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2025-10-22

労働者派遣事業増加の真因:法改正ではなく社会構造の変化

労働者派遣(以下、派遣)の事業規模が拡大した要因として、一般1980年代から繰り返された労働者派遣法の規制緩和が挙げられがちだ。しかし、この見方事象の一面しか捉えていない。派遣の増加は、法制度の変更に後押しされたというより、むしろ日本産業社会構造根本的な変化が先にあって、そのニーズに応える形で法が追認・整備されていった結果と解釈すべきである派遣増加の真の原因は、主に以下の二点にあると考える。

1.男女雇用機会均等法がもたらした事務職の変質

1986年男女雇用機会均等法施行は、企業採用慣行に大きな転機をもたらした。それ以前、特に大企業一般事務職は、多くの女性にとって「寿退社」を前提とした長期雇用を前提としないキャリア入り口であり、新卒女性の安定した就職先であった。しかし、均等法の施行により、女性男性と同様に総合職としてキャリアを積む道が開かれたことで、優秀な女性の多くが総合職志向するようになった。

結果として、企業一般事務職担い手不足に直面する。従来の「(一般職の)女性社員が恒常的に担う」という体制崩壊し、企業定型的な事務作業を、長期的な雇用責任を負わない外部の労働力に切り出す必要に迫られた。これが、特に均等法施行後の1990年代以降の派遣、とりわけオフィスワーク分野における派遣の急増の決定的な引き金となったのである。均等法は女性キャリアを向上させた一方で、企業にとっての定型業務の人材確保方法を一変させた。

2.製造業における技術革新熟練工の非必要

派遣のもう一つの主要な増加要因は、製造業における技術革新特にFAファクトリーオートメーション)の進展である。かつて日本製造業を支えていたのは、特定機械操作や手作業熟練した「職能工」であった。彼らは長年の経験に基づく「勘」と「技能」で品質担保していた。

しかし、NC(数値制御工作機械ロボットの導入、そして生産ライン全体の自動化が進むにつれて、特定熟練技能を要する作業が激減した。求められるのは、高度な専門技能ではなく、マニュアルに従って機械操作監視する定型的な作業へと変化した。これにより、企業熟練工(正社員)を大量に維持する必要がなくなり、マニュアル教育短期間に戦力化できる労働力を、生産量の増減に応じて柔軟に調整したいというニーズが高まった。

このニーズ合致したのが、派遣という柔軟な雇用形態である派遣労働者は、企業にとって必要な時期に必要な人数を補充でき、コスト変動費化を可能にした。結果、製造業における派遣労働者の利用が急増することとなった(2000年代以降、製造業への派遣が段階的に解禁されたこともこの流れを加速させた)。

結論

労働者派遣の増加は、法改正という政策的要因に主導されたのではなく、「男女雇用機会均等法による事務職担い手の変化」と「技術革新による職能工の非必要化」という、日本労働市場における構造的な変化によって内側から引き起こされた現象である派遣法の改正は、社会がすでに生み出したこれらの新しい労働需要を、後追いで法的に容認制度化したものに過ぎないのである

労働市場の現状を理解するには、法制度ではなく、社会産業構造根本的な変化に目を向ける必要がある。

anond:20251022193951

Permalink |記事への反応(0) | 19:44

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2025-10-16

anond:20251014010551

2年前にも既にこう指摘されてます

いや、実際にはもっとからだけどさ

少子化の原因は「若者価値観の変化」ではない

https://president.jp/articles/-/75126?page=1

そもそも我が国における少子化の最大の要因は未婚者数の増加である。実際のところ、結婚した夫婦からまれ子どもの数(完結出生児数)は1970年代から2002年頃までは2.2前後で推移してきた。この数年の間に緩やかに減少傾向になっているものの、2015年では1.94と引き続き高い水準を維持している。

他方で、同時期に未婚者数は大幅に増えた。生涯未婚率(50歳時点での未婚割合)は1980年には男性で2.6%、女性で4.45%だったのに対し、2015年には男性23.37%、女性で14.06%まで増加しているのである日本では大半の子どもが結婚した夫婦からまれることを考えると、少子化の最大の要因は「未婚化」であるといえよう。

https://president.jp/articles/-/75126?page=2

例えば、男性で4)交際相手なく異性との交際にも興味がないと答えた人の内訳で見ると、年収100万未満が48.2%、年収100万~299万が28.2%と実に年収300万未満で75%を占めているのである。この数字年収300万~499万では19.7%、年収500万~799万では3.8%、年収800万以上では0.1%になる。つまり高収入男性で「交際相手がなく異性との交際に興味がない」と回答している人はほとんどいないのである。実際、本調査年収800万以上と回答した男性のほぼ大半は既婚者であった。同様の傾向は学歴雇用形態でも見られ、定職についている割合は既婚者>交際中>交際相手なし・交際に興味あり>交際相手なし・交際に興味なしの順で高くなっている。

女性年収200万~300万円の結婚率が最も低い

https://president.jp/articles/-/75126?page=3

事実結婚相手女性に「経済力」を求める男性も、結婚相手男性に「家事育児能力」を求める女性も増えている。以前には、高学歴高収入女性結婚できないとする向きもあったが、女性収入婚姻割合関係を見るとU字型をしており、年収200万~300万で一番婚姻割合が低く、以降は年収が上がるほど女性婚姻割合は増えるのである

女性学歴子どもの人数に相関がなくなった

https://president.jp/articles/-/75126?page=4

また女性学歴子どもの有無についても興味深い結果が出ている。1956~1970年の間に生まれ女性では、大卒の人では大卒未満の人と比べて子どもを持っている人の割合が少なかったのだが、1971年以降に生まれ場合は、大卒大卒未満で差異は見られなくなっているのである。つまり女性高学歴化が少子化につながっているという傾向というのは見られないのである

ちなみにこの記事を書いたのは女性研究員です

坂元 晴香

Haruka Sakamoto

日本医療政策機構シニアマネージャー

https://hgpi.org/about/member/sakamoto.html

Permalink |記事への反応(1) | 20:51

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2025-10-14

anond:20251013192216

結婚しなくなったのは、価値観多様化の結果ではなく、単に貧乏なって余裕がなくなったのが原因だと思うね

https://president.jp/articles/-/75126?page=2 より引用

仮に、恋愛結婚をしないことが「若者価値観の変化」や「娯楽の多様化」であれば、収入雇用形態学歴でこのような差が生じることはない(正規職員高所得者層でも一定程度の未婚者や異性との交際に興味がない人がいるはずである)。しかしながら実際には、恋愛結婚をしていない増えた未婚者の大半は、低収入非正規無職男性なのである

Permalink |記事への反応(0) | 04:42

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2025-10-13

anond:20251012215310

恋愛離れ、結婚離れは価値観多様化の結果ではなく、単に貧乏なって余裕がなくなったのが原因だと思うね

https://president.jp/articles/-/75126?page=2 より引用

仮に、恋愛結婚をしないことが「若者価値観の変化」や「娯楽の多様化」であれば、収入雇用形態学歴でこのような差が生じることはない(正規職員高所得者層でも一定程度の未婚者や異性との交際に興味がない人がいるはずである)。しかしながら実際には、恋愛結婚をしていない増えた未婚者の大半は、低収入非正規無職男性なのである

Permalink |記事への反応(0) | 11:36

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2025-09-30

anond:20250929221827

独身のままでいることや子を持たずにいることへの風当たりは現代とは比較にならないほど強かった”

ソースって何処よ?

からおじろくおばさという言葉が知られているし、江戸時代江戸の男の未婚率は極めて高かった

この記事記憶に新しい

【『ムー』に掲載拒否された伝説ノンフィクション】「おじろく・おばさ」の真実

https://note.com/quadrumviro/n/nb403220d5c5a

まり昔も「独身のままでいることや子を持たずにいることへの風当たり」はさして強くなく、寧ろ共同体のために

独身のままでいることや子を持たずにいること」こそが推奨されていたんだよ

から

少なくとも日本国憲法施行されて男女平等が認められた戦後の皆婚時代は「独身のままでいることや子を持たずにいることへの風当たりは現代とは比較にならないほど強かった」からじゃなくてもっと普通ーーーーに

結婚を望む人達当人らの希望に基づいて結婚できていた」からだとは考えないのか?

元々生物には子孫を残す本能というものがあるんだから自然状態にしておいたら勝手に番って産むものなんだよ

現代日本における少子化は未婚率と収入雇用形態リンクから考えても、

個人生存するだけでギリギリ貧困状態に追いやり、子孫を残す余裕をなくした結果だと思うよ

Permalink |記事への反応(0) | 18:24

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2025-09-21

新卒ゲーム業界入社できなかった者のゲーム業界就活アドバイス

タイトルの通り。


ゲーム業界を目指す人はめちゃくちゃ多く、少なくとも新卒での入社狭き門となっている。

業界の知り合いなどいれば現状や対策もわかりやすいが、そうではない人が入ろうとするには情報を集めにくい側面があると思う。(実際に自分新卒就活時には情報が足りていなかった)

そのため、新卒では入れなかったものゲーム業界の末席に籍を置く自分が、当時知りたかった情報自己満足記載していこうと思う。

一応記載しておくが、自己満足のためのものなので記載の内容をもとに行動してうまくいかなかったなどの責任は取らない。最終的には自分判断してほしい。


【経歴】

こういった話はどういう人間が言ったかによって信憑性が変わると思うので、自分の経歴について先に話しておく。

念のため書いておくと、ゲーム業界に入れた自慢のつもりで書くつもりはないが、自慢だと受け止めてもらっても嬉しいだけなので構わない。(そもそも新卒では入れてる人を常時目の当たりにするので自慢に思えていないので)

特定は怖いのでフェイクを混ぜるが、おおよそ変わらないと思う。


自分偏差値50程度の情報大学出身で、入学以前からゲーム業界プログラマ)を志望していた。

入学難易度がたいしたことない大学だが、その分上位10%よりは上の成績だった。

就活の時期が来たので、一人で作った2Dゲームや、大学講義でのグループ開発したWEBシステムなどをポートフォリオにして就活を行った。

その結果、ゲーム業界はどこにも引っかからず、IT企業で客先に常駐するいわゆるSES会社入社した。

最初は非ゲームスマホアプリの開発に従事させられたが、営業の人にゲーム業界に行きたいと伝えてあったので、1年ほど経って契約終了のタイミングで小さなソシャゲ会社に移動した。

そこではUnityなどで開発の経験を積ませてもらった。裁量が割と雑な企業だったので広範な部分の技術を触れたのを覚えている。

2年強そこで働いたものの、サービス終了をきっかけに転職を試みようと思い退職

その後ゲーム業界専門の大きなSES企業入社し、運よく大手ソシャゲ開発案件に入れた。

そこで大手の分業の仕組みに慣れながら働いていたが、もともと志望していたコンシューマゲーム業界へのあこがれもあり、本社営業チームに希望を出していたがタイミングが合わず案件がない時期が続いた。

2年ほど経って、プロジェクト単位での派遣という形だが、Unityなどソシャゲ共通技術を使うためか、コンシューマゲームの開発経験が無くてもOKコンシューマゲーム案件が出てきて、そこに転職した。

今は会社は小さめだが、IPはそこそこ強いコンシューマゲーム案件で、不安定立場ながら従事している。(可能であれば正社員として登用してほしいが、今のところ何も話はない)


