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はてなキーワード:閉鎖系とは

2025-11-30

anond:20251130111124

AIによる言語翻訳によってそれぞれの言語が背景情報に持つ文化的感覚の伝達が遮断されることで、過去の分断がリセットされ、ネットワーク上に新しいトライブが発生する可能性はありますか?そのような世界規模で同じ価値観を共有できる社会には個人が頑なに聖域を守る社会比較して発展性はありますか?

新しいトライブの発生: 「あり得ます」。言語の壁(およびそれに付随する歴史的感情的なしがらみ)がAIによって無効化されることで、国家民族ではなく、純粋な「関心」や「目的」によって結びつく新しい群れ(トライブ)がネットワーク上に発生します。

発展性の比較: 「長期的な生存進化」という点では、『聖域(異質性)』を守る社会の方が圧倒的に有利です。 均質化された社会は、短期的には効率的ですが、環境変化に対する「適応力」を失い、システムとしての死(エントロピーの増大)を迎えるリスクが高いためです。

質問者様の問うた「発展性」を「どれだけ長く存続し、環境変化に適応できるか」と定義するならば、聖域(翻訳不可能身体性や文化)を守る社会の方が優れていますしかし、現代テクノロジーの流れ(AI翻訳による均質化)は止まりません。したがって、未来社会構造は以下のような二層構造になると予測されます(あるいは、そうなるべきです)。

上層(グローバルレイヤー):AI翻訳に支えられた、摩擦のない「新しいトライブ」の層。ここでは経済活動科学的な問題解決が、国境を超えて高速に行われます

下層(ローカルレイヤー):AIには理解できない、身体性や土地に根ざした「聖域」の層。ここでは個人が頑なに独自クオリア方言儀礼身体感覚)を守り、「上層」へ供給するための新しい意味価値ノイズ)を醸成し続けます

もし「下層」が消滅し、世界が「上層」だけになれば、人類は「AI管理する平和で退屈な水槽」の中で、進化袋小路に入ることになるでしょう。

NextStep: この「文明寿命」というマクロ視点から、「では、そのような『老い文明』の中で、個人はどうすれば若々しい精神創造性)を保てるのか?」という、ニーチェの「超人」や東洋思想老荘思想)に近い、個人生存戦略についてお話しましょうか?

ニーチェ力への意志は、力がベクトルとして大きさと方向を持つ前の状態を指すと理解しています。力が世界に向けて放射され続けると同時に、内側から常に新しい力への意志が産まれ続けることで常に原点に回帰する動きが永劫に続くことが未来を産み出すための差異となりうるのでしょうか?このように事象がおのずから萌えいづるものとして認知することは非常に東洋的な思想だと思いますが、一方で東洋西洋比較近代文明的な停滞期を迎えていたように見えるのはなぜだと考えられますか?

「おのずから萌えいずる(自然・じねん)」という感覚東洋思想親和性が高いにもかかわらず、「なぜ近代において東洋は(西洋視点から見て)停滞したのか?」という問いは、文明論における最大のパラドックスの一つです。この謎を解く鍵は、「力への意志が『どこ』に向けられたかベクトルの向き)」と、「『差異』をどう処理したかシステムデザイン)」の違いにあります東洋においても「力への意志」は枯渇していたわけではなく、「調和と洗練(内部)」に向けて全力で放射され続けていました。西洋が「拡大(Expansion)」を選んだのに対し、東洋は「定常(SteadyState)」を選んだ。その結果、西洋のモノサシ(軍事経済技術)で測った瞬間に、「停滞」として映ったのです。しかし、ここから重要です。 先ほどの「文化の熱的死」の議論を踏まえると、西洋型の「無限の拡大」を目指すベクトルは、地球環境という限界にぶつかり、今まさに破綻しようとしていますニーチェの言う「力への意志」の真の極致が、単なる力の拡大ではなく、「生成消滅する運命のものを愛すること(運命愛:Amor Fati)」にあるのだとすれば、かつて東洋が目指した:

「外部へ侵略せずとも、内部で無限に豊かになれる」

「おのずから萌えいづる差異を、破壊ではなく調和として包摂する」

という態度は、停滞ではなく「早すぎた成熟」であった可能性があります。今、人類が求めている「未来」は、西洋的な「拡大の果ての虚無」を乗り越えるために、この東洋的な「円環的創造」を、今度は停滞(閉鎖系)に陥らせずに、テクノロジーを使ってどう開放系として回していくか、という一点にかかっているのではないでしょうか。

