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「車輪の下」を含む日記RSS

はてなキーワード:車輪の下とは

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2025-09-12

町を行き交う荷車の幌には、

大きな絵が描かれていた。

目を離せぬほど派手な色で、

見る者の心を捕らえて離さなかった。

車輪は唸り、

通りにざわめきを落としていった。

それは祭りの旗のように翻り、

広場の声を覆い隠した。

幾度も現れては消え、

気づけば一日の記憶を塗り替えていた。

人々は囁いた。

「誰がこの絵を描かせたのか。

 誰のために町を巡るのか」と。

けれど幌は答えなかった。

ただ街角を曲がり、

また別の目を射抜いていった。

その絵が人を惑わすのか、

あるいはただの風の布きれなのか――

答えはまだ、行き交う車輪の下で揺れている。

Permalink |記事への反応(2) | 17:23

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2025-02-28

anond:20250228151733

ヘルマン・ヘッセ

車輪の下

なんか小学生の頃親に読めと言われて読んだけど難しくて覚えてないわ

Permalink |記事への反応(0) | 15:19

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車輪の下って

主人公が馬車に轢かれて死ぬ結末かと思ってたけど、ググったら酔っ払って川に落ちて死ぬって書いてあったわ。

Permalink |記事への反応(1) | 15:17

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コスパ良く教養を身に着けたい

100分de名著は168冊ある。

全部読むと16800分、280時間もかかる。

あんなのじゃなくて、お手軽に歴史とか古典教養がみにつく本ない?

教育問題話題になってる時に「それ車輪の下と同じだね。100年前から進歩してない」みたいなことをサラッと言ったり、もののけ姫話題の時に「これってギルガメシュ叙事詩のころから問題意識だよね」とか語って教養強者ぶりたい。

Permalink |記事への反応(7) | 15:10

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2025-01-02

理系池澤夏樹世界文学全集をほぼ全部読んだから五段階評価する④

【前】anond:20250102174010

2-04「アメリカの鳥 」メアリー・マッカーシー中野恵津子訳★★★

アメリカ少年ヨーロッパ留学に行くんだけれど、ママと仲良しで、自分の行動原理カント定言命法から導き出そうとしていて(すごく不正確に表現ちゃうと「普遍的道徳に一致するように行動しろ」っていうあれ)、政治的に正しくいようとしていて、頭でっかちで、マッチョで荒っぽいことができないところにシンパシーを感じる。あんまりモテそうじゃないしね。モテ主人公の話を読んで一体何が面白いというのか。あっはっは。

しかし、読後感がいいのは、やっぱり誠実だからだ。たとえば、アパートの家主がホームレスを追い出すときに「連中は寒さを感じないんだ」と言いつつも、「こいつらはあたたかいところに寄ってくる」とも言い、そういう矛盾というか二重思考にさっと気づくところがいい。

ピーターが思うに、最悪なのは、人々がこの世の現状に合わせて詭弁を弄することだった。たとえここの管理人のように、不運な人間を追い出すしか方法がない、世の中とはそういうものだと考えるにしても、それくらいでやめておくということができない。彼らは語らないと気がすまないのだ。たとえば、マダム・プエルは酔っぱらっているクロシャール(引用者註:浮浪者)は寒さを感じないのだと言って自分を納得させていた。「あの人たちは何も感じないの。あなたや私とは違うんです」彼女は本気でそれは科学的に証明されている事実だと思っているらしい。しかし、彼らが寒さを感じないなら、どうしてここのエレベーター玄関ホールに潜り込んでくるのか。その二つの事実を結びつけようとは思いもしないようだった。

ところで、実はこういう真っ直ぐな少年少女現実に屈して理想を捨てたり変節したりするお話がすごく好みだったりする。真っ直ぐな青年が悪意に勝てずに差別主義者になってしまうとかも含めてね。あとは、エリート候補挫折したりトップの座を失ったり夢を諦めたりするのも好きだった。進学校に行ったのに退学してしまヘッセ車輪の下」とかル・グインゲド戦記影との戦い」でゲドが影を呼び出してしまってしばらくは闊達に才能を伸ばせなくなる場面とか、アナキン・スカイウォーカーダースベーダーへと堕ちる「スターウォーズ」のエピソード1~3とか。

そういうわけで、新海アニメ感傷マゾアニメ秒速5センチメートル」の少年が、ラストでどういう経緯でああい疲れた大人になってしまったのかを空想するのが好きだった時期がある。「童貞卒業風俗だったのかな?」とか考えたりね(マジ最低!)。とはいえ「結局お前モテてんじゃん! あの子好意に気づいてんだろ!」とも思っていたので、こう考えてしまうのもすべて個人的怨念であろう。今となっては恥ずかしすぎる。

