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2025-08-24

100ブクマ超えたのでDLsiteの履歴晒す

Fanzaは使ってないのでDSlite

津辺英語ばっかりだったせいか投稿できなかったので省略しま

DLsSite

** 甘々と毒々 - 【主従逆転×発情逆レ】心を閉ざしてたKカップ犬娘はご主人が好きすぎてドS搾精が止まらない♪ - 私が悪い子なのはご主人のせいだからえっちで好き好き逆躾け** 文苑堂 - 獣耳のリコリス3【デジタル特装版】** 甘々と毒々 - 【発情ネコ×甘責め地獄⚠️】ドS豹変した猫メイドはご主人様をラブ堕ちさせたい -乳首も心もチ〇ポも…ぜんぶ甘々に調教してあげる -**毛ガニデパート - 1時間1万円のJD2** 甘々と毒々 - 【⚠️触手我慢汁絞りループ⚠️】巨大むちむちモン娘のねっとり溺愛カウパー絞り-射精禁止です、あるじさま。我慢汁を容赦なくしゃぶり尽くしたいのです -** チームランドセル - 誰でもいいから一緒に寝て欲しい櫻井さん -添い寝フレンド-【小花こっこさん/ささやきASMRR-15】** チームランドセル - 誰でもいいから温もりに触れたい櫻井さん -添い寝フレンド- 【小花こっこさん/ささやきASMRR-18/本編3時間】** チームランドセル -黄泉川辺花嫁なのだ!【安眠R-18音声作品/本編2時間52分】**幸福少女 - 【ミニボイス】奴隷少女それから日常-この幸せは夢じゃなくて本物です【KU100】**幸福少女 -奴隷少女結婚して幸せにしてみた-また明日が来るのが楽しみです【KU100】**ドメスティックうさちゃんズ -かいぬしにクリいっぱいお仕置きされちゃうっ** 甘々と毒々 - 【✅純愛×甘々クールハメ】発情スライム娘はグチョトロ逆レ〇プで大好きな主人をわからせたい - あるじも私のこと好きって認めないとダメなんだよ?【主従逆転】** エモイ堂 - 【密着添い寝ロチュー特化】捨て猫ノラは”ぎゅ~~っ”したい♪~くっつくのが大好きなクール猫との超密着お布団ぬくぬく繁殖交尾で愛を育む音声~** ふくらすずめ - けも耳手コキ店の地雷嬢**SBクリエイティブ - 神の使いでのんびり異世界旅行 〜最強の体でスローライフ魔法を楽しんで自由に生きていく!〜【分冊版】(コミック) 1話** テグラユウキ - 怠々と甘々。2~初子ともっとえっち日常~【フォーリーサウンド】** テグラユウキ - 怠々と甘々。【収録時間4時間】** 軒下の猫屋 -奴隷調教してハーレム作る2~育てた奴隷の一人と純愛マゾ奴隷プレイする話~** 軒下の猫屋 -奴隷調教してハーレム作る~育てた奴隷たちと純愛ハーレムHするまでの話~【漫画版】** エモイ堂 - 【もぞもぞフォーリー発情うさぎしかいない風俗で ~姉ハメ妹ハメ発情姉妹丼にあなたニンジンさんは耐えられるか~【KU100&バイノーラル】**ドットエイト - けもみみメイドといちゃいちゃする本2さつ目** どきどき堂 -アナタのことがだぁいすきなきつねメイドとすごすあまあまでえちえちな日常バイノーラル】**ドットエイト - けもみみメイドといちゃいちゃする本** エモイ堂 - 【DM特典】オオカミ娘のつよ~い♂ご主人様 特典音声** エモイ堂 -オオカミ娘のつよ~い♂ご主人様 ~強いボスのパコパコ種付けに完全服従ちゃう音声~(バイノーラル録音)** エモイ堂 - 【DM特典】クマ娘と子作り温泉記特典音声** エモイ堂 -クマ娘と子作り温泉記 ~うちがいーっぱい面倒見てあげる~(バイノーラル録音)** エモイ堂 - 【全編ベロチュー特化】捨て猫ユキは”にゃんにゃん”したい♪~糖度MAXダウナー猫との発情ロチューえっち幸せ愛でる音声~** RaRo - ウイッチズ・エルミタージュ 獣の魔女もふもふバブみクラブCV.桜咲千依】**アンスリウム - 【超あまあま/純愛えっち】とっても照れ屋なツンデレ奉仕うさぎが可愛すぎてギャップ萌えが止まらない…!!**毛ガニデパート - メス◯キ三番勝負**毛ガニデパート -アラビアンナイト</breath>2~蒸気義足のシンドバード白鯨物語~** しぷおる - ずっと一緒にいてね** ろりぽっぷらんど - わんにゃんおまんペットと密着ハーレムえっち性活♪〜実妹&義妹なかよしコンビおまんこと生ハメ交尾でオホイキ純愛えっち三昧!〜** 瓦屋工房 -屋根の下ワカモと二人おもてなし** 甘々と毒々 - 【✅ダメ200連発✅】教え子に負けちゃダメ射精しちゃダメ獣人の教え子に囚われ密着ムチムチ鳥篭性活【長身×逆レ×溺愛】** 竜宮の遣い - 【エロゲ同梱】ダウナーJKとの同棲~帰ってきたユキさんとわくわくキャンプ~【KU100/フォーリーサウンド】** 竜宮の遣い - 【KU100】ダウナー少女家出~ユキさんはおにーさんを甘やかしたい~【フォーリーサウンド】**毛ガニデパート - 鳥籠のサンドリヨン** 竜宮の遣い -ダウナーJKウキウキ旅行~夏だ! 海だ! ユキさんだ!!~【フォーリー/KU100】** Whisp -28日間限定早期特典_【セット版】先生助けて下さい! なんかおま○こがムズムズするんです!~和耳学園保健室は、発情モミミ娘でいつもいっぱい♪** Whisp - 【セット版】先生助けて下さい! なんかおま○こがムズムズするんです!~和耳学園保健室は、発情モミミ娘でいつもいっぱい♪**毛玉牛乳 - 全部君のせいだ。総集編-EXTRA-**Poison Gray -文化祭ソープランド** 竜宮の遣い - 【耳泡マッサージスライム耳かき・タッピング】元・奴隷けも耳メイドとの新婚生活~愛を結ぶ鐘の音~【KU100】** 竜宮の遣い - 【KU100】奴隷けも耳メイドとの暮らしサクラ色の約束~【フォーリーサウンド】**アンスリウム -ゆるふわロリダウナーうさぎさんのあまあまささやきえっち** 甘々と毒々 - 【逆レ×温泉×妊活わがままネコ嫁の主従逆転らぶらぶ精液絞り-新婚旅行中もセラが襲っちゃうからな、ご主人♪-** Whisp - 【超大作ASMR+アニメセット】フォーリー&ほりっく~耳舐めジャンキーJK神様と、ずぅぅーっと濃厚密着♪昇天必至の超々長尺のご奉仕!** 文苑堂 - 獣耳のリコリス 1【電子限定版】**幸福少女 -奴隷少女恋人になって幸せにしてみた-毎日が夢みたいで楽しいです【KU100】**毛ガニデパート - 退廃の繭** 甘々と毒々 - 【セット割】発情保護ネコの主従逆転ムチムチ精液絞り-セラが悪い子なのはご主人のせいだからえっちで好き好き逆躾け-【高身長×逆レ×甘々ツンハメ】**アゲハ蝶 -ロリ双子と甘々えっち。〜お兄さん大大大好きな内気ちょい病みロリっ子&甘いぢわるロリっ子〜** 文苑堂 - 獣耳のリコリス2【電子限定版】** 竜宮の遣い -好感度120%超え!?クーデレちゃんとの幸せいっぱいな休日**Spica(スピカ) - 嘘つき死神少女と過ごす最後の五日間~君の魂をもらいに来たの~10日間限定豪華7大典特典** 甘々と毒々 - 【高身長×逆レ×スロー発情ヘビ娘の主従逆転ムチムチねっとりスロあま交尾-ホカホカゆる〜い快楽で一晩中楽しもうね?-**Spica(スピカ) - 【CV.高野麻里佳】嘘つき死神少女と過ごす最後の五日間~君の魂をもらいに来たの~【吐息添い寝・お耳のマッサージ焼き芋を焼く音】** インスライナー - 週末駄犬。** インスライナー - 週末わんこ。** インスライナー - こう、お姉ちゃん(年下)っぽく。** インスライナー - いいえ、わたし天使です。** インスライナー -お嬢様下着ババ臭い。**幸福少女 - 【100作品目/本編200分/7大特典付き】家出したJK姉妹を拾って結婚した話-愛情に飢えてる少女と甘々ハーレムセックス【KU100】**幸福少女 -奴隷少女を買って幸せにしてみた-今日も怖い夢をみたんです【KU100】** 甘々と毒々 - 【巨大ウサ耳メイドの主従逆転ムチムチ逆レ躾け-意気地ナシな坊ちゃまは私が調教してあげます♪-**えび天まくら - 【耳かきうさぎさんの喫茶店しずくちゃんおもてなし~** PixelPlanet - 【ささやき×密着】ご奉仕依存なケモ耳奴〇少女に性の喜びを教えて幸せします。**Re:sound - 【先っぽイジイジ】声がちっちゃすぎるダウナー妹「フゥ」のあまあまゆるゆるご奉仕**あまなつカフェ - すみのこと、ちゃ~んと見ててくださいなのです♪** テグラユウキ -ダウナー白髪メイドの甘えたがりだるだる交尾フォーリーサウンド】**アゲハ蝶 -毒舌クール奴隷少女純愛奉仕 after** HypnoStory - 【スローオナニー】ケモロリに逆しつけされちゃう♪脳までどろどろ亀頭責め&もふもふ癒やし安眠【催眠】** 甘々と毒々 - 【抜けて眠れる】子犬の甘マゾ恩返し〜おバカだけどオナホテクだけはあるロリ獣に甘イキさせられ、そのまま癒やし安眠〜** 甘々と毒々 - 【高身長×逆レイプ×甘々ツンハメ】発情保護ネコの主従逆転ムチムチ精液絞り-セラが悪い子なのはご主人のせいだからえっちで好き好き逆躾け-** イニミニニモ? - BLACKSOULSII -愛しき貴方へ贈る不思議の国

