
はてなキーワード:不動点とは
僕が超弦理論を物理学ではなく自己整合的圏論的存在論と呼ぶのには理由がある。なぜなら、弦の存在は座標に埋め込まれたものではなく、物理的射影が可能な圏における可換図式そのものだからだ。
10次元超弦理論における有効作用は、単なる物理量の集約ではない。むしろ、それはカラビ–ヤウ多様体のモジュライ空間上に構築された安定層の導来圏D^b(Coh(X)) における自己同型群のホモトピー的像として理解される。
そこでは、開弦終端が束の射、閉弦がトレース関手に対応し、物理的相互作用はExt群上のA∞構造として定義される。
つまり、力は空間の曲率ではなく、ホモロジー代数的結合子なのだ。
D^b(Coh(X)) とFuk(Y)(シンプレクティック側)の間に存在するホモトピー圏的同値、すなわちKontsevichのホモロジカル・ミラー対称性の物理的具現化にすぎない。
ここで弦のトポロジー変化とは、モジュライ空間のファイバーの退化、すなわちファイバー圏の自己関手のスペクトル的分岐である。観測者が相転移と呼ぶ現象は、そのスペクトル分解が異なる t-構造上で評価されたに過ぎない。
M理論が登場すると、話はさらに抽象化する。11次元多様体上での2-ブレーン、5-ブレーンは単なる膜ではなく、(∞,1)-圏の中の高次射として存在する。
時空の概念はもはや固定された基底ではなく、圏の対象間の射のネットワークそのものだ。したがって、時空の次元とは射の複雑度の階層構造を意味し、物理的時間は、その圏の自己関手群の内在的モノイダル自己作用にほかならない。
重力?メトリックテンソルの湾曲ではなく、∞-群oidの中での自己等価射の不動点集合のトレースである。
量子揺らぎ?関手の自然変換が非可換であることに起因する、トポス内部論理の論理値のデコヒーレンスだ。
そして観測とは、トポスのグローバルセクション関手による真理値射影にすぎない。
僕が見ている宇宙は、震える弦ではない。ホモトピー論的高次圏における自己同型のスペクトル圏。存在とはトポス上の関手、意識とはその関手が自らを評価する高次自然変換。宇宙は関手的に自己を表現する。
2016年12月から今(2017年12月)まで、自分のブクマから好きなのをピックアップしてたら大量になったんだけど、好きだから全部紹介しちゃうよ。
と思ったら、2017年に書かれたものじゃないものも含まれてたけど、発掘されたのが2017年なのでそれでもOKってことで。
多すぎて時期・ジャンルはまとめられなくてバラバラだけど、気になったものをチェックしていただけたら幸い。
どんな車かわからない人は、「ケータハムスーパー7」でググろう。この車の見た目に大爆笑間違いなし。この奥さん増田には悪いが、笑うわこんなん
ちょっと聞いたことのない性癖でびっくり。その後の追記やトラバでさらに深い話になっていくのも面白い。
何か読んではいけないものを目にしたかのような、クセになる独特すぎる世界観の謎増田文学。おそらく同一人物による作品なので二つにまとめた。ファンになったので、是非続きを読みたいのだが、その後この文体の増田は目にしていない。
会社勤めしながら表現活動をする者が必ずぶちあたる、考えさせられる問題。
もうとっくに終わった話だけど、これで教えてもらって見たら本当によかったので。教えてくれてありがとう!!あんなヤバいものとは思わなかった。みんなも機会があれば、是非観てほしい。
風俗レポって読み捨てられるだけの存在だが、こうしてまじまじと読むとちゃんとしたひとつの「作品」である。
増田のアイドルあうくそえちゃん。これ、個人的にかなり気になってたのに、全く説明ないまま、今も相変わらず助六パクパク、はややーしとる。
冒頭から心を鷲掴みにしてくる憎い増田。とにかく読んでほしい。
本人は本当に辛かろうが、傍から見るとすげえおもしれえ。
たぶん俺も泣く。
漫画って研究され尽くしたと思ってるけど、まだまだ未踏のジャンルがある奥深い世界である。他には植田まさし、パチンコ漫画などもあるな。
当時は毎週楽しみにしてた番組のひとつで、笑い転げてた。たしかに、今見ると全然面白くない。類似企画の空耳アワーは相変わらず面白いのがすごい。
句読点、改行が全くない長文なのに、ものすごい勢いでスラスラ読めてしまう。むしろ逆に読みやすいし、面白い。謎の魅力溢れる、天才が書いたとしか思えない魔文である。
こんなタイトル目にしたら、開かずにいられんだろ!!