2-05「クーデタジョン・アップダイク池澤夏樹訳★★

まずこの小説舞台がよくわからない。密林があると言いながらトゥアレグ隊商がやってくるので、アフリカの西なのか東なのかとんと見当がつかない。日記を読み返したところ、アフリカ独裁者視点を通じて、アメリカ人の平均的な姿や人種対立風刺しているらしいのだが、「別に詳しくないのにアフリカ人以外が架空アフリカを書くってどうなの」って疑問を当時の僕は日記に書いていた(たぶんアチェベを読んだ後だからそう思ったんだろう)。それに特に必然性もなく素っ裸で暮らす少女が出てくるし、あれはいったい何だったんだ。一応、独裁者出身民族伝統的な暮らしを、宮殿の中でしているという体裁ではあるが……。

独裁者ものではやっぱりアメリカ風刺した側面のあるガルシアマルケスの「族長の秋」のほうががオススメ。今度新潮文庫で出るしね。

アップダイクは「ケンタウロス」のほうがピンときた。「ノルウェイの森」で主人公ワタナベトオルが一時期ハマっていた小説だ。これも古典パロディというか、アメリカのしがない高校教師生活と、ギリシア神話の神々を二重写しにしたもので、例えば体育教師とその浮気相手アレスアフロディテ、厳格な校長ゼウスたまたますれ違う酔っ払いホームレスヘルメスと、卑小な現実とそれを再解釈する神話無駄な壮大さ、あるいは逆に神話を卑小化する面白さがあった(どうでもいいんだが、神々がギリシア名なのにアフロディテだけ英語名ヴィーナス翻訳する美術書を見ると、定訳なのかもしれないが、イタリア関連の文献でヴェネツィアベニス表記されたような、釈然としなさを感じる)。

さな街で暮らすが故の悲哀もよく表現されていた。

僕は知的作品というか、浮世絵と加歌舞伎である見立てみたいに、知っていること前提で楽しむものに心ひかれる。原作を知っている映画のほうが好きなのもそれが理由だろうな。この素材で俺をどう楽しませてくれる? みたいな。

その点「ユリシーズ」も楽しめた。ただし、以前に必読書コピペマジレスしてから大分経つが、結局まだ「フィネガンズ・ウェイク」を読んでいない。ああいうのは気合がいる。

2-06「庭、灰/見えない都市ダニロ・キシュ山崎佳代子訳/イタロ・カルヴィーノ米川良夫訳 ★★★/★★

ダニロ・キシュ「庭、灰」はあまり記憶に残らなかった作品、その二。読んだ記憶があるのだが、デジタル化した二〇一〇年以降の日記を読み返しても読んだ記録がない。ここまで書いてきてなんだが、実は読んでいないのかもしれない。今度図書館で中身をきちんと確かめてみるつもりだ。

イタロ・カルヴィーノ「見えない都市飛ばした。というのも、過去文庫で読んだからだ。こちらかは架空都市伝説を、マルコ・ポーロがクビライ・カンに語る体裁で、僕は幻想的なホラ話が好きなのである。ギョルゲ・ササルマン「方形の円 偽説・都市生成論」もいいぞ。最近文庫化されたし。

同じ著者ではこれ以外にも「冬の夜ひとりの旅人が」というメタフィクション幻想譚もいいし、人間物理的に切断されてそれぞれ善悪両極端な人格になる「まっぷつの子爵」、地上に降りず木を伝って暮らしている「木のぼり男爵」(今にして思えば荒木飛呂彦ジョジョの奇妙な冒険」に鉄塔で暮らすキャラいたな)、鎧の中が空っぽな「不在の騎士」と、児童文学っぽいのもいい。結構読んでいる。

全然関係ないけど、友人と雑談したときガルシアマルケス長編を半分くらい読んだと話したら、「全然読んでないじゃん」って煽られたので笑ってしまった。彼は全部読まないと読んだうちに数えないらしい。「じゃあ何人の作家を読んだんことになるんだ」と言い返して僕は笑った。一応長編を大体読んだのは夏目漱石ドストエフスキートルストイくらいか? 中島敦手帳メモ書きまで記載した全集を読んだ。何度も言うが一生のうち一人の作家しか読めなくなるなら中島敦を選ぶ。ちなみにブローティガンを勧めてくれたのは彼だ。

続く。

Permalink |記事への反応(1) | 17:42

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2024-12-06

車輪の下ネタ

増田車輪の下ネタというタイトル童話を知っているかな。

昔々、ある小さな村にハンスとヘルマンという二人の親友が住んでいました。二人は毎日遊んでいましたが、その遊びには一つの共通点がありました。それはいつも村の中央広場にある巨大な車輪の下で遊ぶことでした。車輪の下秘密基地のような場所で、二人にとっての特別空間でした。

ある日、ハンスは新しい遊びを思いつきました。それは「車輪の下で一番面白いことを言う」ゲームです。二人は交代で奇想天外なことを言い合い、笑い声が車輪の下に響き渡りました。しかし、次第にそのネタは少しずつ過激になり、村の大人たちの耳にも入るようになりました。

村の大人たちは二人の遊びをよく思いませんでした。「あの車輪は村の重要資源だ。お前たちのような子供がふざける場所ではない」と警告しました。ハンスとヘルマンは反発し、その警告を無視し続けました。