【本題】

ここからは実際にゲーム業界を目指す者についてのアドバイスだ。


まず第一に、有名なゲームディレクター桜井さん動画にもあったが、ゲームを作ることが重要

企画職、プログラム職は言わずもながで、デザイン職やサウンド職の芸術系の人でも、そういった経験があると必要な素材の勘所がつかみやすくなるので、作っていた方がいい。

経験を積み上げるために1、2本ではなく何本か作っていてほしい。

可能であれば複数人プロジェクトゲームを作り上げているとなお良い。

目指す企業があるなら、その企業ジャンルに近いゲームの方がアピールになる。


なぜゲームを実際に作ることが重要なのかというと、企業が欲しいのは「良いゲームを作れる人材」だからだ。

良いゲームを作れるとアピールする最大の方法は、実際に良いゲームを作ったという経験を伝えることだからだ。

経験の量や質が良ければ、その分ポートフォリオ自己PRでも伝えられることが増えて、有利になるのは言うまでもないだろう。

なので時間をかけて1本や2本作るよりも、何本か完成させて経験として伝えられる方が基本的には有利。(その1本や2本が、それなりの売り上げを上げられるほど優れた作品なら話は変わるかもだが)

そして、入社後に実際に働く際には、当然複数人でその企業で開発されるジャンルゲームを開発することになるので、入社後に働けるアピールをするためには、複数人でそのジャンル(例えば3Dアクションとか、2Dパズルとか)に近いゲームを作っておいた方が有利になる。

もちろん希望職種に合わせた経験を積んでいることが好ましいが、他職種作業も軽く把握しているとやりとりがスムーズになることが多いので、こちらは参考程度にかじっておくとよいかもしれない。


では、どうして「入社時点で」ゲームを作れることが重要になってくるかというと、やや厳しい現実だが数か月の研修~最悪入社後いきなり業務に放り込んで、ゲーム作りに従事できるかを見られているからだ。

ゲーム業界に来る求人は、経験則でいえば小さな会社でも相当な数になる。その分優秀な人材、いわゆる即戦力が来る可能性も高くなっていく。

そんな状況で、ゲーム作りもそれに類する技術もなく、熱意だけあるというような人を採用して育てていくよりも、ある程度ゲーム作りの経験があって、その下地をもとに仕事を進められそうな人を採用してすぐに働いてもらった方が効率が良いのである

小さい会社から大きい会社まで数々の新卒の人を見てきたが、どの人も下地としてゲーム開発の経験がそれなり以上にはある人ばかりであった。


それから一般的就活対策と同じになるが、コミュニケーション能力は求められる。

ここでいうコミュニケーション能力とは、雑談などで盛り上がる力ではなく、業務遂行に向けたやり取りを円滑に行う力である


ゲーム開発は、言語化の難しいあいまい感覚を伝えなければならないケースがままある。

それらを時に図持したり、時に実例を見せたりして、伝えなければならない。

この辺りは企画職の人に特に必要技能かもしれないが、プログラマやデザイナも日々多くの人とやり取りをすることになるので、とにかく伝える・受け取る技能必須だ。

そういった部分に難がないことを見るために面接などを行っていると思われるので、その点は意識しておいた方がいい。


あとは個々の職種ごとの技術に関する話になる。

意識するべきなのは自分がその職に就いたとしてどのような業務を行うかということである


企画職なら

レベルデザインゲームデザインディレクションPM業務など

プログラマなら

インフラサーバーサイド・UIプログラムキャラクタープログラムCI系・グラフィックスプログラムなど

デザイナなら

キャラクターデザイン・背景デザインUIデザインモデリング・リギング・エフェクトなど


こういった中から自分はどのポジションにいたいのか、あるいはすべてをこなせる万能手になりたいのかなど、戦略を考える必要がある。

基本的にはより詳細な募集になる中途採用情報などから自分の志望するポジションを考えるのをおススメする。


ーー

さて、一通り記載したが、もちろん自分上記のことをできていなかった。

シンプルゲームの開発経験も足りなければ、自分ポジション意識ふわふわしていた。できてた可能性があるのはコミュニケーション能力くらいである。

しかし、これまで見てきた新卒入社する人は上記のことを努力も才能も偶然も含めて結果的にこなせている人材ばかりである


はっきり言って一朝一夕で何とかなるようなものではないものもあり、すでに就活を行っている人などでは間に合わないようなケースもあるだろう。

そうなると選択肢は2つ。「ゲーム業界あきらめる」か「なんとか中途でもぐりこむ」のどちらかである


あえてはっきり伝えたいのだが、自分は「ゲーム業界あきらめる」ことを悪いことだとは思っていない。

ゲーム業界に入ることが絶対的エラいことなのかというととてもそうではなく、志望者が多いということはそれだけ入れない人が多いということになるので、切り替えて別の目標を探すということができるのも一つの能力だと思うからだ。

しろ能力が足りずに経験も積めてないのに、あきらめることだけはできずにいる方が、よっぽと精神には悪い。一歩間違えると自分もそちら側になっていた(なんなら今も危うい)と思うと恐ろしさを感じてしまう。

挑戦してダメだったというのも、あきらめきれるきっかけにもなるかもしれないので、挑戦すること自体は良いことだとは思うが。


それでもあきらめられないのであれば、「なんとか中途でもぐりこむ」ことを選択することになる。

これに関しては様々なルートがある。第二新卒だったり、自分のように客先常駐派遣で、何とか未経験でもOKのところを探す方法だったり、個人で開発経験を積んでから中途採用に応募するケースだったり。

いずれのルートでも必要になるのは「運」と「能力」だ。


運について、そもそも新卒と違い、自分入社できるポジション企業存在するかがわからないので、志望企業に応募すらできない可能性もある。(おそらく求人自体はあるだろうが、第二新卒以外は経験限定のものがかなり多いだろう)

仮に応募できたとしても、競争相手は少なくなるが、その分枠も少ないという戦いになる。

経験である以上、ポテンシャル採用してもらうしかないので、企業側がその気があるのかはどうしても運になる。

自分場合客先常駐で常駐先に同じ会社から出向している人がいたので、その抱き合わせみたいな形で入社できたところがあったので、運が良かったとしか言えない。(別プロジェクトだったので面倒は見てもらえてないが)

こればかりは巡りあわせなので、試行回数を増やして確立を上げるか、万一コネなどあれば、確率の高いルートを用意してもらうかするなどでしか対策はできない。


能力について、何をいまさらと思うかもだが、新卒の時よりも少しシビアになっている。

第二新卒なら新卒同様の扱いになるが、そうでなければ研修など1日程度で簡単に済ませての即戦力としての採用になるので、いきなり現場に出ることになる。

選考時には現場で戦えるかをみられることになり、採用されても即現場なので、使い物にならなければ、雇用形態によってはすぐに首を切られることになる。

なので、業務遂行するだけの能力必須になる。その重みは新卒時より重い。

こちらに関して自分については、正直に伝えると少なくともいきなり放り出されても業務遂行する程度の能力はあったので何とかなっただけだ。(新卒入社の人もこなせていただろうが)

従事する業務に関してはより明確になっているはずなので、食らいついて最低限以上の仕事をしていく必要がある。


中途での現実はそんな感じだ。

競争相手は少なくなるので、単純な確率は上がるが、その分それ専用の武器を用意しなければならない。

一つだけお伝えすると、逆に一度潜り込んでしまえば、経験者の採用を受ける権利が得られるので、より世界は広がる。

志望企業に入るための作戦として中途を選ぶのはアリだろう。


ーー

以上がゲーム業界に遠回りして入った身からできるアドバイスだ。

この辺りの話を新卒のころに知りたかったので、これから就活をしようという人に伝わったら嬉しい。



ーーーーーーーー

追記

自己満足で書きなぐっただけなのになんかめちゃくちゃ反応ある。

文章が優れてるとは到底思えないので、ゲーム業界の注目度の高さを示しているのだろう。

ざっくり読んだが、結局のところ正解のある話ではないので、いろいろな意見があって当然だと思う。

みんな自分経験なんかもあるだろうし、適当言ってるだけの可能性も自分含め全然あるだろうし、名前を出しているでもない限り参考程度で読むのがいいと思う。


学歴についての言及も多かったのでその点に触れようと思って追記したが、そりゃあ当然学歴があった方が良いだろう。

実際応募数の多い大企業では、足切りの条件の一つに使われるのも止む無しだと思うし、そうでなくても大体の高学歴の人はシンプルに優秀だ。

だけど高学歴なだけでは入れないのも事実だと思う。逆に偏差値が低かったりする場合でもそれだけで切られることはそんなに多くはない(ちゃんとしてれば書類は通る)。

実際、大企業なんかでも意外と専門学校卒業生(たいていはトップ層だが)もいたりするのを結構見てきた。高学歴入社やすいのは、それだけ優秀な人が多いというだけの話だと自分は考えている。

高校生とかで有名なゲーム会社で働きたいなどのモチベーションから勉強を頑張るのは大いに問題いかと思うが、専門学校業務に使えるような技術を身に着けて、ゲームをたくさん作る経験を積んで一点突破能力ゲーム業界に挑むのも本気であれば間違いではないと思う。

いろいろなことを選べる立場のうちは、自分がどうなりたいのかを考えて、いろんなパターンから自分に向いている道を選んでいくのが良いだろう。年を重ねるごとにだんだん選べる道は減っていくので、その時に後悔しない道を選ぶことができれば理想だ。

逆に年を重ねると道が狭まっていくことは多いが、年を重ねることで見えてくる抜け道のようなルートもあるので、悲観しすぎないことも重要だろう。

自分も今から進路を考える立場だったら、専門学校選択していたかもしれないと思うことはある。

学歴は選べる立場なら真剣に考えるべきだが、そうでなければ囚われすぎないことも大事だというのが個人的な結論だ。


あとは、採用人間でもないのに偉そうなことをというニュアンスのものがあったが、もとより自己満足のための記載なのと、偉そうな文章に関しては、文の書き方から特定されないようにしているために、普段しないような言葉遣いをしているのが原因なので、勘弁してほしい(意味があるかはわからないが)。

Permalink |記事への反応(14) | 23:29

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2025-09-03

anond:20250903163813

マーケットに当てはめた雇用形態だとそうなるのかな

プラダクトインマーケットアウト?

Permalink |記事への反応(2) | 16:43

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2025-08-23

お前ら自分がどれぐらい恵まれいるか知っとこうぜ(階級割合など世帯年収情報を集めた)

よう!お前ら。ごきげんよう

お前ら、自分が今、絶対的尺度でみたとき、どれぐらい稼いでいるかって自覚したことあるかい

それを間違えると世帯年収で上位10%、東京限定でも上位15%に入っている人たちの事を「生活が苦しい」と言う記事にして無能記者呼ばわりで叩かれたり

https://togetter.com/li/2593240

所得階層で言ったら客観的に見たら決して低くはないのですが、すごく被害者意識が強い人たち」呼ばわりされたり

https://koken-publication.com/archives/3804/4

するんで、まずは自分がどのポジいるか確認しようぜ、と言うのがこの記事

メインの計算

まずは全国ベースの表だぜ!単位は万円な。

世帯年収分布推定手取り
階級下限階級上限(未満)世帯割合累積割合推定手取り(会社員想定)
01007.10%7.10%70〜80
10020014.60%21.70%80〜160
20030014.50%36.20%150〜220
30040012.90%49.10%245〜280
40050011.30%60.40%320〜380
5006009.40%69.80%360〜430
6007007.60%77.40%420〜490
7008006.10%83.50%490〜560
8009004.40%87.90%550〜620
90010003.90%91.80%610〜680
100012004.40%96.20%670〜820
1200以上3.80%100%780〜1,000以上
注意

出典は国民生活調査な。なので配当不動産年金役員報酬補助金生活保護費など給与収入以外の収入全部入り

推定手取りはむっちゃざっくりなのでよろしく

世帯なので、高齢者世帯なども含まれているので注意な。そこの超ざっくり推定補正は後で。

個人年収給与収入)の分布推定手取り
年収階級構成累積比推定手取り
100万7.80%7.80%0万–86
100~200万12.70%20.50%86万–164万
200~300万14.10%34.70%164万–241万
300~400万16.50%51.20%241万–318万
400~500万15.30%66.50%318万–392
500~600万10.90%77.40%392万–465万
600~700万6.90%84.30%465万–533万
700~800万4.80%89.10%533万–596万
800~900万3.30%92.40%596万–657万
900~1,000万2.20%94.60%657万–718万
1,000~1,500万5.40%100.00%718万–993万
注意

