
はてなキーワード:聖人君主とは
ようやく気持ちの整理がついてきたので、ここに吐き出そうと思う。
去年のことだ。
去年の11月、妻が突然浮気をしていたことを告白した。平日の夕食後、話があると切り出してきたのは妻の方からだったのだ。
俺は何も言わずただじっと妻の話に耳を傾けた。当然驚きはあったが、それでも心の何処かでは予感めいたものがあったのも事実だ。
付き合い始めて一年が過ぎた頃、リビングで二人寛いでいると彼女が突然「私、○○君と別れたら死んじゃうかも」と言ってきたことがあった。驚いて振り向くと彼女は等身大に近いポケモンのぬいぐるみを抱いていて俺のことをじっと見つめてきた。そのときは「別れるとか、ないから」と答えたもののその後に笑みを浮かべる彼女の顔を長く見つめることは出来なかった。
妻から浮気の告白を聞いたとき、驚くほど冷静な自分がいた。酸っぱいものが僅かに込み上げてくる感覚。どうして夕飯前に言わなかったのか。何故平日に告白したのか。これが土曜であったなら、まだ彼女の浮気についてより冷静に受け止めれられたかもしれない。だが翌日は平日で仕事もあった。影響が全くないと言えば嘘になる。もしも明日の仕事に響かせないようにするとすれば浮気の件を忘れるほど業務に集中するか、もしくは浮気の件が頭から離れず仕事は手に付かないだろう。だがそのどちらでも妻にとっては望ましいことなのだろう。彼女はそういったことを意図して行う強かさを持っていることには気づいていた。計算高い、というよりは嫉妬狂いのような、自分が世界の中心に居続けるためならなんでも行うような意思の強さ。頑固さといっても良いのかもしれない。
妻は話し終えると俺の返答を待ったが何も言わなかった。沈黙に耐えられなくなったのかすすり泣く声が聞こえ始め、平行して鼻を啜る音。肩を揺らし、震えた声で何度もごめんなさいと謝ってきた。離婚だけはしたくない。もう絶対浮気はしないから、と妻は何度も何度も繰り返した。俺は妻を許した。誰にでも魔が差すことはあるだろうし、俺にも悪いところがあったのかもしれないと、彼女を責めることはせず全面的に赦した。
彼女はほんと?と顔を上げ、くしゃくしゃになった顔と赤くなった目を俺に向け、頷いて応えたもののその後に見せる笑みを長く見つめることは出来なかった。
俺は聖人君主でもなければ善人でもない。妻の浮気を赦したのは自らへの免罪符であり保険のようなものだった。彼女が浮気したことに対して何ら罰を与えずに赦したのだから自分が浮気をしても一度は赦してもらえるはず。そういった免罪符を得ようとしただけに過ぎない。だから俺は今年、不倫をするかもしれない。不倫は赦されない行為かもしれないが、今回に限っては一度までは赦されるはずだ。
しかし妻の告白を聞いた直後の自分が感じた動揺のなさに驚いたことを今でも覚えている。それでも俺は妻を今でも愛しているのだとそう思いたい。
長い事アニメオタクをやってきて、人生ではじめて三次元の俳優にドはまりした。2.5とかじゃなくて普通の俳優ね。
その推しが今、大炎上している。テレビでは何もやってないけど、ここ数か月ありとあらゆる芸能人の不祥事をSNSに上げまくっている某氏にリークされた。今度出馬するらしいね。
まあ、実際にやったやってないは別、もしやっていたならそれは悪い事だと思うので、とりあえず、オタクのお気持ち長文を。
二次元界隈も炎上がないわけじゃないけど、私の界隈は作品が古いこともあって(最盛期は2000年代じゃないかな?)、ほぼ炎上とは無縁の、幸せなオタク生活を送ってきた。それが突然、コレである。やっても意味ないと分かっていつつ、推しの名前で検索をかけて、バッシングツイートを山ほど見て、ちょっと泣いてから寝る。せっかくの睡眠タイムなんだからもっと幸せな気持ちで寝たらいいのに、検索をかけて自分から傷つきに行く癖があるんだなぁ……。私はもちろん一般人だから炎上なんてしたことないけど、推しがバッシングされているのを見てると、自分がバッシングされているような感覚になる。そこでやめておけばいいのにやめられない。
私個人としては、某氏がまったくの嘘を持ってくるとは考えにくいと思ってる。だとしたら事務所はもっとキビキビ動くだろうし、ターゲットが推しである必要もない。今をときめく人気俳優はもっといるので。ただ、裁判欠席事務所ダンマリ、再来週からの新作ドラマのツイッターアカウントがコメ欄を閉じてるのは「そういうこと」なんだろうなぁと。