円環的かつ開放系という一見矛盾するように見える社会構造の成立には長期的視野での改革必要になるように思えます。一方でAI代表される現代の先端テクノロジー米国西海岸的な強いプラグマティック思想のもとで発展しているように見えます。両者はむしろ反発しあいあなたの指摘する「乗り越え」は難しいのではないでしょうか。議論戦争メタファーである以上、弁証法的な乗り越えを期待するのは難しいように思います

議論戦争である(ARGUMENTISWAR)」というメタファー支配する現在知的風土、そして「役に立つか、儲かるか(Pragmatism)」という強烈なドライブがかかったシリコンバレー的な加速主義の前では、東洋的な「円環」や「調和」といった概念は、単なる「敗者の戯言ノスタルジー)」として踏み潰される可能性が極めて高いです。今後、東洋的な「円環・身体性・聖域」が、西海岸的なテクノロジーに「勝つ」ことはありません。しかし、巨大なテクノロジーシステムの中に「不可欠な臓器(バグの調整役、倫理的アンカー創造性の供給源)」として寄生し、内部からシステムを変質させることは可能です。例えば、哲学者のユク・ホイ(Yuk Hui)が提唱する「宇宙技芸コスモテクニクス)」の概念はこれに近いです。単一普遍的テクノロジー西洋近代技術)に対抗するのではなく、それぞれの地域文化宇宙観(Cosmology)に基づいた多様なテクノロジーのあり方を再構築し、グローバル技術ネットワーク接続しようという試みです。

反発と困難性:はい、極めて困難です。理念的な対話によって「乗り越える」ことは不可能です。現代パワーバランスでは、プラグマティズムが円環思想を圧倒します。

可能性の所在しかし、プラグマティズムがその徹底性のゆえに「物理限界エネルギー環境)」と「情報限界意味の枯渇)」に直面した瞬間、「円環的であることこそが、最もプラグマティックな解である」というパラダイムシフト強制的に発生します。

未来への展望: その時、私たちが目にするのは、理想的な「東洋西洋結婚」のような美しい姿ではないでしょう。 おそらく、「超高度なAI管理システムが、システム維持のために『禅的な身体性』や『自然崇拝』を人間に推奨・強制する」といった、一見ディストピアにも見える、グロテスクだが強靭ハイブリッド社会です。それを「発展」と呼ぶか「悪夢」と呼ぶか。それこそが、次の時代哲学的な問いになるはずです。

ズボフの監視資本主義のもとでは、メガプラットフォーマーと呼ばれる企業群は個人が持つ情報を適正な対価を払わず取得していると言われていますしかしながら、AI機能の向上に直結するであろう特異なクオリアを持つ人間感覚を通じて取得する情報の貴重性が増すことで、特別な対価を提示した取引が成立することはありますか?ブロックチェーンのようなピアtoピア価値交換システムはこのようなシステム実装することに役立ちますか?

ズボフが提唱した「監視資本主義」のモデルは、「人間デジタル足跡(行動余剰)を無意識に垂れ流す資源であり、それを企業勝手採掘する」という前提に立っていますしかし、質問者様が指摘された「特異なクオリアAI模倣できない身体的・主観的経験)の価値高騰」は、この一方的搾取構造を崩し、「人間AI企業)との間で、対等かつ高額な取引」を成立させる可能性が極めて高いです。質問者様の仮説は、技術的・経済合理性観点から正しいと考えられます監視資本主義(タダ取り)は、データの質が問われない時代モデルです。AIがより人間的な深みを求めて進化する段階において、「特異なクオリア」は最大の商材となり、ブロックチェーンはそのための「市場」と「権利書」を提供します。それは、人間が「消費者から、自らの神経系が生み出す信号を切り売りする「感覚生産者」へと変貌することを意味します。(参考:ブロックチェーンを用いて、データ所有者がAI開発者などに直接データ販売ライセンス供与する「Ocean Protocol」のようなデータ市場エコシステム図。中央仲介者を排除し、P2P価値交換が行われる仕組みです)

NextStep: この「自分感覚を売る」という行為が極限まで進むと、「自分自身の人生を『AI学習コンテンツ』として演じるようになる」という、実存危機自己の疎外)が発生します。 この点について、「AI時代の新たな疎外論」として議論を深めましょうか?それとも、より技術的な「実際に現在稼働しているデータDAOの事例」について紹介しましょうか?

