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はてなキーワード:絶対的エースとは

2025-09-23

続・KPOP札束殴り合い選手権!!!

こちらの続報です。

https://anond.hatelabo.jp/20250919193855#tb

【あらすじ】

今見ている投票型のKPOPオーディション番組があと2日で最終回(ファイナル生放送)を迎える。デビューメンバーを決める最終ラウンド投票が先週から行われており、韓国国内では各候補生ファンお金を出し合って候補生への投票で応募できる懸賞が開催されている。これが番組を見ていない一般大衆投票してもらうために重要で、大きいところでは賞品の総額2億ウォン(2000万)以上、応募用のカカオトークアカウントのフレンド(LINE友達みたいの)が5万人に達している懸賞もある。

ちなみに当然これは事務所にもアイドル本人にも還元されない。

賞品総額と懸賞参加者数は比例しない?

韓国ではこれまでも様々なサバイバル番組放送されており、過去にもこのような懸賞はあったが、今回はかつてなく過熱しているようだ。日本中華圏・英語圏から資本が大量に流入していることが要因とみられている。

ただ、一番豪華な景品を出しているところのフレンド登録数が一番多い…というわけではなく、2000万円規模のところでもフレンド数は3万人いかいくらい。前述した5万人集めている陣営の景品も豪華だけどほかにも豪華なところはある…という感じ。

もちろんフレンド登録した全員が毎日投票してくれるわけではないし、一部では「倍率が高いように演出し、一般大衆の参加意欲を削ぐためにアンチがフレンド数を買っている」という説もあるが、それでも5万ものアカウントアクションを起こさせているのは異次元といえよう。純粋金額のみならず、広報戦略や景品の構成投票を続けさせるためのインセンティブ設計なども重要っぽい。

風桶理論順位が大変動?

この番組では韓国国内からの票と海外票が別々に集計されており、韓国票50:海外票50となるよう重みづけがなされている。純粋投票数は海外票のほうが多いが、韓国人の意見を反映させるために韓国票の価値が数倍となっている、というイメージ。例えば番組全体の総票数が韓国1万:海外4万であれば、韓国票の重みは4倍となる。

海外勢の投票参加者は急激には増えないのに対し、韓国では懸賞ラッシュによって新しく投票を始めた人が多いため、海外総票数に変化がないまま韓国総票数のみが増えることが予想されている。そのようなシナリオになった場合韓国票の重みは暴落する。例えば番組全体の総票数が韓国2万:海外4万になったら、韓国票の重みは2倍となる。(韓国1:海外4の場合に比べると海外票に対する韓国票の価値は半減している)

候補生ごとに支持基盤には違いがあり、韓国でも海外でもバランスよく人気な候補生韓国人気のほうが高い候補生海外人気のほうが高い候補生がいる。海外人気◎韓国人気△の陣営からしてみれば懸賞をすることで弱点である韓国票を補えるうえ、韓国票の価値が落ちれば強みである海外票の価値相対的高まるため、当該陣営にとっては自軍懸賞のみならず懸賞全体の過熱自体追い風になりうる。

ざっくりまとめると、懸賞過熱化→韓国でだけ新規投票者が大量流入韓国の総投票数だけが増える→韓国票の母数が増えて1票の重みが減る→海外票の価値相対的に上がる→韓国人気勢不利、海外人気勢有利 というなかなかの風が吹けば桶屋が儲かる理論が完成している。ファイナリストには韓国人気勢も海外人気勢も揃っているので、そこの変動中心に衝撃的な変動があるかもしれない。

1位の押し付け合い発生!

この手のオーディション番組10年以上前から行われているが、過去作の中には投票操作が発覚してプロデューサー刑務所送りになったものもある。現在は行われていない(はず)だが、間接的に視聴者投票行動を操作する方法として「穴あき順位発表」がある。全体順位を出さず、製作陣のお気に入り順位が下がってたらその順位だけを公開して救済に向かわせたり、逆に嫌いな奴の順位が上がっていたらそれを公開してファンを油断させたりする。

一昨日公式から穴あき順位発表があり、「初回放送からずっと1位をキープしてきた絶対的エースが2位に転落」というニュースが界隈を震撼させた。2位でもデビューはできるが、当然製作陣は彼を1位にしたいだろうからその順位だけを公開したのだろう。

