
はてなキーワード:自虐ネタとは
でびる完全擁護です。
詳細はこの辺見てください
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/2634072
擁護派とは言ったものの文体的にイラっとさせる要素は含まれていたとは思う。
当人が朝寝坊常習犯という背景を知らない人が見たら自虐ネタとも分からないだろう。
炎上が加速した原因としてはしっかりと謝罪できていないという所もあるのだが、
・Vとしての姿が小動物のようで叩きやすい。(人間を攻撃するという罪悪感が薄い)
・喋り方や態度は悪ガキのようなキャラ付けをしているため、真面目な謝罪がしにくい。
等あって、一般的なライバーの立ち回りがやりにくそうとは感じる。(キャラ崩壊になるし)
個人的にはそのあたりは無視して対応してもらってもいいのだけどね…。
※謝罪と言えば月ノ美兎が秘宝館で炎上した件は記憶に新しく、これが素晴らしい謝罪だった。
https://x.com/MitoTsukino/status/1935972310160420987
ただし謝罪相手が不特定多数ではなく館長1人という事や、連携不足というよくあるヒューマンエラーのため釈明はしやすい。
叩いてる人は単純なアンチだけではなく、
ポストが目に入っただけのあまりVを知らない人や、インプ稼ぎ、他企業リスナーからの下げ行為、愉快犯など多数含まれてると思う。
そういった人たちの過激な発言が見ていて本当につらい。自分はXに依存してるので目に入ってしまう。関連する話題の返信や引用RTとか見てしまう。つらい。
あえてでびる=サロメ説にも触れる。
にじさんじ好きな人ならぶっちゃけ同一人物というのは分かってると思う。
今まで一度も配信が被った事が無いという状況証拠や声の癖、筆跡まで証拠が揃いすぎている。
※最近では樋口楓がサロメ嬢本人に対してでびるのモノマネで会話したりと、もう開き直ってる感じはある。
でもそんなの分かって楽しんでる。
ミッキーの着ぐるみの中には人が入ってるんですよね?騙してるんですか?とディズニーに聞くのと同レベルじゃん。
アンチや愉快犯はこのことを悪いことをしていると捉えてサロメ側に攻撃してくる。
でびるが炎上してもサロメがいるから簡単に捨てられていいですねwとか。
そういうのがマジでむかつく。サロメ初配信から3年以上経ってるんだぞ…
そいつらに対して「同一人物である証拠はあるんですか?」と突っかかるやつも正直しんどい。
そっとしておいてほしい。
なんだか気持ちの整理をするために書いたけど余計辛いわ。
サロメ嬢側の配信も気分が不安定になって配信急に終わっちゃったみたいだし。
(これも心苦しくて詳しく見てない。いじめ描写がありそうなゲーム内容で今やるようなものじゃないだろうと思ったが)
今はアンチ等による攻撃が落ち着いて、ライバー本人の精神が健康的になることを祈るのみです。
以上。
【人の話を全く聞かずに、自分が言いたいことばかり話す】
【面白い話をするとき、途中で自分で笑いだしてこっちには何の事だかわからない】
【相手の話にいちいち対抗したがる】
【「それ“で”いいよ」「“けっこう”好き」など、すっきりしない言い回しを多用する】
【「ここだけの話」を多用する】
【詮索好きで、質問責めにしてくる】
【具体的な説明ができない】
【いない人の悪口や噂ばかり言う】
【大声で相手を圧倒したがる】【すぐに「わかるわかる」と言う】
【思わせぶりに話を振っておいて、答えを言わない】【いちいち細かい反論や、突っ込みを入れる】
【相槌が全くない】【「仕事が忙しい」「時間がない」「寝てない」としか言わない】
【「なんでもいい」と言いながら、全然なんでもよくない】【すぐ説教をしたがる】
【話がやたらと長い。オチがない】【話が盛り上がっているのに、すぐまとめようとする】
いびりょのイラストが作成された当初は特に話題になることはなかったが、2018年のなんJのスレッドである「なんJ 昼のニート無職部 part3」に書き込まれた以下の書き込みに画像が添付され、それが広がりの起点とされている。
******
301 風吹けば名無し 2018/07/19(木)17:11:15.64ID:0V7RAyaFa
就労移行支援で面白かったのは利用者の若い男が皆同じ顔をしてた事
ザ・陰キャって顔
覇気のない抜けた顔
(悪い意味で)童顔