今はネットのヒーロー的存在のはあちゅう氏、この頃ははてなでボロクソにされてた。時事ネタとして捻じ込んでみた。
なんともいえない読後感。読んだ後の喪失感がすごい。ブコメも良い。
バカな増田ばかり読んでるけど、急にこういうのが目に入ってくるのも増田の良いところ。
こういうのって有名作家のやつじゃないと面白くないと思ってたけど、そうでもなかった。今年も書いてほしい。(そういや、まだ2017年買って良かった物はまだ増田で目にしないね。)
たぶん去年の暮れに一番笑った増田。今見ても笑う。
読んで鼻水出た。こういうの思いつけるのうらやましい。
新感覚の異次元増田。脳が亜空間に飛ばされる。これはいかん・・・
ブコメが荒んでるが、俺はこれ大好きだよ。好きなものは好きだから今年のベストに選んだ。
議論のあってるあってないはどうでもよく、後半の怒涛の返信ラッシュの勢いがすごい好き。
これが初期2ちゃんねるなら、コピペされて有名になるような香ばしい文章。こんなのが今の時代読めるとは感動すらある
ようつべって自分の好きなジャンルしか観ないから、知らないところで謎のジャンルが広まってたりしてて奥の深い世界だなあ、と。
狂おしいほど愛おしい増田。「クソ雑魚ナメクジ」レベルで流行ると思ったが、そうでもなかった。今から流行らせてもいいのよ?
これの次エントリが、「下ネタを投稿する方、恥ずかしくはないのですか?(anond:20171029172155)」という奇跡の連携プレーで笑う。どちらもブコメ、トラバ共にバカ&バカ。
最近、量販店でヤバそうな中華コピー品が堂々と販売されているのをよく目にするが、大丈夫なのか。ファミコンハックロム入りの互換機とか堂々と売ってるし。炎上しそうと思ってたら、全く話題にならなかった案件。
他にも紹介したい増田があったけど、けっこう削除されててガッカリ。
あまり他のベスト増田に被らないようにしたつもりなので、みなさんがまだ読んでないものを紹介できてたらいいな!
リンク:五番煎じぐらいの、2017増田50選(anond:20171218232754)
http://anond.hatelabo.jp/20161223141706
昨日見事に保育園落ちたわ。どうすんだよ私活躍出来ねーじゃねーか。子供を産んで子育てして社会に出て働いて税金納めてやるって言ってるのに日本は何が不満なんだ?何が少子化だよクソ。
それは日本のことですか? それは1億人の社会が活動しているわけではありません。
昨日、私は保育園を驚くほど倒しました。あなたは何をしていますか私は積極的な役割を果たしませんか? 私は子供を産み、子供を育て、社会に出て、税金を払って税金を払うという日本人の不満は何ですか?出生率の低下とは何なの?
赤ちゃんがいるのはうれしかったですが、あなたが望むように保育園に預けることはほとんど不可能です。子供がいることを心配しないでください。
それは日本についてですか?活動していない1億の社会があります。
昨日私は保育園に驚いた。 何をしていますか私は積極的な役割を演じませんか?子供を育て、子供を育て、社会に出向き、税金を払い、税金を払うという日本の不満は何ですか?出生率の低下はどうですか?
赤ちゃんがいるのは楽しいことですが、あなたが望むようにお子様を保育園に放置することはほとんど不可能です。子供を持つことを心配しないでください。
この文章がGoogle翻訳不動点のようだ。これ以上翻訳を繰り返しても文章が変わらない。
Google翻訳で、日→英→日→英→日→英→日→英→日・・と繰り返すとどうなるか?不動点はあるのか?