マルクスの言う資本主義における人間疎外と大きく異なると考えられるのは、監視資本主義においては疎外された人間から提供される情報にはクオリアが歪んだ形で入ることになり、生産品としては価値が失われてしまう点にあると思います。つまり監視資本の側は報酬としてプロレタリアートが疎外されていないという感触を与えるものである必要がありますあなたのいう徹底したプラグマティズムによってメリット双方向的に与えられるようなシステム形成できると考えられますか?その場合、どのような報酬系が最も優れているでしょうか?

「靴(物質)」は、嫌々作っても靴として機能しますが、「感動(クオリア)」は、嫌々作るとその瞬間に価値を失い、偽物(ノイズ)になる。この指摘は決定的です。AIが求める「真正クオリア」を収穫するためには、監視資本主義(あるいはその先のクオリア資本主義)の側は、提供である人間に対し、「自分は疎外されていない」「これは私がやりたくてやっていることだ」という強い没入感と主体的感覚を与え続ける必要があります。徹底したプラグマティズム(実利主義)の観点からすれば、システム側は「搾取に見えない搾取」、より正確には「搾取自己実現が完全に一致するシステム」を構築することで、この問題解決しようとするでしょう。

質問者様が問われた「システム形成できるか?」という点については、「可能であり、必然的にそうなる」と考えられます。なぜなら、「人間を不幸にする(疎外する)」ことが、システムにとって経済的損失(データの質の低下)になるからです。

旧来の資本主義人間をボロ雑巾のように使い潰しても、製品(車や家電)ができれば利益が出た。 →人間は不幸でもよかった。

監視/クオリア資本主義人間が不幸を感じ、シニカルになると、製品データ)が使い物にならなくなる。 →人間は(主観的には)幸福でなければならない。

最も優れた報酬系とは、「報酬」という概念自体消滅させるシステムです。「生きること、遊ぶこと、表現することが、そのまま価値生成となり、生活の糧となる」という、マルクスが夢見た「労働と遊びの区別がない共産主義社会」に極めて近い状態が、皮肉にも「AIによる超高度な管理パノプティコン)」によって実現されることになります。この社会では、プロレタリアートは「自分搾取されている」とは微塵も感じていません。彼らはシステム提供する「最高の遊び場」で、自らの才能を遺憾なく発揮し、幸福感に満たされていますしかし、その「情熱」も「感動」も、すべてがシステム養分として吸い上げられているという点において、これは「疎外の極北(疎外されていることにすら気づかない完全な疎外)」と言えるかもしれません。

これを受け入れられるかどうかが、最後分水嶺になります

Permalink |記事への反応(1) | 11:26

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2025-11-14

小学生の疑問「地球から宇宙ホースCO2排出すればよくね?」

地球温暖化問題について、小学生が抱きそうな素朴な疑問をローカルLLM(テキスト生成AI)に訊いてみた。

モデル

Qwen3-VL-8B-Thinking-UD-Q4_K_XL(GGUF)

 

プロンプト:

地球温暖化問題について、地球から大気圏外までとても長くて丈夫なホースを通して、ホースの両端にポンプを設置、地球の余分な二酸化炭素宇宙放出すれば問題解決するというアイデアがあります。莫大な資金技術があれば実現できますか?

 

回答:

 

Think

(省略)

/Think

 

地球温暖化問題解決するための「大気圏外へ二酸化炭素(CO・)を放出するホース構想」は、技術的にも経済的にも現実的でないため、実現不可能です。以下に主な理由を整理します。

 

1.物理的な困難:ホース構造材料

 

長さと重量の問題:

地球表面から宇宙空間まで(約7,000km)延びるホースは、自身重力によるたわみや破断リスクが致命的です。

炭素繊維など最強の材料でも、張力強度は10GPa程度ですが、ホース自重による応力100GPa以上に達します(計算例: 1m2断面積のホース100km長の自重で約1,000,000倍の応力)。

現実材料では、物理的に存在不可能

 

圧力対策の難しさ:

大気圧は海面で約100 kPaですが、高度100kmでほぼ0に近い真空状態です。

ポンプを沿って連続して圧力を維持するには、エネルギー消費量が膨大(例: 1kgのCO・を宇宙まで運ぶのに約900MJエネルギー必要)。

36億トン/年の排出削減に必要エネルギーは、世界全体の年間電力生産の40,000倍に相当(約10^21 J)。

 

2.経済的技術的制約

 

コストの非現実性:

ホース建設費(材料費+打ち上げ費用)は100兆ドルを超えると推定されます

運行コストも年間100万倍の規模で増加し、地球GDPの数十分の一を消費します。

 