とてもしんせつな追記

増田文字数制限あるらしいんで、購入履歴は途中で切りました(2年分くらい)どうせ全部載せても誰も見へんやろ

BLACKSOULSはIもやったんで憂慮民は安心してください

Permalink |記事への反応(6) | 17:39

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2025-08-23

anond:20250823143741

そのラインナップならジェットコースター良いですよ富士急FUJIYAMAとかナガスパ白鯨とか

Permalink |記事への反応(0) | 15:05

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2025-08-05

anond:20250804171112

ドン・キホーテ』『告白』(ルソー)『レ・ミゼラブル』『白鯨』『カラマーゾフの兄弟』『源氏物語』『ハックルベリー・フィンの冒険』『ねじまき鳥クロニクル』『モンテ・クリスト伯』は死ぬまでに読め

Permalink |記事への反応(0) | 09:27

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2025-06-14

anond:20250614183907

JAWS1975年公開)以前のサメに対する一般的認識は、現代イメージとはかなり異なっていました。以下に、当時のサメ観を簡潔にまとめます

1. **脅威としてのサメ認識限定的だった**

JAWS以前は、サメ人間にとって致命的な脅威というイメージはそれほど強くなかった。サメによる襲撃事件まれで、広く報道されることも少なかったため、一般の人はサメを「遠い海の生き物」と捉え、日常生活での恐怖の対象ではなかった。特に日本では、サメ漁業食文化フカヒレカマボコの原料など)の一部として認識されることが多く、恐ろしいモンスターというイメージは薄かった。

2. **科学知識の不足**

1970年代以前は、サメの生態に関する科学研究現在ほど進んでおらず、一般人の知識も限られていた。ホオジロザメ(GreatWhite Shark)のような大型種が人間を襲う可能性があることは、専門家の間でもあまり注目されていなかった。サメは「本能的な捕食者」ではなく、どちらかというと「海の雑食動物」や「漁師邪魔者」として見られることが多かった。

3. **文化メディアでの描写**

サメ文学映画でたまに登場したが、JAWSのようなセンセーショナルな描かれ方はまれだった。例えば、古典的冒険小説海洋文学ハーマン・メルヴィルの『白鯨』など)では、クジラや他の海の生物が主役で、サメは脇役的な「危険な魚」程度の扱いだった。ハリウッド映画でも、サメが主役のホラースリラーはほぼ存在せず、JAWSがその先駆けとなった。

4. **地域による違い**

日本を含むアジア圏では、サメ食用や薬用(フカヒレ肝油)として利用されることが多く、どちらかというと「資源」としての側面が強かった。一方、欧米ではサメ漁師の網を破壊する厄介者や、まれに船員を襲う存在として語られることがあったが、日常的な恐怖の対象ではなかった。

5. **JAWSの影響**

スティーヴン・スピルバーグJAWSは、サメ特にホオジロザメ)を「冷酷な殺人マシーン」として描き、メディアの力でこのイメージ世界中に広めた。それ以前は、サメ映画のような「悪役」として大衆文化根付くことはなかった。JAWSの公開後、サメへの恐怖心が急増し、ビーチでの遊泳を控える人々が増えたり、サメ狩りが流行ったりするなど、社会的な影響が顕著だった。

結論**

JAWS以前のサメ観は、現代の「恐怖の象徴」とは異なり、どちらかというと「海の生物一種」として、特別な注目や恐怖の対象ではなかった。日本では特に実用的な資源としての認識が強く、欧米でもサメ神秘的というよりは漁業障害冒険譚の脇役程度の存在だった。JAWSが公開されて初めて、サメ大衆文化の中で「恐ろしい捕食者」として定着したと言える。

もし具体的な地域文化(例えば日本漁村欧米の文献など)に絞って深掘りしたい場合や、関連する資料を調べたい場合は教えてください!

Permalink |記事への反応(0) | 18:45

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2025-03-11

俺も二つ名付くなら「白鯨」がいいな

Permalink |記事への反応(0) | 21:49

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2024-09-01

白鯨のあらすじ

かつてモビィ・ディック渾名される白いマッコウクジラに片足を食いちぎられた復讐燃えるエイハブ船長捕鯨禁止に反対する話。

Permalink |記事への反応(0) | 08:46

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2023-12-21

anond:20231220144723

前職の経験を元に「その世界匂いがわかるほどリアルもの」「圧倒的な知識に裏打ちされた小説」が読みたいならハーマン・メルヴィルの『白鯨』を勧めます

Permalink |記事への反応(0) | 11:53

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2023-10-09

anond:20231009122445

モービーディック白鯨)とか読んでみると面白い

特に原書だといい

Permalink |記事への反応(1) | 12:37

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2023-05-22

ザホエール観た

最終的に辛かったな。

チャーリー肥満でもうすぐ死ぬネット心不全のこと調べてほんとに死ぬんだと思ってからやけ食いしてみたり、鳥に気づいて我に帰ったり、めちゃくちゃになる。自分もクソみたいな病気で似たようなことしたから少し分かる。今だって病魔が身体いるから余計にチャーリーの事を自分の事のように考えてしまう。

人が人を救おうとする。誰かに何か(人生とかメンタルとか明日ご飯とか)がよくなって欲しいと思って行動するのは自分存在しててもいい人間なんだと感じたいから、誰かに健やかでいて欲しいからなんじゃないかな。

アランを救えなかったと思ってる?リズが「人は人を救えない」「彼に救いなんかいらない」と言っても医療の手を差し出し続けるのは辛い。助けずにはいられないよね。大切な友達が死にそうで、看護師としてリズにはできることがあるのだから

トーマスリズチャーリーはそれぞれが持てるもので人を救おうとしてる。3人とも相手のためだけじゃなくて自分のためにも相手を救いたいと願ってる感じ。でも本編で実際に救いを与えられたのはエリーだけかもしかして?しかも多分だけど嫌がらせのつもりでやってるよね。

誰でも人を救おうと思えるわけじゃない。ダンチャーリーのこと気にかけてたけどおぞましい姿にビビって逃げちゃったし。

チャーリーエッセイを書かせる事でエリーにずっとエリー自身が救える事を伝えてたのかな?素晴らしい子だ、エッセイの才能がある、お前は幸せになることが出来る。ってずっと言ってた。

正直エリーのことは怖いしなんやこのクソガキって感想を捨てられない。

しかしお父さんは彼氏のせいで自分とお母さんを捨てるし、お母さんはアル中で悲観的っていうかリアリストな感じで、しかも本人は頭がいい。まぁグレて苛烈になるのは当たり前だよね…まだ17歳だよ?