河野太郎ブログ「まだまだ研究者の皆様へ」https://goo.gl/sT6KxG より
(東京工業大学における研究費の使い勝手の悪さの実例を紹介した記事)
1円から全て検収があり、納品書に検収済みのハンコが必要。1万円以上のものにはシールを貼るが、大概、箱に貼るなど形骸化している。最近は検収を受ける前に使用したとしても、よしとしている。
Tokyo Institute of Technology:
We haveall inspections from 1yen, and weneed a hand-picked Hanko in the invoice. For those withmore than10,000yen, westick asticker, but mostlyithas become a form of skeleton, suchasstickingit in abox. Recently I useit even if I useit before receiving acceptance.
私たちは1円からすべての検査を受けており、請求書には手作りのハンコが必要です。 1万円以上の人はステッカーを貼っていますが、たいてい箱に貼るなど、骨格の形になっています。最近受け入れを受ける前に使っても使っています。
私はすべての試験を1円から受け取りました。請求書には手作りスタンプが必要です。 1万円以上の人はステッカーを貼りますが、通常は箱にこだわるなどの骨格があります。 私は最近それを使用する前にそれを使用しています。
と書いていてなんだが、実のところ、完全競争市場において資源配分計画を行う主体が情報を十分に持っていて合理的ならば
共産主義経済のパフォーマンスと市場主義経済のパフォーマンスは同じ。
これは1920年代から1940年代で「経済計算論争」というのが行われて、その中でオスカル・ランゲって人が証明してしまったものなのです
(数学的に完全な説明がついたとされるのは別の人たちの登場を待つけど)。市場経済こそが最高の効率だっていう所に、共産主義も同じだよ?っていわれたときの衝撃は、
ガンダムでいうなら、ダカール演説でクワトロ・バジーナことジオン・ダイクンの遺児であるシャア・アズナブルがアンチ地球連邦政府だけど
地球人類を粛清しようとは思っていないと知らされた時の地球人の衝撃みたいなものかと思われる(どちらも、ま、そうだよね派もいたかと思うけど)。
ということでこの衝撃は、市場を重視する経済学者達の思想を根底から揺さぶったんだけど、これについて有効な反論を行ったのが
池田信夫大先生でおなじみのフリードリヒ・ハイエク。彼は「資源配分計画を行う主体が情報を十分に持っている」という点があり得ないと述べ、
分権的なメカニズムである市場でなければ効率的な資源配分が行えないと述べた。ハイエクは、そのような情報を一握にしようとする組織は文明をも破壊する
と述べるんだけど、アムロもダカール演説を知って、あ、このキャスバル、地球に隕石落とすに違いないと思ったはずなのと似ている(そんな描写ありません)。
さて、この論争どう決着がついたかというと、新訳版にダカール演説が消えたようになかったことになりました。結局、ランゲはこの後、どうやって情報を集めるかってことに
力を入れ、ハイエクは30年くらい冬眠させられる。戦後の2~30年主流となるのは第三の道である介入型市場経済を掲げるケインズ経済学で、それも冬眠からさめた
ハイエクに批判されるのはご存じのとおり。やっぱり重要な論点は政府は情報を集約しきれないところにある。
総括すると、共産主義が駄目な経済理論的な理由は計算不可能性に帰せられ、常識的にはやはり駄目そうということになる。
とはいえ、じゃ、計算できるようになればいいんじゃねと夢を膨らませることは可能である。うん、けど、情報処理能力を高めるのは無理そう。
じゃ情報処理量を抑えればいいんじゃね?人も資源もさ!なら、隕石落とせば…
追記
トラバついたこと、また、トラバついている最中に書き直した点があるので返信します。
まず、十分な情報という点を数学的にという点ですが、残念ながらこの論争はそこまで深い話に行きませんでした。
