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2025-10-24

A3サイズ世界を変える、四畳半の戦い

7年前、東京。地下かどこかの喫茶店で、デザイナーのHさんと打ち合わせをした。

自分企画した仮設の公園シリーズデザイン制作物を依頼する場だった。

まだ若くてバカだった当時の自分は、「A3サイズ世界を変えよう」と笑いながら真剣に言ったのを覚えている。鼻息ストローの袋を吹き飛ばした気がする。

その後に作ったA3フライヤーは、原稿の渡し方もイメージの共有もめちゃくちゃで、散々迷惑をかけた気しかしない…。でもHさんは最高の納品物をつくってくれた。

それからあちこちでHさんのデザインを目にするたびに(先日も実家近くの本屋で見かけた)、あの狭い喫茶店で口にした言葉を思い出す。

HさんはあれからマジでA3サイズ世界を少しずつ変えてってると思う。

先週、哲学対話研修をしに来てくれたNさんに

「どうして“哲学対話”という名前を使うんですか?難しそうだとか、参加に身構える人もいるかもしれないのに」と尋ねた。

Nさんはいろいろ考えた末に、「なんか…ムカつくんすよね」と言った。

誰が哲学を遠ざけ、対話しようとする人を傷つけてきたのか。

哲学と、対話という言葉意味を新しく上書きするために、あえてこの名前を使うんだって話してくれた。

今の自分は、どうだろう。

「ムカつく」という言葉を聞いて、久しくそ感覚を忘れていたかもしれないと気付いた。

どうせ何も変わらないと思って、絶望してたんだと気付く。ぜつぼうって、Zから始まる強い響きの言葉だけど、耳がキンとするほど静かで、うっすら気付きながら置き去りにして、気付けばゆっくり死んでいるような絶望もある。

思い出すと自分も「A3世界を変えよう」と言ったあの頃、世界に対してムカついてた。

少し前、自分臨時職員だった。アート教育に関わる仕事給料は月13万円。

周りの正規職員は倍くらいの給料をもらってる。

でも求められる仕事の内容は変わらない。自分が足りないから倍以上頑張るしかないんだ。

アーティストクリエイターとつながっておくのが大事だ」と教わりつつも、飲み会に行くのが怖かった。行ってもバカにされるだけ、雑にいじられて否定されて、3000円払っていやな思いをするだけだと思ったから。

それでも「今日は違うかもしれない、大丈夫かもしれない」と信じてみる。

先にコンビニおにぎりホットスナックと缶ビールを胃に詰め込み、遅れて飲み会に顔を出す。結果「やっぱりカタパンダメだな〜」と何かのきっかけでバカにされ、ヘラヘラしながら5000円払わされ、真っ暗な帰り道で涙がつっとこぼれそうになる。今思えばもっと自己開示すべきだったのかなって思う。でもあの時の自分は、自分を守るのに必死だった。

同じ部署臨時職員同士で競わせられ、蹴落とし合う日々。毎日どんどん嫌な自分になる。

上司は定時で帰宅して、赤ちゃん風呂に入れるという。

それは素晴らしいことで、自分今日も帰れない。自分は常に欠けていて、仕事ができないかしょうがないんだ。自分子どもを育ててみたいという気持ちをこんな手取りじゃ絶対無理だとグッと押し殺し、上司に嫌な感情を向けてしまう心に嫌気がさす。

「カタパン説明は下手すぎる」「カタパンは才能がない」「カタパンは惜しいんだよな」「タレ(当時付き合っていた彼女)と結婚してさっさと仕事やめたら?」「カタパンのタレはメンヘラだよな」「それ俺が考えたことにして。そっちのほうが絶対うまくいくから」「カタパンが考えることは全て、もうすでに俺が考え終わったことだよ」「カタパンは、ソーシャル・ネットワーク映画)の、ザッカーバーグじゃない方なんだよ。自分が考えたことも上司うまいところを持っていく。そういうのってこの業界じゃ当たり前だから。」「カタパンエモいからな〜」「カタパンは伸びしろがない」「泣くのはプロじゃないよ」「カタパンもう◯歳でしょ?いい加減大人になってほしいよね」

大学1年生のころ、そのアートセンターでやっていたノイズミュージックライブを初めて聞いて衝撃を受けた。

退屈してて何もないと思っていた、都市ってつけるのがおこがましいくらいの地方都市で、爆音の圧に内臓が揺れる。初めて音に殺されるって思った。

こんなこと公共施設がやっていいんだ。そのアートセンターで働くことに憧れた。

そこには市民有償ボランティア制度サポートスタッフがあった。入りたいと思った。

でも1年生でサポートスタッフになっても、きっと自分は他の人に埋もれてしまうと思い、いろんなアルバイト経験した。

3年生になって、ようやく少し自信を持って、サポートスタッフ登録する。

“カタパン”は、サポートスタッフを始めた初日教育普及の職員に付けられたあだ名

理由は、肩パンしても大丈夫そうなキャラから。嫌なあだ名だったけど、あだ名を付けてもらえたことに喜んで、自分否定しなかった。

ようやく入った憧れの施設では、地元の人やサポートスタッフを蛮人と呼んでる人もいた。

もちろん冗談で。冗談なんだから否定するのは粋じゃない。自分は一緒に笑った。

自分も笑われているのに。

どんなに嫌なことがあってもそのアートセンターに憧れたあの時の気持ちは捨てられないし、どこかで全員尊敬できたし、すごく優しい人もいる。

周りの誰も憎めずに、自分を責め続けた。心配してくれた人の言葉を、自分大丈夫ですよとヘラヘラ聞き流した。

周りを変えることよりも自分を責めることの方が楽で、でもずるくて、いざ失敗したら周りのせいにしてた自分もいる。この文章だってそうかもしれない

自分自分のそういうところがめっちゃ嫌い。だからこの文章をここに書き残しておく。

ダサいことも、痛いことも、全部置いておく。

今は常勤職員になってしばらく経ち、生活も少し安定するようになった。チームが変わり、すごくいい仲間に恵まれて、痛みを感じることを言われることも少なくなった。安心できる場所をつくることが出来た。年下の後輩も入ってきて、それまでリーダーをやってくれてた同僚が抜けることになった。

常勤職員から、副専門職員になる試験を受けたら、普通に面接で落ちた。

付き合いの長い上司からあなた専門性はないですって諦められたみたいで悲しかった。

しか自分はまたヘラヘラして、自分の言いたいことを伝えられなかった。

伝えることを諦めてしまった。そんな自分が悔しくて、その夜電気を全部消して泣いた。

今の自分は、どうだろう。

昨日『104歳、哲代さんのひとり暮らし』という映画感想を語り合う場所を開いた。これは一昨年の暮れから、だいたい毎月4回くらいやっている。休憩がてら立ち寄った人たちとお茶ジュースミルクティーが人気)を飲みながら、映画の印象に残った場面を話すうちに、みんなそれぞれ自分過去をぽつりぽつりと思い出して語り始めたりする。昨日も15人くらい来てくれた。

コロナ禍の入院で、本当は会いたかった人を病院の窓から見送った話。

離れて暮らす娘の早産を電話で励ますことしかできず、悔しかった話。

祖母隔離病棟で亡くなる直前、看護師がつないでくれたLINEビデオで声をかけたけど、触れられなかった話。

「哲代さんは明るくてすごい。私は後悔ばかりだ」と84歳の参加者が漏らすと、別の人が「いまからでもイメチェンできる!84歳、あと20年ある!」と励まして笑い合う。

飲み物を継ぎに別のグループへ。「職員さんですか?」と聞かれたので簡単自己紹介し、「楽しく働いています」と答えると、一人の女性が「…仕事はつらいですよ。人生はつらいですよ。」と自分に言い聞かせるようにつぶやいた。

彼女は三人の子どもを育てるために、大好きだった介護仕事を諦めたそうだ。

介護仕事給料が低くて、今はレジ打ちなんかをしています。でも、本当は働きたい」そう言うと、彼女の目から涙があふれた。

彼女にとっての“働く”は介護であり、レジ打ちはやらなきゃ立ち行かなくなる”仕事”。

彼女は泣きながら、どんな場面を、人を、思い出していたんだろう。

おもわず隣の大学生がもらい泣きして、タオルで涙をぬぐう。

そのタオルがすごく大きくて「いっぱい泣けるね」とふざけて笑い合う。

自分も鼻の奥がツーンとして小さな涙を指で拭う。

この場所では、泣いても誰もバカにしない。

最後彼女は「いつか絶対介護に戻りたい」と話してくれた。

その姿は強くてまぶしくて思わずみんなで応援した。

尊敬する館長がしばらく前に亡くなった。

自分は、館長の本棚にあった「公共役割とはなにか」という本をもらった。

館長から出された宿題みたいに、その問いのことをずっと考えている。

まだ宿題の途中だけど、今館長に聞かれたら、

公共文化施設とは、みんなで人間らしさを取り戻す場所って答えたいと思う。

人生は一人で抱えるには重すぎる。いつか自分の足で立つためには、みんなで少しずつ荷を下ろし、身軽になる必要もある。何かを得るだけでなく、重くなった気持ちも置いていける場所。そういう場所が、自分はあってほしい。

