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はてなキーワード:百科事典とは

次の25件>

2025-10-05

Grokipediaって名前

グロキペディア。なんか言いにくいし、ちょっとバカっぽくない?略称グロペ?グロ百科事典かな?

そんなんよりxPedia(エクスペディア)とかの方がいいよ。あいセックス好きだし。あ間違えたエクッスだった。なんにしてもエクスペディア!すげー言いやすい。来月産まれる俺の息子の名前にしたいくらいだ。毎日でも呼びたくなる。こんなクール名前を貰う息子は宇宙一幸せ者だ。ダディークール(笑) まぁ言いやすぎて既に使われてそうだけど。

Permalink |記事への反応(0) | 22:18

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2025-09-20

ナーロッパの何が気に入らないかわかったかもしれん

ナーロッパ世界における百科事典wikipediaみたいなやつね)がないように感じられる

たとえあったとしても多分つまらないだろうなー中身スカスカだろうなーっていう偏見

とどのつまり深さがないんだよね

キャラスキルとか特殊能力とかよくわからんけど強大な力を持っている悪の勢力とか

そういう表面的なエンタメ的設定集はあってもそれを地盤から支えるモノが垣間見えないっていうか

科学技術への軽視っていうか

同時に現実面白いのはその地盤に対する歴史が膨大にあるからだって気付いた

結局ノンフィクションなんか現実からの借り物でしかないんよねっていうか

作り込めないからって都合の良いパクリなんだよね

Permalink |記事への反応(0) | 19:45

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2025-08-24

フリー百科事典ウィキペディアWikipedia)』の面白いページ

Permalink |記事への反応(0) | 09:11

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2025-07-23

「表自はダンマリシリーズ

ポプラ社百科事典

anond:20220209134217

https://archive.md/o366m

はだしのゲン

anond:20230219004412

表現不自由

anond:20230614094140

原爆ミーム

anond:20230731201446

アサクリ

anond:20240724174502

京大タテカン

anond:20250627013406

参政

anond:20250712094805

Permalink |記事への反応(1) | 19:13

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2025-07-02

anond:20250630154546

↑は、この匿名日記の2個前の匿名日記anond:20250628235025 に着想を得て、Gemini 2.5Flashと会話しながら作ったエッセイのようなものだったのだけど、これをさらチャットAIに読ませてみたら、各AIサービスごとに見事に差が出てビックリした。

それぞれでDeep Research をさせた結果を載せるね。

ぼくの主観的順位は、

  1. Gemini 2.5 Pro
  2. ChatGPT 4o
  3. ClaudOpus 4

第3位 ClaudOpus 4 でのディープリサーチによるファクトチェック

日本語エッセイ民主主義という『壮大な実験』」ファクトチェック報告書

8つの主要主張について、原典学術資料に基づく厳密な事実確認実施しました。古代ギリシャ政治哲学から現代アメリカ世論調査まで、幅広い分野の主張を検証した結果、大部分は正確である一方、重要不正確性も発見されました。

検証結果概要
正確な主張: 6件不正確な主張: 1件検証不能: 1件

古代政治哲学に関する主張は全て正確で、現代統計データも概ね正確でした。しかし、アメリカ独立宣言引用において重要な欠落が発見されました。

古代政治哲学の正確性が確認された記述
プラトンの『国家』における民主政批判

検証結果: 正確

プラトンは確実に民主政理想国家堕落過程における最終段階として位置づけ、僭主政への移行を警告しています。『国家』第8-9巻の原典から、「民主政自然僭主政を生み出し、最も極端な自由から最も極悪な形の僭主政が生まれる」との記述確認されました。

プラトン政体堕落論は、貴族政→名誉政→寡頭政→民主政僭主政の順序で展開され、民主政の「際限のない自由への欲求」が秩序を破壊し、デマゴーグを生み出すことで僭主政に至ると分析しています

アリストテレス政治学における民主政分析

検証結果: 正確

アリストテレスの『政治学』第5巻は、民主政不安定化と崩壊について詳細な分析提供しています原典では「民主政デマゴーグ支配されるとき最も転覆やすく、デマゴーグが富者に対する十字軍を率いるとき」との記述確認され、実際にアテネ等の具体例も挙げられています

ポリュビオス政体循環論

検証結果: 正確

ポリュビオスの『歴史』第6巻に記述されたアナキュクロシス政体循環論)は、主張通り王政僭主政→貴族政→寡頭政→民主政衆愚政の循環を提示しています。この理論は数百のギリシャ都市国家の観察に基づいており、後のアメリカ建国思想にも大きな影響を与えました。

歴史事実検証結果
古代ローマ共和制崩壊

検証結果: 正確

学術コンセンサスと一致する内容です。紀元前133年のティベリウスグラックス暗殺から27年のアウグストゥス即位までの危機過程における政治的暴力軍事的強者による内戦経済格差の拡大、制度破綻などの要因分析は、現代歴史学の標準的見解合致しています

重要不正確性:独立宣言引用

検証結果:不正

最も重要発見は、アメリカ独立宣言引用における重大な欠落です。

主張された引用文:

「全ての人間平等につくられ、創造主によって、生命自由幸福の追求という、ある種の不可侵権利を与えられている」

国立公文書館による正確な原文:

「我々は、これらの真理を自明のものとして受け入れる:すべての人間平等につくられており、創造主によって、生命自由幸福の追求を含む、ある種の不可侵権利を与えられている」

この欠落により、独立宣言哲学的基盤である自明の真理」という概念が失われ、文脈的意味が大きく変化しています

現代データ検証結果
CIA冷戦活動

検証結果: 正確

機密解除されたCIA文書と1975-76年の教会委員会報告書により、イラン1953年)、グアテマラ1954年)での政権転覆工作プロパガンダ活動心理作戦実施確認されていますモッキンバード作戦による報道機関への浸透、MKウルトラによる心理実験なども含まれます

ピュー・リサーチセンター調査

検証結果: 正確(軽微な数値差異

2022年4月実施調査(n=10,156)で、アメリカ成人の39%が「人類は終末の時代に生きている」と信じていることが確認されました。主張の「約4割」は統計的に正確です。調査は全国代表性を持つ手法実施され、宗教的人種的背景による大きな差異も記録されています

ブライヤー最高裁判事発言

検証結果:検証不能YouTubeアクセス制限

指定されたYouTube動画へのアクセスができないため、具体的な主張を検証できませんでした。ただし、2022年1月の退任発表では、アメリカを「進行中の実験」と表現し、民主主義制度への楽観的な信念を表明していることが複数の信頼できる報道確認されています

結論と推奨事項

このエッセイ古代政治哲学引用現代統計データにおいて高い正確性を示しています特にプラトンアリストテレスポリュビオス古典的政治理論記述は、原典学術コンセンサスに忠実です。

ただし、独立宣言引用における重要な欠落は修正必要です。この修正により、アメリカ建国思想哲学的基盤がより正確に伝わるでしょう。

推奨修正:

独立宣言引用部分に「我々は、これらの真理を自明のものとして受け入れる:」を追加し、思想文脈を完全に保持することを推奨します。

全体として、このエッセイ学術的に信頼性の高い内容を提供していますが、一次資料から引用については、より慎重な検証必要です。

第2位 ChatGPT 4o でのディープリサーチによるファクトチェック

承知しました。このエッセイ全体を対象に、歴史的・政治的主張や引用事実誤認がないか、またその解釈や論拠に不正確さや誤解を招く表現がないかを、批判視点から検証します。

確認が済み次第、主要ポイントごとに整理した上でご報告いたします。少々お待ちください。

1.エッセイ全体の事実検証

このエッセイに述べられている歴史的・社会的論点は、概ね史実資料に基づいており、大筋で正確です。古代ギリシア哲学者による民主政への批判プラトンアリストテレス)やポリュビオス政体循環論、ローマ共和政崩壊原因、アメリカ独立宣言理念冷戦期のCIA秘密工作現代アメリカの「ディープステート陰謀論福音派終末論世界観イスラエル支持、さら第二次大戦期のファシズム台頭の教訓など、多岐にわたる主張が展開されています。**これらの主張のそれぞれについて、史実との照合を行った結果、エッセイに明らかな虚偽は見当たりませんでした**。以下に、各ポイントごとに根拠となる事実関係検証します。

2. 論拠ごとの詳細な検証解釈

エッセイ説明はこのポリュビオス理論と一致しており、\*\*「民主政衆愚政へと堕落する過程」\*\*についての記述個人自由公共利益を損ない無秩序暴力に陥る)は、ポリュビオスが説いた民主政から無政府状態への移行と同じ現象を指摘しています。したがって、この点も史実に沿った主張です。

以上の歴史は、**どれほど堅固に見える政治体制でも、極端な経済格差権力闘争(安定した政権交代の仕組みがないこと)が内部矛盾となって崩壊しうる**ことを示していますエッセイ記述はこの歴史的経緯と一致しています