ある日のこと、二人がいつものように車輪の下で遊んでいると、突然大きな雷雨が村を襲いました。集中豪雨の影響で地面が緩み、巨大な車輪が少しずつ動き出しました。気づいたときにはもう遅く、車輪ゆっくりと二人に向かってきていました。

ハンスは必死ヘルマンに「逃げろ!」と叫びましたが、二人とも逃げる時間がありませんでした。大人たちが駆けつけ、何とか車輪を止めることができましたが、ハンスとヘルマンはすでに大きな怪我を負っていました。

教訓: ふざける場所タイミングを考えよう。 𝔅𝔞𝔡 𝔈𝔫𝔡.

Permalink |記事への反応(1) | 20:48

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2024-10-04

読書が進まない理由

本を読む、主に小説。私のペースだと内容にもよるが大体1時間70ページくらい。350ページならざっと5時間程度。

当然、中には一向に読み進められない本もある。その原因の3割は内容が理解出来ない事。言葉として受け止めているはずなのにそれを構成できない時がある。まあ何度か読んでなんとなくでも雰囲気さえ掴めば100%理解する必要はないと思ってる。

問題は残りの7割。それは漢字が読めない、そして意味が分からない。知らない漢字言葉が出てきた時は毎回調べないと進めない。そもそもどんな漢字が使われているのかすら分からない時もある。手書き漢字検索でまず漢字から調べて意味検索してと時間がかかる。

ヘッセの「車輪の下」を読もうとした。内容はさておき”九柱戯勝負”や”因襲的”に”喜捨心”だのたったの2ページなのに躓いた。内容を受け取る以前の問題である

何回も調べて忘れたら再度調べるしかない。学の無さを憂う余裕すらない。

Permalink |記事への反応(1) | 23:24

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2023-12-09

社会的人生の経緯だけを辿れば山月記とか車輪の下共感する余地は大きくあると思う。このまま死にさえすれば。読んだ時は自意識を突っつかれたような気分になった。

境遇とはまた別にプライドめっちゃ高くて中途半端に頭が良い人間の大きすぎる理想とそれに対する強すぎるこだわり、というより手放し難い憧れ。それを人生の芯に据えてしまったがための苦しみみたいな内的な部分でも大いに共感は覚える。そこも作品のかなり本質的な部分ではあるのだろうけど、努力限界世界の広さに打ちのめされたという所が自分人生と決定的に違う話なんだろうなって思う。

人の生の有限性と無意味自覚した上で、何かしなくてはという焦燥感けがある。でもそこで抗っていくための何かがない。他人の輝きにあやかって憧れるばかりで、実際に手を動かすのが心底面倒臭い。面倒臭さに抗って続けてみても、喜びは少なく面倒臭さだけは変わらない。辿り着きたい所まで行くために、これから感じなければならないであろう面倒臭さを思うと気が滅入る。

よしんば最後まで手に入らなかったとて、ここまで面倒臭くなかったのなら人生希望を持ち続ける対価としてちょっとくらいは耐えられたかもしれない。

憧れではない、心の底から湧き出るような喜びや情熱のような原動力が無いために人生に対するやる気も失せていく。どうしようもない面倒臭さ、怠惰さだけが募っていく。

大きな理想なんて諦めてささやかな喜びを拾い集める人生なんて、光も差さない真っ暗な絶望だとしか思えない。そして実際そういう生き方をしてみれば案外悪くないもんだなと思ってしまいそうな事が異様に恐ろしい。

それこそワナビとか真面目系クズみたいな言葉揶揄されるような人間のものだと思う。

あの手の言葉ニュアンスって理解と言うより実感の問題だし、罵倒言葉として成立すると思っている、実際に使う人間ってやっぱそういう方面同族嫌悪じみたものがあるんだろうなって思う。自己紹介に近い。邪推が過ぎるか。

Permalink |記事への反応(1) | 17:50

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2023-11-16

anond:20231116111950

ゆうきまさみ先生のその漫画、好きだったなー

進学校の生徒がドロップアウトしていくのはヘッセ車輪の下みたいでちょっと辛かったけど

車輪の下とは違って良い話

Permalink |記事への反応(0) | 11:23

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2023-10-16

2023年10月15日 KINOSHITA NIGHT 2023 〜木下理樹生誕祭・SHIGONOSEKAI〜@Zepp DiverCity

疲れているのか分からないけど、東京に着いて移動中にIC定期を電車内で落としたり(拾ってくれた方が駅に届けてくれてて無事に手元に帰ってきました…ありがとうございます!!)ぼーっとし過ぎて気付いたら自分の整理番号呼び出しとっくに過ぎてたりしたけど無事にライブを観る事が出来ました…笑