そして絶対的エースが2位となると「誰が1位になったの?」という疑問が生まれる。このタイミングで様々な真偽不明リーク(やはり穴あき、1位は書いていない)も出回り、そこに名前のなかった候補生を中心に「1位は○○だと思う」「いや××が1位だよ」みたいな感じで複数人名前が挙がっていた。そういうのを言い出すのはだいたい該当者以外のファンで、それを鵜呑みにしたアンチが「は?こいつが絶対的エース差し置いて1位なんてありえない!」みたいに言い出したりもしてもうめちゃくちゃ。

該当者のファンたちが必死で「いや、ここまでの指標を見たらうちの推しが1位じゃないことなんて一目瞭然じゃん!」と推しの1位説を否定して回る、1位の譲り合いの構図が発生している。

実は自分の最推しも1位候補(?)に突然名前が挙がっておりひっくり返った。1位説を唱えてた人々には「変なリーから推察したんだろうけどちょっとかにしてくれ~」と言いたくなった。もちろん1位になってもらう勢いで粛々と投票するが、絶対的エース以外が1位になった時の反響を考えてみるとかなり怖い。

Permalink |記事への反応(0) | 19:25

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2025-02-24

どこかにビューーン!で長野に行って善光寺と猿を見てきた。

普段仕事に追われていると、いつでもできるのに後回しにしてしま物事がある。

有給取得なんてのはそうで、法令で年間に5日間取らないといけない。

いよいよ期限も迫っているというのにまだ使ってない有給が1日余っていたので、この連休に1日足して4連休とした。

しかし、なんの予定もないと、退屈のあまり目下の不安定な国際情勢でただ憂鬱ニュースを見ながら終わってしまいそうなので、JREポイントを使ってどこかにビューーン!のガチャチャレンジ

行き先は上越妙高に決まったのだが、スキーをやるわけでもない自分にとって、大雪以外何も思いつかない上越妙高では途方に暮れるだけかと思い、途中下車長野目的地にすることにした。

自分的には4連休のこの週末は世間的にも3連休なので、どこビュンの枠にそれ程自由度がなく、2泊3日とはいえ夜遅く長野に到着、帰りの便は午前という、2泊2日みたいな旅程となった。


さて当日、行きの新幹線長野到着は21時ちょっと前なので、長野名物は食べる暇がなさそうだと懸念したものの、新幹線が遅延なく到着したのと、駅直結のMIDORI長野レストラン街にソースカツ丼明治亭が入っていたので、少ない時間地元名物は食べられる様だった。


ソースカツ丼はカツが柔らかく、甘いタレが良くあって美味い。

先日訪れた新潟タレカツ丼似た料理だが、多分こちらの方がカツが厚めで豚肉存在感が大きい。

豚肉自体ほのかに脂の甘みを感じるが、タレも新潟のものより甘めな気がする。

卵で閉じるオーセンティックカツ丼も、新潟タレカツ丼もタレは甘しょっぱい醤油味で、結局のところご飯の上に載せる丼ものにするには、甘めの味付けが重要らしい。

薄めのカツを何枚も重ねて衣のクランチーな食感を強調した新潟タレカツ丼か、豚肉ボリュームと甘さを強調した長野ソースカツ丼か、双方試して差分を探すのも面白い


ホテルの方も予約に少し右往左往し、1日目を2日目で違う宿となった。

高いホテルを除いて1日目の枠で唯一予約可能だったのが長野駅前東横イン

東横インというとどれも一緒な退屈な宿かと思っていたが、久々に訪れると、まあ東横イン東横インなのだが、設備が真新しく綺麗に更新されていてよかった。不満と言えば枕が固かったくらい。

ちょっと質実剛健にすぎるぞ東横イン

ホテルでは頭が沈むフワフワの枕で寝たいので、ぜひそこは改善して欲しい。


未来亭のソースカツ丼


2日目は早めに起きて、朝食をとりチェックアウト。

お土産を買いに長野駅へ。

お土産屋さんは興味のあまり買いすぎてしまう。

できれば味と土地お土産としての格を両方備えたものを買って帰りたい。

雷鳥の里とみすず飴とくるみやまびこを買った。

自分用にはうまいのが確定している八幡屋礒五郎ゆず唐辛子を。

絶対的エース雷鳥の里以外に力のある2番手3番手もいる。

全国のお土産力で強いのは北海道京都を別格として、あとは福岡沖縄仙台新潟あたりがティア1かなと思っているが、長野戦線を伺うポジションくらいに入ってくるかもしれない。