というより、私の書き方がまずく、数学的証明というのは完全競争市場においてすべての財の受給を一致させるある価格が存在するという
一般均衡の存在が数学的に証明されたことを指しています(角谷の不動点定理とかおなじみの奴ですね。院レベルの話は下段で)。
これが証明されることは、すなわちランゲの主張するように計画主体がすべての財の受給を一致させるある価格を決めることが出来るのであれば
完全競争市場で実現されるような財の配分が共産主義経済にても実現されることを指しました。
さて、本来であれば、その価格決めにおいて計画者と市場どちらがロスが少なく決められるかの論争が行われるべきでした。
しかし、上記のごとく、ランゲはその価格決めの調整過程の研究に入りましたが市場との比較を行うことはありませんでした。
また、アメリカの経済学では(同じように!?)市場で一般均衡解が決まるまでの動学的過程への関心が1970年代以降強まりますが、
調整方法が市場であるか計画であるか言及する人はいませんでした。そうしている間に、1991年ソ連は崩壊し、経済学もアメリカの経済学に収斂します。
残ったのは市場経済と動学的一般均衡モデル。もはや、計画者と市場という論点は消滅しました。
ということでトラバの方には、学部上級レベルの齊藤先生には飽き足らずもっと深い(己の数学的才能のなさに絶望する多分一番経済学の分野でできつい)世界へ進んでもらいたいと思います。
第1章 有限オートマトンD.Perrin:橋口攻三郎1. 序論2. 有限オートマトンと認識可能集合3. 有理表現4. Kleeneの定理5. 星の高さ6. 星自由集合7. 特殊なオートマトン8. 数の認識可能集合第2章 文脈自由言語J.Berstel and L.Boasson:富田 悦次1. 序論2.言語2.1記法と例2.2 Hotz 群2.3曖昧性と超越性3. 反復3.1 反復補題3.2 交換補題3.3 退化4. 非生成元の探求4.1 準備4.2 生成元4.3 非生成元と代入4.4 非生成元と決定性4.5 主錐の共通部分5. 文脈自由群5.1 文脈自由群5.2 Cayleyグラフ5.3 終端第3章形式言語とべき級数A.Salomaa:河原 康雄1. 序論2. 準備3. 書換え系と文法4. Post正準系5. Markov系6. 並列書換え系7. 射と言語8. 有理べき級数9.代数的べき級数10. べき級数の応用第4章無限の対象上のオートマトンW.Thomas:山崎 秀記序論Ⅰ部無限語上のオートマトン記法1. Buchiオートマトン2. 合同関係と補集合演算3. 列計算4. 決定性とMcNaughtonの定理5. 受理条件とBorelクラス6.スター自由ω言語と時制論理7. 文脈自由ω言語Ⅱ部無限木上のオートマトン記法8. 木オートマトン9. 空問題と正則木10. 補集合演算とゲームの決定性11. 木の単項理論と決定問題12. Rabin認識可能な集合の分類12.1 制限された単項2階論理12.2 Rabin木オートマトンにおける制限12.3不動点計算第5章グラフ書換え:代数的・論理的アプローチB.Courcelle:會澤 邦夫1. 序論2.論理言語とグラフの性質2.1 単純有向グラフの類S2.2グラフの類D(A)2.3グラフの性質2.4 1階のグラフの性質2.5 単項2階のグラフの性質2.6 2階のグラフの性質2.7定理3.グラフ演算とグラフの表現3.1 源点付きグラフ3.2 源点付き超グラフ3.3 超グラフ上の演算3.4 超グラフの幅3.5 導来演算3.6 超辺置換3.7 圏における書換え規則3.8 超グラフ書換え規則4. 超グラフの文脈自由集合4.1 超辺置換文法4.2HR文法に伴う正規木文法4.3 超グラフの等式集合4.4 超グラフの文脈自由集合の性質5. 超グラフの文脈自由集合の論理的性質5.1 述語の帰納的集合5.2論理構造としての超グラフ5.3 有限超グラフの可認識集合6. 禁止小グラフで定義される有限グラフの集合6.1 小グラフ包含6.2 木幅と木分解6.3比較図7.計算量の問題8.無限超グラフ8.1無限超グラフ表現8.2無限超グラフの単項性質8.3 超グラフにおける等式系8.4 関手の初期不動点8.5 超グラフにおける等式系の初期解8.6 等式的超グラフの単項性質第6章 書換え系N.Dershowitz and J.