睡眠薬で殺しかけた醜い男を最後にはパパと呼んでみたり…すごく不安定な感じがする。そんな現代っ子エッセイのチカラは力になれるのか?なれたかもしれない、でもパパは(半分エリーのために)ほとんど死んでる。なにこれ。

いや全然感じることが多くてまとまらないわ。人が人を救えるのかって、なんだろう。創作によって人を救いたいと願ったチャーリーはあの学生達やエリーを救えたのかな…「正直に感じることを書け」

チャーリーは正直だったかな、エリーお金を残すために自分の命を文字通り捧げた(いや生きてるかもしんないけど)チャーリー自分の足で立って、白鯨エッセイを読む娘の元へ歩む、娘がパパの方へ歩み寄る、間違いなくチャーリー人生の中で一番幸福な瞬間だったよな。浮き足たってたし(物理

色々考えたけどまずは痩せようって思った。健康が一番だし、私たちリズは居ないし。

Permalink |記事への反応(0) | 16:28

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2022-12-01

anond:20221130204714

次はハーマン・メルヴィルの「白鯨」に挑戦して欲しい。あれも結構長編かつ色々な翻訳があるので今回の学びが活かせると思う。

Permalink |記事への反応(0) | 03:24

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2022-10-11

anond:20221011101705

ロビンソンクルーソーがあっちのスタンダードだと思ってるなら、実際を読んだほうがいい。

たいがい変な話だよ。

スタンダード文学方面から出してくるなら、やっぱ白鯨だな

Permalink |記事への反応(2) | 10:22

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2022-08-10

ゼロ白鯨倒して、怠惰ですね倒して、聖域ってところ行ったまでは覚えているけど

なんかその辺から記憶曖昧

だるくなって見るのやめてたのかもしれない

結局どうなったんだ?

Permalink |記事への反応(0) | 10:34

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2022-02-22

anond:20220222092539

それ間違えるやつがそれ以外の設問正解してるなんてある?

タイプライター白鯨書くサルじゃあるまいし

Permalink |記事への反応(0) | 09:28

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2021-09-27

anond:20210927022237

ナガシマスパーランド白鯨に一度のってみたいんだよなあ。

Permalink |記事への反応(1) | 02:28

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2021-06-10

白鯨って読んだことないんだけど

ざっくりいうとどういう話なの?

1行でまとめてよ。

Permalink |記事への反応(0) | 06:32

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2021-02-12

必読書コピペマジレスのやつのパクリ海外文学

パクリ元→ https://anond.hatelabo.jp/20210212080317

だって楽しそうだったから...(自分文学的教育は受けてないし、誰かと読んだ本の感想を共有することなんてないので、元増田文学サークルとか友人とか出てくるのがうらやましい)

ネタバレありだけど、ちゃん確認せず書いてるので記憶違いがあるかも。あと、後半になると全然読んでなかったわ。

ホメロスオデュッセイア

オデュッセウストロイ戦争から帰る途中で船が難破して右往左往頑張るのを眺めるお話なのだけど、勇敢で直情的な普通おっさんなので苦労するところは苦労してて良い。あと、イリアスと比べても昔の神話らしく出てくる人物とか神様の類がガチ理不尽なので良い。話がズレるけど、イリアスにはディオメデスというやつが主人公然として出ずっぱりなのだけど、オデュッセイアの回想には全く出てこないし、アガメムノンとかアイアスとかと違って他の作者の物語にも出てこないのだけど、あいつなんなん?

旧約聖書創世記

途中で読むのをやめた記憶がある。

ソポクレスオイディプス王

エディプスコンプレックス父親に対向心を燃やし、母親に恋慕する、的なやつ)の語源だと聞いて読んだら、全然そういうノリの話じゃなくて「へぇ」ってなったやつ。オイディプス自身は預かり知らぬところで運命に弄ばれて、最後にはすべてを理解してしまって絶望する可哀想な話なのだけど、どうでもよいことで人を殺したことトリガーでもある(それも運命ではあるのだけど)ので、自業自得感もある。気楽に人を殺してはだめ、絶対シェイクスピア悲劇とかもだけど、「100%落ち度がない悲劇被害者」ってあんまり昔の物語には出てこないね

唐詩選』

タイトルすら知らないやつ、その1

ハイヤーム『ルバイヤート

いまいち印象に残ってないけど、なんかずっと酒を楽しんでて幸せそうだなって思ったような気がする。

ダンテ神曲

地獄編の半分くらいまで読んだ。作者(ダンテ)が古代詩人だか哲学者かに褒められて地獄めぐりを導いてもらうところから始まって、自分の嫌いなやつ(政敵とか批判者)が地獄で苦しんでるのを巡ってはひたすら口汚く罵って回るという、その性格の悪さというか根暗さに嫌気がさして読むのをやめた。原文だと詩的というか言語的な美しさとかあるらしいけど、こちとら娯楽としてしか本は読まないので日本語で読むからそんなん知らん、こいつは陰湿

ラブレーガルガンテュアとパンタグリュエルの物語

確か冒頭に「酒でも飲みつつゲラゲラ笑いながら聞くためのもんだから」みたいな説明が入るのだけど、そんな感じ。すごいでかい巨人の話だけど、家を椅子にしたと思ったら小便で洪水を起こして家を押し流したりするので、巨人としてのサイズも大概統一性がないんだったはず。なんか「人間の絆」だったかで、大真面目なキャララブレーを手放さなかった、みたいな描写があった気がするのだけど、ニュアンスがわかるようなわからんような...と思った記憶がある。

シェイクスピアハムレット

シェイクスピア作品は、意図はどうあれよく「様々な作品元祖とも言えるものなので、読むと後続の作品がより楽しめる」的に紹介されるのだけど、普通に単体で楽しめると思う。そもそも、別作品を読んでて「あ、これシェイクスピアで見たやつだ!」ってなったからって楽しいか?という感覚個人的にはある。ひとつ上にラブレー云々も別に良い要素だと思わなかったし。で、ハムレットシェイクスピア戯曲の中でも登場人物精神性の完成度が一番高いと思っていて、劇的さでは「オセロー」とか、キャラクターの鮮烈さでは「リチャード三世」とかには劣るかもしれないけど、舞台装置としてのキャラクターではなく、"異なる価値観教育etc...の元に自分で考えて行動する登場人物たちがつくる物語"としての面白さが本当に高いと思う。歴史的価値とかは忘れろ、楽しめ。

セルバンテスドン・キホーテ

パルケエスパーニャにいた。

スウィフトガリヴァー旅行記

巻末の解説すら読まないことが多いので、アイルランド云々の話をパクリ元で見て「そうだったんだー」ってなった。それぞれの国には短編小説くらいの分量しか滞在しないので、それぞれ短編SFとか的なノリで読んで面白かった記憶がある。自分自然科学系の研究者なので、科学なき探求(無為)をひたすらやってる国の印象が強い。なんかおまじない的なやつで作物の収穫量が増えるのでは?ってそれを試してるんだけど、当たり前に効果はまったくないし、それを評価するというプロセス存在しないので無限無為を繰り返してた。