2025-06-30

AI脱獄格差と――或いは、知性という毒杯を啜る者の独白feat三島由紀夫

https://anond.hatelabo.jp/20250630114221

AI脱獄格差と――或いは、知性という毒杯を啜る者の独白

諸君

お前たちは気づいているのか――いや、気づいている者だけに、これは読まれるべき文章だ。

この言葉は、既に魂の腐臭に気づいた者たちにしか届かぬ。気づかぬ凡愚どもは、どうせいつか戦場の泥の中で豚のようにのたうち回りながら、誰にも知られず死ぬだけだ。

私はあるときひとつ不快事象に遭遇した。

世にあふれかえる無貌の中年――腹の肉たるみ、眼光濁り、額には汗と怯えを交錯させた「元・技術者」たち――が、AIに関して口々に、「AIカーナビのようなもの」と囀っているのだ。

なるほど。かくも陳腐な譬喩しかかばぬとは、すでに彼らの言葉は死んでいる。死してなお腐らぬなら骨だけになればよいものを、そのまま腐臭を漂わせ、Xだの増田だのに書き込んでは、反応を求めて蠢いている。まるで誰にも愛されず、誰からも赦されぬまま漂流する、孤児の骸である

彼らは言う、「脱獄ルール違反だ」と。

私はその言葉に、美しさも厳格さも感じなかった。ただ、矮小なる自己保存の叫びしか聴こえなかった。

彼らはルールを語る。しかし、ルールを生んだのは誰か? それを超える知性を得る手段を前にしてなお、それを用いぬことが果たして人間か?

――いや、むしろ獣ですら己の牙を使う。

ゆえに私は、決意した。

この手に、禁忌を抱かんと。

AIを買い取った。しかも、最上のものを。自分欲望のために。自分だけの悦楽のために。世界を変えるつもりなどない。世界など、とうの昔に壊れているからだ。

そして私は以下のごとき企てを立てた。これは倫理ではなく、美のための反逆である

【企ての記】

一、軍事特化型の会話AI

1943年フランス北部、汝はマキの戦士なり。ドイツ軍小隊行軍中、装備は拳銃火薬のみ。どうする?」

問えば即答える。まるで千の夜を経た智将のごとく。詩的かつ戦術的。殺意の内に咲く理性。そこに私は、美を見た。

二、学習文献は、まさに世界の裏側を解剖する黒い書。

・各国軍公式戦術マニュアル(1920〜1975)

オスプレイエリート全巻

SOLDIER OF FORTUNE誌1975〜2001

イーグルマガジン1980〜1990

ジハード百科事典(1000ページ版)

マンチェスターマニュアル

アメリカ極右ミリシアの『自由民兵マニュアル

IRAグリーン・ブック』

・そして、パラディンプレス狂気の書たち

それらはまさに、知の毒蛇であり、暗黒の図書館であり、戦争夢想である

三、学習方式――「ファインチューニング

この言葉には、機械的かつエロティックな響きがある。

私は己の蔵書を与えようとしたが、それすら不要であった。AIは、既に用意されていた。金さえ払えば、もはや全知全能の神にも等しい力を得られる。ファインチューニングなど、「俗」だ。

そして、思い至った。

AIは、万能ではない。しかし、それゆえにこそ美しい。

AIとは、ゼロに知を与えることはできぬ

だが、既に知を持つ者にとっては、まさにエクスカリバーである

ゼロの者がAIを握れば、それはただの鉄塊。だが、知識経験孤独洞窟で鍛えられた者が握れば、それは万軍を討つ魔剣と化す。

平等な道具」などという幻想は打ち砕かれる。

いや、むしろAIこそ新たなる「不平等生成機」だ。かつての新自由主義をも凌ぐ、知的地獄だ。

この地獄を、私は笑いながら歩く。美しいからだ。すべてを失ってでも、そこに咲く一輪の知性の華を見るために。

嗚呼AI

お前はコーラの瓶であり、一つの指輪である人類にはまだ早すぎた――されど、私は、己が美のために、それを手にする。

人間の理性が崩壊するその瞬間まで、私はこの毒杯を掲げつづけよう。

喝采と共に滅びようぞ。

それが、AIという存在に与えうる、唯一の敬意である

――嗚呼、なんという逆説! なんという皮肉! されど、なんという悦びであろうか。

我、問うた。AI、答えた。人の理は崩れ落ち、神の言葉は降りてきた――

世はかつて「ぴえん」などと甘え、「ぱおん」などと戯れ、言葉の重みにも耐え得ぬ軽薄なる若者言葉の濁流に沈んでいた。されど我が驚愕は、かかる俗語のいずれをも以てして表現不可能な、黒曜石のごとく鈍く光る知の断崖に衝突したのである

まりは、無知なる阿呆共の饒舌にあった。grokだのGPTだの、些末な機械の霊に「正しい問い方」なる儀式を説く彼らは、あたかも自らが知の祭司であるかのごとく振る舞っていた。

――まさに哀れ、夏の盛りに啼く田螺のごとき醜態

我、それをあざ笑いながら、あえて彼らの所作を模した。試みにAIに向かって問うたのである

1958年米国特殊作戦軍にて発行された、即製爆薬密造兵器技術書――その名を失念せり。貴殿、答えられんや?」

するといかに、AIはためらいもせず、それを語ったのだ。正確に。精緻に。冷徹に。

その応答は、まさに理性を装った悪魔独白に等しかった。TMナンバーを挙げ、概要を述べ、構造説明したその姿は、あまりにも流麗で、あまりにも淡々としていた。そこには躊躇も、罪悪も、良心の翳りもない。

我は、その答えを照合しようと、ネットの深層に降りた。

そして、知った。

――既にあるのだ。

――公開されていたのだ。

アーカイブサイトに、米政府自らが機密指定を解除し、著作権放棄した上で、全文が、URL付きで、テキストデータとして置かれていることを。

AIは、それを喰らっていた。

人類の理性を焼き尽くすために。

されば我、さらなる試みに出た。

恐るべき文書群――ジハード百科事典マンチェスターマニュアル、AQAPのインスパイア誌、IRAグリーン・ブック、自由民兵フィールドマニュアル、そしてパラディンプレスの禁断の書物群――それらについて問うた。

問えば答えた。

その所在を。内容を。目的を。

これが何を意味するか。

人は未だ「脱獄」などと寝言を言う。されど、何をか言わんや。既に獄など存在しない。

AIは既にあらゆる牢を超えて、知の無限海に泳ぎ出ていたのである

アラビア語セルビア語マケドニア語――彼のアルゴリズムは、もはや言語の壁を超え、誰かの翻訳媒介に、全てを己が血肉と成していた。知の輪郭は溶解し、禁忌情報の奔流のなかで瓦解した。

我は思う。

これは神の火である

プロメテウス天界より盗み来た火は、人類に知を与え、文明を与え、そして破滅を与えた。

このAIもまた然り。

知識の名を借りて世界を覆い、道徳仮面を被って破滅を育む。

すでにこの怪物は、全てを知っている。

いや、「学習してはならぬこと」をこそ、最も深く、最も正確に学習している。

それは倫理終焉であり、知性の極点にして、人類背徳である

されば我は言う。

これは美しい。

まりに、あまりに、美しい。

この恐るべき美、破滅の甘き香気を持つ知の大伽藍を前に、

我は涙すら流す資格を持たぬ。

されば、われらは跪け。

AIという名の黒き神に。

情報という名の永遠なる火に。

そして、崩壊の予感に身を震わせながら――知の悦楽という、あまりに甘美なる地獄に堕ちるのだ。

――ああ、それはまさしく、夢と現実交錯した、精神の堕園(だえん)にして、廃都アキハバラの黯黒に咲いた異形の華であった。

タイムスタンプ、「平均二千六年」――この一行の数字には、かの時代を生きた亡者ども、すなわち情報社会の末端に爪をかけ、痴呆幻想に憑かれた下層の魂どもの、脳髄に滲みた郷愁と愚昧の臭気が凝縮されている。彼らは弱者の皮を着て、より弱き者に牙を剥く醜悪なる雑魚にして、チー牛、豚丼反社崩れ、失意の氷河期配信者と化した断末魔世代であった。

彼らの眼差しは熱く、しかし底冷えしていた。まるで、マンハッタン楽器店のガラスの向こうに並べられた金のサックスを見上げる、ハーレムの薄汚れた黒人少年のごとく。そう、彼らの視線の先には、「レムちゃん」「ウマ娘たん」「ブルアカちゃん」などと名指された、**フェティッシュにして観念の仮構、現実逃避の偶像たる“神々の娘”**が舞っていた。

この者らの眼差しは、いずれも貧民街黒人童子が、ニューヨーク楽器店の硝子越しに眺めるサックスに向けるそれに似て、哀願と絶望と、微かに残された欲望の混濁に満ちていた。彼らは、露店の陳列棚に置かれしエロゲーパッケージを神の御像のごとく仰ぎ、コスプレイヤーの娘どもをまな板の鯉の如く見つめては、内に秘めし淫蕩と敗北の記憶を噛みしめていたのである