-P.Jouannaud:稲垣 康善,直井 徹1. 序論2. 構文論2.1 項2.2 等式2.3 書換え規則2.4 決定手続き2.5 書換え系の拡張3.意味論3.1代数3.2 始代数3.3計算可能代数4. Church-Rosser性4.1 合流性4.2調和性5. 停止性5.1 簡約順序5.2 単純化順序5.3 経路順序5.4 書換え系の組合せ6. 充足可能性6.1 構文論的単一化6.2意味論的単一化6.3ナローイング7.危険対7.1 項書換え7.2直交書換え系7.3 類書換え7.4 順序付き書換え7.5 既約な書換え系8. 完備化8.1抽象完備化8.2 公平性8.3 完備化の拡張8.4 順序付き書換え8.5機能的定理証明8.6 1階述語論理の定理証明9. 書換え概念の拡張9.1 順序ソート書換え9.2 条件付き書換え9.3 優先度付き書換え9.4グラフ書換え第7章関数型プログラミングとラムダ計算H.P.Barendregt:横内 寛文1.関数型計算モデル2.ラムダ計算2.1 変換2.2計算可能関数の表現3.意味論3.1操作的意味論:簡約と戦略3.2 表示的意味論:ラムダモデル4.言語の拡張4.1デルタ規則4.2 型5.組合せ子論理と実装手法5.1組合せ子論理5.2 実装の問題第8章プログラミング言語における型理論J.C.Mitchell:林 晋1. 序論1.1 概論1.2純粋および応用ラムダ計算2.関数の型をもつ型付きラムダ計算2.1 型2.2 項2.3証明系2.4意味論と健全性2.5再帰的関数論的モデル2.6 領域理論的モデル2.7 カルテシアン閉圏2.8 Kripkeラムダモデル3.論理的関係3.1 はじめに3.2作用的構造上の論理的関係3.3論理的部分関数と論理的同値関係3.4証明論的応用3.5表現独立性3.6論理的関係の変種4. 多相型入門4.1引数としての型4.2 可述的な多相的計算系4.3 非可述的な多相型4.4データ抽象と存在型4.5型推論入門4.6 型変数をもつλ→の型推論4.7 多相的宣言の型推論4.8 他の型概念第9章帰納的な関数型プログラム図式B.Courcelle:深澤 良彰1. 序論2. 準備としての例3. 基本的な定義3.1 多ソート代数3.2帰納的な関数型プログラム図式3.3同値な図式4. 離散的解釈における操作的意味論4.1 部分関数と平板な半順序4.2 離散的解釈4.3 書換えによる評価4.4意味写像4.5計算規則5.連続的解釈における操作的意味論5.1連続代数としての解釈5.2 有限の極大要素と停止した計算6.解釈のクラス6.1 汎用の解釈6.2 代表解釈6.3解釈の方程式的クラス6.4解釈の代数的クラス7. 最小不動点意味論7.1 最小で唯一の解を得る不動点理論7.2 Scottの帰納原理7.3 Kleeneの列と打切り帰納法8.プログラム図式の変換8.1プログラム図式における同値性の推論8.2 畳込み,展開,書換え8.3 制限された畳込み展開9.研究の歴史,他の形式のプログラム図式,文献ガイド9.1 流れ図9.2 固定された条件をもつ一様な帰納的関数型プログラム図式9.3 多様な帰納的関数型プログラム図式9.4代数的理論9.5プログラムの生成と検証に対する応用第10章論理プログラミングK.R.Apt:筧 捷彦1. 序論1.1 背景1.2論文の構成2. 構文と証明論2.1 1階言語2.2論理プログラム2.3 代入2.4 単一化子2.5計算過程―SLD溶融2.6 例2.7 SLD導出の特性2.8 反駁手続き―SLD木3.意味論3.1 1階論理の意味論3.2 SLD溶融の安全性3.3 Herbrand模型3.4 直接帰結演算子3.5演算子とその不動点3.6 最小Herbrand模型3.7 SLD溶融の完全性3.8 正解代入3.9 SLD溶融の強安全性3.10手続き的解釈と宣言的解釈4.計算力4.1計算力と定義力4.2ULの枚挙可能性4.3帰納的関数4.4帰納的関数の計算力4.5 TFの閉包順序数5. 否定情報5.1 非単調推論5.2 閉世界仮説5.3 失敗即否定規則5.4 有限的失敗の特徴付け5.5プログラムの完備化5.6 完備化の模型5.7 失敗即否定規則の安全性5.8 失敗即否定規則の完全性5.9 等号公理と恒等5.10 まとめ6. 