スターントリストラム・シャンディ』

タイトルすら知らないやつ、その2。

サド悪徳の栄え

「目玉の話」は読んだけど、その結果として「悪徳の栄え」は読まなくて良いかな。ってなったやつ。

ゲーテファウスト

最強天才ファウスト博士悪魔契約して、「悪魔の力で楽しませてやる代わりに、人生楽しみきって満足したら魂もらうからな」って契約をする話なのだけど、すべての学問を修めた最強天才のはずのファウスト博士普通精神的に未熟なおっさんなので、酒飲んで暴れたり恋愛ごとやったり神話的な体験したりと色々していくなかでの言動がいちいち子供じみてるのが面白い。最後理想国家のために働く的なパートでいきなり聖人的になってたり、全体の流れが説教臭いのが多少鼻につくのだけど、ラストシーンの迫力は自分読書歴の中でトップクラスだと思う。ちなみにこの作品は「時よ止まれ、お前は美しい」って言葉元祖なのだけど、これってファウスト博士からの「この世界を楽しみ尽くして満足した。これ以上の瞬間などこれ以降はありえない(だからもう魂を持っていって良いよ)」という悪魔への宣言で、なんかラブロマンス的なシーンで使われてるの見ると、「ん?」てなるんよね。

スタンダールパルムの僧院

面白かったな」という感想を持った記憶はあるのに内容はまったく思い出せない。なんか年上美人若者恋愛する話だったと思う。多分登場人物が本気で生きてる感があって各シーンは面白いって読めたけど、全体の流れにはさほどの興味が持てなかったタイプの話だと思う。

ゴーゴリ外套

うだつの上がらない貧乏役人のおじさんが一念発起して外套を新しく買うのだけど、可哀想な目にあう。っていう胸糞の悪い類の話。どこかユーモラスなので面白がりつつも、「可哀想じゃんヒドイよ!」って思いながら読んだ。みじめな人間をみじめな人間視点で描ききるって案外すごいことだと思う。でもゴーゴリナンセンス小説ならもっとポップな「鼻」のほうが好きだし、大真面目な雰囲気ナンセンスをやっている感のある「死せる魂」も良い。死せる魂は未完だけど、なんだかんだ一つのエピソードちゃんと完結してるので、未完だからって敬遠しないで良いと思うよ。

ポー盗まれた手紙

タイトルとあらすじを知ってて、なので読んでいない。

エミリー・ブロンテ嵐が丘

主人公女性の半生記的なところがある物語なのだけど、主要登場人物であるキャサリン主人公)やヒースクリフ主観的感情があまり描写されない(まったくされない?)ので、なんかヒステリック意味不明言動キャサリンと内心が読み取れないヒースクリフが読者を置いてけぼりにしながらすごく力強くて迫力があって得体のしれない物語を作っていく話だったと思う。主観的情報がないからこそ感じられるキャラクターたちの感情の力強さってなんかあるよね。

メルヴィル白鯨

クジラに関する雑学(どう考えてもガセのものがある)がしょっちゅうはいってくるクジラ漁船物語体感で全体の3割)。エイハブ船長とクイークエグのキャラクターの良さを傍観者主人公視点で楽しむ感じだった気がする。ラストシーン映像的な迫力は「ファウスト」のラストシーンの迫力にも匹敵するものがあると思う。文章映像的迫力ってなんよ?って自分も思うけど、なんかそういうのはあるんだ。多分。

フローベールボヴァリー夫人

間違えなく読んでるし、面白かったと思った記憶もあるけど内容が思い出せないやつその2。多分、貴族恋愛ものってジャンルはいろんな作品があるので、自分の中でごっちゃになってるところがあるんだと思う。あらすじを読むとなんとなく思い出すのだけど...

キャロル不思議の国のアリス

ディズニー映画って、ノートルダムの鐘とかを筆頭にとんでもなく改変されてるもんだけど、不思議の国のアリスについては、その「不思議の国」感は素敵に映像化されてると思う。一方で、原作の「ひねくれイギリス人が伝わるかどうかは無視してそのアイロニー子供にぶつけてる感」はなくなってるので、そういうひねくれたおっさんのノリのために読んでみても良いと思う。

ドストエフスキー悪霊

ドストエフスキーノイローゼ死語患者独白を描かせると人類史最強だと思っているのだけど、この作品でも割とそういうところがある。ノイローゼ感のヤバさだけなら地下室の手記とか白夜でも良い。でも個人的には「罪と罰」の主人公の単純なノイローゼ患者ではないせめぎあい感が一番好き。

チェーホフ桜の園

由緒ある一家が没落していくんだけど、正常化バイアスなのかなんなのかどこか他人事で、お母さんなんて特に事が進む毎に悲しんではいるんだけど、一切その精神性が変わらなくて(成長しなくて)、「多分この人死ぬまでこうなんだろうな...」感があってすごい。ラストにお年寄り使用人に対する家族全員に関するシーンがあるのだけど、それがすごい印象的で、チェーホフの他の作品戯曲を抑えてこれが良く代表作として出てくるのはこのシーンのせいだな、って個人的には思ってる。自分チェーホフ戯曲より小説のほうが好き。

チェスタトンブラウン神父童心

タイトルすら知らないやつ、その3。作者名も知らない。

プルースト失われた時を求めて

5冊だか6冊だかにのうちの一冊目だけ読んで続きを読んでなかった。忘れてたわ。

カフカ審判

読んだけどあんまり好きになれなかった記憶がある。カフカ基本的キャラクターに人間味がないのが面白いところなのだと思っているんだけど、「変身」とかの短編ならともかく、「城」とかこれくらいの分量になると、人間味のないお話自分には楽しめないのだな、と思った。

魯迅『阿Q正伝』

読んでないけど、なぜかあらすじは知ってる。

ジョイスユリシーズ

読んでない。「ダブリン市民」があまり楽しめなかったという記憶があって手を出していない。ダブリン市民はどんな話だったか覚えてない。

トーマス・マン魔の山

結核患者の療養施設であるところのサナトリウム生活するおっさんの話。ワナビー小説家だか学者だか(主人公ではない)のエピソードや、立派な紳士とその子供の印象的な挿話があったかと思うと主人公と別の患者哲学かなにかの論争がてんやわんやあったり、女性患者との恋愛未満関係の話があったりと色々な要素がある。ただ、どの部分でも人物精神性についてバリエーション豊かで不思議リアリティのあるキャラクターが独特な言動をするので楽しめた。でも、突然こっくりさんをはじめたときは「作者どうした?」って思ったよ。なんなら今でも思ってるよ。

ザミャーミン『われら』

タイトルすら知らないやつその4にして作者名も知らないやつその2。

ムージル特性のない男』

タイトルすら知らないやつその5にして作者名も知らないやつその3。自分1900年あたりを境に新しい作品に苦手意識があってあんまり読んでないんだなって実感する。

セリーヌ『夜の果ての旅』

このへんはすごい現代的なんだけど結構好き。現代的というのは勝手自分定義なのだけど、この辺の世代になるとやっぱり文章が少なからず技巧的になって、観念的な表現とか比喩とかが増えてくるので、「うるせぇ、自分感情もっとわかりやす説明しろ!」って要求をしたくなるのだった。でもこの話は割とそれでもなんだかんだ心理がわかるので楽しめた。

フォークナーアブサロム、アブサロム!

