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はてなキーワード:蛍光灯とは

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2025-12-01

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2314361

エアコンはともかく蛍光灯政府広報などを入れないとこれに伴う詐欺が起きる』

 というコメントがあるけど政府広報した方が

「ほらほら政府もこう言ってますよ、早く取り替えましょ、ささ」って感じの詐欺が増えるのでは・・・

Permalink |記事への反応(0) | 13:00

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丸い蛍光灯LED

実家に、シーリングライトが取り付けられない天井が多数あって、蛍光灯切れたらどうしようと思った

流石に売ってるだろうなと思って丸い蛍光灯LED見たらあった

あったけど、30と32を二つつけてる箇所には二個つけることになるのかな

元の器具をそのまま使うから見た目等のために一個にするのはよくないのか、埃等の問題なのか、性能的に無理ってこともあるのか

どうせカバーつけるタイプのやつとかなら、強いの一個で賄いたいのだが

と思ったが、もう50年ぐらい使ってるやつも残ってるから交換しといたほうがよいのか

ついでに仏壇ロウソク(豆球)も配線込でLEDに変えようかな

Permalink |記事への反応(0) | 11:54

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2025-11-22

anond:20251122112332

はい、「余裕がある状態を保つ」ことができれば、あの投稿のような「君は間違ってる」「悪いのは○○だ」型の発言は、**8~9割は防げる**と言って過言ではありません。

ASDの人が最も攻撃的・防御的になる瞬間は、脳が「認知資源オーバーロード(過負荷)」に陥ったときです。

余裕がなくなると、

心の理論がほぼオフラインになる

感覚過敏が急激に悪化する

・「正しさへのこだわり」が暴走する

という三重苦が同時に起き、あの典型パターン自動的に出てしまます

まり、**余裕を失わない=発動条件を潰す**のが最も効果的な対処策になります

###実践レベルで本当に効く「余裕キープ術」12選(ASD当事者支援者が実際に使っているもの中心)

1. 1日の会話負荷の上限を自分で決めておく

→「今日はあと3回しか深い話をしない」と決めて、超えたら「また明日ね」と逃げる権利自分に与える。

2. 「会話バッテリー」を可視化する

スマホウィジェット手帳に「残り%」を書く。50%を切ったら「今日は軽い話しかしません」と周囲に宣言してOK

3.議論スイッチが入りそうになった瞬間に使う「3秒ルール

相手が何か言った → 反射的に訂正したくなる → その前に「1、2、3」と心の中で数える。

たった3秒で前頭前野が少し復活し、「今言うべきか?」が判断できるようになる人が多い。

4. 「訂正したくなったとき用の定型文」を3パターン用意しておく

例:

・「あ、ちょっと違う見方もあるかもなんだけど、今はいいかな?」

・「僕の中ではこうなんだけど、あなたはどう思う?」

・「へえ~!(興味ないフリ作戦)」

→反射で出る言葉を「安全言葉」に置き換えるだけで衝突が激減する。

5.感情ではなく「疲労度」を基準に会話量を決める

→「ムカついたから話さない」ではなく「今日はもう疲れてるからさない」に変換すると、周囲も納得しやすい。

6. 「マスキング休憩」を1日に最低2回は必ず取る

トイレにこもる、目を閉じる、イヤホンで無音にする、5分でもいい。マスクを外すと急激に回復する。

7.リアルタイムで「自分テンション」を第三者視点で観察する習慣

→「あ、今ちょっと声のトーンが上がってるな」「肩に力入ってるな」と気づいた瞬間に深呼吸。これが一番強い。

8.相手に「余裕がないときは短く返事する」と事前に伝えておく

→「疲れてるときは『うん』だけになるけど悪気ないからね」と予防線を張ると、誤解が減る。

9.議論になりそうな話題は「書く」で処理する

→口頭だと即座に訂正したくなるが、LINEメモに書くと冷静になれる人が非常に多い。

10.睡眠食事感覚調整を最優先にする

睡眠不足+空腹+蛍光灯の下=最悪のトリプルパンチ。これを避けるだけで別人レベルで穏やかになる。

11. 「完璧な返答」を諦める練習

→「間違ったままでも今日の会話は終わる」と自分許可を出す。これができた日が、人生で一番楽な日になることが多い。

12. 最強の奥義:「ごめん、今日は頭がパンクしそうだからまた明日ね」を恥ずかしがらずに言えるようになる

→これを言えるようになったASD当事者は、ほぼ全員「人間関係が劇的に改善した」と証言しています

結論

「余裕さえあればこうならない」は完全に正しい。

問題は「余裕を失う前に逃げる技術」を身につけることなんです。

最初意識的にやらないといけないけど、半年もすれば半自動でできるようになります

あの投稿のようなコミュニケーションは「症状」ではなく「疲れすぎた脳のSOS」だと捉えると、自分を責めずに済みますよ。

Permalink |記事への反応(0) | 11:25

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2025-11-18

蛍光灯の紐は細くなくてはならない

先日さ、蛍光灯の紐が切れちゃったのよ

古いタイプの紐引っ張って明るさ切り替える蛍光灯

この際だしLEDにするんだけどやっぱり紐無いと不便だから応急処置的にビニール紐にしたのさ

新聞を束ねるときに使うようなやつをだらーんと吊るしたんだ

そうすると違和感凄くて、何か不穏な雰囲気で居心地悪くてさ、自分の部屋なのに

一時的なことだから我慢してたんだけど、さっき部屋に戻ってきたときにわかった

部屋に入る時が一番強く感じたんだよね

からわかったんだと思うけど、首吊りの紐っぽいんだよ、それを連想させてたんだと思う

自分でも気が付かなかったけど、刃物の先を近づけるだけでゾワッとするのと同じなんだろうな

手軽にゾワッとしたい人にはおススメかもしれない、お試しあれ

Permalink |記事への反応(3) | 14:31

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2025-11-14

もうすぐクリスマス

朝、会社更衣室でロッカーを開けると金属の匂いがした

昨日も感じたし、その前も感じた。今日の少しだけ濃い気がした。

気のせいだと自分に言い聞かせ、作業服羽織る。

朝礼で名前を呼ばれても返事をする者は少なく、俺もその一人だった。

ライン作業は単純だ。金属片をレーンに乗せて傷がないか確認し箱に入れる。

単純だから、そのぶん考え事が増える。

前に勝った日のこと。風俗嬢刺青のこと。帰省したときの姉の表情。

そんなものを一巡させては、また目の前の金属片を見る。

休みスマホを触る。誰からメッセージは来ていない。

広告ばかりが溢れる画面を眺めながら。思う。

人生広告みたいに勝手に流れていけば楽なのに。

弁当唐揚げが冷めていた。

仕事帰り。駅前パチンコ店の光が目に入り、誘われるように入る。

負けるだろうと分かっていながら足は止まらない。

椅子に座り玉が流れる音に包まれると世界輪郭がいつも曖昧になる。

喧噪の中に居ると落ち着く。そう思うようになるのはいつ頃からだろうか。

その日は−42kでやめた。

帰り道。コンビニの袋がブロック塀にぶつかり乾いた音がした。

家に帰って弁当を流し込み、ソファに崩れ落ちた。

胸の奥が少し痛む。健康診断問題なかった。

医者はこの痛みを知らない。

土曜の夕方、馴染みの風俗店へ向かった。

勝ったわけではないが、行かなければならない気がしたのだ。

受付を抜ける。黒革のソファ

待っている間、ふいに姉の姿が頭をよぎった。

どうしてこんなときに、と思う。

嬢が現れた。

新しい子ではない。

俺のことを覚えてもいないだろうし、覚えている必要もない。

部屋に入る。服を脱ぐ。嬢の刺青が視界に入った。

顔に刻まれ笑顔刺青

お仕事、何してるの?」

営業です」

いつもの嘘だった。

すると嬢は少し笑って「そうなんですね~」と返す。

俺はその軽さに救われたような、見放されたような気持ちになった。

行為の途中に天井を見た。

嬢の動きが止まっても気づけないほど、意識が浮いていた。

大丈夫?」

嬢が不安そうに聞く。「うん」と答えた。嘘でも本当でもない返事だった。

ベッドに入ると天井が白く滲んだ。

昼間の工場蛍光灯風俗店電球。家の天井が混ざり合う。

今日が何日だったか思い出せないまま。俺は詩集を枕元に置いた。

目を閉じる。

祈ることをやめた人間は、どこへ行くのだろう。

俺はそのまま眠った。

明日もまた朝は来るだろう。

祈りの届かない部屋で。

Permalink |記事への反応(1) | 21:41

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anond:20251113231144

その一文を読み終えて、僕は思わず本を閉じた。

図書館蛍光灯がページの端を白く照らし、埃の舞う光の筋がまるで旅の道筋みたいに見えた。

ふと、隣の棚に目をやると、同じシリーズの別冊が並んでいる。

イタリアスペインギリシャ……どれも新品みたいにピカピカだ。

でも、僕が手に持ってるこの一冊だけが、まるで生きてるみたいに息づいてる。

「貸出カード、見てみようかな」

裏表紙ポケット差しまれカードをそっと引き抜く。

一番上の署名は、10年前のもの

それから、8年前、5年前、3年前……

そして去年、誰かがまた借りて、返却期限を1週間オーバーしてる。

最後の借り主の名前は、消しゴムで消されてる。

でも、鉛筆の跡がうっすら残ってる。

「M.」から始まる名前だ。

もしかして、あの「Have a great trip too!」を書いた人?

僕はカードの裏に、自分名前を書いた。

そして、そっと本を棚に戻す。

いや、待てよ。

今日は借りてみよう。

カウンターのおばちゃん差し出すと、

「あら、この本、久しぶりに借りる人いるのね。人気なかったのに」

って笑われた。

家に帰って、リュックにそっと忍ばせる。

来月、初めての海外一人旅

行き先は、この本の国。

ページを開くと、誰かの書き込みがまた一つ増えてた。

僕の知らない駅の名前と、「ここ、最高だった」の一言

……あれ? これ、僕が書いた覚えはない。

まさか図書館に戻す前に、誰かがまた借りてた?