一般目標6.1 SLDNF-溶融6.2 SLDNF-導出の安全性6.3 はまり6.4 SLDNF-溶融の限定的な完全性6.5 許容性7. 層状プログラム7.1 準備7.2 層別7.3 非単調演算子とその不動点7.4 層状プログラムの意味論7.5 完全模型意味論8. 関連事項8.1 一般プログラム8.2他の方法8.3演繹的データベース8.4PROLOG8.5論理プログラミングと関数プログラミングの統合8.6人工知能への応用第11章 表示的意味論P.D.Mosses:山田 眞市1. 序論2. 構文論2.1 具象構文論2.2抽象構文2.3 文脈依存構文3.意味論3.1 表示的意味論3.2意味関数3.3記法の慣例4. 領域4.1 領域の構造4.2 領域の記法4.3記法上の約束事5.意味の記述法5.1リテラル5.2 式5.3 定数宣言5.4関数の抽象5.5変数宣言5.6 文5.7手続き抽象5.8プログラム5.9 非決定性5.10 並行性6. 文献ノート6.1 発展6.2 解説6.3 変形第12章意味領域C.A.Gunter and D.S.Scott:山田 眞市1. 序論2.関数の帰納的定義2.1 cpoと不動点定理2.2不動点定理の応用2.3 一様性3. エフェクティブに表現した領域3.1 正規部分posetと射影3.2 エフェクティブに表現した領域4.作用素と関数4.1 積4.2 Churchのラムダ記法4.3 破砕積4.4 和と引上げ4.5 同形と閉包性5. べき領域5.1 直観的説明5.2 形式的定義5.3普遍性と閉包性6. 双有限領域6.1 Poltkin順序6.2 閉包性7. 領域の帰納的定義7.1 閉包を使う領域方程式の解法7.2 無型ラムダ記法のモデル7.3 射影を使う領域方程式の解法7.4 双有限領域上の作用素の表現第13章代数的仕様M.Wirsing:稲垣 康善,坂部 俊樹1. 序論2.抽象データ型2.1シグニチャと項2.2代数と計算構造2.3抽象データ型2.4抽象データ型の計算可能性3.代数的仕様3.1論理式と理論3.2代数的仕様とその意味論3.3 他の意味論的理解4. 単純仕様4.1 束と存在定理4.2 単純仕様の表現能力5.隠蔽関数と構成子をもつ仕様5.1 構文と意味論5.2 束と存在定理5.3隠蔽記号と構成子をもつ仕様の表現能力5.4階層的仕様6.構造化仕様6.1構造化仕様の意味論6.2隠蔽関数のない構造化仕様6.3 構成演算6.4拡張6.5 観測的抽象化6.6構造化仕様の代数7.パラメータ化仕様7.1 型付きラムダ計算によるアプローチ7.2 プッシュアウトアプローチ8. 実現8.1 詳細化による実現8.2 他の実現概念8.3パラメータ化された構成子実現と抽象化子実現8.4 実行可能仕様9.仕様記述言語9.1 CLEAR9.2 OBJ29.3 ASL9.4 Larch9.5 その他の仕様記述言語第14章プログラムの論理D.Kozen and J.Tiuryn:西村 泰一,近藤 通朗1. 序論1.1 状態,入出力関係,軌跡1.2 外的論理,内的論理1.3歴史ノート2.命題動的論理2.1 基本的定義2.2 PDLに対する演繹体系2.3 基本的性質2.4 有限モデル特性2.5演繹的完全性2.6 PDLの充足可能性問題の計算量2.7 PDLの変形種3. 1階の動的論理3.1 構文論3.2意味論3.3計算量3.4演繹体系3.5表現力3.6操作的vs.公理的意味論3.7 他のプログラミング言語4. 他のアプローチ4.1 超準動的論理4.2アルゴリズム的論理4.3 有効的定義の論理4.4 時制論理第15章プログラム証明のための手法と論理P.Cousot:細野 千春,富田 康治1. 序論1.1 Hoareの萌芽的な論文の解説1.2 C.A.R.HoareによるHoare論理のその後の研究1.3プログラムに関する推論を行うための手法に関するC.A.R.Hoareによるその後の研究1.4 Hoare論理の概観1.5 要約1.6 この概観を読むためのヒント2.論理的,集合論的,順序論的記法3.プログラミング言語の構文論と意味論3.1 構文論3.2操作的意味論3.3 関係的意味論4. 