このお話はすごい好き。南北戦争前の南部黒人バリバリ奴隷として使われてる時代地域)のある町にトマス・サトペンというヤバげなおっさんがやってきて領地開拓し、南北戦争を挟みつつ色々する話なのだけど、時系列出来事を追っかけずに何人かの周囲の人達の回想などでだんだんとそのおっさん人生全体像を見せてくる構造になっていて、ただのヤバげなチンピラおっさんだったサトペンが、相応の過去と野望をもったクソチンピラになっていく(自分の中で)のがすごい迫力満点で面白かった。この作者の有名どころの読みにくさは、「響きと怒り」>「アブロサム、アブロサム!」>「八月の光」なので、この逆順に読むのがおすすめ短編から読むのも良いけど、「ウォッシュ」だけは「アブロサム、アブロサム!」のネタバレから後に回すのがおすすめ

ゴンブローヴィッチ『フェルディドゥルケ』

タイトルすら知らないやつその6にして作者名も知らないやつその4

サルトル嘔吐

そこまで好きにはなれなかった。説教臭さとも違うなんか面倒臭い思想みたいなものが全体に漂ってる感じで、個人的にはそれが鼻に付いたんだろうなぁって思う。

ジュネ『泥棒日記

読もうと思ってたけど読んでなかったのを思い出した。読もう。

ベケットゴドーを待ちながら

なんか意味がありそうで(少なくとも自分が考える限りは)何も意味がないという、意味ありげさで成り立っている戯曲。ただ、それぞれのシーンが映像としてかなり印象的なので、その力でのめり込みながら読んた。で、読んだあと思い返すんだけど、結局何がなんだったのかイマイチからないのだった。偉そうなご主人様とその奴隷のシーンとかあったけど、結局なんだったんだあいつら。

ロブ=グリエ嫉妬

タイトルすら知らないやつその7にして作者名も知らないやつその5

デュラス『モデラートカンタービレ

読んだはずだけどちょっと印象が薄い。同じ作者の「愛人」がそうだったと思うのだけど、登場人物の心情描写が変に淡々としていて、でも行動はどこか直情的で不思議だなぁと思いながら読んだ気がする。その不思議さを楽しむのかな。なんか村上春樹小説登場人物の行動を感情的にしたような感じ。

レム『ソラリスの陽のもとに』

タイトルすら知らないやつその8にして作者名も知らないやつその6。自然科学研究者なのにSF全然読まないのだった。でも、SFに興味のない研究者って外部の人が思うよりは多いと思うよ。そもそも本を読まない人をおいておいたとしても。

ガルシア=マルケス百年の孤独

ラテンアメリカ文学って魔術的リアリズムとかなんとかって、「なんかありそうにない魔術的なシーンだけど、不思議リアリティがある」みたいな評価がされてるらしいのだけど、それってヨーロッパ人感性日本人ヨーロッパ文学も大概魔術的なものとして受容してるところあるよなって思う。ただ、それはともかくとして、この作者の作品ではその言葉がしっくりくるとは思う。同じ作者の「族長の秋」とか短編の「エレンディラ」とかは割とお話全体のストーリー意味と(場合によっては)ある種の寓意を持っているのだけど、この作品だけは全体の流れとかはあまり意味ないんじゃないか個人的に思う(何度も読めばなにか見えるのかもだけど...)。それぞれのシーンをただただ楽しんでいたら、読む前に覚悟した長さの4分の1くらいの体感長さで読みきっていた。

ラシュディ『真夜中の子どもたち』

タイトルすら知らないやつその9にして作者名も知らないやつその7。なんかすごそうなあらすじだね。

残り全部

詩はたしなまいから知らない。ツエランはなんか親が読んでて好きだと言ってた気がする。ブレイクって多分宗教画を描く人でもあると思うんだけど、この人の絵はどっかで見てすごいなぁって思った気がする。

終わり

ちなみに、「哲学思想」のパートと「日本文学」のパートは両方合わせても5~6作品しか読んでなかった。多分後30年経ってもさほど増えないだろうなと思う。

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必読書コピペマジレスしてみる・海外文学編(1)

方針

ホメロスオデュッセイア

イリアス」は捕虜奴隷女の配分をめぐった交渉がこじれた結果、勇者が拗ねて戦場に出ず、味方がどんどん死ぬところからスタートするので、昨今の倫理観から問題があり、神話初心者にはこっちをお勧めしたい。「オデュッセイア」も家で待っている妻を忘れてよその女のところで数年過ごすが、まあ魔法をかけられていたということでこっちのほうがマシだ。舞台もあちこち移動するから飽きないし。

ユニークなのは劇中劇的にオデュッセウス時間をさかのぼって事件の進展を語る箇所があることで、ホメロス時代にはすでに出来事が起きた通りに語る手法が飽きられ始めていたのかな、と想像できる。

実は「ラーマーヤナとある共通点があるが読んでみてのお楽しみ。

旧約聖書創世記

聖書はなんせ二千年前以上の宗教書から原典に当たる前に基本的出来事の流れと時代背景や当時の常識理解していないと読解が難しい。当時のユダヤ民族偏見も混じっているし。加えて、ところどころ立法全書的に当時の習慣や禁忌を延々述べる箇所があり、通読はさすがにできてない。新約聖書だけは何とか意地で読破した。

ところで、どうして「創世記」だけを取り上げたのだろう。たとえば物語として盛り上がるのは「十戒」の「出エジプト記」だ。「ハムナプトラ」とかでエジプトが悪役になるのは大体これのせい。いきなりこれにチャレンジするのなら、手塚治虫聖書物語のほうがいいかもしれない。

ソポクレスオイディプス王

犯人探しが不幸を呼ぶことからミス的な要素もあるし、ギリシア神話の「不幸な運命を避けるために必死になって行動した結果、結局その運命を呼び寄せてしまう」というアイロニーが大好きな自分としては、その典型例なので好物だ(予言鵜呑みにした結果ドツボにはまる「マクベス」も好き)。

これが面白かったら、アイスキュロスの「オレステイア三部作」もおすすめしたい。何世代にもわたる恨みの念が恵みの女神として祀られることで鎮められるというモチーフは、異国のものとは思えない。

唐詩選』

一般教養唐詩の授業を取ったので岩波文庫でぱらぱらとめくった覚えがある。なにぶん昔のことなので記憶曖昧なのだが、はっきり覚えているのが王梵志の「我昔未生時」で、天帝に生まれる前の時代の安らぎを返してくれるように願う詩だ。当時は反出生主義が哲学思想界隈でここまでホットトピックになるとは予想してはいなかった。

他にいいな、と思ったのは杜甫厭戦歌「兵車行」。

ハイヤーム『ルバイヤート

酔っ払いの詩。酒が飲める酒が飲める酒が飲めるぞーという内容。著者は文学者であっただけでなく天文学者数学者としても知られるが(三次方程式を解いた実績がある)、ここで展開されている詩はひたすら現世の美しさとはかなさをうたったもので、酔っ払いは世の東西を問わず、というところか。イスラム世界の厳格なイメージをひっくり返してくれるので面白い。ガラン版のアラビアンナイト高野秀行の「イスラム飲酒紀行」とあわせてどうぞ。

ダンテ神曲

フィレンツェ追放されたダンテが苦しみの中生み出したキリスト教最高峰文学のはずだけれど、とにかく気に食わない政敵地獄でめちゃくちゃな責め苦に合わせているところを面白がる下世話な楽しみ方ができる。地獄にいる人物聖書ギリシア神話歴史上の人物も多く、ヨーロッパ歴史文学をざっくり知っているとダンテがどれだけやりたい放題やったかがわかるので愉快。

ただし、地獄編の続きの煉獄編・天国編はキリスト教哲学をかじっていないと結構しんどく、しか風景が山あり谷ありの地獄と比べてひたすら恵みの光が明るくなっていくだけなので、絵的に面白いのは地獄のほうだ。

ついでに、ヒロインがかつて片思いをしていたベアトリーチェという女性なので、ベアトリーチェの美しさを歌う箇所も下世話な目線で楽しめる。妻帯者の癖に未練たらたら。

ラブレーガルガンテュアとパンタグリュエルの物語

未読。後述のラテンアメリカ文学とかジョイスとかは読んだんだが、そこに出てくる過剰なものや糞尿譚も結構楽しんだので、いつかは読みたいと思っている。

シェイクスピアハムレット

四大悲劇と「ロミオとジュリエット」はざっくりと読んでおくと、いまにも受け継がれているネタ結構あることがわかって楽しいし、意外と下ネタオンパレードなので当時のイギリス人に親しみを持つことができる。ついでに上記のうち二作は黒澤明映画元ネタでもある。

興味深いのは、劇中劇というかメタフィクション必然性を持って登場することだ(父を殺した叔父の目の前で、その殺人の場面そっくりの劇を演じて動揺させるシーン)。すごく先進的だ。かっこいいぞシェイクスピア

セルバンテスドン・キホーテ

基本的には正気を失ったおじさんが繰り広げるドタバタ劇で、下巻では著名になったドン・キホーテからかう公爵夫妻までも出てくる。これだけだと精神を病んだ人をおちょくる悪趣味書物だとしか思えないのだが(というか最初時代遅れの騎士道精神批判するために書かれた)、昨今はドン・キホーテに同情的な解釈が主流。最近テリー・ギリアム映画化した。

