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はてなキーワード:近眼とは

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2025-12-15

近眼だけど老眼が進んだ結果、

・手元作業スマホ操作裸眼

PC操作仕事用)…度数の低い近距離メガネ

普通生活度数中間的なメガネ

・車の運転度数の高い遠距離メガネ

という使い分けになった

PC操作用をすることが生活ほとんどなので普通生活用の頻度があまり高くなく、

かといって無いとやはりちょっとしんどいので基本持ち歩いてる

車用メガネは車に積みっぱなしなのでたまに兄弟の車に乗る時は中間メガネ運転することになる

ほとんどそれで問題ないんだけど夜道はちょっと怖い

Permalink |記事への反応(0) | 09:50

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2025-08-24

近眼老眼近眼用のメガネはしてるけど、日によっては近くも遠くもずっとあんまりピントが合ってないと感じる日がある

近くの物を見るときメガネを外すけど、そういう日はそれでもなんかぼんやりピントが合ってないように感じる

老人になるってことはこういうことなんだろうな

ひとつひとつ体が老化して思い通りにならなくなる

それまでできてた動きが思い通りにならないもどかしさやイライラ毎日時間毎分積み重なって

その結果がコンビニ店員暴言はいたりマウント行為憂さ晴らしちゃうんだろうな

なんかもう今でもつらくて朝からイライライライラしてる

Permalink |記事への反応(0) | 07:16

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2025-05-26

anond:20250526072529

ワイは30年来のキーマウ派やからパッド派のコンソールゲーマーと比べて常に周囲を見渡して状況を把握するスキルが高くてどんなゲームやらしても常勝でキーマウに適応できない不自由人間をいつも高みから見下ろしてるやで

まっ現実ではメガネがないと何も見渡せないド近眼な実質障害者やがな

Permalink |記事への反応(0) | 07:31

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2025-05-21

現実にピントをあわせたくない

近眼なのをいいことに、運転とか映画とか、安全に気をつけなアカンとかしっかりみたいな〜な時以外はメガネかけてない

仕事してる時もかけてない

デスクワークメガネなくてもできる

モノや人の顔がいい感じにフィルターかかって脳の負担が少ない気がする

子供の時からのクセやからってのもあるやろうけど、メガネかけてパソコン注視したり人の顔を改めてクッキリみるとほんま疲労感が倍になる

解像度とかあげたないし朧げぐらいがちょうどいい距離感保てる

Permalink |記事への反応(0) | 17:35

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2025-05-08

発達障害があるけど子どもを作っていいのか

以下身の上

アラサー

ADHD診断済み

・前はコンサータを飲んでたけど眠気がとれるぐらいの効き目だった&仕事に慣れて思い詰めなくなったので今は何も飲んでない

・不注意&何も片付けられない&授業中に一生便覧読んでるタイプ

仕事サボりがち&要領も良くないけど馬力でなんとか帳尻合わせてる、評価は人並み(だと思う)

・この先もクローズド就労でやっていくつもり

メンタル面も今の所不調なし

友達は少ないし立ち回りも不器用だしASDの気もあると思う

・弟も未診断だけどASDの気がある

親族に他にも怪しい人がチラホラ

・運が良かったので経歴に大きな穴は開いてない公立中高→地方国立大→中堅メーカー技術

・すごい単位落としたとか、何かの依存症で身を崩したとかはないけど、上限まで遅刻したし課題ギリギリだし風呂には入らずゴミも出せずで生活は整ってなかった

大人になってからあれ……私ってみんなと同じようにできてない……??って気づいた

・思い返すと中学生の時にハブられたこともあるし黒歴史は多いし普通の人ではなかった

・数年前に所謂理解ある彼くん枠の女性経験のない大人しめの旦那結婚

旦那には発達障害は伝え済み

旦那発達障害はないと思う、私から見ると普通の人に見える

子どもは欲しいね〜って言ってるんだけど、これが遺伝したら子どもがかわいそうだなと思う、でも私はこのように生まれて親を恨んでるかと言われるとそうではないし、まあまあ幸せだなと思う時もある

私やっぱり普通じゃないなと思って人生絶望する時もあるけど

産んでいいんだろうか

産んでもし障害があったら療育も通うし最大限教育に金をかけるつもり

でもやっぱり申し訳ないな

いやでも客観的に見て

僻地ではない地方都市でまあ中流暮らし

ギャンブラーではない堅実思考の両親

不倫体質ではないから多分両親揃ってる

・両親の平均を取るとまあ悪くはないIQ

・両親の平均を取るとまあ低くはない身長

プレゼントできる

発達障害

・共に友達が少ない陰気な両親

・天パ

近眼

音痴

短足

も付いてくるけど やっぱ駄目かも

Permalink |記事への反応(3) | 20:35

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2025-05-02

ドライアイスの煙って重いんだね

シンクに積み重ねた食器の一番上の皿にドライアイスの欠片を放り込んだら煙が滝のように流れ落ちていった

しかもぽわぽわしたのじゃなくかなりまとまりのある煙でぱっと見ほんとに水っぽい

近眼から間近で見たかったけど死亡事故の話聞くからやめといた

Permalink |記事への反応(1) | 12:30

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2025-04-30

40代増田緑内障になりました。/追記しました

タイトルの通りですが経緯などつらつらと。

父親緑内障罹患者で検査してもらったら?と勧められ、近所の眼科クリニックを受診することに。

(もともとは保険組合の健診で眼底検査するつもりだったけど40歳ジャストじゃないと受けられないみたいだったので普通に受診しました)

たまたま平日の午前中に時間があったので、「念のため検査してもらうかー」という軽い気持ちでクリニックへ。

受付後、問診票につらつらと記入。しばらくすると検査室に呼ばれて視力検査や眼圧検査etcをされる。

その後、中待合によばれ診察。

先生特に眼圧は異状ないですねー。視神経乳頭は少し小さいようですが大丈夫なように見えます。OCT検査という検査で視神経に異状ないか確認できますがどうしますか?」

増田「そうですね、保険適用されるなら一応お願いします。」

少し待機後OCT検査実施、、、

※OCT検査とは・・・眼の奥にある視神経細胞撮影し、自動的に視神経の薄い部分が無いか判定してくれるという大変便利な機械を使って行う検査です。

結果発表

先生「一部視神経が無くなっている場所がありますね。今まで視野が欠けているような感覚は無かったですか?」

増田「え、まじですか、、いや、視野の異常を感じたことは全然無いです。。。」

先生「そうですか、検査結果から視野が欠けている部分があると思うので視野検査もできますがやりますか?両目でだいたい30分くらいかかって900円くらい追加でかかりますが」

