了から起訴・裁判終わるまで何年もかかる。そこで百条委員会で行政責任を追及して辞めさせようという流れ。
今出ている証言からは田久保氏はもともと親しい仲間には卒業していないことを包み隠さず話していたふしがあるのに、なぜ「卒業」と騙るようになって後に引けなくなってしまったのかという点は気になるところである。
ついでにSNSの逆張りインプレ稼ぎのネタになっている伊東市のメガソーラーについて静岡県民目線で見てきた流れ
・元はメガソーラー計画が県に申請されて地元市民が反対運動を始めたというローカルニュース。
↓
・同時期に静岡県で一番話題になってたのがリニアの水問題で、当時の川勝知事が環境アセスを盾にして工事不許可を続けていた。
↓
・産経新聞などリニア支持層が「川勝は大井川の自然は守るのに伊東市のメガソーラーは許可するのか」と川勝叩き棒に使い始めて、SNSのその界隈で伊東市のメガソーラー問題が知れ渡るようになった。
(県も市も法手続きに問題がなければ許可せざるを得ない。全国どこでもそう)
↓
・田久保氏関わるメガソーラー反対の市民運動も注目されるようになり、市も業者と全面的に戦う感じになって後付けで規制条例作ったりするようになるが、業者にも言い分はあり計画変更など譲歩もしていく中、最後はお互いの細かいミスをあげつらう裁判闘争に。
2025年6月28日まで「卒業できていないことは知らなかった」という方のプロフィールをWebアーカイブで確認したところ、「卒業した」という記載なし。
田久保 眞紀
たくぼ まき
東洋大学法学部経営法学科へ進んだ後、自由闊達な道を紆余曲折するも、ふとしたキッカケでイベント業の広告代理店に入社。
その後はフリーランスに転身。
2010年伊東へUターン。カフェを開業。2017年頃から伊豆高原・八幡野地区に計画が持ち上がった大規模太陽光発電所(メガソーラー)の反対運動に参加。
田久保 眞紀
たくぼ まき
東洋大学法学部経営法学科へ進んだ後、東京で広告や企画営業の仕事を経て
昔は良かった
昔はアンチフェミのオタクでも痴漢や性犯罪に反対の声をあげていた
今は違う
「レイプなんて膣ゴシゴシされるだけで大したことないwそれより托卵ガー子殺しガー」「性犯罪は軽罰化しろwむしろ合法化しろw」「女がレイプされたら嗤ってやるよw性犯罪者の味方してやるよw目の前で女が襲われてても見捨ててやるw」
東京都公式の呼びかけ「痴漢は重大な犯罪です」がアンフェの手によって焼かれ炎上したこともあった
昔はアンフェオタクといわゆる男性差別反対活動家は結びついていなかった
女性専用車両に乗り込み活動したりレディースデーに片端からクレーム入れたりしてる人たち
今は違う。むしろそういう人たちが中心になりつつある
今は違う
「同じ女だから腐女子だから連帯責任だ同罪だ!もっともっともっともっともっと本気でフェミを黙らせるのに尽力しろ!いやそれだけでは足りない。BLは焼かれて当然だと認めろ!女性専用車両反対運動をしろ!出ないと敵だ!!」
そう叩かれまくって運動から抜け、表現規制反対に声を上げる女性は減り、ますます女はダンマリだ女に復讐してやると怨嗟の声が上がる
昔は良かった
日本人ファーストは当然だと思っているし、もっと言うと誰もが自分ファーストで行動するべきだとすら思っている。
まず自分を大切にしないと後は何もできない。
他人に親切にすることも、他人に親切にして感謝されたら気持ちがいい、と言う自分本位において考えて、可否を自分で判断するべきだと思っている。
思っている自分なのに、どうも最近の日本人ファーストには違和感を持っていた。もっと言うならアメリカファーストもだ。
あれだ、この『ファースト』で主張される、特にマクロの政策については、自分を第一に考えると言う意味だけではなく、過分に「比較一位であるべきだ」と言う事を含んでいるから違和感があるのだ。
例えば、優秀な外国人がいて、彼らを支援して日本に来てもらうのは日本人ファーストだ。
彼らを日本に呼んできて日本で研究し親しんでもらって、上手くいけば日本で働いてもらう、あるいは帰国後に知日派になってもらってお互いにウインウイン、日本の繁栄と、回り回ってオレの幸せに繋がる訳で、反対する理由はない。
だけど、これに反対する人たちがいる。彼らの言うことを聞くと、日本人で苦労している苦学生を助けるのが先だろうという。
でもそれって本当にトレードオフか?