出典は賃金構造基本統計調査な。

なので、雇われてない人や雇われ以外の収入自営業役員役員報酬でもらう人)、不動産投資収入年金生活者は入ってない。さらに1年間は勤務している人のデータなんで、細切れ勤務の登録派遣社員バイトパート生活フリーターなどは入らない。

ここからわかること

地域別にみてみよう

都道府県別の世帯収入データちゃんとしたものが公開されていないので、賃金構造基本統計調査より、都道府県別の平均賃金を用いて、そこから全国平均に対して補正係数を作ってみた。おおよそこれをかけてやれば、その数字が、その地域での貴方世帯収入賃金ポジション。どれぐらいもらっているかと言う事を現す。

平均年収補正係数表
区切り平均年収係数
全国平均318.31.00
北海道288.50.91
青森県249.90.79
岩手県259.60.82
宮城県288.90.91
秋田県261.40.82
山形県255.80.80
福島県279.40.88
茨城県311.90.98
栃木県3231.01
群馬県296.70.93
埼玉県317.21.00
千葉県309.50.97
東京368.51.16
神奈川県350.41.10
新潟県270.20.85
富山県293.90.92
石川県290.40.91
福井県285.30.90
山梨県292.20.92
長野県287.70.90
岐阜県292.40.92
静岡県305.30.96
愛知県321.81.01
三重県304.80.96
滋賀県302.90.95
京都府3160.99
大阪府3401.07
兵庫県316.81.00
奈良県302.10.95
和歌山県298.10.94
鳥取県258.30.81
島根県268.70.84
岡山県290.80.91
広島県296.90.93
山口県290.10.91
徳島県271.30.85
香川県279.40.88
愛媛県279.60.88
高知県2730.86
福岡県297.30.93
佐賀県269.40.85
長崎県257.30.81
熊本県2690.85
大分県271.40.85
宮崎県254.30.80
鹿児島県268.30.84
沖縄県265.40.83
補正後の数値サンプル
東京都(全国平均トップ
階級下限階級上限(未満)世帯割合累積割合
01167%7%
11623215%22%
23234715%36%
34746313%49%
46357911%60%
5796959%70%
6958108%77%
8109266%84%
92610424%88%
104211584%92%
115813894%96%
1389以上4%100%
青森県(全国ワースト
階級下限階級上限(未満)世帯割合累積割合
0797%7%
7915715%22%
15723615%36%
23631413%49%
31439311%60%
3934719%70%
4715508%77%
5506286%84%
6287074%88%
7077854%92%
7859424%96%
942以上4%100%
ここからわかること

いろんな属性別平均(中央値)の世帯収入

世帯:536万円(中央値410万円)

世帯分類
ポイント
世帯主の年齢別(平均)
  • 29歳以下:340万円
  • 30–39歳:609万円
  • 40–49歳:696万円
  • 50–59歳:759万円
  • 60–69歳:537万円
  • 70歳以上:381万円
ポイント
世帯主の性別
ポイント
世帯タイプ(こいつだけ参照統計が古いとか、ソースアンケートレベルの奴が混ざってる)
ポイント

いろんな属性別平均(中央値)の年収

世帯収入データがない所を中心に。

学歴
ポイント
種別
ポイント

二極化インフラ系は高いが、小売りなどは安い

企業規模別賃金
ポイント
雇用形態
ポイント

ちなみにワイは

はははのはー。

いやあ、堂々と言えますな。

生活が苦しいです。客観的に見てもすごく苦しいです。被害者意識持ってもいいですか。

まぁ、いいわけないんだけどさ。被害者意識なんぞ持った所でおまんまにはならねえからさ。

とか言うと今度は肉屋を支持する豚呼ばわりされるんだよな。ご立派な労働貴族からよう!

でもよう、労働貴族様が言うように社会保障を削ると、俺は親父とお袋をネグレクトして、年金なくなったら俺も喰えないか自分ネグレクトしながら迎えが来るのを待つしか方法なくなるんだよ。

あ、その方が社会プラス


はははのはー。

やんのかこら。表に出ろ

Permalink |記事への反応(26) | 23:23

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2025-08-13

派遣規制撤廃→トリクルダウン→一億総活躍社会 の流れ マジクソ

これもパソナ竹中非正規雇用規制解除と地続きなんだよな。

一時安部政権が「一億総活躍社会」とってたの覚えている?

その前は「トリクルダウン」だったが、それを引っ込めてこう言い始めたの。


その正体は、労働力の不足に対応するため。ワープア量産計画だ。こいつが最近政策の中で最も社会をぶち壊した政策だと思ってる。


トリクルダウンは「富裕層を増やせば下々も勝手に潤うでしょ」という、中共鄧小平先富論みたいなアホな理屈政策だった。色々言ってるがこれはシンプル富裕層優遇税制だった

例えば、相続税の控除枠を事実上拡大したり、法人税実効税率を下げたりした。これは投資誘導も兼ねていたので、中国景気にも引っ張られて株価は伸びた。

そうこうしているうちに、さら中国景気に引っ張られ、また経済停滞を続けていた日本相対的に「安く」なっていたので、国内産業が戻りはじめた。さら団塊の世代の大量退職現実のものとなって、徐々に日本労働力需要が高まってきた。

一方で「トリクルダウン」は実際には起きないと言う強固なエビデンスが固まりつつあって、さら経済指標は悪化こそしなかったが、諸外国よりかなり見劣りをするようになってきた。

さらに下々の者の所得は増えないので経済も増えない、むしろ1人あたりの購買力は下がる傾向になって、次に打ち出したのが「一億総活躍社会」だ。

これは何かと言うと、今まで労働力として数えられなかった人を戦力化して、労働力もっと確保しようというキャンペーンだった。働いていない専業主婦や、高齢者も働ける人は働こうと言うキャンペーン


まりは、労働力の不足に対応するため。ワープア量産計画だ。


で、増田の言う

育児より非正規労働するのが日本社会の正しい在り方だ

と言う価値観の流布だった。言い方の差はあれどこういう話だ。

まり所得レベルを上げようとする「トリクルダウン」を諦めて、質より量を求めて労働力供給する「一億総活躍社会」が「ワーキングプア」を量産する政策として機能したことで、少子化はより進行した。

この時期にアラサーだった人たちがそろそろ40になりそうで、子どもを産むには「アガリ」に近く、ここで出生率がガクンと落ちてきてるのはこのせいではないかと思っている。元の対談では不明とか白々しいことをいってるけど、分かってるでしょ君ら?と言う気がする。


高所得者層を中心に、子育てキャリアを両立する環境が揃いつつあってその結果子どもの数は増えている。しかし、彼らはボリュームゾーンじゃない。人数としては僅かだ。だから少子化に歯止めをかける施策として突破口になり得る兆候だが、数としては全然足りない。

からこれを増やして行くしかないが、その僅かな人間がそれを享受しながら、社会の歪みに手当てをしようとしている施策に対して「手取りを増やす」などといって反対すると言うのが今の状態で、安易ポピュリズムだ。


金を配っても少子化対策にはならないという強固なエビデンスがあるのに「手取りを増やす」じゃあないんだよ。

保育無償化だの、医療費無料だのの金配り系の子育て支援無駄なんだよ。有効なのはキャリアを中断せずに子育てをできる様にする環境なんだよ。それが妥当範囲なら有料でも無料でもたいした差は無いんだよ!と言いたい。

金じゃないんだよ、ワークライフバランスなんだよ結局は。そしてライフとは子育ても含むんだよ。さらに言うなら「ワークライフキャリアバランス」なんだよ。


具体的には何をするかというと、まずは簡単で、現在企業に「努力義務」として義務化されていない育児休業などの制度雇用形態などに寄らず(つまり人口ボリュームゾーンも利用できるようにして)義務化に持っていくと言うこと。

そして、休業が終わった後は原則元の職場に戻れると言った話をキッチリ監視して実効性を担保すること。そしてそれらを中小企業が行えるように支援制度を設けるアメと、行わなかった企業への各種助成金の停止や、人材仲介会社に通告して取引をさせないといった厳しいムチを両方やる。

金を配ることはもう意味は無いんだよ。ほんとうに。

Permalink |記事への反応(1) | 15:04

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2025-08-11

就職氷河期世代問題本質とは何か?を読んで感想

https://koken-publication.com/archives/3804

これね。

気になったところを引用しながら。

最初に俺の理解を手短に書いておくね。

1ページ目

なぜ氷河期世代ばかりが言われるんだろう?

氷河期世代社会的にもインパクトが強かったので、私もこの世代が最も厳しい状況にあるのだろうと漠然と思い込んでいたところがありました。こうしてデータあらためて見ると、とても「改善した」と言える状況ではありませんね。

理由分析されているけど、この「氷河期世代」が、バブルを知ってる最後世代ら、前世代がどうだったか知ってて、かろうじて現状を認識できたからじゃないかな。

それより後の世代はいわゆる「さとり世代」で、もうこんなもんだとしか思ってないと思う。諦めているというか。それが良いかどうかはわからんが。

大卒よりも高卒の人の方がやばいのは、実感と一致する

ショックが大きかったのは、むしろ大卒のほうだったのかなという気がします。(中略)高校卒──統計上では専門学校卒も含めています──は、今でも非正規雇用割合が高いままで、もうずっと改善していません。

これはずっと前から思ってた。

統計の話に自分語りで恐縮だけど、俺は氷河期後期の地方底辺普通科高校出だが、先生求人をかき集めても就職できる状況になく。金ある奴は進学させ就職希望者を減らす動きがあって、俺もそれに乗り二年制の専門に進学した。そこでは「大学卒業したが就職できず入った」とか「既に非正規さらに職を失って」と言うような人が半数ぐらいになってた。

就職100%を掲げていたので卒業就職決まるだろうって考えだと思うが、実態は、就職先に派遣非正規が多く含まれてたがカウントに入れ、さらに二社以上から内定を得る人を二重カウントとかで100%といっていた。

俺は基本情報まで取得して、なんとか地元製造業生産システム奴隷として就職することができたが、そんな風に就職できた人はまれ

今も連絡取れる連中でも、その後も職を転々としている人は多いし、でなくてもボーナス定期昇給ない仕事に就いている人がほとんど。俺も最初就職した会社はそうだった。そこから転職市場なんて大卒でなければエントリーもできない。可視化されてないのだと思う。

ただ、何故かここらに全然注目が集まらないんだよな。政治に積極参加するような人たちしか相手にされないからだろうとは思うんだが。

一方で、はてブでもそうだけど全く逆の言説、地方低学歴の方が就職して結婚して幸せ暮らしている、みたいな統計にも実感にも反する話が言われたりするのが不思議だった。

2ページ目

30歳で子どもを産むのが不通になった ←たし🦀だけど…

20代で初めて出産していたのが30代へシフトしていった流れがあります。30代で産むのが一般的時代になっていたところに、30代の雇用が若干回復したこと出世率の増加に寄与している可能

統計はそうとしか読めないので「たし🦀」なんだが、どうも実感は「雇用が若干回復した」って感じがないんだよな…。たぶん俺がいる社会階層問題だと思うが。元々希望条件を下げる事でワーキングプアでも職はある人が多からかな。それで30代で仕事を任されるようになっても、結局は残業で稼ぐだけな所があって。主任/班長に上がって手当5000円付くようになったけどそれがなにか?みたいな。