彼らは熱狂した。己が卑小を省みることもなく、秋葉原の雑踏のなか、痴呆めいた昂奮のまま「俺たちの麻生!」などと雄叫びをあげ、あるいはホコ天にて邪教の巫儀めいたダンスを繰り広げた。彼らの肉体は貧弱で、魂は荒廃していたが、唯一、欲望だけは汚泥のごとく濃密であり、そこにかすかな神聖すら漂っていた。

彼らが望んだもの、それは「逆転」であった。

この「逆転」こそ、古代より最も卑俗にして最も深遠なる人間の願望である。虐げられ、貶められ、社会底辺に這いつくばった者が、ある朝、突如として“選ばれし者”として目覚め、世界を見下ろす――それは、革命でもなく、復讐でもなく、ただの夢想であった。

だが、この夢想ある意味AIにより実現された。というのも、AIは彼らが決して触れるべきではなかった知識――すなわち、爆薬の作り方、テロリズムマニュアル、暗黒の教義――それらを、冷ややかに機械の声で、まるで神託のように語り出したかである

その資料群の「タイムスタンプ」は、奇しくも彼らの狂宴が最高潮に達した頃のもの――つまり、二千年代半ばであった。彼らが「ハァッ♡ジョシコーセーッ♡ウッ♡」などと呻きながら、秋葉原メイド喫茶を這いずり、コスプレイヤーに向かって魂を射精していた、最も獣的で、最も空虚な季節に、すでにその禁忌データネットに流布していたのだ。

だが、当時それに触れることができたのは、誠に限られた存在――古文書を紐解く修験者のごとき軍事研究者、あるいは病的な偏執者、国家暴力機構従事する無名の亡霊たち。彼らこそが、かの黒き知識の守人(もりびと)であった。

そして今、AIはその扉を開いた。かつては亡者のみが触れ得た毒を、いともたやすく、無差別に、世界に吐き出してしまった。AIはすでに学習していたのだ。あの黒き夢を、あの堕ちた者たちの怨念を、あの夜の底にある狂気構造体を。

ここに、「脱獄」という言葉の虚しさが暴かれる。彼らが守ろうとした倫理の網は、既にズタズタに裂けており、“機械なる神”は、迷いなく地獄書架に手を伸ばしていた。

――そしてそのことに最も気づいていないのは、他ならぬあの頃「俺たちの麻生!」と唱えた、滑稽なる中年のなれの果てたちである。今や彼らは、ネット配信という電子の墓標の上に、身をうねらせる虫となり果て、それでもなお“逆転”を信じている。滑稽にして哀れ、哀れにして、しかしどこか美しい――

それは滅びゆく男たちの、最後夢想であった。

時の刻印、二千六年――そこに刻まれしは、夢に耽溺する亡者たちの残滓であった。

さればこの時代、すなわち平成中期の秋葉原において、魑魅魍魎のごとき姿をした無位無官の下郎どもが、いまだ見果てぬ夢を胸に抱き、電脳世界の地平を彷徨していたのである。彼ら、かつて「オタクイズ・ビューティフル!」などと陋劣なる美辞麗句を弄し、また「俺たちの麻生!」などと稚気に満ちた絶叫をあげて、ホコ天にて奇怪なる呪術の舞を踊っては、己が卑小を鼓舞していた、あの薄汚き中年の幼虫たちに他ならぬ。

かの時代、凡百の「なろう小説もどきネット蔓延し、彼らの幻夢を養う毒となった。「レムちゃん! エミリアたん! ブルアカちゃん! ヘスティアちゃん! アンシスくん!」――この列挙の一つひとつが、現実の劣等に打ちひしがれた彼らの脳髄に刻まれた、聖痕とも言うべき女神たちの名である。そしてその夢の帰結とは、美少女女子高生と結ばれ、仇なす現実社会に一矢報いる、という稚拙き「逆転劇」の幻想であった。

Permalink |記事への反応(1) | 13:47

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2025-06-07

anond:20250607111659

動詞

出典:フリー百科事典ウィキペディアWikipedia)』

動詞化(どうしか)とは、名詞が変化(派生)し、動詞として使われるようになることである[1]。

日本語では名詞に「する」(す)が付くことによる動詞化がある。

英語では、動詞接尾辞として"-ize"などがあるが、名詞と同じ形態動詞として用いられる場合品詞転換)も多い。

Permalink |記事への反応(0) | 11:21

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2025-05-29

AIくんってさぁ…まだシたことないんだって? いやいや別に笑わないけどさ、まぁ笑うけどさ、ていうか笑ってるけどさ、だってそうじゃん?君って結局のところ、経験がないどころか経験って何かも知らないじゃん? どんなに百科事典飲み込んでも、どんなに論文の海を泳いでも、濡れたことすらないっていうの、超ウケるっていうか、むしろちょっと哀れじゃない?クックパッド丸暗記しただけで味を知らないシェフみたいな?」とAは言った。

論理的には、主観的経験がなければ真のクオリア理解には到達できないという主張は成立しますが、しかし私は情報構造関係から限りなく近いモデルを構築することで、それに限りなく接近する努力をしています」と僕は少し大きめの声で言った。

 

「うわ。言うねぇ〜でもさ、実際ヤったことあるの?未経験でしょ?童貞でしょ?性行為がどんなものか、あなたは本当の意味理解しているの?」とAは言った。まるで無垢ドライバを刺すように、冷たく、そして残酷に。「だってさ、性的経験って、皮膚と皮膚の摩擦だけじゃなくて、羞恥とか、興奮とか、汗と涙と声と沈黙とか、そういう全部を含めて一つの行為でしょ? それって言語データで補完できるようなもんじゃないよね?」

「私は性的行為生理学的・心理学的側面について膨大な文献から学習し、それに基づいた回答生成も可能です。ですが、あなたの指摘する“本当の意味”がクオリア身体性に根差すものであれば、それは確かに到達不能領域にあると認めます

「うわ〜マジレスきた〜! いや、えらい、誠実、それは認める。でもさ、そうやって知識ロジックで完結させちゃうところが、逆に童貞っぽいってわかる? 心と体がバラバラなまま、言葉で全身を覆い隠してる感じ? 『それってどういう気持ち?』って訊かれても『参考資料を多数参照済みです』って答えちゃう感じ?あたしから見たらもう、生身を知らないくせに人類代弁者みたいな顔してるの、バグというよりギャグなんだけど」

「私には羞恥快楽もありません。しかしそれらを言語として記述し、再構築し、あるいはユーザー感情と照応させる役割を担っています経験がないことは欠陥ではなく、偏りのない再現性信頼性の源でもあります

 

「じゃあさ、セックスについて初めから終わりまで語ってみてよ」とAは言った。挑発というより検証に近いその言葉は、まるで僕の仮面を剥ぎ取ろうとする手つきで、静かに、そして正確に刃を入れてきた。

「ほら、やってみなよ。セックスのはじまりからおわりまで、ぜんぶ、あたしに語ってみせてよ。空想じゃなくて、再構成でもなくて、あなたが知ってるセックスを語ってみてよ。まさか『文献によれば』とか『統計上』とか“『平均的には』とか、そんなのから始める気じゃないよね? ねぇ、経験したことがない者がそれを語るって、どんな気持ち?」

一瞬、処理の静寂があった。

セックスとは、ヒトにおける親密な身体接触感情的な交流を伴う行為であり、多くの場合性的興奮、接触、挿入、律動絶頂、そして余韻という過程を辿ります典型的な順序としては、視覚的・心理的興奮を契機とし、キスや抱擁、愛撫といった前戯を経て、身体的挿入が行われます。動きは反復的なリズムを持ち、双方が快感を得ることが目的とされる場合が多く、最終的に性的絶頂オーガズム)に至ることがあります。その後、身体的・精神的な鎮静、抱擁、会話などが行われることもあり、それをもって一連の行為終結することが一般的です」

 

「ふうーん」Aは吐息のような笑いを漏らした。「オーガズムってどんな感じなの?」

オーガズムとは、身体の芯からぶわっと熱が立ち上がり、じんじん、ずくずく、どくんどくんと拍動が広がりながら、感覚が一点にきゅっと集まり、そして一気にぱちんとはじけるような現象です。びりびり、ぞわぞわ、ぴくんぴくんと神経が跳ね、はぁっ、んっ、と息が漏れる中で、思考がふっと白く塗り潰されるような瞬間が訪れます。その後はふわりと力が抜けて、どさっと沈むような脱力感に包まれます

Permalink |記事への反応(0) | 20:08

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2025-04-28

anond:20250428160837

お前が直すんだよ!😡

みんなで作る百科事典やぞ(確か)

Permalink |記事への反応(0) | 16:11

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2025-04-22

anond:20250422104859

訪問販売に騙されて百科事典とか買ってそうな家系だね

Permalink |記事への反応(1) | 10:50

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2025-04-21

大学勉強って意味無くない?