優秀な外国人を呼んでくるのはリクルート費用みたいなもんであり、後者は福利厚生費用みたいなもんで、そもそも勘定科目が違うだろって思う。
主張をするならば、日本人苦学生の支援を強化せよ、と言う方が先行しそうなもんだが、どうも外国人への支援を打ち切れというほうが先に来ているように見える。
同じ様な話はたくさんあって、外国人が会社をやっているとか、土地を持っているとかも、それ自体は日本に投資されているのだから自分ファーストにプラスなのに反対するとかある。
それでも反対するのは、引き下げの審理というやつではないか。
自分のところをよりよい方向にできないから、他人を不幸にすることで自分を比較優位に持っていくと言う奴である。
正直この気持ちは非常によくわかる。
オレもうんこが漏れそうなときに、この世の全てを呪いたくなるし、誰もがオレと同じ苦労を背負えば、もっとトイレの数が増えるのにと思うことはある。
しかし、長い長い長い長い列を乗り越え、便器に座りすべてを解放したとき、逆にこの世の全てを許すような気持ちになるもんじゃないのか?
もちろん直接的な利害関係にある人が個別案件に対して反対運動するのはいいと思う。それがファクトに基づいている限りは。
例えば外国への工場移転に対する反対運動とか、近所に外国人のゴミ棄てマナーが悪いとかそういうのもそれはありだともう。
もちろん既存の法令違反への対応や(免許問題とか)、紛争・気候変動のリスクなどに対する懸念(ロシアによる選挙介入や、食料エネルギー安全保障)なども正当だと思う。
そこら辺をもうちょっと冷静に分離して考えたい「日本人ファースト」派なんだけど、どうもその方向に進みそうに無い。
これは、やっぱりうんこが漏れそうな時のオレのように、余裕がないからではないかと思う。
まずはそこに手当をすることに集中するべきなのかなと思うんだが、まぁ、それができた楽郎はしてないんだけど。
※今回の「合丼来来(あいどんらいき)伝・6」で話すことは、「合丼来来(あいどんらいき)伝・5」の裏側で起きていた出来事です。
「アフィリエイトブロガーのゆざいちょ」が「都条令改正反対運動に参加するゆざいちょ」となり、更に「Twitterスパマーゆざいちょ」へと進化していたのと同時期の話。
2008年頃から、「BabyLook Portal - おむつ情報サイトベビールックポータル」というニッチな性癖(オムツ・おもらし性癖)の人達の集まるサイトのチャットに、
元々そのチャットにいたメンバーからの紹介される形で「合丼来来(あいどんらいき)」という名前の人物が出没するようになっていた。
最初にチャットに現れた頃こそ丁寧な口調と低姿勢な言葉遣いだった彼は、チャットに現れる様になってから1年と少しが過ぎた2010年頃には、
チャットで周囲の人が引いている事にも気付かず「都条令に賛成する奴は表現の自由の敵だ」のような政治的な発言もするようになっていた。
この「合丼来来(あいどんらいき)」という人物の正体が「ゆざいちょ」であることに気付いている者は、2010年まで一人も居なかった。
活動を開始した時期がmixi騒動の直後であることから、過去の素性を隠して活動するために、過去の活動範囲と重ならない範囲で別名義を名乗り始めたのだろうと推察される。
なお、備考として述べておくが、mixi時代にゆざいちょとリアル付き合いのあったグループはmixi騒動後、ゆざいちょと絶縁した(ゆざいちょを自分達のグループから追放した)と聞いている。
ここからは、ある人物(ベビールックポータルのメンバー)から受け取った時系列メモをそのまま書き写す。
