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「警鐘」を含む日記RSS

はてなキーワード:警鐘とは

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2025-10-16

<一連の壊滅的かつ不可逆的なものになり得る気候の転換点のうちでも最初の段階、すなわちサンゴ礁の広範な死滅が近づきつつある>

https://www.cnn.co.jp/fringe/35239154.html


人間が「勝利」をめざして我欲支配欲を追求した結果、人類として「敗北」になるの、皮肉でおもしれーな

警鐘レベルじゃなくてもう確定ルートになってきたからなあ

Permalink |記事への反応(1) | 09:52

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2025-10-15

ピースメーカー シーズン2を見た

良くも悪くもジェームズ・ガン節炸裂って感じの作品だったな。

俺はガンの露悪的な趣向が好きで見てるから最高だったけど、良心派の映画好きギークの中にはそこが引っかかって楽しめないって人が少なくないからそういう人には地獄作品だったかもしれない。

 

ガンのフィルモグラフィーを見ても彼が「トキシックスキュラティ有害男性性)」の徹底的なアンチであり、それはいわば反父性主義であり、ファミリー(血族ではない)の力でそれを乗り越えるという展開が繰り返し描かれ続けている。

リブート版のスースクトキシックスキュラティ権化として現れたピースメーカーが「政府」という巨大な父性に操られ本当の「平和使者であるリック殺害してしまたこから自身アイデンティティがゆらぎ、自身過去と向き合っていくのがシーズン1。

過去と決着=家族と決定的な別離をするもその結果になおも苦しむピースメーカーしか我が家次元ポータルの先に「全員が無事な世界線」があることがわかり、家族再構成したい、理想的自分でありたいと考えてしまうも、実はその世界は……というのがシーズン2。

 

特に示唆的で面白かったのが、ポータルの先の世界線はいわゆるアースXと呼ばれる「ナチス勝利してナチス的な思想になったアメリカ」であり、ピースメーカーはその世界で誰もが認める「ヒーロー」として活躍している。これは「悪人」として登場し、世間から政府からも冷ややかな目で見られている元の次元ピースメーカーとは真逆である

しかし、問題アースXは「ナチス思想の非常に差別的世界である」ということである

その世界ヒーローとして崇められるピースメーカー。つまり、ガンはこの脚本を通じて「元々のピースメーカー思想というのは非常にナチス的で危ういものであると再度警鐘を鳴らしている。もっと言ってしまえば「アメリカのために"悪人"を容赦なく退治するアメコミヒーロー」というものに対するアンチテーゼともとれる。それって「国のために」ユダヤ人虐殺したナチスと何が違うの?ということである

ちなみにこの部分は見ていればそうわかるように作られているが、具体的に言及されることはない。エラい作りだ。

ピースメーカーアースXがナチス世界だと気づいていなかったことをギャグ的に「我が闘争オフィスに大々的に置いてあるのに?」「マッチョは本なんか読まない」「オフィスの壁にヒトラーが書かれてるのに?」「今気づいた」と詰められるシーンがあるが、これも単なるギャグではなくピースメーカー典型的な「白人男性であることから特権階級者はそのことに異常に無自覚である」という強い皮肉を感じる。

でもこういうことを口煩くお説教してこないのがガンのいいところだと思う。これらは「見ていればわかる」ように描かれているが基本的にはおバカ集団ポータルを狙う政府組織を戦いながらガン的不謹慎ジョーク飛ばし合いながらときに殴り合い、ときに慰め合うエンタメ全振りの展開が続くので、普通に楽しい作品に仕上がっている。

ナチス世界だと視聴者に気づかせる(さまざまな細かなモチーフは第1話から登場しており、登場人物白人しかいない状態が続くが)決定的な要素として、元世界ピースメーカーチームの黒人女性が歩いていると「黒人が逃げ出したぞ!」と追いかけられる展開もめちゃくちゃガンらしくてよい。あとヴィジランテを名乗る反社会的ヒーローがめちゃくちゃオタクで家(つまり子供部屋おじさんでもある)では年老い母親に「ババアノックしろって言っただろ!」系のイキリを披露しまくるシーンではイテテテテとなってしまった。ガンは嫌な奴だ(憤怒)

最終的に仲間たちの力でピースメーカー過去を振り払い、新たなヒーロー組織(ほぼ全員社会不適合者)を結成し大団円最後最後でとんでもないクリフハンガーを挟んで終了。私、アメドラのはちゃめちゃクリフハンガー嫌い。

 

スーサイドスクワッド、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーといったガン映画が好きならマストで見ていい作品だと思う。まぁ、1のほうが展開もダイナミックで面白かったと言われたらそれはそうかもしれんけど。

Permalink |記事への反応(0) | 11:16

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2025-10-12

知的消費」に警鐘を鳴らすのだ。

こんにちは! ぼく、ずんだもんなのだ

ぼくは知性ある男性ユニットずんだのっくに所属する知的演者なのだ

トークエンタテイメントに所属する出役ではあるけど、本業株式会社ズンーに務めるサラリーマメなのだ

今日知的面白い動画撮影してみんなにお届けするのだ。

富士山なのだ!」

ジョージマロニーなのだ!」

エクレアなのだ!」

ポロロッカなのだ!」

ふう、今日も頑張ったのだ。

撮影の後は動画コメント欄を見て視聴者さんの反応を自分フィードバックするのだ。

どれどれ、どんなコメントあるかななのだ

ずんだもん可愛い

ずんだもんのなのだって口調可愛いのだ」

ずんだもんちゃんいつも同じお洋服着てて可哀想」(スーパーチャット2万5千円)

ずんだもんのクシャミ助かる」

ええ…… ぼくの容姿や喋り方ばかりのコメントで全く知性への反応がないのだ。

僕は確かに出役ではあるけど、あくまでコレはみんなに分かりやす知識を教えるためで、ぼくはアイドルじゃないのだ。

ずんだもんさあ」

会社の偉い人なのだこんにちはなのだ

「アクスタラダム封入と続きはFanboxで儲けたい!」

ぼくは地下アイドルじゃないのだ! そんなことできないのだ!

「缶バッチ! アクリルキーホルダー! クリアファイル!」

助けて欲しいのだ!!!

Permalink |記事への反応(0) | 22:18

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2025-10-07

熊本県警メールサーバー不正アクセス

【衝撃速報】熊本県警の“鉄壁の城”が崩壊! 国外ハッカーの魔の手、日本治安嘲笑

警察庁沈黙国民不安が爆発的拡散中!

熊本県警メールサーバーが、2025年10月6日国外から不正アクセスを受けた。

その結果、約12万通ものメールが“県警の名をかたって”世界中へ放たれた!

国家守護者が、ネットの闇に乗っ取られたのだ。

目を疑うのは、その到達件数 およそ1万9千件。

もしその中にウイルスが潜んでいたら? もし、県警内部の情報が混入していたら?

被害確認されていない」との発表は、まるで嵐の中で“雨は降っていない”と言い張るようなもの

一部の専門家警鐘を鳴らす。

警察情報インフラが破られたということは、行政の“デジタル主権”そのものが揺らいでいる」 情報セキュリティ研究者の声。

熊本から始まる“連鎖崩壊”の予兆

地方警察システムは、全国のネットワークに連結している。

熊本が破られたということは、次に狙われるのは

東京か、警察庁本部か、それともあなたの街の交番か。

まるでドミノ倒しのように、次の攻撃対象が静かに並べられているのではないか

政府関係者沈黙。県警の会見は「調査中」を繰り返すばかり。

だが、沈黙こそ最大の恐怖である

真相の核心情報は“内部”から漏れたのか?

攻撃者は国外 そう発表された。

だが、専門家分析によれば、内部情報を熟知した者でなければ突破不可能だという。

果たして真の敵は外にいるのか?

それとも、組織の奥底に潜む“裏切り者”なのか?

終わりに 「真実を語れ、沈黙するな!」

私は叫ぶ。

国家安全が脅かされた今、我々は恐怖に沈むべきではない。

必要なのは「発表待ち」ではなく、「真実暴露」だ。

熊本の空を焦がすのは、ハッカーの炎ではない。

官僚沈黙という闇だ。

Permalink |記事への反応(0) | 19:02

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2025-10-05

こういう過去記事ブクマされて再評価されるというシステムもいいよな

警鐘になるし

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/news.mynavi.jp/techplus/kikaku/azure_case_td-201/

Permalink |記事への反応(0) | 23:00

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2025-10-02

七生養護学校事件政治の影

2003年東京都立七生養護学校(現・七生特別支援学校)で行われていた性教育が、都議会議員教育委員会の介入によって押し潰される事件がありました。対象知的障害のある子どもたち。自分の体を守り、心を大切にする力を育てるために、先生たちは人形や歌、教材を工夫して授業をしていました。それは、被害を防ぎ、自立の力を養うために不可欠な教育でした。

ところが、都議会自民党議員らが「過激だ」「常識外れだ」と批判し、教育委員会とともに学校に押しかます土屋正忠氏、古賀俊昭氏、田代博嗣氏、そして当時都議だった萩生田光一氏。彼らは教材を引き剥がし記者の前で人形下着を脱がせて撮影させ、教員に「感覚麻痺している」などと告げました。授業は中止され、教材は回収され、先生たちは処分されました。後に裁判で「不当な支配」と認定されましたが、その間、子どもに寄り添っていた先生たちは孤立し、努力は踏みにじられました。

七生養護学校多摩動物公園に隣接する谷あいにあり、当時は周囲もまだ森が多く、人里から少し離れたような学校でした。

先生たちの沈黙と全国への波紋

「七生のように」と言われることが、全国の学校性教育をためらう空気を生みました。先生たちは沈黙を選び、現場は萎縮しました。子どものために必要だと分かっていても、政治の目を恐れて口をつぐむしかない。その理不尽さは、当時の先生たちにとってどれほどつらいものだったか想像に難くありません。

自民党保守派統一教会価値観

この事件の背景には、自民党保守派による性教育ジェンダー批判がありました。そして後になって明らかになったのは、その思想が旧統一教会教義と不気味なほど重なっていたということです。統一教会は「性の純潔」「家族の秩序」を掲げ、性教育ジェンダー平等を敵視してきました。自民党議員がその言説を繰り返し、現場を締め付けていたのです。