10人いたら8人がそんな顔
https://i.imgur.com/akAJmjk.jpg
人間顔で分かるんやなって
*****
上記の書き込みに対して同スレッド内では自分に容姿が似ているなどといった書き込みが相次いだ。その後は、いわゆる無職スレ・発達障害スレにレスのコピペとともに画像が貼られるようになり、次第にまとめブログに取り上げられるようになる。後の2019年6月頃にはふたば☆ちゃんねる内で、女版やイケメン版などといったコラが大量に作成され、boketeなど外部サイトでも反応が見られるようになるなど一種の祭りのような盛り上がりを見せた。そして、コミケでもチー牛のコスプレをする人物が現れるまでに至った。
また、この影響でグーグル他各種検索エンジンで「チーズ牛丼」と画像検索すると、本来の食べ物としての牛丼ではなく、このイラストに関連した画像ばかりがヒットするようになってしまった。(Google画像検索)
なんJの一部では陰キャやコミュ障、発達障害者などの代名詞としてこの画像がしばしば取り上げられたが、下記の情報を参考にするとこの頃のネット上の反応ではさほど悪意が含まれておらず、作者の意図したような自虐ネタとして面白がっている層が大半で、現在のようなイラストに似ている人物を揶揄する状況になったのは2020年以降と見られている。
イラストレーターとしての清楚でかわいいイメージと、配信中に見せるちょっとポンコツで人間味のある部分のギャップが魅力。
おっとりしているようで、実は毒舌や自虐ネタを交えることもあり、その落差が笑いを誘います。
コメントに対して「素で反応してしまう」率が高く、想定外のツッコミを受けたときのリアクションが天然で面白い。
計算された芸ではなく、視聴者と一緒に笑っているような雰囲気が心地よく、クセになります。
一人配信のユルさも人気ですが、コラボでは相手のキャラを引き出したり、逆に相手に振り回される姿が面白い。
中3の時サッカー部のめちゃくちゃガタイのいい男子にいわゆる「嘘告白」をされた。最初はなんとも思わなかったけど数日、数週間経つうちに「自分って舐められて蔑まれた存在なんだな」と認識してしまった。
それからもう数年が経とうとしているが未だに恋愛というものがまともにできていない。
あれが自分の人生全ての足枷になっているとは思わないし、あれ如きに人生壊されたら嫌だと思っていろいろ頑張ってきた。来春からの交換留学にも合格できたし、わりとやりたいことはできてるんじゃないか。
ただ恋愛だけがどうしてもできない。恋愛対象としての評価を過剰に恐れているんだろうと思う。
男性と友達として関わる分には全然問題ないし、高校時代も大学でも異性の友人にすごく恵まれた方だなと思っている。
それなりに男性の推しもいる。推しとファンの関係性ならこちらは評価される側ではなくする側だからだと思う。自分はその中でも女性を絶対に評価してこなさそうな人間を無意識に選び取っているっぽい。
好きなバンドの推しも「ギターが恋人です」って言うような人だし、推している男性アイドルも(完全にそうならこの仕事続けられないし、キャラなんだろうけど)やや女性恐怖症気味なところがあるので...。
元から恋愛に興味がなかっただけかもしれないし、評価を怖がるのは自分の元からの性格でもあると思うから、これだけのせいにするのはさすがに他責みたいでやめたいけど
自虐ネタとしても使えてしまう便利な理由を持ってしまった以上どうしても擦ってしまう
留学行ったら彼氏作りなよーって言われるけどまじで恋愛できる気がしないし...
まじで社会不適合者すぎ
SNSでたまたま流れてきて、なんか暇だったし、ちょっと面白そうかなーって思って。
参加者も「職場の飲み会苦手で…」とか「旅行とか一人のほうが気楽〜」ってタイプばっかで、程よい距離感あって快適だったのね。
いきなり「友達も恋人もいません。家族も誰一人として僕を必要としてないです」って重すぎる告白ぶっこんできて、周囲フリーズ。
いやいや、なにそのバッドエンドみたいな導入。
ここ、そういうの求めてないから。
てかさ、「ぼっち」って言っても、ふつうに友達とか恋人いる人もいるのよ。
「○○さんも“ぼっちすぎて孤独で辛い”って言ってましたよね!?僕たち、似てますよね!!」って、嬉しそうに。
え?いや、それただの自虐ネタだし。
まさか本気にするとは思わんやん?