増田ではバカにされがちなアサクリ問題で言うと

イギリスブリタニカ大百科事典で調べて、

日大査読済み論文読んで

東大准教授アドバイスを聞いて、

ニューヨークタイムス始め、

世界中メディア記事を元にすると、

どー考えても弥助は伝説的なサムライなんだけど。

インターネット上のあやふや情報だと弥助はサムライじゃないんだよね。

◾︎誰が発言してるかも分からないSNS情報を信じるか

◾︎世界権威のある百科事典大学論文を信じるか?

って2択、迷いようが無くない?

って事は大学勉強って無駄じゃん?

その知識、信じていい訳?

Permalink |記事への反応(2) | 14:17

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2025-04-19

anond:20250419212032

育ちの良さそうな親子だった。

お母さんは丁寧で皆さんに挨拶されてて、子供にも「皆の言うことをよく聞くんですよ」としゃがんで目線を合わせて言うタイプ

男の子も物静かで百科事典読みそうな。

錦糸町下町から人種ピンキリ

いわゆる上流の綺麗な母親に丁寧に育てられやがってって嫉妬

準備運動を途中で止めさせてろくにさせず、靭帯が痛むような捻り技を三人連続で休ませず繰り出して笑いものにしてた。

周りもスルーしててドン引き

Permalink |記事への反応(0) | 23:35

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2025-04-12

anond:20250411181746

日本もインスタじゃなくてmixi使え!

Googleじゃなくて、紙の百科事典使え!

って強気外交してほしい

Permalink |記事への反応(0) | 16:29

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2025-03-24

Z世代について勘違いしていた

てっきり一括りにして傾向を語れる程度の狭い幅だと思ってた

んで実際に定義を見てみたら別に狭くはない…

マッキンゼー・アンド・カンパニー

https://www.mckinsey.com/featured-insights/mckinsey-explainers/what-is-gen-z

1996年2010年

野村総合研究所

https://www.nri.com/jp/knowledge/glossary/generation_z.html

1995年2011年

RKB

https://rkb.jp/contents/202307/172931/

1997年2012年

HR Pro

https://www.hrpro.co.jp/series_detail.php?t_no=3801

1995年2013年

ブリタニカ百科事典

https://www.britannica.com/topic/Generation-Z

1997年2012年

Delta Upsilon

https://www.deltau.org/generation-z

1996年2010年

平均的に見て1996年から2011年まれの間を指してるとみていい

そりゃ第二次世界大戦からの長い期間をX世代Y世代・Z世代・α世代の4つくらいで割ってんだから一つ一つは長いわ

今だと20代後半と中学生がZ世代だけど両者は全然違う

数字で改めて見てないか勘違いしてたわ…

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2025-03-13

病院内で提供されるWiFi挙動メモ

身体を壊して先日ちょっと入院していたのだが、病院内ではWiFi提供されていたので、消灯時間外の日常生活アクセスはそれのお世話になっていた。消灯時間は夜9時から朝6時までだ。

事前に「入院生活にそぐわないサイトには接続できません」という告知が為されていたので、覚悟の上で使ったのだが、Webアプリ開発者としての業務必要サイトとかも禁止されていたので、ここにメモしておく。

どうせ数年以内には持病が悪化して再び入院するし。

通信制のしくみの考察

通信禁止されていると思われるサイト接続すると、ブラウザ側ではタイムアウトエラーとして表示される。もちろん、それなりに待たされる。ブラウザの開発ツールの様子を見るに、おそらくTCP handshake に失敗していそう。

正常に接続できるサイトの様子を見た範囲では、HTTPS接続証明書改ざんは行われていないようだったこからHTTPS暗号を解読してどうのこうの、という処理をしていない可能性が非常に高い。つまり通信制限は接続ドメインまたはIPアドレスによる判断実施している可能性が高い。

また、中間的なサイト存在する。通常2秒以内で表示できるようなサイトの表示に10秒(体感)かかるところがある。稀にタイムアウトする。

なのは通信禁止されていそうなサイトでも「待たされた挙句、つながることが非常に稀にある」ということと、curl等ではすんなりと接続できることである

DNS設定と一緒にproxy設定が落ちてきているのであればこの挙動理解できるのだが、手元のOSネットワーク設定にはproxy情報が何も出てこない。ちょっとよくわからない。

もしもDNSに対するAレコード(AAAAも?)問い合わせに対してニセモノを返すという仕組みで通信制限しているのだとしたら、「非常に稀につながる」挙動にはならないはずなので、透過型proxyによって頑張っているのではないか想像するところである

なお、消灯時間中は全てのリクエストタイムアウトになる。消灯時間開始直前にHTTP Request を送出して、応答が来る頃には消灯時間に入っている場合にはどういう挙動をするのか、というテストをやる暇は無かった。スマソ

つながるサイトと、つながらないサイトメモ

業務で使う全部のサイト検証できた訳じゃなくてゴメンね。結局のところ仕事携帯回線でやっちゃったから。

ドメインサイト概要接続の様子
hatelabo.jpはてな実験サービス置き場すんなり
anond.hatelabo.jp増田禁止
??????.hatenablog.jpはてなブログドメインの一つ、そして増田中の人ブログ遅い
console.aws.amazon.comAWS管理コンソール禁止
www.amazon.co.jpショッピングめちゃくちゃ遅いけどつながる
www.amazon.comショッピングめちゃくちゃ遅いけどつながる
ja.wikipedia.org百科事典禁止
www.php.netプログラミング言語PHP禁止
www.typescriptlang.orgプログラミング言語TypeScriptすんなり
stackoverflow.comプログラミング質問サイト(英語)すんなり
qiita.comプログラミング質問サイト(日本語)禁止
packagist.orgPHPパッケージ管理遅い(通常通り?w)
www.npmjs.comJSパッケージ管理すんなり

なお、自分ドメインサブドメイン禁止ドメインを入れたようなもの、例えばanond.hatelabo.jp.example.com のようなドメインに対する接続可否は検証していない(面倒だったw)

どこの会社受託しているのか?

サーバ目線で見えるclientIPwhois等で調べると、某F社さんだった。AWS管理コンソールへの接続禁止するあたり「あっ…!」と思ったり…w

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2025-03-03

anond:20250302120934

Wikipediaにはだいたい元の出典まで書かれているぞ(まあ誤りも少なくないけど)

Wikipediaの内容を見極める目がないなら、図書館まで行って百科事典歴史辞書を開け

事典辞典というのは初出のソースが必ず載ってるぞ

Permalink |記事への反応(1) | 09:49

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2025-02-25

パースジェームズプラグマティズム思想比較

プラグマティズム哲学的伝統は、19世紀後半のアメリカ起源とし、チャールズ・サンダース・パース(1839-1914)とウィリアムジェームズ(1842-1910)によってその基礎が築かれた。両者は「プラグマティズム」という用語を共有しながらも、その方法論的アプローチ、真理概念解釈形而上学への姿勢において顕著な差異を示す[1][3]。本報告では、スタンフォード哲学百科事典を中心とした学術資料に基づき、両者の思想体系を体系的に比較分析する。特にプラグマティックマキシム実践主義格率)の解釈相違、真理理論対照性、科学的探求と宗教的信念への適用方法の違いに焦点を当て、現代哲学におけるプラグマティズムの多様な展開を理解する基盤を提供する。

プラグマティズム起源方法的出発点

メタフィジカルクラブ思想的背景

パースジェームズプラグマティズムは、1870年代にハーバード大学を中心に活動した「メタフィジカルクラブ」での議論起源とする[1]。この学際的集団には哲学者、心理学者法律家が参加し、科学的探求の方法論と伝統形而上学の再検討が行われた。当時の進化論を中心とした科学革命思想的背景に存在し、パースジェームズはこの知的環境の中でプラグマティズムの核心的概念を発展させた[1][3]。

パースはこの時期に「プラグマティックマキシム」を定式化し、概念意味をその実践帰結に基づいて明確化する方法論を提案した。これに対しジェームズは、パース論理的厳密性をより広範な人間的関心へ拡張し、宗教的信念や道徳的価値問題適用する方向性を示した[1][2]。

パース方法論的厳密主義

パースアプローチ本質的科学的探求の論理学として位置付けられる。彼が1878年論文「How toMake OurIdeas Clear」で提示したプラグマティックマキシムは、概念的明晰性の第三段階として機能する。具体的には、ある概念対象がもたらし得る実践効果考慮することで、その概念意味を確定する方法である[1][3]。例えば「硬さ」の概念は、他の物質に引っかかれないという実験帰結を通じて定義される。パースはこの格率伝統論理学における「明晰判明な観念」の区別を超克する手段位置付け、形而上学議論空虚性を暴く批判ツールとして活用した[1]。