増田「、、、時間大丈夫すしお願いします。」

もう一度待機後、視野検査実施

半円球状の機械に小さい点がピカピカ光って、光ったのが分かったらボタンを押す検査結構つかれるのと本当に光ってるのか自信が無くなってくる。

検査結果

先生「やはりOCT検査の結果と同じ場所が欠損してるようですね。診断名は正常眼圧緑内障です。自分で調べるときはこの病名で調べてください。

   治療としては他の緑内障と同じく眼圧を下げるようにします。点眼薬毎日さすようにしてください。副作用として瞼が黒ずんできたりまつ毛が延びたりする可能性があります

   副作用が少ない薬もありますが、その場合は2種類の点眼をする必要があります。まずは1種類で済む目薬でいいですか?」

増田はい、それでお願いします。」



以上、緑内障が分かった経緯でした。とりあえず、早めに分かったので運が良かったかなと思います

神経細胞喪失は不可逆的に進行するので視野欠損に気づいた時点でかなり進行しているようです。

私は全く気付いていませんでした。

今まで知りませんでしたが、40代でも数%の方は緑内障可能性があるようです。

緑内障遺伝的な要素もありますが、強い近視もリスク要因の一つのようです。


40歳過ぎていたら検査お勧めします。まあ病気については過度に恐れず付き合っていくしかないですねー

それでは皆様ご自愛ください

以下追記

--------------

割と緑内障の方多いようですね。

仲間がいて少し安心しました。気長に病気と付き合っていきましょう。

・心境の補足

やはり、今後視覚が失われてしまうんじゃ無いかという不安はありますが、先生からは(実際に進行した患者さんの視野の経過例を見せてもらいながら)亡くなるタイミングでこれくらい視野が残ればいいかなと言われました。(かなり中心付近視野欠損まで進まないと普通生活している分には支障を感じないようです)

急性の緑内障(頭痛とか眩暈とか併発するやつ)と違い、ゆっくり進行するようなのでぼちぼちと付き合っていくしかいかなー、と思ってます

また、身近に緑内障実例があって(発見還暦過ぎてからですが)まだまだ見えているようなので自分身体が動く内は大丈夫じゃないかなと割と楽観視してます

・眼圧について

眼圧は正常範囲内ですが、日内変動もあるみたいなのでやはり眼圧を下げるのが進行を抑える鍵のようですね。眼圧がある程度低い方が緑内障になりにくいという研究結果もあるようです。

血圧睡眠時無呼吸症候群などもリスク要因のようです。(眼圧が上がっちゃうらしい)

ちなみに、増田は強い近眼・高血圧睡眠時無呼吸症候群コンプリートしております近眼以外治療してませんがこれも少し相談してみようかな。

あと、ストレス寝不足ダメみたいですよ!

ちゃんと寝ましょう。

個人的には自宅でお手軽に眼圧測れるやつ借りれないかなーとか思ってます。次受診した時にでも相談してみるつもり。(メチャクチャ高そうですが)

まずは、とりあえず毎日忘れずに点眼薬をさすしかないですねー

・検診について

私の場合はですが、恐らく検診の追加項目分で行った眼底検査だと分からなかった可能性がありました。

見てもらった先生も私の目を直接見ても緑内障かどうか正直分からないと仰ってたので、もし検診を受けて緑内障疑いの結果が出なければ逆に「なーんだ、緑内障なんて無いじゃん♪」となって視野欠損してから気付いてた可能性もありました。

文明の利器に頼る方が精度は良さそうです。

検診で見つかる人もいると思うので意味がないとは思いませんが過信は禁物かと。


視野検査について

かなり疲れました。

特に二つ目の目を検査してる時はもう適当でいいか、、とか思いながらポチポチボタンを押していました。ちなみに欠損が大きかったのは初めに検査した方の目です。

自分で片目をつぶって外側から顔の中央に向かって指を動かすと、欠損してる範囲では指は見えません。真ん中付近まで動かしたらいきなり現れる感じです。(疑う訳ではないですが一応自宅に帰ってから試してみました。)

両眼で見ているので脳内で保管されてしまい、ほぼ違和感を感じないんだと思います。(脳みそスゲェ)

しかしたら欠損がある方向から近づいてくる物体については距離感おかしくなるかもしれませんね、、今まで不便を感じたことはありませんがガッツリ球技してたりすると致命的かもしれませんね。



では、緑内障寝不足は敵なようなので寝ます

Permalink |記事への反応(16) | 13:44

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2025-03-14

anond:20250312182838

マジレスすると、目が飛び出す仕組みになると、失明視野欠損が起きやすくなるから、種として絶滅するよ。

目と脳は神経でつながってて、神経が切れると視野欠損・失明となる。

野生動物だと失明まり視覚喪失は死を意味する。ヒトでもやれ近眼老眼だと大騒ぎするぐらいで、視覚必要不可欠な感覚器官であることは言うまでもない。

から脊椎動物は脳の近くに眼球があって、視神経ができるだけ短くなるようになってる。

何いってんだ?人間場合、目(網膜)は前で、視覚野は後頭葉まり後側で、一番遠いところにあるやんけ!と思った人は

視交叉とか視覚伝導路を調べるといい。

結論から言うと、現時点で人類(というか現生の脊椎動物全般)は視神経を守りつつ最短距離になるような絶妙な配置を獲得しているので

いまさら目が飛び出すような形にヒトが進化することはないと思う。

#異論があるひとは3億年後ぐらい待ってからコメントお願いします。

Permalink |記事への反応(0) | 12:24

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2025-02-23

おしゃれメガネとそうでないメガネの違いとは?

街中の眼鏡屋で買っている。

うそ流行から外れたデザイン眼鏡を売っていることはないと思うんだが、かけるとダサい

メガネ問題ではなく、自分の顔がダサいだけなんだろう。

 

もうひとつ、ド近眼で度が強すぎるからダサい可能性もある。

店員オススメを試着したときはマシに見えるが、自分に合ったレンズを入れて出来上がると、試着したイメージとなんか違う。

レンズ可能な限り薄型にしているが、それでも限度はある。

伊達メガネというわけにはいかないので、今日眼鏡をかけたダサイ姿である

Permalink |記事への反応(0) | 01:52

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2025-01-17

Switch健康被害半端ない

Switchってどう頑張っても健康被害が凄まじいのに何故こんなに持て囃されてるのか分からん

近所の子供たちは軒並み近眼になってるし

から出て遊ばないから体力測定は最低レベルだし

家だと監視されてるから公園に持ち寄って遊んでトラブルにもなってる

テレビゲームゲーム脳とか言ってたのはアホかと思ったけど

Switchによる視力低下は統計有意だってはっきり出るでしょ

少なくとも18歳までは携帯ゲーム機なんて使わせるべきじゃないよ

Permalink |記事への反応(3) | 14:24

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2025-01-03

遠近両用ってどうなの?