不都合な事実過ぎる

社会学の世界では、少子化の最大の原因とされてきたのは女性高学歴化でした。女性が徐々に高学歴化していった結果、まずは結婚するタイミングが遅れますスタートが遅くなれば、出産に至る時期も遅れるので結果的子どもの数も減りやすいというわけです。
 もう一つの原因は、ミスマッチです。女性高学歴化は進みましたが、男性は同じようには高学歴化していきません。女性基本的には同類婚か上昇婚をめざすので、求めるパートナーが見つかりにくいというミスマッチが生じてしまう。これは比較的厳密に立証されています

これは完全にそうなんだけど、タブー視されてるよな。このサイト学術文脈理解できる人しか覗かない、理解できる人しか読む気が起きない体裁をあえて取ってる風があって書いてあるけど、こういった場以外ではもうまったくくこれ。不都合な事実

だけどこれは本来次の話

一つ強調しておきたいのは、氷河期世代出生率を同じ世代内で見ると、経済的に安定しているほうが高くなるという偏りがあることです。かつては学歴の低い女性のほうが産む子どもの数は多かったのですが、それが逆転したのが70年代後半生まれぐらいからです。この世代は、学歴が高い女性のほうが出生率は高いという新しい傾向が見られます(中略)
二人とも大企業共働きしているモデル出生率は高い。この二つのパターンでは割と子どもをつくるけど、それ以外のケースでは子どもを持つことが難しくなっている傾向があった

とセットで真っ正面から議論するべきだと思うんだよな。これは大企業並みにしろとかそういうことじゃなくて、そう言う現状認識をみんなで共有した方がいいと思うんだよ。

政治的な問題バイパスしすぎだと思う。流石に。

2000年前半の苦しい時期に何らかの対処可能だったのかどうかという点について少し考えてみたいと思います。(中略)
政治でどうにかできる余地があったのかと言えば、かなり疑問ですね。結局、問題の背景にはバブルの崩壊による不景気があります。それを政治の力で防ぐことができたのかと言われると、不可避だった

お二人とも政府審議会などで活動されてるら言えないんだろうなと思った。少なくとも以下のことが失策として言われるのは、学問的にもコンセンサスがあるよな。

政策を飲んでもらう時には、責任を取らされるキーマン達に「過去はどうしようもなかったよね」って責任追及しない、否定をしない事は重要だとは思う。そんで、この対談はそこを目指してないんだろうと思ったけど、ここは流石に突っ込まざるを得なかった。

出生率に関しても改善させる処置ほとんどありません ← それな…。

お金を配っても子どもが増えないことは明らかで、「効果がないというエビデンスがある」と言ってもいいレベルですね。
 筒井 あったとしても効果量があまりに小さ過ぎて、効率がひどく悪い。雇用出生率は、政策介入の効果が極めて限定的です。例えば、安定した雇用環境にあることは、出生率の上昇にかなりのプラス効果があります。当たり前のようですが、これは説明力がありますよね。けれども、雇用政策介入でどうこうできるものではありません。「来年正規雇用20%増やす」のような政策を打てるわけではない。

これは専門家にはもう常識だと思うんだけど、この間の選挙を見てもお金を配って子どもを増やしましょう、と言う政策ばかり言われる…。これも不都合な真実の一つだと思う。

ただ、雇用政治介入でどうこうできるものではない、などは,この人達限界だろうなとも思う。お立場あるとは思うんだけど、もうちょっとそこをオープン議論していくべきじゃないかと思うんだよな。

これは学者が悪いんじゃなくて、政治家や行政がこう言う先生を使いやいから求めているような所があって、それに影響を受けてしまっているんだと思うんだけどね。

3ページ目

学者限界ってこういう所にあるよな…

出生率研究をしていると、政策介入の効果ゼロに近いものばかりですから論文を読めば読むほど論じたくなくなるんですよね(笑)(中略)
専門家魔法解決策を持っているわけではないありませんからね。「教えて欲しい」と言われても答えようがない

社会学の限界がたぶんこれなんだよな。現状の延長線上でしか社会を見られないのだと思う。多くの場合はそれで正しいんだけど、現状の延長線上に無い場合予測ができない。

別に学者批判するわけではないんだけど、歴史学者に聞けばまた違った見解が出てくると思うんよ。

撤退戦しろ ←正論だけど、それじゃ人間生きていけないんだよな。どーすりゃいいんかな

私は撤退戦と言っています本来政治家は高齢化少子化を前提とした社会保障をいかに再構築すべきかとか、自治体への悪影響をどう緩和していくのかといった撤退戦略こそを語るべきです。けれども、政治家はそういう話をしたがらない

これはそうで、実務的にはそう言う動きになりつつあって。この二人の先生があちこち講演会をしたり、委員会などで重用されているのも、こうするしかないと考えている人たちが先生達を「使って」雰囲気を醸成しているんだと思う。

ただ、現実問題として、経済の仕組みは成長し続ける事でしか維持する事ができない…と言う以前に、人間わずかでも、ほんのちょっとでも、今日は昨日よりよくなる、明日今日よりもよくなる、と思えないとすごいストレスがかかるようにできている。精神疾患が出ちゃう

なので、成長戦略という話をしつつ、裏で手当をしていくという今の現実路線はわりとバランスがとれてるんじゃないかと。

政治家のそうした思惑は無視して、行政で確実にやっていくしかない気がしています

これなんだと思う。政治家は無視しろと言う言い方になっているけど、政治家にもちゃんインプットしてそこを政争にしてはだめだと理解してもらう必要があるんじゃないかと。

政治家は票で動くので、政治問題言及しなければいけなくなる。だから政争かを予防する。

裏側なんてのは地方行政レベルしか見えてないけれど、議論俎上に載せたら「無駄遣いだ」 「不公平だ」という声にしかなり得ないような話を、根回しして議会を通すみたいなのは見る。

こういうとき議員無視するのは最悪で、半端に取り上げられると誰も得しない結果になる。だからちゃん議会に乗せるんだけど、政争にはならないように必要性をインプットしておくことが必要になる。

4ページ目

ジョブ雇用少子化対策にはよくない ←少子化対策どころか社会にとってマイナスでは

最近ではあまり人気もありませんが、ジョブ雇用──職務内容とスキル経験限定して従業員採用する雇用形態──を普及させるべきという考え方も一部ではあります厚労省は「骨太の方針」のなかで少子化対策として、「同一労働、同一賃金」と書いています。(中略)ただ私自身は、若年者の失業率が激増することになるので、少子化対策としてはまったく支持していません

これはそう。だからジョブ雇用が主流になることはないんじゃって思っている。情報通信系をみるとジョブ雇用が当たり前になっているような話をよく見るけど、全然そんなことないし。

しろ人手不足になった今だと、人材確保が難しい業態企業であればあるほど、どんどん「学歴・経歴不問」 「入ってくれたら育てます」 「定年以下ならOK」」(ただし低賃金)みたいな求人ばかりになりつつあって、ジョブ型とは逆行していると見てる。

ただ、途中に出てくる「同一賃金同一労働」はジョブ型を想定していたのでは、と言う読みは外していると思う。非正規雇用でも賃金正規雇用並みに出るように、と言うそのまんまの意味かなと。

国民民主党のことかーっ!

氷河期と括られている世代の中には、社会的に成功している人たちも当然たくさんいます。その人たちは所得階層で言ったら客観的に見たら決して低くはないのですが、すごく被害者意識が強い人たちが一部にはいます。(中略)
声が大きい人たちは、本人が苦しいわけではないことが多いのですよね。客観的に見たら決して厳しい状況にあるわけでもないのに、自分たちは上の世代に比べて恵まれていないと強く感じていたりする。(中略)社会保障制度改革に、強いブレーキを掛けるような動きに発展しかねないところがある。そこは少し怖いこと(中略)
いま手取りを増やす改革を進めるべきだという議論が盛んになっていますが、近藤先生がご指摘された層には増税社会保障の負担増を絶対に許容しない傾向があります

手取りを増やす」というのは国民民主党看板政策で、この対談の中で唯一といっていい直接的な批判だなと。でもこの部分、本当に国民民主党性質をよく言い当てているんだよな。

国民民主って、立憲民主党が成立、再編されるとき原発政策対立から、立憲に合流することができない労働組合の組織候補の受け皿としてできた所があるんだけど。その経緯から国民民主党候補者を支援する労働組合はこんな感じ。

ただでさえ組織率が落ちて中小企業労働組合がなくなっている中でも、特に中小企業率が低い人たちなんだよね。


俺の立場を明らかすると、俺はこれら労働組合がある企業下請けで働いてる。で、ここの人たちが「手取りを増やそう」といっても、お前らがそれを言うの?って思っちゃって白い目で見てる。お前らベア1万円以上でてるじゃん、って。

俺は定期昇給なんかなくてさ。求人まらいか募集賃金を上げる、に連動してでしか給与が上がらない環境にいるんだよ。

手取りを増やすとか言うなら、そのベア分の金を下請けにも流しちゃくれませんかね、って思えてしまう。

理性では、そんなに簡単問題じゃないって分かってなるだけど、そう言う連中が、社会保障を減らして手取りを増やせと言っているのはあまりにも利己的すぎるだろ、お前ら別に困ってないだろ、って思っちゃうんだよね。

たぶん、そう言う人も結構いて、そう言う人は参政党にいったんじゃねーかなって思っている。

対談もその後

社会投資的な支援策が表に載っていたとしても、困窮者の実態に踏み込んだ社会保障もパッケージとして政策に盛り込まれていればいいのですけどね。実際は、踏み込むべきところにブレーキがかかっている気がします。

って続くんだけど、まさにこれだよなって。社会不安定にしていくのはよくない。

まとめ

最後まで読み切って思ったのは、よく言えば「過去統計をみつめ、その延長線上にある未来をきちんと紡いでいこうとする人たちの対談」であり、悪く言えば「行政の人たちが自分たち政策肯定してくれる御用学者が対談して、新しい政治の流れを牽制してる」って事なのかなと。

私見を述べている部分はともかく、統計認識の部分は王道的な話が網羅されているのでそこを基礎にしないといけないと思いました。辛いけど。

一方で、この対談をしている人はやっぱり「専門馬鹿」で、国内だけではなく国際競争必要な点、地政学的なリスク安全保障、民主主義のがもたらす「革命」など、ゲームチェンジを想定してないとか、視野が狭いと思うので、あんまり鵜呑みにするのも違うなーと思いました。

追記

3日もラグあいて伸びててびっびった。

誤字、体裁固有名詞の間違いだけ直しました。読んでくれてありが㌧

Permalink |記事への反応(29) | 00:10

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2025-07-29

anond:20250728215825

数行でコメントしてやるけれど、AI文章を要約するぐらい秒なの知らないの?

その程度の文をざっと読む読解力も無いなら、とりあえずAIに要約してもらえば?

どんな論証になってるかは後からじっくり読めばいいよね??