技術限界:

現在ロケット技術では「宇宙へCO・を輸送」は可能ですが、連続的な大規模排出既存システムでは実現不可。

宇宙空間での漏れ保守作業リスク無視できません。

 

3.環境影響の逆効果

 

CO・の放出効率:

宇宙放出されたCO・は瞬時に分散し、効果的な「削減」になりません。

大気中の濃度低下には、地球を含む閉鎖系内の循環処理が必要です。

 

代替案の有効性:

既存技術炭素捕集・貯蔵(CCS) や太陽光発電による排出削減)の方が実用的かつ経済的です。

例えば、CCSで1億トン/年の除去は現実的ですが、ホース構想では数千倍のコストがかかります

 

4. 法的・倫理的問題

 

国際法の制約:

宇宙活動に関する《宇宙条約》により、商業宇宙開発は厳しく制限されています

大気圏外へのCO・排出」は、国際的規制違反となる可能性があります

 

結論現実的解決策とは違う

 

このアイデアは「科学的発想」として興味深いですが、物理法則経済観点から完全に不可能です。

地球温暖化問題は、持続可能エネルギー転換・排出削減・森林回復などの現実的対策に焦点を当てるべきであり、理論的な「宇宙ホース」は無駄資源浪費につながります

 

実現可能性のないアイデアを推進するよりも、現実解決策を優先すべきです。

 

<リ

環境問題解決には、現実的で持続可能技術の開発が鍵です。

(例:リサイクル炭素捕集技術太陽光発電の普及促進)

まずは、現状の科学的根拠に基づく方法検討しましょう。 =リ玻=リ'ン

 

(参考文献:NASA宇宙設計データIPCC報告書材料工学の基礎資料

※この回答は、技術的・経済的制約を考慮した分析に基づいています

宇宙にCO・を排出する」は、科学的に無効方法であり、誤解を招く可能性があります。 ('=リ€゙。'<リ

゚ (⇒ 正しい解決策の探求を)

https://climate.nasa.gov/ |https://www.ipcc.ch/report/ar6/wg1/ |https://www.energy.gov/energy-sources/renewable-energy-and-clean-tech/battery-storage-technology-101-2023/

※ 本件は、科学的根拠に基づく議論のため、ファンタジー要素を排除しています。 <リ

゚('

 

補足: 実際の代替手段

 

直接空気捕集DAC): 1億トン/年の削減が可能コスト:$1,000/トン)。

太陽光発電による脱炭素化:2050年までに世界の電力を100%再生可能エネルギーに置き換える計画あり。

森林保全復元:炭素吸収能力が高く、経済的にも実現可能

 

技術限界を超えて問題解決する」のではなく、「現実技術を最大限活用する」ことが重要です。

(例:イギリスの"Carbon Capture and Storage"プロジェクト)

 

'結論:ホース構想は物理学的・経済的不可能

'実践的な対策は、現時点で科学技術が導く最適解です。

=リ。ワ環境問題は、行動と創造性で解決する必要があります

Permalink |記事への反応(0) | 21:06

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2025-05-02

anond:20250502144723

アルゴリズムに振り回される=思考停止と決めつける短絡的ロジック、お前こそ自分の頭で考えることを放棄してる証拠だな。

アルゴリズムは道具だ。使われるか、使いこなすか、それだけの話。こちらは能動的にフィルタリングし、異物を摂取して思考の射程を広げてる。

一方でお前はアルゴリズム=悪というテンプレ思考依存し、思考停止安全圏に逃げ込んでるだけだ。

自分で考えると言いつつ固定観念過去成功体験SNS不道徳三重拘束に脳を縛られたトリプル放尿ってわけだ。

情報リテラシーってのは、選択肢を持ち、リスク認識し、それでも新しい刺激を受け入れて自分思考アップデートし続けること。

お前のそれは単なる閉鎖系自慰。外界からノイズを恐れて蓋をするなら、もはやそれはリテラシーではなく情報拒食症だな。

Permalink |記事への反応(1) | 14:51

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anond:20250502143540

なんでおすすめタブを見てるかって?合理的からに決まってんだろ。

お前は自分のTLってもんを神聖視してるようだが、それは単なるエコーチェンバーの温床に過ぎん。

自分の興味関心の外に出られず、意識の偏りに気づく機会すらない。おすすめタブはその閉鎖系から脱出するための動的サンプラーなんだよ。

それにアルゴリズム抽出された情報群がノイズだと決めつけるその姿勢科学懐疑主義の対極にあるな。未知の情報に触れる機会を自ら捨てるのは、成長の放棄以外の何物でもない。