もうさこんなことを自分ネットに書くようになるなんて思いもしてなかったんだけどさ。

去年くらいからかな?あれ?と思ったら老眼が始まっててさ。

最初はなんか見にくいなあくらいだったんだけど、なんか寒くなってからだんだん本格的に近くのものが見えない。

あー、嫌だねえ。悲しい。

近眼老眼にならないと思ってたんだけどなあ。

とにかく近くがツライ。

スマホとかは設定を変えたら大きい痔に出来るからいいんだけど、

紙がね、いまだに紙の書類渡されてね、それがなぜかとても小さい字でプリントされてたりしたらお手上げ。

眼鏡をずらして近くに紙を持ってきてとかそういうのが嫌なのね。

からもう遠近両用にしようかな?って思ってる。

Permalink |記事への反応(0) | 15:43

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2024-12-17

スマホ首・ストレートネックってエビデンスあるの?

新しいテクノロジーに対する拒絶感からまれた嘘の病気に思える。

スマホを見すぎると首の骨が歪むって。

昭和のころも、テレビを近くで見ると近眼になるとか言われてたけど、今はそんなこと言われていないしな。

Permalink |記事への反応(0) | 10:54

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2024-12-01

国民民主の減税

国民民主の減税なんて大人じゃないことをやると現実は回らないんですよ、、ってなことを言う税金で食っているクビ長や、役所シンクタンクや審議委員会お金をもらっている犬どもがきゃんキャン吠えます

国富を高めて国民経済的精神的な繁栄安寧を図ると言った本来方向性が全く飛んで、財政均衡という小さな部分が全体を規定している事に気が付かない間抜け乱視近眼的なレンズ連中です。

Permalink |記事への反応(0) | 14:18

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2024-10-01

三四郎は流れから目を放して、上を見た。こういう空の模様を見たのははじめてではない。けれども空が濁ったという言葉を聞いたのはこの時がはじめてである。気がついて見ると、濁ったと形容するよりほかに形容のしかたのない色であった。三四郎が何か答えようとするまえに、女はまた言った。 「重いこと。大理石のように見えます」  美禰子は二重瞼を細くして高い所をながめていた。それから、その細くなったままの目を静かに三四郎の方に向けた。そうして、 「大理石のように見えるでしょう」と聞いた。三四郎は、 「ええ、大理石のように見えます」と答えるよりほかはなかった。女はそれで黙った。しばらくしてから、今度は三四郎が言った。 「こういう空の下にいると、心が重くなるが気は軽くなる」 「どういうわけですか」と美禰子が問い返した。  三四郎には、どういうわけもなかった。返事はせずに、またこう言った。 「安心して夢を見ているような空模様だ」 「動くようで、なかなか動きませんね」と美禰子はまた遠くの雲をながめだした。  菊人形で客を呼ぶ声が、おりおり二人のすわっている所まで聞こえる。 「ずいぶん大きな声ね」 「朝から晩までああいう声を出しているんでしょうか。えらいもんだな」と言ったが、三四郎は急に置き去りにした三人のことを思い出した。何か言おうとしているうちに、美禰子は答えた。 「商売ですもの、ちょうど大観音乞食と同じ事なんですよ」 「場所が悪くはないですか」  三四郎は珍しく冗談を言って、そうして一人でおもしろそうに笑った。乞食について下した広田言葉をよほどおかしく受けたかである。 「広田先生は、よく、ああいう事をおっしゃるかたなんですよ」ときわめて軽くひとりごとのように言ったあとで、急に調子をかえて、 「こういう所に、こうしてすわっていたら、大丈夫及第よ」と比較的活発につけ加えた。そうして、今度は自分のほうでおもしろそうに笑った。 「なるほど野々宮さんの言ったとおり、いつまで待っていてもだれも通りそうもありませんね」 「ちょうどいいじゃありませんか」と早口に言ったが、あとで「おもらいをしない乞食なんだから」と結んだ。これは前句の解釈のためにつけたように聞こえた。  ところへ知らん人が突然あらわれた。唐辛子の干してある家の陰から出て、いつのまにか川を向こうへ渡ったものみえる。二人のすわっている方へだんだん近づいて来る。洋服を着て髯をはやして、年輩からいうと広田先生くらいな男である。この男が二人の前へ来た時、顔をぐるりと向け直して、正面から三四郎と美禰子をにらめつけた。その目のうちには明らかに憎悪の色がある。三四郎はじっとすわっていにくいほどな束縛を感じた。男はやがて行き過ぎた。その後影を見送りながら、三四郎は、 「広田先生や野々宮さんはさぞあとでぼくらを捜したでしょう」とはじめて気がついたように言った。美禰子はむしろ冷やかである。 「なに大丈夫よ。大きな迷子ですもの」 「迷子から捜したでしょう」と三四郎はやはり前説を主張した。すると美禰子は、なお冷やかな調子で、 「責任をのがれたがる人だから、ちょうどいいでしょう」 「だれが? 広田先生がですか」  美禰子は答えなかった。 「野々宮さんがですか」  美禰子はやっぱり答えなかった。 「もう気分はよくなりましたか。よくなったら、そろそろ帰りましょうか」  美禰子は三四郎を見た。三四郎は上げかけた腰をまた草の上におろした。その時三四郎はこの女にはとてもかなわないような気がどこかでした。同時に自分の腹を見抜かれたという自覚に伴なう一種屈辱をかすかに感じた。 「迷子」  女は三四郎を見たままでこの一言を繰り返した。三四郎は答えなかった。 「迷子英訳を知っていらしって」  三四郎は知るとも、知らぬとも言いえぬほどに、この問を予期していなかった。 「教えてあげましょうか」 「ええ」 「迷える子――わかって?」  三四郎はこういう場合になると挨拶に困る男である咄嗟の機が過ぎて、頭が冷やかに働きだした時、過去を顧みて、ああ言えばよかった、こうすればよかったと後悔する。といって、この後悔を予期して、むりに応急の返事を、さもしぜんらしく得意に吐き散らすほどに軽薄ではなかった。だからただ黙っている。そうして黙っていることがいかにも半間である自覚している。  迷える子という言葉はわかったようでもある。またわからないようでもある。わかるわからないはこの言葉意味よりも、むしろこの言葉を使った女の意味である三四郎はいたずらに女の顔をながめて黙っていた。すると女は急にまじめになった。 「私そんなに生意気に見えますか」  その調子には弁解の心持ちがある。三四郎は意外の感に打たれた。今までは霧の中にいた。霧が晴れればいいと思っていた。この言葉で霧が晴れた。明瞭な女が出て来た。晴れたのが恨めしい気がする。  三四郎は美禰子の態度をもとのような、――二人の頭の上に広がっている、澄むとも濁るとも片づかない空のような、――意味のあるものにしたかった。けれども、それは女のきげんを取るための挨拶ぐらいで戻せるものではないと思った。女は卒然として、 「じゃ、もう帰りましょう」と言った。厭味のある言い方ではなかった。ただ三四郎にとって自分は興味のないものあきらめるように静かな口調であった。  空はまた変ってきた。風が遠くから吹いてくる。広い畑の上には日が限って、見ていると、寒いほど寂しい。草からあがる地息でからだは冷えていた。気がつけば、こんな所に、よく今までべっとりすわっていられたものだと思う。自分一人なら、とうにどこかへ行ってしまったに違いない。美禰子も――美禰子はこんな所へすわる女かもしれない。 「少し寒くなったようですから、とにかく立ちましょう。冷えると毒だ。しかし気分はもうすっかり直りましたか」 「ええ、すっかり直りました」と明らかに答えたが、にわかに立ち上がった。立ち上がる時、小さな声で、ひとりごとのように、 「迷える子」と長く引っ張って言った。三四郎はむろん答えなかった。  美禰子は、さっき洋服を着た男の出て来た方角をさして、道があるなら、あの唐辛子そばを通って行きたいという。二人は、その見当へ歩いて行った。藁葺のうしろにはたして細い三尺ほどの道があった。その道を半分ほど来た所で三四郎は聞いた。 「よし子さんは、あなたの所へ来ることにきまったんですか」  女は片頬で笑った。そうして問い返した。 「なぜお聞きになるの」  三四郎が何か言おうとすると、足の前に泥濘があった。四尺ばかりの所、土がへこんで水がぴたぴたにたまっている。そのまん中に足掛かりのためにてごろな石を置いた者がある。三四郎は石の助けをからずに、すぐに向こうへ飛んだ。そうして美禰子を振り返って見た。美禰子は右の足を泥濘のまん中にある石の上へ乗せた。石のすわりがあまりよくない。足へ力を入れて、肩をゆすって調子を取っている。三四郎こちら側から手を出した。 「おつかまりなさい」 「いえ大丈夫」と女は笑っている。手を出しているあいだは、調子を取るだけで渡らない。三四郎は手を引っ込めた。すると美禰子は石の上にある右の足に、からだの重みを託して、左の足でひらりこちら側へ渡った。あまり下駄をよごすまいと念を入れすぎたため、力が余って、腰が浮いた。のめりそうに胸が前へ出る。その勢で美禰子の両手が三四郎の両腕の上へ落ちた。 「迷える子」と美禰子が口の内で言った。三四郎はその呼吸を感ずることができた。