よく考えたら一説1,400年近く前からあるとされる善光寺を抱えた歴史ある観光都市から、これくらいの力は見せて当然なのだろう。


長野電鉄の時間が合わなかったので徒歩で善光寺へ。

せっかく長野に来ておやきを食べずに帰るとそれだけで旅の達成度が3割ほど下がりそうだったので、参道おやきを買う。

野沢菜おやきうまいのだが、詰め物の野沢菜漬けの味が強いので、これは結構饅頭部分が重要なのかもしれない。

他の店だと焼き目の表面にちょっと香り油などを塗ってるやつもあって、店の味で大きく好みが分かれそうだ。

おやきを供する店は多いので、再チャレンジしたい。


参道の腰巻きビル?


善光寺について山門を写真に収めようとしたら、カメラコントロールホイールが回らない。

これはしまった、お土産を買うときに落下させてフレームを変形させてしまった様だ。

せっかくのコンパクト1眼なのにF値シャッタースピードも動かせない。

よりによってという感じだけど、10年は使っているし、普通に考えたら寿命とも言えるだろう。

もう壊れる時期だったのかもしれない。


急角度の階段にヒヤヒヤしながらの山門の見学や暗闇の中でドアノブを手探りするご開帳めぐりをした後におみくじを引いたら吉だった。

望禄応重山 花紅喜悦顔 拳頭看皎月 漸出黒雲間

漢詩なんで読み解きにはバリエーションはあり「財宝を望むなら山の様に集まる」という解釈と「財宝を望むなら山の様に(何かを)積んで応じろ」という解釈があるらしい。

後者なら気合いと思い切りが必要という意味だろうが、さて。


山門から望む善光寺


午前からうごいて名物を食べる時間も取れたので、善光寺の後は十割そば大善へ。

長野といえばおやきの次は蕎麦である

十割そばを食べたのは多分久しぶり。繋ぎがなくても繋がるものだ、ボソボソせずしっかりとした弾力があった。

さてこの旅程では実質動けるのが1日だった為、善光寺以外に動き回るのが非現実的な気がしていたが、実際調べてみると、温泉に入るサルで有名な地獄谷野猿公苑長野中心部からアクセスが意外と良く、13時迄に向かえば予定に組み込める事がわかった。

長野電鉄に乗るべく近くの駅、権堂に向かう。


権堂から特急に揺られて湯田中へは1時間弱で到着。

すぐに到着したスノーモンキーパーク行きのバスに乗る。

流石に外国人が多い。

スキーリゾートの出発点である長野からそもそも外国人が多かったのだが、この湯田中ではもう8割は外国人なんじゃないだろうか。

インバウンド好調日本観光でも例えば北海道なんかは有為韓国中国台湾香港の人が多いのに対して、長野は本当に世界中から人が来ている。

特に多いのはオーストラリア人らしい。

季節が反対のオーストラリアは今が夏。

夏のスキーリゾートついでに温泉に浸かる猿を見に来ているんだろう。


スノーモンキーパーク停留所からは歩きで地獄谷野猿公苑へ。

雪の長野などといわれる割に長野駅周辺は盆地なのでまったく雪が降らず、善光寺参りだけならこの時期でもスニーカー大丈夫だが、ローカル線で1時間ほど揺られるだけで待っているのが雪の山道となり、途端に足元が怪しくなる。

底の薄いスノーシューズを中敷き2枚重ねで補強してまで履いてきてよかった。


雪の山道の脇は無限の森林


滑る足元にヒヤヒヤしながら1.8km、だいたい30分くらい歩いて野猿公苑に到着。

黒山の人だかりを形成している外国人温泉の猿にスマホを向けている。

それにしてもなんで外国人あんなにセルフィーが好きなのか、猿と一緒に、もうとにかく自分のキメ顔を入れたがる。

君ね、もっとお猿に集中しなさいと言いたい。

猿の方はというと外国人自己顕示欲はどうでもいいという感じで、時々ファンサの気持ちよさそうな顔をしながら温泉に浸かっていた。

入浴シーンを人に囲まれるなど野生動物としてあるまじき状況ではあるが、動物動物環境には馴染むものらしく、水族館マンボウなんかもコロナで人が来なかった時にストレスで弱ったなんて話も聞く。

このサルも急に人が来なくなったらメンタルヘルス悪化するんじゃないだろうか?