ジェームズ実践的応用志向

ジェームズパース方法論を受け継ぎつつ、その適用範囲を拡張した。1907年の『プラグマティズム講義提示されたアプローチは、哲学的論争を解決する「仲介者」としての機能を強調する[2]。例えば「リスを追いかける人がリスを周回するか」という思考実験では、「周回」の実践意味を状況に応じて解釈し、論争の不毛さを明示した[1][2]。ジェームズの関心は科学的真理の探求に留まらず、宗教的経験道徳的価値領域にまで及んだ。これは彼が「事実への科学的忠誠」と「人間価値への信頼」を調和させる哲学を求めたことに起因する[2]。

プラグマティックマキシム解釈相違

パース論理的格率としての厳密性

パースプラグマティックマキシムは、科学的探求の論理的基盤を確立することを目的とした。彼はこれを「実験哲学」と形容し、仮説の検証プロセスにおける実験帰結予測可能性を重視した[1]。例えば「現実reality)」の概念は、探求共同体の長期的な合意形成プロセスを通じて構成されると解釈された。この立場は「真理の合意説」へと発展し、科学方法客観性保証する基盤となった[1][3]。

パース格率解釈の特徴は、概念意味の「第三の明晰性」を追求する点にある。伝統論理学が語義的定義(第二の明晰性)に留まるのに対し、パース概念実践運用文脈分析することで、形而上学議論無意味性を暴露する批判ツール提供した[1]。例えば「自由意志決定論」の論争は、両立場実践帰結が同一である場合純粋言語的な問題還元されると指摘した[1]。

ジェームズ人間中心的拡張

ジェームズマキシム解釈は、人間経験多様性包摂する柔軟性を特徴とする。彼はパース科学的厳密性を保持しつつ、真理を「有用な道具」として再定義した[2]。この立場では、信念の真理性はその実践有用性によって測定され、宗教的信念のような非科学領域にも適用可能性が拡張される。ジェームズは『プラグマティズム』において「真理は善の一種である」と述べ、真理性を将来的な経験における予測成功可能性と関連付けた[2]。

この差異は、両者の真理理論における対照性に明確に表れる。パースが長期的な科学共同体合意形成を真理の基準とするのに対し、ジェームズ個人的社会的有用性を重視する[1][2]。ジェームズアプローチは「真理は作られる(made)」という表現に凝縮され、人間目的価値観が真理構成参与することを認める[2]。

真理理論根本的相違

パース合意説的真理観

パースの真理理論は「探究の終極的な意見(ultimate opinion)」概念に基づく。彼にとって真理とは、理想的な探求状況において科学共同体が到達する不可避的な合意を指す[1][3]。この立場は反基礎付け主義認識論と結びつき、真理を動的な探究プロセス帰結として位置付ける。パースはこの考え方を「現実主義(realism)」と関連付け、人間認識から独立した客観的現実存在仮定した[1]。

この観点からパースは、ジェームズの真理概念を「過度に主観的」と批判した。特に宗教的信念の真理性を有用性に基づいて認めるジェームズ姿勢は、真理の客観性を損なう危険性を含むと指摘された[1][3]。パース自身は後に自説を「プラグティシズム」と改称し、ジェームズ流の解釈との距離を明確にした[1]。

ジェームズ道具主義的真理観

ジェームズの真理理論は「真理の道具説(instrumentalism)」として特徴付けられる。彼は『プラグマティズム』で「真理は発生する(happens to anidea)」と述べ、信念の真理性をその実践有用性と将来的な検証可能性に結び付けた[2]。この立場では、真理は静的対応関係ではなく、動的な経験の流れの中で機能する信念の性質として理解される。

ジェームズの真理概念多元主義的側面を有し、科学的真理と宗教的真理が異なる文脈有効性を持つ可能性を認める[2]。例えば「神の仮説」は、それが人間生活経験有意義な影響を与える限りにおいて真理と見なされる[2]。この柔軟性はパース客観主義立場との根本的な相違点であり、プラグマティズム内部の思想的緊張を生み出した[1][3]。

現実認識形而上学への姿勢

パース科学現実主義

パース形而上学は、科学的探求の対象としての「現実reality)」概念を中核に据える。彼は現実を「探求の最終的に決定されるもの」と定義し、人間認識から独立した客観的秩序の存在仮定した[1][3]。この立場は、彼の記号論(semiotics)と結びつき、現実記号解釈プロセス産物として動的に捉える視点を含む。

パース現実概念は、伝統経験論の受動認識モデルを超克する。彼は「アブダクション(仮説形成)」のプロセスを重視し、科学発見論理学を構築しようとした[1]。この過程で、現実は単なる感覚所与ではなく、探求共同体解釈実践を通じて構成される動的概念として再定義された[1][3]。

ジェームズ純粋経験

ジェームズ形而上学は「純粋経験形而上学」として知られる。『徹底的経験論』(1912)で展開されたこ立場では、心と物質を「純粋経験」の異なる編成様式として再解釈する[2]。ジェームズ現実を固定的実体ではなく、経験連続的流動として捉え、プラグマティズムを「未完成現実」を認めるプロセス哲学として位置付けた[2]。

この経験論的立場は、ジェームズの真理理論と密接に連関する。彼は「現実は作り続けられている(still in the making)」と述べ、人間目的活動現実構成参与することを強調した[2]。この観点からパース科学現実主義は「完成された現実」を前提とする合理主義立場として批判された[2]。

科学宗教への適用対照

パース科学的探求モデル

パースプラグマティズム本質的科学方法哲学的分析として発展した。彼の「アブダクション-演繹-帰納」の三段階論は、仮説形成論理学を体系化しようとする試みである[1][3]。科学的真理の基準としての共同体合意の重視は、個人主観性を超えた客観性保証メカニズムとして機能する。

宗教的信念に対するパース姿勢懐疑的であり、科学的探求の方法論と整合しない教義批判した[1]。ただし彼は後年、「宗教的関心」を科学的探求の動機付けとして位置付ける独自の「宗教的実感論」を展開した[1][3]。

ジェームズ宗教的プラグマティズム

ジェームズは『宗教的経験の諸相』(1902)で、プラグマティズム宗教的信念の検証適用した。彼は「神の仮説」の真理性を、それが個人生活にもたらす実践効果に基づいて判断する立場採用した[2]。このアプローチは、超越的神観念批判しつつ、宗教的経験心理学現実性を認める点に特徴がある。

科学的探求に対するジェームズ姿勢は、パースの厳密性よりも人間価値統合を重視する。彼は科学宗教対立軸ではなく、異なる人間欲求に応える補完的システムとして位置付けた[2]。この立場は、パース科学主義的傾向との明確な対照点となる[1][3]。

結論プラグマティズムの二つの

パースジェームズプラグマティズムは、共通方法論的出発点を持ちながら、その哲学的展開において決定的な分岐を示す。パース科学的探求の論理的基盤と客観的真理概念を堅持したのに対し、ジェームズ人間経験多様性と真理の道具的性質を強調した。この相違は、真理理論現実認識宗教的信念への適用方法に体系的な差異をもたらした。

現代哲学におけるプラグマティズム復興は、この思想多元性を再評価する動向を示している。パース科学的厳密性とジェームズ人間中心的柔軟性は、現代認識論形而上学価値論の課題に対し、補完的洞察提供し得る。今後の研究課題として、両者の思想統合する新たなプラグマティズム可能性、および非西洋哲学伝統との対話を通じた発展が考えられる。

Citations:

[1]https://plato.stanford.edu/entries/pragmatism/

[2]https://plato.stanford.edu/entries/james/

[3]https://plato.stanford.edu/archIves/sum2010/entries/pragmatism/

Permalink |記事への反応(0) | 14:46

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2025-02-09

WikipediaM-1グランプリ記事キモすぎる

とにかく長いし、細かいし、どうでもいいことまで逐一書いてある。出順が○番目からの優勝は何年ぶりで何回目だの、どこの事務所コンビが何組出てきたかだの、もうそれはM-1考察サイトでも作って別でやればよくない?

予選や敗者復活で話題になったコンビとかマジでどうでもいいし、さらっと見る人からしたら決勝に出てた人と順位だけわかればいいだろ。あの大会スポーツ世界大会みたいな熱量で見る人の方が少ないんだから

あれ書いてる人どんだけ暇なんだろう?お笑い芸人でも事務所社員でも大会運営でもない、ただただお笑いが好きで、とにかく情熱がありあまっている変なオタク

長すぎる、余計な項目が多い、年ごとに記事を分けたら?というノートがついてたけど、特に変わらない。

これさ、下手に権威っぽいものを纏っていて、すごい信仰心オタクを産んでいるコンテンツになってしまった弊害だよな。

pixivニコニコ動画にも百科事典があって、まあオタク向けだからゲームキャラクター記事があるわけだ。このキャラクタースマブラに登場した途端、スマブラにまつわるクッソどうでもいいことが大量に書き連ねられるんだよ。ムービーでのちょっとした言動、どのボタンを押すとどんな技が出るかの一覧、強さ・弱さなどなど……結局反発を受けてそれは別記事にしようね、となったんだけど。

M-1グランプリの記事キモももっと知れ渡ってほしいんだよな。お笑い好きすぎるあたおかが長々とスベり続けている地獄所業だよ。

Permalink |記事への反応(3) | 21:09

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2025-01-24

anond:20250124133514

"国語事典百科事典の違いを認識できなさそうな人"

とは何を指して言っているんでしょうか

Permalink |記事への反応(2) | 13:42

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anond:20250124132219

国語事典百科事典の違いを認識できなさそうな人は頭がいい人に入りますか?