それは捨てていくんじゃなくて、きっと誰かが聞いている。

形のない、透明なお墓みたいな時間場所

誰かが誰かを覚えていると信じられるから、新しい自分になっても安心して息が吸える。

小学生がうちの施設社会見学に来たら「メディアテクノロジーは人にものごとを伝えるワザ。コンピューターインターネット映像、照明、音響かいろんなものがある。そう聞くと、電源が必要とか、新しくてシュッとしてるとか、固くて冷たいもの想像するかもしれないけど、いまみんなに話しているこの言葉だってメディアテクノロジーひとつ。僕らはつい最新のテクノロジーに注目しがちだけど、僕らが生まれるずっと前は、この”言葉だって最新のテクノロジーで、思ってることを人に伝えられるのやべ〜!ってなってたはず。もし言葉が喋れなかったとしても指差しをしたり、狼煙を上げてここにマンモスがいるぞー!って伝えてた。でも当たり前に使えていると思ってるものも、使い方を間違えると怪我したりする。

このアートセンターでは、メディアテクノロジーを改めて広く捉え直して、ありたい未来可能性(こんな使い方出来たんだとか、こんなふうに伝えられるんだとか、こうなるとヤバそうとか)をみんなで考えて、みんなでつくっていくために、全員まだ答えを持ってない新しいアート作品をつくったり、紹介したり、それをみんなで見る場、話す場を開いてる」って伝えてる。ともにつくり、ともに学ぶ場なんだって

例えば映画の上映に合わせておこなうお茶会みたいなイベントは、小さな場所の小さな営みで、”オリジナル”みたいに威張れることはしていない。たまたま映画を見に来た鑑賞者同士が、なんとなく休憩しに立ち寄って、お互いの話を聞きあえる場を開いているだけ。でも、そこに来る一人ひとりは、とても大きな人生を背負っている。

日立ち寄ってくれた年配の2人組。

少し背の低い女性が「耳がほとんど聞こえなくなった主人が、この映画は見たいって言ったんです。だから字幕がなくても今日は来ました」と穏やかな声で教えてくれた。

これを見たいと思うことと、一緒に見る人がいるのめっちゃいいですねと伝える。そしたら突然その人がパートナーの耳元に向かって、自分がさっき言ったことを大きな声で復唱してくれる。(この人、こんな大きな声が出るのか)と内心びっくりする。

男性は嬉しそうに「そうなんですよ」と言って笑った。言葉があってくれて、でっかい声で伝えようとしてくれて、ここに来てくれて、聞いてくれて、ほんとによかった。

その場を見ようともしない人ほど「効率が悪い」とか「KPI」とか「来てない人を納得させないと」とか「ソーシャルインパクト大事」とか「経営的な戦略必要」とかって、ティーチ(一方的に教える)よりラーニング自分で学ぶ)が大事と言う同じ口で、一方的に教えてくれる。

いや、なんかそうなんかもしれんけど、うっせ〜〜〜。

簡単に人をモノのように扱える人ほど評価される世界絶対間違ってる。

世界を変えるって、トランプみたいに自分勝手世界を掻き回すことじゃ絶対にない。

世界を変えるって、ひとりひとりが自分の力を思い出して、取り戻すことじゃないんかい

ここに生きてる人間がいますよ。

この前ポッドキャストの収録で話したひるねちゃんは「手元をみよう 手元をみよう」と、祈るみたいに2回言った。

「人の心に反射したその光こそが作品作品が光ってるって言うより、あなたの心に反射したものが光ってるんだよ。エネルギーを飲み込まないで発散できる自分でいたいな」と言いながら、最後の語尾は震えてた。

心が諦めてしまうと簡単に、ブラックホールとかベンタブラック(99.9%の黒)みたいに、どんな光も吸収してしまう。

収録が終わってしばらく経ったある日ふと、本当に信じてることは信じてるなんて言わないのに、信じたいって思うことほど信じてるって口に出して言うのは不思議だなと思った。

言葉日光を浴びせるように外気にさらすことで、いつかほんとに信じられるものに変わるかもしれないから、僕らは信じたいことを口に出すのかもしれない。

先週も大学を訪ねたら「アート自分には縁がないもの」と学生匿名チャットで教えてくれた。おい、誰がアートをその子に縁がないものにしてしまったんだ。関係ないものなんて、本当はなに一つないはずなのに。おい、誰がそんなふうにしてしまったんだ。

でも自分アートに関わる仕事をしててそう感じさせたうちの一人でもあるかもしれないからそれはごめん!もう一度やり直したいからチャンスがほしい。そんな悲しいこと言わないでよ、寂しいじゃんって思う。

あームカつくな。ムカつくし、ムカつくという感情を思い出せたのが嬉しいな。

ムカつくの前には悲しいな、とか寂しいな、があるな。ムカつくのにも、悲しいなとか寂しいなを反射させる力が必要なんだな。

自分は小さな空間で、人が変わるまぶしい瞬間を何回も目にしてきた。

しか自分文章はまだまだ分かりづらくて、曇った鏡みたいなものかもしれないけど、本当はもっともーーーーーっとすごい。まじ伝えきれね〜〜〜〜って思う。

それでも自分も、反射できる自分でいたいと思うからこの文章を書き残しておく。

昨日の朝、映画を見る前、教育学部の授業に自分が働くアートセンターの紹介をしに行った。

朝一の貴重な40分をもらって全力でプレゼンしたあと、先生ブラインドトークワークショップに参加させてくれた。

10人が3チーム、絵を見て言葉で伝えるチームと、その説明を聞いて絵を書くチーム、そのやり取りを観察するチームに分かれる。

5分間で出来上がった絵は、答えに近い人もいれば、まあまあ遠い人もいる。

その後のフィードバック時間は、こう説明すれば良かった、こう質問すれば良かったなどの意見を交わす。

から1/3の位置に〇〇があるみたいに数字を入れて伝えるとか、全体の雰囲気テイストイラストなのか写実的なのかなど)を伝えてから具体的な描写を伝えるとか、一番大事なこと(なにを伝えたい絵なのか)に絞って伝えるとか、いろんなアイデアが出た。

どれもすごい大切だって思ったと同時に、自分はなんかもう、最強だな〜〜〜って思った。

最強って、いまめっちゃ強いとか、いまめっち説明が上手とかじゃなくて、変われるってことだと思った。伝えようとしてる人がいて、聞こうとしてる人がいる。もうそれで十分じゃん。言葉が足りなきゃ付け足したら良いし、分かんなかったら聞けば良い、言い直したらいい。

ほんとは完璧コミュニケーションなんてなくて、伝えたいとか聞きたいとか、それを諦めずに関わろうとし続ける限り、うちらもっと強くなれる。もしかしてそれを教育と呼ぶのでは?!みたいなことに気づいて驚きながら言った。

みんないい姿勢で、まっすぐ聞いてくれた。おい、まぶしいな。ありがとう

先生にお礼のメールを送る。あの子達が4年生になるのが楽しみですねって伝えた。ここには書かないけど、嬉しい返信が返ってきた。また会いたいな。学生先生も全員サポスタに登録して欲しい。

同僚のNさんとサポスタ募集の打ち合わせしたら「うちらがやってることは、誰に見せても恥ずかしくないから本当はターゲットなんてない。ターゲットは全人類、死んでるやつも、これからまれてくるやつも。ひとまず50億人全員サポスタに登録してもらおう。」って話してて爆笑しながら超グッと来た。絶対そうなった方がいいしやっぱ最高だなこの人って思った。