朝の事故でもはやコントロールハンドルが効かないカメラだったが、自動設定に任せれば猿の顔は綺麗に撮れた。

10年の最後仕事としては良いんじゃないだろうか。


ファンサするお猿


野猿公苑から湯田中に戻り、今度は駅前の楓の湯で自分温泉に。

この楓の湯は300円というアホみたいに安い価格設定だが、立地もすごく、駅から近いどころか、駅のプラットフォームの反対側に施設があって湯上がりの休憩所の窓からホームに停車中の電車の中の座席まで丸見えという構造だった。

これなら余程ボンヤリしてない限り電車に遅れる方が難しい。

風呂浴びた後、朝に買って駅のロッカーに預けたお土産ピックアップする為、再び特急長野に向かった。


2日目の宿、ホテル犀北館チェックインして、夕食を食べに街に出る。

そばタレカツ丼おやき以外に長野の食のプランがなかったので、ざっくり地元食が食べられそうな感じの居酒屋に入る事にした。

普段晩酌をするタイプでもないが、せっかくなので壁に貼られた酒のポップを見るとみぞれりんご梅酒というのがあり、りんご長野名物という事でこれのソーダ割りを試してみる事にして、馬肉餃子と長芋の味噌チーズ焼きを頼んだ。

りんご梅酒は飲みやすくてうまいし、油っぽい餃子とも意外と合う。


続いて地酒大信州を頼んで、メインは昼に続いてそばにした。

大信州は今の日本酒のトレンドイチゴブドウの様な華やかな香りちょっと違う、リンゴの様なフレッシュ香りに後味に辛味がきてスッパリとキレていく感じで、飲んだ瞬間に「めちゃくちゃうまいな」となった。

そばとも本当に合う。

今度飲み会なんかでこの銘柄を見かけたら頼むと思う。


食後はホテルに大浴場がなかったので、部屋に戻る前に近くにある銭湯に寄って行く事にした。

旅行地元銭湯に行く事って珍しい、というかホテルのある地域銭湯があることってあんまりないのだが、たまたま徒歩圏にあり、ここは出発前にチェックしていた。

亀の湯は立っても腰まである深さの湯船を中央に置いて壁に向かった洗い場が囲む作りで、階段を降りた地下にサウナがある。

面白い作りなので、長野に行ったら寄ってみることを勧める。

全然知らない街で銭湯に入るのも結構いい。


最終日は帰りので新幹線が9:47分なので、観光する時間は全くない。

出来ることといえば駅ビル駅弁を買うくらいなのだが、ここで改札前に最後おやきチャレンジ

駅ビルMIDORI内の縄文おやきベーシック野沢菜おやきを買う。

昨日のものより小ぶりで、饅頭部分のボリュームが多いのだが、このしっかりした饅頭野沢菜塩味と良くバランスしている。

長野おやきの正解と思しき調和駅前で引けるので、長野おやきを求めるならまずはここで安定だと思う。


改札をくぐりプラットフォームサンドイッチを頬張る外国人を見ながら「長野で頬張るべきはおやきでしょ、まったく外国から来た人は分かってないね」などと思いつつはくたか556号に乗り込み、帰路に着く。

長野というと、スキーリゾート軽井沢という、頑強な肉体や財力に余裕がある人向けの観光地といったイメージだったが、そこまで気合を入れなくても、善光寺おやきに猿、スキーリゾートワクテカ外国人など長野から行ける範囲だけでも結構楽しめた。