これが、ベビールックポータルのメンバーの視点から見た、合丼来来の動き関連の流れだそうだ。
<注1>
ブログで書かれた作品紹介記事には、ブログの開設から年を経るほどに「紹介している作品を購入して読んでいれば間違えるはずのない間違い」が増えていき、
記事で紹介された商業作家の中に「訂正を求めたものの聞き入れてもらえなかった」と後に証言した作家もいる。
また、「紹介している作品を購入して読んでいれば間違えるはずのない間違い」が増えていくことから、
次第にベビールックポータルのメンバー内でも、本人がいないところで
「合丼来来は作品紹介記事を書くのに、サンプル部分や無料部分とサムネイルだけに目を通して記事を書いている」
という評価が出るようになる。
<注2>
編集長は、合丼来来には「書くペースは速いよね」と、「自分で書いた作品を自分で読み直して推敲する癖を付けて欲しい」をオブラートに何重にも包んで言っていた。
しかし、合丼来来は、それが何重ものオブラートに包まれた言葉だと気付かず「編集長から、書くのが早いと誉められた」と、
その裏にある意味を全く考えず称賛の言葉として受け取っていた。
掲載された小説を読み返していれば、本人が出した原稿と掲載されている内容が違う事に直ぐに気付けるぐらいに修正がされていたので、
読んだ上で「自分の小説のクオリティが商業レベルに達してないと気付いて落ち込む」か「勝手に修正されていることにキレる」かのどちらかの反応が
生じることを周囲(ベビールックポータルのメンバー)は期待し、どちらかの反応が生じた場合「編集長が半分近く修正している」という事実を明かして、
本人に自覚と向上心を植え付けたいという意図での「自分で書いたものを後から読み返した方が良いよ」だった。
こうした流れがある中で、「合丼来来(あいどんらいき)伝・5」で書いた通り「ゆざいちょ=合丼来来」という事実が判明し、
合丼来来は「ベビールックポータル」のメンバーから干される(距離を置かれる)ようになる。
A: もう我慢できない!また画像生成AIのニュースよ。私たちイラストレーターの仕事を奪って、作品を勝手に学習データに使って...
B:気持ちはわかるよ。でも少し冷静になろう。君も文化庁のパブリックコメントに投稿したって言ってたよね?
A: もちろんよ!みんなで頑張って2万件以上も集めたの。これで政府も私たちの声を無視できないはず。
B: 2万件...それって普通のパブリックコメントと比べてどうなんだろう?
A: 多ければ多いほどいいに決まってるじゃない。私たちの怒りの大きさを示してるのよ。
B: でも君、同じ文章をコピペして何回も投稿したって言ってなかった?
A: それが何?みんなでテンプレートを共有して効率的にやっただけよ。SNSで拡散された投稿方法を使っただけ。
B: その「みんな」って誰?どこから始まった運動なのか調べたことある?
A: え...?別に誰が始めたかなんてどうでもいいじゃない。大事なのは私たちの権利を守ることよ。
B: でもさ、エネルギー政策のパブコメでも同じような大量投稿があったって知ってる?AIとは関係ない分野なのに。
A: ...それは知らなかった。でも原発反対も大事な問題でしょ?
B:不思議だと思わない?AIの話題が出ると必ず同じパターンで大量の反対意見が組織化される。しかも日本だけが異常に激しい。
B: もちろんいるよ。でもアメリカやヨーロッパで、ここまで組織的で大規模な反対運動は起きてない。日本だけが突出してるんだ。
B: それとも、誰かが日本のAI開発を遅らせたがってるからかもしれない。
A:まさか...でも誰がそんなことを?