トランプも、ゼレンスキーも、オバマも、プーチンも、ネタニヤフも、オードリータンも、石破茂も、議員会館の地下で迷子になってる秘書も、海を渡ってきた難民も、夜勤明けでレジを打つコンビニ店員も、介護夜勤ウトウトしてる人も、野良猫を拾ったけどなかなか懐かなくてすこし懐いてくれて安心したら実は腎臓病が進行してて休日は暴れる猫を連れて動物病院に通う新入社員も、推しVtuberスパチャしすぎて家計簿が真っ赤な人も、好きな人と一緒になれなくて家で一人で泣いている遠距離恋愛カップルも、育休取りたくても言い出せない課長も、同性婚を夢見るカップルも、初めてステージに立つ前に鼓動が早くなってるドラァグクイーンも、卒論提出3時間前の大学5年生も、家の外に出る勇気が湧かないひきこもりも、声を出すと噛んじゃう吃音持ちも、白杖を持った視覚障がいランナーも、手話コントをやる芸人も、補聴器電池を切らしたおばあちゃんも、手足のないスケボー少年も、車いす山道を攻める登山家も、PTSDに苦しむ帰還兵も、大学講義室で聞いてない学生に向けて伝えることを諦めようとしてる教授も、モテることとサボることと遊ぶことと就活で頭がグチャグチャだったあの頃の自分みたいな大学3年生も、収容所自由を夢見る政治犯も、その看守も、裁判で涙を流す加害者も、被害者も、サウナで “ととのい” を追い求める会社役員も、離島保育士を探す町長も、推しジャージライブに並ぶ中学生も、バイト代を全部ガチャに突っ込んだのに天井までSSRが来ない高校生も、フィリピンごみ山でタガログ語ラップを刻む子どもも、アマゾン流域で川と話すシャーマンも、北極で氷が割れる音を聴く魚も、火星着陸の夢を抱く在野の<

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2025-10-22

性欲のない男と結婚した

一方の私は性欲つよ女である

仕事自分自身女優でもなんでもないがAV関係仕事についていた。動画編集出版関係お仕事だ。エロゲもやるしなんでもござれ。

なので性的もの嫌悪はなくセックスはむしろ好きなので求められたらいつでもゴーするつもりであった。

しか相手からは一度も求められなかった。仕事を通じて知り合い、発売されたばかりのゲームをやらんかねと誘われて相手の部屋に遊びに行き、朝までゲームをした。

それから映画を見てゲーセンにいき、時間が余れば満喫で互いのおすすめ漫画を教え合ってよみまくり感想言い合いながら飯を食い家に帰って撮りためたアニメを一緒に見た。


この人でもセックスとかするんかいな〜という素朴な疑問がなんとなく湧いたこともあったけど、この人とは別にしたくはないんだよな〜という気持ちになっていた。

昔は好きな人ができて、好きすぎて告白相手からフラれた後に好きな男に抱かれるなら!とか付き合えないままセフレ状態になったりしたけど、別に目の前にいるこの人には抱かれなくてもいいし抱いてくれとも思わなかった

結婚したのは相手が引っ越すことになり「遠くなるなら会えなくなるかもね」と、それじゃもう結婚とかする?みたいなノリで、した。

付き合おうとかもなんも互いに話してないし、手は迷子になりかけたときに繋いだくらいで、キスするみたいな雰囲気にすらならないし、お互いに性欲出したらウワァみたいになる空気感がなんかあった

結婚するかどうかの1番の決め手は何かというと、

仕事の激務で疲れていた当時、デートに出かけるぞと言われてまともに化粧すらする気力を失っていた私に向かって昔付き合ってた元彼から「頼むから化粧くらいしてくんねーかな」と言われたのが無性にイライラして引きずってたのだけど、今の夫は「疲れてるなら化粧とか無理にせんでもいいし、今日は出かけなくてもー」って感じで言ってくれたのが嬉しかったのでこの人すごいなと尊敬し感動していた。

その代わりに可愛いねとかは一回も言われたことはない。

でも彼に可愛く思われたくて一緒にいるわけではないから、別にどーでもよかった、私にじゃなくて一緒に可愛いと思えるものを見て一緒に可愛いねって褒め合うのが楽しい

かっこいいと思えるロボとかアクションを見てそういうロマンを語り合えるのもよい。

今は猫ちゃんを飼ってるので2人で猫ちゃんが可愛すぎるな……と褒め称える毎日である

相手ガチで性欲がないのか?は気になったので結婚にあたり子供はどうする?と聞いたら欲しいかも〜とかいってて、欲しいならしなきゃね〜という話になり普通にセックスはした。

できるんかい。でも本当に子作りって感じ。

ふ〜一仕事終えましたぞ〜みたいに終わる。

たぶん子供できたらもうしないんじゃないかな。

しようって誘われることがない、子供が欲しいからそろそろしとかんといかんのではみたいな義務?で行われる

そしたら今後もうセックスはできないか

男は風俗いったらいいけど、それじゃ病気もあるだろーし、女は妊娠可能性あるし

結婚してんだから、もうこれで終わりかーと思ったら多少虚しくなったものの、えっち漫画を読んだり自らが考えたシチュ同人を描くことでそうした欲を今は満たしてる。

結婚生活はふつーに楽しい。猫可愛いし夫と好きな映画見てアニメ見てゲームして毎日お互いの好きなごはんを作り食べている。楽しい

チェンソーマン映画見たくて誘ったら、相手チェンソーマン知らなくて知らない映画はやだ!とかいわれてしょぼくれてたら、総集編のアニメを見て予習してくれて、用意ができた、一緒にいこうといってくれたとことか好きすぎる。あとは漫画も読んでほしい

ただ、やはり性欲を持て余すときはあるからどーしよー!ってなるときある。

女性の性欲発散で何かよい方法、ご存じであれば教えてください。

Permalink |記事への反応(1) | 23:41

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2025-10-19

複雑化してつまらなくなる話

薬屋のひとりごと

主人公けが現代人の教養をもっており、抜きん出た洞察力と不動心も備えている。

身近なちょっとした問題に巻き込まれてはその“目立たない超能力”で鮮やかに解決する。

子供だましではあるが読み切り連作スタイルのコージーミステリとしては悪くない。

そして定番の、おしのび貴人に惚れられ牛歩みたいに心開いていくという軸。

そこまではよかったんだが、なんか国家転覆陰謀みたいな話になってよくわからなくなった。完結してから一気読みならまた違うのかも知れないが、連載リアタイだとアテンションが持続せず何がどうなってるんだっけ?と迷子になってしまうのだ。

フリーレンも同様だ。「後日譚モノ」という切り口は新鮮味があったし独特の静謐なノリも良かった。ふつうにバトル展開になってきてアレ?と思ったものの「らしさ」は失われなかった。

そこまではよかったが、なんか人間サイドの三つ巴の陰謀?みたいな展開になってもうぜんぜんわかりません。最近のあれなにやってんのちゃんと答えられる人は多くなさそう。

しかし複雑化してよくわからなくなっても案外読者は離れないか不思議である

最初から「なかなかよくできた子供だましだね」などという斜めの視線じゃなく超本格巨篇だと思ってるからか。

大人気作が複雑化で泥沼化するパターンといえば思い起こされるのは藤沢周平の「用心棒日月抄」シリーズだ。

藩内の陰謀に巻き込まれ、舅を斬って江戸に逃れてきた主人公用心棒稼業で糊口をしのぐも、常に頭から離れないのは己が仇となってしまった女のこと。襲い来る国許から刺客個性的用心棒仲間。女刺客との通情。

そりゃ人気出るわなという話なのだが、人気のあまり続編重ねるとわけわからなくなる。作者の中では複雑なパズル自分で作って自分で解くような作業がむしろ面白くなってしまったのかもしれないが。

ドラゴンボールの「強さのインフレ」「話の規模のインフレ」はダメな例のように言われるが、内向きに「複雑化」しないように外向きに発散していたと考えるとさすが鳥山明と思わないでもない。

Permalink |記事への反応(3) | 18:18

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最後動物園に行ったのは……

小学1年生のとき遠足最後だと思う(´・ω・`)

東武動物公園ヒヨコ触っていたら迷子になりかけた₍⁠₍⁠ ⁠◝⁠(⁠ ゚⁠∀⁠ ゚⁠ ⁠)⁠◟⁠ ⁠⁾⁠⁾

幼稚園児のとき上野動物園に行ったことがあるっぽい。写真が残っているけど、全然覚えてない。

多くの人は動物園って行くのかな?