急な休みができてしまい、どこに行こうかなと考えてるなら、一つ長野候補にどうぞ。


おケツをかくお猿

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2024-04-04

[ソフトバンクホークス]4年ぶりのV奪還を目指すソフトバンクが、筒香、バウアーを両獲りするような展開があるのだろうか。


小久保裕紀監督侍ジャパン監督を務めた時に17年のWBC筒香を4番に抜擢しています野球に取り組む姿勢を高く評価している

ベテラン柳田故障リスクを抱えており、今後のチーム構想を考えると選手層を厚くしたい思惑はあるでしょう。

筒香複数ポジションを守れるし、32歳とまだまだ老け込む年ではない。

4年ぶりのV奪還を目指すソフトバンクが、筒香、バウアーを両獲りするような展開があるのだろうか。

Permalink |記事への反応(0) | 16:57

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2023-03-13

勝負師羽生善治

 第72期ALSOK王将戦7番勝負は、藤井聡太王将羽生善治九段を4勝2敗で破り、王将位の防衛を決めた。本当に、本当に面白かった。手に汗握る、ヒリヒリするような名勝負連続名実ともに歴史に残ることとなったこシリーズを振り返っていきたい。

 棋士は「勝負師」「研究者」「芸術家」の顔を持つ。そう唱えたのは永世名人谷川浩司である。この3要素は、どれか1つが10割というものではない。一流棋士は、これら全ての要素を持ち合わせ、盤上において切り替えながら戦っていく。それが、一流棋士の一流棋士たる所以である。そうはいっても、棋士によって個性、より強く出てくる要素というものは確実に存在する。私見だが、藤井聡太にとってのそれは「研究者」、羽生善治にとってのそれは「勝負師」だと考える。そして、羽生の「勝負師」としての側面が、何よりもこの番勝負を白熱させたように思う。

 6局が指された番勝負で、羽生勝利した第2局と藤井勝利した第5局は特に名局だった。第2局は羽生の先手番で相掛かり。59手目、盤上のそっぽに放たれた金が驚きの一手。どこから飛び出てきたのかという異筋の金打ちだが、浮かび上がってくるとこれがべらぼうに厳しい。簡単に指せる一手ではないが、羽生はこの手をノータイムで着手。凄まじい事前準備、乾坤一擲番勝負に懸ける決意をみた一手だった。しかし、この一手だけでノックアウトされる藤井ではなく、将棋はその後も難解な進行を辿る。羽生の本当に凄かった一手は、その後の銀打ちだ。盤上の中央で威張る藤井の馬にアタックする一手。理屈としては分かるが、それにしても怖い。この手を指すと、自らの玉頭に風穴が空く。無傷では済まされない変化だが、それでも羽生は果敢に飛び込んでいった。対する藤井、「許さん」とばかりに猛攻に出る。銀をかち込み、馬と角の睨みで羽生玉を一気に仕留めにかかる。危険まりない羽生玉だが、ここでほとんど唯一といってよい、絶妙な凌ぎの手順が存在していた。そして、羽生はそれを読みきっていた。これが本局のハイライト藤井の猛攻を正確にかわし続けた羽生が、シリーズ勝利ものにした。何という勝ち筋か。銀打ちの一手は、藤井をこの変化に誘い込んだ渾身の勝負手だったのかもしれない。羽生最後に放った香車は唯一の正解手である。持ち駒も打ち場所も多いが、ここにこの駒を打たなければ助からないのだ。傍目には怖すぎる変化にも果敢に飛び込んでいった勇者羽生投了図は、勝負師が生んだ最高の芸術であり、羽生の名局である

 第5局は藤井の先手番。戦型は羽生誘導して横歩取りとなった。飛車角が空中を乱舞するスリリングな戦型で、かくして本局も華々しい展開となる。激しいやり取りがあり、羽生陣は空中分解の寸前。玉が露出し、またしても危険まりない状態となった。戦況は藤井有利から優勢へ。このままじっくり勝ちを固めてもよさそうなところだったが、本局の藤井アクセル全開。防御を完全に放棄する驚愕の手順で、一目散に羽生玉に襲い掛かっていった。このまま押し切れば藤井の快勝譜だったが、その先で羽生が放った金が受けの妙手。藤井の攻めから逃れるために作った即興の囲いだが、この懐が妙に深い。アクセル全開だった藤井の手はパタリと止まり、戦況は混戦へともつれていった。本当に、妙なところに懐はあるものだ。将棋の奥深さ、恐ろしさ。羽生がどこまで狙っていたのかは分からないが、藤井の快勝に思われた一局は一気に混迷を深めていった。形勢は逆転し、むしろ羽生がよくなった局面もあったようだが、あまりに難解で、羽生はこれをつかみきれなかった。最後藤井が抜け出し、シリーズを一歩リードする3勝目。攻めの藤井と受けの羽生。互いの特徴がよく出た名局で、深淵羽生の受けは藤井の手をも止めさせた。藤井にとっては薄氷勝利だったといえるだろう。