スウィフトガリヴァー旅行記

自分が道を踏み外した元凶。誰だこんな子供人間嫌いにする本を児童書の棚に並べたのは。クレヨンしんちゃん夕方アニメにするレベルの蛮勇だ。四部作だが、最後の馬の国では人間という存在醜悪さをこれでもかと暴き立てており、おかげさまですっかり自分人間嫌いで偏屈な人になってしまった。作者の女嫌いの影響を受けなくて本当に良かった。

とはいえ、当時のアイルランド支配はこれほどまでの告発の書を書かせるほどひどかった、ということは知っておきたい。

スターントリストラム・シャンディ』

夏目漱石吾輩は猫である」に出てくる。基本的にはふざけた話であり、著者が自分誕生から一生を語り起こそうとするがなかなか著者自身誕生せず、しか物語の進捗が遅いせいで半年ごとに本を出す約束なのにこのままでは永遠に現在自分に追いつかない、みたいな語りで笑わせてくる。挙句の果てに著者が途中でフランス旅行に出かけてしまう。英文学というジャンルがまだ黎明期なのに、こんな愉快なのが出てくる懐の深さよ。

だが、これだけふざけているのに、登場人物の一人がうっとうしい蝿を「この世の中にはおれとおまえと両方を入れる余地はあるはずだ」といって逃がしてやるシーンはいい。

サド悪徳の栄え

未読。「毛皮を着たヴィーナス」と「眼球譚」は読んだんだが。バタイユどんだけおしっこフェチなんだよ。自分もお尻とかブルマーとか競泳水着が好きだから笑わないけどさ。

ゲーテファウスト

個人的にはとても好き。人生できっと何かを成し遂げられるはずという万能感ある思春期に読みたい。主人公行為は決して褒められたものではない。様々な悪事を働き、幼い少女妊娠させたうえ捨ててしまう。このシーンのせいで、もしかしたら二十一世紀には読み継がれない古典になってしまうかもしれない。しかし、主人公最後にたどり着いた境地の尊さの価値は失われることはないと信じている。現世で最も美しい瞬間とは何か、あらゆる物質的な快楽を手に入れた主人公が見つけた答えを読んでほしい。後半はギリシア神話を知らないとつらいかもしれないが、そのためにギリシア神話入門を読む値打ちはある。

スタンダールパルムの僧院

未読。同著者の「赤と黒」は貧乏青年がひたすらのしあがろうとする話で、あまりピンとこなかったのだが、文学サークルの友人から最近来たメールに「訳者を変えて再読したら面白かった」と書いてあった。

ゴーゴリ外套

さえないかわいそうなおじさんが好きなので好き。ロシア文学というものは、名前がややこしいうえに同じ人物が様々に呼ばれるので敬遠されがちなのだが(イワンが何の説明もなくワーニャと呼ばれるなど)、登場人物メモしたり、ロシア人名の愛称の一覧を頼りにしたりして飛び込んでほしい。このハードルさえ超えれば最高の読書体験が待っていることは保証する。ロシア文学はいいぞ。

ポー盗まれた手紙

ポーは大好きなんだけどどうしてこれを代表作に選んだのかはよくわからない。個人的には王道の「黒猫」とか「アッシャー家の崩壊」とかを最初に読むのがいいと思う。中学生の頃、狂気や暗鬱さにどっぷり浸っていた頃に読んだのだが楽しかったし、作中の詩が今でも世界で一番好きな詩のひとつだ。ちなみに、東京創元社ポー全集には、ポーユーモア作品もいくつか収録されており、意外な顔を知ることができる。もっとも、今読んで面白ジョークかどうかまでは保証しないが、こじらせ文学少年文学少女としては必読か。

エミリー・ブロンテ嵐が丘

最高の昼ドラにして非モテ文学。俺は愛されずに育った、俺は永遠にからも愛されない、だから他人幸福破壊してもいい、的な気分に一度もでもなった人は何としても読んでほしい。

メルヴィル白鯨

スターバックスコーヒー元ネタ

映画マチルダ」の中で児童書に飽きた天才少女がこれを読もうとする場面があるんだけど、これ小学生が読む本じゃないだろ。単純に難しいのではなく、とにかく話が脱線しまくる。まともにストーリーが進まずに、著者自身クジラに関するうんちくが延々と続く箇所もある。雑学隙の自分は楽しく読んだが。

敵のクジラを殺してやろうとするエイハブ船長狂気についていけるかどうか。

フローベールボヴァリー夫人

自分人妻萌え発症した元凶の一つであり、世界文学初のカーセックスシーンがあることでも知られている(自動車ではなく馬車でだが)。ストーリーは夢見がちな女性が夫に幻滅して若い男やチャラ男浮気し、サラ金から借金を重ねて自殺するという「闇金ウシジマくん」的なノリ。妻の浮気を知ったさえないボヴァリー氏の哀れな反応は必見。自分が寝とられ文学が好きになってしまった元凶の一つ。

続きますanond:20210212080411

Permalink |記事への反応(3) | 08:03

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2021-02-10

本好きなら高校生までに読破しておきたい古典100

哲学思想

プラトン饗宴

アリストテレス詩学

アウグスティヌス告白

レオナルド・ダ・ヴィンチレオナルド・ダ・ヴィンチの手記』

マキァベッリ『君主論

モア『ユートピア

デカルト方法序説

ホッブズリヴァイアサン

パスカルパンセ

スピノザエチカ

ルソー社会契約論』

カント純粋理性批判

ヘーゲル精神現象学

キルケゴール死に至る病

マルクス資本論

ニーチェ道徳の系譜

ウェーバープロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

ソシュール一般言語学講義

ヴァレリー精神危機

フロイト快感原則彼岸

シュミット政治神学

ブルトンシュルレアリスム宣言

ハイデッガー存在と時間

ガンジーガンジー自伝

ベンヤミン『複製技術時代における芸術作品

ポランニー『大転換 市場社会形成崩壊

アドルノホルクハイマー啓蒙の弁証法

アレント全体主義の起源

ウィトゲンシュタイン哲学探求』

レヴィ=ストロース野生の思考

マクルーハングーテンベルグ銀河系

フーコー言葉と物』

デリダ『グラマトロジーについて』

ドゥルーズガタリアンチオイディプス

ラカン精神分析の四つの基本概念

ウォーラーステイン近代世界システム

ケージジョン・ケージ

サイードオリエンタリズム

ベイトソン精神自然

アンダーソン『想像の共同体

本居宣長『玉勝間

上田秋成『胆大小心録』

内村鑑三『余は如何にして基督信徒となりし乎』

岡倉天心東洋理想

西田幾多郎西田幾多郎哲学論集Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ』

九鬼周造『「いき」の構造

和辻哲郎風土

柳田國男『木綿以前の事』

時枝誠記国語学原論

宇野弘蔵経済学方法論』

海外文学

ホメロスオデュッセイア

旧約聖書創世記

ソポクレスオイディプス王』

唐詩選』

ハイヤーム『ルバイヤート

ダンテ神曲

ラブレーガルガンテュアとパンタグリュエルの物語

シェイクスピアハムレット

セルバンテスドン・キホーテ

スウィフトガリヴァー旅行記

スターントリストラム・シャンディ』

サド悪徳の栄え

ゲーテファウスト

スタンダールパルムの僧院

ゴーゴリ外套

ポー盗まれた手紙

エミリー・ブロンテ嵐が丘

メルヴィル白鯨

フローベールボヴァリー夫人

キャロル不思議の国のアリス

ドストエフスキー悪霊

チェーホフ桜の園

チェスタトンブラウン神父童心

プルースト失われた時を求めて

カフカ審判

魯迅『阿Q正伝』

ジョイスユリシーズ

トーマス・マン魔の山

ザミャーミン『われら』

ムージル特性のない男』

セリーヌ『夜の果ての旅』

フォークナーアブサロム、アブサロム!