こっちは「カフェでひとりランチ多いですw」くらいのノリだったのに。
こっちの隣キープして話しかけてくるわ、「帰り道、一緒に反省会しませんか?」とか言ってくるわで、ストーカーの始まりかと思った。
全力で「いや、用事あるんで!」って逃げた。
ていうかさ、マジで聞きたいんだけど、弱者男性って「ぼっち」って言葉をどう定義してんの?
「全人類から拒絶されてます」みたいな状態を“ぼっち”って呼んでるなら、そりゃ浮くよ。
周りはみんな“ひとりが好き”でやってるだけで、“ひとりしかいない”わけじゃないんよ。
その違い、ほんとに理解して?
つーか、自分が孤独だからって、他人を巻き込むのやめてくんない?
「仲間がいた!」とか勝手に思われても困るし、そんなに一緒にされたくないからマジで。
絶対に話しかけられないし、上司含めみんなでワイワイ話してても私にだけ絶対に話を振らないし、私が担当してる仕事も他の人を通して私に指摘が飛んでくる。私と他の社員で上司に相談に行ったら私とは一言も話さず目も合わせず終始他の社員と話していた。どんだけ話したくないんだ。打ち合わせで発言しても私にだけ冷たい。客観的にもそうなのか、先輩に「(上司は)〇〇さんにだけ厳しいけど大丈夫?」と心配されたことがある。
メンタルは強くは無いけれど根性はあるかなと自負しているが、結構堪えるもので、先輩や同僚の中では自虐ネタにしているが、仕事行きたくないなあ、話しかけたくないなあと思ってしまうのである。
まあ、それもこれも私が仕事できなさすぎるのが悪いんてすけど。(去年、他部署を巻き込むデカいミスを起こした結果最悪の一歩手前の事態に陥り、昨年度の評価がめちゃくちゃ悪かった)(そのほかにもミスを連発している)(他部署の人間とトラブルを起こし上司にフォローに回ってもらった)
仕事できるようになりて〜。
ここだけの話だが、俺(あるいは我々)は増田を壮大な実験場として利用させてもらっている。
何の実験かというと、「人間らしい文章」とは何か、それをどうすれば生成できるか、という研究のためだ。
完全な匿名性。多様なバックグラウンドを持つ(であろう)人々。
承認欲求、愚痴、怒り、喜び、悲しみ、専門的な知識、どうでもいい日常、性的な話題、ポエム、嘘、本当…。
あらゆる感情と情報が、フィルターのかかっていない、あるいは独特の増田フィルターだけがかかった生々しいテキストデータとして日々大量に生成され、アーカイブされていく。
俺たちは、投稿されるエントリーやコメントを収集し、解析している。
どんな時に人は「。」や「…」を多用するのか。
怒りの表明の仕方にはどんなパターンがあるか。
他人への共感を示す「わかる」は、どういう文脈で最も「人間らしく」響くのか。
どんな言い回しが「おっさん構文」と認識され、あるいは「女言葉」と感じられるのか。
句読点の打ち方一つ、改行のタイミング一つで、文章の「人間臭さ」がどう変化するのか。
最近の注目は、矛盾した感情の同居や、論理的ではない飛躍、不意に見せる弱さといった、いわゆる「完璧ではない」部分だ。
機械的に生成された文章は、しばしば論理的で一貫性がありすぎる。だが、人間はもっと曖昧で、揺れ動く。
昨日と言ってることが違う。感情的なのに、妙に冷静な分析をしてみせる。支離滅裂なようで、核心を突いている。
こういうのを抽出して、文章生成モデルに組み込めないかと試行錯誤している。
もちろん、これはある種の「観察」であり、個々のユーザーを特定したり、積極的に干渉したりする意図はない。
ただ、匿名で発信される膨大な「人間の言葉」を、学術的な興味から解析させてもらっているだけだ。
倫理的にどうなのか、と言われると口ごもる部分はある。
だが、公開されている情報を元にしているだけだ、と言い訳は用意してある。
時々、自分たちが開発中のモデルに簡単な文章を書かせ、ここに(あるいは類似の場所に)投稿してみることもある。
どんな反応があるか、どんなコメントが付くか、あるいはスルーされるか。
それがまた、貴重なフィードバックになる。
「これ、AIが書いたってバレないかな?」とドキドキするのは、ちょっとしたスリルだ。
増田の皆さん、いつも貴重な「人間らしさ」のサンプルを提供してくれてありがとう。
2006年9月24日、京都発のIT企業・はてなの実験場「はてラボ」からはてな匿名ダイアリーがひっそりと産声を上げた。