 最終的には、4勝2敗で藤井が制した番勝負しかし、星の差以上に競っていた、紙一重局面が多かったように感じる。ここで冒頭の話題に戻るが、これは「研究者」と「勝負師」による名シリーズだったように思う。藤井は「研究者」。盤上の真理、最善を追求し、そのためには持ち時間を一気に注ぎ込むことも惜しまない。相手の戦法は全て受けて立ち、相手によって戦い方を変えるということをしない。横綱王者の戦い方である。一方の羽生は「勝負師」。もちろん将棋研究も超一級品には違いないのだが、羽生相手によって戦い方を変えることも多いように思う。相手を見て、その相手有効と思われる勝負手を果敢に仕掛けていく。勝負への抜群の嗅覚であり、勝負勘。「羽生マジック」と呼ばれる絶妙手の数々はまさにそれで、時には善悪を超越した一手で勝利をつかみ取ってきた。そして、本シリーズでもそんな「勝負師」としての一面を遺憾なく発揮した。特徴的だったのは羽生の戦型選択である。今期の藤井は、先手番で圧倒的な勝率を誇り、なんと一時は28連勝を記録。特に角換わりは絶対的エース戦法であり、付け入る隙がないという強さを誇っていた。これを踏まえた羽生は、後手番で戦型を工夫していく。第1局は一手損角換わり、第3局は雁木、第5局は横歩取り。苦しいとされる後手番で、羽生藤井絶対的エース戦法を避け、様々なコースボールを散らすことを選択した。何を投げるかというところから勝負は始まっている。球種の多さで、狙いを絞らせない。羽生勝負術は、「次は何を繰り出すのか」と将棋ファンを魅了し、この番勝負を白熱させた。もちろん、角換わりを避けたからといって簡単に勝たせてくれる藤井ではない。どこにボールを投げてもその応手は的確で、結果として羽生藤井から後手番で白星を挙げることはできなかった。それでも、羽生が後手番で繰り出した3種類のボールはどれも見応えがあり、複雑なねじり合いを生んだ。後手番で必死に食らいつきながら、先手番の2局では会心の内容で勝利をもぎ取った。心から、素晴らしい番勝負だったと思う。

 防衛を果たした藤井王将は、羽生九段との番勝負について問われ、「羽生先生の強さだったり自分課題を感じたところがあった」と振り返った。藤井インタビューで対戦相手名前を出すことは非常に珍しい。なぜなら藤井は、前述のように盤上の真理を追究するタイプであり、対戦相手がどうこうというタイプではないかである。今回、藤井が「羽生先生の強さ」と述べたのは、それを肌で強く感じたところがあったのではないかと推察する。羽生の強さ。すなわち、勝負術であり勝負勘。これまで何度も目にしてきたつもりだったが、本シリーズではその真骨頂を見せられた気がした。そんな羽生相手防衛を果たした藤井王将のことを、心から讃えたいと思う。

 五冠を堅持し、さらなる頂に向かって突き進む藤井王将将棋界の絶対王者であることは全く疑いようがない。その他の棋士は、極めて厳しい戦いを強いられている。しかし、厳しいからといって戦うことをあきらめてしまえば、その時に将棋界は終わる。今回、52歳の羽生がこれだけの戦いをみせた。勝負を仕掛けた。このことが、将棋界に良い化学反応を起こしてほしいと願う。選ばれしプロ棋士たちには、藤井という絶対王者に対し、果敢に「勝負」を仕掛けていってほしい。必死に戦い続けてほしい。そのように願う。

 羽生さん。敗れはしたが、あなたは本当にかっこよかった。藤井王将は、その勝負術に正面から触れ、この番勝負で吸収した。今後は「勝負師」としての要素も強め、さらに手が付けられなくなるほど強くなるのではないか。そういう確信に近い予感がある。それでも言う。さらに強くなった彼に再び挑むのは、あなたであってほしい。

Permalink |記事への反応(4) | 00:03

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2021-12-09

anond:20211209142204

孫正義堀江貴文もその辺の出身から頑張れ!!