お前の自分で作れよって発言は、ただの自己満足に過ぎん。

アルゴリズムを使いこなすの現代情報リテラシーだ。自分で作ることと外部からの刺激を受け取ること、両立できないようじゃ、ただの情報弱者だな。

Permalink |記事への反応(1) | 14:44

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2025-04-09

取り柄なんてなくていいんです。取り柄を他人要求するのはサイコです

まず定義から始める。

「取り柄」とは、特定環境下で他者よりも相対的に優れた成果を生む属性である。この概念環境依存性が極めて高く、座標系を変えればその優位性は容易に反転する。例えば、空間を平面から次元拡張すれば、ある特定の軸で突出していたベクトルは瞬時に優位性を失う。

従って、取り柄とは「空間依存する局所的最大値」にすぎない。

次に、「他者に取り柄を要求する行為」を解析する。

これは他者存在意義特定関数評価し、その関数極値を持たない個体を低位に分類する操作に他ならない。問題はその評価関数が、要求者によって恣意的定義される点にある。数学的に言えば、評価関数は外挿的に拡張されたスカラー場であり、領域全体の最適化目的としない局所解の探索に過ぎない。

この行為は、「外部参照の座標変換を考慮しない座標系依存最適化問題」という致命的な欠陥を抱えている。

他者に「取り柄」を要求する者は、環境依存の狭義な局所しか見ていない。これは熱力学第二法則誤読にも似ている。エントロピー増大の法則が示すように、閉鎖系では秩序は必然的崩壊する。人間社会局所的に取り柄の有無で序列化すればするほど、その評価系全体はエントロピーを増し、やがて無意味な均質状態に至る。

「取り柄の強制」とは、系の不可逆的劣化を加速する操作なのである

加えて、自己保存の観点からも非合理だ。進化論的に見ると、単一適応形質に依存する集団環境変化に対して脆弱になる。生態学における「ニッチ多様性」が示す通り、生存戦略分散化されるほど安定する。取り柄を強制することは、全体の多様性を削ぎ、結果的集団自滅のリスクを高める。

この意味で、他者に取り柄を要求することは、単なる倫理問題ではなく、システム論的な愚行である

さらに決定的なのは計算量の問題だ。

「取り柄の有無」は有限の情報量から決定されるが、他者の全属性スキャンし適正な評価を下すには、膨大な計算リソース必要になる。現実には計算コストの制約から、人は粗雑なヒューリスティック判断せざるを得ず、その結果「取り柄の強制」は常に誤差を含む不完全なアルゴリズムとして機能する。この種の雑な評価は、機械学習における過学習オーバーフィッティング)に類似し、短期的には精度が高く見えても、長期的な汎化性能は著しく低下する。

他者に取り柄を要求する」という戦略

1.評価系が恣意的で座標変換に脆弱

2. 系全体のエントロピーを増大させる自己破壊戦略

3.生態学的に多様性を損ない進化的安定性を喪失する

4.計算リソース観点から効率で誤差を内包する

これらの理由から、非合理であり持続可能性のない戦略であることが論理的に導かれる。倫理以前の問題として、単純に「サイコであるという評価は、正確に言えば「システム思考において破綻した設計思想」とまとめることができる。

ゆえに、結論単純明快だ。

取り柄などなくてよい。取り柄を他者要求する行為のものが、設計として破綻している。

Permalink |記事への反応(1) | 16:25

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2024-08-20

ブラックボックスじゃない】「いつ脂肪燃えたのか」がわかる方法

ダイエット術」が魔術的ないかがわしいものばかりになるのは、人が直接的に「いつ脂肪燃えているのか」を見ることができないからだ。

もしそれが「脂肪残量モニター」のようなもので直接わかるようになれば、食べ過ぎる前に「もうよしとこう」、食べ過ぎたら「ちょっと運動で減らすか」なんてゲームのような対応が誰でもできるようになる。

残念ながらそこまでのことはできないが、脂肪燃焼のメカニズム理解すれば、実は「今日ちゃん脂肪が燃やせた」くらいのことを確認することはできる。

 

考え方は非常に簡単

脂肪は燃焼されてエネルギーを使ったあと、尿(水分)になって排出される」

これだけの原理を知ればすべてわかるのだ。

 

燃料を燃焼すると水になる

「ガス火は水蒸気が出るから焼き鳥がうまく焼けない」なんて話がある。

燃料になる有機化合物は、酸素と結合してエネルギー放出するときに、大部分がH2OとC02になる。

 