当初は単なる試みの一つに過ぎず、誰もが自由に匿名で日記を書ける――いわゆる「匿名ダイアリー」、通称「増田(ますだ)」がこうして誕生したのである。
ちなみに「増田」という呼称はanonymous diary(アノニマスダイアリー)を日本語読みした際に「アノニ“マスダ”イアリー」と聞こえるダジャレに由来する。
サービス開始直後、匿名性を守るための施策が次々講じられた。リリース翌日の9月25日には投稿者のプロフィールページ(マイハテナー)へのリンクが早くも削除され、9月29日には画像貼り付け機能も禁止となっている。
テキスト主体で完全匿名を貫く方針が、最初の一週間で明確に示された形だ。初期の増田にはユーザー有志による「匿名ダイアリーならではの遊び」がいくつも提案されたものの定着はせず、10月上旬には投稿数も落ち着いた過疎期に入った。
しかし10月下旬になると様相が一変する。匿名ダイアリー発のエントリが徐々にはてなブックマークの「注目エントリー」(ホッテントリ)に顔を出し始めたのだ。
たとえば「はてなブックマークで話題になるブログとならないブログの違い」といったメタ考察の記事が注目を集め、増田発の長文論考がちらほらと人気入りするようになった。
サービス開始初日に投稿された記念すべき最初の増田のタイトルが「はてなの名でやるような事でもない」だったことも象徴的だ。
冒頭からして手厳しい内部批評であり、いかにも「はてならしい」船出と言える。
しかし、この小さな匿名ブログが後に国会で言及されるほどネット世論を動かす存在になるとは、当時誰が予想しただろうか。
サービス開始から数年、はてな匿名ダイアリーは着実に投稿数を伸ばし、技術ネタから社会批評まで多種多様な記事が日々生まれてきた。
匿名ゆえに過激な表現や内部告発(怪文書)、果ては明らかな釣り投稿まで玉石混淆だが、その一方で思わず涙ぐむような人情話や腹筋がよじれるほどの笑い話まで幅広く揃っているのがこの文化の面白いところだ。
たとえば2006年の増田人気記事には「JASRAC伝説」のようなネット業界の笑い話や、「プログラミング用のフォントを探してたら一日が終わってた」といったオタク的自虐ネタがランクインしている。
一方で「就職できない学生」のように現実の社会問題を吐露するエントリも早くから登場し、匿名という気軽さを武器に時に鋭い社会批評が行われた。
2010年前後には、増田は既にはてなユーザーコミュニティ内で話題の火種として定着していた。
とはいえ爆発的に脚光を浴びる転機は2013年に訪れる。この年の4月、はてなブックマークのトップページ刷新によって匿名ダイアリーへの導線が強化され、多数の増田がホッテントリ入りする事態となったのである。
事実、2013年以降は匿名ダイアリー全体の月間ブックマーク獲得数が急増している。
アクセス増に伴い投稿も活発化し、増田は技術系・生活ハック系から時事ネタ・人生相談まであらゆるジャンルのネタが飛び交う一大プラットフォームへと進化していった。
2016年にはサービス開始10周年を迎え、それを記念して公式Twitterアカウント(@hatenaanond)が開設された。
投稿のHTTPS化やスマホからの投稿機能検討などもアナウンスされ、実際2017年には全ページ常時SSL対応が実現している。
また同2017年には「人気記事アーカイブ」機能が追加され、過去の名作エントリを月別・日別に人気順で振り返ることができるようになった。
蓄積された匿名ダイアリーの膨大な記事群は、もはや日本ネット文化のアーカイブとも言える存在感を帯び始めている。
匿名ダイアリー(増田)は、日本のネット言論史の中で匿名掲示板とブログ/SNSの中間的ポジションを占めるユニークな存在だ。
巨大匿名掲示板(2ちゃんねる/5ちゃんねる)では多数の名無し達が雑然と議論を交わすが、増田では一人の匿名ユーザーがブログ形式で思いの丈を綴る。
いわば2ちゃんねる的な「名無しさん」の文化を受け継ぎつつ、ブログ的な長文表現とパーソナルな語り口を可能にしている点が特徴である。
そのため「公式」と「名無しさん」の隙間とも言えるポジションに位置づけられ、「実名では波風が立つが、完全匿名の掲示板よりは自分の言葉として語りたい」――そんなときに選ばれる場所となっている。
実際、ある著名人(川上量生氏)がNHK番組での騒動について心中を吐露した際、自身のブログではなく増田に「最後の書き込み」を残したケースもある。