萩生田氏と統一教会

萩生田光一氏は、七生養護学校事件現場踏み込み教員非難した議員の一人でした。その後も政治家として昇進し、自民党幹部にまで上り詰めます。そして近年、統一教会や関連団体とのつながりが次々と報じられました。

自身後援会支部が、旧統一教会関連団体世界平和女性連合」に2012〜2019年の間に計6回、合計9万円を支払っていた記録。https://mainichi.jp/articles/20220908/k00/00m/010/339000c

2022年6月には、生稲晃子氏とともに統一教会の「家庭教会」を訪問していた事実https://mainichi.jp/articles/20220908/k00/00m/010/339000c

落選中の2011年など、教団関連のイベントで講演していたとする証言https://www.youtube.com/watch?v=841ome9i2ZI

TBS報道では「一緒に日本神様の国にしましょう」と旧統一教会団体で語っていた記録まで紹介されていますhttps://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/130324?display=1

本人は「教団本体との関係はない」「名称の似た団体との縁」と釈明しましたが、こうした関わりは一度や二度ではありませんでした。七生で先生たちを「感覚麻痺している」となじったその口が、今度は統一教会系の集会で「神様の国に」と持ち上げていた――そう考えると、教育現場先生たちが味わった理不尽さらに重く感じられます

銃撃事件皮肉な変化

2022年安倍元首相銃撃事件きっかけに、旧統一教会自民党癒着が一気に可視化されました。長い間「見えない力」として教育現場政策を縛っていたものが、ようやく人々の目に触れるようになったのです。七生の先生たちが受けた屈辱孤立は消えません。しかし、あの事件を経て「誰が現場を潰したのか」「どんな価値観教育を縛ってきたのか」が明らかになったことは、せめてもの救いでもあります

親御さんたちへ

七生養護学校事件20年以上前出来事ですが、いま子育てをしている私たちにとっても無関係ではありません。特に知的障害発達障害のある子どもを育てる親にとっては、自分の子が「体を守る力」をつけられるかどうかは切実な問題です。

先生たちは、そのために工夫を重ね、子どもに届く形で性教育を試みました。それが「過激だ」と政治家に叩かれ、踏みにじられた。あのとき理不尽を知っておくことは、私たちがこれから子どもをどう守るかを考えるうえで、とても大切なことだと思います

政治宗教の思惑に翻弄されず、子どもに本当に必要教育を守るためには、親自身が知り、声を持つことが欠かせません。七生の先生たちが払った代償は、次の世代が繰り返さないための警鐘でもあります

子どもを守ろうと必死に工夫した先生たちが処分され、声を失い、政治家は出世し、宗教団体に持ち上げられていた。あまり不公平で、物悲しい出来事です。けれど今、統一教会自民党関係が白日の下にさらされたいまだからこそ、あの時の先生たちの姿を思い起こすことに意味があるのではないでしょうか。子どもを守る教育が、再び理不尽に押しつぶされないようにするために。

Permalink |記事への反応(3) | 22:39

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2025-09-17

ナチスシオニズムハンナ・アーレント

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.bbc.com/japanese/articles/c1jz5exkgk9o

モサドアルゼンチンで元ナチス将校誘拐してイスラエル裁判にかけたあたりでイスラエル独善的な異常性に警告を出すべきだったのかもな。ナチスの異常さが際立ってたから影に隠れてしまった感。

この記事にこんな人気ブコメがあったのでイスラエル批判について少し補足をする

ブコメ主は知った上でこのブコメをしているかもしれないけど)

シオニズムとは?

本題に入る前にいくつかの前提知識から19世紀末にヨーロッパで広がったユダヤ人国家建設運動で、それほど新しい思想ではない。背景には、長期のディアスポラ故郷を持たず民族世界各地に散らばること)と反ユダヤ主義歴史があり、特にロシア帝国でのポグロムユダヤ人虐殺)や西欧社会での差別拍車をかけた。ナチスによるホロコーストはこの運動に大きな正当性を与え、多くのユダヤ人パレスチナへの移住国家建設を求めるようになる。1948年イスラエル建国宣言され、シオニズムはその大きな第一目標を達成する。

シオニズムネタニヤフ政権

ネタニヤフ政権は、右派リクード党や宗教右派を中核に入植地拡大を支持する勢力による連立政権。その支持層には、国家安全保障を重視し、ヨルダン川西岸地区併合パレスチナ自治の縮小を容認・推進する層が多く含まれている。

本来シオニズムの「ユダヤ人が自らの国家を持つ」という当初の目的をすでに達成しているが、現在ネタニヤフ政権シオニズムを「ユダヤ人領土拡張」と結びつけ、その名のもとに周辺地域への侵略支配正当化に利用している状況となっている。ヨルダン川西岸での入植地拡大やガザ地区での軍事行動は、単なる安全保障上の対応だけでなく「シオニズム継続的使命」として位置づけられ、内部的正当化を行っている。

この拡張路線には宗教的聖地が深く関わっており、エルサレムユダヤ教キリスト教イスラム教聖地が集中する場所であり、イスラエル東エルサレムを含めて「不可分の首都」と主張している。また、ヨルダン川西岸にはヘブロンベツレヘムなどユダヤ教にとって重要聖地があり、宗教右派は「神が約束した土地を取り戻すことこそシオニズムの使命」と訴える。当初は近代的・世俗的な民族運動だったシオニズムが、宗教的使命と結びつくことで、より強固な排外的ナショナリズムへと変質している結果が現状の強硬路線となっている。

ハンナ・アーレントとは

ここでやっと本題となるハンナ・アーレント(1906–1975)という女性について紹介する。ドイツまれユダヤ系政治哲学者で、ナチス迫害から亡命米国拠点活動した。彼女の最も大きな特徴は自身ホロコースト経験したユダヤ人でありながら、シオニズムアイヒマン裁判に対してともすれば「反イスラエル」とも取れる警鐘を鳴らし続け、それ故に特にイスラエルにいるユダヤ人から強い反発を受けたということ。

イスラエル建国への警鐘

アーレントイスラエル建国のものには一定の理解を示したが、その進め方と国家像に深い懸念を抱いていた。アーレント危惧したのは、イスラエルユダヤ人のみを中心とした排他的民族国家となり、軍事力安全保障を最優先することで、長期的な孤立アラブ諸国との恒常的な対立を招くこと。アーレントは、パレスチナにおけるアラブ人との共存模索し、多民族的な政治共同体を構築すべきだと主張していた。また、彼女被害者としての歴史を過度に強調することが、自らが加害者となる可能性を軽視する結果を招くと指摘し、歴史的な悲劇記憶免罪符として機能する危険性も説いていた。

アイヒマン裁判と悪の凡庸

アイヒマン裁判は、ナチスの高官アドルフ・アイヒマンユダヤ人大量虐殺の実行に関与した罪で1961年イスラエルで開かれた裁判アイヒマン戦後アルゼンチンに潜伏していたが、モサドによって捕えられエルサレムで裁かれることになった。この裁判は、ニュルンベルク裁判以来の大規模な戦争犯罪裁判であり、単なる個人刑事責任を超えたホロコースト全体の歴史検証の場ともなった。

アーレントはこの裁判取材し、『エルサレムアイヒマン』にまとめた。この中でアイヒマンを「悪の凡庸さ」の典型とみなし、彼を冷酷な悪魔ではなく命令に従い思考停止した官僚人間とした。つまり、深い憎悪や悪意ではなく「考えずに行動する」ことが大量虐殺に加担する原因となる、と主張したのだ。これはイスラエルシオニズム観点からすれば、自分たち悪魔的な絶対悪被害者であり、そこから立ち上がったユダヤ民族、そしてイスラエル建国というアイデンティティに反するものであり猛烈な批判さらされる。さらアーレントは、イスラエル政府が裁判を自らの正当性証明に利用した点、またユダヤ人指導層(ユダヤ評議会)がホロコースト部分的に関与していたことを批判的に論じたことが、批判拍車をかけることとなる。

アーレント懸念現実

アーレントは多くの批判さらされたが、その批判的推測や警鐘現実のものとなっている。

シオニズムに基づいたイスラエル建国に対する懸念

→周辺のアラブ諸国との絶え間なく続く紛争

被害性の強調が自身の加害性を認識できなくする

シオニズム正統性の核とした周辺諸国他人種の軽視。

イスラエル自体凡庸な悪への転化

ナチス象徴とするような凡庸な悪へのイスラエル堕落

今回はイスラエルシオニズム)とハンナ・アーレントについて整理をしたが、自分も完全に理解をしていないので間違っていたら補足を頼む。

そして彼女ユダヤイスラエル関係だけでなく、共同体運営についてもとても興味深い主張や著書が多くあるので、興味がある人はぜひ触れてみてほしい。(とはいえ共同体のあり方は、ネット前後でかなり異なるので彼女思想が今もそのままは通用しないが・・・

全体主義の起源1951年)』と『エルサレムアイヒマン1963年)』は特におすすめだ。

多くの場合、起こってしまたことに対する警鐘はそのはるかから鳴らされているのである

しかし、それを無視し時には批判することで風化し、実際に起こってやっと振り返ることしかできないのだ。

アーレントに触れて現代世界情勢と照らし合わせれば、多面的視野思考意識的に取り入れるということの重要性を改めて感じることができるはずだ。

Permalink |記事への反応(1) | 14:16

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2025-09-15

anond:20250915100442

この発言はいくつかの論理的矛盾問題点が含まれています。以下に整理してみます

⚖️ 1. 「キャンセルカルチャーを認めたからこうなるのは当然」論の自己矛盾

🧠 2. 「社会的正しさの内容が変わっただけ」論の過度な単純化

🔁 3. 「自分正義に反するもの正義になったから反発してる」論のブーメラン

📜 4. 「彼らが最初共産主義者攻撃したとき引用誤用

🧩総合的な問題点

Permalink |記事への反応(2) | 14:29

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2025-09-09

こうね、一時期ネットまことしやかに語られてたことにね、

膣内射精障害になるから床オナはやめとけ」

っていうのがあったんですけどね、

一生童貞で過ごすことになるであろう俺らがそんなの気にする必要ある?

