
はてなキーワード:真田広之とは
赤:谷本和優@静岡 緑:阿部文貴@東京 白:川本洋平@埼玉 青:味水達也@京都
BSジャパネクストがリニューアルBS10の無料放送側で日曜昼などに放送中
見られなかったケーブルテレビ局でも見られるようになったので要確認
つながるジャパネットアプリで放送同期・スマートテレビや4月からtverを含め見逃し配信あり
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・02 『火花』
・04釧路湿原
・05ホセ・メンドーサ
・03ヒロミ
・04マタタビ
・05黒ひげ危機一発
・06文化(庁
・08 石楠花《しゃくなげ》(色にたそがれる
・09 [近似値]23
・12 [ポチャッコ][今から見えてくる人:人物名]ヒポクラテス
・13 155
・19広瀬香美 ひろせこうみ
・21是枝裕和 これえだひろかず
・22 [あと1つ]近世
・25 [3択]およそ 3 300キロメートル
・26 えら
・27リア王
・29 ジャングリア(沖縄
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・30ビール
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(日曜本放送)このあとは「BS10からのお知らせ」→ジャパネットたかたテレビショッピング→ジャパネットたかたのテレビショッピング
テレビドラマのベストは単年ぐらいならともかく期間が長くなるとそれぞれの人が自分が見た中でしか選べないので難しい。
これまで見た中で一番網羅性がありそうなのは、TVガイド誌が(一社)日本放送作家協会の協会員に一人10本ずつ選ぶアンケートを2019/12〜2020/1に実施、約700名の会員のうち、回答のあった約150名の選んだものの、本数を集計したオールタイムベスト。
このメンバーだったら、主要なものをだいたい見た上で選んでいるでしょう。
19.いだてん
https://www.amazon.co.jp/テレビドラマオールタイムベスト100-TOKYO-NEWS-BOOKS-TVガイドアーカイブチーム/dp/4065214920
原作は75年に出たアメリカのベストセラー小説。作者のジェームズ・クラベルは映画の脚本家メインのとして有名だったたらしく、「蝿男」とか、見た事ないけど「大脱走」「いつも心に太陽を」の脚本家らしい。
ゲースロなど大河物好きとしては、「真田広之と一部以外の人間みんな頭良くなさすぎね?」とか、全体的に各登場人物の野望や思惑が深掘りされないのが気になったけど、
原作者がハラハラドキドキの名手(多分)だし、「これはある種の冒険ものなんだ!」と思い直したら非常に納得できてすんなり入り込めた。
戦国時代の架空の日本が舞台で、時代としては秀吉っぽい人が亡くなり、その部下の五大公(五大老)の覇権争いが勃発した時代。五大公の一人の家康っぽい人(真田広之)が「俺は天下なんてほしくねーのにやれやれ他の欲深い奴らには任せらんねーな」しながら様々なピンチを切り抜け天下を掌握するまでの話。
ハラハラドキドキしながら見れたのだが、基本暗い。誰がいつ死ぬか分からない時代だからか”宿命”という「無常感」に似た考えが全体を支配していて、死にたがり多いし大層暗い。
日本人らしい死生観から、「まあいいか」的な明るさや忘れっぽさを取り除いたような思想なので、「合ってるけどなんかちょっとだけ違う」感じもする。時代のせいかもしれない。
「神道」「天皇」が出てこないせいか、「守ったり立てたりする相手がいないから五大公達も目的意識が希薄なんじゃ?」と思ってしまったりしたが、その代わりにShogun(征夷大将軍)がなんかド偉い「人類の最高地点」みたいにナレーションで言われてて、海賊王か何かみたいな言われようだった。そのわりに前Shogunだった大公殿下(秀吉)も、大した奴っぽくない描写もあったけど…。淀殿ももちろん出てきます。
で、シンプルなドラマかとおもいきや人物の感情は繊細に描かれていて、マリコ様(第二の主人公たるこの人が暗いから雰囲気が暗い)とか、マリコ様の夫の文太郎、浅野忠信演じる荒くれ武将の甥っ子あたりの複雑な思いに「んんん・・」となりながら観るのが良かった。
プロットのご都合感やシンプルさと、「それはそれとして人間の感情はしっかり描きますよ」感は、なんかアメリカっぽい。アメリカの小説を読んだりしてて時々感じるのだが「話自体を難しくすると幅広い層の人が楽しめないから・・」という配慮はあるような気がする。スタトレ(TVドラマの方)をみてても思うが、わりと”視聴者に共感させてヒーローを作ること”を大事にする文化はある気がする。
みんな演技が上手いし、全体的に自然な演技という印象。安針(家康の部下のイギリス人船乗り)も若者らしさが溢れててある意味一番フツーでよかったし、若いクリスチャン役の人がいい味だしてた。