安定のマキさん側で見る事にして左側へ移動したら割りと空いていたので前から3列目ぐらいで待機。予想はしてたけど一番手はポリでした。

ポリのライブ観るの久しぶり過ぎて(カヨちゃんがいた4人時代に何回かワンマン行った)3人体制のポリってどんな感じなんだろ?と思ってたけどめっちゃ良かった!!懐かしい曲も沢山やってくれたし何より演奏が上手い!!3ピースとは思えん…。フミちゃんベース、カッコ良過ぎてテンションばちばちに上がって頭ブンブン勢になりました笑

Let'sダバダバスタートテンション上がるしかない!!しかも次がYoungOH!OH!なの最高。音源よりギターロック感あったのも良き。MADMACとかシーラカンスイズアンドロイドも聴けるとは…!!めっちゃ楽しくて汗かいた笑 ガジャガシャグーも久しぶりにライブで聴けて嬉しかったな〜。ライブ眼鏡を曇らせていた記憶が蘇った…(当時は眼鏡をかけていたので…)ポリのライブ、本当に楽しくてめっちゃ猿の奇声出したしハヤシさんが目の前に来たときうえーい!!って手を上げてしまった…。何かこういう底抜けに楽しい!みたいなライブに久しぶりに遭遇したのでめちゃくちゃ楽しかった。

ハヤシさんのMCめっちゃ面白かったので自分用に覚え書き。

サブタイトルのSHIGONOSEKAIを元気良く何回も言うハヤシさん面白く過ぎる。ハヤシさんが最初聞いた時怖いタイトルだな〜と思ったって話してて正直過ぎて笑った。ハヤシさんのMCでSHIGOが45歳(木下さんの年齢)にかかってるっての始めて気付いて驚いた(お客さんも驚いていた…笑)そうか、そうだったのか…。厨ニ病?…とか思っててごめんなさい…。

ポリが3メンツの中で浮いてる自覚はある!って言ってて笑う。笑っていいのかわかんないけど…笑

ハヤシさんが車輪の下を聴いた時ボーカルの人はJoy Divisionが好きなはず!と思って打ち上げビール瓶持って木下さんにJoy Division好きなんですか?って話しかけにいったら「(上を向いて)あ〜〜〜………好きですね…」(ハヤシさんがモノマネしててそれがめっちゃ想像出来るモノマネだった笑)ってだけ言われて「何だ!こいつ!二度と話しかけてやんねー!!」って思ったけど、次合った時はめっちゃ意気投合して帰りに肩を組んで帰っていった(ハヤシさんは覚えてないらしい笑)ぐらい打ち解けた!みたいな話面白すぎた。

誕生日ケーキと理樹の似合わなさ!ケーキロウソク全然消えないの、肺活量がね笑みたいな話でフミちゃんが理樹とイチゴコントラストがね、みたいな事話してたけど写真見て納得した笑イチゴいっぱい乗ってた笑

木下さんがサイフを落とした時、フミちゃんが一緒に交番行って帰りとか困るしお金貸そうか?って聞いたら木下さんの鞄の中に小銭が一杯入ってて6000円ぐらいあってお金全然いらないねってなったって話しててハヤシさんが理樹っぽいね〜って笑ってたけど、個人的にフミちゃん交番付いてきてもらってる木下さんが面白かった笑保護者

ヤノさんがやってるフットサル監督木下さんで何もしないけど居るだけで良いみたいな話からハヤシさんがマスコットみたいな感じね!みたいに話回ししててバンドマンなのに話術がすごい…と感心した。

シロップとも対バンしたよ〜みたいな話してたけど特にエピソードトークなくて笑った。話す様な話特にないんだろうな笑

総括してハヤシさんはめちゃくちゃ良い人なんだなと思った。真面目だし。

シロップ始まる前に一歩ずつ中央に寄ってくださーい!って言われて詰めたら今度は前に詰めてくださーい!って言われたらそれの詰めにめっちゃ押されてすごい前に詰まってしまったので詰め詰めの状態で観ることになってしまった…。押されて辿り着いた位置がすごく微妙位置になってしまって隣の人に迷惑かな?と思ったけどそれ以上下がれも詰めれも横にも動けずそこで観ることに…。分かってはいたけどシロップ目当ての人が多かったって事かな(自分もだし)

いつも通りマキさんと中畑さんはふわ~っと出てきて五十嵐さんはいもの(?)カニポーズをして(若干下向いてるのが五十嵐さんだよな〜と思いつつ見てた)足早に定位置へ走っていった。曲が始まった瞬間「これは…まさかの…??」と思った勘が的中してまさか新曲祭りイベントに呼ばれてるのに新曲やりだすのが五十嵐さんですよね〜!!って思ってめっちゃ笑ってしまった。新しい曲作ったらやりたくなっちゃうの昔から変わってないね…笑 どの曲も良かったけど4曲目が個人的に好きでした。歌詞が「〜な君が好きだった」ってのが続く感じで印象に残ったのが「だらしない君」と「金のない君」って歌詞だった。

3曲目に中畑さんとマキさんが合わせて弾く所があって二人で目合わせてバッチリ決まってたんだけど、弾き終わった後にマキさんがめっちゃ楽しそうに笑って弾いてて「うええええ!?」って声上げそうになった笑 何そのビックスマイル!!!好きです!!