ってようやく気付きました。

そもそもの話床オナで遅漏になったところで困るのは俺らのうち幸運にもお相手が現れた奴だけじゃん。

そういう幸せな奴は一緒にトレーニングでもなんでもやったらいいじゃん。

なんのために床オナに警鐘鳴らしてたんですかね?その警鐘99.9%無駄だと思うんですよ。

Permalink |記事への反応(0) | 23:57

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2025-09-03

声の大きいネットの言説にはこれが多い

砂糖摂取量が多いほど心疾患のリスクが低くなる」という主張に対して、それは研究デザインの不備による「逆因果関係」が見せるまやかしである、という批判

興味深いことに、この批判は、医学研究者ではなく、法学研究者によりなされた。

かつて、低容量のアルコール摂取健康に良いとした主張も、逆因果関係に基づく誤解である

このような耳触りの良い主張をメディアが流すことについて、研究者の倫理的責任が追求されるべきである

————

研究では、**心血管疾患(CVD)**に分類される以下7つの疾患の発症を「アウトカム(結果)」として分析対象としています

虚血脳卒中(Ischemic stroke)[1, 2]

出血脳卒中(Hemorrhagic stroke)[1, 2]

心筋梗塞(Myocardial infarction)[1, 2]

心不全Heart failure)[1, 2]

• 大動脈弁狭窄症(Aortic stenosis)[1, 2]

• 心房細動(Atrial fibrillation)[1, 2]

• 腹部大動脈瘤(Abdominal aortic aneurysm)[1, 2]

以下では、これらの「アウトカム」に関する元の研究の主な知見と、それに対する解説記事から批判をまとめています

元の研究:「添加糖の摂取量と7種の心血管疾患発症リスクとの関連」に関する主な知見

この研究は、スウェーデン人の男女69,705人を対象に、添加糖の摂取量と7種類のCVDの発症リスクとの関連を調査したものです [1, 3]。

• 疾患ごと・摂取源ごとの違い:

 添加糖摂取とCVD発症リスクの関連は、疾患の種類や糖の摂取源によって大きく異なることが示されました [4–6]。

• 添加糖総摂取量との関連:

 -虚血脳卒中と腹部大動脈瘤では、添加糖摂取量発症リスクとの間に正の直線的関連が認められました [5, 7, 8]。

 -しかし多くの疾患では、リスクが最も高かったのは、最も摂取量が少ない層(総エネルギー摂取量の5%以下)であり、5〜7.5E%の摂取量では、虚血脳卒中心筋梗塞心不全、大動脈弁狭窄症、心房細動のリスク有意に低下していました [8]。

 - 一方、出血脳卒中との有意な関連は見られませんでした [8]。

• 糖の摂取源ごとの関連:

 - 加糖飲料摂取は、虚血脳卒中心不全、心房細動、腹部大動脈瘤のリスクと正の直線的な関連があり、週8回以上の摂取は、これらの疾患リスク1131%高めると報告されています [5, 7, 9]。

 -菓子類ペストリーアイスクリームチョコレートなど)の摂取は、全ての疾患において負の直線的関連を示し、週2回以下の摂取で最も高いリスクが見られました [5, 7,10]。

 -トッピング類(卓上砂糖はちみつジャムなど)は、心不全・大動脈弁狭窄症とは負の関連が、腹部大動脈瘤とは正の関連が認められました [7,10]。

人工甘味料入り飲料との関連:

 2009年データを使った感度分析では、人工甘味料入り飲料摂取が、虚血脳卒中および心不全リスク増加と関連していることが観察されました [11]。

解説記事による元研究への主な批判

解説記事では、元の研究結果について「極めて予想外な内容」であるとし、特に「添加糖摂取が最も少ない群でCVDリスクが最も高かった」点や、「菓子類摂取が多い群ほどリスクが低かった」という結果に対して、**逆因果関係(reverse causality)**の可能性を強く指摘しています [12]。

• 逆因果関係の指摘:

 -健康状態悪化した人が、健康を気遣って添加糖などの摂取を控える傾向があるため、「摂取量の少なさ」が疾患の原因ではなく、「疾患の兆候や診断」が摂取量の減少を引き起こしている可能性があります [13]。

 -研究では、がんや糖尿病、一部のCVD既往者は除外されていましたが、肝臓病や腸疾患など、食生活改善動機となる他の病歴がある参加者は除外されておらず、逆因果関係リスクが残ったままだと指摘しています [14, 15]。

 - また、高血圧、血糖、ナトリウム摂取、脂質、家族歴、経済状況といったCVDのリスク因子が統制されていなかったことも、逆因果関係可能性をさらに高めていると述べられています [16]。

菓子類に関する不可解な結果:

 週14回以上の菓子類摂取群の方が、週2回以下の群よりもCVDリスクが低いという結果については、逆因果関係に加えて、選択的な過少申告(健康上の理由で甘い物を控えている人が摂取量を控えめに報告した可能性)も説明要因として挙げられています [17, 18]。

• 感度分析限界

 研究では追跡開始から最初の3年間の発症例を除いた感度分析を行っていますが、それでも逆因果関係の影響を十分に除外できていないと批判されています [19]。

• 他研究との類似性

 かつて、低用量のアルコール摂取健康に良いとされた研究が、逆因果関係により誤った結論を導いていたことと重ね合わせ、同様の問題が繰り返されていると警鐘を鳴らしています [20, 21]。

• 誤解を招く報道への懸念

 この研究結果が、「添加糖は摂らないよりも摂ったほうが良い」といった誤解を生む恐れがあるとし、研究者側は逆因果関係可能性についてより明確に説明すべきだと提言しています [22]。

ソース:https://www.frontiersin.org/journals/public-health/articles/10.3389/fpubh.2025.1592684/full

Permalink |記事への反応(1) | 17:22

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2025-08-31

プーチンまでリベラル化したのか

https://www.yomiuri.co.jp/world/20250831-OYT1T50006/

プーチン大統領日本軍国主義が復活しつつある」と主張…新華社書面インタビュー

あのプーチンリベラル派と歩調を合わせ、日本軍国主義の復活に警鐘を鳴らす方向に舵を切った。

安倍高市国粋主義的な主張も影響しているんだろうか。

Permalink |記事への反応(0) | 18:23

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2025-08-30

2040年までに外国人1割時代への備えを」政府外国人受け入れ政策が、大きく変わろうとしている。

政府のこれまでの外国人政策を厳しく見つめ直し、その抜本的な転換を求める異例の提言が発表されました。

これは、法務大臣である鈴木馨祐氏が29日に公表した報告書です。

この報告書は、法務大臣所掌範囲を大きく超え、中長期的な視野に立った統一的な方針が欠如していると、これまでの政府対応を痛烈に反省し、政策見直しを求めているのです。

「一大臣論点整理」から政府方針」へ

複数政府関係者によりますと、当初、この文書あくまで一人の大臣個人的にまとめた論点整理として位置づけられていました。

しかし、今年7月参院選外国人政策が大きな争点となったことで、政府内部で急速に問題意識が共有され、やがて「政府方針」に近い重要文書へと形を変えていったといいます

なぜ今、この報告書が?

鈴木法相就任したのは2024年秋。その前年から埼玉県川口市では在日クルド人をめぐる地域社会との「摩擦」が報じられ、SNS上では排外的な主張が広がっていました。

この状況を重く見た鈴木法相は、就任直後に若手議員らに視察を依頼し、地域の実情を直接確認したのです。

欧州のように、移民排斥論で社会が分断され、政治が混乱する事態を避けたい」という強い思いから、今年2月には自ら勉強会を立ち上げました。

外国人1割時代」への備えを

報告書は「外国人比率が高くなるほど、社会に与える影響は増し、様々な課題顕在化する可能性がある」と警鐘を鳴らします。

OECD経済協力開発機構)によりますと、

2023年の総人口に占める「移民」の割合は、日本が2.5%であるのに対し、

フランスは13.8%、イギリスは15.2%、ドイツは18.2%に上ります

鈴木法相は今年7月の講演で、「2040年頃には日本でも10%を超えることも想定しなければならない」と語りました。

データの欠如、議論の空白

この「外国人1割時代」を前に、報告書が強く求めるのが多角的調査です。

OECDは、学歴就業形態健康状態など、多岐にわたる指標から各国の移民の状況をまとめています

しかし、日本総合研究所によると、2023年リポート日本データがあるのは、68の指標うちわずか14のみ。

統計の整備状況は「OECD内で最下位」だというのです。

公的データがなければ、中長期的な統一方針を立てることはできません。

このため、報告書は、外国人の受け入れ規模に応じた経済成長シナリオ作成し、

社会保障賃金治安などへの影響を詳細に調査するよう提言しています

また、SNS上で広がる誤った情報に対抗するため、公的データを示し、事実に基づいた冷静な議論を促す狙いもあるとしています

社会統合」という新たな視点

大きな摩擦や分断を避けつつ、外国人共生していく上で不可欠なのが、「社会統合」という考え方です。

これは、受け入れ国と外国人が、お互いの努力適応を図るというものです。

一方的同化を強いるのではなく、受け入れ国は差別障壁のない環境を整え、外国人はその国の言語ルールを学ぶ。

双方の歩み寄りが不可欠だというのです。

筑波大学明石一教授は、日本語の習得や就学、職業訓練の機会を保障し、地域への参加を促す施策調和を目指すべきだと指摘します。

さらに、社会統合可能範囲で受け入れを行うという考え方も検討すべきだと語ります

また、報告書は、社会との摩擦が許容度を超えそうな場合一時的に受け入れを制限する仕組みの検討も求めています

これに対し、明石教授は、社会統合成功すれば、長期的には社会キャパティが大きくなり、受け入れ可能な人数も増えていく可能性があると話しています

専門家からの異なる見解

しかし、この報告書に対しては、専門家から厳しい声も上がっています

明治学院大学阿部浩教授は、報告書が「外国人社会的な摩擦を引き起こす存在だ」という前提が強く、

外国人人権を守る視点が弱すぎると指摘します。

さらに、法務大臣5月に発表した「不法滞在者ゼロプラン」も、

ルールを守らない外国人」という漠然とした言い方で規制強化を図っており、政府の発信が外国人嫌悪を加速させかねないと懸念を示しています

一方、上智大学岡部みどり教授は、政治家や知識人の多くが

これまで外国人がもたらすポジティブな側面ばかりを強調し、マイナスの側面を直視してこなかったと語ります

反移民感情の高まりを避けるためにも報告書が提起する日本社会への影響調査や、受け入れ制限検討必要だという見解です。

欧州と同じ道を歩まないために

欧州では、政治自国労働者層の感情を置き去りにした結果、移民排斥を求める声が高まりました。

同じ失敗を避けるためにも日本労働者層に配慮し、

賃金底上げなどの施策とセットで外国人受け入れ政策を進めるべきだと、岡部教授提言しています

この報告書を機に、日本社会における外国人との共生は新たな局面を迎えそうです。

今後の政府の動きに、引き続き注目していく必要があります

本日ニュースは以上です。【書き起こした】

Permalink |記事への反応(1) | 08:06

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2025-08-25

クリエイター画像生成AI開発に関与すべきこれだけの理由

導入:クリエイター未来は、画像生成AI開発・実装の主導権を握れるかどうかにかかっている

画像生成AIの台頭でクリエイター立場が脅かされる中、反対するだけでは権利は守れない。クリエイター社会的立場搾取構造脆弱で、人気と地位には大きなギャップがあり、交渉力に乏しい。