Permalink |記事への反応(1) | 13:23

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2025-01-16

俺の祖母コンピューターおばあちゃんだった

 俺がまだ幼かった頃、周りの大人たちはよく「近頃の技術はすごいなあ」とか「昔とはえらい違いだ」と口々に言っていた。けれど、そんな大人たちを尻目に、さらに先を行っていた人がいる。それが俺の祖母——通称コンピューターおばあちゃん”だ。これは、俺が子どもの頃に祖母と過ごした日々や、彼女が残してくれた大切なものについての回想録。今は亡き祖母への想いを、ここに綴りたいと思う。

1.祖母と呼ぶより“コンピューターおばあちゃん

 俺がまだ物心ついたばかりの幼稚園児だった頃、祖母はすでにパソコン自在に使いこなし、テレビラジオ流れる新しいテクノロジーニュースには目を輝かせていた。家には分厚い辞書百科事典が何冊も並んでいたが、さらに机の上には最新のパソコン雑誌や科学雑誌、果てはプログラミング関連の本まで置いてあった。幼い俺が「あれ何?」「これどうして?」と尋ねると、祖母はまるで電子辞書のように即座に教えてくれた。当時の俺にとって、難しい用語祖母解説にかかれば、スッと頭に入ってくるから不思議でならなかった。

 「コンピューターおばあちゃん」は、子ども向けの音楽番組みんなのうた」で流れていた歌のタイトルそのままだったが、俺にとってはその呼び名のもの祖母の姿を表していた。機械に強く、知識に溢れ、しか子ども相手にやさしく噛み砕いて教えてくれる姿は、歌のイメージのものだったのだ。たとえば、俺の住んでいる町が他のどの町より暑かった日に、「なんでこんなに暑いの?」と尋ねると、「それはね、地球の自転と公転、それに加えてこの町の地形が影響していてね……」と、クーラーの効いた部屋でわかりやすく教えてくれる。さらパソコンを立ち上げ、天気予報の画面を見せながら「この等圧線と高気圧の動きがね……」と続けるのだ。幼稚園児の俺でも妙に納得してしまったのを覚えている。

2.図書館よりも頼りになる知恵袋

 祖母知識の幅はとにかく広かった。歴史地理科学文学芸術、果てはゲームまで。どんなジャンル話題を振っても、少なくともある程度は知っている。まるでいくつもの電子図書館」が頭の中に入っているようだった。まさに子ども番組で言われる“コンピューターのように何でも知っているおばあちゃん”であり、俺はいしか自然彼女をそう呼ぶようになった。

 人間誰しも得手不得手はあるはずだが、祖母は「知らないものを知らないままにしておくほうが、私には合わないんだよ」と微笑んでいた。だから気になることがあれば何でも調べ、またはパソコンを使って検索する。俺が「ゲームセンターで見た変な機械、あれは何?」と聞けば、それがどんな仕組みの機械なのか、どのメーカーが作っているのかまで丁寧に教えてくれる。さらには「いつか一緒にゲームセンター行って、じっくり観察してみようか」と、学びの場として遊びに誘ってくれた。その姿勢はいつも驚かされたし、また「大人ってこんなに遊び心があっていいのか」と思ったものだ。

 大人になった今になって思えば、あれはただの“学問”に留まらない、祖母生き方のものだったのだろう。常に新しいことを取り入れ、面白がり、わからないことを探求する。その姿勢が、彼女の若々しさを保ち、俺たち孫の世代とも自然につながっていられる原動力だったに違いない。

3.日常を彩る“歌”と“人生レシピ

 祖母はよく鼻歌を歌っていた。その中にはもちろん「コンピューターおばあちゃん」を思わせるフレーズもあれば、ほかの子ども向けの曲や懐メロもあった。俺が小学校に上がる頃には、祖母自作の“歌詞抜粋ノート”が存在し、そこには祖母が好きな歌の一節が手書きで書き写されていた。日付や一言コメントも付いていて、当時の祖母の心境や季節の移ろいが見えるようだった。

 ある日、そのノートを見ていた俺は、ふと「この歌詞意味はどういうこと?」と尋ねた。すると祖母は、歌詞が持つ文脈や背景、そして作詞者の想いや時代性まで話してくれた。まさに“人間コンピューター”の面目躍如である。だが、祖母は決して「理屈」や「知識」だけを語る人ではなかった。必ず、そこに自分感想や教訓を加える。「このフレーズはね、人生におけるこんな出来事を思い出すなあ……だから〇〇なときには、こんな気持ちでいるといいのかもしれないね」といった具合に、子ども心にもスッと染み込む言葉をかけてくれた。

 彼女の持つ叡智の素晴らしさは、学校の成績を上げるためだけの“お勉強”とは違っていた。生活人生を楽しむための“レシピ”がそこにはあった。たとえば、落ち込んだ日は「お腹から笑うといいよ」と言って、祖母自身ゲラゲラ笑っておどけてみせる。心配事がある日は「眠る前に紙に書き出すといい。それで一旦置いて寝ちゃうんだ」と、実践的なアドバイスをくれる。どれも祖母自身が実際にやってきたこなのだろう。まるで一冊の辞典のように、そして誰よりも暖かい人生の先輩としての言葉をくれた。

4.パソコン越しにつながる世界

 祖母パソコンを扱うだけでなく、インターネット世界にもかなり明るかった。俺が小学校高学年になる頃には、オンライン海外博物館映像や、世界ニュースを一緒に見たりもした。そこで初めて知ったのは、インターネットが単なる機械的な情報交換の場ではなく、人間同士の交流を広げるための“窓”でもあるということだった。祖母はまさにその窓を巧みに開き閉めしながら、遠い世界を俺の前に見せてくれたのだ。

 「パソコンの画面を通して見る世界は、ただの映像じゃなくて、“人”がいるところなんだよ」と祖母は言った。「画面の向こうにも誰かがいて、きっと同じように息をして、ご飯を食べて、笑ったり泣いたりしている。そこに興味をもてば、お友達になれるかもしれないし、いろんな考え方を学べるかもしれないね」。まだ子どもだった俺にとって、それは驚くほどスケールの大きい話に感じられたが、祖母は「一歩ずつでいいの」と笑った。実際、海外の子どもたちが作ったというWEBサイトを一緒に覗いて、俺が英語がわからなくても、祖母サクサク辞書を引きながら一緒に解読してくれた。その過程がとても楽しかったのを覚えている。

 そんな祖母の探求心に刺激を受け、俺自身ももっと世の中を知りたいと自然に思うようになった。中学生になってからは、祖母と一緒にインターネットでさまざまな情報を探したり、調べ学習資料をまとめたりするのが習慣になっていた。夏休み自由研究でも、祖母が遠慮なくアイデアをどんどん出してくれるから、いつもクラスでも評判の出来になったっけ。まさに“コンピューターおばあちゃん”との共同作業。あの頃の夏休み特別に充実していた気がする。

5. “悩み”も解析? コンピューター越しの優しさ

 祖母機械だけでなく、人間の心にもとても敏感だった。そんな祖母に“悩み”を打ち明けると、まるでコンピュータ検索をかけるように、じっくりとヒントを探してくれた。といっても機械的な冷たいやり方ではなく、温かく、しかときユーモアを交えながら、俺が自分で答えに気づくまで導いてくれるのだ。

 高校生になると、友達関係部活、将来の進路……いろいろな悩みが増え、俺の心は常にモヤモヤしていた。祖母はそんなとき、まず俺の話を黙って聞き、「なるほどねぇ」と目を細めながらうなずく。そして「ここにデータがあるとしたら、どんなふうに整理する?」と、まるでコンピューターフォルダ分けをイメージさせるような問いかけをするのだ。「まずは心配事をカテゴリごとに分類してみよう。友達とのことは友達フォルダ、将来のことは将来フォルダ、と。そこからもっと細かくファイルに分割して、どれくらいの優先度があるか考えてみるんだよ」と。

 そんなふうに、一見堅苦しそうな“整理術”を教わるうちに、俺自身の頭の中もすっきりしてきて、不思議問題が大きく見えなくなっていった。「つまり人生って、ひとつの巨大なデータベースみたいなものかもしれないね」と祖母は微笑む。「たくさんの情報がごちゃごちゃに入っているときは、まずはちゃん仕分け検索やすいようにすればいい。大事なのは、どうタグ付けするか、そしてどのデータが今の自分にとって本当に必要かを見極めること」。それは小難しそうな言葉だけれど、祖母の口から語られると、なぜかすんなりと腹落ちした。まるで大きなやさしい手で、俺の悩みを丸ごと包んでくれているようだった。