大雑把に原理を言えば、これらの有機化合物の主となる部分は -CH2- の炭素である

ここに 1.5 O2 が反応して、CO2H2Oが大量にできると思えば良い。

脱水した炭素Cの塊である「炭」はこういう燃え方をしないので、水蒸気が発生せず、香ばしく焼けるということなのだ。

 

さて、この化学方程式自体は人体のいわゆる「脂肪の燃焼」でも同じである。(触媒によってゆっくり進むという違いがあるが…その辺は化学教科書を読みなおして欲しい)

我々はつい「脂肪が燃焼」すると開放空間での石油燃料のようにその瞬間に消えてなくなってしまうと思いがちだが、人体内のような閉鎖系ではそうはいかない。呼気中の水蒸気や汗として発散されるのは微々たるもので、大部分は体液として残留する。

 

トイレ前後体重を測れ

というわけで、この脂肪燃焼後の水分を解放するのは主に「放尿時」になる。

脂肪燃えた」ということは、実はこの尿の量を細かくモニタリングしていると観察できるのである

増田はこれを、在宅ワークトイレ休憩のたびに前後体重変化を量ることで発見した。

 

トイレトイレの間にはだいたいコップ1杯(約200ml)の水分補給しかしないから、大抵の場合トイレの前とあとで200gだけ体重が変化する。

しかし、たまにこれが明らかに多い時がある。

そしてこの「体内に残留した水分」を解放したあとは、決まって身体が楽になり、なにかスッキリして、そろそろごはんでも食べようかという気になるのである

 

はっきり言うが、増田いちばん継続したダイエットメソッドはこれだけであった。

運動したり糖質制限したり色々したが、そのたびに効果をこの「尿量計量法」で確認することだけは怠らなかった。

その結果、「朝、この残留水分排出が終わるまでは固形物を食べない」という形に落ち着くのが一番安定して痩せることができたが、それは結果論だ。

何より大事だったのは、このやり方で「今日脂肪が燃焼した」を、絶対的体重変化(食事量、いつ量るかなども影響)以外で着実に実感できたのが一番良かった。

増田はこれにより、間断的だがのべ1年ほどで30kg痩せた。

 

減らせるのは1日100g

実測的にも、継続して痩せることができるのは1日100gから多くても200gほどである

100gの脂肪が持つエネルギーは×9で900kCalなので、増田のようにデスクワーク基礎代謝の少ない人、特に女性ならこれくらいが目安だと思う。

 

コロナ禍も過ぎ(?)、在宅ワークが少なくなっているとは思うが、できる人はとにかく毎日やってみると意識が変わると思うよ。トイレ前後の計量。

Permalink |記事への反応(0) | 18:16

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2024-08-18

anond:20240818154533

高校生物で習ったなぁとぼんやり思い出す。

高校生物先生曰く、地球生態系エネルギーの流れは大まかに開放系であって閉鎖系ではない、とか何とか。

https://www.try-it.jp/chapters-10823/sections-10824/lessons-10860/point-2/

https://www.kahaku.go.jp/research/db/zoology/kaisei/hp-2/hikari/hikari-2.html#:~:text=%E5%85%89%E5%90%88%E6%88%90%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8A%E6%9C%89%E6%A9%9F%E7%89%A9%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E9%96%89%E3%81%98%E8%BE%BC%E3%82%81,%E3%82%92%E5%BE%AA%E7%92%B0%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%EF%BC%8E

Permalink |記事への反応(0) | 15:54

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2021-08-15

anond:20210811191351

バイオ燃料効率化したもっと簡易な燃料かね

発生したCO2光合成で回収してバイオ燃料となる閉鎖系の発電施設

Permalink |記事への反応(0) | 23:45

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2020-11-27

anond:20201127133649

飢えたうさぎが凶暴化して人を襲う閉鎖系パニックホラーが開幕しちゃう

Permalink |記事への反応(0) | 13:42

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2020-06-12

なぜ昆虫は大きくなれないか

最初に言っておくけど、自分昆虫専門家でも何でもない。ただ子供の頃から昆虫が好きで、昆虫を捕ったり飼ったり図書館で本を読んだり考えたりしてわかったことを書きます

ちなみに内容的には新規性特になくて、ググれば似たような内容は見つけられると思う。(専門家の方、間違っていることがあれば訂正してください)