クリエイターは、AI実装フェーズで主導権を握り、品質管理倫理設計に関与することで交渉力を獲得し、自ら未来を切り開くべきである

第1章:クリエイターが主導する画像生成AI実装とは

多くの企業現在、LLM(大規模言語モデル)の開発に注力している。対話AI検索エンジンの再構築にリソースが集中する中、画像生成AI実装商品化フェーズ相対的に手薄になっている。

筆者は、この「画像生成AI実装フェーズの遅れ」という隙を突いて、画像生成AI実装フェーズクリエイターが主導権を握れると考えている。

技術開発段階では、当然ながら研究者エンジニアが主導する。これに対し、実装フェーズの段階では、出力される画像品質文化的適合性が問われるようになる。構図、色彩、構造理解といった視覚判断は、技術者よりもクリエイターの専門領域だ。

実際、大手クリエイティブツール企業のいくつかは、クリエイターとの協業によってAIツール品質向上を図っている。要するに、実装フェーズこそ、クリエイターAI開発の構造に食い込むチャンスなのだ

第2章交渉力のない「お気持ち」反対

AI否定的クリエイターの多くは、「お気持ち」を強い言葉で反対していれば問題自然解決されると期待しているように見える。だが、現実には、無許諾学習や対価配分の議論2022年からほとんど前進していない。

反対するだけでは、議論の隅に追いやられるだけだ。文化庁審議会において、AI規制派の代表に相当する人物制度設計に関与していないことからも、制度からは「反対するだけの声は議論に参加する資格なし。」と見なされている状況を直視しなければならない。

欧米ではAI倫理に関する議論法制度化されつつあるが、発言力を持つのは「AI開発の制度設計に関与した側」だけだ。日本でも提言は出されているが、法的拘束力でもなければ企業は動かない。

交渉力は、制度の外から叫ぶのではなく、制度の中に入り込んで初めて生まれる。からこそ、クリエイター画像生成AI開発の現場に入り、品質管理倫理設計の実務を担うことで、交渉テーブルにつく必要があるのだ。

第3章:反AIは敵に回すと恐ろしいが味方にすると頼りない

筆者にとって、画像生成AIを強い言葉拒否し、AI関連イベントキャンセルカルチャーに加担してきた一部のクリエイターの行動は、決して容認できるものではない。

過激な主張や感情的言葉議論を分断し、業界全体の信頼を損ねた面もあるだろう。

その一方で、結果的にではあるが、彼らの声が画像生成AI実装フェーズ一定程度遅らせたことは事実だ。企業炎上リスクを警戒し、画像生成AI採用に慎重になった、ということはあり得る。

その遅延が、今の「AI開発の構造に介入するチャンス」を生んでいるとも言える。

このような背景を踏まえると、彼ら自身汚名返上し、建設的な議論に参加できるようにするにはどうしたらいいだろうか。

現状では、画像生成AIに反対する一部のクリエイターに対する誤解や偏見が生まれやすく、一般層や市場から距離を置かれる傾向がある。けして楽観できる立場ではない。

この状況を打破するためには、反対の声を建設的な議論に変え、クリエイター全体がAI開発の制度設計に参加する流れを作る必要があるだろう。

第4章:AIテックと正面から戦っても勝ち目はない

AIテックと正面から戦っても、クリエイター側に勝ち目は薄い。

いや、すでにAI規制を求めるクリエイター側は敗北しているのかも知れない。

技術開発の主導権を握っているのは、資本研究力を持つグローバル企業である倫理マナーだけに頼った反対の声が、年間数十~数百億に上るロビイング経費で国政議論に介入している彼らに勝てるとでも思っているのだろうか。

生成AIが生み出す市場利益は数兆ドル規模だとも言われている。その莫大な利益の再配分を前に、お気持ち倫理の反対がどれほどの影響を持てるというのか。

日本コンテンツ海外輸出をやめると抵抗しても、必要とあれば敵対的買収くらいやってのけるだけの資本力がある。

正面から喧嘩できる相手ではない。少なくとも、日本コンテンツ市場は、彼らとAIを巡って対立しようとは思わないはずだ。

画像生成AIが台頭してから3年、筆者は規制が進まないことを憂うよりも、AI開発が生む莫大な利益の再配分をクリエイターが受けられなくなってしまうことを恐れている。

そこで考えたのは、画像生成AI実装フェーズ段階ならば、クリエイターの関与する余地があるのではないか、ということだった。つまりAI開発の制度設計側に入り込み、実装方向性のものコントロールしてやる、という戦略である

仮に、実装フェーズの主導権を握ることができたとすれば、無許諾学習学習対価の配分といった問題にも交渉余地が生まれるのではないか

また、莫大な利益が入るなら、これらの問題些細なものになるかもしれない。そう考えていくと、主導権を握るメリットは計り知れない。

第5章:学習対価は利益の再配分である

筆者は、AI学習使用された画像の対価(使用料・許諾料)というのは、AIによって生まれ利益の再配分だと認識している。

AIが誰かの作品学習し、それによって企業利益を得たなら、その利益の一部を元のクリエイターに分配するという考え方だ。

この考え方に従えば、AI開発に反対しているだけで「再配分だけよこせ」というのは、そもそも通らない話ではないか

現行法では、(文化庁の考え方に従っているという条件付きだが)どうやってもネット収集した画像AI学習に使うことに対して著作権侵害を訴えることは出来ない。

したがって、利益の源泉となるAI開発の制度設計に参加していないのに、分配だけを求めるのは、制度的にも経済的にも無理筋ではないかと思うのだ。

そして、AIテックロビイング活動によって、無許諾学習合法である、という方針を維持させている可能性も高い。

その状況下では、札束勝負で勝てるとは思えない。何故なら、画像使用料を払うよりもロビイング活動経費の方が安上がりである、と言えるからだ。

第6章:スキル特許保護されないことの意味

特許侵害訴訟というのも、基本的には利益の再配分を求める行為と読み替えても成立する。

他社が利益を出している技術に対して訴訟が起きやすいのは、「分け前をよこせ」という意味解釈できる。

しかし、クリエイターにはこの「特許」に該当するものがない。作品著作権で守られているが、スキル職能のもの保護されていない。だから企業相手にされない。公的制度による交渉の土台がないのだ。

そう考えれば、倫理だけで反対してもノイズ以上のものになり得ない、ということにも説明がつく。公的制度という根拠がない立場では、法廷でも交渉の場でも、発言力を持てない。

交渉力という観点では、クリエイター社会的発言力がむしろ弱いのである

第7章:搾取構造に対するクリエイター脆弱

コンテンツとして人気があることと、社会的地位があることは別だ。社会的地位が高いというのは、公的制度による優遇措置があると言い換えてもいい。

SNSフォロワー数や再生回数は「市場価値」ではあるが、「法的地位」ではない。

かに、人気があり、社会的影響力を持てば、食っていくのには困らないだろう。

だが、クリエイター保護されるのは市場の都合であり、市場によって生かされているだけに過ぎないのである

いくつかの事例をすぐさま思い浮かべることが出来ると思うが、一歩間違えれば一晩で作品ごと市場から存在を消されてしまう。消滅に際して何の抵抗手段選択肢もない。それくらい社会的立場脆弱である

資格職能公的制度によって保護されており、いきなり存在ごと消されるなんてことはない。少なくとも消えるまでの抵抗が許される余地がある。

繰り返すが、「人気」とは「社会的地位」ではなく、市場価値の一形態にすぎない。

アニメーターが良い例で、高度な専門技能を持ち、文化的貢献も大きいにもかかわらず、公的には職能として認定されていない。

このことが何を意味するかと言えば、元々、クリエイターという職業は、搾取構造に対して極めて脆弱だということだ。

作品著作権保護できる。けれども、クリエイターとしての職能は、何一つ、公的制度によって守られているものがない。創作物生活必需品とは異なり、社会が、あるいは市場がいらないと言えば、排除される運命にある。

画家パトロン時代から、何一つ構造は変わっていない。

第8章:市場人気は交渉上の発言力を持たない

そして生成AI技術開発が、その搾取構造助長している。だが、それを止める手立てはない。何をどうやっても社会制度は守ってくれないのである

では、なぜ社会制度が守らないのか。これはクリエイターとしての能力は「他者との差別化」という、異質性基準となっているからだ。公的制度による保護を持つ職業は、一定基準にしたがった選別で成り立っている。

まり「同じ事ができる」、同質性という前提条件があるが、クリエイターは、他者と違ったことができる異質性基準を持っている。

こうした異質性による選別を公的制度文脈で考えると、「他者にできないのであれば、なくても同じ。」という言葉翻訳される。よって公的制度によって保護する必要性を認められないのである

人気があるから守られると思っているなら、それは錯覚だ。人気クリエイターなりすまし被害契約トラブルに巻き込まれても、公的制度によって守られる仕組みは存在しない。

例えば、士業であれば非弁行為などは違法定義され、地位が守られる仕組みがある。クリエイターなりすまし被害民事訴訟解決するしか方法がない。

人気は流動的であり、交渉力としては不安定だ。AI開発という巨大な利益構造での交渉において、この市場価値の高さと現実地位の弱さというギャップを埋めるには、AI開発の制度設計に食い込むしか道はない。