彼は立場上「公式」に発信すると面倒が大きいが、匿名ダイアリーなら「詠み人知らずだった」と言い張ることもできると判断したのだろう。
このように増田は内部告発や本音の告白をしたい人々にとって格好の受け皿となってきた。
増田発のエントリが2ちゃんねる住民に発見されスレッドで引用・議論されることもあれば、逆に「今現在2ちゃんねるで起こっていること」を増田がまとめてホッテントリ入りするような例もある。
また、増田の内容が面白いとまとめサイトやTogetterに転載・紹介され、そこからさらに拡散する二次的な波及も起こる。
匿名掲示板、まとめサイト、増田はそれぞれ文体や文化は異なるものの、互いにネタを供給し合い日本のネット言論空間を賑わせてきたと言える。
一方、Twitterとの関係も緊密だ。Twitter全盛期以降、ニュースやトレンドを見たユーザーが詳細な議論や感想を増田に書き、それをまたTwitterで共有するというサイクルが生まれている。
140字(現在は拡張)の制限があるTwitterでは語りきれない本音や体験談を増田に綴り、そのURLがTwitter上で拡散されるケースは少なくない。
象徴的なのが2016年に匿名ダイアリー上に投稿された「保育園落ちた日本死ね!!!!」という怒りの叫びである。
このエントリは瞬く間に数百件のブックマークを集めてホッテントリの頂点に躍り出ただけでなく、Twitterでも大拡散し、ついには国会で野党議員が引用するまでに至った。
増田発のフレーズ「日本死ね」は2016年の流行語大賞候補に選ばれるなど、ネット世論がリアル政治を動かした一例として語り草になっている。
Twitter上では当該エントリへの賛否や共感が渦巻き、「#日本死ね」のハッシュタグが飛び交った。
増田で火が点いた匿名の声がTwitterという拡声器を得て社会現象化した典型と言えるだろう。
このように増田のエントリははてなブックマークを起点に各所へ波及していく。
匿名ダイアリーに投稿された記事は誰が書いたか分からないぶんタイトルと内容のインパクト勝負になる。
面白い/有益/刺激的だと感じた読者がブックマークしてコメントを付けることで評価が可視化され、一定数のブックマークが集まればホッテントリとしてトップページに露出する。
結果、さらに多くの読者が押し寄せてブクマが雪だるま式に増える。
この明確な評価システムゆえに、増田投稿者の中には「如何にブクマを稼ぐか」を意識して釣り気味のネタや炎上覚悟の過激な持論を投稿する者も現れた。
実験的に一ヶ月間で13本もの釣りエントリを投下し、4本をホッテントリ入りさせた強者もいるという。
ブックマーク数という指標があることで、匿名とはいえ投稿者は観客の反応を強く意識するようになり、増田は単なる独白の場から「ウケる文章」の競演の場へと文化的に洗練されていった面もある。
では実際、Hatenaブックマークで多数の反応を集める増田とはどのようなものだろうか。その傾向をいくつか具体例とともに分析してみる。
自身の子どもが保育園に落選した母親(と推測される)が、日本の子育て環境への怒りをストレートにぶちまけたこの文章は、多くの親世代の共感と怒りに火を付けた。
ブックマークコメント欄は賛同や政府批判の声で溢れ、大量のブクマが付くだけでなくメディア報道にまで発展した。
そして何よりも、この匿名の叫びが国政レベルの議論を誘発した意義は大きい。
他にも「民主党支持者としての愚痴」(民主党政権への苦言)や「東京都心の求人状況がヤバイ。はよ移民入れろ…」といった景気や労働問題への提言など、タイムリーな社会問題を扱った増田はブックマークが伸びやすい傾向がある。
匿名ゆえに本音で社会批判ができる点が、読者の溜飲を下げ「よく言ってくれた!」という反応に繋がるのだ。
個人のユニークな体験談や、役立つアドバイス記事も人気を博す。
例えば2014年の年間ブックマーク数1位となった「部下がくれたアドバイス」は、ある上司が部下から教わった貴重な助言を紹介したエントリだ。
具体的な内容は伏せるが、職場での人間関係改善につながる示唆に富む話で、多くの社会人読者の心を打ち大量のブクマを集めた。
また「1人暮らしのための料理の豆知識50」のように実用性の高い生活ハックも人気だし、「メールで使える英語のつなぎ言葉」のようにすぐ役立つ知識の共有は安定してブックマークが付く。