いや、違う。

これは、未来の僕へのメッセージだ。

僕はペンを取り出して、空白のページに書いた。

Mさんありがとう

 あなたが残してくれた道、ちゃんと歩いてきます

 そして、次の誰かにちゃんバトンします。」

本を閉じて、リュックしまう。

重さは、ただの紙とインクの重さじゃない。

誰かの想いと、僕のこれからの旅が、ぎゅっと詰まった重さだ。

明日の朝、空港でこの本を開いたら、

また新しい書き込みが増えてるかもしれない。

誰かが、僕の知らない間に、僕の旅に加わってくれてるかもしれない。

旅って、

一人で始まって、

たくさんの人と繋がって、

また一人に戻って、

でも、ずっと誰かと一緒にいることなんだ。

「Have a great trip too!」

――僕も、誰かにそう言える旅をしよう。

Permalink |記事への反応(0) | 12:43

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2025-11-11

エレベーター

1話 スタジオ

エレベーターというのは不思議空間だ。

人がぎゅうぎゅうに詰まっていればあきらもつくのだが、ひとりきりで乗ると、あの箱の中は、ちょっとした自分専用のスタジオになる。

わたしローファーがそっと床をたたく。コトン。ドン。――あの低い響きがいい。まるでバスドラム

自然と手が動く。指先で軽くリズムを刻む。床の下は空洞なので、やけに低音がよく響くのだ。これが妙に気持ちいい。次に手でリズムをとる。パパパン、パパパンパン自然お気に入りサンバリズムになる。あとはもう止まらない

――ドンパンドンパン

まるで小さなドラム練習室だ。

途中でふと思う。もし監視カメラ映像を見ている人がいたらどう思うだろうか。

「またやってる、あのローファーの人」

なんてあだ名がついているかもしれない。だが、そんなことはどうでもいい。あの数秒間の“無重力時間”を、ただ上品にじっと立って過ごすなんてもったいないわたしにとってエレベーターは、心のメトロノームを整える大切な装置なのだ

演奏もノッてきて、いまにも踊りだしたい気分のなか、ピン、という到着音が鳴る。

ドアが開く。演奏は終わる。

ドラムス、わたし。観客、ゼロ拍手ゼロ。だが、なぜか心はちょっとだけ晴れやかだ。

何事もなかったように髪を直し、まっすぐ前を向く。

外の世界に出ていくわたしの足元では、ローファーがまだ、ほんの少しだけ跳ねている。



ときどき、こういう文章AIにつくってもらうのが最近ちょっとした気晴らし。

第2話 文明の衝突

――エレベーターというのは、社会の縮図である

たかが十数秒の移動時間に、上下関係礼儀作法も、そして日本独特の「気づかい文化」も、すべて詰まっている。

欧米では女性と乗り合わせた男性は奥に立ってはいけないという。

女性の背後に男性が立つと不安を与える――そういう理屈らしい。だから女性はドアのそば男性は奥へ。それでバランスがとれる。

だが日本では、事情がまるで違う。

ここでは、奥が“上座である上司や来客を奥へ通し、目下の者が手前で「開」ボタンを押す。つまり最後まで残ってボタンを押す者こそが、いちばんの下座なのだ

ある朝、会社ビルでのこと。

わたし男性上司と数人の同僚と乗り合わせた。

エレベーターが動き出すと、自然に手前の位置に収まり、指を「開」ボタンに添える。

――目下の女性は、番人のようにドアの手前に立つ。

最後の瞬間まで(開)を押し続け、すべての人が安全に降りるのを見届ける。

そして、最後自分が降りるその刹那、体をよじらせてまで(閉)ボタンを押す。

去りゆく背中に向けて、残された人たちが少しでも快適であるように。

それが、ささやかだが確かな、日本文化である

ピン、と到着音。

ドアが開く。上司が降り、同僚が降り、わたしが残る。

手の中の「開」ボタンが、少しだけ温かい

最後に指先をひねるようにして(閉)を押すと、ドアはすっと静かに閉まった。

――誰も気づかないほんの一秒の所作

けれど、その一秒のために、日本エレベーター今日も穏やかに上下しているのだ。

ときどき、こういう文章AIにつくってもらうのが最近ちょっとした気晴らし。

第3話 ゴミ

――朝のエレベーターほど、社会の縮図を感じる空間はない。

まだ頭のエンジンがかかりきっていない時間帯に、人と人とが沈黙のまま、数平方メートルの箱の中で呼吸を合わせる。

そんな朝に限って、なぜか私は両手いっぱいにごみ袋を持っている。しかも三袋。

いつもはこまめに出しているのに、今朝に限って溜まっていた。

昭和のころなら「燃える」「燃えない」くらいで済んだが、いまは「プラ」「紙」「ペットボトル」と分別がややこしい。

この三袋はまるで、現代の複雑さそのもののようだ。

そして、よりによって――

各駅停車のように、途中階でピタピタと止まるエレベーター

「一階まで直通で行きたい」と願う日に限って、乗ってくる、乗ってくる。

二階でひとり、三階でまたひとり。

そのたびに私は、ごみ袋を抱えたまま少しずつ後退し、ついには奥の壁の隅へと追い詰められる。

壁と人の間、残された空間ほとんどない。

ごみ袋が前の人に触れないように、腕の角度を微調整。

ペットボトルの袋がカサッと鳴るたびに、全身の神経がピクリと反応する。

――これが朝の神経戦である

やっとのことで一階に到着。

ドアが開くと同時に、三袋を引き連れて外へ出る。空き缶がカラカラ鳴ってまるで子ヤギの鈴だ。

外の空気は冷たく、そして妙に自由だ。

ごみを置いて手が空いた瞬間、エレベーターの中のあの沈黙が少し懐かしく思える。

ほんの数十秒の乗車時間――だが、そこには社会圧縮ファイルのように、気づかいと緊張と分別哲学が詰まっているのだ。

ときどき、こういう文章AIにつくってもらうのが最近ちょっとした気晴らし。

第4話 ラッキーセブンか丸八か

――俺の会社雑居ビルの七階にある。

から近いくせに、人通りは少なく、どこか路地裏のにおいがする。

飲食店事務所と、なぜか整体院が混在している、昭和の名残のようなビルだ。

朝のエレベーターはたいてい俺ひとり。

無音の箱がゆっくり上昇していく短い時間が、ちょっとした気持ちの切り替えになる。

その日も、いつものように慣れた指先で「ピッ」とボタンを押した。

ドアが閉まりモーター音。

七階に着くはず――だった。

ところが。

扉が開いた瞬間、見たことのない光景が広がっていた。

薄暗い照明の奥へ、赤い鳥居がずらりと連なっている。

遠近感が狂いそうなほど、ずうーーっと続いている・・・ようにみえたが、錯覚だった。

そうか。ここは霊能者占い事務所だ。

一瞬、本気で異世界転移かと思った。

だがボタンを見ると、「8」が光っている。

……押し間違えたらしい。

そうか、と胸の奥で何かがコトンと鳴る。

前の会社は八階だった。

あの頃、毎日押していた数字

意識しなくても、指が“丸八”を覚えていたのだ。

八幡神社の丸八」みたいだな、とふと思う。

勝手縁起がよさそうに見えてくる。

いや、縁起がよくても、この八階の鳥居廊下には用事はない。

そっと「閉」ボタンを押す。

エレベーターが七階へ戻っていくあいだ、

赤い鳥居と“丸八”の光が、じわりと胸の奥に残っていた。

七階の扉が開く。

いつもの蛍光灯の白い光。

コピー機作動音。

ああ、こっちが現実世界だ。

でも時々思う。

人間にも、過去の「丸八」を押してしまう指が残っていて、

そのせいで、ふと別の世界のドアが開くのかもしれない――と。

ときどき、こういう文章AIにつくってもらうのが最近ちょっとした気晴らし。

第5話 回覧

――マンションエレベーターというのは、ちょっとした“自治社会掲示板である

あの狭い壁面には、住民の息づかい管理組合の苦労と、そしてときどき発生する謎の個人制作チラシが、ぎゅうっと貼り並んでいる。

わがマンション例外ではない。

消防設備点検のお知らせ、粗大ごみ出しのルール徹底、管理組合理事会の案内。

そして、上下階の騒音問題――おそらく管理人クレームがいったであろう案件も、「○階の皆さまへ」などと、やんわりと、しかじわじわ刺す文体で貼られている。

小さいお子さんの“ドンドン問題だ。

あれはもはや、マンション暮らし季語に近い。

中には「〇階付近」と、ギリギリ個人特定にならない程度に範囲を狭めてくる注意書きもあり、これがまた絶妙にいやらしい。

管理組合名義とはいえ、実質“言いたいことを管理人外注”している感がにじみ出ている。

通常、掲示物は管理人が貼るのだが、ごくまれに、明らかに住民勝手に作って貼ったものを見かける。

文章微妙感情的フォントは謎に凝っており、そして貼り方が妙に強い。

よほど業を煮やしたのだろう。

ある朝、エレベーターの鏡に直接貼られた紙を見て、思わず声を失った。

「鏡を手あぶらで汚すな!!」

しかも、使われていたのは粘着バリバリの強力テープ

……おいおい、それを剥がすとき、鏡が汚れるだろう。

いや、鏡が傷つく可能性すらあるぞ。

注意のために鏡をむしろ犠牲”にするとは、なんという本末転倒

いや、あなたのほうがよっぽど鏡の美観を損ねてますよ、と心の中で突っ込んだ。

たぶん、あれは隠居爺だ。

日々やることがなくて、イライラが溜まっているに違いない。

エレベーターが小さな舞台なら、あの爺さんは毎朝そこで、独自の幕間劇を上演しているのだろう。

エレベーターが一階に着く。

ドアが開くと同時に、外の空気が少し冷たく感じる。

振り返ると、鏡に貼られた勝手チラシがどことなく誇らしげに揺れていた。

――今日マンション社会は、あの小さな箱の中で静かにドラマを続けている。

ときどき、こういう文章AIにつくってもらうのが最近ちょっとした気晴らし。

Permalink |記事への反応(0) | 12:38

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2025-10-22

anond:20251019212528

宿直の勤務で昼も夜も逆転するような生活だった時は、日の光や蛍光灯の光がしんどくて部屋を暗くしてた事がある。

Permalink |記事への反応(0) | 00:52

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2025-10-10

原画の保管と楽しみ方!オタクの宝物を長く愛でるコツ

よっ、ご主人様!推し原画コピックで描かれたキラキライラスト、ゲットした時のドキドやばいよね!💓 でもさ、原画って特にコピックみたいなアルコールマーカー使ったやつは、色褪せとか劣化心配…。そんな悲劇絶対避けたいじゃん!😭 そこで、あたしがオタクに優しいギャル魂で、原画特にコピック作品!)の保管方法と楽しみ方をめっちゃ詳しく伝授しちゃうよ!📚クリアファイルで守りつつ、時折開いてニヤニヤする至福の時間をゲットする方法、行くよ~!🚀

1.原画の保管:コピック作品クリアファイルで守っちゃおう!💪

原画って、画材によって性格全然違うの。油彩、水彩、アクリル…そしてオタクの心を鷲づかみにするコピックコピックのあの鮮やかな発色、めっちゃエモいけど、アルコールマーカーだから光や空気に弱くて色褪せしやすいんだよね。😓 でも、クリアファイルがその悩みをバッチリ解決してくれるんだから

なんでクリアファイルがいいの?