私は何も聖人君主であれと思ってない。誰だって、いい面悪い面がある。性格が悪い噂のある芸能人とかたくさんいるしね。けど、犯罪は別じゃない? これは犯罪、って、分かるよね。
今この状況ではっきり「○○が好き」と声を大にして言えないのがとても辛い。犯罪がダメなのは分かってるけど、彼を応援する気持ちとの両立ができない。今応援したら犯罪を擁護しているような気がしてしまって。実際はそんなことないんだろうけど。
そして、推しだけ見ていればいいものを、私はまた余計な部分に注目してしまう。
某氏を応援しているアカウントは星の数ほどあるが、そのどれもが、「応援していた芸能人が某氏にリークされた」という気配が感じられないこと。とりあえず叩けそうなものは叩こう、面白そうな炎上があれば見てみよう、そんな気持ちしか感じられなかった。結局、野次馬根性で、楽しくて叩いているのだろうと感じた。推しをリークした某氏よりもはるかに、彼らへの怒りの方が強かったかもしれない。普段は推しのことなんて見向きもしないくせに。
映画ファンコミュニティuni cinemaの代表が、四年前に彼女に性加害をしていたらしい。
https://twitter.com/kaiheijp/status/1515009464427945984?s=20&t=Mt7Wa0_-Ik84CEPPkxdFFw
この代表は最近「映画界の性加害に反対!」とはっきり意思表示してるらしく、
「どの口が言っているんだ?」と元カノがキレた形になっている、と。
あー、これは相当恨みを買ってたんだろうなーってのが感想。
で、問題はそっちじゃなくて。
「四年前にあんなことしておいて、どのつら下げて性加害反対とか言ってんの!?」って主張において、
私はこの「四年前」って時期がキーになっていると思うんです。
四年前って、今ほどネットにフェミニズムが広まってない時代でしょ。
フェミニズムがドッと流れてきたのって、この3-4年だと思う。
(「フェミニズムという学問はずっと前から存在していて、フェミニストの人たちはそれより前からずっと頑張ってきたんです!」
って主張はもちろんわかってます。でも実際にネットでその言葉が市民権を得たのは3-4年のはず。はあちゅうのmetooとか四年前くらいじゃない?)
だから、まだフェミニズムがインストールされていない時代において、この代表の男は本当にクソだったのかも。
当たり前に男尊女卑するし、パワハラしてたから、もうそもそも加害意識がなく無自覚に加害してた可能性もある。
そいつが今になって聖人君主のように「映画界から性加害を無くそう!」って言ってるのが巨大ブーメラン、
って話だと思うけど、
でも、この四年間でさ、私たちはフェミニズムを知ったじゃん。過渡期じゃん。
それでアップデートされたから、「性加害良くない!」って、この代表は言えるようになったんじゃないの。
「四年前はひどかった。でもいろんな知識を得て、今、アップデートされた。」
こういう男、これからたくさん出てくるんじゃないのかな。
アップデートされて、変わろうとする男たち。
でも、この代表みたいに「お前、四年前あんなことやってただろ」で出鼻くじかれたらさ、
もうこれ、男は詰んでるんじゃないすかね?
この代表が、「加害するのやめようー!」と言う前に被害者に謝罪してたらOKになってたのかしら?
そうすると今度は、加害者が謝罪すること、償うことは、加害者自身のためにやってることだから、救済の余地ナシ、みたいな話になりません?
聖人君主みたいに「これまで加害歴が一切ない男」だけが「加害するのやめようー!」って言える世の中であれ。ってことですかね。
やっぱり、男は「変わろうとすること」すら許されていない気がする。
DaiGoを擁護するわけじゃないけど、普通のサラリーマンはこういう気持ちあるよね?
大半がセーフティネットがなんとか言ってて確かに自分の子供がお世話になる可能性はあるよ
ただそれとは別にタイトルみたいなことを思うのは普通じゃないかな
だって朝から晩まで働いて手取り50万ない人からしたら動物園に行ってるやつムカつくでしょ
聖人君主みたいなコメント多くて違和感感じてこれ書いてるけど同意してくれるよね?
もちろんムカつくからと言って義務教育廃止しろって話じゃないよ