https://anond.hatelabo.jp/20241001172740

 ベルが鳴って、講師教室から出ていった。三四郎インキの着いたペンを振って、ノートを伏せようとした。すると隣にいた与次郎が声をかけた。

「おいちょっと借せ。書き落としたところがある」

 与次郎三四郎ノートを引き寄せて上からのぞきこんだ。straysheep という字がむやみに書いてある。

「なんだこれは」

講義を筆記するのがいやになったから、いたずらを書いていた」

「そう不勉強はいかん。カントの超絶唯心論バークレーの超絶実在論にどうだとか言ったな」

「どうだとか言った」

「聞いていなかったのか」

「いいや」

「まるで straysheep だ。しかたがない」

 与次郎自分ノートをかかえて立ち上がった。机の前を離れながら、三四郎に、

「おいちょっと来い」と言う。三四郎与次郎について教室を出た。梯子段を降りて、玄関前の草原へ来た。大きな桜がある。二人はその下にすわった。

 ここは夏の初めになると苜蓿が一面にはえる。与次郎入学願書を持って事務へ来た時に、この桜の下に二人の学生が寝転んでいた。その一人が一人に向かって、口答試験都々逸で負けておいてくれると、いくらでも歌ってみせるがなと言うと、一人が小声で、粋なさばきの博士の前で、恋の試験がしてみたいと歌っていた。その時から与次郎はこの桜の木の下が好きになって、なにか事があると、三四郎をここへ引っ張り出す。三四郎はその歴史与次郎から聞いた時に、なるほど与次郎俗謡で pity'slove を訳すはずだと思った。きょうはしか与次郎がことのほかまじめである。草の上にあぐらをかくやいなや、懐中から文芸時評という雑誌を出してあけたままの一ページを逆に三四郎の方へ向けた。

「どうだ」と言う。見ると標題に大きな活字で「偉大なる暗闇」とある。下には零余子と雅号を使っている。偉大なる暗闇とは与次郎がいつでも広田先生を評する語で、三四郎も二、三度聞かされたものであるしか零余子はまったく知らん名である。どうだと言われた時に、三四郎は、返事をする前提としてひとまず与次郎の顔を見た。すると与次郎はなんにも言わずにその扁平な顔を前へ出して、右の人さし指の先で、自分の鼻の頭を押えてじっとしている。向こうに立っていた一人の学生が、この様子を見てにやにや笑い出した。それに気がついた与次郎はようやく指を鼻から放した。

「おれが書いたんだ」と言う。三四郎はなるほどそうかと悟った。

「ぼくらが菊細工を見にゆく時書いていたのは、これか」

「いや、ありゃ、たった二、三日まえじゃないか。そうはやく活版になってたまるものか。あれは来月出る。これは、ずっと前に書いたものだ。何を書いたもの標題でわかるだろう」

広田先生の事か」

「うん。こうして輿論喚起しておいてね。そうして、先生大学はいれる下地を作る……」

「その雑誌はそんなに勢力のある雑誌か」

 三四郎雑誌名前さえ知らなかった。

「いや無勢力から、じつは困る」と与次郎は答えた。三四郎は微笑わざるをえなかった。

「何部ぐらい売れるのか」

 与次郎は何部売れるとも言わない。

「まあいいさ。書かんよりはましだ」と弁解している。

 だんだん聞いてみると、与次郎は従来からこの雑誌関係があって、ひまさえあればほとんど毎号筆を執っているが、その代り雅名も毎号変えるから、二、三の同人のほか、だれも知らないんだと言う。なるほどそうだろう。三四郎は今はじめて与次郎文壇との交渉を聞いたくらいのものであるしか与次郎がなんのために、遊戯に等しい匿名を用いて、彼のいわゆる大論文をひそかに公けにしつつあるか、そこが三四郎にはわからなかった。