Permalink |記事への反応(2) | 10:04

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2025-10-17

anond:20251016204034

理系大学事務をしているけど、正直大学によるという前提はあるものの、男子学生と同じ環境で学ばせてもらえないのが火を見るより明らかなので優遇してあげたいにはなる。

自分もぺーぺーだから発言力なくて申し訳ないけど、実験とかで泊まり込みになるときに着替えや仮眠をいままでは雑魚寝トイレ使ってたのを申請あれば空き教室使わせればいいじゃんってなったのに偉い教授(もちろん高齢男性)が、

「男ばかりのそういう場所だと分かってて入ってきたのに権利を主張する勘違いした女学生(ほぼ原文ママ)」みたいな発言をして周囲ドン引き

若い教授職員男子学生が何か問題あってからでは遅いからって言ってもこれ。女性から言って反発するならと自分含め男性職員教授から提言してこれ。

この環境適応しようといわゆる名誉男性化してキャラ迷子になってメンタルやられる女子学生、そういう風潮に中指立てたせいで特定教授から明らかに不当なくらい評価を下げられている女子学生、そういうの見てるから同じようなモチベーションや条件下で勉強させてもらえないのに評価だけは平等なので一緒です、ってのはかわいそうすぎると思ってる。

こんな学校ばかりではないと思うけどね。

Permalink |記事への反応(0) | 20:14

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2025-10-01

anond:20251001014423

移民議論事実上封印しているからこういうまともな話が出来ないのは残念。

増田の論説はよくまとまっている。

ここからさらに踏み込んでいくなら地域ごとのヒートマップ

年令別生産人口産業外貨獲得の関係を整理すると面白いと思うわ。

69歳でIT仕事なんて出来ないし、田舎に住むことが贅沢な時代到来はすぐそこ。

経済成長とは何か迷子になりやすいが、

突き詰めれば外貨獲得、他国の富を奪ってこれる産業労働力シフトしようって話。

こんな老人だらけの国で外貨獲得できる産業ってなんだろね。

Permalink |記事への反応(0) | 10:56

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2025-09-30

[mhy日記]

うおお原神サービス開始初日からやっててここまでの豪運は初かもしれん…。

初期ポジション連続すり抜けカウント2、天井カウント0。単発でラウマ確保して以来回してない。

そこから10連でフリンズ! ここは星5出たら75%なので予想通りとはいえここまで早引きなのは想定外

いやでもアイノでてねーし!と思ってもう10連回したらまたもやフリンズ!ええ?

俺が年頃の女子プレーヤーなら気絶してたかもしれん。独身中年キモおじさんでよかった。

ただまあ今後の祈願に対し強く出れたはずのすり抜けカウント2は0に戻ってしまったな。

現状、ホヨバゲーで原神だけは全キャラ確保してるから、今後のために深追いはやめt…

いやでもまだアイノ0凸なんだよ! どうなってんだ!

ということでさらに50連くらい回したけどアイノは1体出ただけ。

まあ1凸でも熟知バフは配れるし、次のサポ効果は完凸なんで遠すぎるしで撤退だな。

というかアイノはおそらく少女を取ったら使わなくなる枠だろうし。

諸君もアイノ深追いはくれぐれも慎重に考えるべし。

星4キャラはね、復刻2回目くらいで自然に6凸してから本格運用を考えるくらいでいいのよ。

それまでは、事前に育成がしておけるだけのデジタルフィギュア。まあアイノみたいに付着役メインなら使えるけどね。

そんでフリンズよ。いやー1凸いいね本来2回なのが3回打てるのは気持ちいい。

まだ天賦3とかで和璞鳶と雑な遺物付けてるだけだけど十分強い気がする。

個人的にはスクロースが使えるってのがいいね。一番最初に好きになったキャラから

最初クレー祈願でスクロ完凸めざしてたらクレー2凸してたんだよ。星4狙いは沼。

あとキャンディスが好きだなと思ってセノガチャ回してたらセノ2凸してたんだよ。星4狙いは沼。

後者の方が悲惨だな。キャンディスは本当に使い所が難しいキャラでカッチリハマる編成で楽しめた記憶がない。

セノ2凸も強いはずだけどセノ狙いじゃないから無餅だし一応厳選はそれなりにしたけどナヒーダ白朮フリーナでなんとか一時的螺旋で(主にマトリックス出る時に)使った程度。

それも別に無凸アルハイゼンパでもそこまで大差はないし。ただ月感電セノは可能性ありそうだったね。

でーもー!1凸フリンズをなぜか得てしまったので少女と合わせたらやっぱこっちを使い続けるだろうな、っていう。

感電セノは開花系をミックスできる可能性があって、いろいろ研究したら強く使える編成もありそうだけど、付着のバランス次第になるんで繊細。

でもやっぱ火力面ではナドキャラには一歩劣りそうだよなあ。素の月感電自体はそう強くないし、ナドキャラと違って高倍率月感電「扱い」ダメを出せるわけでもないから。

それはともかくフリンズ。

リンズをなぜ取りたかたかって、戦闘とか性能とかどうでもいいんだよ。

ずーっと気になってたフィールドに転がってるランプ!

やっぱりフリンズで特殊選択肢がでて、4箇所まわったあたりで世界任務ライトキーパーの誓い」が出た。まあ石報酬があるわけでもない、モラとかがちょっと貰えるだけのクエから気持ち程度だけど。

あと墓石から多くを読み取れるようになったり、大声の亡霊、食べ物にこだわる亡霊に進展があったり、迷子の亡霊から世界任務迷子の子供の語り」に派生したりと(こっちは報酬すらなし)。

こういう隠し要素を回収していけるのが楽しみなんよ。なんかちょっと大物っぽい人物名前もチラホラでてきたな。

このゲーム世界観を読み解いていくのが一番たのしいんだから。しらんけど。

Permalink |記事への反応(0) | 23:01

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2025-09-26

【3】オリーブタウン迫真お嬢様

ごきげんようオリーブタウン迫真お嬢様部へようこそ。

あらゆる意味で有名な牧場物語オリーブタウンを遊んでまいりますわ。失踪したら、そういうことだと思ってくださいまし。


◆前回のお話ですわ

https://anond.hatelabo.jp/20250925212042

新たな兆し

春の月5日にヴィクトル様がおいでになって、「最近街が活気づいている気がしない?」とおっしゃってきました。きっと気のせいですわ。あと、わたくしまだここに来て5日目なので、最近も何も知りませんわ。

テントしか寄こさなかった癖に、オリーブタウンの住人のひとりとして手伝ってほしいと。へぇ、そうですの。


わたくし

 どうしようかしら…(当然の迷い)

ヴィクトル

どうかオリーブタウンのために一肌脱いでくれないだろうか…


これ以上身ぐるみ剝がされたら何も残りませんわ~~~!!!

ずっと断り続けましたけれど承諾しないと先に進まないので渋々OKですわ。「さすがあの人の孫だ」じゃありませんのよ。なんだか体よく利用されてませんかしら?一緒にやってる感がどうにも激薄ですわ?

道をきれいにしたいから、役場から受注してくれとのこと。何となくポルティアやサンドロックをやってる気持ちになってきましたわね…。


ようこそ!何もないところへ!

もはや「ようこそ!コミチ牧場へ!」とも言い難いほど荒れまくってますけれど、とりあえず鶏小屋を復旧させて(セルフサービスですわ)、そこらをウロウロしていた鶏を手なずけ…あら?手なずけ=飼うってことですの?心許してもらえるまで撫でまわすとかではなく?手なずけってなんだよ。

記念すべき一羽目は、春ですしアプリちゃんしましたわ。文字通り何も無いところだけれど、共に強く生きていきましょうね。


綺麗になった街

街はわたくしが仕方なく分けてさしあげた資材で、道や街灯を補修したようです。なのにこちらを称えるどころか、街をきれいしたことを称えろと言われましたわ。道は舗装できるのに、わたくしの家は建てられませんの?わたくしか、あるいはおじいさま、もしかして罪人ですの?償ってる最中ですの?


ヴィクトル

 このオリーブタウンはだね、迷子になんかならなくても、いろーんなもの出会えるの。(中略)それは、これから作っていくのよ。

ジャコ

 作っていくって?誰が?

ヴィクトル

 それは、ええっと……このトーリが!


あ、わたくし分かりましたわ。おじいさま、過労死じゃありませんこと?

こんなようなノリで、きっとご自分のお家や動物小屋の補修をする暇もなく、労力や善意をド搾取されたんですわ。きっとそうに違いありませんものでなければ、この扱いに説明がつきませんわ。はー、やれやれですの。何て闇の深いゲームかしら。ぺっ!


ヴィクトル

 すまん、成り行きでそういうことになった。あとはせいぜいがんばってくれたまえ!


……………。(スゥ~~~~~~~………)


活気づいてきた街

道がコンクリから石畳になっただけで、観光客が増えてにぎやかになったそうですわ。どういうことですの?