この日のマキさんすごく楽しそうで新曲弾いてる時もすごく楽しそうだったし、神のカルマのサビ口ずさんでて…何だか嬉しい気持ちに…。本当にバンド状態が良いんだなぁ…と感じた…。

新曲以外は定番中の定番だったので個人的にはお腹一杯のセットリストだったけど、落堕めっちゃカッコ良かったな〜。マキさんのベースの入りがカッコ良すぎて「カッコいい…」って声出してしまった…。中畑さんが手をクイクイってやって「こいよ」ってやつ本当いつ見てもカッコいい。人のツイートで知ったけど、終盤辺りに五十嵐さんが「木下理樹お誕生日おめでとう!!」って叫んでたらしい(私は何て言ってるか聞こえなかった)それでマキさんがめっちゃ楽しそうに笑って弾いてたのか!!教えてくれてありがとうございます!!

木下さん曰く、新曲五十嵐さんから木下さんへの誕生日プレゼントだそうです笑 本当か?笑

はける時、マキさんが手を上げてフロア挨拶してくれたの嬉しい〜。五十嵐さんは足早に去っていきました笑五十嵐さん全然見てなかったけど新曲の時、カジノ使ってた。ような気がする(本当に見てなさ過ぎて自信がない…)中畑さんはいつも通りの安心感があるドラムで彼が居るからシロップがこうしてまだ続いているんだなぁとしみじみ感じた。

MCなのは新曲2曲やった後、五十嵐さんの「全部新曲やります!」フロア「ヒュー!!」五十嵐さん「嘘、あと2曲(指で2作ってた)」のみ。

五十嵐さんが割りと緊張?してる感じだったの、会場にいるのが全員シロップファンって訳じゃないのもあったのかな〜と思っている…。最近ワンマンの時は結構のびのびしてる印象だったから余計そう見えただけかもだが。

五十嵐さんが新しく曲を作りたいって雑誌で言ってたけど、本当に何曲も出来ててそうやってバンドちゃんと稼働しててしかも良い状態なのが伝わってきたのが本当に嬉しかった。すぐに終わっちゃったけど見れてよかったな〜。新曲本当にどれも良かったので新譜期待してしまうな〜!!

久しぶりに観る(中憲が入った後に出たRSRでちらっと見たのが最後)ART-SCHOOL、楽しみ半分·不安半分(主に木下さんの声)だったけどすごく良かったな。サポートギターが入ったのはTL見て知ってたけど女性の方なのびっくりした。確かによく考えればUKFCの写真に写ってたな…。てっきりゲストとかの人かと…。私がART-SCHOOLライブに行ってた頃(宇野さんと戸高さんが加入した直後辺り)は繊細な音楽ってイメージだったんだけど、めっちゃ屈強な音楽になっていた…。ギターが分厚いってのもあるけど、とにかくリズム隊の音圧がすごい。中憲めちゃくちゃ暴れててびっくりした。あんな感じでアートライブで弾いてるのか…!ナンバカとも達也さんとやってた時とも違う空気感があった。あと、当たり前だけどドラムうめぇ…。

セットリストは私がニヤニヤしてしまう曲ばかりで、聴きたいなと思っていた曲が2曲も聴けた!!クロエニーナの為になんだけど、本当嬉しかった〜。クロエ最高過ぎるし、ニーナの為にはフロアから「マジ!?」って声が聞えてきて「その気持ちめっちゃ分かる!!」って思った笑 私もマジで!?って思った。

サッドマシーンめっちゃ屈強な曲になってたの笑う所じゃないけど笑ってしまった。強そう過ぎる…。サッドマシーンとかロリータキルズミ聴くと昔モッシュしながら聴いた思い出が蘇ってきてちょっと感傷的な気持ちになった…笑

EVIL、好きだからしかったのと始まりドラムめっちゃ良かった!!好きなドラム!!あとベースの主張がすごい笑中憲ベースの圧よ…。中憲ベース宇野さんのベース似てると思ってたけど、宇野さんのベースって結構柔らかい感じもあったな〜と感じた。

戸高さんの「ART-SCHOOLに入って始めて買ったエフェクターをセッティングしてきました。それを使った曲をやりますから始まったスカーレットすごく良かったな。

MCで戸高さんがシロップライブを久しぶりに見たけど相変わらずヒリヒリしたライブで…イベント新曲をやるっていう…笑シロップぐらいになるとそういうプレイも…みたいな話してて笑った。

木下さんが喋ってる声がちょっと枯れてて心配になったけど歌はきちんと声出てたな〜。ここまで戻ってこれて良かった。何度もシロップとポリとやれて感謝…みたいな話してた笑

木下さんがシロップ楽屋挨拶に行って五十嵐さんに今日どんな曲やるんですか?って聞いたら知らない曲名が書いてあって「あれ?俺、シロップ好きで曲名も知ってるはずなのに知らない曲だ〜」って思ったって話してた笑新曲曲名ついてるんだな〜と思った。