 いくぶんか小遣い取りのつもりで、やっている仕事かと不遠慮に尋ねた時、与次郎は目を丸くした。

「君は九州のいなかから出たばかりだから中央文壇趨勢を知らないために、そんなのん気なことをいうのだろう。今の思想界の中心にいて、その動揺のはげしいありさまを目撃しながら、考えのある者が知らん顔をしていられるものか。じっさい今日の文権はまったく我々青年の手にあるんだから一言でも半句でも進んで言えるだけ言わなけりゃ損じゃないか文壇は急転直下の勢いでめざまし革命を受けている。すべてがことごとく動いて、新気運に向かってゆくんだから、取り残されちゃたいへんだ。進んで自分からこの気運をこしらえ上げなくちゃ、生きてる甲斐はない。文学文学って安っぽいようにいうが、そりゃ大学なんかで聞く文学のことだ。新しい我々のいわゆる文学は、人生のものの大反射だ。文学の新気運は日本社会活動に影響しなければならない。また現にしつつある。彼らが昼寝をして夢を見ているまに、いつか影響しつつある。恐ろしいものだ。……」

 三四郎は黙って聞いていた。少しほらのような気がする。しかしほらでも与次郎はなかなか熱心に吹いている。すくなくとも当人だけは至極まじめらしくみえる。三四郎はだいぶ動かされた。

「そういう精神でやっているのか。では君は原稿料なんか、どうでもかまわんのだったな」

「いや、原稿料は取るよ。取れるだけ取る。しか雑誌が売れないからなかなかよこさない。どうかして、もう少し売れる工夫をしないといけない。何かいい趣向はないだろうか」と今度は三四郎相談をかけた。話が急に実際問題に落ちてしまった。三四郎は妙な心持ちがする。与次郎は平気であるベルが激しく鳴りだした。

「ともかくこの雑誌を一部君にやるから読んでみてくれ。偉大なる暗闇という題がおもしろいだろう。この題なら人が驚くにきまっている。――驚かせないと読まないからだめだ」

 二人は玄関を上がって、教室はいって、机に着いた。やがて先生が来る。二人とも筆記を始めた。三四郎は「偉大なる暗闇」が気にかかるので、ノートそば文芸時評をあけたまま、筆記のあいあいまに先生に知れないように読みだした。先生はさいわい近眼である。のみならず自己講義のうちにぜんぜん埋没している。三四郎の不心得にはまるで関係しない。三四郎はいい気になって、こっちを筆記したり、あっちを読んだりしていったが、もともと二人でする事を一人で兼ねるむりな芸だからしまいには「偉大なる暗闇」も講義の筆記も双方ともに関係がわからなくなった。ただ与次郎文章一句だけはっきり頭にはいった。

自然宝石を作るに幾年の星霜を費やしたか。またこ宝石採掘の運にあうまでに、幾年の星霜を静かに輝やいていたか」という句である。その他は不得要領に終った。その代りこの時間には straysheep という字を一つも書かずにすんだ。

 講義が終るやいなや、与次郎三四郎に向かって、

「どうだ」と聞いた。じつはまだよく読まないと答えると、時間経済を知らない男だといって非難した。ぜひ読めという。三四郎は家へ帰ってぜひ読むと約束した。やがて昼になった。二人は連れ立って門を出た。

「今晩出席するだろうな」と与次郎西片町へはい横町の角で立ち留まった。今夜は同級生の懇親会がある。三四郎は忘れていた。ようやく思い出して、行くつもりだと答えると、与次郎は、

「出るまえにちょっと誘ってくれ。君に話す事がある」と言う。耳のうしろペン軸をはさんでいる。なんとなく得意である三四郎承知した。

 下宿へ帰って、湯にはいって、いい心持ちになって上がってみると、机の上に絵はがきがある。小川かいて、草をもじゃもじゃはやして、その縁に羊を二匹寝かして、その向こう側に大きな男がステッキを持って立っているところを写したものである。男の顔がはなはだ獰猛にできている。まったく西洋の絵にある悪魔を模したもので、念のため、わきにちゃんデビル仮名が振ってある。表は三四郎宛名の下に、迷える子と小さく書いたばかりである三四郎は迷える子の何者かをすぐ悟った。のみならず、はがきの裏に、迷える子を二匹書いて、その一匹をあん自分見立ててくれたのをはなはだうれしく思った。迷える子のなかには、美禰子のみではない、自分ももとよりはいっていたのである。それが美禰子のおもわくであったとみえる。美禰子の使った straysheep意味がこれでようやくはっきりした。

 与次郎約束した「偉大なる暗闇」を読もうと思うが、ちょっと読む気にならない。しきりに絵はがきをながめて考えた。イソップにもないような滑稽趣味がある。無邪気にもみえる。洒落でもある。そうしてすべての下に、三四郎の心を動かすあるものがある。

 手ぎわからいっても敬服の至りである。諸事明瞭にでき上がっている。よし子のかいた柿の木の比ではない。――と三四郎には思われた。

 しばらくしてから三四郎はようやく「偉大なる暗闇」を読みだした。じつはふわふわして読みだしたのであるが、二、三ページくると、次第に釣りまれるように気が乗ってきて、知らず知らずのまに、五ページ六ページと進んで、ついに二十七ページの長論文を苦もなく片づけた。最後の一句読了した時、はじめてこれでしまいだなと気がついた。目を雑誌から離して、ああ読んだなと思った。

 しかし次の瞬間に、何を読んだかと考えてみると、なんにもない。おかしいくらいなんにもない。ただ大いにかつ盛んに読んだ気がする。三四郎与次郎の技倆に感服した。

 論文は現今の文学者の攻撃に始まって、広田先生の賛辞に終っている。ことに文学文科の西洋人を手痛く罵倒している。はやく適当日本人を招聘して、大学相当の講義を開かなくっては、学問の最高府たる大学も昔の寺子屋同然のありさまになって、煉瓦石のミイラと選ぶところがないようになる。もっとも人がなければしかたがないが、ここに広田先生がある。先生十年一日のごとく高等学校に教鞭を執って薄給無名に甘んじている。しか真正学者である。学海の新気運に貢献して、日本の活社会交渉のある教授担任すべき人物である。――せんじ詰めるとこれだけであるが、そのこれだけが、非常にもっともらしい口吻と燦爛たる警句とによって前後二十七ページに延長している。

 その中には「禿を自慢するものは老人に限る」とか「ヴィーナスは波からまれたが、活眼の士は大学からまれない」とか「博士を学界の名産と心得るのは、海月田子の浦名産と考えるようなものだ」とかいろいろおもしろい句がたくさんある。しかしそれよりほかになんにもない。ことに妙なのは広田先生を偉大なる暗闇にたとえたついでに、ほかの学者を丸行燈比較して、たかだか方二尺ぐらいの所をぼんやり照らすにすぎないなどと、自分広田から言われたとおりを書いている。そうして、丸行燈だの雁首などはすべて旧時代遺物で我々青年にはまったく無用であると、このあいだのとおりわざわざ断わってある。