町全体の道を何とかするおマネーはあるのに、祖父母屋を維持するおマネーは無かったそうですわ。どういうことですの?

そして次は新しいお店を開くみたいで、テント暮らしのわたくしに協力してほしいようですわ。どういうことですの?


ヴィクトル

 街の人たちも楽しい気持ちになるから、より街が活気づくはずだ!


道端に落ちてるもの拾って出荷しないと、新商品の一つもも見つけられない方々がですの?

(お店で売られる種や商品は、わたくしがそのへんで拾った同種を売らないと店では売って下さらないのですわ…どういうことですの?)


というかまだ、ゲーム開始して一週間程度なのですけれど。インディーゲームでも、ここまでさっくりとしてベタつかないあっさり展開ありませんわ!大丈夫ですの?

あっ、大丈夫じゃなかったからあの騒ぎになったんですのね…わたくし買う前から不安でそれをこぼしたら、全力でフォローする方に絡まれましたけれど。きっとそういう心の広いファンに生かされ…いえ、支えられているのですわね。いつまでもそれが通じると思わないことですわ。


ヴィクトル

 もしかしたら、今よりオシャレになれるかもしれないぞ?


衣食住の全てが不足しているのに、おファッションで贅沢なんかできるわけありませんわ。

このお方…本当に、なんなんですの?毎朝しつこく来ては、がっつり煽ってきますわ。出すもの出したら、出て行ってほしいんですの?

Permalink |記事への反応(1) | 22:26

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迷子になった後でマップの追跡ログ見るの楽しいけど昨日はいっぺん思いっきり逆方向に行ってて鬱

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2025-09-24

チェンソーマン二部ってどうなってる?ガチで思い出せない

2部のイメージ

1.戦争悪魔とアサがどうのこうの

2.ナユタを守らなきゃ

3.ナユタが連れ去られた?(生死不明

4.なんか世界がめちゃくちゃ

5.なんか戦ってる

 

マジで迷子

 

1部は分かりやすかった

1.ポチタと合体、生きねば

2.公安に入る

3.ちんちんリブンで行動する

4.銃の悪魔を倒すと言う目標

5.なんか世界中に狙われる、チェンソーマンとはなんなのか

6.ラスボスが登場

...

Permalink |記事への反応(1) | 11:16

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2025-09-20

anond:20250920103524

今週大阪旅行行った時に本当に落として壊して、地下迷路迷子になったわ

たまたまヨドバシに出れたから助かった

ちな修理代3万した。2時間で直してくれたから良いけど

Permalink |記事への反応(0) | 11:52

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anond:20250918210559

会社業界の表裏を見てきた人の声には、いつも重みがあると思う。

シマノ退職してから振り返る現場視点問題提起、確かにどれも現実だ。

ただ、それぞれの現場で働く人間立場は一つじゃない。

広告イメージ先行になるのはどこも同じで、

実態オープンワークスを見ろみたいな意見も、

現場からすれば『本音』が語りたい時期もある。

けど、広告PR別に嘘を書いているわけじゃなくて、

社外に向けた顔を選んで出しているだけだという気もする。

社員それぞれの持ち場で見える景色は違うし、

から見れば、どの会社も他とそう変わらないと流してしまう人もいる。

金型を下請け無償保管させた話、これも一つの切り口だと思う。

実際「現場放置主義」は否定しきれないし、丸投げ体質の弊害も分からなくはない。

ただ、技術空洞化たから全部自滅とも限らないのが仕事の広さで、外注が全部悪みたいな見方ちょっと単純すぎる気がする。

仮に管理職が動かない、罵り合いしかできない、そうであったとしても、現場で汗かいて踏ん張ってる人にとっては「その中で何を生み出すか」が本当のドラマなんじゃないかな、とちょっと思ったりする。

生産技術ブランド価値ホンダヤマハに負けるという話も、確かに競合環境は変わった。

E-Bikeで圧倒されてる事実はある。でも、小さな部品一つにも「泥臭い仕事」が残ってたり、古典的なやり方に意味が出ることだってある。

世代でも企業文化でも「変わる」「変わらない」は揺れている最中

新卒で染まるのは世間ずれかもしれないけど、新しい人が入って空気が少しずつ変わっていく、その積み重ねがまた現場面白さだと思う。

結局会社は人でできているから、どこで働いても「話し合い」や「罵り合い」の隙間で、ちょっとした工夫や突破を見つけるのが現場仕事なのかも、と。

自転車コンポお金がどこに消えるかなんて、確かにみんな興味津々。

でも結局使う側も作る側も、どこかで繋がっていて「よく分からないものに金払ってる」感覚社会の常としてある。

みんなが世間にずれてるわけじゃなくて、むしろそのズレを面白がるのも悪くない。

終身雇用が消えて、転職組が企業文化を揺らし始めてる――その「ちょっとだけ良い情報」が染みる。

自分もまた現場では迷子になりながら、「疲れたら一息ついて、また歩き出す」みたいなところがあってもいいよな、と思う。

Permalink |記事への反応(0) | 03:39

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2025-09-19

anond:20250919092130

最近ではないけどシャフロはたまーに読む。がいつも迷子になって終わる

Permalink |記事への反応(0) | 09:28

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2025-09-17

たまたま他のスタッフが優秀だっただけなのに「性的搾取を削減して覇権になった」が痛すぎる

ヤマカンイケハヤと同じ臭いがする。

多少の実力と無数の偶然の結果で手にした成功を「全部ワタシの手柄だ!そしてなによりワタシの思想が素晴らしい!!ワタシの思想の素晴らしさはワタシの売り上げを見れば一目瞭然だ!!!」と語るところとかさ。

いやいや、キン肉マンがどんなに面白くてもゆでたまごの言ってることは意味不明だし、ジャニーのやってきたことは犯罪だよね。

まして貴方がやったことはアニメ全体の工数で見て何%だよっていうね。

ノイズを残さなかったから偉いなんてのは誰にでも言えることで、もし音楽声優アニメーションのどれかがゴミクズだったら、それだけでバンドアニメなんて簡単破綻するだろ。

ゴリ押しで主演声優無能新人が突っ込まれたらそれだけで終わりよ。

コンテが分かりにくかったら視聴者迷子になるし、僅かな作画崩壊さえ延々とこすられる。

そんな中でみんながノイズの少ない仕事をしてくれた結果としてアニメ成功したわけでしょ?

それに対して「ワタシの素晴らしい思想ノイズのないアニメを作った」はもはや誇大妄想だろ。

Permalink |記事への反応(3) | 19:36

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2025-09-16

喫煙エリア妊婦そばタバコを吸うのはアリなのかナシなのか。

この問題最近はてな界隈でもホッテントリ話題になってて、女性向け漫画の一シーンが例として挙げられていた。登場人物が「私ここで吸う権利あるから」って平然と煙をくゆらせてるところに、主人公の女がブチギレて水ぶっかける。漫画としてはめちゃくちゃ感情さぶられる名シーンだった。

で、じゃあ自分が「妊婦そばタバコ吸う」についてどう考えるか?と問いかけられたとき、たいてい直感的に「そりゃダメだろ」とか「喫煙エリアに来る方が悪い」と即答したくなる。でも「考える」ってそういう直感確認で済ませて良いのか、本当に大事なのはそこから先だ。

ぶっちゃけ、人は大体「自分立場からしか物事を見てない。今もタバコ吸ってる現役喫煙者か、昔は吸ってたけどやめた元喫煙者か、はたまた一度も吸ったことない非喫煙者か。その分類だけでも意見分かれるの当たり前。自分がどの立場からものを言ってるかを、まずちゃん意識しろよって話。

たとえば現役喫煙者が「妊婦がいても吸ってOK」と言うとき、それはもう自分の都合で物を言ってる場合が大半だし、非喫煙者が「絶対NG」と断じるときもまた同じ。スタート地点がどっちかで結論はすでに8割決まってる。

ここで大事なのは自分直感とは逆サイドにも一度ちゃんと立ってみること。たとえば「吸うのはアリ」と思っちゃったなら、「ナシ」派の理屈を本気で考えてみる。逆もしかり。それをやってるうちに、正直、頭の中がぐちゃぐちゃになってくる。喫煙ルール権利健康被害社会の許容、弱者への配慮論点リストアップしだすとキリがない。「考える」って要はそのカオスのなかで迷子になる過程のものだ。

中学校漢字練習みたいに、ひたすら同じ字を書いてると変な字に見えてきて訳分からなくなる。あの感覚に近い。何度でも咀嚼して、何度でも立場を入れ替えて、それでもなお「やっぱ最初結論でいいや」となるなら、まあそれはそれでいい。でも大抵は、途中で「あれ、何が正解だっけ?」と分からなくなるものだ。そこまでいって初めて「考えた」って名乗れるんじゃないか