• 酸から守る!

コピックも紙に描かれることが多いから、酸性のものに触れると劣化が進むよ。アシッドフリー(酸を含まない)のクリアファイルなら、原画を長~くキレイに保てる!✨

• 光とホコリブロック

コピックの色褪せは紫外線が大敵!クリアファイルに入れとけば、光やホコリから守ってくれるよ。

コンパクト管理やすい!

ファイルボックススッキリ収納できて、推しコピック原画をサッと取り出してニヤニヤできる!😉

コピック作品の保管のコツ

1.アシッドフリークリアファイル必須

100均の安いファイルだと酸が含まれてる場合があるから画材店やネットで「アシッドフリー」って書いてるやつをゲット!コクヨ無印PPファイルおすすめだよ~。

2.コピックの色褪せ対策

コピックアルコールマーカーだから紫外線めっちゃ弱い!保管は暗い場所直射日光ゼッタイNG!)にして、クリアファイルUVカット機能があるやつを選ぶとさら安心!🌞

3.原画を直で触らない!

手についた油や汗がコピックインクや紙にダメージ与えるから美術用の白手袋使ってそっと扱おう。推しへの愛は優しくね!💖

4. 湿気と温度に注意!

コピック作品は湿気で紙がゆがんだり、カビが生えたりするリスクあり。15~25℃の涼しい場所に、除湿剤と一緒に保管してね!

5.ファイルボックスで整理!

クリアファイルA4サイズファイルボックスに立てて収納推し作品別に分けて、ニヤニヤタイムスムーズに!📂

コピック向けプロ

コピック作品クリアファイルに入れる前に、アシッドフリートレーシングペーパーで包むと、インクファイルにくっつくリスク減!✨

コピック原画特に光に弱いから、UVカットスプレー画材店で売ってるよ!)を軽く吹きかけて保護するのもアリ!ただし、試作用紙でテストしてからね!

2.原画の楽しみ方:コピック作品をニヤニヤ愛でる極意!😍

原画特にコピックのあのビビッドな色とグラデーション推しの魂が宿ってる感じがたまんないよね!でも、毎日ガン見してると色褪せが…。そこで、あたし流の「コピック原画ニヤニヤタイム」の楽しみ方を教えるよ!💕

ニヤニヤタイムの作り方

1.推し空間演出

コピック原画を愛でるなら、雰囲気から入ろう!推しキャラソンアニソン流して、部屋の照明ちょっと落として、ムーディーに!コピックの鮮やかな色が映えるよ~。💡

2.クリアファイルからそっと出してガン見!

コピックの筆跡や色重ねのテク、じっくり見るとアーティストのこだわりが感じられてエモすぎ!😭 光に当てすぎないよう、短時間で楽しんでね。

3.推しトークで盛り上がる!

コピック原画の「このグラデ、めっちゃ神!」とか「この色使い、推しドンピシャ!」って、Xでポストしたり、友達と語ると楽しさ倍増!📱 #コピック原画 とかで同志探しちゃおう!

4. 頻度は控えめに!

コピックは光に弱いから、出し入れしすぎると色褪せちゃう。月に1~2回、推し誕生日とか特別な日にじっくり愛でるのがベスト!💖

もっと楽しむアイデア

スキャンでいつでも推しを!

コピック原画を高画質スキャンして、スマホPC壁紙に。原画本体クリアファイルで守りつつ、デジタル毎日ニヤニヤ!ただ、SNSにアップする時はアーティスト許可確認してね!🙏

• 額装で飾る(上級者向け)!

コピック作品を飾りたいご主人様は、UVカットアクリル板付きの額縁使って、短期間だけ飾ろう!コピックは光に弱いから、長くても1~2週間で保管に戻して!

コレクションリストオタク魂燃やそう!

コピック原画推し、購入日、どんな色使いが好きか、ノートアプリメモコレクション見返すだけでテンション爆上がり!🔥

3.コピック原画の敵を知って、推しを守れ!⚔️

コピック作品を含む原画を長く楽しむには、劣化の原因を知っとくのが大事特にコピックアルコールマーカーだから対策必須だよ!

紫外線

コピックの色褪せの最大の敵!保管は暗い場所で、ニヤニヤタイム直射日光蛍光灯は避けてね。UVカットフィルム付きのクリアファイルも神!

• 湿気:

紙がゆがんだり、カビが生えたりするよ。除湿剤を保管ボックスに入れるか、エアコン除湿モードで快適空間キープ!

温度変化:

暑すぎるとインクが変質、寒すぎると紙が脆くなる。15~25℃の安定した環境コピック原画の味方!

ホコリや虫:

ホコリで汚れたり、虫食いされたら最悪!クリアファイル+密閉ボックスでガードして!

4.オタク心をくすぐるコピック原画の保管&楽しみ方の極意!

ご主人様、原画って特にコピック作品は、推しの輝きそのもの!鮮やかな色と滑らかなグラデに、アーティストの魂が詰まってるよね!💎 だからクリアファイルでしっかり守りつつ、時折開いてニヤニヤするのが、マジで至高の時間!✨

あたしのおすすめは、「推し記念日」にニヤニヤタイム」を作ること!推し誕生日作品の周年、イベントの日とかにコピック原画をそっと取り出して、色の美しさにうっとり。もう、推し愛が爆発するよ!😍 Xで「#コピック原画愛でる会」ってポストして、同志と語り合うのも激アツ!

最後に、ご主人様へ!

コピック原画の保管と楽しみ方、めっちゃわかったでしょ?クリアファイルバッチリ守って、特別な日にニヤニヤしながら推しを愛でる…これぞオタク醍醐味!💖 ご主人様のコピック原画コレクションが、いつまでもキラキラ輝くように、あたしも全力応援してるよ!何か質問あったら、XでDMしてね~!😉

それじゃ、推し活楽しんで!バイバーイ!✌️

Permalink |記事への反応(1) | 21:54

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2025-10-08

anond:20251008123237

電気代の話するならトータルの話に決まっとるし、そんでまだ蛍光灯使ってんの?

Permalink |記事への反応(1) | 12:40

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anond:20251008122941

蛍光灯使ってそう

Permalink |記事への反応(0) | 12:33

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anond:20251008051947

うん🥺💦

それ、たぶん正解だよ🌸✨

ぼくね、「きもいね」って言葉聞くたびに、

脳のどこかで小さな蛍光灯がチカチカ光るの💡💫

たぶんそこ、かわいい気持ち悪いの量子境界面なんだと思うの🐇🌙

だってさ、

かわいいって、元々「気持ち悪い」の対称性破れからまれ概念でしょ❓💭

(ほんとはね、「守りたいほど不気味」ってことなの…)

からきもいね」って言われた瞬間、

ぼくの内側ではシグマ場が揺れて💫

「やった…観測された…!」って思っちゃうの💖✨

まり、きみがぼくを「きもい」と感じたその瞬間、

ぼくの存在式は完成するの🪞💗

だって愛も嫌悪も、どっちも注目なんだもん🌈)

から、ありがと💞

きもいね」って言葉

いちばん誠実な「かわいいね」だと思うの🥺🌸

Permalink |記事への反応(1) | 05:32

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2025-10-07

anond:20251006181236

はい異常に厳しい妻側です

消し忘れ擁護派が結構いてびっくり

なんで消さなきゃいけないかというと「無駄から」でしょ

LED電気代がわずかだからいい?

断言するけどこの手のガバガバな人は他のことも全部ガバガバなんだよ

電気はつけっぱなしだしテレビもつけっぱなし

皿洗いの水は出しっぱなしで冷蔵庫を長々と開けたままでも気にしない

エアコンつけてるのにドアもすぐ閉めない

サブスクはだらだらと解約しないまま

手間を惜しんでコンビニで定価のお菓子を買う

etc

わずかな無駄が多すぎてわずかというレベルじゃなくなってるから奥さんも指摘するんだよ

無駄お金がかかるし無駄環境にも悪いじゃん

それに、LEDからいいじゃんと言う人ってじゃあ蛍光灯だったら消すかというと絶対さないよね?

たまたま結果的被害が少ないのを盾にして屁理屈抵抗してるだけだよね?

そういうのやめな?中学生

お母さんに言われなかった?