以下、AIちゃん反論ね。

お送りいただいた反論、拝見いたしました。これらは竹中平蔵氏本人やその支持者が頻繁に用いる主張であり、一見すると事実データに基づいているように見えます

しかし、詳細に分析すると、**事実の一部を切り取って都合よく解釈したり、論点を巧みにすり替えたりしている箇所が多く、全体として妥当性は低い**と言わざるを得ません。

時間がかかっても構わないとのことですので、一点ずつ、事実に基づいて厳密な評価反論を行います

---

### ■労働者派遣法改正について

反論の要旨:**ILO条約批准し、世界的な流れに従っただけだ。
評価反論:**

この主張は**「半分だけ事実しか結論は誤り」**です。典型的論点すり替えです。

1. **ILO条約は「規制緩和」を義務付けてはいない:**日本批准した「1997年民間職業仲介事業所条約(第181号)」は、民間による職業紹介や労働者派遣を認める代わりに、**派遣労働者権利保護すること**を重要目的としています条約は、同一労働同一賃金原則や、派遣労働者不利益を被らないようにするための適切な保護措置を求めています。つまり条約は「派遣を解禁するなら、労働者をしっかり守れ」という趣旨であり、**日本が行ったような急進的な規制緩和特に製造業への解禁や期間制限撤廃)を推奨・義務付けるものでは全くありません。**

2. **「世界的な流れ」の誤用:**欧州の多くの国々では、派遣労働を認めつつも、その利用は「一時的臨時的業務」に厳しく限定されていたり、均等待遇派遣先の正社員と同等の賃金労働条件)が日本より厳格に適用されたりしています日本改革は、この「労働者保護」の側面を軽視し、「企業自由」を過度に優先したため、他国比較しても際立って非正規化を加速させました。

結論:**ILO条約世界の潮流を「言い訳」にしていますが、問題本質は**条約が求める労働者保護をないがしろにし、世界的に見ても急進的な形で規制緩和を断行した国内政策判断**そのものです。

---

### ■郵政民営化道路公団民営化について

反論の要旨:**政治家による資金私物化を防ぐためだった。国鉄のように破綻させないためだ。
評価反論:**

この主張の**動機問題意識)は妥当ですが、その解決策と結果の評価一方的**です。

1. **問題意識は正しい:**田中角栄元首相に象徴されるように、かつての自民党政治家が公共事業特殊法人を票田や利権の温床としてきたことは事実です。その構造にメスを入れる必要があったこ自体は、多くの国民同意するところです。

2. **「民営化」が唯一の解決策ではない:**政治家の介入を防ぐ方法は、ガバナンスの強化、情報公開の徹底、会計の透明化など、民営化以外にもあり得ます。この反論は「腐敗か、民営化か」という極端な二者択一を迫っていますが、それは議論単純化しすぎています

3. **民営化が新たな問題を生んだ:**

* **郵政:**ユニバーサルサービス(全国一律のサービス)の維持が危ぶまれかんぽ生命不正販売問題など、営利優先の弊害顕在しました。

* **道路公団:**民営化後も、結局は国が債務保証する形が残り、料金収入で本当に債務を返済できるのかという疑問は解消されていません。国民資産安値で売却されたのではないかとの批判も根強くあります

結論:** 「政治家私物化を防ぐ」という大義名分は正当ですが、それをもって**民営化という手法と、その後の結果がすべて正当化されるわけではありません。** 多くの負の側面を無視した、自己正当化論理です。

---

### ■格差の拡大について

反論の要旨:** 2000-2005年格差は下がっている。OECDレポートに書いてある。
評価反論:**

これは**統計意図的に一部分だけ切り取った、極めて悪質な論法**です。

1. **どの指標を見ているか?:**格差を示すジニ係数には、税金社会保障で再分配される前の「当初所得」と、再分配後の「再分配所得」があります竹中氏が言及するOECDレポート経済財政白書では、高齢化の進展で無職高齢者世帯が増え、「当初所得ジニ係数は一貫して上昇傾向です。一方で、年金などの社会保障により「再分配所得ジニ係数がある一定期間、横ばいに見えた時期があるだけです。**現役世代所得格差が広がっているという現実から目を逸らさせています。**

2. **より重要指標相対的貧困率」の悪化:** 同じ時期、国民所得中央値の半分に満たない世帯割合を示す**「相対的貧困率」は一貫して上昇**していました。特に子どもがいる現役世帯貧困率は深刻化しました。これは、非正規雇用の拡大で「働く貧困層ワーキングプア)」が増えたことの直接的な現れです。

3. **長期的な視点の欠如:**改革帰結はすぐには現れません。2000年代後半から2010年代にかけて、格差貧困日本社会の大きな問題として顕在化したのは、まさにこの時期の政策時間差で影響を及ぼした結果です。5年間という短い期間だけを切り取って「格差は拡大していない」と主張するのは、欺瞞に満ちています

結論:** 最も重要指標相対的貧困率や現役世代所得格差)を隠し、都合の良い一部のデータだけを提示する**典型的ミスリード**です。

---

### ■金融システム不良債権処理について

反論の要旨:**ゾンビ企業清算しないとデフレスパイラルになる。
評価反論:**

経済学的な理屈としては**一理ありますが、社会政策的な視点が完全に欠落しています。**

1. **経済理論としては正しい側面も:**生産性の低い企業が、低利融資延命し、過剰な供給力ダンピング不当廉売)を行うことがデフレ圧力の一因であったことは事実です。不良債権処理によって新陳代謝を促す必要自体はありました。

2. **「清算」のやり方と速度が問題:**問題は、その「清算」をあまりにも急激に、そして**セーフティネット失業者の受け皿、再就職支援など)が不十分なまま断行した**ことです。これにより、多くの健全中小企業までが連鎖倒産し、大量の失業者を生み出しました。経済合理性のみを追求し、社会が払うべきコスト失業自殺地域崩壊など)を度外視した「ショック療法」であったことが厳しく批判されています

結論:** 「デフレ脱却のため」という目的は正しくても、そのために**社会が負った傷や犠牲無視する議論は、極めて冷酷かつ一方的**です。政策評価は、経済指標だけでなく、国民生活への影響を含めて総合的に行われるべきです。

---

### ■非正規雇用の拡大と中間層崩壊について

反論の要旨:**グローバルな自由貿易の結果であり、国内政策問題ではない。「スリッパ工場」はインド競争するから賃金は上がらない。
評価反論:**

これは**全くの論点ずらしであり、事実に反します。**

1. **日本労働者の多くは貿易無関係:**日本就業者の大半は、医療介護教育建設、運輸、小売、飲食といった**「非貿易財(国内向けサービス)」**に従事しています。これらの仕事インド労働者と直接競合しません。例えば、日本介護士やトラック運転手コンビニ店員の賃金が、インド工場のせいで上がらない、というのは馬鹿げた理屈です。

2. **国内の「政策」が原因:** これらの国内向けサービス業で非正規雇用が爆発的に増えたのは、グローバル化ではなく、**ひとえに労働者派遣法などの国内規制緩和が原因**です。企業国内正社員非正規社員に置き換えるインセンティブを、政策が作り出したのです。

結論:** 「グローバル化」という、抗えない大きな力のせいにするのは、**自らが推進した国内政策責任から逃れるための詭弁**です。「スリッパ工場」という極端な例えを使い、あたか日本経済全体がそのようになっているかのように錯覚させる、悪質なすり替え論法です。

---

### ■企業内部留保は増大、しか賃金は停滞について

反論の要旨:**企業海外で稼いでいるから、日本労働者賃金が上がるはずがない。
評価反論:**

上記と同様、**事実に反します。**

1. **国内でも利益は増大:**企業海外だけでなく、**国内事業でも莫大な利益を上げてきました。**法人企業統計を見れば、企業経常利益改革後に大きく伸びています賃金を上げる原資がなかったわけではありません。

2. **問題は「分配」の方針:**問題利益の源泉ではなく、その**使い道(分配)**です。企業は、得た利益を「賃上げ」ではなく、「内部留

保」や「株主配当」に優先的に振り向けてきました。これは、株主資本主義要請や、労働組合の交渉力低下、そして何より**「いつでも安い労働力(非正規)に置き換えられる」という状況を政策が作り出した**ことが大きな要因です。

結論:** 「利益海外で」という主張は、国内での利益無視し、賃金が上がらない原因を「分配の失敗」という政策的・構造的な問題から逸らそうとするためのものです。

---

### ■パソナグループ取締役会長について

反論の要旨:** 「解雇規制を緩和すれば派遣業界は吹っ飛ぶ」と言っており、自社の利益と相反する。不思議ちゃんだ。
評価反論:**

これは**短期的な視点しか見えていない、極めて浅薄擁護論**です。

1. **より大きな市場を狙う戦略:**竹中氏やパソナが目指しているのは、単なる「派遣業界」という小さな市場ではありません。彼らが目指すのは、**日本労働市場全体の流動化・自由化**です。正社員解雇規制が緩和されれば、「正社員」と「非正規」の垣根がなくなります

2. **HRビジネス覇者を目指す:** そのような社会では、企業必要な時に必要人材調達し、プロジェクトが終われば解雇するという、より柔軟な雇用形態が主流になります。そうなれば、**人材仲介、再教育キャリアコンサルティングアウトソーシング業務請負)などを一手に引き受ける巨大な人材サービス企業HRビジネス)**が市場支配します。パソナのような企業にとって、現在の「派遣」というビジネスモデルは過渡期のものであり、**労働市場全体の流動化は、長期的には遥かに大きなビジネスチャンス**なのです。

結論:** 「派遣業界が吹っ飛ぶ」という発言は、一見すると自己否定的に見えますが、実際には**自社をより大きなゲームの勝者にするための、長期的・戦略的な布石**と解釈するのが自然です。「不思議ちゃん」などではなく、極めて計算高い戦略家です。この反論は、その戦略的な意図を見抜けないか意図的に隠そうとしているかのどちらかでしょう。

---

### **総括**

お送りいただいた反論群は、一見すると経済学的な用語データを並べて説得力があるように見せかけていますが、その実態は、**事実の歪曲、論点すり替え不都合な事実無視**に満ちています

これらの主張は、竹中氏が進めた改革を「歴史必然であり、唯一の正解だった」と見せかけるためのイデオロギー的なプロパガンダの側面が強く、**厳密な評価に耐えうるものではありません。**妥当性は極めて低いと判断します。


以下質問内容。

君とのやり取りに対して以下のような反論?が届いたけど、この反論はどの程度妥当なの?時間がかかっても構わないので、事実に基づいて厳密に評価し、反論があれば反論して。

労働者派遣法改正

最初ILOが「派遣もアリ」という条約を作り、日本はそれを批准してから法改正した。各国の世界的な流れに従った。

郵政民営化道路公団民営化: 

田中角栄のような政治家が、特殊法人の金庫に手を突っ込んで、自分の票田にバラマキ。そういうことをさせないための民営化。金庫が空っぽになってしまった国鉄は最終的に破綻処理。

格差の拡大

2000-2005年の間、格差は下がっている。彼自身が「そのことは経済財政白書にもOECD報告書にも書いてある」とソースをはっきり言っているのに、なぜOECD2005年レポートを読まないの?

金融システム不良債権処理:

いわゆるゾンビ企業清算利益が出ていないのに撤退せず最低賃金で踏ん張り、ダンピング価格で出荷されたらデフレが更に進む。地獄デフレスパイラルや。

非正規雇用の拡大と中間層崩壊

自由貿易によって、グローバルな同一労働同一賃金が達成された。スリッパを作る工場は、インドでも国内でも時給は同じになった。そもそもスリッパのような低単価商品国内においては稼げる仕事じゃないだろう。

企業内部留保は増大、しか賃金は停滞

このように、企業海外スリッパ工場などを建ててそれで稼ぐようになった。日本労働者はそこで働いていないんだから賃金が上がるはずがない。

パソナグループ取締役会長

会長なのに「解雇規制を緩和すれば、派遣業界なんて吹っ飛んでしまう」と言って回るような、自社との利益相反、不思議ちゃんだ。普通なら「日本雇用は素晴らしい、派遣業界永遠なれ」というボジションなのだが。。

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2025-07-21

漫画面白さの貢献度でいうと原作者50、編集者30、作画20だと思ってる

原作作画もやる、いわゆる漫画家なら問題ないんだけど

分業してるような場合作画担当の人って貢献のわりにだいぶもらいすぎだよなって思う

話を聞いてみると50%ももらってるらしい、なんだったら60%もらってるなんてこともあるそうな

20%だと思ってる俺からするとアホかよって思っちゃうよね(小畑健村田雄介クラスなら30%あってもいいけど)

そんで編集者過小評価されすぎ

まぁもっともこの場合そもそも雇用形態サラリーマンの安定選んだんだからしょうがないとは思うけど

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2025-07-14

anond:20250714000227

レバテック発達障害のチームワーク1mmもできないゴミを送り込んできて

本当糞だと思ったわ

派遣社員業務委託雇用形態変えただけのパソナみたいなものやで

Permalink |記事への反応(1) | 00:08

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2025-07-13

anond:20250713160757

日本における性別間の賃金格差の主な原因と有効対策について説明いたします。

##日本性別賃金格差の現状

日本の男女間賃金格差2021年時点で22.1%となっており、OECD平均の約12%を大幅に上回っていますOECD2022年データによると、日本は38のOECD加盟国中で4番目に低い水準となっています