第9章:AIテック必要とされるクリエイターとは

交渉テーブルにつくには、企業が「必要だ」と思う存在になるしかないだろう。

そのためには、画像生成AIの弱点をクリエイターが補完し、品質向上に貢献することが鍵になる。

画像生成AIは、見かけ上の品質は優れているが、構造理解(指が6本とか建造物分断、同一性の非保持など)という点で人間には遠く及ばない。

この弱点を解決するには、クリエイターの関与が不可欠であると考えている。すなわち、AIに「構造理解はこうやるんだ。」と教えてやることだ。

実際、AI企業が「プロンプト設計者」や「品質監修者」としてクリエイター雇用する事例は増えている。企業倫理的主張には動かないが、必要性が明確になったときには協業を検討するだろう。

交渉団体を作るより、相手を動かす方が確実だ。まずはクリエイターエンジニアがタッグを組み、一部でもAIの弱点を解決してみせるのがいいだろう。それが、AI開発の制度設計に食い込む第一歩になる。

10章:クリエイターに残された選択肢

AIの弱点解決にはクリエイターサポートが不可欠である、とは言っても、それは現時点での話である時間さえ掛ければいずれは技術によって弱点も克服されてしまうだろう。けれども、今ならまだ、クリエイターに優位がある。

ならば、画像生成AI制度設計において主導権を握るチャンスは、今しかない。企業にとっても市場競争力維持のために実装フェーズを急ぎたい。ここに利害の一致がある。

多くの企業がLLMに集中している今、画像生成AI実装フェーズは手薄になっている。だが、技術成熟してAI開発の制度設計固定化されてしまえば、後から入っても交渉余地はなくなる。

かつて強い言葉で反対してきた人々も、今こそ制度設計最前線に立つべきだ。

その声が実装フェーズを遅らせたことで、今の「隙」が生まれたのだとすれば、次はその声を制度設計に向けて使おうではないか悪者で終わることに甘んじるな。

チャンスの期間は短い。あれこれ実現可能性だの問題点だのを検討している暇はない。とにかくAI開発の制度設計に関与できるように動くこと。

それが、今のクリエイターに残された唯一の選択肢だと思っている。

後書き:制度言語への翻訳

筆者は、画像生成AIに対する反論懸念否定しているのではなく、そうした声が社会的制度に届かなかった原因を指摘しているに過ぎない。

倫理的な反発も、創作尊厳を守りたいという思いも、人気による影響力への期待も、すべて理解できる。

だが、それらは制度に届く構造を持っていなかった。ならば、届く形に組み替える必要があるだろう。

文化庁パブコメに2万6千件もの意見が寄せられ、その殆ど無意味に切り捨てられたのは、公的制度理解できる言葉翻訳されていなかったからだ。

社会的制度は、感情では動かない。交渉力は、AI開発の制度設計の中でしかまれない。声を届けるには、公的制度理解できる言葉翻訳必要だ。

本稿が目指したのは、反論の声を様々な制度接続するための指針提言である

末尾に、クリエイター権利尊厳が守られる形でAI開発の制度設計が組み立てられることを願い、筆を置く。

※この文章は、社会的制度理解できる言語翻訳されています翻訳にはChatGPTを使用しました。

補記:生成AIを貶めたいクリエイターたちへの警鐘

生成AI批判したいあまりイラストレーターが「線が繋がっていない」とか「目が溶けてる」、「キャラが一貫していない」とか「差分を作れない」など具体的に欠点を挙げ、貶める投稿をよく見かける。

プロアニメーターが「予備動作がない」とか「歩きが不自然」、「演技がなってない」などと、モーションに言及したりする。

自らの技術を誇示したいのかも知れないが、これはAI開発者無償改善点を助言していることに気付いているだろうか。イラストアニメーション専門家であるあなたからの悪評は、AI開発者にとって貴重なアドバイスなのである

そうした悪評は表には出さず、本稿で示したようにAI開発の現場に入り込み、開発者に助言した方が、あなた方にとって遙かにPermalink |記事への反応(0) | 09:25

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2025-08-20

お前も「淘汰世代」の犠牲者なんだよな

いま現役世代のお前、そうお前だよ

お前、結婚できそう?それとも淘汰される側?


今の時代結婚ってめっちゃハードモードだよな?

だってさ「普通人間」以上じゃないと誰も相手にしてくれないもん

良識があって、顔のパーツにひとつ瑕疵がなくて、スゴイ職に付いている……そんな「ハイスペック人間しか結婚できない

X見ても「年収800万以上」「20代女性希望」みたいな声が飛び交ってる


個人主義が行き過ぎて、娯楽も多様化して、みんな自分勝手個人幸せいかけて、結婚子供も都合よくメリデメを整理して簡単に諦める

インターネットでは男女論争が過激化して性別で分断が煽られ、酸っぱい葡萄の狐みたいになってるやつもいる


結果、出生率は上昇せず2030年には独身だらけ

俺達は今までにないスゴイ淘汰圧を受けている「淘汰世代だっていう認識を今一度持ってほしい


「周りも独身だらけなら怖くないじゃん」

そう思ってるやつも多いだろうが、それは間違いだってこと、警鐘を鳴らしたい


と、いうのも次の世代ではこの風潮が確実に変わってくるのが目に見えてるからなんだよ


考えてみ、この淘汰世代を生き延びた「勝ち組」たちの子供たちが、次世代の主役になる

ハイスペックな親からまれ子供って、良い教育受けて、安定した家庭で育つわけよ

で、俺たちみたいに孤立しまくった大人を見て、「いや、こんな人生嫌だわ」ってなる


さら少子化労働力足りなくなって、労働力相対的価値が上がって、給料も上がる。

そうなると経済的不安は減って、結婚子育てに前向きなやつが増える


また、旧来の社会的価値観、「家族って大事」「協力し合おうぜ」みたいな価値観が復活する

高齢者たちがやってる不毛フェミニズム/アンチフェミニズムへの反発が、大きくて長期のムーブメントとして次世代からまれ

カシオミニを賭けてもいいくらい確実に起きる


次世代マジで逆襲してくるぞ


からさ、今の俺たち、淘汰世代のど真ん中にいるって自覚持とうぜ

結婚したくても「理想相手」が見つからないとか、インターネット小遣い稼ぎマン主導の男女論争にうんざりして恋愛諦めてるとか、マジでそれが淘汰への第一歩だよ


からでも遅くない

男女の無駄なバトルをやめよう、優しい社会を作ろう

次世代に笑われないように、せめて逆襲の種くらい蒔いてこうぜ

Permalink |記事への反応(1) | 19:25

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2025-08-18

増田赤字である理由

​この仕事はずっと赤字だ。理由は明白。違法操業してる増田いるからだ。

あいつらは違法ダンピングをしてる。ほぼコストゼロ投稿しているらしい。俺たちはルールを守って正しく投稿すればするほど赤字になってしまう。

​その違法操業してる増田には、人権侵害疑惑が持たれている。彼らは俺たちの目に触れない場所に集められ、集団違法投稿を続けさせられているそうだ。仕事につくことも、結婚することも、外出も制限されていると言われている。

​あの人権活動家のグレタさんでさえこ問題には警鐘を鳴らしてる。「彼らの人権は著しく制限されている。身体的にも、言論的にも互いに弾圧し合うように仕向けられている」と。

赤字なのは辛いけど、俺はこの増田への投稿愛着がある。正しい投稿を続けたいし、正しい投稿にはトラバしたい。しかし、増田基本的には確認機能が非常に弱い。違法投稿だけでなく、荒らしなどにも非常に脆弱だ。年々、増田投稿する事業は厳しくなってきているが、なんとか続けたい。

Permalink |記事への反応(1) | 21:51

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人力ショートショート

この仕事はずっと赤字だ。

理由違法操業している増田のせいだ。彼らは違法ダンピングをして、ほぼコストゼロ投稿をしている。ルールを守って正しく投稿すればするほど赤字になってしまう。

違法操業している増田には、人権侵害疑惑が持たれている。彼らは我々の目につかない無い所に集まり集団違法投稿を続けさせられている。彼らは仕事につくことも、結婚することも、外出することすら制限されていると言われている。

人権活動家として知られるグレタさんも、この問題には警鐘を鳴らしている。「彼らの人権は著しく制限されている。身体的にはもちろん、言論的にも互いに弾圧し合うように仕向けられている」

赤字ではあるが、私はこの増田への投稿愛着がある。正しい投稿を続けたいし、正しい投稿トラバしたい。しか増田基本的には確認機能が非常に弱い。違法投稿だけでなく、荒らしなどににも非常に脆弱である。年々、増田投稿する事業は厳しくなってきているが、何とか続けたいと思っている。

Permalink |記事への反応(2) | 15:56

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anond:20250818102125

😟だから内心は表現したとたんに内心ではなくなると内心あれほど警鐘を鳴らしてきたのに…

Permalink |記事への反応(0) | 10:23

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2025-08-17

現代社会に警笛を鳴らす

警鐘ではないのか……

参政党支持者が揃って誤用してておもろい

Permalink |記事への反応(0) | 18:10

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2025-08-12

長い!のでChat GPT 5 Proに要約させた

『「就職氷河期世代問題本質とは何か?』対談+増田エントリの要約と整理

はてな匿名ダイアリー投稿用)

  • 最短まとめ(2行)

本文のシンプル要約

対談記事の要点(近藤絢子×筒井淳也 / 公研)
増田エントリの要点(=本投稿の元記事

肯定的評価できる点(良い)

論点留保(悪い/気になる)

中立的な整理(落としどころ)

合意できる土台:
  1. 氷河期以降も続く構造的な雇用脆弱化(特に大卒)を直視する。([公 研][1])
  2. 世代ベルではなく、困窮線上の人たちへピンポイント支援住宅所得補助・医療/就労接続)を拡充。([公 研][4])
  3. 少子化教育就業マッチング構造の影響が大。短期の「給付一発」では動かず、保育や働き方の総合的整備が必要。([公 研][2])
なお残る論点

---

参考リンク(出典)

```

対談本文(公研):「『就職氷河期世代問題本質とは何か?」(全4ページ)

https://koken-publication.com/archives/3804

増田エントリ:『「就職氷河期世代問題本質とは何か?を読んで感想

https://anond.hatelabo.jp/20250811001013

```

(要点の引用事実認定上記に基づく:対談の定義・非大卒の不利・出生動向・撤退戦セーフティネット強化・ジョブ見解手取り増言説への警鐘住宅施策提案など。([公 研][1],[はてな匿名ダイアリー][5]))