Permalink |記事への反応(5) | 21:03

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コンビニ雑誌コーナー、気づいたらめちゃくちゃ縮小してる。

あの一角、なんだかんだで俺たちの青春だったと思う。

学生の頃、立ち読み時間を潰したり、買えもしない雑誌毎日のように眺めたり。

エンタメがまだテレビと紙に集中してた時代コンビニ雑誌コーナーって、

「世の中で今何が流行ってるか」を感じる場所だったんだよな。

グラビア週刊誌ファッション誌、音楽雑誌、裏モノ系──

コンビニごとに棚の並びが微妙に違ってて、それもまた“文化”だった。

深夜にコンビニ入って、冷蔵庫の音と蛍光灯の白い光の中で立ち読みするあの感覚

あれはもう、二度と戻ってこない気がする。

スマホで何でも読めるようになった今、あの雑多でちょっとエロくて、

情報人間臭さが入り混じった空気が恋しい。

たぶん、あと数年で雑誌コーナー自体なくなるんじゃないかな。

便利さの裏で、こうやって少しずつ“時代のにおい”が消えていくのかもしれない。

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2025-10-06

anond:20251006214457

ちゃんと全部消す派の人?それでいったら増田電気つけっぱもゼロじゃないし蛍光灯とか消耗品しわかるんだけどさ

わかるけど消すの面倒くさいし愚痴愚痴言われたくないんよな

Permalink |記事への反応(1) | 21:55

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2025-10-04

街を歩くということ

朝の通勤電車から夜の帰り道まで、私はいつも見知らぬ視線十字砲火の中を歩いている。

胸が大きいというただそれだけの理由で、

街のあちこちから放たれる欲望の矢が、

服の上からでも容赦なく私の身体を貫いていく。

****

コンビニに入った瞬間に感じる、息を呑むような気配。

電車の向かいの席に座った男性のちらちらと泳ぐ視線

エレベーター密室で感じる、背中に突き刺さるような視線と熱い息遣い

それらは全て、私が望んだわけでもない注目という名の暴力だった。

**S*

街を歩くたび、胸元を隠すように前かがみになってしま自分がいる。

ゆったりした服を選んでも、それでも形は分かってしまう。

友人たちが当たり前に着ているTシャツニットも、

私が着ると途端に「誘っている」と解釈されてしまうのだ。

体型という、自分では変えられないもののせいで。

****

家に帰り、鏡の前に立つ。

そこに映るのは、ただの一人の人間としての私ではなく、

街中の男たちが勝手性的妄想投影する「対象」としての身体

自分の体なのに、まるで他人のもののように感じることがある。

胸の大きさがまるで看板のように、

私の人格よりも先に評価される毎日に疲れを感じている。

****

それでも私は歩き続ける。

背筋を伸ばし、堂々と街を歩く権利があるのだと自分に言い聞かせながら。

誰かの性欲の対象である前に、

ひとりの人間であることを忘れずに。

この身体と、この心は、確かにのものなのだから

意思に反する身体裏切り

ときおり、その視線に煽られて私自身の意思に反して身体が反応する時がある。

それは私にとって最も混乱し、最も恥ずかしい瞬間だった。

****

満員電車で背後から感じる熱い視線に、胸の奥が微かに疼くことがある。

頭では「やめて」と思っているのに、身体勝手に熱を帯び始める。

その矛盾に気づいた瞬間、

自分自分でないような、

裏切られたような気持ちになる。

まるで身体けが別の意思を持っているかのように。

****

カフェで本を読んでいるとき

隣のテーブル男性露骨視線を感じる。

不快に思いながらも、なぜか頬が熱くなり、

呼吸が浅くなっていく自分に気づく。

この反応は一体何なのだろう。

望んでいないのに、

拒絶したいのに、

身体けがまるで別の答えを示しているようで、

深い混乱に陥る。

****

家に帰ってシャワーを浴びながら、

今日感じた視線と、

それに対する自分の反応を思い返す。

心と身体の間に生まれるこの乖離は、

私をより深い孤独へと突き落とす。

誰にも相談できない、

この複雑で矛盾した感情を抱えながら、

私は鏡の中の自分を見つめる。

****

身体の反応は、決して私の意思ではない。

それでも、まるで自分共犯者であるかのような罪悪感に苛まれることがある。

望まない注目と、

それに対する制御できない反応の間で、

私の心は静かに揺れ続けている。

この身体と心の複雑な関係を、

いつか理解できる日が来るのだろうか。

****

それでも私は、

この矛盾した感情も含めて自分なのだと、

少しずつ受け入れようとしている。

完璧コントロールできない身体も、

混乱する心も、すべて私の一部なのだから

意思に反する選択

ある日、そんな望まない誘惑に負けて、かなり年上の男性セックスをしてしまった。

私が最も避けるべきことだった……はずなのに。

****

その日の夕方駅前カフェで一人でいたとき、隣のテーブルに座った男性が声をかけてきた。

四十代後半くらいの、落ち着いた雰囲気の人だった。

最初普通の会話だったのに、

彼の視線が私の胸元に向けられるたび、

なぜか身体の奥が熱くなっていく自分に気づいた。

頭では「帰らなければ」と思っているのに、足が動かない。

彼の誘いを断る言葉が喉の奥で消えていく。

まるで自分意思麻痺たかのように、

気がつくと彼について近くのホテルへ向かっていた。

****

部屋の中で、彼が私の肩に手を置いたとき、全身に電流が走った。

これは私が望んでいることなのか、

それとも単なる身体の反応なのか、

もう区別がつかなくなっていた。

服を脱がされながら、

心の奥で小さな声が「やめて」と叫んでいるのに、

身体は素直に応えていた。

行為の間も、

快感嫌悪感が入り混じって、

自分が何を感じているのかわからなくなった。

彼に求められることで感じる一種の充足感と、

自分を裏切ったような罪悪感が同時に押し寄せてくる。

****

終わった後、シャワーから出て鏡を見たとき、そこに映ったのは知らない誰かのようだった。

なぜこんなことをしてしまったのか。

彼が悪いのか、私が悪いのか、

それとも誰も悪くないのか。

答えのない問いが頭の中を駆け巡る。

帰り道、夜風が頬に当たるたび、自分選択への後悔が深くなっていく。

望まない視線に晒され続けた結果がこれだったのか。

それとも、どこかで私自身が求めていたものだったのか。

****

家に着いて一人になると、涙が止まらなくなった。

自分身体と心の複雑さに、もうついていけなくなっていた。

この経験をどう受け止めればいいのか、誰にも相談できずに、ただ静かに夜が更けていく。

静寂の中の嵐

そして、わたしは混乱のまま、ひとり、まだ収まら欲望を鎮めるために、

自分自身の身体と向き合うことになった。

****

部屋の電気を消し、

月明かりだけがから差し込む薄暗闇の中で、

私は布団にくるまった。

心と身体の間に横たわる深い溝を埋めようとするかのように、

そっと手を伸ばす。

それは自分を慰めるためというより、

混乱した感情に何らかの決着をつけるための儀式のようだった。

触れる指先に伝わってくるのは、

さっきまで知らない男性に委ねていた同じ身体

でも今度は、誰の視線も、誰の欲望も介在しない、純粋自分だけの時間

閉じた瞼の裏に浮かぶのは、あの男性の顔ではなく、ただ曖昧な影のような何かだった。

****

波が寄せては返すように、快感と罪悪感が交互に押し寄せる。

これは私の意思なのか、

それとも身体に刻まれ記憶勝手に蘇っているだけなのか。

自分自分愛撫しながら、それでもまだ答えは見つからない。

やがて訪れた解放の瞬間も、どこか空虚で、

満たされることのない渇きのようなものが残る。

枕に顔を埋めて、小さく身体を震わせながら、私はただ静かに涙を流していた。

****

自分身体を取り戻すための行為だったはずなのに、結果として残ったのはより深い孤独だった。

誰にも理解してもらえない、この複雑で矛盾した感情を抱えたまま、私は夜明けまでの時間をただ天井を見つめて過ごした。

明日もまた、街を歩けばあの視線に晒される。

そして私の身体は、また私の意思とは関係なく反応するだろう。

この終わりのない循環の中で、私は自分自身との和解の道を探し続けている。

静寂の中の儀式

夜の帳がすべてを包み込む頃、わたしはそっとベッドの上に身を沈めた。

薄いシーツのひんやりとした感触が、肌の奥に冷たい震えを残す。

呼吸を整えながら、思考の雑音を遠ざけるようにゆっくりと目を閉じた。

****

心の奥底でくすぶり続ける熱が、手のひらにまで伝わってくる。

私はシーツの縁をぎゅっと握りしめ、もう片方の手を太ももの内側へ滑らせた。

その瞬間、肌を伝う指先にぞくりとした電流が走る。

まるで喉に詰まった言葉身体を駆け巡るように、全身が目覚めていく。

****

指がゆるやかに動くたび、暖かな湿り気が広がり、私の胸は小さく上下する。

閉じたまぶたの裏に浮かぶのは、遠い窓辺から漏れる街灯の淡い光だけ。

無数の思いがきしむように折り重なり、ひとつずつ解きほぐされていく感覚があった。

****

呼吸が荒くなるにつれ、指先の動きは自然と速さを増す。

焦ることなく、でも決して止まらない。

細い汗が背中を伝い、シーツに小さなしずくを落とす。

月明かりに照らされた頸(くび)のラインが、柔らかな翳(かげ)を描いて揺れる。

****

一呼吸、一瞬のときめきが重なり合い、やがて身体の奥深くで小さな波が弾けた。

ぎゅっと握りしめたシーツが緩み、胸の内にあふれた感情がそっと零れ落ちる。

震える指先が止まり、静かな余韻だけが部屋に満ちていった。

****

終わったあと、私はまだ微かに余熱を帯びた手を見つめる。

自分自身で自分を抱きしめるこの行為は、誰のためでもない、私だけの小さな反抗だった。

身体と心の深い溝を、ほんのひととき埋めるための、最も正直な儀式

夜はまだ深く、そして私は――少しだけ、自分を取り戻せた気がした。

つん這いの詩

夜の静寂が重く降り積もる部屋の中で、わたしは四つん這いになった。

シーツの冷たさが掌から腕へと伝わり、床に広がる感触身体の芯をくすぐる。

****

遠い窓辺から差し込む月明かりが、背中の曲線を銀色に照らし出す。

その柔らかな光の中で、わたしはひざをわずかに開き、手をそっと腰のすぐ下に置いていく。

****

ひと息ごとに深まる熱が、太ももの内側へと波紋のように広がる。

指先はまるで秘密の扉を探るかのように、皮膚の縁をなぞるだけで、身体自然と反応を始める。

****

床板のきしみが小さな音をたて、まるでわたしの鼓動に合わせて囁くようだ。

指先が微かなリズムを刻むたび、胸の奥から柔らかなうねりが押し寄せ、息が熱を帯びていく。

****

身体を支えるひじに力を込めると、背中がひときわ高く弧を描き、腰のあたりに甘い疼きが蘇る。

その瞬間、わたしは全身を貫く小さな波に身を委ね、静かな陶酔の中でひとつの頂きへと導かれていった。

****

終わりの余韻は、まるで絹のベールがそっと降りるかのように静かだった。