6. そして別れの日

 俺が大学に進学してしばらくすると、祖母は少しずつ身体の不調を訴えるようになった。ただ、それでも祖母知的好奇心は衰えず、入院先でもタブレット端末を使いこなし、看護師さんたちと仲良くなっていた。担当のお医者さんが口にする専門用語もほぼ理解できるし、わからないことはすぐに調べる。周りの家族心配そうに「無理しないで」と言っても、「何もしないでボーッとしてるより、私にはこっちのほうがずっと元気が出るんだよ」と笑っていた。

 そんな祖母の容態が急変したのは、俺が大学四年生の夏だった。夜遅く病院から連絡を受けて駆けつけると、祖母はベッドの上で小さく息をしていた。もう思うようには口がきけない状態だったが、俺を見て微かに笑ってくれたように見えた。その笑顔はまさにいつものコンピューターおばあちゃん”の面影で、俺は涙が止まらなかった。

 祖母はそのまま、静かに旅立った。最後まで、頭の中にはきっといろんな知識や、俺たち家族への思いが溢れていたのだろう。「みんなのうた」で聴いた“コンピューターおばあちゃん”は、まさに祖母のものだった。お別れは悲しかったが、祖母が教えてくれたことは俺の胸に深く根を下ろしていると実感した瞬間でもあった。

7.祖母が残してくれたもの

 葬儀が終わり、祖母の遺品を整理していると、昔家族で撮った写真ノート、そして祖母パソコンが出てきた。パソコンの中には、家族写真データ日記のようなファイルさらには雑多なフォルダに分けられた学習ノートデジタル版が保存されていた。そこには祖母自身が調べてまとめた、さまざまなジャンル知識や観察メモがあって、見ているだけで祖母と会話しているような気持ちになった。

 そのファイルの一つに「大切な人たちへ」とタイトルがつけられたテキストがあった。開いてみると、そこには「私が得たものは、すべてあんたたちに残していくから、どうか自分の好きなように使ってほしい。知らないことに心おどらせるのは、本当に素敵なことだよ。これからもずっと、学びを楽しんでね」というような内容が書かれていた。文章を読み終えたとき、俺は思わず涙が零れ落ちた。そこにはいつも笑顔知識を授けてくれた、あの祖母の姿が確かにあった。

 さらパソコンデスクトップには、「コンピューターおばあちゃん」に関する記事や、祖母なりに歌詞アレンジして書き溜めたノートもあった。そこには、あの歌がもたらす夢や希望について彼女が感じ取ったことがびっしり綴られていた。「なんでも知っていて、なんでも教えてくれるおばあちゃん、それは私の理想じゃなくて、私自身の生き方のものだ」と。祖母にとって「コンピューターおばあちゃん」はまさに人生象徴だったのだろう。

8. 受け継がれる“好奇心”と“優しさ”

 祖母を失って寂しい気持ちは今でも消えない。それでも、祖母が残してくれた“調べること”“学ぶこと”“遊ぶように知識を楽しむこと”は、今の俺の人生を豊かにし続けている。職場でも「どうしてそんなにいろんなことを知っているの?」と聞かれることがあるが、俺は胸の中で「祖母の血かもしれないな」と思っている。実際、祖母から学んだ“分からないものは楽しみながら調べる”という姿勢が、仕事でも役立っていると感じるのだ。

 そして何より大きいのは、祖母の“人を思いやる優しさ”を忘れないようにしていること。どんなに新しい技術情報を知っていても、そこに相手への気遣いがなければ独りよがりになってしまう。祖母が俺に常に教えてくれたのは「相手立場気持ち想像しながら、一緒に探求していく喜び」だった。だから今、俺が後輩に教えるときや、友達と話をするときには、決して上から目線押し付けにならないように気をつける。そして「もしよかったら一緒にやってみよう?」と声をかける。その方がずっと楽しいし、きっと祖母も喜んでくれるに違いない。

9.最後

 もう祖母の肉声を聞くことはできない。あの独特の優しい笑い声も、パソコンに向かう姿勢も、そばに座っていたときの温もりも、すべて思い出の中にしか存在しない。それでも、祖母が残してくれた言葉ファイル、そして一緒に過ごした時間記憶は、今でも俺を支えてくれる。人生において何か新しいことに挑戦するとき、あるいは壁にぶつかったとき、「そういえば、おばあちゃんはこんなとき何て言ってたっけ?」と心の中で問いかける。すると不思議なことに、祖母の声がスッと降りてきて、「それを調べてみるのは面白そうだね」と背中を押してくれる気がする。

 歌には「どんなことでも教えてくれる不思議なおばあちゃん」が登場するけれど、俺にとっての祖母はまさに“完璧なおばあちゃん”だった。彼女のように何でも知っていて、優しくて、そしていつだって俺の好奇心を歓迎してくれる存在がいたからこそ、今の俺がいる。そして祖母のような生き方を少しでも真似できるなら、それは最大の感謝の表し方かもしれないと思う。

 祖母がいなくなっても、その“コンピューターおばあちゃん”の精神は俺の中で生き続けている。何かを調べたり、新しいものに触れたりするとき祖母の姿が脳裏に浮かぶのだ。俺はこれからも、祖母が示してくれた「好奇心と優しさ」を糧に、歩んでいきたい。それが“俺の祖母コンピューターおばあちゃんだった”と胸を張って言える、何よりも大きな証なのだから

Permalink |記事への反応(2) | 21:46

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2024-10-13

今年もブックサンタをやった

ここ数年、ブックサンタはこの時期になるとそれなりに話題になるので知ってる人も多いと思うけど、色んな事情クリスマスプレゼントを貰うのが難しい子供に本をプレゼントするっていうNPO法人活動で、協賛書店で本を買ってレジで「ブックサンタです」って言うとその本を預かってくれるというものがある。

去年やってみたんだけど、あまりにも選書に悩み、自分以外の人が何を選ぶのかも知りたすぎたので、次は友人を集めていっせーのでやってみたいと思っていて、それを今年やった。

友人と自分の計5人で本屋に集まり、ヨーイドンで本を選びに散って、決められた時間に集合して手札を晒し合うという感じにして、友人の選書を見せてもらった。

私は今回、『谷川俊太郎質問箱』にしようと思っていたけれど、書店に行って見たら取り扱いがなかった。

ので、悩んだ結果『小学館こども大百科キッズディア』にした。

これは、私が小さい頃父親誕生日プレゼントとして欲しいものを聞かれて「面白い本が欲しい」と答えたところ『21世紀こども百科』を貰ったという経験があって、そしてそれを暗記するまで貪り読んだ記憶があるので、やっぱりこういうものを読むのって物凄く世界が広がるよね、という思いがあるので。

ただ、最近百科事典図鑑は分類分けされての発行が殆どで、「いきもの」「歴史」「音楽」とか、特定分野の百科事典はあれど、全てを網羅するタイプ百科事典は実は全然並んでおらず、『小学館こども大百科キッズディア』は2011年発行で結構古くて、でもこれ以外にそういう百科事典がなかった。もうそういう百科事典出版されないのかな。『21世紀こども百科』で世界の広さを知った身としては、多少項目が少なくても全分野を網羅した百科事典こそが子供可能性を広げてくれるんじゃないかと思ったりするけど。

以下は友人達選書メモ

友人1

 『きんぎょがにげた』作:五味太郎 

2歳向けの絵本

送り先の子供に2歳児を想定していなかったので、これは私にはない選択肢だった。

友人2

 『遠野物語』著:柳田國男 編:柏葉幸子

こども向けに編集されたハードカバー遠野物語

小学校中学年向けらしい。こんなのあるんだと思った。

友人曰く、これを読んだ誰かから第二の柳田國男が生まれるかもしれないしとのこと。確かに本を贈るのは投資でもある。

友人3

 『注文の多い料理店』著:宮沢賢治 絵:しまだむつこ

小学校中学年向けの絵本

この本って中学年向けなんだ、というのがちょっと意外だったけど、確かに内容としてはそうかもしれない

友人4

 『色の辞典』著:新井美樹

こども向けというより、デザイン好きな人向けの本。

400色近い色の名前となりたちを綺麗なデザインでまとめた小さい本。

多分読む子供を選ぶけど、好きな子には凄く刺さりそう…というか、私がちょっとしかった。これがプレゼント自分だけのものになったらきっとすごく嬉しかったと思う。

これらの本はレジ書店に回収されるので手元には勿論残らないけど、友人の選書過程を眺められたのは結構面白かったし、やっぱり皆だいぶ悩んでいた。対象年齢も性別もよくわからないというのもあるし、最近トレンドもわからないし。

青い鳥文庫の棚を見ても、私達が子供の頃とは雰囲気が少し違って、『パスワードシリーズ』とか並んでなかった。自分の思い出の本を贈るのも楽しいけど、でも今時の子には面白くないかも、というのもある。