から、「俺はこう思う!」と勢いで断じるだけじゃ、まだ何も考えてないと言える。「意味分からん…」と途中で思考が霧に包まれたら、それがむしろ正しい。大事なのは、そのもやもやに少しでも正直であることじゃないのか。

Permalink |記事への反応(1) | 20:41

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2025-09-09

老眼なら素直に遠近メガネにしとけって話だ

お前らは老眼ごまかそうとして無駄抵抗を続けている。小さい文字を読むたびに眉間にシワを寄せ、手を伸ばしたり腕を縮めたりして焦点距離の微調整を繰り返す。スマホを顔から遠ざけ、再び近づけ――その情けない動きを鏡に映してみろ。まるで迷子のおじいちゃんじゃないか

なのに素直に遠近両用メガネにしない。中途半端単焦点を二本持ち歩いて、「近く用」と「遠く用」を掛け替える面倒くささに甘んじるやつが多すぎる。掛け替える度に視界がチラつき、耳元でプラプラゆれる。それでもなお抵抗する理由がわからない。

遠近メガネは一回掛けたら一本で済む利便性提供するんだ。遠くの景色も近くの文字レンズの中で自然に切り替わる。手元の本やスマホを読むときだけ無意識に少し顎を引けばいい。掛け替えるストレスカバンの重さも半減する。

「でも見え方が歪む」という言い訳も聞いた。確かに最初違和感があるだろう。段差のあるレンズに慣れるには時間がいる。でもそれは一時的不快感に過ぎない。慣れれば歪みなんて気にならなくなる。むしろ、煩わしい掛け替えよりもストレスフリーだ。

もう一つの理由プライドだ。老眼を認めたくない気持ちはわかる。しか老眼は加齢現象。お前らだけじゃない。認めた瞬間から視界が解放される。生活ストレスが一つ消える。

近視用メガネコンタクトでは遠近をカバーできない。老眼鏡を別途持つという発想自体時代錯誤だ。いまや遠近両用はスタンダードオプション薄型軽量、UVカットブルーライトカットまでつけられる。レンズ技術進化しているんだ。

遠近メガネ一本で、読書PC作業運転、買い物、会議――あらゆるシーンで掛け替えの手間ゼロ。煩わしさを放棄して、快適な視界を手に入れない理由は何だ。

老眼に素直になれ。鏡を見て腕を縮めながらスマホを見る自分を笑う前に、まず遠近メガネを掛けろ。視界がクリアになったその日から、お前らの世界は変わる。

老眼ごまかしはもう終わりだ。遠近メガネにしとけ。

Permalink |記事への反応(0) | 18:57

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anond:20250909091430

タイトルしか見てないけどオタクなる人達80%くらい倫理観迷子男性女性も。

あえて女オタクとか書くこいつも多分相当。読む価値ある内容だった?

Permalink |記事への反応(0) | 13:59

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2025-09-07

anond:20250905054532

私の世界は、丁寧に、そう、まるで細胞の一つ一つにまで神経を行き届かせるようにして磨き上げられた、半径およそ十メートルほどのガラスの球体であり、その球体の中心には、世界のすべてであり、法であり、そして揺るがぬ神であるところの、生後六ヶ月の息子、光(ひかる)が、ただ健やかな呼吸を繰り返している。その完璧な球体を維持すること、それこそが水無月瑠璃(みなづき るり)、すなわち三十一歳の私に与えられた唯一にして絶対の使命であったから、私は今日もまた、タワーマンション二十八階、陽光白磁の床にまで染み渡るこのリビングダイニングで、目に見えぬ埃の粒子と、あるいは時間という名の緩慢な侵食者と、孤独な、そして終わりなき闘争を繰り広げているのであった。北欧から取り寄せたというアッシュ材のテーブルの上には、一輪挿しに活けられたベビーブレスの、その小さな白い花弁の影さえもが、計算され尽くした角度で落ちており、空気清浄機は森の朝露にも似た清浄さを、ほとんど聴こえないほどの羽音で吐き出し続け、湿度計のデジタル表示は、小児科医が推奨する理想の数値、六十パーセントを寸分違わず指し示しているのだから、およそこの空間に、瑕疵という概念の入り込む余地など、どこにもありはしなかった。かつて、外資系コンサルティング会社で、何億という数字が乱れ飛ぶ会議室の冷たい緊張感を、まるで上質なボルドーワインでも嗜むかのように愉しんでいた私自身の面影は、今やこの磨き上げられたガラス窓に映る、授乳のために少し緩んだコットンのワンピースを着た女の、そのどこか現実感を欠いた表情の奥に、陽炎のように揺らめいては消えるばかりであった。

思考は、そう、私の思考と呼んで差し支えるならば、それは常にマルチタスクで稼働する最新鋭のサーバーのように、光の生存に関わる無数のパラメータによって占有され続けている。次の授乳まであと一時間二十三分、その間に終わらせるべきは、オーガニックコットンでできた彼の肌着の煮沸消毒と、裏ごししたカボチャペーストを、一食分ずつ小分けにして冷凍する作業であり、それらが完了した暁には、寝室のベビーベッドのシーツに、もしかしたら付着しているかもしれない、私たち世界の外部から侵入した未知のウイルスを、九十九・九パーセント除菌するというスプレー浄化せねばならず、ああ、そういえば、昨夜翔太が帰宅時に持ち込んだコートに付着していたであろう、あの忌まわしい杉花粉の飛散経路を予測し、その残滓を、吸引力の変わらないただ一つの掃除機で完全に除去するというミッションも残っていた。これらすべては、愛という、あまり曖昧情緒的な言葉で語られるべきものではなく、むしろ生命維持という厳格なプロジェクト遂行するための、冷徹なまでのロジスティクスであり、私はそのプロジェクトの、唯一無二のマネージャーであり、同時に、最も忠実な実行部隊でもあった。誰がこの任務を私に課したのか、神か、あるいは生物としての本能か、はたまた「母親」という名の、社会発明した巧妙な呪縛か、そんな哲学的な問いを発する暇さえ、このシステムは私に与えてはくれなかった。

である翔太は、疑いようもなく、善良な市民であり、そして巷間(こうかん)で言うところの「理想の夫」という、ほとんど神話上の生き物に分類されるべき存在であった。彼は激務の合間を縫って定時に帰宅すると、疲れた顔も見せずに「ただいま、瑠璃。光は良い子にしてたかい?」と、その蜂蜜を溶かしたような優しい声で言い、ネクタイを緩めるその手で、しかし真っ先に光の小さな体を抱き上げ、その薔薇色の頬に、まるで聖遺物にでも触れるかのように、そっと己の頬を寄せるのだ。週末になれば、彼はキッチンで腕を振るい、トマトニンニク匂いを部屋中に漂わせながら、私や、まだ食べることもできぬ光のために、絶品のペペロンチーノカルボナーラを作り、その姿は、まるで育児雑誌グラビアから抜け出してきたかのように、完璧で、模範的で、そして、どこか非現実的ですらあった。誰もが羨むだろう、この絵に描いたような幸福風景を。友人たちは、私のSNS投稿される、翔太が光をあやす姿や、手作り離乳食が並んだテーブル写真に、「理想家族!」「素敵な旦那様!」という、判で押したような賞賛コメントを、まるで祈り言葉のように書き連ねていく。そう、すべては完璧なのだ完璧なはずなのだ。このガラスの球体の内部では、愛と平和と秩序が、まるで美しい三重奏を奏でているはずなのだ

――だというのに。

夜、ようやく光が天使のような寝息を立て始め、この世界のすべてが静寂という名の薄い膜に覆われた頃、ソファで隣に座った翔太が、労わるように、本当に、ただ純粋愛情と労いだけを込めて、私の肩にそっと手を置く、ただそれだけの、あまりにも些細で、そして無垢行為が、私の皮膚の表面から、まるで冷たい電流のようにして内側へと侵入し、脊髄を駆け上り、全身の毛穴という毛穴を、一斉に収縮させるのである。ぞわり、と。それは、神聖な祭壇に、土足で踏み込まれときのような、冒涜的な不快感であった。あるいは、無菌室で培養されている貴重な細胞のシャーレに、誰かが無頓着なため息を吹きかけたときのような、取り返しのつかない汚染への恐怖であった。彼の指が触れた肩の布地が、まるで硫酸でもかけられたかのように、じりじりと灼けるような錯覚さえ覚える。私は息を止め、この身体が、この「水無月瑠璃」という名の、光のための生命維持装置が、彼の接触を、システムに対する重大なエラー、あるいは外部からハッキング行為として認識し、全身全霊で拒絶反応を示しているのを、ただ呆然と、そして客観的に観察していた。