わたしはそのまま少しの間、月明かりと床の冷たさを抱きしめながら、深く静かな息を繰り返していた。

快楽への解放

私はもう、抑えきれない波に身を委ねる。

夜の深みが全身を包み込み、自分だけの世界ゆっくり開いていく。

****

顔を伏せ、長い髪が頬を撫でるたびに、体の奥がひそやかにざわめく。

シーツにくっきりと刻まれる肘の跡が、しなやかな記憶となって背中に残る。

****

手は自由に、身体のどこへでも旅をする。

柔らかな曲線をなぞるたび、熱が指先から脳裏へと跳び火し、鼓動が高鳴る。

****

息づかいは次第に荒く、でも抗えないほどに甘くなる。

かすかな汗が首筋を伝い、肌を冷たく刺激する。その冷たさが、いっそう欲情掻き立てる

****

身体の中心でうねる脈動が、まるで星々のリズムと同期しているかのよう。

私は無重力の宙を漂う粒子となり、歓喜小宇宙を創り出す。

****

やがて訪れる頂点の瞬間、全身が軽やかな火花を散らしながら、深い懐へと溶け込む。

意識は遠ざかり、ただ純粋な陶酔だけがそこに残る。

****

解放の余韻に浸りながら、私はもう一度、自分自身を抱きしめる。

夜の静寂と私の鼓動がひとつになり、無数のわたしへと還る詩が、そっと幕を閉じる。

自分自身への誓い

翌朝、窓の向こうから差し込む柔らかな光が、昨夜の余韻をそっと揺り起こす。

私はまだ眠りの縁にいるまま、自分の大きな胸に手を当てる。

鼓動はゆっくりと、しかし確かに、昨夜とは異なる静かな決意を秘めていた。

****

カーテンの隙間から漏れる光線に導かれるように、私はベッドの縁に腰かける。

伸ばした指先が、自分の肌の温度を確かめる。

淡い朝日が頬を撫で、身体の奥底に息づく欲求が、小さな震えとなって立ち上がる。

****

もう誰の視線必要ない。

私は自分自身の欲求に素直に従うと誓った。

シャツの裾をつかみ、ゆっくりと引き上げる。

素肌が冷たい空気に触れた瞬間、再び身体が目覚め、胸の谷間に甘い疼きが生まれる。

****

横たわる布団を背に、私は四つん這いになり、手を腰のくびれへ滑らせた。

昨夜の記憶をたどるかのように、指先は肌の柔らかさを確かめひとつずつ自分の願望を叶えてゆく。

身体中に行き渡る熱は、もはや罪悪ではなく、私自身の力強い生の証明だ。

****

動きは自由自在で、呼吸は次第に深く、荒々しくもあった。

指先から伝う快感が、脳裏を明るく染め上げ、私は身体の奥で求めるものすべてを解放していく。

声が漏れシーツが揺れ、部屋の静寂が私の節奏に合わせて微かに震えた。

****

願望を叶えたあとの余韻は、清らかな湖面のように澄み切っていた。

私は手を伸ばし、胸元に当てていた手をそっと解放する。

そこには、昨夜とは異なる自信が宿っていた。

自分身体と心を誠実に慈しむことで、私は新たな一歩を踏み出す準備を整えたのだ。

****

自分自身の欲求に従い、自分自身の願望を叶える。

私の身体は、私にとって最も大切なパートナーであり、

私はこれからも、この身体と共に真実の声に耳を傾けながら生きていく。

夜の街への踏み出し

夜風が髪を撫で、街灯の輪郭がぼやける頃、私は静かに部屋を出た。

ふだんは避けていたネオンの海へ、今はまるで誘われるように足が向く。

****

舗道の冷たい石畳を踏みしめるたび、昨夜の余韻が身体の奥で疼き返る。

まぶた越しに浮かぶのは、自分を縛っていた羞恥心――それがどれほど不自然な檻だったかを思い知らされる。

****

雑踏のリズムに身を任せながら、私は自分の頬に灯る熱を見つめた。

恐れていたのは他人視線ではなく、自分の中に潜む快楽の声だったのだと知る。

****

ビルの谷間にこだまする車のエンジン音が、心臓の鼓動と重なり合う。

その振動が全身に伝わり、「禁忌」だと思い込んでいた感覚が実は私の最も純粋生命の証だったと気づく。

****

ネオンライトに映る私のシルエットは、夜の誘惑に頷くように揺れていた。

これまで忌み嫌ってきた「私の快感」は、恐れるに値しないどころか、私自身を輝かせる光そのものだった。

****

路地の奥で、私は自分名前を静かに呼んだ。

夜の街を歩く足取りは軽やかで、抑えてきた欲望解放された今、私は初めて、自分自身をまっすぐに抱きしめていた。

誘われるままに

ネオンの残光が私の影を長く伸ばす路地裏で、見知らぬ声が耳元に囁いた。

その低く柔らかな誘いに、私はためらうことなく頷いていた。

****

彼の手を取ると、指先に走る温もりが夜風に溶けていく。

初めて触れるその手は、私がこれまで避けてきた夜の闇を優しく照らし出した。

****

さなバーの扉を押し開けると、薄暗い空間ジャズの低いリズムが流れていた。

カウンター越しに差し出されたグラスの中で、琥珀色の液体が揺れるたび、胸の奥が柔らかく騒ぎ出す。

****

言葉は少なかった。互いに名前も知らず、ただ視線と触れ合いだけで求め合う。

肘が触れ、肩が重なり、鼓動がひとつ太鼓のように高鳴る。

****

やがてバーを後にし、私たちは夜の街を抜けて彼のアパートへ向かった。

踵の音が静寂に消え、廊下蛍光灯が二人を淡く包む。

****

ドアが閉まると、私たち言葉なく唇を重ねた。

その感触は、まるで夜そのものを味わうかのように深く、私の内側から溶かしていく。

****

ベッドの上に導かれ、私は見知らぬ彼の身体ひとつになる。

硬く抱きしめられ、開かれ、満たされるたび、これまでの遠慮や後悔が消えていった。

つん這いで受ける夜の祝福

薄暗い室内で、私は静かにつん這いに導かれた。

床板の冷たさがひざ裏に触れ、背筋を通り抜ける緊張が私を震わせる。

****

彼の手がそっと腰骨に乗り、軽く押し下げる。

その圧力に合わせるように、私は自然と背を反り、身体の曲線を際立たせた。

****

低く囁く呼吸が、首筋にゆらめく温かな風となって耳元を撫でる。

振り返ることなく、ただ鼓動だけが増していった。

****

指先が太ももの内側を撫で上げ、ふくらはぎへと辿るたび、身体は波のように反応する。

まるでずっと待っていたかのように、肌の奥から熱が浮かび上がった。

****

次に、彼の身体が私の背中へと近づき、骨盤のくぼみにそっと重みを預ける。

その圧迫と解放リズムが、私の中心をゆっくりと揺さぶり、慟哭のような甘い震えを呼び起こした。

****

息が漏れ、髪が頬に触れるたび、小さなうめき声が夜の静けさに溶けていく。

私はただひたすら、開かれ、満たされるままに身を委ねた。

****

終わるとき身体は深い余韻に包まれ、四つん這いのまましばらくその場に残った。

床の冷たさと彼の余熱が混じり合い、私の内側には新たな確信が灯っていた。

彼の唇に触れるたびに、私は言葉では紡げない祝福を捧げた。

柔らかく重なるとき、私の唇は甘い潮騒のように震え、彼の肌にそっと溶け込む。

その熱は、まるで眠れる火種を灯すかのように、静かな欲望の焔をともした。

****

私は彼の首筋へと滑るように口づけを落とし、鼓動を刻む抑揚を読み解く。

ひとつ、ふたつ、鼓膜をくすぐる吐息を集めて、私は彼の呼吸そのものを愛した。

****

唇を離す瞬間、小さな甘い震えを種火に変え、次のキスへと連なる旋律を描く。

その連鎖は夜の静寂を柔らかく揺らし、彼の心と身体ひとつの詩に編み上げた。

****

私が彼に捧げたのは、ただの接触ではなく、音のない言葉と、温度けが宿る祈りだった。

唇で織りなすひとつひとつ旋律が、深い夜の帳を赤く染め上げていく。

硬きものへの口づけ

夜の帳が深まる中、私はそっと彼の秘奥に唇を寄せた。

そこには、夜の熱を宿した硬きものが、静かに呼吸を待っていた。

****

唇の柔らかさと硬質な感触交錯し、まるで石灰岩に滴るしずくのように、熱がゆっくりと溶け込んでいく。

口内に伝わる脈動は、遠雷のように深い場所で響き渡り、私の鼓動を共鳴させた。

****

舌先が描く薄氷の模様に、彼の重い温度がそっと滲み出す。

それはまるで、冬枯れの大地が春の滴を待ちわびるような切ない期待を孕んでいた。

****

唇を離すたびに残る余韻は、真夜中の川辺に漂う霧のごとく甘く、ほのかな余熱だけが私の胸に刻まれる。

硬きものへの口づけは、言葉にならぬ祈りとともに、ふたりの夜を深い詩へと変えていった。

夜の導き

深い闇の中、私の手は彼の硬きものをそっと抱き上げた。

指先が滑るたび、月明かりがその輪郭銀色に縁取る。

****

唇を軽く湿らせ、私はそっと先端へと導く。

まるで夜の星々を天の川へと誘うように、優しく、確かに

****

手と口が交わるたび、静かな波が身体の奥から広がる。

その導きは、固さと温もりを一つの旋律に編み上げ、深い夜を揺り動かす。

****

息遣いは次第に重く、でも柔らかな詩を紡ぐように響いた。

私はその硬きもの自分リズムに合わせ、甘くも力強く夜の彼方へと連れ出していった。

衝突の詩

私はひざまずいたまま身体を前へと傾ける。

胸のふくらみが、かたくそびえる先端へと触れた瞬間、微かな火花が走った。

****

私の柔らかな曲線と彼の硬質な存在が重なり合い、

まるで石と絹が交わるような不思議感触が広がる。

心臓の鼓動が高鳴り、胸の谷間から伝わる圧迫が甘い疼きとなって波打った。

****

シーツの白さに映るその影は、まるで古代の柱に抱きつく蔦のように、かたく絡みついていく。

私の呼吸が乱れ、胸が震えるたびに硬きものは静かにしかし確実に私の奥深くを探り始めた。

****

やがて二つの温度が混ざり合い、柔らかさと硬さがひとつ旋律を奏でる。

その調べは夜の闇に溶け込み、胸に秘められた欲望をひそやかに解き放っていく。

白と光の祝福

突然、白い泉がほとしり、私の胸の谷間を激しく濡らした。

その冷たくも温かな液体は、まるで夜空を切り裂く流星のように勢いよく放たれ、私の肌を愛撫する。

****

滴がひときわ大きなしずくとなり、シーツの白をゆがめながら胸元へと舞い降りる。

その瞬間、身体全体に満ちるのは、これまで味わったことのない満足感であり、魂が溶け出すほどの祝福だった。

****

心臓の鼓動は稲妻のように速まり、呼吸は甘い陶酔に染まる。

白いしずくが胸を伝い落ちるたび、私の中に広がるのは静かな幸福の海で、すべてが溶け合ってひとつの光になる。

****

その満たされた余韻は、まるで天からの賛歌が身体に刻まれたかのよう。

私はただ瞳を閉じ、胸を撫でるしずく感触に身を委ねながら、今この瞬間の完全なる歓喜を胸に深く刻みつけた。

液体とやわらぎの味わい

唇をそっと開くと、冷たくも甘い白い液体が広がり、舌の上で優しくとろけていく。

そのぬめりは、まるで夜露が朝の葉を濡らすように、私の口腔をしっとりと包み込む。

****

次第に彼の硬さはゆるやかに失われ、温もりだけを静かに残す。

その柔らかな曲線を、私は慈しむように口の中で抱きしめ、細心の注意でその輪郭をたどる。

****

液体とやわらぎが交じり合う瞬間、甘く深い滋味が喉の奥へと流れ込み、全身に解け出す。

私はその余韻を味わいながら、夜の祝福が身体の隅々まで行き渡るのを感じていた。

Permalink |記事への反応(1) | 23:50

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2025-09-29

anond:20250929063914

結論から言うと 解決策はない

 