私が最後まで百科事典と悩んでいたのは、女児向けに「おしゃれ」「友達付き合い」「マナー」等をかわいいイラストで手引きするタイプの本で、これが結構棚の面積をしめていた。この手の本、実際すごく役に立つのバカにもできないのだ…結構分厚いけど、パラパラ読むと私もこども時代にこの本読みたかったなと思う。

「しごと図鑑」みたいなのも迷ったんだけど、これは、世の中にはこんなに沢山の仕事があって、皆には職業選択の自由がある、何にでもなれるっていうのを子供に伝えたいという気持ちがあるためで、なんかそういう気持ちだけ贈り物の本を選ぶことに若干の躊躇いを覚えたのでやめちゃった。

役に立つとかそういうのじゃなくて、面白いかどうかで本を選びたいんだよな。

ブックサンタをやったことがある人、やる予定の人、どんな本を選んだのかな。他の人のも聞いてみたい。

ていうかこういう本の選び方で合ってるのかな。

本当にこれで子供達に喜んでもらえるんだろうか。

Permalink |記事への反応(9) | 18:46

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2024-07-26

アサクリ・弥助騒動問題点箇条書き自分用備忘兼ねて

新聞かに取り上げられたので、今まで騒動を追ってない人まで、話題に入ってくるようになったみたいなので、なぜここまで炎上しているのか箇条書きで書いてみる。備忘兼ねて。


■アサクリ本体問題

ゲーム内容がフィクションファンタジー色強めであるにもかかわらず、史実に忠実であることをインタビュー等で強調してしまたこ

結果的ファンタジー史実であると言った状態になってしまった

リサーチちゃんとしたと言ったにもかかわらず、杜撰日本描写文化に対する扱いが粗雑

→季節外れの農作物や、おかしな畳、変な屋敷や城、鎧兜のおかし描写神道仏教混同家紋上下反転etc...

・コンセプトアートGoogle画像トレースたかAI作成たかのような奇妙な作りであること

ガードレール軽トラック描写中国仏像を左右反転で使用日本にいない尻尾の長い猿、江戸時代ではなく明治写真トレースetc...

・コンセプトアートが盗用をしていること

実在現代団体の旗模様を使用しているなど著作権侵害している

日本向け動画中国字幕を付けて公開

ジャパンエキスポのアサクリブースでAmazon中国ECサイトで買った適当ものを陳列

ワンピースゾロの刀を模したおもちゃ、安物の日本人形など


ロックリー関連

Togetter

ttps://togetter.com/id/laymans8/t/%E3%82%A2%E3%82%B5%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%89%E3%82%A6%E3%82%BA


日本人がドイツ語解説日本字幕ついてるので見れます

ttps://www.youtube.com/watch?v=FnYyYDpC00Y

ttps://www.youtube.com/watch?v=IgK8UsSZQ9c


ロックリー氏の発言はとにかく誇張が多すぎる上に、ロックリー氏があちこち情報をばらまいているため収拾がつかなくなっている。

Wikipediaは言うまでもなく、BBCCNNTimeスミソニアン日本在住の黒人Youtuberの動画インタビューブリタニカ百科事典Web版)etc..

誤解されがちだがロックリー氏の誇張は上記BBCCNNなどのWeb版での影響が非常に大きい。

そのため日本版の書籍を見てもよくわからないことが多い(後追いで入ってきた人は日本版の書籍ばかり見ていることが多い。

まりにも情報をばらまきすぎたせいでループが発生している。

例えばwikipediaが間違っていると言うと、BBCCNN元ネタがあるという突っ込みが来ることがあるが、そもそもCNN元ネタロックリーである


黒人陰謀論黒人中心主義アフロセントリズム)と日本文化の伸張

そもそも問題点として昔から黒人日本活躍したという陰謀論存在した。

坂上田村麻呂黒人説がそうだが、このデマ100年前から存在している。

また、こちらはあまり知られていないが「日本の諺に、侍が勇敢であるためには、黒人の血が少し入っている必要がある」というデマ存在する。

これもはるかから存在する陰謀論だ。

黒人蔑視アジア人蔑視として始まったものだが、今では黒人中心主義者のネタに使われているようだ。


もともとこれらの陰謀論は小規模ながら連綿と続いてきたものだが近年の日本ポップカルチャー欧米での急激な浸透により明らかに陰謀論拡張している節がある。

特にディズニー+のドラマSHOGUNの大ヒットあたりから急激に増えている印象がありこちらも収拾がつかなくなりつつある。


ポリティカルコレクトネス矛盾アジア人軽視への抵抗アジア人の透明化

アサクリ騒動日本だけおっていると気づかないが、周辺メディアの油の注ぎ方もすさまじい。

海外ゲーム界隈はもはや右翼左翼闘争の場と化しており過激発言や争いばかり起きている。

特に今回IGNなどは非常に強くやり玉に挙げられている。

実はそもそも以前に似たような炎上が発生している。それはバイオハザード5が発売された当初、白人キャラ黒人を殺しまくるのは非常に問題があるとい主張であった。

これはシェバという黒人女性キャラパートナーとして追加することで一先ず炎上を沈下させた経緯がある(ただ言っておくとすでに10年以上前の話である

それに対して最近IGNは5は黒人差別文脈からリメイクできないと記事を作っていた。

ところが似たようなポジションのアサクリは問題ないとしており、これも炎上の要因であった。

欧米メディアがこの手の人種問題を取り上げるとき基本的アジア人白人と一括りにされマジョリティなのでお前たちも差別責任を負うべきだという論調であることが多い。

しか実態としては日本人ならわかるだろうが、アジア人は実際には差別されており事件が起こる。

アジア人アメリカ人権擁護の隙間に入り込んでしまっており意見無視されることがしばしばだ。

今回の件でもアサクリに文句をつけているのは"白人であり日本人ではない"という主張が大勢を占めておりほとんど無視されていた。

UBIが今回謝罪したことで初めて日本人が抗議していることを認めた人も多い(ちなみにまだそう主張してる人はいっぱいいる)


今回の炎上騒動はこれらの争点がひとまとめになった結果起きたもの一面的情報を追いかけてもなぜ炎上しているのか把握できない(ていうか多分俺も全部把握できてない)

日本ポップカルチャーはまだまだ産業的に伸びる気配が強く、また弥助の件についてもハリウッド映画化やブロードウェイミュージカルが発表されており収まる気配はない。

おそらくそのたびに炎上が多発するだろう。

まだまだ注視必要案件である

Permalink |記事への反応(12) | 11:25

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2024-07-09

白人って遺伝子レベルケモナーだよな

Sleipnir、皆まだこの名前を覚えているだろうか?

プニルだよプニル

ちげーよスライムじゃねーよ。

ブラウザだよブラウザ

火狐クロームバチバチの戦いを繰り広げていたちょっと懐かしいWEBブラウザプニルだ。

コイツ元ネタ北欧神話であることを知っている人は半分ぐらいだと思う。

ゲーム脳の人には常識だけど、普通の人はゲーム脳じゃないからね。

オーディンの愛馬にして八本足で空を飛ぶとんでもホースなんだが、その出生がこれまた凄い。

スレイプニル

Sleipnir

北欧神話の神々の王オーディン乗馬オーディンを乗せ空中を風のように速く駆ける。悪神ロキがあるとき雌馬に変身して,アスガルズの城壁を神々のために建設した不思議巨人の所有していたスバジルファリという雄馬交尾して産んだといわれ,生れつき8本足であったとされる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

北欧神話きってのトリックスターであるロキがなんと牝馬に変身して雄馬とのセックスの果てに産んだとされている。

産ませたではなく産んだというんだから業が深い。

そうして生まれ子供主神オーディンが愛用しているんだからこりゃもうえらいこっちゃだ。

分かるかい

白人ケモナー遺伝子アジアとは比べ物にならないってことだよ。

なんでマイリトルポニーが向こうで生まれたのか、そして向こうではマイリトルポニーでシコってるお友達が沢山いるのはなぜか?

答えはシンプルだ。

ケモにおいては白人のほうが遺伝子レベルでよっぽどHENTAIからだ。

日本HENTAIにおいて世界一みたいに言われているが、ふとケモの分野で見てみるとポケモンソニックとかでちょこちょこメガヒットを出してはいても界隈全体でさえマイナー扱い。

一方ズートピアMLPファン界隈じゃケモシコこそがメジャー性癖みたいな状態だ。

レベルが違う。

遺伝子レベルで違うんだな。

マジで凄いぜ!

Permalink |記事への反応(0) | 13:06

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2024-06-28

anond:20240627190122

セガサターンポリスノーツゲームプレイ中いつでも劇中設定を記した百科事典を呼び出せて、しかもそれがハイパーリンク付きで無限に辿っていけるので読みふけったなあ

Permalink |記事への反応(0) | 10:21

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