 よく考えてみると、与次郎論文には活気がある。いかにも自分一人で新日本代表しているようであるから、読んでいるうちは、ついその気になる。けれどもまったく実がない。根拠地のない戦争のようなものである。のみならず悪く解釈すると、政略的の意味もあるかもしれない書き方である。いなか者の三四郎にはてっきりそこと気取ることはできなかったが、ただ読んだあとで、自分の心を探ってみてどこかに不満足があるように覚えた。また美禰子の絵はがきを取って、二匹の羊と例の悪魔をながめだした。するとこっちのほうは万事が快感である。この快感につれてまえの不満足はますます著しくなった。それで論文の事はそれぎり考えなくなった。美禰子に返事をやろうと思う。不幸にして絵がかけない。文章にしようと思う。文章ならこの絵はがき匹敵する文句でなくってはいけない。それは容易に思いつけない。ぐずぐずしているうちに四時過ぎになった。

 袴を着けて、与次郎を誘いに、西片町へ行く。勝手からはいると、茶の間に、広田先生が小さな食卓を控えて、晩食を食っていた。そば与次郎かしこまってお給仕をしている。

先生どうですか」と聞いている。

 先生は何か堅いものをほおばったらしい。食卓の上を見ると、袂時計ほどな大きさの、赤くって黒くって、焦げたものが十ばかり皿の中に並んでいる。

 三四郎は座に着いた。礼をする。先生は口をもがもがさせる。

「おい君も一つ食ってみろ」と与次郎が箸で皿のものをつまんで出した。掌へ載せてみると、馬鹿貝の剥身の干したのをつけ焼にしたのである

「妙なものを食うな」と聞くと、

「妙なものって、うまいぜ食ってみろ。これはね、ぼくがわざわざ先生にみやげに買ってきたんだ。先生はまだ、これを食ったことがないとおっしゃる

「どこから

日本から

 三四郎おかしくなった。こういうところになると、さっきの論文調子とは少し違う。

先生、どうです」

「堅いね

「堅いけれどもうまいでしょう。よくかまなくっちゃいけません。かむと味が出る」

「味が出るまでかんでいちゃ、歯が疲れてしまう。なんでこんな古風なものを買ってきたものかな」

「いけませんか。こりゃ、ことによると先生にはだめかもしれない。里見の美禰子さんならいいだろう」

「なぜ」と三四郎が聞いた。

「ああおちついていりゃ味の出るまできっとかんでるに違いない」

「あの女はおちついていて、乱暴だ」と広田が言った。

「ええ乱暴です。イブセンの女のようなところがある」

イブセンの女は露骨だが、あの女は心が乱暴だ。もっと乱暴といっても、普通乱暴とは意味が違うが。野々宮の妹のほうが、ちょっと見ると乱暴のようで、やっぱり女らしい。妙なものだね」

里見のは乱暴の内訌ですか」

 三四郎は黙って二人の批評を聞いていた。どっちの批評もふにおちない。乱暴という言葉が、どうして美禰子の上に使えるか、それから第一不思議であった。

 与次郎はやがて、袴をはいて、改まって出て来て、

ちょっと行ってまいります」と言う。先生は黙って茶を飲んでいる。二人は表へ出た。表はもう暗い。門を離れて二、三間来ると、三四郎はすぐ話しかけた。

先生里見お嬢さん乱暴だと言ったね」

「うん。先生はかってな事をいう人だから、時と場合によるとなんでも言う。第一先生が女を評するのが滑稽だ。先生の女における知識はおそらく零だろう。ラッブをしたことがないものに女がわかるものか」

先生はそれでいいとして、君は先生の説に賛成したじゃないか

「うん乱暴だと言った。なぜ」

「どういうところを乱暴というのか」

「どういうところも、こういうところもありゃしない。現代女性はみんな乱暴にきまっている。あの女ばかりじゃない」

「君はあの人をイブセンの人物に似ていると言ったじゃないか

「言った」

イブセンのだれに似ているつもりなのか」

「だれって……似ているよ」

 三四郎はむろん納得しない。しかし追窮もしない。黙って一間ばかり歩いた。すると突然与次郎がこう言った。

イブセンの人物に似ているのは里見お嬢さんばかりじゃない。今の一般女性はみんな似ている。女性ばかりじゃない。いやしくも新しい空気に触れた男はみんなイブセンの人物に似たところがある。ただ男も女もイブセンのように自由行動を取らないだけだ。腹のなかではたいていかぶれている」

「ぼくはあんまりかぶれていない」

「いないとみずから欺いているのだ。――どんな社会だって陥欠のない社会はあるまい」

「それはないだろう」

「ないとすれば、そのなかに生息している動物はどこかに不足を感じるわけだ。イブセンの人物は、現代社会制度の陥欠をもっとも明らかに感じたものだ。我々もおいおいああなってくる」

「君はそう思うか」

「ぼくばかりじゃない。具眼の士はみんなそう思っている」

「君の家の先生もそんな考えか」

「うちの先生? 先生はわからない」

だって、さっき里見さんを評して、おちついていて乱暴だと言ったじゃないか。それを解釈してみると、周囲に調和していけるから、おちついていられるので、どこかに不足があるから、底のほうが乱暴だという意味じゃないのか」

「なるほど。――先生は偉いところがあるよ。ああいうところへゆくとやっぱり偉い」

 と与次郎は急に広田先生をほめだした。三四郎は美禰子の性格についてもう少し議論の歩を進めたかったのだが、与次郎のこの一言でまったくはぐらかされてしまった。すると与次郎が言った。

「じつはきょう君に用があると言ったのはね。――うん、それよりまえに、君あの偉大なる暗闇を読んだか。あれを読んでおかないとぼくの用事が頭へはいりにくい」

「きょうあれから家へ帰って読んだ」

「どうだ」

先生はなんと言った」

先生は読むものかね。まるで知りゃしない」

「そうさなおもしろいことはおもしろいが、――なんだか腹のたしにならないビールを飲んだようだね」

「それでたくさんだ。読んで景気がつきさえすればいい。だから匿名にしてある。どうせ今は準備時代だ。こうしておいて、ちょうどいい時分に、本名を名乗って出る。――それはそれとして、さっきの用事を話しておこう」