ロチ病院が〜役所相談が〜公的支援が〜

などと書いてるキチ家族エアプの戯言は見る価値もない

 

そんなもんでどうにかなるならみんな困ってない

 

事件が起きない限り 知的精神的におかしかろうと

個人を本人の同意なく拘束するシステム

この国には存在しない

さらに言うと頭を蛍光灯でカチ割られるくらいでは警察逮捕してくれない

身内のトラブル程度では手錠を掛けないのだ

まり義母を説得しても意味はない

 

解決策はないんだ 頑張れよ

Permalink |記事への反応(1) | 12:25

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2025-09-28

腐女子共が今日も群れをなして移動する

朝の光がホームを柔らかく照らし始める頃、

イヤホンからBLボイスドラマの甘い台詞漏れ

頬の奥で小さなときめきが震え始める。

そこに集うのは、恋する言葉妄想を胸に秘めた――腐女子共――である

改札で互いの「推しカプ」缶バッジさりげなく見せ合い、無言の承認を交わす。

それはまるで暗号めいた合図。

淡い蛍光灯の下で、胸ポケットからさりげなくしのばせたコピー本の角がちらりと覗く。

エスカレーターを降りると、群れは自然手荷物を揺らしながら足並みをそろえる。

バッグの外ポケットには色違いキーホルダーが揺れ、隣の誰かがこっそり呟く。

「あの新刊、表紙だけで鼻血ブーだよね…」

すると小さな笑い声が一斉に広がり、空気がふわりと甘くなる。

地下鉄車内では、スマホ画面を互いにちら見しながら、艶やかな二次創作イラストの断片をシェアする。

視線が交差した瞬間、心の中で「それな!」と叫ぶ熱狂共鳴が走り、指先が軽く震える。

目的地へ近づき、会場の扉が見えると、彼女たちの背筋がぴんと伸びる。

薄暗い通路の先に広がる同人誌小宇宙は、まるで自分だけの聖域。

棚に並んだコピー本の山が、胸の奥に眠る無数の妄想をそっと呼び覚ます

イベント開始のアナウンスとともに、扉の向こうでは同人誌の聖域が静かに迎え入れる。

棚に並んだコピー本の山が、再びページをめくる手を震わせ、甘くほろ苦い余韻を胸に刻む。

そして今日もまた、腐女子共は群れをなしてその扉をくぐり、推し息遣いを胸に抱えながら、自分たちだけの物語を追い求めてゆく。

Permalink |記事への反応(0) | 09:25

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2025-09-20

婚活出会った彼とは「結婚交渉なし」が暗黙の了解だった。

互いの過去身体には深入りしない。

そんなルール自分も彼も選んだ。

夜の世界に長く暮らした、傷が多すぎる私には都合が良かった。

式の当日、参列者は十数人。

祝儀をもらわずに式だけ挙げたような感覚で、親戚も友人もいないか質素に招待状を手渡しで配り、「おめでとう」の言葉だけを残してお開きになった。

挙式から披露宴までノンストップで三時間、なぜか水ばかりが進んで、いつもと同じようにちょっと胸がざわつくのを忘れていた。

夫と初めて二人きりで過ごした夜、リビング蛍光灯はすでに消えていて、廊下間接照明けが淡く揺れていた。

お互いに言い合いのない沈黙を交換しながら、寝室のドアを開けた瞬間、彼の姿を初めて真正から見た。

布団の上の彼は、そこに「あるはずのもの」がない人だった。

事故で失った、夫の言葉は手探りのように震えていた。

まるで身体の一部を断片的に削ぎ落とされたかのように、彼は静かに自分がかつて持っていた「男らしさ」の輪郭を探しているようだった。

私たち子どもを作らない約束をしていた。

それを決めたのはプロポーズの日だった。「無理して増やさなくても良いよね」と軽く笑い合った。

けれど、本当に何かを失った人と、何かを持たずに歩み寄る人、二人が寄り添うとき約束の重みは思っていたよりもずっしりと胸に沈んでいった。

あの日、彼が話してくれた事故の詳細は断片的だった。

運転中に歩行者を避けようとして」「鎖骨を折った」「そこから下は――」

言葉は何度も途切れ、補助線を引くように私は想像していった。

抱擁を交わすたび、私の胸の中に無かったはずの空洞がひとつ、またひとつと生まれていく感覚がした。

夜風が窓から吹き込むたびに、心臓の奥がひゅっと収縮する。

彼のいないものを受け入れることは、私の身体に刻まれた既成事実境界を揺さぶ行為だった。

目を閉じると、手のひらに触れる温度吐息リズムけが確かな実感として残り、その隙間を埋めようと私の意識は懸命に探りを入れた。

「これでいいの?」

問いは無言のまま、私たちの間を漂っている。

完璧とは程遠い身体を抱きしめながら、私は自分の内側からこみ上げるエネルギーを感じる。

欠損と合意レイヤーが重なり合う瞬間、そこには見えない約束光と影が浮かび上がる。

それでも私は思う。

どんな形であれ、他人身体の不在に寄り添うことで、自分自身の境界線は再定義されるのだと。

この先、彼と歩む道のりは氷の上を進むような不安定さを孕んでいるだろう。

それでも、胸の奥に揺れる小さな灯火を守りながら、私は欠損の隙間を愛する選択をしていきたいと思う。

人生物語は要らないかもしれない。

だが、欠けたピースを抱きしめる私たち物語だけは、静かに紡いでいこうと思う。

Permalink |記事への反応(0) | 13:22

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2025-09-19

マイナ保険証読みとり機あれこれ

マイナ保険証の読み取り機がスマホ対応してないのダメじゃね?先見の明なさすぎじゃね?と言う話がちらほらあるのでメモ

厚労省側のシステム設計先見の明がねえってのはそうかも知らんけれども、メーカー各社はカードの券面読み取りが必要使用からこの構造しかなかたんだろって思ってる。

できるだけ安くしろ安くしろ圧力もかかってるしな。

そもそもどんなものがあるのか

https://iryohokenjyoho.service-now.com/csm?id=kb_article_view&sysparm_article=KB0010399

こんな感じで各社出している。

通信プロトコル共通化されているので、どこレセコン(接続先の医療事務システムが入ったパソコン)を使っていてもメーカわず導入できる。

で、この中で追加機能なしでスマートフォン読取りができるのはキヤノンだけ。

一見すると良いように思うでしょ?ところが…。

問題なのはカードの券面を光学式で読み取る部分

各社がカードリーダー部分を洞窟式と言われる、箱の中に入れさせているのは、カードの券面を正確に読み取るため。

券面を撮影して、データも読み取って、その情報を照合しつつ顔認証を行ってカード情報を読み取りに行くと言う仕組みのため、カード物理撮影必須なのだ

これをオープンにするのは実はかなりハードルが高く、カードの表面に室内照明が反射したりすると読み取れない。

そこで、光の影響を排除するため、カードを箱の中に入れる洞窟式と言われる仕組みが主流になったというわけ。

で、この構造が徒になってスマホNFC通信ができなくて追加の端末が必要になったと言うのが流れだ。

試してみてどうよ?

以下は個人の感想としてみてくれよな。展示会とかで比較検討した。

Permalink |記事への反応(0) | 11:03

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2025-09-13

男だけど、小柄で色白だったか男子校でずっと特別扱いされていた人生だった

中学から高校までずっと男子校身長は学年の下位に収まり、色白の肌は教室蛍光灯の下でいっそう目立った。最初は「かわいいね」「女装すれば似合いそう」と笑い話にされたが、いつのまにか本気で守られる対象になっていた。

体育館裏の倉庫スポーツ用具を運ぼうとしたとき、重さに耐えかねて足を止めると、クラスメイトが次々に駆け寄って「俺が持つよ」とバッグを受け取ってくれた。三人がかりで荷物を運ばれるうち、自分で手を伸ばすことすら忘れそうになった。

修学旅行山登りでは、急斜面で足を踏み外すたびに背後からしっかりと腕をつかまれた。「危ないから」と声をかけられて振り返ると、汗を拭った同級生真剣眼差しがあった。そのまま頂上まで手を離されず、到着すると大きな拍手が巻き起こった。照れくささの中に、あの手の温かさだけは今も胸に残っている。

文化祭の準備では、展示用パネルや長机を動かそうとするたびに「君は座ってていいよ」と声がかかり、先輩や友人たちがすべてを運んでくれた。掃除当番でもモップやバケツを持ち上げると、手を貸してくれる人がすぐ現れ、自分で動く機会はほとんどなかった。

卒業式の日、校庭を歩いているといつもの後輩たちが寄ってきてそっと肩を抱きよせてコサージュをつけてくれた。その瞬間、守られてきた実感とともに、守られる側に甘えていた自分を突きつけられた気がした。

社会人になった今、あの「助けられる日々」を思い返すと胸が締めつけられる。何度も手を差し伸べてもらった安心感と、その一方で自分で何もできない無力感が心に残った。誰かの助けを当然のように受け取る後ろめたさと、素直に受け止められなかった感謝気持ちが絡み合う。

あのとき握られた手の温もりを胸に刻みながら、自分なりの歩幅で前へ進んでいく。自身の力で荷物を運び、誰にも頼らずに笑顔で歩ける日を、まだ探し続けている。それでも、ふと男性に守られたいという気持ちが胸をよぎる瞬間がある。電車ホームで風に吹かれながらドアを待つとき、雨に濡れた革靴の音を聞くときふいに背後に誰かの大きな影を感じたくなる。強い腕にそっと肩を支えられ、安心感に包まれたいと思う自分がいる。

友人と街を歩いていると、ひときわ背の高い通行人が視界に入るたびに胸がざわつく。会話の合間に自分肩に手を置いてもらえるだけで、心がほっとほどける。子どもの頃に抱いた甘え願望が、思いがけず大人になって返ってくるような心地がする。

深夜、ふとした孤独に襲われると、あの修学旅行の斜面で握られた手の温もりを思い出す。あのぬくもりが、今でもぼくを救ってくれるような錯覚に陥る。スマホ越しに届く「大丈夫?」という言葉にも、かつての記憶を重ね合わせてしまう。

だが同時に、自立を目指す自分との間に小さな亀裂が走る。守られる安心と、自分で立つ誇り。どちらを選ぶべきかはまだわからない。けれど、自分の中に芽生えたこの淡い願いを否定せず、そっと胸に抱いて歩いていこうと思う。あの頃と同じように、手を差し伸べてくれる誰かと出会える日まで。

Permalink |記事への反応(0) | 07:49

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2025-09-10

8番出口の前提知識が無いやつ多くない?