「疲れてるだろ。いつも、ありがとう

翔太の声は、変わらず優しい。その瞳の奥には、かつて私が愛してやまなかった、穏やかで、そして少しだけ湿り気を帯びた、雄としての光が揺らめいているのが見える。それは、私を妻として、女として求める光であり、かつては、その光に見つめられるだけで、私の身体の中心が、熟れた果実のようにじゅくりと熱を持ったものだった。だというのに、今の私には、その光が、聖域である保育器を、ぬらりとした舌なめずりをしながら覗き込む、下卑た欲望眼差ししか見えないのだ。許せない、という感情が、胃の腑のあたりからせり上がってくる。この、二十四時間三百六十五日、寸分の狂いもなく稼働し続けている精密機械に対して、子を産み、育て、守るという、この宇宙的な使命を帯びた聖母に対して、己の肉欲を、その獣のような本能を、無邪気に、そして無自覚にぶつけてくるこの男の、そのあまりの鈍感さが、許せないのである

ケダモノ

その言葉が、私の内で、教会の鐘のように、低く、重く、そして厳かに反響する。そうだ、この男はケダモノなのだ。私がこの清浄な球体の秩序を維持するために、どれほどの精神を、どれほどの時間を、どれほどの自己犠牲にしているのか、そのことを何一つ理解しようともせず、ただ己の種をばら撒きたいという原始の欲動に突き動かされているだけの、ただのケダモノなのだ

そんなはずはない、と、脳のどこか、まだかろうじて「かつての私」の残滓が残っている領域が、か細い声で反論を試みる。これは翔太だ、私が愛した男だ。雨の匂いが充満する安ホテルの、軋むベッドの上で、互いの名前を喘ぎ声で呼び合いながら、世界の終わりが来るかのように貪り合った、あの夜の彼なのだパリへの出張中、セーヌ川ほとりで、どちらからともなく互いの唇を求め、道行く人々の冷ややかな視線さえもが、私たちのためのスポットライトのように感じられた、あの瞬間の彼なのだ結婚記念日に、彼が予約してくれたレストランの、そのテーブルの下で、こっそりと私のスカートの中に忍び込んできた、あの悪戯っぽい指の持ち主なのだ。あの頃、私たちは互いの肉体という言語を、まるで母国語のように自在に操り、その対話の中に、世界のどんな哲学者も語り得ないほどの、深遠な真理と歓びを見出していたはずではなかったか。あの燃えるような記憶は、情熱の残骸は、一体どこへ消えてしまったというのだろう。それはまるで、昨夜見た夢の断片のように、あまりにも色鮮やかで、それでいて、掴もうとすると指の間から霧のように消えてしまう、遠い、遠い銀河の光なのである

瑠璃…?」

私の沈黙を訝しんだ翔太が、私の顔を覗き込む。私は、まるで能面のような無表情を顔面に貼り付けたまま、ゆっくりと彼の手を、自分の肩から、まるで汚物でも払いのけるかのように、そっと、しかし断固として取り除いた。そして、立ち上がる。

「ごめんなさい。少し、疲れたみたい。光の様子を見てくるわ」

それは、完璧な嘘であり、そして、完璧真実でもあった。私は疲れていた。だがそれは、育児という名の肉体労働に疲れているのではなかった。私という個人が、水無月瑠璃という一個の人格が、「母親」という名の巨大なシステムに呑み込まれ、その歯車の一つとして摩耗していく、その存在論的な疲弊に、もう耐えられなくなりつつあったのだ。これは、巷で囁かれる「産後クライシス」だとか、「ホルモンバランスの乱れ」だとか、そういった便利な言葉で容易に片付けられてしまうような、表層的な現象ではない。違う、断じて違う。これは、一個の人間が、その魂の主導権を、自らが産み落とした別の生命体に完全に明け渡し、「装置」へと、あるいは「白き機械」へと、静かに、そして不可逆的に変質していく過程で生じる、存在のものの軋みなのである

聖母、とはよく言ったものだ。人々は、母という存在を、無償の愛と自己犠牲象徴として、何の疑いもなく神格化する。だが、その実態はどうか。自己を失い、思考も、肉体も、感情さえもが、すべて「子」という絶対的な存在奉仕するためだけに再構築された、ただのシステムではないか。私は聖母などではない。私は、高性能な乳製造機であり、汚物処理機であり、そして最適な環境提供する空調設備が一体となった、ただの生命維持装置に過ぎないのだ。この気づきは、甘美な自己陶酔を許さない、あまりにも冷徹で、そして絶望的な真実であった。そして、この真実を共有できる人間は、この世界のどこにもいやしない。翔太のあの無垢な優しさでさえ、結局は、この優秀な装置が、明日も滞りなく稼働し続けるための、定期的なメンテナンス作業しか見えないのだから、その孤独は、宇宙空間にたった一人で放り出された飛行士のそれに似て、どこまでも深く、そして底なしであった。友人たちがSNS投稿する「#育児は大変だけど幸せ」という呪文めいたハッシュタグは、もはや、この巨大なシステムの異常性に気づいてしまった者たちを、再び安らかな眠りへと誘うための、集団的自己欺瞞儀式しか思えなかった。

寝室に入ると、ベビーベッドの中の光は、小さな胸を穏やかに上下させながら、深い眠りの海を漂っていた。その無防備な寝顔は、確かに、この世のどんな芸術品よりも美しく、尊い。この小さな生命を守るためならば、私は喜んで我が身を投げ出すだろう。だが、それは、この身が「私」のものであった頃の話だ。今の私にとって、この感情は、プログラムに組み込まれ命令遂行しているに過ぎないのではないか。愛でさえもが、システムを円滑に稼働させるための、潤滑油のような機能に成り下がってしまったのではないか。そんな疑念が、毒のように心を蝕んでいく。

私は、息子の傍らを離れ、再びリビングへと戻った。翔太は、ソファの上で、テレビの光をぼんやりと浴びながら、所在なげにスマートフォンをいじっている。その背中は、拒絶された雄の、どうしようもない寂しさを物語っていた。かつての私なら、きっと背後からそっと抱きしめ、「ごめんね」と囁いて、彼の寂しさを溶かしてやることができただろう。しかし、今の私には、もはやそのための機能が、インストールされていないのである

私は、彼に気づかれぬよう、書斎として使っている小さな部屋に滑り込んだ。そして、ノートパソコンの冷たい天板に触れる。ひやりとした感触が、指先から伝わり、かろうじて、私がまだ血の通った人間であることを思い出させてくれるようだった。スクリーンを開くと、真っ白な光が、闇に慣れた私の網膜を焼いた。カーソルが、無人荒野で、点滅を繰り返している。何を、書くというのか。誰に、伝えるというのか。この、言葉にもならぬ、システムの内部で発生したエラー報告を。この、機械の内部から聞こえてくる、魂の悲鳴を。

それでも、私は指を動かした。これは、誰かに読ませるためのものではない。これは、祈りでもなければ、懺悔でもない。これは、私という名の機械が、自らの異常を検知し、その原因を究明し、あるいは再生可能性を探るために、己の内部へとメスを入れる、冷徹自己解剖の記録なのだ

真っ白な画面に、私は、震える指で、最初言葉を打ち込んだ。

『これは、私という名の機械が、自己を観察し、分解し、あるいは再生を試みるための、極秘の設計図である

その一文を打ち終えた瞬間、私の内側で、何かが、硬い音を立てて、砕けたような気がした。それが希望の萌芽であったのか、それとも、完全なる崩壊への序曲であったのか、その時の私には、まだ知る由もなかったのである。ただ、窓の外で、東京夜景が、まるで巨大な電子回路のように、無機質で、そして美しい光を、果てしなく明滅させているのが見えた。私もまた、あの無数の光の一つに過ぎないのだと、そう、思った。