Permalink |記事への反応(1) | 20:16

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2024-09-29

anond:20240929213241

お前のことしっかりみてるけどおまえのほうはド近眼入っててイベで外すから全く認識してないというオチやろどうせ

Permalink |記事への反応(0) | 21:36

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2024-09-19

50も過ぎると本当に老眼がつらくて本当につらい

子供の頃から近眼乱視だったけどメガネがあるとピントが合う距離を少し遠くにできてそこから手元までは確実にちゃんと見れた

でも老顔になるとなんというか全体的にピントが合いにくくなって裸眼の15センチくらいまでの距離が一番心地よくピントがあってメガネしててもピントが合いにくい、なんとなく目が疲れる、文字を読みたくなくなる、小さい文字が見えにくい、頻繁にメガネをとったりつけたりして読むのがつらい、近眼なのでパソコンモニターまでの距離が遠いのにピントの合う範囲ちょっと違う(これは今のメガネが悪いのかも…)(モニターまでの周りの景色ちゃんとピント合うのに文字のような細かいものだけちゃんとピントが合わない)

とにかく毎日の起きて目を使ってる全ての時間がいつも常にゆるく不愉快に感じる

体力の低下とかどこか体のあちこちに不調を感じる、みたいなのは幸いに無いんだけど視力の老化がほんまにつらい

もっと歳とってこんなふうに少しづつのどうにも言い表しにくい不快感が体に続くならやはり俺も早く死にたいと感じるのかもしれない

年取っても心は10なのは間違いないけど体の劣化がそれを許してくれない、期待に応えてくれない、そういう不快感がある

今は老眼からくる視力不快感が本当に辛い

Permalink |記事への反応(2) | 07:19

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2024-04-10

野球ってなんでこんなに特別扱いなの

テレビラジオ新聞野球のことを大きく載せる。ガキの頃から近眼陰キャだった俺はそもそも球技全般楽しさが全然理解できないんださど、まあそれは俺のせいだ。

野球って他のスポーツに比べても明らかに特別待遇じゃん。サッカーとかランニングとかの競技人口がより多そうなスポーツに比べて露出が多い。あと野球好きな人って、俺が有名な野球選手だいたい知ってる前提で話すやん?あれはどういう気持ちなんだ?

一体なぜこんなに特別扱いされるんだ、野球。誰か教えてくれ。

Permalink |記事への反応(3) | 19:26

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2024-04-08

前田敦子「私がこのお仕事を始めるきっかけは、スカウトでした。」

それはないやろー 

クラスでも20番目くらいの顔して。


近眼スカウトは辞めた方がいいで


AKBセンター処女好きの某先生の力でしょ?

メンタル不安定愛嬌ない、華もない・・・

母と街を歩いていたときに、前の事務所の方に声をかけられたのです。

興味を持ったものの、当時の私は超ド級の恥ずかしがり屋。

自分ではとても「やってみたい」と言えなくて。

でも母は私がすごくやってみたいと思っていることを察して

いいんじゃない」とサラッと言ってくれたのです。それが全ての始まりでした。あの声がけがなかったら、私は、“やりたい”と言えないまま終わっていたと思います

Permalink |記事への反応(1) | 08:41

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2024-04-06

メガネの変形

ツルのヒンジの部分が使ってると徐々に広がってくるじゃん。

防止する機構999.9ぐらいにしかないように思ってて、今度のメガネ999.9にする予定なんだけど、なんで他のとこはそういう対策しないんだろうか…。

早く買い替えたいけど、よさそうな新作が5月以降なんだよなあ。

あと近眼の人がこんだけ多いのに、両面非球面の普及度が低いのは解せぬ。

Permalink |記事への反応(1) | 12:03

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2024-01-30

メイク苦手な女が自分人生を語る

当然ながらn=1の隙自語。

原風景ひとつは母が洗面台で化粧をしている姿。BBクリームをペタペタ塗っている。なんで化粧をするのかわけを尋ねると「化粧をしたという事実を作るためだよ」とめんどくさそうに答えていた。BBクリーム口紅を塗った母の姿に、なるほど化粧をした姿だ、と思った。美しいとも醜いとも思わない。憧れるでも羨むでもない。それはたとえば「大人になれば働かなければならない」なのと同じように、やがて自分がせざるを得ない、めんどくさいなにか、それ以上でもそれ以下でもなかった。

そんなわけなので、身だしなみにに対してうっすら苦手意識を抱いたまま小中高と進んだ(無論、二次元オタクにもなった)。大学生になって一人暮らしを始めたが、身だしなみのレベルは依然として低かった。髪を根元から乾かすと寝ぐせがなくなる、ということさえサークルの先輩に教わるまで知らなかった(実家家族はみな、わたしのことをくせっ毛だと思っていた)。母は化粧は嫌いだが服を買うのは好きで、セールで買い込んだ服を段ボールいっぱいに詰め込んで、コメ野菜と共に仕送りしてくれた。不十分な身だしなみに、試着もしないまま買い与えられた服を身にまとうわたしは、今思えばいかにもちぐはぐだった。自分で服を買うようになったのは社会人になってからだ。余談だが、その後わたしは服を買うことにすっかり目覚め、母に似た服道楽の道を歩むことになる。

化粧っ気のないわたしの周囲には、化粧っ気のない友人が集まり心地よく過ごした。たまに接触する化粧っ気のあるひとびとは、おおむねみな優しかったが、話していると気づまりすることも多かった。オフ会でお会いした年上のお姉さんは、髪にパーマをあてたわたしを見て「それなら、せめて眉は整えた方がいいよ」と優しく言った。サークルの先輩は「このメイクポーチ(の中身)でどうやってメイクするの?」と不思議がった。今思えば、それはどれも本心から心配や優しさからのものだったが、わたしのなかの「やっぱり化粧って苦手だ」を補強するには十分だった。

その頃わたしは、十代ゆえの傲慢偏見ゆえにすっかり「化粧」そのものを敵視するに至った。化粧とは、無知不器用自分の前に立ちはだかる、理不尽に高い壁に見えていた。それを強要する(ように見えた)社会も、それに迎合する(ように見えた)化粧上手な美人も、みな嫌いで、自分を害する「なにか」に感じられていた。

就活時は化粧をしたが、化粧下地なんて知らなかったので素肌にREVLONのリキッドファンデーションを塗った。

そんな自分も少しずつ変わっていった。転機は判然としない。

大学院に進学し、尊敬できる先生や先輩、同期に出会えた、卒後も専門性を活かせる職に恵まれ、「クラスルームの隅」以外に自分の居場所を見つけられたこと。自分で服を買うようになったこと。そしてなにより、年を追うごとに性格が丸くなり、「十代ゆえの傲慢偏見から解き放たれ、化粧上手な美人を見て素直に尊敬できるようになったこと。

化粧が苦手だったが、でもそれが悔しくて、無知なりに調べては挫折してを繰り返した。独学だったのでひどく回り道をしたが、ほんの少しずつだが経験値は積みあがった。またインターネットが発達し、「周囲の人」以外からTIPSを学ぶ手段が飛躍的に増えた。コンタクトマツエクも試してみた。気になることはひととおり勉強した。