命令の部分正当性5. Floyd-Naurの部分正当性証明手法とその同値な変形5.1 Floyd-Naurの手法による部分正当性の証明の例5.2 段階的なFloyd-Naurの部分正当性証明手法5.3 合成的なFloyd-Naurの部分正当性証明手法5.4 Floyd-Naurの部分正当性の段階的な証明と合成的な証明の同値性5.5 Floyd-Naurの部分正当性証明手法の変形6.ライブネスの証明手法6.1 実行トレース6.2 全正当性6.3 整礎関係,整列集合,順序数6.4 Floydの整礎集合法による停止性の証明6.5ライブネス6.6 Floydの全正当性の証明手法からライブネスへの一般化6.7 Burstallの全正当性証明手法とその一般化7. Hoare論理7.1意味論的な観点から見たHoare論理7.2 構文論的な観点から見たHoare論理7.3 Hoare論理の意味論7.4 構文論と意味論の間の関係:Hoare論理の健全性と完全性の問題8. Hoare論理の補足8.1データ構造8.2手続き8.3 未定義8.4 別名と副作用8.5ブロック構造の局所変数8.6goto文8.7 (副作用のある)関数と式8.8 コルーチン8.9 並行プログラム8.10 全正当性8.11プログラム検証の例8.12プログラムに対して1階論理を拡張した他の論理第16章 様相論理と時間論理E.A.Emerson:志村 立矢1. 序論2.時間論理の分類2.1命題論理 対 1階述語論理2.2 大域的と合成的2.3 分岐的 対線形2.4 時点と時区間2.5 離散 対連続2.6過去時制 対未来時制3.線形時間論理の技術的基礎3.1タイムライン3.2命題線形時間論理3.3 1階の線形時間論理4. 分岐的時間論理の技術的基礎4.1 樹状構造4.2命題分岐的時間論理4.3 1階の分岐的時間論理5. 並行計算:その基礎5.1 非決定性と公平性による並列性のモデル化5.2 並列計算の抽象モデル5.3 並列計算の具体的なモデル5.4 並列計算の枠組みと時間論理の結び付き6.理論的見地からの時間論理6.1表現可能性6.2命題時間論理の決定手続き6.3演繹体系6.4モデル性の判定6.5無限の対象の上のオートマトン7.時間論理のプログラムの検証への応用7.1 並行プログラムの正当性に関する性質7.2 並行プログラムの検証:証明論的方法7.3時間論理による仕様からの並行プログラムの機械合成7.4 有限状態並行システムの自動検証8.計算機科学における他の様相論理と時間論理8.1古典様相論理8.2命題動的論理8.3確率論理8.4不動点論理8.5 知識第17章 関係データベース理論の構成要素P.C.Kanellakis:鈴木 晋1. 序論1.1 動機と歴史1.2 内容についての案内2. 関係データモデル2.1 関係代数と関係従属性2.2 なぜ関係代数か2.3 なぜ関係従属性か2.4 超グラフとデータベーススキーマの構文について2.5論理とデータベースの意味について3. 従属性とデータベーススキーマ設計3.1 従属性の分類3.2データベーススキーマ設計4. 問合わせデータベース論理プログラム4.1 問合わせの分類4.2データベース論理プログラム4.3 問合わせ言語と複合オブジェクトデータモデル5. 議論:関係データベース理論のその他の話題5.1 不完全情報の問題5.2データベース更新の問題6. 結論第18章 分散計算:モデルと手法L.Lamport and N.Lynch:山下 雅史1. 分散計算とは何か2. 分散システムのモデル2.1メッセージ伝達モデル2.2 それ以外のモデル2.3 基礎的概念3. 分散アルゴリズムの理解3.1挙動の集合としてのシステム3.2安全性と活性3.3システムの記述3.4 主張に基づく理解3.5アルゴリズムの導出3.6仕様記述4.典型的な分散アルゴリズム4.1 共有変数アルゴリズム4.2 分散合意4.3ネットワークアルゴリズム4.4データベースにおける並行性制御第19章 並行プロセスの操作的および代数的意味論R.Milner:稲垣 康善,結縁 祥治1. 序論2. 基本言語2.1 構文および記法2.2操作的意味論2.3 導出木と遷移グラフ2.4ソート2.5フローグラフ2.6拡張言語2.7 その他の動作式の構成3.プロセスの強合同関係3.1 議論3.2 強双模倣関係3.3 等式による強合同関係の性質3.4 強合同関係における置換え可能性3.5 強等価関係上での不動点の唯一性4.プロセスの観測合同関係4.1 観測等価性4.2 双模倣関係4.3 観測合同関係4.4プロセス等価性上での不動点の唯一性4.5 等式規則の完全性4.6プロセスの等価性に対するその他の概念5. 双模倣等価関係の解析5.1等価性の階層構造5.2階層構造の論理的特性化6. 合流性をもつプロセス6.1 決定性6.2 合流性6.3 合流性を保存する構成子7. 関連する重要な文献