自己機械定義たからには、次なる工程は当然、その性能向上のための最適化、あるいは、旧弊OSから脱却するための、大胆にして静かなるアップデート作業へと移行せねばならぬのが、論理的な、そして必然的帰結であった。そう、これは革命なのだと、私は深夜の書斎で、青白いスクリーンの光に顔を照らされながら、ほとんど恍惚とさえいえる表情で、そう結論付けたのであった。かつてロベスピエールが、腐敗した王政ギロチン台へと送り、新しい共和制の礎を築かんとしたように、私もまた、この「母親という名の献身」や「夫婦の情愛」といった、あまりにも情緒的で、非効率で、そして実態としては女の無償労働を美化するだけの前時代的な概念を、一度完全に解体し、再構築する必要があったのだ。そのための武器は、かつて私が外資系コンサルティングファームで、幾千もの企業相手に振り回してきた、あの冷徹ロジックと、容赦なき客観性という名のメスに他ならない。愛という名の曖昧模糊とした霧を晴らし、我が家という名の王国を、データタスクリストに基づいた、明晰なる統治下に置くこと、それこそが、この「水無月瑠璃」という名の機械が、オーバーヒートによる機能停止を免れ、なおかつ、その内部に巣食う虚無という名のバグ駆除するための、唯一の処方箋であると、私は確信していたのである

かくして、週末の朝、光が心地よい午睡に落ちた、その奇跡のような静寂の瞬間に、私は翔太をダイニングテーブルへと厳かに召喚した。彼の前には、焼きたてのクロワッサンと、アラビカ種の豆を丁寧にハンドドリップで淹れたコーヒー、そして、私が昨夜、寝る間も惜しんで作成した、全十二ページに及ぶパワーポイント資料印刷したものが、三点セットで恭しく置かれている。資料の表紙には、ゴシック体の太字で、こう記されていた。『家庭内オペレーション最適化計画書 Ver. 1.0 〜共同経営責任者(Co-CEO体制への移行による、サステナブル家族経営の実現に向けて〜』。翔太は、そのあまりにも場違いタイトルを、まるで理解不能な古代文字でも解読するかのように、眉間に深い皺を刻んで見つめた後、恐る恐る、といった風情で私に視線を向けた。その瞳は、嵐の前の静けさにおびえる子犬のように、不安げに揺れている。まあ、無理もないことだろう。彼にしてみれば、愛する妻が、突如として冷酷な経営コンサルタントに豹変し、家庭という名の聖域に、KPIだのPDCAサイクルだのといった、無粋極まりないビジネス用語を持ち込もうとしているのだから

瑠璃、これは…一体…?」

説明するわ、翔太。よく聞いて。これは、私たち家族が、これから幸せに、そして機能的に存続していくための、新しい聖書バイブル)よ」

私は、そこから淀みなく、プレゼンテーションを開始した。現状分析As-Is)、あるべき姿(To-Be)、そのギャップを埋めるための具体的なアクションプラン家事という、これまで「名もなき家事」という名の混沌の海に漂っていた無数のタスクは、すべて洗い出され、「育児関連」「清掃関連」「食料調達調理関連」「その他(消耗品管理資産管理等)」といったカテゴリーに分類され、それぞれに担当者と所要時間、そして実行頻度が、美しいガントチャート形式可視化されている。例えば、「朝食後の食器洗浄」は、担当:翔太、所要時間:十五分、頻度:毎日、といった具合に。さらに、月に一度、近所のカフェで「夫婦経営会議」を開催し、月次の進捗確認と、翌月の計画策定を行うこと、日々の細かな情報共有は、専用のチャットアプリで行うこと、そして何よりも重要なのは、これまで私一人が暗黙のうちに担ってきた「家庭運営の全体を俯瞰し、次の一手を考える」という、いわば管理職としての役割を、これからは二人で分担する、すなわち、彼にもまた、単なる作業員(ワーカー)ではなく、主体的思考する共同経営責任者(Co-CEO)としての自覚と行動を求める、ということ。私の説明は、かつてクライアント企業役員たちを唸らせた時のように、理路整然としており、反論余地など微塵もなかった。翔太は、ただ呆然と、私の言葉の奔流に身を任せるしかなく、すべての説明が終わった時、彼はまるで催眠術にでもかかったかのように、こくり、と小さく頷いたのであった。

「…わかった。瑠璃が、そこまで追い詰められていたなんて、気づかなくて、ごめん。僕も、頑張るよ。君を、一人にはしない」

その言葉は、疑いようもなく誠実で、彼の優しさが滲み出ていた。私は、その瞬間、胸の奥に、ちくり、と小さな痛みを感じたのを覚えている。違う、そうじゃないの、翔太。私が求めているのは、あなたのその「頑張るよ」という、まるで部下が上司に忠誠を誓うような言葉ではない。私が欲しいのは、私がこの計画書を作る必要すらないほどに、あなたが私の脳と、私の視界と、私の不安を共有してくれるPermalink |記事への反応(0) | 05:15

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2025-09-03

どれを選べばいいの?

最近DHAを摂ろうと思って、いろいろとサプリを探してたんだけど、

おすすめの5選!厳選10選!などの記事を読めば読むほど迷子になっていく。

「●●は高濃度!」「△△はコスパ最強!」「××は赤ちゃんにもOK!」

みんな違ってみんないいじゃん。知らんがな。

以下、見た比較記事たち。

(ありがたいけど情報量多すぎて逆に混乱してきた)

Permalink |記事への反応(0) | 17:07

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2025-08-26

anond:20250826075228

夜は迷子仔猫が鳴いてる

昼間のキミは

シャワーを浴びて夢みてる

トライ!

シャーランララー、ランラララー

抱きしめられたらカーニバル

シャーランララー、ランラララー

唇が踊るサマータイム

シャーランララー、ランラララー

キミの記憶の胸元に

シャーランララー、ランラララー

激しく刻む熱帯夜

I want you

I want you

Permalink |記事への反応(0) | 07:59

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2025-08-19

anond:20250819104444

文句言いたい対象ストレート文句つけたら良いのに変に捻って迷子になってるやつ。

Permalink |記事への反応(0) | 12:37

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2025-08-17

「参戦」は「参加」、「地雷」は「苦手」でいいけど、「難民」は?

https://x.com/kyo_smile/status/1956967742806032691

「参戦」「地雷」は、それぞれ「参加」「苦手」のオタク誇張表現から言い換えっていうか戻してるだけなんだけど、

言葉狩りじゃなくて、バズ構文のために「気軽に」を「軽率に」と書くはてなーも大嫌いなやつね)

難民」は何て言い換えればいいんだ?

通勤バッグ難民意味自分に最適な通勤バッグが見つからず困っている人のこと。

ランチ難民意味:お昼を食べる場所がなく困っている人のこと。

うーん…。「迷子」?

Permalink |記事への反応(0) | 21:29

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そうめんダメなところを上げてください。どんなくだらないことでもかまいません。

🥢そうめんダメなところ(くだらなさ全開)

🕒茹で時間が短すぎて油断すると即終了 1分でも目を離すと、もうベチャベチャ。そうめんは「待ってくれない」食材

🧊冷やしすぎると味が行方不明氷水キンキンに冷やすと、もはや「水の中の白い線」。味覚が迷子

🥣つゆが主役になりがちそうめん自体の味が薄すぎて、つゆの味がすべてを支配そうめんはただの運び屋か?

🍜見た目が地味すぎる 白くて細いだけ。インスタ映え?なにそれ美味しいの?

🌀流しそうめんの非合理性 竹を流れてくる麺を必死キャッチするイベント食事というよりスポーツ

🧼洗いすぎると罪悪感 麺をぬめり取りで何度も洗うと、「これって食べ物だったっけ?」という気分になる。

🥱食べてもすぐお腹が空く 軽すぎて、満腹感が持続しない。そうめんだけだと「第1ラウンド」感。

🧂薬味がないとテンション下がるネギしょうが大葉みょうが薬味がないと、ただの白い線をすすってるだけ。

🧳夏以外に食べると違和感 冬にそうめん食べると「季節感どこ行った?」ってなる。年中食べられるはずなのに、なぜか夏限定空気

Permalink |記事への反応(0) | 04:26

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2025-08-04

大阪関西卍博にありがちなこと

迷子の霊圧が消える

Permalink |記事への反応(1) | 18:22

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2025-07-26

昨日は夏祭りに行ってきた

会場の出入口テント張って総合窓口と救護をやっていた

20時には閉場

帰りの客がぞろぞろと出て行く中、三人親子が血相を変えて総合窓口に飛び込むのが見えた

7歳ぐらいのお姉ちゃんを前に押し出し母親が言った

「この子と同じ浴衣を着た5歳の迷子がいませんか」

回答は「いない」

母親の顔が一気に絶望して死にそうになってた

父親は終始口真一文字心配

お姉ちゃんは両親や大人がなんとかしてくれるだろう、とわりとのんきだった

一体いつどこではぐれたのか

結末を見届けないまま帰宅した

Permalink |記事への反応(0) | 12:38

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