それでも、「上手」には程遠い。

あるとき、一念発起して資生堂銀座本店の「メイクアップレッスン」に申し込んだ。一時間半くらいつかって、マンツーマンメイクを教えてもらえるやつだ。理想顔面比とは、という話からまり、「あなたは少し目と目の間が離れているから、目の間隔が縮まって見えるように、このように陰影を入れましょう」などとしっかり教えて頂ける。説明理論だっており、納得できるものだった。そして完成した自分の顔を見て、「ふうん。わたし顔面ベースだと、プロ技術でもこれが『限界』か」と理解した。

そしてわたしは化粧から「降りる」ことに決めた。

化粧とはふたつの側面があると、わたしは考える。

①「己の顔面を“理想顔面比”に近づけること」。そして②「化粧した顔になること」。

①の理想顔面比は残酷なまでに「正解」が存在する。①の達成難度はそのひとの持って生まれた骨格に依存する。美容整形はそれを打破する有効手段だが、高価だ。

②は一種符丁のようなものだ。この記事は、この増田https://anond.hatelabo.jp/20240129142710

きっかけに書いたものだが、勝手想像だがその元増田筆者はおそらく自他問わず「化粧をした顔」が好き(=かわいい、という認識)なのではないかと思う。なので「化粧をしたらブスでもかわいい、ブスなんていない」という結論になるのではないかわたしは考える。対照的に、わたしは化粧をしたひとの顔を見ても「化粧をした顔だな」とは思うは、「=かわいい」とは思わない。「化粧をした顔」そのものに美を感じるのは、それは一種価値観であり、文化的ものである。ゆえに符丁、と書いた。(関係ないが、化粧っ気のない人間は、他人の化粧に鈍感だ。化粧を自らして初めて、他人の化粧を認識できる、ところがある)。

今のわたしは、眉はしっかり整える。ファンデはしないか、してもごく軽く。アイメイクはたまにする。常にマスクマスク社会万歳!)。美容室には定期的に通う。服はそれなりに気を遣う。メイクした方が似合う服、というのはぜったいにあるので、それが着られないのは少し残念ではある。

WEARでたまにファッションスナップを上げる。画像加工で顔は消す。プライバシーのあれもあるが、己の顔は別に好きではないからだ。首から下は、まあ悪くはない。

クレ・ド・ポー・ボーテの化粧品の見た目が好きだ。でもお金時間アテンションも有限だから、優先度をつけてやるしかない。わたし人生において、化粧は、優先度はあまり高くない。

以上、化粧が苦手改め、化粧が苦手なりに愛憎入り混じった女の人生語りでした。

--

【余談①】化粧の文化的側面については興味があるので、もし良い書籍を知っている人がいたら教えてください。文化史などの側面から語っているややお堅い雰囲気書籍だと嬉しい。

【余談②】メガネについて。化粧をするなら大前提として、メガネを外せ、コンタクトしろ、というのがあると思う。自分は(何言ってんだと思われそうだが)自分メガネ姿にアイデンティティを感じているが、近眼メガネ族は化粧界においては驚くほど透明化されている。自分が「化粧はだいたいでいいや」と思う理由ひとつがこれだ。

【余談③】メイクアップは嫌いではないが、スキンケアははっきり言って嫌いだ。詐欺まがいの商売が多すぎる。ひとの悩みに付け入って高いものを買わせる不健全業界だと思う(本当に人体に対し効能があるもの薬機法下では医薬品なので、そもそも医薬品ではないスキンケア商品の段階でどんぐりの背比べだろって思う)。日本皮膚科学会ホームページにある「皮膚科Q&A」だけ読んでれば十分や……まあ高いスキンケア用品つかってプラセボで良くなる可能性もあるとは思うが。

Permalink |記事への反応(1) | 10:02

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2023-12-31

自分メイクが下手すぎる

ブスなのでせめて化粧でマシにしようと

色々メイクに関する本を読んだりネットで調べたりしているが

欠点が多過ぎてカバーできない。


目と目の間が離れている

奥二重で瞼が目の上から垂れ下がっている

鼻の付け根がぺったんこ

鼻の下からアゴまでが長い

頬骨が飛び出している

眉毛が左右非対称

近眼眼鏡をかけているので目が実際より小さく見える

(以前はコンタクトだったが色々あって合わなくてやめた)


それでも家で練習したりしているのだが

メイク落とした後のほうがマシ」と思う有様だ

もう眉毛だけ描いてあとはマスクしとけばいいか

真夏以外は常時マスクマスク万歳

Permalink |記事への反応(1) | 17:31

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2023-12-26

anond:20231226011716

近眼になってラグビーボール状に長くなった眼球をもとの球状に戻すのが難しいのと同じだな

目は治そうとしなくてメガネみたいな補正器具で誤魔化しつつ生きる人が多いのにな

Permalink |記事への反応(0) | 01:20

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2023-11-20

なんで眼鏡って保険適用じゃないの?

ICLを受けようとして今更疑問に思ったんだけど

よくよく考えたらなぜこれが保険適用じゃないんだろうか

レーシックにしても同様だし、コンタクトもそうだし、眼鏡だってそうなんだけど

誰も好き好んで近眼になったわけじゃないよね

白内障の手術なら保険適用だけど近眼治療なら保険適用外っていうのはどういう理屈なんだろう

もちろん眼鏡保険適用にしたら保険制度破綻しかねないぐらいのインパクトがあるのは分かるんだが

どういう理屈保険適用から外してるんだろうか

歯のインプラント代替手段があるけれど、眼鏡については代替手段がないよね

Permalink |記事への反応(2) | 09:12

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2023-11-03

anond:20231103010813

マスクしてると「目だけイケメン」とか「パーツは美人だけどバランスが変」みたいなのが目しか見えなくなることでまともに見えるだけじゃね?

マスクしてる人」と「顔を全部出してる人」を比べたら割合としてマスクしてる人の方が顔がよく見える確率は高いと思う

 

近眼だと、眼鏡かけてないと皺とか細かい部分がぼやーっとなるから脳に補正されてみんなそれなりに整って見えるけど

眼鏡かけてちゃんと見ると思ったよりブサイクだったとかよくあるよ

 

ふつうの人はだいたいちゃんと見れば見るほどブサイクで、隠れてたりぼやけてたりしてるほど脳が都合よく補正して整った顔に見えるんだよ

Permalink |記事への反応(1) | 01:11

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2023-10-02

anond:20231002185623

たいした話でもないしおまえ強度の近眼いわれとるやんけ

Permalink |記事への反応(0) | 20:36

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