戸高さん見てて、木下さんは戸高さんに出会えてよかったね…としみじみ思った。どんな事があっても一緒に音楽やってくれて隣にいてくれる大きな心を持っている感じがする…。シロップで言えば中畑さん的な…笑

この3バンドはどのバンドワンマン行ったりしてたバンドで私の音楽青春時代を共に過ごした3バンドなので本当にライブが楽しかった。こんなに楽しい対バンイベント久しぶりだったな〜。暇な時間が一切なくてずっと好きな音楽が聴けた3時間だった。あと、種類の違うめちゃ上手ベースが間近で3回も聴けたの最高でした…!!スタイルも何もかも全然違うけど、どのベースも好みのベースっていう最高の時間でした。戸高さんも言ってたけど皆これから健康でいて欲しいし、少しでも長く音楽活動を続けて欲しい。

個人的健忘録用に3バンドセットリスト

POLYSICS

1.Let'sダバダバ

2.YoungOH!OH!

3.FunnyAttitude

4.MADMAC

5.シーラカンスイズアンドロイド

6.SUN ELECTRICK

7.URGEON!!

8.ガジャガジャグー

syrup16g

1.新曲

2.新曲

3.新曲

4.新曲

5.神のカルマ

6.天才

7.生活

8.落堕

ART-SCHOOL

1.Moonrise Kingdom

2.EVIL

3.foolish

4.クロエ

5.プール

6.サッドマシーン

7.JustKids

8.ロリータキルズミ

9.FADE TO BLACK

10.Bug

E.N

1.スカーレット

2.ニーナの為に

Permalink |記事への反応(0) | 16:22

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2023-05-05

二留して読む車輪の下は味わい深いぜ

小学生の時にも読んでおけば良かった

労働者になってからまた読んだ時どんな気持ちになるか楽しみだぜ

Permalink |記事への反応(0) | 00:10

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2023-03-14

anond:20230314184213

車輪の下なら読んだことあるけど、村上春樹小説を読んだ時と同種の金持ち坊ちゃんモラトリアム的な物に対する嫌悪感を感じたし共感0だったな。グダグダ下らないこと考えるお暇があって、やんごとなき人は羨ましいですねとしか

Permalink |記事への反応(0) | 18:46

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anond:20230314183915

然るべき生き方ってなに?

あなた俗物人間であることを否定することはしないけど、ヘルマン・ヘッセの「車輪の下」を読むことをおすすめする。

Permalink |記事への反応(1) | 18:42

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2023-01-29

"私が欲しかったもの "とは?

ロックの卵が欲しかった。

戦車車輪の下にある塵より少なくていい、 美しいオダリスク武装したハーレムが、私の剣を汚さない錆止めが欲しかったんだ。

お前の拳ほどの大きさの、真っ赤な金塊が欲しかった。

そしてあの権利横取りする汚い連中を、犬に食わせてやるんだ!

男爵に立ち向かいランスを折って、俺の女に手を出してみろと挑んでみたかった。

ナンシーリーの肌に触れる紫色の水の音を聞いてみたかった。

それも涼しい朝の当直の時間に、千マイルの道のりを飛んできたアホウドリの翼がゆっくりと傾く音以外のどんな動きも見られない…

私は、バルスームの疾走する月が見たかった。

ストリセンデとポイクテスメを見たかったし、ホームズに "ゲームは進行中だ! "と揺り起こされたかった。

ミシシッピ川いかだ下りブリッジウォーター伯爵や消えた王子と一緒に暴徒から逃れることもしたかった。

プレスター・ジョンとエクスカリバーを手に、静かな湖に浮かぶ月光の腕に抱かれたかった。

ユリシーズサモトラケトロスと一緒に航海し、いつも午後のような土地で蓮を食べたかったのだ。

子供のころのようなロマンチック感覚不思議感覚を取り戻したかった。

今のようなみすぼらしい、汚い、ひどい世の中ではなく、彼らが約束してくれたような世界になることを願ったんだ。

ロバート・A・ハインライン著『栄光の道』より抜粋

*手元に本が無かったので、ググって適当翻訳しました

補足説明

ロックの卵:ロック鳥とは『東方見聞録』や『千夜一夜物語』に登場する伝説の巨大な鳥だが、英語的に「Roc'segg」といえば、お話だけで実在しない、信じられない物を指す