B:AI技術で日本が遅れて一番得するのはどこだと思う?中国は国家戦略としてAI開発を進めてる。日本が出遅れれば相対的に有利になる。
A: でも私たちは純粋に自分たちの権利を守ろうとしてるだけよ!
B: その気持ちは本物だと思う。でも、その正当な怒りが利用されてる可能性は考えたことある?
A: 利用って...どういうこと?
B:現代の情報工作は完全な嘘じゃなくて、真実の一部を極端に拡大する手法が主流なんだ。君たちの著作権への懸念は正当だけど、それが「日本のAI開発全体を止めろ」という方向に誘導されてない?
A: そんな...でも実際に中国のゲーム会社でイラストレーターが解雇されたじゃない!
B: それは事実だね。でも考えてみて。日本がAI技術で遅れたら、結局中国製のAIが日本市場を席巻することになる。それって君たちイラストレーターにとって本当にいいこと?
A: え...それは考えてなかった。
B:アメリカは日本にAI開発の加速を求めてる。技術同盟を組んで中国に対抗しようとしてる。でも中国は日本のAI産業が停滞すれば大喜びだ。
A: じゃあ私たちが反対すればするほど、中国が有利になるってこと?
B:可能性は高いね。しかも君たちは気づかずに、そっちの方向に誘導されてるかもしれない。
B: 直接中国人が書いてるとは限らない。影響力のある日本人を使ったり、既存の不満を増幅させるのが現代の手法だから。
A: 確かに...最近のSNSでの反AI運動って、なんだか感情的すぎる気がしてた。建設的な解決策よりも、とにかく「AI憎し」って感じで。
B: そう!本当にイラストレーターの利益を考えるなら、AI企業とのライセンス契約や利益配分の仕組みを作る方が建設的でしょ?
A: 言われてみれば...私たちがやってるのは「とにかく反対」だけで、具体的な解決策は話し合ってなかった。
B: 君の著作権への懸念は正当だよ。でもそれを解決する方法は「日本のAI開発を止める」ことじゃない。
A: そうね...日本の技術力が落ちたら、結局外国製のAIに支配されちゃう。それって私たちにとってもっと悪い状況かも。
B:特に中国は政府主導でAI開発してるから、日本が遅れれば技術格差はどんどん広がる。少子高齢化の日本にとって、AI技術は生き残りの鍵なんだ。
A: 私、もしかして操られてた?自分では正しいことをしてるつもりだったのに...
B: 操られてたというより、正当な怒りを利用されてたんだと思う。君の気持ちは間違ってない。ただ、それが国益に反する方向に誘導されてた可能性がある。
A: これからどうすればいいの?
B: まず、情報の出所を確認する習慣をつけよう。「この主張で誰が得するか」を常に考える。極端な感情論や、建設的な解決策を示さない意見には注意する。
A:SNSで回ってくるテンプレートも、誰が作ったものかわからないものね。
B: そう。そして何より、クリエイターの権利保護とAI技術発展は両立できるってことを忘れないで。対立じゃなくて協力の道を探そう。
A: 私、今度は建設的な提案をしてみる。ライセンス制度とか、クリエイターへの利益還元システムとか。
B: それがいい。日本のAI技術が発展して、同時にクリエイターも恩恵を受けられる。そういう未来を目指そう。
A:ありがとう。目が覚めた気がする。私たち日本人なんだから、まず日本の国益を考えないといけないわよね。
B: その通り。外国の戦略に知らず知らずのうちに利用されることがないよう、常に冷静な判断を心がけよう。
A: これからは感情的になる前に、一歩引いて考えるようにする。私の仲間にも、この話をしてみるわ。
参政党の少子化対策が注目される中で、ルーマニアの孤児の問題が注目されている。
https://togetter.com/li/2573540
これは、あまりに一方的すぎるので、別の見方を紹介したい。参政党に賛成の人も反対の人も軽く読んでくれたらうれしい。