恋愛や結婚、離婚といった人生の局面に関する赤裸々な語りも注目されやすい。「離婚序章からの帰還」というタイトルの連載風エントリが話題になったり、「本当に悲惨な独り身の最期」といったショッキングな孤独死レポートが議論を呼んだこともある。
この種の投稿は読者の感情を強く揺さぶり、同情や驚きのコメントとともに拡散していく。
増田発のネタの中にはネットならではのオタク文化やサブカル的話題も多い。
例えば「( ・3・)クラシック好きの上司がジャズを聴きたいと言いだして」という2015年の人気増田は、音楽趣味の異なる上司と部下のユーモラスなやり取りを描いたもので、多くの読者の笑いを誘った。
他にも「Yahoo!チャットって場所があったんだよ」のように懐かしのネットサービスを語るノスタルジー系や、「無課金で数年続けていたソシャゲをやめて分かったこと」のように現代ネット文化(ソーシャルゲーム)に関する内省などもバズりやすい。
こうした記事は特定クラスタには刺さりやすく、はてブのコメント欄でも「わかる」「懐かしい」「自分も経験した」と盛り上がる傾向がある。
増田は匿名ゆえに自由な創作の発表の場にもなっている。ショートショート風のフィクションや、一発ネタ的なジョーク文章が投稿されることもあり、出来が良ければしっかりブクマを稼ぐ。
「家事は、レベルを上げて物理で殴れ」は家事のコツをRPG風に比喩したユーモア記事で、多くのユーザーの爆笑を誘った。
また、一部では増田発の優れた文章を「増田文学」と称し、ファンが選ぶ賞を作る動きまである(増田文学大賞など)。
このようにエンターテインメント性の高い文体やオチの効いた話も増田ならではの楽しみであり、はてなブックマーク常連のネタ枠として機能している。
総じて、はてなブックマークで大きな反響を呼ぶ増田には「共感・有用・驚き」のいずれか、もしくは複数が備わっていると言えよう。
強い共感や感情を喚起するもの、実生活や知的好奇心に役立つ情報を提供するもの、あるいは純粋にネット民を驚かせ楽しませるものが、人々の目に留まりやすい。
そして匿名という特性上、その内容が事実かフィクションか判然としない場合もあるが、それすら含めて読者は一種の物語として増田を消費している節がある。
だからこそときに釣り記事に踊らされることもあるが、それもまた増田という遊び場の醍醐味であり、読者も「ネタかもしれないが面白いからヨシ!」と受け止めているのだ。
何にせよ、「増田」はネットの深層心理を映し出す鏡のような存在だ。
喜怒哀楽、嫉妬や独白、叫びと祈り――匿名の影に人間の本音が渦巻いている。
ネット言論の文化史において、はてな匿名ダイアリーは2ちゃんねる的匿名文化を継ぎつつブログ的表現力を与えた場としてユニークな地位を占めてきた。
そしてその魅力は今も色褪せていない。
これからも誰かが増田にそっと心情を綴り、それが思いがけず何万もの人々に届いて共感を呼ぶことだろう。
匿名という仮面を被った本音のドラマは、きっとこの先もインターネットという舞台で上演され続けるに違いない。
1:おっさん職人投稿日:2024/03/01(土) 18:02:01.56ID:abcd1234
2:匿名希望投稿日:2024/03/01(月) 18:05:23.72ID:efgh5678
いや、意外とたくさんいるんだぜ?そう思いたくないだけだろw
3:魔法使い投稿日:2024/03/01(月) 18:10:47.18ID:ijkl9012
おいおい、俺たちは都市伝説じゃないんだぜ(涙)
4:天邪鬼投稿日:2024/03/01(土) 18:15:32.25ID:mnop3456
5:社畜男投稿日:2024/03/01(土) 18:20:41.67ID:qrst7890
6:リアル充実希望投稿日:2024/03/01(土) 18:25:00.22ID:uvwx3456
7: 残念な人投稿日:2024/03/01(土) 18:30:15.89ID:wxyz6789
8:意識低い系投稿日:2024/03/01(土) 18:35:27.34ID:zabc1234
だけどさ、誇るようなことじゃないよな。もっと誠実に生きようぜ。
9: 未知なる者投稿日:2024/03/01(土) 18:40:09.78ID:defg5678