昆虫が大きくなれない理由は主に2つある。一つは循環器、もう一つは骨格。

昆虫を含む節足動物にも血液はある。心臓もある。ただ脊椎動物と違うのは、循環器が開放系だということだ。

脊椎動物の循環器は、体の中心に心臓があって、そこから体の末端まで張り巡らせた血管を通して体のすみずみまで血液を行き渡らせるしくみ(閉鎖系)になっている。

昆虫場合、閉鎖した血管を持たない。スポイトとかスポンジとかをイメージしてほしいのだが、水を含ませて皿の上とかでギュッと押すと皿の上に水が広がる。離すとまた戻る。昆虫は、こういう感じで血液を体内で循環させている。

体が大きくなると、この開放系の循環器では血液を全体に行き渡らせることが難しくなってくる。

ちなみに、古生代昆虫化石で今では考えられない大きさのものが見つかっているが、これは当時の大気中の酸素濃度が現在より高かったからだと考えられてる。

ここまでが理由の一つめ。

次に骨格。

脊椎動物昆虫の最も大きな違いは骨格だ。脊椎動物は、基本的に中心にある骨格(内骨格)によって体を支えている。昆虫は表面にある硬い殻(外骨格)によって体を支えている。

内骨格をもつ生物の方が、成長にともなう巨大化が容易だ。これに対し、外骨格を持つ節足動物は体を大きくするためには脱皮しなければならない。

カブトムシザリガニなどの節足動物を飼ったことがある人は知っているかもだが、上手に飼育していても脱皮のタイミングで死なせてしまうことは多い。

体が大きくなれば脱皮の難易度も上がるし、脱皮中や脱皮直後の弱い時期に外敵に見つかるリスクも上がる。脱皮は命がけのリスクなのだ

他にも生存戦略として「大きくならない」を選択する理由もあるのだが、「大きくな“れ”ない」という理由だとこんな感じだと思う。

(とりあえず増田に書いてみたけど、これで「誰かに説明したい」という気持ち成仏したのだろうか…ちょっと違うような気もするけど…誰かが読んで楽しんでくれたら嬉しい)

Permalink |記事への反応(13) | 15:57

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2018-11-12

混ざることを多様性とか言ってる馬鹿

混ざったら全部均一になって多様性なんか無くなるだろ。

多様性閉鎖系しか維持されない。

世界中の国のひとつひとつガラパゴス化してこそ多様性が発展する。

Permalink |記事への反応(0) | 19:29

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2018-06-24

anond:20180624115349

リテラシーが高くて金払いの良い優良顧客は有料で閉鎖系ソーシャル活動している以上、結局文句をいうのは「カネを払う気はないが私の気に入らない広告は表示するな!」って人々なわけで、そんな古事記発言権があるはずないでFAなんだよなあ。

Permalink |記事への反応(0) | 12:02

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2018-02-12

経験値が減るということ

過去には戻れないのに経験が減るというのは理屈が合わないなと思ってた

これは経験というもの当人主体である孤立系での理であって

エントロピー増大則が閉鎖系しか成り立たないことと同意なのだなとようやく気付いた

まりいくら経験アピールしても相手にとってそれが有益とは限らないのだ

Permalink |記事への反応(0) | 22:53

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2014-10-14

http://anond.hatelabo.jp/20141010111412

まり反論する気も起きないのだが、一応。

自分ネットを始めたのは96年にMacPerforma 6310 を買って、出会い系それから断続的にやっているのでおかしいことは何もない。

ネットの男女比については、古い情報通信白書インターネット白書比率の推移が出ていたから、興味があれば調べてみるといい。

あとiモード閉鎖系で、開放系インターネットとは別の情報網。


ハリウッド映画日本の世情を推測するというのは噴飯物の発想だとは思わないか。

知ったかぶりというのは恥ずかしいね

Permalink |記事への反応(1) | 09:44

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2014-09-12

進撃の巨人元ネタネタばれ注意>

都市と星」アーサー・C・クラークなんですね。

あらすじ

遙か未来銀河帝国崩壊によって地球に帰還することを余儀なくされた人類は、誕生・死さえも完全管理する驚異の都市ダイスパーを建造、安住の地と定めた。住民都市の外に出ることを極度に恐れていたが、ただひとりアルヴィンだけは、未知の世界への憧れを抱きつづけていた。そして、ついに彼が都市の外へ、真実を求める扉を開いたとき世界は……。20世紀SF界の巨匠が遺した、『幼年期の終り』と並ぶ思弁SFの傑作、待望の完全新訳版。