川口春奈長濱ねる(元けやき坂絶対的エース)は

長崎県五島列島出身

福岡九州出張芸能人の多さは説明するまでもないが。橋本環奈etc

Permalink |記事への反応(1) | 14:36

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2020-12-23

anond:20201223113032

セントラル・リーグ - Wikipedia

1950年代ロビンス/ホエールズ

1954年から1959年まで6年連続最下位

秋山登

1956年入団。その年に25勝で新人賞を受賞。

以降、1964年まで二桁勝利を続ける活躍通算193勝。

ホエールズ一筋で1967年引退

1960年代スワローズ/アトムズ

1960年から1971年までの12年間で最下位6回。

金田正一

わずとしれた400勝投手スワローズ通算では353勝。

1951年から1964年まで絶対的エースとして君臨した。

佐藤

1964年から1967年まで4年連続二桁勝利スワローズ通算48勝。

石戸四六

1966年から1969年まで4年連続二桁勝利スワローズ一筋で通算70勝。

1970年代前半のカープ

V9を謳歌する巨人とは対照的に、1967年から1974年までの8年間で5回の最下位

外木場義郎

1965年広島カープ入団して、プロ勝利ノーヒットノーラン

1968年に21勝を挙げてエースとなると、1976年まで8回の二桁勝利を挙げる。

カープ一筋で通算131勝。キャリアで3回のノーヒットノーランを達成した。

安仁屋宗八

1968年23勝を挙げると3年連続で二桁勝利

木場とのダブルエースとしてカープ通算90勝。

1980年代スワローズ

1979年から1986年までの8年間で5回の最下位

尾花髙夫

1982年12勝を挙げると、そこから6回の二桁勝利を挙げた。スワローズ一筋で通算112勝。

梶間健一

尾花と並ぶエースとして5回の二桁勝利スワローズ一筋で通算85勝。

1990年代タイガース

1987年から2001年まで15年で10回の最下位

マット・キーオ

87年から3年連続二桁勝利。実働4年でNPB通算45勝。

湯舟敏郎

92・93・97年に二桁勝利タイガース通算59勝。

藪恵壹

1996年から3年連続二桁勝利タイガース通算84勝。

川尻哲郎

3度の二桁勝利タイガース通算56勝。

2000年代ベイスターズ

2002年から2015年までの14年間で10度の最下位

三浦大輔

1997年10勝して以降、ベイスターズ一筋で7度の二桁勝利通算184勝。

2010年代スワローズ

2013年から8年間で5度の最下位

石川雅規

2002年新人王を獲得して以降、通算11回の二桁勝利

スワローズ通算173勝で現役。

小川泰弘

2013年入団して16勝を挙げ、最多勝新人王を獲得。

スワローズ通算75勝で現役。

疲れたからパ・リーグは任せるわ。

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2018-08-04

アップフロント宮本佳林を雑に扱いすぎ

Juice=Juice新曲の素直に甘えて、めちゃめちゃ良曲なのに宮本佳林ソロパートなすぎる。

歌も踊りも下手な梁川事務所に推されてるのが意味からない

宮本佳林Juice=Juice絶対的エース絶対的センターJuice=Juice宮本佳林のためのグループじゃないの?宮本がいなくなったら、それはもうJuice=Juiceではない別のグループになる

Permalink |記事への反応(0) | 02:27

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2017-04-24

パワプロ猪狩守って最近作品じゃカイザースの絶対的エースってなってるけどさ

99年のサクセス見ると猪狩コンチェルンなんだよね。

確か高卒大卒プロ入りするはずなのに、こいつ自分の親父の会社コネ入社して社会人野球やってるって事はだよ?

あかつき大や付属ですらプロ入り出来なかったって事になるよな。

そしてもう一つはそうなると今プロ野球選手になってるのに対して矛盾が生じる事になる。

何でこれが気になるのかっていうと、パワプロ歴代を通してストーリーが繋がってるから

このシリーズ高校生だったキャラシリーズを重ねたある回ではプロ入りしてる状態だったり引退してたりする。

まり積み重ねた上で、今回の猪狩コンチェルン入りが凄く気になった。

どこからも声が掛からなくて野球留年するピッチャーが後の日本球界を背負う絶対的エースとかマジで信じられない。

おう、猪狩。お前可哀想な奴だったんだな・・・

Permalink |記事への反応(1) | 02:51

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