まあどのくらいの数の異所属カップルが誕生するかは別にして,「生命科学専門でもないが理系で化学系の知識があり,生物にもそれなりに好奇心がある」ような人を想定してコンセプトを選択してみようと思う.(彼女を専門に引き込むというよりか自分の興味がこんなことなのだよと紹介する意味で.同じことを彼女にもしてもらうとよいかもしれない.)あくまでコミュニケーションとしてなので,あまり概念中にたくさんの専門用語がでてくることは避けたい.多くて半ダース.あといくら基礎だとはいっても,いきなり宇宙はエネルギーのあり方で生命はその一形式だというそもそも論も避けたい.
彼女は中学の生物は大体覚えているが高校の生物は習っておらず,専門は理論化学よりの有機合成化学の学部生で頭は切れて時々おっちょこちょい,生化学や分子生物学には興味がないわけでない,というきわめて好都合な条件の下紹介すべき十概念を考えてみた.以下の順番はちょっとした思想の配列として少し気を使ったがあからさまにそれを伝えなければいけないほどのものでもない.
まあ,いきなり大御所だがここははずせない.物質科学全盛の時代に生命科学もそこにアクセスする活路を切り開いたということで.ただここであまりの情報の蓄積を彼女にぶつけてしまうとうんざりさせてしまうかもしれない.素材自体が一級なのだから彼女の興味と質問とが誘起されるような語り口がよいと思う.
「生命科学系の学生が考えるに有機化学の学生に受け入れられそうな概念(思い込んでいるだけ.実際は全然受け入れられない)」そのものという意見には半分賛成・半分反対なのだけれど,それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな.
彼女も酵素の構造が機能と密接にかかわっていることは知っているだろうし,それを酵素や分子機械で実現することの面白さをぶつけてみたり,代謝が全体として大きな制御システム回路のようなものになっていことをぶつけてみたり,その中で彼女の生物特有の機構への興味が増せば儲けもの.
iPSはノーベル賞をとるといわれているし鉄板かな.案外作るために必要なことは制限酵素とウイルス遺伝子の挿入が本質でわかりやすく応用可能性も広い.
細胞創造と生命の起源の話はいままでの話よりはコアかなと思う.でも彼女は有機合成が専門だし細胞を合成するという巨大なプロセスに興味をもってくれるかもしれないし,それが一回地球の表面でおこっただろうということはロマンだよな.地雷でもあるかもしれない.
これはもう完全に僕の興味とスケベ心からで,マニアックすぎるかもしれないけれど,これからの生物学の方法としてかなり有力だし,分子数が多い細胞の中の各要素(components:DNA,RNA, Ribosomes, Electrolytes, water, cytoskeletonetc)間の関係性をシステムとして記述することの重要性と難しさとを語ってみたい.もし彼女が難しい素反応がたくさんある合成との類比で興味を抱いてくれるとよいのだけれどあまり深追いはできないな.
そんなに新しくないし,フォンノイマンみたいな人が見たら不動点定理に過ぎないと怒り出すかもしれないが,線形で静的で平衡系が非線形で動的で非平衡の系のちょっとしたヒントになることと分子・細胞・個体・生態のどのレベルでも同じような思考ができるというこれまでの話をちょっと豊かにする意味はある.遺伝子で始まり生態で終わるのも少し対比があってよいかと思う.ただこの話題には全然自信が無いからよければもっとぴったりするものを提案してほしい.
つづき:http://anond.hatelabo.jp/20091006002250