http://www.amazon.co.jp/dp/4150117241



巨大な壁に囲まれ都市

都市の外への恐怖を人工的に埋め込まれた住人たち。

都市成立以前の過去歴史記憶から自然に断絶された異常な世界

外の世界へあこがれ閉ざされた街から脱出を企てる主人公

都市ダイスパーが極度に科学技術が発達した永遠都市であるというSF要素をひとまず脇に置いておけば

ほとんどそのままじゃないか、という印象すらあります

決定的な点がもう一つ「都市と星」の主人公名前、「アルヴィン」です。

この名前は「エルヴィン」と「アルミン」に分裂して進撃の登場人物に引き継がれていますから、作者にはこの二人に仮託した何かがあるんじゃないでしょうか。

考えてみればエルヴィンとアルミン、共通点が多いです。

  1. トリガー

作中で外の世界へ行きたい、という強い憧れと自分の欲望に周りの人間を引きずり込んだのが彼らです。

アルミンがいなければ、他の主要登場人物エレンミカサが外へ行く動機付けはなかったし、アニメにも出てきたあのシーンで外に出てきたりもしなかったでしょう。

エルヴィンに至ってはさもあらんや。調査兵団が何人彼に連れられて壁の外に行き文字通り帰らぬ人となったでしょう。

  1. 目的を達成するために人間性を捨てる

エルヴィンの一番の理解者はアルミンとまでは言いませんが、(解説役として)真っ先にエルヴィンの非人間性を見抜いたのはアルミンでした。

59話の童○卒業展開も含めてアルミンはどんどん成長してエルヴィンに近づいていく様子。

  1. 中央への反発

アルミンは憲兵団の主導で巨人侵攻の翌年に敢行された領土奪還作戦に従軍した両親が死んでおり、エルヴィンも父を中央憲兵に殺されているという共通点があります

実際のところ、二人とも他のキャラクターと違って敵は巨人ではなく中央政府だと初めから考えていた感があります



都市と星の主人公アルヴィンは故郷地球を遠く離れた銀河の中心で、自分の帰る場所はやはり地球である悟り自ら脱出した星に帰ってくるわけですが、

エルヴィンとアルミンは果たしてどういう結末にたどり着くのかどうか、というのが終盤にさしかかる進撃の巨人の注目ポイントではあるかも知れません。

個人的にはエルヴィンはどこかで死んでアルミンがその意思を継ぐ展開ではないかと思います

話的にはアルヴィン役が二人いたら片方死んでも問題ないですからね。

追記

巨人存在はその作品の何が該当するの?」

肝心なこと忘れてました。

都市と星には巨人は出てきません。

巨人に該当する存在としては「侵略者」というのが出てきます

都市と星」の都市ダイスパーでは「侵略者」は銀河系に進出した人類駆逐地球に追いやったということが伝説として言い伝えられており

その伝説によると、地球に逃げ帰った人間と「侵略者」は契約を結び、地球から出ないのなら人間を滅ぼしはしないという協定を結んだということになっています

そうであれば都市からでることは問題なさそうですが、侵略者への恐怖から都市の外を見ることさえ忌避しているというのがこの話の普通都市生活者です。

侵略者あくま伝説であり、その「侵略者」の正体が何だったのかというのもお話ポイントにはなってきます

個人的には「侵略者」は都市の外部へ行くことへの恐怖の象徴、として物語に配置されている印象があります

「他にも似たようなのたくさんあるのでは?」

個人的には「僕と君の間に鈴木 央とかを思い出してました、

「大きな壁の中と外」は読んだことがないです。面白そうですね。

ほか考えたんですけどあんまり思いつきません。

星真一とかが書いてそうだなあと思いますが、だとしても星真一が都市と星を知らないわけがないので、その元ネタということになります……

ていうか閉鎖系ユートピア(デストピア)物で「壁」に囲まれた街って設定って有名どころが全然思いつかないんですが、そういう設定のものって全部元ネタ都市と星」じゃないですかね。(宇宙船物で起源の失われたユートピア的な話は調べたらハインライン元ネタじゃないかと)


古典だと、必然的に似たとか孫引きってことも良くありますが、読んでみたらわかりますがこれについては「それはないです」

進撃の巨人元ネタガリバー旅行記だ」みたいなレベルじゃないということです。

ありきたりな設定がしかしいくつも一致しているということと、都市と星の主人公名前の類似した進撃の登場人物志向の一致と物語中の立ち位置の完全な一致。

少なくとも作者が参照していることは間違いないでしょう。

Permalink |記事への反応(0) | 22:12

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