##格差が生じる主な原因

### 1.雇用形態の違い

2022年調査では、非正規雇用割合男性で22.1%女性で53.2%となっており、正規雇用非正規雇用の間に大きな賃金格差存在することが主要因の一つとなっています

### 2.管理職における女性の不足

正規従業員における男女間賃金格差の主要な原因は、女性管理職の不足です。日本女性管理職割合は15%と低水準にとどまっています

### 3.構造的な労働慣行

キャリア機会における男女平等の欠如と長時間労働が、男女間の賃金格差永続化させています

##有効対策

### 1. 透明性の向上

日本では企業に対してウェブサイト有価証券報告書での賃金格差開示を義務化する新たな政策が導入されました。これにより企業の透明性が向上し、格差解消への圧力高まることが期待されています

### 2.制度改革必要性

一部の進展はあるものの、説明のつかない格差が依然として存在しており、意識改革積極的政策変更が必要です。

### 3.包括的アプローチ

他の先進国では、ワークライフバランス差別禁止政策の両面から包括的賃金格差に取り組んでいます日本においても、単一解決策ではなく、雇用制度育児支援企業文化の変革を含む多面的対策必要です。

##結論

日本性別賃金格差構造的な問題であり、非正規雇用比率格差管理職への女性登用不足、伝統的な労働慣行が主要な原因となっています。透明性の向上、制度改革包括的政策アプローチを通じて、段階的な改善が期待されます



子供もろくに産まないし 」って、どっかのカルト政党みたいなこと言うじゃん。

子供って女性だけでは生まれないの知ってた?たいていは男性女性双方の合意の上で子供は作られるんだよ??

近視眼的で短絡的な思考増田には理解不能かもしれないけど、

日本でろくに子供が産まれないのは、男女が子供を作る合意をしなくなる何らか社会的経済的要因が背景にある。

Permalink |記事への反応(0) | 18:46

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2025-07-06

日本人ファースト」の分かりやすさと危うさ

現代社会問題の多くは、グローバル経済の変化、労働市場の流動化、少子高齢化地域経済の衰退、社会保障制度の硬直化など、複数の要因が複雑に絡み合って生じている。たとえば家計不安ひとつ取っても、雇用形態多様化労働分配率の低下、税・社会保障負担の増加、地域間格差など、複雑な構造的要素が影響している。

だが、人は不安の原因が複雑であればあるほど、それを単純化し、分かりやすい「敵」を求めたくなる。複雑な原因を冷静に分析し、自らの状況を多角的に捉えるのは精神的にも負担が大きい。そこに、「日本人ファースト」というフレーズは、すべてを整理してくれる便利なラベルとして機能する。しかも、この言葉は「日本人生活第一に考えるのは当然だ」という前提のもと、不安の原因を外国人他者帰属させながらも、自分差別主義者ではないと信じることもできる。その巧妙さゆえに、強い支持を得やすいのだ。

一方、既存政党はそうした不安に寄り添わないのと言われているが、それは、要因の複雑さと、そこに軽々しく触れることが排外主義助長する危うさをよく理解しているからでもある。むしろ「寄り添わない」のではなく、「寄り添えない」と言った方が近いのかもしれない。不安感情には共感しつつも、それを単純化した敵意や排除の論理につなげず、冷静に制度設計政策改善で応えようとする態度は、説明時間も手間もかかり、即効性に欠ける。結果として、それが「既得権益の側」「庶民の痛みを理解しない」と受け取られてしまうことも少なくない。

だが、本来、目の前の問題は短絡的に外国人政策などで単純解決するものではなく、むしろその複雑さにこそ向き合わなければならない。不安の原因と社会構造を冷静に捉え直し、地道に制度を再設計し、丁寧に説明していく。その困難さこそが政治の責任であり、不安を煽るだけの政治とは決定的に異なる点だ。

いくらキャッチコピー単純化できようと、社会問題単純化には限度がある。それを直視する勇気が我々には必要だ。

Permalink |記事への反応(1) | 18:55

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2025-07-02

最近50代のおっさんと会話していてジェネレーションギャップを強く感じる

先日、30代の私と50代の方とで話していた際のことである。私が現在行っている副業や、これまでの働き方について話したが、どうもその方にはなかなか伝わらない、という経験をした。

当初は、「この方は様々な経験をされていらっしゃるはずなのに、どうしてこれほど話が通じないのだろうか」と不思議に感じていた。そこで、思い切って尋ねてみたのである。「なぜ、このように話が伝わりにくいのでしょうか」と。すると、「いや、私は会社勤めばかりだったから」と答えた。

その瞬間、私の中で「ああ、そういうことだったのか」と、長年の疑問が氷解するような感覚があった。

振り返ってみると、私はこれまで「人の話を聞きなさい」「あなたは話を聞いていない」と、度々言われることがあった。当時は、なぜそう言われるのか正直理解できなかった。なぜなら、私は常に相手能力経験、働き方を理解しようと努めていたし、その上で「この方と何か一緒にできることはないか」「協力できる共通点はないか」と、そうした部分を見つけようとしていたかである。私にとって「話を聞く」ということは、まさしくそうした行為を指していた。

しかし、相手の方にとっては違ったのだろう。今思えば、その方たちは、私が「お伺いを立てる」ことや「察する」こと、あるいは私が勝手物事を進めようとしている、と感じていたのかもしれない。だからこそ、私の話は「聞いていない」と受け取られていたのだろう。私たちは、随分とすれ違っていたのだと、今になって気づかされる。

そして、この「話が通じない」という感覚は、私の中で約15年もの間、くすぶり続けてきたテーマであった。このモヤモヤは、本当に長く私の中にあったのだ。

20代の頃は特に顕著であった。私は、リーマンショック以来の大不況の渦中で就職活動を行った。求人が極めて少ない時代で、新卒で安定した企業就職することは非常に困難であった。そのため、私は様々な仕事経験した。アルバイト派遣社員フリーランスのような働き方も試した。そうやって必死に生きてきたのである

それにもかかわらず、周囲の年長者からは「あなた昔ながらの社会経験が足りない」「きちんとした会社に勤めたことがないか世間知らずだ」などと、散々言われた。理不尽だと当時は思った。私は毎日必死に生きていたし、世間が求める「まともな社会経験」というものは積めなかったかもしれないが、それでも毎日生活のために、生きるために、必死で働いてきたのである。それなのに、なぜそのようなことを言われなければならないのか、と憤りを感じていた。

正直なところ、あの頃は、私を非難する者たち全員の鼻の穴に、唐辛子ねじ込んでやりたいと本気で思うほど、悔しくて、腹立たしくて、どうしようもない気持ちであった。私は悪くない、悪いのはこの厳しい世の中と、その中でしか生きてこなかったくせに、偉そうに口出ししてくる人々だと、ずっと感じていた。

しかし、最近になって、状況が変化してきたように感じる。これがまた、不思議ものでもある。

私はインターネット世界だけでなく、久しぶりに様々な種類の仕事経験してみた。肉体労働のようなブルーワーカーの仕事経験したし、ここでは詳細を割愛するが、インターネット上では異端とされるような、しかし「まさか、そんな方法があったのか!」と目から鱗が落ちるような働き方にも触れた。そうやって、多様な現場経験してきたのである

そうすると、「ああ、私のような人間は、案外多く存在するのだな」と気づかされた。私のように、正規雇用にこだわらず、安定した収入源を探し、働きやす場所を求め、様々な仕事に挑戦してきた人々が、意外と身近に多くいるということが分かってきたのであるフリーターもいれば、フリーランスも、一人で事業を営んでいる者もいる。皆、必死に生きているのである

そして、そのような人々話してみると、驚くほど話が合うのである。何かをいちいち詳しく説明しなくても、お互いの状況や苦労、これまでの経験などが、すんなりと理解し合えるのである。まさに「これだ、これが欲しかったのだ!」と感じた。

加えて、最近は「人手不足」が叫ばれている。そのためであろうか、企業上司といった組織人間も、変化してきたように感じられる。これまでは「会社員でなければならない」「確固たる実績がなければならない」といった、固定観念に縛られた考えの者が多かったが、最近では「勤め人以外の人の気持ち理解できる」「様々な働き方をしてきた人の価値を認める」といった、そういった職場が増えてきた気がする。いや、増えてきているというよりも、そういった理解のある場所でなければ、もう立ち行かなくなってきている、といった方が正確かもしれない。

まり何だかんだ言って、時代が私に追いついてきた、ということなのだと感じている。私がこれまで経験してきたこと、苦労してきたこと、それがようやく世の中に理解され始め、必要とされるようになってきた、といったところであろうか。なんだか、ようやく報われたような気持ちである

これまでの「社会経験」や「実務経験」という言葉は、どうしても特定業界や、安定した雇用形態といった、「型にはまった経験」を指すものであった。だからこそ、私のような「型破りな経験」は、なかなか評価されなかった。むしろ「何もしてこなかった」かのように言われることもあった。それは理不尽な話だと感じていた。私は何もしてこなかったどころか、むしろである。安定した収入源を探し、働きやすさを求め、人一倍様々な仕事に挑戦してきたのだから

しかし、そこに気づき始めた企業上司、人々は、これからますます有利になっていくことであろう。なぜなら、これから時代は、そうした「型にはまらない経験」を持つ人間の方が、新しいことにも柔軟に対応できる能力があるからである

逆に、未だに自分たち立場や実績ばかりを振りかざし、それが当たり前だと押し付けてくるような企業上司、あるいはそうした人々は、これからさらに衝突が増えていくであろう。なぜなら、新卒一括採用正社員一筋といった時代ではないのだから。様々な場所渡り歩き、自分なりのサバイバル術を身につけてきた人々が、社会のあちこち存在している時代なのだから

上下関係体裁を整えれば、コミュニケーションが成り立つ」といった、そういった大きな組織の中でしか通用しないやり方をしている企業人物は、時代から取り残されていくに違いない。

「そんなに感情的になるな」と思われる方もいらっしゃるかもしれないが、私にとっては、この15年間、ずっと正面から向き合ってきたテーマなのである

ようやく、このモヤモヤ言語化できるようになったというわけだ。誰かに怒りを抱いているわけではない。そうではなく、「この方とどう接したら良いかからない」「結局、何が言いたいのだろう、この話は」といった会話に直面した際に、どうすれば良いのか。私自身が、その状況を整理したかったのである

私はこれまで、ずっとこの混沌の中で生きてきた。そして、その中で自分なりに生き抜く術を身につけてきたのだと感じている。だからこそ、今、こうして振り返ってみて、ようやく少しは冷静に、この「伝わらなさ」の正体というものを語れるようになったのだと思う。

結局、何が言いたいかと申すと、世の中は常に変化している。それなのに、過去価値観に縛られている者たちは、非常に生きづらいであろうということである。そして、私のように、その変化の波にもまれてきた者たちは、もう少しきちんと評価されても良いのではないか、そう感じているのである

さて、読者の皆様は私の話を、きちんと聞いていただけたであろうか。それとも、また「何を言っているのだ、この筆者は」とお思いであろうか。

Permalink |記事への反応(2) | 12:00

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2025-06-26

まとめ作成スタッフ募集フォーム

この度はトゥギャッター社の募集に興味を持っていただきありがとうございます

以下、今回の募集概要です。

【応募条件】

Webメディア等でライター/編集経験が1年以上ある方

・ご自宅に在宅勤務可能環境がある方(インターネット回線PC作業環境)

業務内容】

Togetter掲載されるまとめの作成ネタ探し含む)