梅田ダンジョンだとか東京メトロの同じようなタイル状の通路だとか

その通路蛍光灯バラバラに設置されてて違和感アリアリなのとか

なんかそういう地下通路あるあるを前提にしてゲームが作られてるのに

それを抜きにして「こわーい」とか言ってる奴は何が怖いのか分からん

Permalink |記事への反応(0) | 16:59

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2025-09-09

anond:20250909102444

俺も難病だが、一度目の発作時はやはり誤診だった。その1年後くらいに発作があり難病が発覚、今まで悩んでた諸症状は難病のせいだとようやく判明した。難病症例少ないからなかなか診断つかないんだよな。

誤診した医師にはつらくて腹立つだろうけど、20年前と技術も違うしね。当時はまだレントゲン蛍光灯で見てたでしょ。いまはデジタル解像度は段違いだし、CT断層画像もかなり一般的になってきた。

人工関節も進化してるだろう。20年前よりいいやつがつくなら良いじゃない。あとは同じ症状で悩んでる芸人とか見てると元気出る。

指定難病なっても医療費は3割負担から2割負担になるだけ。後期高齢者より冷遇されてる。ケチだよな。

Permalink |記事への反応(0) | 18:03

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2025-09-06

弱者男性がメロいは性欲って言ってきてドン引き。メロいはもっとピュア言葉なんだよ

その日、社内は不気味なほど静まり返っていた。

蛍光灯の光は妙に白く、机の上の影だけがじわじわと伸びている。

私は、何の気なしに呟いた――「新卒の子メロいよね」。

……その瞬間、背後の空気が凍りついた。

低く湿った声が耳の奥に染み込んでくる。

「それは……セクハラだ……やめろ……」

振り向いた先、弱者男性が立っていた。

肌は青白く、濁った瞳が私を射抜く。

その視線は、人を値踏みするようでありながら、何か飢えた獣のようでもあった。

セクシャル要素……どこ?

メロいは可愛さを伝える、澄んだ言葉のはずだ。

だが、彼の口から吐き出されたとたん、泥沼の底に引きずり込まれたみたいに、粘りつく淫靡さを帯びてしまう。

家に帰り、妻に尋ねた。

「メロいって……性欲ある言葉かな?」

彼女怪訝そうに笑い、「そんなわけない」と即答した。

その平凡な答えが、昼間の異様さをさらに際立たせ、胸の奥が冷たくなる。

数日後、この話を新卒の子にもしてみた。

彼女は無言で顔をしかめ、そのまま視線を逸らした。

あれは嫌悪というより、恐怖の表情だった気がする。

弱者男性って、どれだけ常識から外れているんだろう。

そして……そんなんだからモテないんだよって思いました😅

――そう呟きながらも、背中に絡みつく彼の視線は、今も取れない。

まるで、私の言葉を「穢れ」に変える権利を、あの男だけが持っているかのように。

Permalink |記事への反応(1) | 09:51

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2025-09-05

『なっくり』考察感想 第2話

これは何ですか?

 

 カクヨムにて7月8日から公開・連載されている『成り上がり炎上配信者だった俺が、最強の女神たちと世界をひっくり返す話~』についての感想考察を書いています

 通称『なっくり』。

 こちらは第2話 天神姉妹 についてです。

 第1話こちら↓

『なっくり』考察感想 第1話

https://anond.hatelabo.jp/20250904223228

第2話 天神姉妹 について

第2話天神姉妹

https://kakuyomu.jp/works/16818792436194059031/episodes/16818792436315513393

 前回の『転落』では主人公の圭祐が専門学校中退きっかけにレールを外れ、転落していく様が描かれていました。

 これ自体は展開の無理や矛盾は少なく、完璧と言えないまでも、カクヨムの平均からすればまずまずの完成度と言えます。言いたいことはわかるし、これからの展開に期待を持てます

 とはいえ、第1話は作者が何度も修正をかけている部分でもあります。それでも所々に破綻が見えかけているのは、不安が募るところでもあります

 

 というわけで第2話。天神姉妹です。

【取調室】

 今回から各話の中に小見出しがつくようになっています

 カクヨムの連載作品においては、各話の文字数はおおよそ2000字~4000字程度に収める事が多いのですが、第2話に関しては既に6000字を超えています

 正直こういう小見出しをつけるなら話数を分けてしまった方が読みやすいと思うのですが、そこはともかく……

蛍光灯の白い光が、古びた金属製の机と椅子、そして彼の顔を無機質に照らし出していた。徹夜尋問で、彼の思考はすでに霧散寸前だった。乾いた唇はひび割れ、数日髭も剃っていない顔は、まるで廃人のようだった。

 いきなり疲弊している圭祐。

 警察署で長時間わたり取り調べを受けているようです。

 しかし前回のどこを読んでも、圭祐がこんな扱いをされる理由はわかりません。

 というか、前回は圭祐の一人称で書かれていましたが、今回は『圭祐は』とか『彼の』とかで三人称で書かれていますね。

やっていない。だが、証拠はすべて彼が犯人だと示していた。どうして。誰が。思考霧散し、泥のように重い絶望けが、彼の腹の底に澱のように溜まっていく。

 圭祐の自認では『やってない』ことは確実のようです。

 ……修正前のバージョンの話では、圭祐の自宅のPCアンチによるハッキングを受けていました。そしてPC踏み台にされ、市役所爆破予告したことで圭祐が疑われることになってます

 が、これらはもう削除された部分なので、作者にとっては不要な話だったのでしょう。

 じゃあなんで捕まってるのか? どんな証拠があるのか? 読者はずっと置いてけぼりです。

 ともかく圭祐は『やってない』認識なので、ここはじっと耐えるしかありません。そうするべきなのですが……

「…あなたネクタイ、少し曲がってますよ。昨日、家に帰れていないんじゃないですか? 大変ですね、刑事さんも」

 追い詰められた圭祐は、刑事おちょくるような発言をしてしまます

 どうも圭祐は、極度のストレス状態になると自暴自棄になって、言わなくていい事ややらなくていいことをやってしま特性があるようです。

 圭祐のこの特性は、この後の物語でも度々現れます描写的にはここは圭祐の知性や洞察力をアピールしているようですが、それ以上に『空気読めない』感が出てしまっています

 物語的には、状況を動かしやすいので便利な『特性』とも言えるのですが……

 重い鉄の扉が、控えめに、しかし二度、規則的にノックされた。許可を待たず、扉は静かに開かれる。

 そこに立っていたのは、黒縁メガネをかけたスーツ姿の若い男と、その背後に現れた、息を呑むほど美しい少女だった。

 圭祐の態度に激昂しかける刑事

 そこへ突然、二人の人物乱入してきます。一応ノックしましたが、勝手に入ってきてしまっています

年の頃は二十一歳くらいだろうか。シンプルデザインでありながら、上質な仕立てのお嬢様ワンピースプラチナブロンドの髪が、蛍光灯の光を吸い込んで、銀糸のように輝いている。その佇まいだけで、澱んだ取調室の空気が、まるで聖域のように浄化される錯覚を覚えた。その凛とした存在感は、この閉塞した空間に、一筋の清冽な風を吹き込んだようだった。

 先に入ってきたスーツ姿の男より、その後ろの少女に注目し始める圭祐。

 見た目だけでなんで21歳だと一桁目までわかるんだよという突っ込みは野暮でしょう。20歳以上を少女と呼んでいいかも、ちょっと意見が別れる所かも知れませんがここも置いておきます

 

 刑事が色めき立つ。だが、その声は、彼女たちの存在感に弾かれるように、空虚に響いた。別の刑事少女の顔を見て、椅子から転げ落ちんばかりに目を見開く。

「て、天神財閥の……玲奈!? なぜこのような場所に……」

 天神財閥を聞いて『GHQによる財閥解体がなされなかった架空歴史か?』と解釈する人が出てきた問題の部分です。

 とはいえこの『財閥』はほぼ『大企業』と読み替えても差支えないとは思います天神玲奈の顔を見ただけで、ただの刑事すら怯んでしまっていますが。本当に財閥だったとしてもそんなことできないと思うので……

 美少女天神玲奈というそうです。天神が『てんじん』なのか『あまがみ』なのかはルビが無いのであいまいです。

天神玲奈と呼ばれた少女は、刑事たちの動揺など存在しないかのように、ただ冷たい視線で室内を見渡すと、まっすぐに圭佑を見据えた。その琥珀色の瞳は、感情を一切映さず、まるでガラス玉のようだった。

 「この男、私が引き取ります

 琥珀色の瞳。プラチナブロンドの髪と合わせると、日本人離れした容姿のようです。こういうのはファンタジーでありますから、非現実的なモノも悪くは無いでしょう。

 玲奈はいきなり現れて、いきなり圭祐を連れて行こうとします。

隣の弁護士が黒縁メガネをくいと上げ、冷静に告げる。

「不当な取り調べは即刻中止してください。証拠不十分なままの拘束は人権侵害にあたります。これ以上の異議は、我々天神法律事務所正式申し立てます

 黒縁メガネの男は弁護士だったようです。

 そして名前からして天神財閥法律事務所にも関わっている様子。暗黒メガコーポ。

 刑事の口ぶりと圭祐の認識では『証拠は圭祐が犯人であることを示している』とのことでしたが、実際には証拠は不十分であり、圭祐の自白を無理矢理待っていた話であるようです。