読み手メモ

本まとめは「元対談の主張」と「増田体験評価」を切り分けた上で接続しています。誤解が起きやすい箇所(政党名の当て込み、ジョブ型の一般化、「給付無意味」への過剰拡張)は本文で明示的に留保しました。前向きに言えば、“誰をどう助けるか”の精緻化と制度の再設計が、今ここで共有できる共通土台です。

プロンプト

以下の投稿はてな匿名ダイアリー投稿です。

これを、冒頭にある話題の元となった対談記事考慮した上で、過不足なくシンプルに要約した上で、肯定的意見否定的意見中立的意見でまとめてください。

結果ははてな匿名ダイアリー投稿できるような形で成形し、はてな匿名ダイアリーユーザを想定して読みやすくしてください。

(そのあとにに記事へのリンクコピペ

使ったモデル:OpenAI ,GPT-5pro

他にも設定がはいっていたり、俺の過去投稿の影響を受けているのでこれを入れても同じにはならないと思う。

天然知能の感想

CHatGPT-5って学者だと言われるけどそうだなーって思った。この後Google Gemini 2.5 Pro版も載せるけど。(追記:乗せた→anond:20250812095542 )

AIが指摘している否定的意見は、元増田はわかってて敢えて書いてるだろうなってニュアンスを感じるんだけど、そこまではAIは読めてない感じがするね。

しかしたらあえて批判的な視点を出せといっているから無理に出させた結果かも知れないけど。

Permalink |記事への反応(1) | 09:47

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2025-08-05

fair mNAV

Fair mNAV(公正市場純資産価値)についてお答えします。これは、メタプラネット評価指標の一つで、以下の計算式とプロセスで求められます

### Fair mNAVの定義計算

Fair mNAVは、mNAV1 Priceに「公正価値調整係数」を掛けて計算されます。具体的には、次のように表されます

`Fair mNAV =10^((0.895 - 1) *Log(BTCNAV) + 1.81)`

ここで、

- `BTCNAV` =Bitcoin保有量 ×Bitcoin価格

会社保有するビットコイン総資産価値を表します)

### 詳細な構成要素

1. **mNAV1 Price**:

- `mNAV1 Price = (BTC/share) * (BTC price) /1000 * 1.25`

- `BTC/share`は、完全希薄化済み発行株式数に基づいて計算された1株あたりのビットコイン保有量で、成長モデル(例: 4*10^-4 * e^(7.87*10^-3*t) まで2025年4月30日、または1.73 * e^(0.0101*t) 以降)で推定されます

- `BTC price`はビットコイン価格で、投稿内のモデルでは、2009年1月3日からの経過日数(t)に基づくべき乗則(例:10^-16.515 * t^5.693 * 150 まで2025年6月30日、以降は1.0034倍で指数関数的に上昇)とされています

- 1.25は、完全希薄化済発行株数と発行済株数の比率で、2025年2月以降は安定していると仮定されています

2. **公正価値調整係数**:

-対数関数 `Log(BTCNAV)` を用いて、ビットコイン資産価値に基づく調整が行われます。この係数は、市場ダイナミクスを反映し、Fair mNAVが単なる資産価値以上の「公正な市場価値」を示すように設計されています

### 背景とモデル

###解釈限界

###現在の状況(2025年8月5日時点)

投稿者(@TakaAnikuni)は、2025年8月1日分析で、株価がFair mNAVの0.6倍付近まで下落し、反発が近いと予測しています現在の時刻(JST 15:47、2025年8月5日)を考慮すると、投稿者が予想した「遅くとも5週間以内」の上昇時期(8月下旬9月初旬)に近づいており、市場動向を注視することが重要です。

もしさらに詳しい質問特定の部分の解説必要であれば、ぜひ教えてください!

質問ありがとうございます!「Fair mNAVを計算することの意味」や「なぜ単純なmNAVで十分でないのか」、そして「誤魔化されているような感覚」について、わかりやすくお答えしますね。少し深掘りして考えていきましょう。

### 1. Fair mNAVを計算することの意味

Fair mNAVを計算する目的は、単なるmNAV(MarketNet AssetValue市場純資産価値)を超えて、メタプラネット株価をより「公正な市場価値」に基づいて評価しようとする試みです。具体的には:

単純なmNAVは、ビットコイン保有量と現在価格を基に計算されるため(`mNAV =時価総額 / (BTC保有量 × BTC価格)`)、その時点のスナップショット依存します。しかし、Fair mNAVは対数関数(`10^((0.895-1)*Log(BTCNAV)+1.81)`)を用いて、ビットコインの長期的な価格トレンドや成長性を考慮に入れています。これにより、単なる現在資産価値を超えた「将来の潜在価値」を推定しようとしています

投稿者(@TakaAnikuni)は、Fair mNAVの0.6倍(黄線)がサポートライン、2倍(緑線)がレジスタンスラインとして機能すると主張しています。これは、株価がこれらのレベルに近づいたときに買い圧力や売り圧力が高まり価格が反転する可能性を示唆しています投資家にとって、「今が買い時か」「売り時か」を判断する一つの目安になるわけです。

Fair mNAVは、モンテカルロシミュレーションべき乗則power-lawmodel)を用いたビットコイン価格の将来予測(例:2025年12月31日に188,000ドル)に連動しています。これにより、単なる過去データではなく、将来の成長シナリオを織り交ぜた評価可能になります

### 2. mNAVで十分でない理由

単純なmNAVだけでは以下の点で限界があるため、Fair mNAVが提案されていると考えられます

  • **静的すぎる**:

mNAVは現在ビットコイン価格保有量だけで計算されるため、市場ボラティリティや長期トレンドを十分に反映できません。例えば、ビットコイン価格が急落してもmNAVはそれに即座に追随し、投資家の心理市場期待値プレミアム)を無視してしまます

  • **成長性の考慮不足**:

メタプラネットビットコイン積極的に購入し続け、株式希薄化も進んでいます(`BTC/share`や`1.25`の調整係数)。単純なmNAVではこれらの成長要素や将来の資産増加が見えにくいため、Fair mNAVが対数関数で調整を加えることで、成長ポテンシャル評価しようとしています

実際の株価は、mNAVの1倍や2倍といったプレミアム取引されることが多いです(例: MicroStrategyのmNAVプレミアム議論)。Fair mNAVは、このプレミアムモデル化し、「公正なプレミアム」を提案することで、より現実的価格帯を示そうとしています

### 3. 「誤魔化されているような感覚」について

その感覚は非常に理解できるもので、以下のような理由で生じている可能性があります

`Fair mNAV =10^((0.895-1)*Log(BTCNAV)+1.81)` や、ビットコイン価格の`10^-16.515 * t^5.693 * 150`といった式は、専門的で一般投資家にはわかりにくいです。これが「何か隠されている」「都合よく調整されている」と感じさせる原因かもしれません。実際、係数(0.895や1.81など)は投稿者が経験的に設定したもので、厳密な根拠不明確です。

ビットコイン価格2025年12月31日に188,000ドルに達する、為替を1ドル150円で固定する、成長速度が特定の日に変わる(4月30日5月1日)といった仮定は、投稿者の予測や好みに基づいています。これが「データに都合よく合わせているのでは?」と思わせる要因です。

このモデル学術的な裏付け第三者による検証がなく、投稿者の個人的分析依存していますモンテカルロシミュレーションは強力なツールですが、入力データ仮定不正確だと結果も歪むため、信頼性に疑問が残ります

### 4. どう考えればいいか

  • **参考程度に**:

Fair mNAVは、あくまで一つのシナリオを示すツールです。株価予測は確実性を持つものではなく、市場感情や外部要因(規制経済危機など)も大きく影響します。あなたが感じる「誤魔化されている感」は、こうした不確実性への直感的な反応かもしれません。

興味があれば、投稿者が提供した式(ウェブサイトの内容)を元に、現在ビットコイン価格保有量を入れて計算してみると良いです。例えば、今日2025年8月5日)のBTC価格公式データ確認し、Fair mNAVを再現してみると、モデル妥当性を自分判断できます

mNAVやP/E比率時価総額など、他の伝統的な財務指標比較することで、Fair mNAVがどれだけ現実から乖離しているかを見極められます。もしFair mNAVが極端に楽観的であれば、慎重に考えるべきサインです。

###結論

Fair mNAVを計算する意味は、単純なmNAVを超えて成長性や市場プレミアム考慮した「より洗練された評価」を提供することにあります。ただし、その計算式や仮定には恣意性や不確実性が伴うため、「誤魔化されている」という感覚は、透明性や検証可能性の欠如に対する自然警鐘かもしれません。投資判断では、このモデルを参考にしつつ、自分データ確認し、他の指標専門家意見も取り入れるのが賢明です。

もし具体的な数値で計算を試してみたい、または他の疑問があれば、ぜひ教えてください。一緒に掘り下げてみましょう!