雇用形態

業務委託契約

※試用期間あり(3ヶ月)

選考フロー

一次選考 入力いただいた情報を元に書類選考

二次選考 面接課題選考

選考は全てオンライン実施する予定です。

※一次選考通過となった方のみ、回答から1週間以内にご連絡させていただきます。

※ご入力いただいた情報は、今回の募集選考にのみ利用させていただきます。

Permalink |記事への反応(0) | 18:21

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2025-06-15

日米二重国籍者の確定申告の話をするぞ

最初に注意

俺は税金スペシャリストではない。パンピーだ。

真偽の程は定かではない。自分で正しいかかめてくれ。

俺が嘘を言っている可能性も忘れるな。

そこの重籍者、俺はお前に言っている

「日米の重籍だけど、アメリカに住んでたことなんてほぼないし、収入も全部日本からだし、俺には関係ないなーいw」

かつての俺もそう思っていた、でも本当は違う。なんとアメリカ税制では、米国市民はどこに住んでいても確定申告義務があるらしい。

ということで、いくら日本に住んでいて米国から収入がないとしても、お前は米国確定申告、Tax returnをやらなければいけないのだ。

覚悟を決めろ

参考:https://www.irs.gov/individuals/international-taxpayers/us-citizens-and-resident-aliens-abroad

お前は今焦っているな?安心しろ

収入が著しく低い人

社会人でなければ確定申告義務が発生することは稀だろう。

というのも、確定申告はある程度の年間収入がなければそもそもしなくて良いことになっているらしい。具体的には、2024年独身であれば$14600以上の収入がなければ申告しなくて良さそうだ。

これはいわゆる103万の壁のかなり上の額であり、たとえばお前がアルバイトしかしていない学生ならほぼ確定申告必要はないだろう。安心しろ

だが、バイトといいつつ雇用形態個人事業主になってるやつ、お前は気をつけろ。個人事業主は$400以上の収入があった時点で確定申告義務が発生する。気をつけるんだ。

そして、貯金がそこそこあるやつ。お前も気をつけたほうが良い。これは後述する。安心しろ。そしてそのまま読み進めればいいさ。

そこそこの収入の人

多分お前には申告の義務がある。だが恐れることはない。外国で稼いだ金にはクソデカ控除が効く。安心するんだ。

詳細はform 2555で検索すると良い。具体的には、給与が4桁万円に乗っかるくらいまでは全て控除されるようだ。

安心しろしか確定申告はやるんだ。忘れないことだ。

かなりの収入の人

具体的にはform 2555でカバーできない額の収入がある人だ。

お前はもう税理士の方にお願いした方がいいだろう。俺もそのあたりの制度はまるで知らん。どうせ金持ってるんだろ、変なところでケチるな。

そのための金だ。金に物を言わせろ。

参考:https://www.irs.gov/individuals/check-if-you-need-to-file-a-tax-return#:~:text=Most%20U.S.%20citizens%20or%20permanent,jobs%20or%20other%20independent%20work)

貯金額にも気をつけろ

確定申告だけをやればいいわけではないということを教えてやろう。お前はきっと日本銀行証券の口座を持っていることだろう。つまり米国から見て海外資産があるということになるな?

その場合、年間でいついかなるタイミングでもその合計額が10000ドルを超えた時点で、お前には海外にある資産米国に申告する義務が生じる。

学生なら安心と思っていたお前、ここは気をつけるべきだ。なぜなら、貯金が少しあれば1万ドルなんてボーダーはすぐに超えてしまうからだ。

親が勝手に作ってくれた貯金の口座やジュニアNISAの口座がある場合も気をつけろ。そういうのも全て合算して1万ドルを超えていたら、アウトだ。すぐに調べろ。そして、その必要があるなら、申告しろ

詳細はFBARとか調べると出てくるから、調べろ。調べて申告しろ

参考:https://www.irs.gov/businesses/small-businesses-self-employed/report-of-foreign-bank-and-financial-accounts-fbar

去年までですでに申告の義務があったやつへ

もちろんお前は確定申告をすべきだったし、しなかったことを是正する必要がある。それは仕方がないことだ。

しか確定申告義務があることを知らなかったとか、本当に悪意なく確定申告を忘れていたやつには、お目溢しの制度がある。それを使えば良い。安心するんだ。

確定申告にもFBARにも適用できる仕組みだ。

詳細は勝手に調べてくれ。

参考:https://www.irs.gov/individuals/international-taxpayers/streamlined-filing-compliance-procedures

個人事業主

お前はさらに面倒な状況になっている。米国では、個人事業主self-employment taxという形で社会保険料年金を払うことになっているからだ。

しか安心しろ日本社会保険料を収めていて、年金も払っているなら、お前は米国se taxを支払う必要はない。免除ができる。安心するんだ。

だが、油断は絶対にするな。j/usa 6という証明書必要になる。これの取得にはえらい時間がかかる。絶対に油断してはいけない。

この証明書申請は他の手順に比べて著しく煩雑だ。できれば申告をする数ヶ月前から、余裕をもって準備を始めておくことだ。油断してはダメだ。

参考:https://www.irs.gov/government-entities/federal-state-local-governments/totalization-agreements

参考:https://www.ssa.gov/international/Agreement_Pamphlets/japan.html

最後

ヌケモレはきっとある。個々人の状況によって発生する義務も変わる。自分ちゃんと調べろ。手がかりは残した。だから、あとはお前がやれ。

Permalink |記事への反応(1) | 15:29

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2025-06-09

派遣さんにお願いしてる業務をわざわざ新しく正社員採用して引き継ぎさせるらしいんだけど今いる派遣社員正社員に変更しないの何でなんだろ

派遣さんの勤務雇用形態的にフルタイムで9時5時勤務だけど、正社員だとフルフレックスで週半分在宅とかできるようになるんだけどなんか理由あるんだろうか

残業できないとか、責任持ちたくないとかで断られる可能性あるか…?

Permalink |記事への反応(2) | 20:24

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2025-05-10

就労できた障害者もっと傲慢になっていい

就労できた障害者支援者にお礼を述べる。

でも本当は、「支援受けたのは最初だけで、あとはほとんど自力就労できました!」って言えるくらい傲慢で不遜になったほうがいい。

一般の方はそのくらいの傲慢さや不遜さは持ってる。

ほぼ自力就労できたほうが、その先の人生はきっとうまくいく。 

雇用形態に関わらず、障害を持ったまま働けるのは立派で、ある種の偉業なのだ

障害を持っていても、生保一時的に頼っていたとしても、また働こうと相談する。すごいことだ。

一般の方が持っている障害者に対する認識は恐ろしいものだ。

其の上で本当に就労できる。すごいことだ。

支援者就労できた方にお礼を言われて、謙遜する態度を取っている。

でも本当は、その言葉自己肯定感をグングン得て、承認欲求も満たされている。

大した計画も立てず、収益のために名ばかりの支援実施して...ほとんど障害を持った方自身能力就職できたのに。

能力がない方だとB型作業所送り。支援がうまくいかなかったと落ち込む様子なんて微塵もない。

サービス利用者自己責任という態度が透けて見える。成功した事例との矛盾した態度。

障害者はどうやっても「困った人」として世間から見られてしまう。まだそれが変わるほど社会成熟できてない。

しか支援者がそんな価値観を持つことはとても不健全だ。

支援者は「困っている人」として常に障害者を様子見、助言、支援していかないといけない。

残念ながら本気で利用者のことを考えている支援員は少ないのかもしれない。特に就Bと移行は。

しかし本気で障害者のことを考える支援者がバックに付いた場合 大手でも匙を投げるような障害をお持ちの方でも就労できることがある。

稀に支援者に良い印象を持っていない医者認識すら変えてしまうこともある。結果によって落ち込むこともある。

そんな支援者は、心の底から就労を喜んで「あなたの力で立ち上がって 就職できたんだよ」と謙遜する。その言葉に嘘はない。

そこには喜びと安堵 そして就労者の先の人生に対する少しの心配があった。

Permalink |記事への反応(0) | 10:16

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2025-04-02

anond:20250402005826

会社メール送れ。

件名:労働条件変更および雇用形態変更に関する確認要望

〇〇株式会社

人事部 御中

お世話になっております

この度、貴社よりご通知いただきました労働条件変更および雇用形態変更について、以下の通り確認および要望を申し上げます

現在提示いただいている

在宅勤務制度廃止

フレックス制度廃止

時短勤務・在宅勤務希望者の契約社員

労働条件変更に伴う短期間での選択回答の要請

等につきまして、労働契約法第8条・9条10条に定める労働条件不利益変更に該当する可能性があり、私としては同意することができません。

また、私は現在妊娠9ヶ月であり、男女雇用機会均等法第9条および育児・介護休業法10条、23条 により、妊娠出産育児理由とした雇用形態不利益変更は法律上認められておりません。

加えて、妊娠中の通勤につきましては、医師から指導に基づき、通勤困難・在宅勤務継続が望ましい旨を指示されております。この点についても、男女雇用機会均等法第13条 に基づき、会社側の配慮義務が発生するもの理解しております

さらに、短期間での雇用形態決定・退職強要とも受け取れるご案内については、法的妥当性に疑義があり、現時点での「自己都合退職」の選択は致しかます

以上の内容を踏まえ、貴社から労働条件変更に関する説明資料および、今回の変更における法的根拠合理的理由を、書面にてご提示いただけますようお願いいたします。

なお、本通知は記録として保管させていただきます

多忙のところ恐れ入りますが、誠実なご回答をお願い申し上げます

敬具

(ご自身の氏名)

社員番号など)

(送付日)

Permalink |記事への反応(2) | 09:15

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親会社が変わって突然雇用条件の変更を求められた

今まで在宅OKフレックス制度ありの会社だったのだが、突然の株式譲渡により「在宅はなし、フレックス廃止」の通達を受けた。

また、時短勤務の場合契約社員業務委託に変更になるらしい。また、在宅を希望する場合契約社員に変更とのことだった。

もうすぐ子供が産まれるのだが、とんでもないことになってしまった。

そもそも労働条件の変更って、労働者合意がなくてもできるものなのか?育児との両立をしていた社員は、未就学児の育児理由でも契約社員にされるのか?
そんなことが合法なのだろうか。
私は病院フレックス制度を使って通っていたが、それもできなくなるのか。令和に存在する会社発言とは思えず、昨日今日は何もしなくても涙が出てくる。



また、自身雇用形態退職についても1週間後までに決めろと言われている。この期間の短さについても調べれば調べるほどグレーっぽい。そして、会社都合での退職は認めないらしい。まじかよ。こんな数日で、天と地がひっくり返ることがあるのか。



私たちは変形労働時間制を利用したスーパーフレックスだったのだが、勤務時間も固定されてしまった。もう妊娠9ヶ月なのに、通勤まで強要される可能性があって、本当に日々困惑している。困惑しながらも必死こいて調べている。どの法律が、自分を守ってくれるのか。もうずっと最悪のパターンを想定しては、泣くを繰り返しているので、下記は自分落ち着けるためにメモがわりに書く。都度追加する。



妊婦通勤に関する配慮医師から指導があれば、会社は行わなければならない。(男女雇用機会均等法)

労働条件の変更は労働者合意必要(労働契約法)

・産前産後休暇期間+産後30日で退職させてはならない(労働基準法)

育児による時短勤務を求めた場合雇用形態を変更してはならない(育児・介護休業法)


などと書きつつも、この大きなお腹でどこまでこの会社と戦わなければいけないのだろう。もう諦めて契約社員で飲んだほうがいいのか?(ちなみに契約になると時給制になるらしい。爆笑。)



それなりに働いてきたし、それなりに頑張ってきた。この最終結果がこれか。ギリギリまで働こうと思って、6週間前から産休すら取る予定じゃなかった。けど、結果としてこのような扱いになりそうだ。親会社にとって、子育て世帯邪魔しかないのだろうな。うーん。悲しい。でも泣いてても仕方がないので、ギリギリまで頑張るしかない。