オダリスクオスマン帝国のハレムに住む女奴隷

バルスーム:エドガー・ライス・バローズ創作した架空火星世界

ストリセンデとポイクテスメ:ジェイムズ・ブランチ・キャベル創作に登場する架空の城と国

プレスター・ジョン:中世ヨーロッパ十字軍時代に生まれ伝説東方にあるという幻のキリスト教徒王国

いつも午後のような土地で蓮を食べ:叙事詩オデュッセイア』の一説、食べる事により世のすべての苦痛を忘れるという「ロートスの実」の伝説

anond:20230114165732

Permalink |記事への反応(0) | 23:03

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2022-09-08

車輪の下ヘルマン・ヘッセ anond:20220908184818

車輪の下ヘルマン・ヘッセ

Permalink |記事への反応(0) | 19:20

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2022-08-04

車輪の下を読んでも変人ヘルマンハイルナーがいか変人になったかなんて面倒な説明が出てきた覚えはないなあ

Permalink |記事への反応(0) | 18:21

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2022-06-20

昔、ヘッセの「車輪の下」って本を読んだけど

主人公の、割と成績優秀で、教師のいうことをよく聞くいい子ちゃん

社会経験が乏しいゆえに一回の挫折で立ち直れずそのまま転落していく境遇

がそのまま当てはまりそうで怖い。

Permalink |記事への反応(0) | 15:33

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2022-05-10

増田文学、タワマン文学ストロングゼロ文学

読み手が抱えるコンプレックスを刺激する為だけの長文の作り話を

文学』呼ばわりするのは、さすがに文学に対して失礼だろ・・・

とか思ってたけど、「罪と罰」も「車輪の下」も「人間失格」も、

この類のコンプレックス物語の骨子として使われてるよな。

無論それが主題全てでは無いけど、構成要素としては欠くべからざるものだ。

そらクオリティは雲泥の差だけど、着眼点自体は間違ってないのかもな。

Permalink |記事への反応(1) | 12:18

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2022-04-21

昔は好きだった小説が…

ヘッセの「車輪の下」、キースの「アルジャーノンに花束を」、ドストエフスキーの「罪と罰

読んだ当時は感銘を受けて好きだった小説が、最近読み返すとただ主人公ストーリーを通して作者のオ〇ニーを押し付けられてるような感覚になる

これは自分内面にとってプラスの変化なんだろうか、マイナスの変化なんだろうか

老人と海」だけは色褪せないのが救い

Permalink |記事への反応(2) | 15:54

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2022-02-02

車輪の下ってそんなに名作か?

エリート死ぬだけで楽しくなっちゃう奴が世の中には多いのか?

東大入試ニュースで「やったー!超気持ちいいー」とかなってんの?

Permalink |記事への反応(3) | 17:49

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2021-11-07

anond:20180316221116

ヘッセの『車輪の下』の自然描写がとても印象に残っている。学校勉強に押し潰されそうになっている主人公には自然の美しさ優しさが痛々しいほどに沁み入って感じられるのだけれど、その描写主人公の苦しい状況を却って浮き上がらせていて読んでいて痛々しいほどだった記憶がある。(当時は僕も進学校勉強でふうふう言ってた頃だっけ)

Permalink |記事への反応(0) | 21:47

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2021-09-23

anond:20210922213336

若いのに慧眼だな。素晴らしい。

聖書というのは、宗教書というよりは総合文学の書であって、これを基に、その人がどう人生を生きるか考えるきっかけにする、みたいなコンテンツなんだと思う。

聖書というのは、なんかもういろいろと今の社会を先取りしているのだ。いや違う、普遍的というやつだ。

どんな時代でも共通する大事なことを、ひとつひとつ、じっくりとしっかりと述べている。

聖書に限らず、読み継がれてる古典ってのは必ず文学的かつ普遍的だよね。

罪と罰』は(犯人の頭の中で無理矢理自己正当化された取るに足らない理由があるにせよ)大義理由なき無差別殺人の話だし、

『変身』は精神疾患と思われるものが原因で引きこもりになった当事者そいつに振り回された周囲の人間たちの葛藤と末路、

車輪の下』はtwitterはてなでも一時期盛んに議論されてた文化資本実家の太さ格差階層移動の難しさの話。

これらは聖書に比べれば経過した年数は遥かに少ないにせよ、百年以上経過した現在でも同種の問題が我々の前に横たわってる。

それにプラス物語のものや使われてる技法も単純に面白くて、『罪と罰』には刑事コロンボ古畑任三郎元ネタ的な変人が出てくるし、

『変身』は不条理シュール系のコメディとしても存分に楽しめる、『車輪の下』はBL系の嚆矢みたいな描写前触れなくさらりと出てくる。

やっぱ百年以上読み継がれてる作品は凄いなぁ、って唸っちゃうね。食わず嫌いせずに現代日本人も古典読もうぜ!って常々思ってる。

スマホタブレット青空文庫Kindle Unlimited使えば、いつでもどこでも無料or無料に近い低価格帯で無尽蔵に読めるからな。

Permalink |記事への反応(0) | 06:27

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2021-07-31

才能が潰されえるのは何故か?