Permalink |記事への反応(0) | 15:51

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2025-08-04

anond:20250726182318

hunglysheep1 さん向けです

長らくお待たせしてすみません私事で立て込んでしまい長文を書く時間がなかったのですが、ようやく時間が空きましたのでお返し致しますmm

全体通して見て

女性のために協力をしても現実非婚化晩婚化が進んでいる」

女性を優先させるという考え方が分断を生んでいるのでは」

「これからますます分断が進むだろう」

というのがhunglysheep1 さんのご主張と受け取りました。

せっかくなのでひとつひとつ返事をさせて頂こうと思います

①「女性のために協力をしても(女性地位を向上させても)現実非婚化晩婚化が進んでいる」

こちらですが、因果がズレてしまっているなと思いました。

まず、非婚化晩婚化ですが、こちらはほぼ全ての先進国で起きています

理由は多々考えられていますが、一般的には

伝統的な結婚観の変化、経済的要因、個人自由価値観の変化、そして女性社会進出が大きな要因ではないかと考えられています

そうすると男性の中には、最後の「女性社会進出」「男女平等」がなければ非婚化晩婚化は起きず、もっと婚姻は維持された、と考える方が多いようなのですが

残念ながら、女性地位向上を推進しなくとも、女性社会進出は進んでいたし、非婚化晩婚化は進んでいたと考えられます

なぜか?労働力のためです。

男女共同参画女性の権利向上……等言われていますが、

実際のところは、【技術進歩により女性出産家事以外もできる時間が生まれてきたため、資本家が更なる労働力として女性を欲した】からです。

こうして資本家都合で女性が家庭外で労働をするようになり、

そうすると今度は、女性お金を手にすることができるようになります

お金が手に入るということは、【男性に頼らなくても(=婚姻しなくても)生きていく力を得られる】ということです。

そうすると「結婚しない自由」「離婚する自由」を得ることができるようになります

こういった経験をする女性が増え、SNS普及により彼女から結婚しなくても大丈夫」「離婚しても大丈夫」という新しい価値観が広がり、

非婚化晩婚化は進んだ……と考えられます

こうなると「なら、以前のように女性から働く場を奪えば(男女平等をやめれば)非婚化晩婚化も解消されるのでは?」と思う人がいるのですが、これはおそらく厳しいです。

理由はいろいろとあります

女性に家庭外労働をさせないことが難しい

特に日本少子高齢化社会で、外国人積極的に招かなければならないほど末端の働き手がいない状態です

これから女性労働力としてカウントされるでしょう

●【理解のない男性結婚するくらいなら独り身の方がよほど幸せである】という通念は消えない

┗働くようになった女性たちの間では最早「不安に駆られて結婚するのはナンセンスである/それなら一人でいたほうがいい」という通念が生まれています

実際自分の周囲も、「変な人と結婚するよりパートをしながら友達と同居して楽しく一生を終える方がよい」と考えている女性がとても多いです。

と、長々語ってしまいましたが何が言いたいかといいますと、

女性地位向上を止めたり非協力的になったとしても、非婚化晩婚化は止まらない】

【どころか、女性地位向上をやめたり軽視したりする風潮が増せば、更に「こんな女性軽視の社会結婚しても犠牲になるだけだ」「男性と一緒になってもいいことはない」という意識が強まり非婚化晩婚化は加速するだろう】

ということです。

自分男性不審気味の友人らに「「女性ならではの苦しみ(性犯罪に遭いやす立場など)を思いやり協力してくれる男性はたくさんいるよ!」と呼びかけているのですが、

SNS煽りなどを目にして婚活恋愛積極的になれないようなので、

もし男性たちが恋愛結婚を望むのであれば、多少でも協力をした方がいいのではないか……と思います

以上まとめると

女性に加害する男性社会構造放置したり無視したりすると、

女性が苦しむだけでなく、恋愛結婚をしたい男性の首までもゆっくりと絞めてくるので

それを少しでも止めたいと思うならば、小さな協力をしていった方がいい】

という主張になります

ただ、「恋愛結婚なんて必要ない。自分人生女性必要ない。この国の人口が減少して国力が落ちても構わない」ということであれば無視するのも一つの手ではないかと思います

(ただ、それが本当に真意かどうかは皆さんちゃんと確かめた方がいいだろうなと思います

本当は女性とつきあいたいのにその気持ち無視すると、ミソジニストになってしまい、人生時間無駄にしてしまいかねないので…。)

②「女性を優先させるという考え方が分断を生んでいるのでは」

次はこちらについて答えさせていただこうと思います

女性という属性の優先度を上げる、という考えそのもの社会の分断を生み出しているのでは?

あなたの言う「属性による制限なく」と矛盾してしまう。

>(ただ矛盾する条件下で最善をつくすのは現実でも良くある話です。それはそれで構いません)

>私はフェミニズムが「女性という属性の優先度を上げる」活動であり、それが社会の分断を強めてしまう、このためアンチフェミニスト側に回っています(ですので、フェミニスト女性への注目ではなく人間共通で見られる弱者にのみ注目するようになれば、アンフェはもちろん辞めます)

属性によらず経済的な困窮に注目して生活保護健康寿命に注目した方が良いと思うのです。この「属性によらず」の点が重要で、フェミニズムではなくヒューマニズムだと思う点です

まず、自分女性に限らず「特定属性優遇する(優先度を上げる)」ことが分断を生むと考えています

あいつらばっかりずるい!となるのが人間ですしね。)

なので(難しくはありますが)極力平等さを保ちながら全体の困りごとをなくしていくのが理想です。

ただそれが、「優遇」」なのか「マイナスゼロにしている」のかどうかは、ひとつひとつしっかり見定める必要があると思います

たとえば、視覚障碍者誘導ブロック税金で作られる時、「視覚障碍者優先だ」と思うでしょうか?

誘導ブロックは「生まれつきハンデを負っている人達が健常者と同じように日常生活に困らないようにサポートする」ためのものですから

これについて「優遇されている」と思うことはおそらくないと思います

では「女性」はどうか?

これは課題ごとに変わってくると思います

たとえば、今話題になっている「女子枠」などが議論遡上に乗るのは妥当でしょう。

これまでの男性優位の状態から平等状態にするためではあるものの、短期的にとはいえ今度は男性不利益になる(女性優先になる)のですから、これについて賛否起きるのはごく自然です。

こういったことについては「前段の不遇があるとはいえ、さすがに女性優遇ではないか?」と議論されるべきと思います

一方で今回のような「女性専用車両」はどうでしょう

男性からしてみれば「男性というだけで乗れない場所ができてしまった」ということに女性優先を感じるかもしれません。

が、

女性からすると「女性に生まれついたというだけで安心して通勤・通学できないというビハインドを背負わされていたが、ようやくそマイナスゼロにしてもらえた」という状況です。

女性痴漢被害率は41.1%で、半数近くの女性被害に遭ったことがあります。/参考:https://www.chikanbokumetsu.metro.tokyo.lg.jp/pdf/report-02.pdf

電車に乗れるような健康女性」も、生まれ持った性別が女だというだけで各段に性犯罪に遭いやすいです。)

(※余談ですが、自分電車内で勃起した股間押し付けられたりといったことが3回あります。混んでいて誰かわからなかったり、急いでいたり、巨漢で関わりあいになりたくなかった等で全て見逃すこととなりました。)

【生まれつきマイナスの状況に遭いやす属性人達避難スペースを作ってもらった】

果たしてこれは「優遇」と言えるのでしょうか?少し考えてみて頂きたいです。

※ただその一方、被害状況ではなく【男女】で分けるため不公平感が出ることも理解できます。(男性も、7.8%が痴漢被害に遭っています。)

なので自分はで鉄道会社には電車へのカメラの設置等の専用車両以外の対抗策を進めてもらい、社会的には不同意わいせつ厳罰化を進めていってもらいたいと思っています

現在カメラの設置は大分進んでいるようなので、あと少し待てばこういった状況も緩和されるのではと期待しています

またまた長くなりましたが結論としては

特定属性優遇すると分断が起きる。

なので”既にマイナス状態にある人達”をそのまま(マイナスのまま)にしてはいけないし(女性でいうなら痴漢問題)、

もし行き過ぎた優遇可能性があるならば、それは議論し抑える必要がある(女性でいうなら女子問題)】

となります

話少しそれます自分は、男性達が「男性からこそのマイナスがあるぞ!」と主張してくれることはとてもいいことだと感じています。たとえば、

>> これについてですが、自分は、『生まれついての変えられない属性ゆえに「ごめんね」と周囲に言わ(思わ)なければいけないこと』の苦しみを想像する必要があるのではないかと思っています

>これはすみません、例えば、「男性に生まれしまったがゆえ自分男性性をフェミニストの方から断罪され続けなければならない男性の苦しみ」を女性想像する、という事を含みますかね

この言葉の裏にある「男性男性からという理由性犯罪者かのように断罪しないでほしい」という主張は非常に真っ当だと思います

男性男性というひとくくりで性犯罪者予備軍のように糾弾する人々は、そういわれる男性の苦しみを想像する必要がありますし、その言動絶対に慎むべきです。

自分も「そういう人間フェミニストではなくミサンドリストであり、差別再生産をしている(女性女性からという理由で見下している人達と同じことをしてる)」と、

常日頃から思っていますし、そういうポストには反論するようにしています。)

男性女性もこのように「自分ではどうしようもできない属性で酷い扱いを受けている」ということは、互いに主張し、互いに想像し協力し合って、解決策を導き出す必要がある、と思います

そして今回の解決策なのですが一つご提案です。

今回の件の元凶=男女共通の敵は間違いなく「痴漢」です。

なので【男も、男の評判を落とす痴漢や性加害者を許さない。見つけたら絶対にとっちめる!普通の男はみんなそう思ってる!】と喧伝するのはどうでしょうか。

そうすれば、

男性から悪!と断罪してくるミサンドリスト達を黙らせるが可能

男性の評判を貶めている元凶活動しにくくなる

の2つの効果があります

(※もしここで「結局フェミニストに利するようで癪だからやりたくない」と思われましたら、

自分を含む全体の状況を回復させることより、嫌いな人間が困る選択をする”という良くないメンタリティになっていると思うので、

いったんお休みになられるといいのかな…と思います。/上から目線のような文章すみません。が、互いの幸福のために真剣にそう思います。)

こちらは女性自分にはできない手段なので、よければご協力いただけるとありがたいです。

自分女性男性共にケンカしないで済むように

性犯罪を軽視する人間がいたら【性犯罪者を許さない!】とガッツリぶつかり、

男性に対して酷い決めつけをするフェミニストがいたら、【男性差別主義者を許さない!】とガッツリぶつかっていこうと思います

(これは女でフェミニストである自分からこそできる戦いだなとも思うので。)

③「これからますます分断が進む」

こちらについては、「今しばらくはそうなるだろうな」と考えています

経済不安定化や非婚晩婚化などによりメンタルが安定しない人が増え、

他者への想像力を働かせる余裕がなくなっているか

・そういった不安定な人達をカモにした分断ビジネス(分断政治カルト)が流行り、

現状それに対する策が打てていないか

という状態はどうしても分断を加速させるだろうなと。

なので自分は、

不安や怒りにかられている人達安心できるようにする/記事を書いたり、ポストをしたり】

可能な限り「分断をあおられてるぞ!」と警鐘を鳴らす】

をすすめていこうと思っています

正直焼石に水でしょうが、それでもやらないよりはマシですし、

時間が経って人々が「分断させられている」ということに気づけるようになればそこからまた回復していく可能性はあるので

地道に続けていこうと思っています

普段木っ端アカウント活動しているので、「こんなことになんの意味があるというんだ…」と思うこともありますが、

>そうですね、周囲の配慮必要人間がずっと「ごめん」「申し訳ない」と言い続けるのは苦しい。

>私も普段は「すみません」というよりは「ありがとうございます」を使うようにしています

>今回はリアルフェミニストの方の意見が聞けて良かったです。やはり現実的な調整が可能思想とは思えない、というのが正直な感想です。

貴方自身はもちろん善良だと感じています、ただすみません、やはり同調というか共感はできません。

>でも、それでも良いとも思います。これも多様性の一つだと思います

こういったお言葉をもらえると、「考え方は違うし相入れなくとも、存在を互いに認め合えるしいい方向に進めるのだ」と嬉しくなります

私もhunglysheep1 さんは、分断を案じ、策を考える善良な方と思いました。

やり方は真逆ですが、(女性嫌悪、男性嫌悪にはちゃんとNOを突き付けて)共にこの社会バラバラにならないように頑張っていければいいなと思います

本当に長々とお付き合いありがとうございました◎

Permalink |記事への反応(0) | 00:10

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2025-08-03

anond:20250803113104

1. 「性の解放」とポルノ商業化:誰のための解放か?