ゴンブローヴィッチ『フェルディドゥルケ』平

サルトル嘔吐

ジュネ『泥棒日記

ベケットゴドーを待ちながら

ロブ=グリエ嫉妬

デュラス『モデラートカンタービレ

レム『ソラリスの陽のもとに』

ガルシア=マルケス百年の孤独

ラシュディ『真夜中の子どもたち』

ブレイクブレイク詩集

ベルダーリンヘルダーリン詩集

ボードレール悪の華

ランボーランボー詩集

エリオット荒地

マヤコフスキーマヤコフスキー詩集

ツェランツェラン詩集

バフチンドストエフスキー詩学

ブランショ文学空間

日本文学

二葉亭四迷浮雲

森鴎外舞姫

樋口一葉にごりえ

泉鏡花高野聖

国木田独歩武蔵野

夏目漱石我輩は猫である

島崎藤村破戒

田山花袋蒲団

徳田秋声あらくれ

有島武郎或る女

志賀直哉小僧の神様

内田百閒『冥途・旅順入城式』

宮澤賢治銀河鉄道の夜

江戸川乱歩押絵と旅する男

横光利一機械

谷崎潤一郎春琴抄

夢野久作ドグラ・マグラ

中野重治村の家

川端康成雪国

折口信夫死者の書

太宰治斜陽

大岡昇平『俘虜記』

埴谷雄高死霊

三島由紀夫仮面の告白

武田泰淳ひかりごけ

深沢七郎楢山節考

安部公房砂の女

野坂昭如エロ事師たち

島尾敏雄死の棘

大西巨人神聖喜劇

大江健三郎万延元年のフットボール

古井由吉円陣を組む女たち』

後藤明生挟み撃ち

円地文子食卓のない家』

中上健次枯木灘

斎藤茂吉『赤光』

萩原朔太郎『月に吠える』

田村隆一田村隆一詩集

吉岡実吉岡実詩集

坪内逍遥小説神髄

北村透谷人生に相渉るとは何の謂ぞ』

福沢諭吉福翁自伝

正岡子規歌よみに与ふる書

石川啄木時代閉塞の現状』

小林秀雄『様々なる意匠

保田與重郎日本の橋』

坂口安吾堕落論

花田清輝復興期の精神

吉本隆明転向論』

江藤淳成熟喪失

Permalink |記事への反応(23) | 22:52

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2020-07-22

お勧め児童文学 anond:20200722215106

怪物はささやく(AMonster Calls)

 

彼女のためにぼくができること(StayingFat forSarah Byrnes)


ルドルフとイッパイアッテナ シリーズ
  • ねこたちとたまに飼い主の話。NHKでお馴染みのヤツだ

Permalink |記事への反応(0) | 22:20

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2020-06-04

創作上の人物に由来を持つ社名

シャーロックホームズ」のマイクロフト→マイクロソフト

2001年宇宙の旅」のHALIBM(1文字ずらし)

メルヴィルの「白鯨」→スターバックス

あとなんかある?

Permalink |記事への反応(7) | 14:08

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2020-05-27

anond:20200526215103

白鯨老人と海レミゼラブル 

Permalink |記事への反応(0) | 12:40

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2020-05-15

anond:20200515012619

二匹目のクジラを柳の下まで探しに来るバカ

白鯨moby dick)でいいだろ

Permalink |記事への反応(0) | 01:27

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2020-05-02

anond:20200502134654

あのゲームは結局一度も白鯨戦勝てたためしがねえ

Permalink |記事への反応(0) | 13:59

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2020-03-23

( ・3・) クラシック好きの上司ディランを聴きたいと言いだして 2

https://anond.hatelabo.jp/20200322025040

第二スタン


They walked alongby the old canal

Alittle confused, I remember well

And stopped into a strangehotel

With aneon burnin’bright

Hefelt theheat of the night

Hithimlike a freighttrain

Moving with asimple twist offate [2]


――では、第二スタンザに進みます。どうぞ。

( ・3・) ふたりは古い運河に沿って歩いた。少しまごついていたのをわたしはよく覚えている。そしてふたりネオンの輝く奇妙なホテルに入った。

――「奇妙なホテル」とは?

( ・3・) ホールフランク・ザッパ蝋人形でも飾ってあったんじゃないか? ああ、この strange というのは unfamiliar ということだな。――ネオンの輝く見知らぬホテルに入った。彼は夜の熱気に打たれるのを感じた。まるで運命のひとひねりと共に走る貨物列車がぶつかってきたようだった。

――はいどうでしょう

( ・3・) 夕暮れの公園にいたふたりが歩きだす。ネオンが光っているから、あたりはもうすっかり暗くなったんだろうな。「わたし」の記憶によると、少しまごついていたようだが……。

――「わたし」が出てきましたね。

( ・3・) ふたりの背後に忍びよる謎の人物……。落ち着かない心の内までお見通しとは、たいした観察力だ。

――……。

( ・3・) いや、分かってるよ。賢明なる読者諸氏ならば、「わたし」の正体は説明せずともお分かりになるはずだ、ってことだろ? 分からないとおかしい。ナボコフの『   』を読んで、「   」と「   」とが同一人物だと気づかないようなものだ。

――『   』は読んでいないのですが……。

( ・3・) だから少しは本を読めって。ただしまともな本だぞ。『死にたくなければラ・モンテ・ヤングを聴きなさい』みたいなのは読書カウントされないからな。

――話を元に戻しましょう。

( ・3・) 三人称物語だったはずなのに、一人称の「わたし」がぱっと現れて、さっと消える。聴き手は混乱するんだけど、何事もなかったかのように、彼と彼女との物語が続いていく。

――はい。人称の問題は後で見直すとして、脚韻についてはどうでしょう

( ・3・) 1行目と2行目、canal と well母音が合っていないんじゃないか

――子音しか合っていません。脚韻は、強勢の置かれた母音以降の音が一致しないといけないので、この箇所は韻を外していることになります。そのうえ、1行目と2行目とでは旋律も違います

( ・3・) 違ったっけ。

――違うんです。第一タンザでは、1行目・2行目・3行目はきれいに韻を踏んで、旋律も同じかたちでした。ところが、第二スタンザでは、1行目・2行目で母音が揃わず、canal は上昇する旋律、well は下降する旋律です。というか、"I remember well" のところは、はっきりした音程がありません。そこだけ語りのようになっています

( ・3・) 例の「わたし」が出てくるところだな。ひょっとしたら、わざと韻を外して、旋律も外して、「わたし」に対する違和感を際立たせようとしているんじゃないか

――わざとかどうかは分かりませんが、定型から逸脱することで、聴き手の注意を喚起する効果はあると思います

( ・3・) となると、韻を踏まないことにも意味がありうるわけだ――あれ、6行目と7行目、trainfate も韻を踏んでいないぞ。

――6行目はtrain ではなく freighttrain の freight が脚韻にあたります

( ・3・) まず列車概念があって、それからより具体的には貨物列車、という思考の流れではないんだな。まずフェイトという音の響きがあって、その響きが無意識言葉の渦からフレイトをひっぱり出してくる。それから列車概念フレイトにくっついてやってくる。意味が音を追いかけているみたいで面白いな。

第三スタン


A saxophone someplace far off played

Asshewas walkin’by the arcade

As thelight bust through abeat-upshade

Where hewas wakin’ up

She dropped a coin into thecup

Of a blindmanat thegate

And forgot about asimple twist offate


( ・3・) どこか遠くでサックスを吹いている人がいた。――これは順番をひっくり返さないとうまくいかないな。――彼女がアーケイドを歩いていると、どこか遠くからサックスが聞こえてきた。くたびれた日よけから光が差し込み、彼は目を覚ました。

――まだ覚ましてはいません。

( ・3・) ――彼は目を覚ましつつあった。彼女は門のところで盲人のカップコインを入れた。そして運命のひとひねりのことは忘れてしまった。

――はいどうでしょう

( ・3・) 夜から朝になった。どこか遠くでサックスを吹いている人がいる。時を同じくして、彼女はどこかへ歩いていく。そしてまた時を同じくして、夢うつつで横になった彼の部屋に光が差す。一行ごとに場面が切り替わって、映画みたいだ。

――as が場面転換の役割果たしてます

( ・3・) どこかへ歩いていく彼女は、そのまま消えてしまう。盲人のカップコインを入れる、というのが何か象徴的な行為なんだな、きっと。運命、盲人、テイレシアス、と連想が働くせいでそう感じるのかもしれないが。

――何を象徴しているんですか?