ドイツ被れの政治家どもが「車輪の下」なんぞの

ホモ小説に劣情を掻き立てられ頭をやられ

儚いものを潰すようになったことだ

まり内村鑑三新島襄と組んだヘルマン・ヘッセ氏族

電通のの如くの洗脳業者である

Permalink |記事への反応(0) | 11:49

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2021-06-22

anond:20210622100021

まあ、マンガとか活字に限らず、万事、井戸の底とか車輪の下って感じではあるな。

日の当たる場所ではない。

Permalink |記事への反応(0) | 13:09

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2021-03-31

「見た目は気にしない」って言う人に不信感を抱く

面食いです」っていう人の方がよっぽど信じられる。今でも友人として数少ない仲がいい女友達がこのタイプだ。浮気性のクズだが、プラトニックな飲み友達である

俺の髪質は悪い意味特殊で、太くて縮れていて量が多い。小学生のころから強い癖毛で、中学時代あだ名は「ちんげ」「スチールウール」「陰毛」「アフロ」「チリ」「かたやきそば」散々だった。他人容姿侮辱されるのは屈辱だったが、何よりも自分が、この扱いにくい髪質をとても嫌っていた。好きでこんな髪質で生まれたわけじゃないのに、なんでこんな仕打ちを受けなければならないのか。ネットのヘアカログにある「くせ毛におすすめヘアスタイル」みたいな写真は1mmも参考にならなかった。見るたびに「こんなのほぼ直毛じゃねえか」と悪態をついていた。

学年TOP3のキモいランキングに入ると、もう学校生活人権はない。汚物のような扱い、何をしてもいい扱いになる。同級生からは「あいつは髪が終わってる」と嘲笑されて、容姿偏重主義社会車輪の下敷きになってメンタル大分荒んだ。今でも心が屈折しているのはこの当時の原体験の影響かもしれない。

中学卒業を機に縮毛矯正をかけた。感動した。みんなこんな世界で生きているのか。風で髪が靡く感覚に感動した。ドライアーで髪がすぐに乾いた。とても快適だった。地元から離れた高校入学してからは縮毛矯正を欠かさなかった。そうしたら面白い事が起きた。俺が「イケメン」として扱われるようになったのだ。中学時代汚物のように扱われてた俺が、キモメン三銃士の俺が。イケメン扱いされたのだ。たか髪型1つでだ。俺に媚を売ってくる女が、何をしなくても寄ってくる女が、いるのだ。中学時代汚物扱いされてた俺がだ。

俺はそこで人間不信を深める事になった。そして思春期の持て余した性欲を寄ってきた女達にぶつけるようになった。

周りを傷つけないように振舞っていた中学時代の俺は髪質だけで男女から汚物扱いを受けていたが、女を物のように扱うクズな仮初の直毛の俺を女はより求めるようになった。高校時代セックスに明け暮れながら、くせ毛の陰におびえた。1か月半に一度はリタッチをしていた。周りにくせ毛だとバレるのが酷く怖かったからだ。第一に髪の事、第二にセックスの事。そんなことしか頭になかった。

クラスメイトで、癖毛で小太りの男子生徒がいた。おとなしくて引っ込み思案だが、別のクラスメイトドミノ倒しに倒した自転車を一緒に起こすのを手伝ってる姿も見た。器量は良くないが性格はとても良い奴だった。共通趣味が無くて会話したことはあまりなかったが、俺は彼が人として好きだった。そんな彼に俺の事を好きだという女が言う。「あいキモくない?」「きしょい」俺はそれを聞いて肯定否定もしなかった。ただ茫然自失としていた。そんな彼女の同じ口から「私は見た目で人を判断しない」「中身重視」こんな言葉が出てくる。彼女みたいな人間気持ち悪かった、怖かった、たくさんいた。俺は人が目の前で自転車を倒しても素通りするし、縮毛矯正がなければ小太りの彼より酷い癖毛だし、君の事もおまんことしか考えてない。少なくとも彼は君からどんな仕打ちを受けても君を人として扱うだろうし、俺より彼の方が中身はよっぽど優れている。俺は君にそんな事を言われたら孫の代まで恨む。俺が彼に勝ってる要素なんか何一つないんだよ。君は一体俺の何が好きなんだろう。

見た目でしか好かれる方法を知らなかった俺が好かれるのは、こういう女ばかりだった。清楚系で可愛い献身的な子もいたが、数年後経った今は風俗で働いてるらしい。

三十路手前の今でも俺は縮毛矯正リタッチを続けている。かれこれ15年選手になる。未だに人にキモがられるのが怖いし、人に好かれるのも怖い。

前の職場の先輩に「その頭、縮毛?」と言われたことがあった。冷や汗をかきながら「そうです。くせ強いんで」と答えた。「へぇ」とだけ帰ってきた。その後も普通に接してくれたが、縮毛矯正をかけてなかったら普通に接してくれなかった気がする。

人間は中身が全てというがあれは嘘だ。人間が「中身」を見てもらう為には、見てもらう為の土俵に立たなくちゃいけなくて、その土俵には不細工は上がれないのだ。だからどんなに性格が良い不細工でも「キモい」「生理的に無理」で一蹴される。

俺は今でも車輪の下敷きになったままなんだろう。

Permalink |記事への反応(4) | 17:02

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