1970年代80年代にかけて、「性の解放」(sexual liberation)はフェミニズム、LGBTQ運動ヒッピー文化、反権威主義の潮流の中で重要キーワードでした。特にウーマン・リブ運動の一部では、性を抑圧から解放し、女性主体的に性を楽しむべきだという主張がありました。

しかしこの「解放」は、しばしば次のような批判対象となりました:

商業ポルノ産業が「性の解放」を巧妙に取り込み、むしろ女性性的搾取助長した

女性の裸体や性行為を「自由」として売り物にすることで、男性欲望を満たす装置に変貌。

性の解放が「男性の性欲の正当化」にすり替えられた

特に職場大学などで、「オープンな性文化」のもとにハラスメントが横行した例も報告されています(例:セクハラという言葉1980年代米国で普及)。

上流階級白人女性によるフェミニズムが「全女性を代表する声」とされたことへの批判

→ 実際には、育児労働家庭内暴力、性産業への従事といった問題一般女性に集中していた。

2.階級人種フェミニズムの断絶:インターセクショナリティの登場

このような問題提起から出てきたのがインターセクショナリティ(交差性) の概念です。

1989年キンバリー・クレンショウ(Kimberlé Crenshaw) によって明確に理論

黒人女性として、白人女性中心のフェミニズムでも、黒人男性中心の反人種差別運動でも「見えない存在」にされてきたことを批判

インターセクショナリティは、性別だけでなく、階級人種性的指向、障害の有無などの複数差別軸が交差することを問題します。

まり、「上流階級白人女性フェミニズム」が主流を占めていた時代に、性の解放自由であり善であるという前提が、階級人種的に周縁化された女性現実をまったく反映していなかったという批判インターセクショナリティ視点からなされるようになったのです。

3. この批判代表的な論者・著作

アンドレア・ドウォーキン(Andrea Dworkin)

ポルノグラフィを性暴力の一形態として厳しく批判ポルノ産業が「性の解放」を利用して女性搾取正当化したと主張。

キャスリン・マッキノン(Catharine MacKinnon)

性的自由の名のもとに、女性身体公共空間商品化されることに警鐘

アンジェラ・デイヴィス(Angela Davis)

黒人女性にとってのフェミニズムと、階級人種無視した主流フェミニズム限界を指摘。

bell hooksベル・フックス)

白人中産階級フェミニズムに対し、「抑圧されているのは白人女性だけではない」と再三批判。とりわけ「性の解放」が階級間で異なる意味を持つことに注目。

4.現代に残る影響

性的自由を掲げた70〜80年代フェミニズムの一部は、今でも「セックスポジティブ」な運動として評価されていますが、一方でポルノ売春・性の商品化をめぐる議論は今なお分裂的です。

インターセクショナル・フェミニズム現在の主流理論となっており、「誰の自由か」「誰の声が抑圧されているか」という問いが常に問われるようになりました。

性の解放一枚岩ではなく、誰にとっての自由か? 誰の犠牲の上に成り立つのか? という問いがいまもフェミニズムの核心にあります

Permalink |記事への反応(1) | 11:33

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2025-08-01

性病は怖いよね

AV女優炎上のついでに性病のこと改めて考えようぜ。

梅毒感染都内過去最多ペース「キスうつる可能性も」夏休み若者らに警鐘

https://www.sankei.com/article/20250731-SRAENTDLRZEPHK57NHF75VIAMI/

梅毒:数週間で症状が消えても治ったわけではありません。体の奥で進行し、脳や心臓ダメージを与え、死に至ることもあります現在日本感染者が急増中です。

AIに出して貰ったやつで、他の病気だと

クラミジア日本で最も多い性感染症女性では無症状が多く、放置すると不妊症の原因になります男性も精巣炎や排尿痛を引き起こすことがあります

淋病(りんびょう):感染力が非常に強い。のどにも感染し、薬が効かない「スーパー淋菌」もある。

HIVエイズウイルス):感染初期は風邪のような症状しか出ませんが、数年後に免疫が壊されていき、些細な病気でも命を落とす体になります。完治はできず、一生薬必要です。

性器ヘルペス:一度感染すると体内にウイルスが残り、再発を繰り返す厄介な病気性交でなくても、皮膚の接触だけで感染します。

HPVヒトパピローマウイルス):性交経験のある人の約8割が一度は感染すると言われるウイルス特にHPV16型・18型などは子宮頸がんの原因になります感染しても症状はほとんどなく、何年もかけてがん化することがあります

一度の性行為でも感染する可能性があり、感染しても自覚症状が出ないことも多いため、知らぬ間に広げてしまリスクがるものからAV女優って人生かけてまでする仕事?って思われる。

素晴らしい仕事とかってブランディングされると、若い子が軽率踏み込むから改めて性病の怖さ知って欲しい。

Permalink |記事への反応(0) | 15:55

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2025-07-31

anond:20250731143741

Aさんの意見

--

思い込みに基づく珍説客観的な主張だと勘違いして書き込む奴が多すぎる

ネットに書き込む前にAIに聞いてもらってはどうか

--

Bさんの意見

--

大丈夫か?AIに聞けば完全肯定されてより信念が強まるだけだぞ?

--

AさんとBさんの意見について、どう思いますか?

AさんとBさんの意見について考察します。

Aさんは「思い込みに基づいた珍説」がネット上に多いことを問題視し、その対策として「AI確認してから投稿する」ことを提案しています。この意見には、AI客観的情報事実確認に役立つという期待が込められています。たしかに、多くの誤情報思い込み拡散される現状では、AIをワンクッションに活用することで、ある程度の事実確認知識の補完は可能だと言えます

一方、Bさんは「AIに聞くことで逆に信念が強化されてしまう」と警鐘を鳴らしていますAIユーザー入力文脈によって返答が変わることもあり、フィルターバブル的なリスク存在します。利用者自分の主張を正当化するための答えを求めれば、それらしき返答を得てますます自信を深めてしまうケースもあるでしょう。

この2つの意見はどちらも的を射ていますAIは正しい使い方をすれば有益確認ツールになりますが、結果をうのみにしたり、偏った使い方をすれば逆効果にもなりえます重要なのはAIの回答も「参考のひとつ」として批判的に受け止める姿勢や、情報多角的検証を怠らない心構えです。ユーザー自身リテラシーが、AI活用効果を大きく左右すると言えるでしょう。

Permalink |記事への反応(0) | 14:43

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「性の解放」とポルノ商業

1. 「性の解放」とポルノ商業化:誰のための解放か?

1970年代80年代にかけて、「性の解放」(sexual liberation)はフェミニズム、LGBTQ運動ヒッピー文化、反権威主義の潮流の中で重要キーワードでした。特にウーマン・リブ運動の一部では、性を抑圧から解放し、女性主体的に性を楽しむべきだという主張がありました。

しかしこの「解放」は、しばしば次のような批判対象となりました:

商業ポルノ産業が「性の解放」を巧妙に取り込み、むしろ女性性的搾取助長した

女性の裸体や性行為を「自由」として売り物にすることで、男性欲望を満たす装置に変貌。

性の解放が「男性の性欲の正当化」にすり替えられた

特に職場大学などで、「オープンな性文化」のもとにハラスメントが横行した例も報告されています(例:セクハラという言葉1980年代米国で普及)。

上流階級白人女性によるフェミニズムが「全女性を代表する声」とされたことへの批判

→ 実際には、育児労働家庭内暴力、性産業への従事といった問題一般女性に集中していた。

2.階級人種フェミニズムの断絶:インターセクショナリティの登場

このような問題提起から出てきたのがインターセクショナリティ(交差性) の概念です。

1989年キンバリー・クレンショウ(Kimberlé Crenshaw) によって明確に理論

黒人女性として、白人女性中心のフェミニズムでも、黒人男性中心の反人種差別運動でも「見えない存在」にされてきたことを批判

インターセクショナリティは、性別だけでなく、階級人種性的指向、障害の有無などの複数差別軸が交差することを問題します。

まり、「上流階級白人女性フェミニズム」が主流を占めていた時代に、性の解放自由であり善であるという前提が、階級人種的に周縁化された女性現実をまったく反映していなかったという批判インターセクショナリティ視点からなされるようになったのです。

3. この批判代表的な論者・著作

アンドレア・ドウォーキン(Andrea Dworkin)

ポルノグラフィを性暴力の一形態として厳しく批判ポルノ産業が「性の解放」を利用して女性搾取正当化したと主張。

キャスリン・マッキノン(Catharine MacKinnon)

性的自由の名のもとに、女性身体公共空間商品化されることに警鐘

アンジェラ・デイヴィス(Angela Davis)

黒人女性にとってのフェミニズムと、階級人種無視した主流フェミニズム限界を指摘。

bell hooksベル・フックス)

白人中産階級フェミニズムに対し、「抑圧されているのは白人女性だけではない」と再三批判。とりわけ「性の解放」が階級間で異なる意味を持つことに注目。

4.現代に残る影響

性的自由を掲げた70〜80年代フェミニズムの一部は、今でも「セックスポジティブ」な運動として評価されていますが、一方でポルノ売春・性の商品化をめぐる議論は今なお分裂的です。

インターセクショナル・フェミニズム現在の主流理論となっており、「誰の自由か」「誰の声が抑圧されているか」という問いが常に問われるようになりました。

性の解放一枚岩ではなく、誰にとっての自由か? 誰の犠牲の上に成り立つのか? という問いがいまもフェミニズムの核心にあります

Permalink |記事への反応(1) | 09:47

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