ちょっと設定にやりすぎ感があるものの、浅野忠信のキャラもとても味があってチャーミングだった。(ラムジー・ボルトンだけど。)
文太郎役の人(阿部進之介)がイケメンすぎるし、マリコ様も美しいが、藤様役の若い女優さんもいかにも日本人らしい風貌で美しい。
演技的な一番の見どころは、真田広之と西岡徳馬の二人のシーンかもしれない。このシーンで「このドラマみて良かったな」と思った。
職業役者として上り詰めるだけじゃなく日本文化を一人で背負うとかイミフ
日本の官庁、日本メディア、広告代理店やタニマチがロビー活動してくれたわけでもないし
アメリカのポリティカルコレクトネスが成熟してきたから表に立てたというより、日本のコレクトネスを頑固に主張し続けた第一人者だし
そもそもコレクトネスなら真田に聞け、という立ち位置を真田広之がアピールし続けてなかったら、
10年後だってトンチキ日本で「これでも十分に日本文化を尊重してる、むしろ正しい日本文化の理解を語るのは俺たち文明人の仕事、ポリティカルコレクトネス素晴らしい」ってふんぞり返ってただろうし
「求められたとき、いつでも対応できるように」を20年続けてきた真田広之があまりにも孤高すぎて
日本スゴイも欧米ポリコレ偉いも付けこむ隙がなさすぎなんだよね
まずこの時代にちゃんと『時代劇ってこんなんじゃねえから!』ってアメ公達にビンタ出来たのがえらいよ。
日本の海外好きどころか、日本の若者ですら「サムラァイブシドゥー」レベルで終わってんのに、ちゃんと『だからぁ!そんなトンチキしないの!』ってやってくれてんのは良い。
SHOGUNが賞されてるような時期にトンチキ源平物アニメが評価されてんのも良い。
それぐらい日本の大衆は戦国にも江戸にも武士道にも魅力を感じてないし、だから半端知識で半端武士と半端忍者を作品内で出して漸く『あれー?意外とコイツら描写すんのめんどせーぞー?』ってなる。
そりゃ日本史の授業ですらちゃんとわかってねえのが大半なんだからその中のややこしい細かくて鬱陶しい制度や掟なんて覚えられるはずもない。
というかそんな現代人から遠く離れたファンタジーめいたものを覚えるのなら現代の法律を覚えておいた方が百倍は得なんだよな。
それを必死に守り通しても観光客すら傲慢に雑多に破壊してジャパニーズを体感して帰るだけ、挙句に現代式の配慮に塗り替えてくれる?と言わんばかりに組み替える。
誰もジャパニーズプライドありがとうなんて言わない。日本人自身がそう言わない。死んだ特攻隊のことを話す時だけ武士を思い出して泣く、白虎隊のことで泣くような現代人はいない。泣くような要素があるのかは知らん。
真田がやったのはそういう『オマエ!コンナglobalナstageデlittle asianガチョウシコイテンjust bringit!』って状況で『こんな!こんな描写を許してたまるかァ!俺はやるぞ俺はやるぞ俺はやるぞ!』ってやり通したからヤバくて凄い
そう、日本人は凄くないんです。
時代劇大好きサナディーが時代劇を語り継いで演じてきた人達に対してウルトラリスペクトがあるだけで、欧米が評価したのはSANADAのブシドゥー絶対表現するぞマインドなんです。
そりゃ日本人の成果ではないよ、日本人はnarutoやら逃げ上手のスケベショタやらなろう系サムライブレード(ドワーフも惚れ惚れ多重層カタナ)やらしか提供出来ないんだから。
ハラキリを納得させたのは真田だよ、雨の中に墨混ぜて雨を濃くしたのはクロサワ。
ジャパニーズ江戸っ子ヤクザブルーを表現したのはTakeshi'sだし、ジャパニーズの最大ヒットはNINE SAKAMOTOのスキヤキだもん。
真田の信念がやべぇし、ただちゃんと日本人すげえを評したいなら、なろう系でいっぱいアニメ化出来てるジャパニーズオタクmakesファンタジーすごいなんだよ。
頑張ってNetflixとかで日本のドラマとか海外に出してるけど、それがどこまでウケてるかなんて知らん。
サンクチュアリだの、悪役女王だの、本当に届いてるのか?イカゲームの方が届いてないか?アイリッシュマンの方が届いてる?こりゃまた失礼しました。
だから、クリエイターがちゃんと信念を乗っけて作品を作って、それがちゃんと大衆にウケたってのはすげえんだよね。
単なる日本人は単に日本人なだけなので、しかもそれに対して『武士が〜』とか『忍者が〜』とか『ヤクザが〜』とか言っても近所の神社の逸話すら語れねえし、風俗の場所すら知らねえのが大概なので日本人はすごくない。
君達がちゃんと『いや俺ん家の近くの神社マジこんな神祀ってて〜』だの『この場所昔は軍の基地があって〜』だの『この古臭い建物実は代々続く武家の〜』とか言えるんだったら誰かのサブカルに近付けるからありがとうって感じ、リスペクトって感じ。
誰かのサブカルがちゃんと面白い作品に届いたならやっとそこで、あ、この人すごいね!ってなる。
生きてるだけで凄いと言われるのが煽りでしかないように、日本人でいるだけで凄いは単なるズルを称賛されてる気持ち悪い状況でしかない。