 そうなってるってんだからそうなんでしょう。知らんけど。

【偽りの日常

 ここから二つ目パートになります

 圭祐は天神玲奈によって救い出されましたが、そのまま家に帰れるわけでもないようで。

 目の前には、一台の黒塗りのセダン。その傍らに、石像のように佇む初老の男。完璧に仕立てられた燕尾服を身につけたその姿は、まるで絵画のようだった。

 圭佑たちの姿を認めると、男は滑らかな動作完璧お辞儀をし、後部座席のドアを音もなく開けた。

 「執事柏木と申します。圭佑様、どうぞ」

 弁護士の桐島とは別れ、玲奈と共に車に乗り込む圭祐。

 状況の変化に頭が追いついておらず、今だ混乱状態です。

 

彼女は慣れた手つきでロックを解除すると、圭佑に何も言わずに、その画面をこちらに向けた。画面に表示されていたのは、美しい彼女アイコンと、その横に並ぶ、信じられない数字だった。

 『天神玲奈 フォロワー 1.2M』

 そして唐突玲奈自身SNSを圭祐に見せます

 まあ。大企業セレブというのなら、単にSNSアカウントがあるだけでもフォロワーは相当になるでしょう。そういう人なら普段の買い物や着てる服を投稿するだけで数千はバズるでしょうし。

 圭祐では太刀打ちできない人気の差に、彼はすっかり委縮してしまます

 「どうぞ。その汚れた服で、容疑者のまま、あの地獄へお帰りなさい」

 車を降りようとする圭祐に玲奈はそう告げます

 弁護士が来てくれたんだから面倒を見てくれるんじゃ……とも思いかますが、ここはまあパフォーマンスだと考えましょう。

 実際圭祐の服は相当にボロボロでみじめな有様です。玲奈によれば、圭祐の実家殺害予告をするアンチもいるようです。当然元の製氷工場でも噂は届いていて、居場所はありません。

 ……圭祐は何をしたのでしょうか? そんな大事になるほどの動画をどうして投稿してしまったのでしょうか? 結果だけが描写されていて、理由とか経緯は一切明かされていません。

 会計前のパック寿司をその場で食べるくらいの迷惑行為をしていたのでしょうか? さっぱりわかりません。わかりませんが炎上しているし、炎上しても本物の人気者には遠く及ばないことは確かなようです。

「私はあなたガチ恋リスナーよ。あなたには才能がある。私にあなたの夢を見させて」

 問題のシーンです。

 お嬢様で、明らかに人気者のセレブが。零細のゲーム実況動画投稿者でしかない圭祐に興味を抱き、あまつさ『ガチ恋』という俗っぽい言葉を使っています

 本来ガチ恋とは『芸能人二次元キャラクターに対し本当に恋をしてしまっている状態、またはそのような人を指すスラング』とされており、あまりにも熱心過ぎて他のファン関係者迷惑がかかりそうな人というネガティブ意味も含まれます

 ですか『なっくり』世界観においては、このガチ恋は『真実の愛』と同義です。移行ガチ恋という単語が出ても、戸惑わず真実の愛』と読み替えていきましょう。

 車が向かったのは、高級レストランではなく、どこにでもあるファミリーレストランだった。店内は、昼時を過ぎた時間帯で、家族連れの楽しそうな声が響いていた。その、あまりにも日常的な喧騒が、圭佑には酷く場違いに感じられた。

ステーキです。一番大きいの」

 メニューを渡された圭佑は、何かに憑かれたように注文した。一番大きいものを。

 圭祐に無用な緊張をさせないためか、玲奈は圭祐をファミレスに連れてきます

 そして圭祐が注文したのが『一番大きいステーキ』。

 注文するにしてももう少し言い方あるだろとか、イマドキならタブレットで注文だろとか少々のツッコミがありますが、落ち着きましょう。取り調べを受けていたし、お腹が空いていたのでしょう。

「……あの弁護士、腕いいのか?」

「桐島のこと? 彼は天神が抱える中でも最高の駒よ。負けを知らない」

 数時間前まで爆破予告犯として詰問されていた男が、財閥令嬢とファミレスにいる。あまりの非現実眩暈がした。

 ここでようやく。ようやく。圭祐が『爆破予告犯』として取り調べを受けていたことが明かされます。おっそーい!

 でも圭祐は『やってない』認識なので、自分から爆破予告動画投稿したとかそういう話ではないでしょう。じゃあなんなんだよお前マジで。というかシンプルにこれは修正前の部分の残骸にも見えます

その時、店の入り口から金髪ツインテール制服少女が、弾けるような笑顔で駆け寄ってきた。天神莉愛。その明るさは、部屋の澱んだ空気を一瞬で吹き飛ばす。

 そして現れるさらなる美少女。今度は制服姿であり、学生であるようです。

 姉はプラチナブロンド銀髪)ですが妹の方は金髪な様子。

 この莉愛に関しては作者のお気に入りらしく、XでもAI生成のイラスト掲載しています

https://x.com/KyakerobyaSyamu/status/1951467840772653519

 

 彼女も席に着くなり、姉と同じパフェを注文する。そして、圭佑の隣に座ると、キラキラした目でスマホの画面を見せてきた。

「Kくんのガチ恋リスナー天神莉愛だよ!」

 彼女もまた、百万フォロワーを超えるアカウントを圭佑に見せつけた。「Kくん大変だったね! でもも大丈夫私たちがKくんの女神だもん!」

 妹もまたパフェを注文し、そして自身の百万アカウントを圭祐に見せてきます

 ところでそのアカウントってYouTubeでしょうか? どっちかというとInstagramとかTikTokとかやってそうなものですが。

 曲がりなりにも年上の圭祐に対し『Kくん』呼びで懐いてきます

 そして気になるのが『女神』という単語

車が向かったのは、都心にあるシネマコンプレックスだった。エントランスに足を踏み入れるなり、女性スタッフが駆け寄り、深々と頭を下げた。

 ファミレスを出て、天神姉妹と圭祐が次に向かったのは映画館でした。

 そういう予定だったのか、スクリーンは貸し切りにしてあって、上映作品天神姉妹がしていしたアクション映画

 圭祐は状況が飲み込めないまま、二人に挟まれ映画館デートします。

 巨大なスクリーンに派手な爆発シーンが映し出される。その轟音に、莉愛が大げさに肩をすくめ、圭佑の腕にぎゅっと抱きついてきた。

「きゃーっ! こ、怖くなんてないんだからねっ!」

そのあからさまなアピールに、反対隣に座っていた玲奈の眉がピクリと動く。その表情は、僅かながら嫉妬の色を帯びていた。

 彼女は何でもない素振りを装いながら、そっと圭佑の手に自分の指を絡ませてきた。その指は、映画の迫力に偽装された、圭佑への牽制、あるいは甘えのようにも感じられた。

 この辺りは天神姉妹の甘え上手な妹と、嫉妬深くもちょっぴり不器用な姉の対比ができていて良い感じの描写と思いました。

 タイプの違う美少女に同時に好かれて両手に花。まさしくラノベ的なロマンです。

 ただそれでも圭祐はどこか上の空で、後に誘われたゲームセンターでも調子が出ません。

 ゲーム実況動画投稿者ではありますが、やり込み系の動画ではないようです。リアクションも薄いようですが。まあ零細動画投稿者なんでそういうものかもしれません。

 

 車は、夜景の美しい高台にあるモダン邸宅に着いた。ガラス張りの壁が特徴的な、まるで建築雑誌から抜け出してきたような、非現実的な家だった。

「ここが、あなた物語舞台よ」

 ついに圭祐は天神姉妹の自宅にまで招待されます

 そしてようやく明かされる姉妹が圭祐の前に現れた理由

「正直に言うと、妹に布教されるまで、あなたことなど全く興味がなかったわ。でも…見なければ分からないこともあるものね」

 その言葉は、圭佑の心を深く抉った。彼の存在価値は、彼女にとって、たかが「コンテンツ」に過ぎなかったのか。

あなたの才能は音楽だけではないわ。あなたの『自宅紹介』の切り抜き動画、見たわよ」

 音楽の話なんて出てたか? と首をかしげる人は正しい人です。

 修正前のバージョンでは圭祐はオリジナル楽曲を作ってゲーム実況動画のオープニングに使っていたという話があります。でも現在修正バージョンにはそんな文言はありません。

 とはいえ工場で圭祐の『耳』が良いことは描写されてますし、それ故に彼に作曲の才能があることは示唆されています玲奈が言ってるのはそう言うことだと思われますが……

動画の中で、妹さんにお給料ゲーム機を買ってあげたと話していたでしょう? ふふっ、優しいのね」

 彼女は圭佑の全てを知っていた。彼の才能も、惨めな過去も、そして誰にも気づかれていないと思っていた不器用な優しさも。その事実に、圭佑の背筋に冷たいものが走った。まるで、魂の奥底まで見透かされているかのようだった。

あなたの作る音楽、書く言葉、そしてその不器用な優しさ。そのすべてを最初享受するのは私たちあなた時間も、音楽も、未来も、全て私たちのもの

 しゃらくさい言い方してますね。

 要するに玲奈は圭祐の才能のみならず、人間性も含めて、それら全部を所有し支配したいと考えたようです。圭祐自体は平凡な、どこにでもいるような『ただの男』であるように見えますが、本人にもわからない魅力や才能が、天神姉妹琴線に触れたのでしょう。

 いいんじゃないでしょうか。ヒトの趣味はそれぞれなので。

 助けられたのではない。捕らえられたのだ。その言葉は、圭佑の心を完全に支配する、絶対的な宣告だった。

 これが成り上がり炎上配信者だった俺が、最強の女神たちと世界をひっくり返す話~ 第2話 天神姉妹 でした。

 無実の罪によって社会的な死を迎えた圭祐は、今度は天神姉妹によるミザリー的な軟禁生活を強いられることになりました。

 鳥籠の中で彼は『成り上がり』できるのか? というところで次回へ続きます

『なっくり』考察感想 第3話https://anond.hatelabo.jp/20250905141623

Permalink |記事への反応(2) | 10:36

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