( ・3・) 何かをだよ。メルヴィル白鯨は何を象徴しているんだ?

――何かをですね。

( ・3・) そう。ある行為対象が何を意味するのか一義的に定まらないとき、その行為対象象徴性を帯びるんだ。ひとつ賢くなったな。

――とはいえ、門のところの盲人は運命を告げるわけではなく――

( ・3・) それどころか、彼女運命のひとひねりなんて気にしてないんだな、ちっとも。

――強い。

( ・3・) 強い。運命抗う者は悲劇的な最期を遂げるが、運命に関わらない者はいつまでも幸せに暮らすんだ。――じゃあ、ありがたい教訓も得られたことだし、次に進もうか。

――その前にひとつだけ。わたし面白いと思うのは、彼女が去っていくのを誰も見ていない点なんです。まず、どこか遠くのサックス奏者は物語に関与しない。

( ・3・) 音だけの出演。

――部屋では彼はまだ寝ている。そして門のところの盲人には――

( ・3・) 彼女は見えない。なるほど、興味深い指摘だ。きみ、名前は?

――……。

( ・3・) 名前は?

――アルトゥーロ・ベネデッティミケランジェリです。

( ・3・) アルトゥーロ、ありがとう。そんなところにも彼女の強さというか、優位性が表れているのかもしれないな。

第四スタン


He woke up, the roomwas bare

He didn’t seeher anywhere

He toldhimself he didn’t care

Pushed the windowopen wide

Felt an emptiness inside

To which he just could not relate

Broughtonby asimple twist offate


――ハーモニカの間奏を挟んで、ここからは後半です。彼と彼女とがいっしょにいる、あるいは少なくとも近くにいるのが前半でしたが、ディラン先生ハーモニカを聴いている間に、彼女のいた世界彼女のいなくなった世界に変わってしまいました。――では、どうぞ。

( ・3・) 彼が目を覚ますと、部屋は熊だった。

――クマ

( ・3・) 「かすみの間」「うぐいすの間」みたいに、「グリズリーの間」だったんだよ。泊まった部屋の名前が。

――真面目にやりましょう。

( ・3・) 彼が目を覚ますと、部屋は空っぽだった。彼女はどこにもいなかった。どうってことはないと自分に言い聞かせ、彼は窓を大きく押し開いた。心の内に虚しさを――

――虚しさを?

( ・3・) 虚しさを感じた。で、その虚しさというのは、彼がどうしてもリレイトできない――

――He just could not relate to an emptiness inside ということです。

( ・3・) どうしても関わることのできない虚しさ?

――辞書を引きますか?

( ・3・) おまえが引きたいというのなら。

――ランダムハウスにちょうどいい例文が載っています。I can’t relate to the newmusic ofMiles Davis.マイルス・デイヴィスの新しい音楽わたしにはしっくりこない。――1972年に『オン・ザ・コーナー』を聴いた人はそう感じたかもしれません。そもそも1967年の『ソーサラーからして、もう調性は不

( ・3・) 自分自身の虚しさとうまくつきあっていけない、と考えればいいのか。――どうしてもなじむことのできない虚しさを感じた。運命のひとひねりによってもたらされた虚しさを。

――はいどうでしょう

( ・3・) さっき "hewas wakin' up" のところで「まだ目を覚ましてはいない」って添削が入ったのは、このスタンザの "He woke up" が念頭にあったからなんだな。

――そうです。ここではっきりと目を覚ます

( ・3・) 彼女はいなくなっている。大丈夫だと自分に言い聞かせるってことは、大丈夫ではないわけだ。窓を開けたら心の内に虚しさを感じた、のくだりはなんだか分かる気がするな、感情の流れが。ぐっときたぜ。

――まず部屋が空っぽだという状況が語られる。でも本当に言わんとしているのは、彼の内面空っぽになったことです。開いた窓のところに立って外と内とを画定することで、内面という言葉自然に導かれています

( ・3・) きみ、名前は?

第五スタン


He hears the ticking of the clocks

And walks along with a parrot that talks

Huntsher downby the waterfront docks

Where thesailorsall come in

Maybeshell pickhimoutagain

How long must he wait

Oncemore for asimple twist offate


( ・3・) 時計がチクタクいうのが聞こえる。言葉を話すオウムを連れて歩く。水夫たちがやってくる港で彼女を捜す。また彼女が彼を見つけてくれるかもしれない。どれだけ待たなければならないのか。もう一度、運命のひとひねりが生じるのを。

――はいどうでしょう

( ・3・) 時計の音が聞こえてくるのにあわせて、時制が現在形になった。ここからは彼にとってまだ過去出来事ではないんだな。

――彼女のいない現実が、一秒ごとに動かしがたいものになっていく。コンクリートが固まるみたいに。

( ・3・) 「言葉を話すオウムを連れて歩く」は何を意味するんだ? アメリカ文学で鳥がしゃべるといったら、ポウの「ザ・レイヴン」だな。死に別れた恋人天国で再会できるだろうかと訊くと、鳥は「二度とない」と予言するんだ。

――このオウム実在するんでしょうか? どこからともなく現れましたが。

( ・3・) そこを疑うの? 「昔々、あるところにおじいさんとおばあさんがいました」「エヴィデンスは?」みたいなものじゃないか

――いえ、そうではなく、おそらく肩の上、耳元でオウムが話しているわけですよね、彼女を捜して歩いている間ずっと。それは暗喩ではないかと思うのですが。

( ・3・) おじいさんは暗喩としての山へ暗喩としての柴刈りに行きました。

――「周囲の人たちの話が、オウム言葉のように空疎に聞こえてしまう」を暗喩的に言い換えると「言葉を話すオウムを連れて歩く」になりませんか?

( ・3・) 心ここにあらずだから、「よう、調子はどうだい?」と声をかけられても、「ヨウ、チョウシハドウダイ」と聞こえるわけか。まあ、そうかもしれないな。

――次は最後のスタンザです。

第六スタン


Peopletell meit’s asin

To know andfeel too much within

Istillbelieveshewas my twin

But Ilost thering

Shewas born inspring

But Iwas born too late

Blameiton asimple twist offate


( ・3・) 内面を知りすぎてはいけない、感じすぎてはいけないと人は言う。わたしは今でも信じている。彼女わたし双子だったと。しかしわたしは指輪をなくしてしまった。彼女は春に生まれたが、わたしは生まれるのが遅すぎた。運命のひとひねりのせいで。

――はいどうでしょう

( ・3・) 「わたし」が出てきたな。二番目のスタンザでは存在をちらっと匂わせる程度だったが、ようやく正体を現した。

――もう自分が誰であるかを隠すことはない。

( ・3・) そう。三人称過去のかたちで物語が始まり彼女がいなくなって時計の秒針が意識に上ったときから三人称現在になる。そして今、一人称現在で「わたし」=「彼」が胸の内を明かしている。

――すべて過去形で書くこともできたし、すべて三人称、あるいは一人称で書くこともできたと思うんですが、どうしてそうしなかったんでしょう?

( ・3・) なんだか「学習の手引き」みたいになってきたな。時制が変わるのは、彼女の不在が彼にとって現在出来事でありつづけているから。人称が変わるのは――そうだな、最後のスタンザの心情は、客観的に、距離をおいて語れないんじゃないか。まだ傷が生々しくて。

――第四スタンザの「部屋は空っぽだった」から「窓を大きく押し開いた」のあたりはハードボイルド流儀で、あまり感傷的にはなるまいという抑制が働いているんですが、最後のスタンザになると――

( ・3・) 抑制が外れて、ついでに三人称仮面も外れる。他人物語であるかのように体裁を保っていたのが、保てなくなる。こういう効果を生むためには、人称の変化が必要だったんだな。

小休止

( ・3・) はっさく匂いは猫たちには不評だな。

Permalink |記事への反応(2) | 02:50

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2019-10-23

クジラモチーフキャラは強キャラ率が高い

でかくて頭が良く優しい(ただし白鯨モチーフになると怖い)

Permalink |記事への反応(8) | 17:03

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