ルーマニア独裁者チャウシェスクは、人口=労働力を増やして国を経済成長させるため、避妊と中絶を原則禁止したり、子なし税を導入したりした。
しかしルーマニアは貧困だったので、親たちに子どもを育てる余裕がなく、捨て子が多発した。その結果、ルーマニアはストリートチルドレンだらけになった。
最終的にルーマニアは革命で体制が崩壊した。チャウシェスクは処刑された。
「避妊と中絶の禁止」という施策が特徴的なので、これが原因と思うかも知れない。しかしそれは早計だ。
よく考えると、この話は少しおかしい。人は、そう簡単に我が子を捨てるだろうか?人類がそこまで母性を失っているなら、人類はもっと早期に絶滅しているのではないか。
この問題の本質は「貧困」にある。ただの貧困ではない。食料店からモノが消え、冬でも暖房が止まるほどの極度の貧困だった。なぜか。
1950年代、ルーマニアは大規模な重工業化を進めた。これは初期には成功し、工業生産は40倍になった。
チャウシェスクは、西側諸国から借金をし、さらに重工業化を進めた。すると、労働力が不足し始めた。そこで、「避妊と中絶の原則禁止」という人口増加政策をはじめた。
しかし、ここで共産主義の非効率性が発動した。生産しても評価されない人々の労働意欲は上がらず、多くの工場がエネルギーと金を食いつぶすだけの施設になってしまった。
そこへ1970年代の石油危機も直撃する。西側からの借金と輸入原油に頼っていたルーマニア経済は、根底から覆され、完全に破綻した。
それでもチャウシェスクは西側諸国に泣きつくことはせず、意地で借金を完済した。その動機は、ルーマニアと共産主義の失敗を認めたくなかったため、つまり彼の誇るルーマニアのメンツを保つためだった。
無理な借金返済は美徳ではない。彼は返済のために、国内のあらゆるものを海外に売った。そして、国民の食料まで売った。当然、国民は飢餓に陥った。
そもそも、「避妊・中絶の禁止」はそこまで珍しい話ではない。なにしろ、かのキリスト教(カトリック)が原則的に避妊・中絶の禁止という教義をもっている。
そのため、中絶を規制していたり、強い忌避感をもっていたりする国・州は今でも多数存在する。それでもルーマニアのように、国が崩壊する例は見かけない。なぜか。
(余談だが、ポーランドのように、中絶を法規制していても少子化に苦しんでいる国はある。中絶の禁止が少子化の特効薬にならないということでもある)
ここまで共産主義だけを原因のように言ってきたが、これはこれで偏っている。突き詰めると、真の原因は「チャウシェスクの独裁」だ。
チャウシェスクはルーマニアや共産主義の失敗を決して認めなかった。
彼は失敗が見え始めると、さらなる無謀な巨大投資を進め、自体を悪化させた。
また、ナショナリズムとメンツのために国民を犠牲にして借金を返済した。
すべては、チャウシェスクの独裁体制が空回りして起きてしまったことだ。
(なお、チャウシェスクは、もともとこのような人物ではなかったらしい。当初の彼は検閲を緩和し、自由主義的な政策を展開した。彼が国家主義的イデオロギーに変わったのは、彼が中国と北朝鮮を訪問した際、毛沢東や金日成のやり方に強い感銘を受けてしまった結果とされる)
ルーマニアの孤児の問題を「避妊・中絶の禁止」のだけのせいにすることはできない。極度の貧困、それを引き起こした共産主義の失敗、それらすべての過ちを認めずに暴走した独裁者の存在が非常に大きい。
参政党の少子化対策を見てルーマニアの孤児のようになるというのは、歴史の一面を切り取っただけの暴論と言えるだろう。
一方で、チャウシェスクの失敗の根底には、ナショナリズムがあることにも注意したい。彼は国を守るために国民を犠牲にした。これは矛盾しているようだが、しばしば実際に発生する、ナショナリズムの負の側面だ。参政党の掲げる政策にこのような危うさがないか、よく分析する必要があるだろう。