Permalink |記事への反応(0) | 00:58

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親会社が変わって突然雇用条件の変更を求められた

今まで在宅OKフレックス制度ありの会社だったのだが、突然の株式譲渡により「在宅はなし、フレックス廃止」の通達を受けた。

また、時短勤務の場合契約社員業務委託に変更になるらしい。また、在宅を希望する場合契約社員に変更とのことだった。

もうすぐ子供が産まれるのだが、とんでもないことになってしまった。

そもそも労働条件の変更って、労働者合意がなくてもできるものなのか?育児との両立をしていた社員は、未就学児の育児理由でも契約社員にされるのか?
そんなことが合法なのだろうか。
私は病院フレックス制度を使って通っていたが、それもできなくなるのか。令和に存在する会社発言とは思えず、昨日今日は何もしなくても涙が出てくる。



また、自身雇用形態退職についても1週間後までに決めろと言われている。この期間の短さについても調べれば調べるほどグレーっぽい。そして、会社都合での退職は認めないらしい。まじかよ。こんな数日で、天と地がひっくり返ることがあるのか。



私たちは変形労働時間制を利用したスーパーフレックスだったのだが、勤務時間も固定されてしまった。もう妊娠9ヶ月なのに、通勤まで強要される可能性があって、本当に日々困惑している。困惑しながらも必死こいて調べている。どの法律が、自分を守ってくれるのか。もうずっと最悪のパターンを想定しては、泣くを繰り返しているので、下記は自分落ち着けるためにメモがわりに書く。都度追加する。



妊婦通勤に関する配慮医師から指導があれば、会社は行わなければならない。(男女雇用機会均等法)

労働条件の変更は労働者合意必要(労働契約法)

・産前産後休暇期間+産後30日で退職させてはならない(労働基準法)

育児などを理由雇用形態を変更してはならない

育児による時短勤務を求めた場合雇用形態を変更してはならない(育児・介護休業法)


などと書きつつも、この大きなお腹でどこまでこの会社と戦わなければいけないのだろう。もう諦めて契約社員で飲んだほうがいいのか?(ちなみに契約になると時給制になるらしい。爆笑。)



それなりに働いてきたし、それなりに頑張ってきた。この最終結果がこれか。ギリギリまで働こうと思って、6週間前から産休すら取る予定じゃなかった。けど、結果としてこのような扱いになりそうだ。親会社にとって、子育て世帯邪魔しかないのだろうな。うーん。悲しい。でも泣いてても仕方がないので、ギリギリまで頑張るしかない。

Permalink |記事への反応(25) | 00:58

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2025-03-06

anond:20250306120312

雇用形態にもよるのか。やむを得ない事情ってどの程度やむを得なかったらいいんだろな。

https://roudou-pro.com/columns/572/

Permalink |記事への反応(0) | 12:07

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2025-02-24

anond:20250224044751

無理やり擁護や、無理やり世代対立煽りAI使ってくるやつめんどくさ。時間置かずに投稿されたほかの二つも、おおかた同じ増ちゃんでしょ?

その辺の問題にきちんと関心があるのなら、パプちゃんちょっと賢い版の回答でも参考程度に読んどいて。つーか、AIに尋ねればいくらでも詳しく教えてくれるよ。

以下、君の投稿へのパプちゃんの回答ね。

現代日本世代格差に関する総合分析労働環境経済状況の変遷と相互認識相克

報告書は、現代日本の若年層と氷河期世代の間で顕在化している世代格差問題多角的分析する。近年の労働市場データ学術研究を基に、経済状況の実態相互認識のズレ、構造的要因を検証し、単純な世代対立を超えた課題本質を明らかにする。特に賃金動向・雇用形態社会保障制度相互連関に注目し、両世代が直面する課題共通性差異を体系的に整理する。

現代若年層の労働環境実態分析

賃金動向の世代比較

厚生労働省賃金構造基本統計調査」によれば、2019年から2024年における2024歳の所定内給与10.3%、25~29歳では9.5%の上昇を示している1。この数値は表面的には若年層の待遇改善を印象付けるが、詳細な分析必要である。30~34歳では5.8%、35~39歳4.8%と上昇率が鈍化し、50~54歳に至っては3.0%のマイナスとなる1。このデータは、企業新卒採用時の初任給を引き上げる一方で、中堅層以降の人件費抑制に注力している実態を反映している。

非正規雇用構造的定着化

総務省労働力調査」の分析では、2015年時点で25~34歳男性非正規雇用率が16.6%に達し、15年前の3倍に急増している2。特に注目すべきは「世代効果」の顕在化であり、若年層ほど新卒時点から非正規雇用となる確率が高く、その状態が持続する傾向が強い2。この現象は、景気変動の長期化に伴う新卒一括採用システム機能不全を示唆しており、従来の年功序列キャリアパス機能しなくなった現実を浮き彫りにする。

生活コスト可処分所得乖離

若年層の可処分所得については、表面的な賃金上昇数値とは異なる実態存在する。住宅価格指数国土交通省)によれば、2020から2024年までの主要都市の平均家賃は18%上昇しており、賃金上昇率を大幅に上回っている12。この需給ギャップは、非正規雇用率の高まりによる所得不安定性と相まって、若年層の生活基盤を脆弱化させている。特に都市部における単身世帯生活費圧迫は深刻で、可処分所得実質的購買力過去10年で15%減少したとの推計がある2。

氷河期世代経済的状況の再検証

労働所得の長期的推移

氷河期世代(1972-1983年まれ)の男性労働者を分析すると、平均労働所得前世代比で6.8%低下し、世代格差係数(ジニ係数)が0.12ポイント拡大している4。この現象は、新卒時の雇用機会喪失がその後のキャリア形成に長期にわたる悪影響を及ぼす「傷痕効果(Scarring Effect)」の典型例と言える。特に正規雇用者非正規雇用者の所得格差40代後半において最大2.7倍に達するデータは4、世代内の経済多様性看過できないことを示唆する。

世帯収入の補完メカニズム

興味深いことに、氷河期世代等価可処分所得前世代と比較して有意な差が認められない4。このパラドックスは、未婚率の上昇(男性42.1%)に伴う親世帯との同居率増加(35.4%)によって説明される4。換言すれば、個人労働所得低下を世帯単位資源共有で補完する生存戦略が広く採用されている実態が浮かび上がる。しかしこの手法は、親世代高齢化に伴う介護負担の増加で持続可能性に疑問が生じている。

年金未納問題潜在的リスク

氷河期世代男性厚生年金未加入率は28.6%に達し、国民年金保険料未納率は39.2%と突出している4。この状況が継続すれば、2040年代後半の年金受給開始時には、平均受給額が現役世代の25%を下回る「超低年金層」が大量発生する危険性がある4。この問題は単なる個人責任を超え、雇用システムの欠陥がもたらした制度貧困典型例として再定義する必要がある。

世代格差の要因分析

労働市場構造的変化

従来の日本型雇用システム終身雇用年功序列)が1990年代後半から変容し始めたことが、両世代に異なる影響を及ぼしている。氷河期世代新卒時に旧システム残滓に直面しつつも、中堅社員期に成果主義の導入という二重の転換点を経験した3。一方、現代若年層は最初から流動的雇用を前提としたキャリア形成を迫られており、企業内訓練機会の減少が技能蓄積を阻害している2。

企業人件費管理戦略

大企業を中心に、年功賃金曲線の平坦化が進展している。2010年以降に採用された社員賃金上昇率は、同期間のインフレ率を平均1.2ポイント下回っており1、実質的賃金抑制が行われている。この戦略は、中高年層の賃金相対的に削減することで若年層の初任給引き上げを可能にするトレードオフ関係にある1。結果として、世代間で賃金ピークの前倒しが生じ、生涯所得の再配分が歪められている。

社会保障制度世代不公平

現行の年金制度賦課方式を基盤とするため、少子高齢化の進展により若年層の負担増が避けられない。2023年度の国民年金保険料実質負担率(可処分所得比)は、25歳で14.2%、45歳で9.8%と、若年層ほど相対的負担が重い4。この構造は、将来の受給見込みが不透明な若年層の保険料納付意欲を低下させ、制度全体の持続可能性を損なう悪循環を生んでいる。

相互認識ギャップバイアスの影響

生存者バイアス作用機序

氷河期世代の「成功体験」に基づく言説には、厳しい淘汰を経て正社員地位を維持した者(生存者)の視点支配である6。実際には、同世代非正規雇用率は男性で19.4%、女性で38.2%に達し4、多数の「脱落者」が存在する。この現実が見えにくいため、世代全体の経験が過度に一般化され、若年層への理解を妨げる要因となっている。

現在中心バイアスの影響

若年層が直面する課題を、過去経験枠組みで解釈しようとする傾向が相互理解を阻害している。例えば、氷河期世代就職難(有効求人倍率0.5~0.6倍)と現代非正規雇用問題求人倍率1.4倍)は、量的・質的に異なる労働市場環境に起因する24。この差異無視した単純比較は、双方の苦境の独自性を見失わせ、問題本質的な解決を遅らせる危険性を孕む。

制度記憶喪失

1990年代以降の労働法制改正派遣法緩和など)が世代間で異なる影響を与えた事実への認識不足が、相互非難助長している。氷河期世代経験した「就職難」は主に新卒市場の縮小であり、現代の若年層が直面する「雇用質的劣化」は労働法制変更に起因する23。この制度文脈の違いを理解せずに表面的な比較を行うことは、問題矮小化を招く。

構造問題政策対応必要

賃金体系の再構築

年功序列賃金から職務成果主義への移行が中途半端状態が、世代対立助長している。欧州諸国職業賃金制度(例:ドイツタリフ賃金)を参考に、職種技能レベルに応じた全国的賃金基準策定が急務である。これにより、正規非正規区分を超えた公正な評価可能となり、世代を超えた賃金格差是正寄与する。

教育訓練システム革新

AI技術の進展に伴う技能陳腐リスク対応するため、生涯にわたる再教育機会の保障必要であるシンガポールの「SkillsFuture」プログラムのように、個人キャリア段階に応じた訓練クレジット付与する制度の導入が有効だろう。特に氷河期世代技能更新支援は、生産性向上による賃金上昇の基盤となる。

社会保障制度世代横断的再設計

現行の世代扶養システムから、積立要素を強化した混合方式への移行が不可欠であるスウェーデン年金制度NDC方式)を参考に、個人保険料拠出受給権を明確に連動させることで、制度への信頼回復を図るべきである。同時に、最低保障年金の充実により、低所得層生活保護を強化する必要がある。

総合考察と今後の展望

分析が明らかにしたのは、世代格差が単なる経済差異ではなく、労働市場制度社会保障システム技術革新の複合的相互作用によって生み出された構造課題である氷河期世代現代若年層は、異なる歴史的文脈において相似的な困難に直面していると言える。

重要なのは世代間の対立構図を超えて、制度設計の欠陥に焦点を当てることである。例えば、非正規雇用問題1990年代労働法制改正が生み出した副作用であり23、これは特定世代責任ではなく政策判断帰結である。同様に、年金制度の持続可能危機人口構造の変化を予見できなかった過去政策の結果と言える。

今後の課題解決には、以下の3つの視点が不可欠である

歴史的連続性の認識:各世代経験した困難を、社会経済システム連続的変化の中に位置付ける

制度設計革新時代の変化に対応できる柔軟な労働市場社会保障制度の構築

対話プラットフォームの創出:世代を超えた経験共有と相互理解を促進する制度的枠組みの整備

最終的に、世代格差問題解決は、持続可能社会構築に向けた不可欠なプロセスである。各世代相互経験尊重しつつ、共通制度課題協働で取り組む新しい社会契約形成が求められている。

Permalink |記事への反応(1) | 05:22

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