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はてなキーワード:現場監督とは

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2025-06-10

建設業現場監督不足はゆゆうたの功績。

ゆゆうたの配信を見て現場監督やりたいと思う若手はいない。

SNS実態がバレただけ。

Permalink |記事への反応(1) | 02:02

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2025-05-28

『錆びた梁の下で』

高架橋の継ぎ目に、わずかに浮いた錆が見えた。

けれど、点検報告書には「異常なし」とだけ、そっけなく印字されたPDFが添付されてくる。

三十年前なら、それを見逃す者はいなかった。

秋山祐介は、かつて準大手ゼネコン技術者だった。

いや、“生き残った”というべきか。

当時の仲間の多くは職を失い、家を売り、なかには命を絶った者もいた。

バブルの余熱がまだ残るころ、祐介の所属した会社は全国にリゾート開発を展開していた。

土地投機の的になり、建物一棟に数百億円が流れた。

銀行は金を貸し、不動産会社ゼネコンはその金を使って「未来」を建てていた。

だが、その未来は、ある日突然「不良債権」に姿を変えた。

きっかけは総量規制、そして竹中プラン

小泉政権が“構造改革”の名のもとに進めた金融再編は、銀行にとっては救済だったが、

ゼネコンにとっては死刑宣告だった。

祐介の会社も、4000億円規模の開発が“回収不能”とされ、メディアに名指しで叩かれた。

ゼネコンが悪い」「無駄公共事業日本ダメにした」

夜のワイドショーコメンテーターが、台本通りに吐き捨てる。

だが、祐介は知っていた。

開発案件の大半は、もともと国主導の“ケース事業”だったことを。

裏では大蔵省土地を押さえ、リゾート政策を煽っていたことを。

現場で汗を流した職人たちは、開発計画が潰れても責任を問われることはなかった。

代わりに、技術者現場監督たちが矢面に立ち、切り捨てられた。

あんたら、税金食い潰すシロアリだろ」

協力会社担当者にそう言われた夜、祐介は初めて会社トイレで吐いた。

うつ病の診断が下ったのは、それから間もなくのことだった。

---

そして今。

祐介は小さな建設コンサル会社で、インフラ点検の補助をしている。

自治体から委託案件が多く、担当者若い、30代前後契約職員ばかりだ。

彼らは氷河期世代末裔だった。

経験がなく、知識も浅く、なにより「責任を取らされるのが怖い」という眼をしていた。

「ここ、たぶん腐食始まってますよね?」

ある若手が問う。

「たぶん、じゃダメだよ。記録に残すか、写真を撮って報告するか」

祐介は答えながら、心のどこかで諦めていた。

この青年が次の現場に行くころには、もうこの異変のことを忘れているだろう、と。

チェックリストに○をつけ、Excelで表を整えれば、それが“点検”になる。

本当に危ない橋トンネルを救うには、「異変を感じ取る目」と「報告する勇気」が必要だ。

だが今のシステムには、どちらも組み込まれていない。

---

「昔は、職人天井裏を覗いて“ヤバい”って言えば、それで補修工事が決まったんだよ」

祐介がそう話すと、若者たちは苦笑した。

「今は、写真図面と、委託先の承認必要ですから

そう答えたのは、30代の現場監督。派遣社員だ。

祐介は思う。

これはもう、先進国ではない。

国がコストカット外注主義を極めた結果、「インフラという生命維持装置」が壊れていく過程なのだと。

そして皮肉なことに、あの時“ムダだ”と叩かれた公共事業を切り捨てた代償は、

今になって「工事費5割増し」「技術者不足」として跳ね返ってきている。

一度切った命脈は、そう簡単には再生しない。

それは祐介自身人生証明している。

---

日が落ちる。

継ぎ目の錆は、もう一段深くなっていた。

あの夜のトンネル崩落事故のように、何かが起きるまで誰も動かないのかもしれない。

けれど祐介は、今日現場に出る。

もう誰も彼に命令しない。だが、彼は知っている。

「この国を下から支える者がいなくなれば、崩れるのは時間問題だ」**と。

そして、

「俺たちは、本当にあの時“ムダ”だったのか?」

という問いだけは、永遠に胸に灯し続けるつもりだった。

Permalink |記事への反応(0) | 23:40

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2025-02-23

anond:20250223121145

便利な道具であるAIを使うには実務経験必須なんすよね。AI自分仕事の何をどう補助してくれてるのかわからないと金に変えられない

 

実務者の仕事を一切把握できない現場監督ビル建築できるかっていうと無理だ。

 

素人には無理だよ

IT憎しすぎて頭まで馬鹿になってるなあ

 

そんなにエンジニアスキルが紙屑になるスカッストーリーが大好きなんか。でもそんな思考じゃIT親和性低すぎてさら待遇悪くなるだけやろな。

Permalink |記事への反応(0) | 12:20

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2025-02-20

これって俺が悪いのか?トンネル工事

昨日は朝からトンネル工事現場作業してたんだけど、なんか今日はめちゃくちゃ暑い

汗だくになりながら掘削作業をしてたら、ちょっと集中力が切れてきた。

ふと、「この先ってどこにつながるんだろ?」と思った。別に今すぐ知る必要はないんだけど、気になったら試してみたくなるのが俺の性格

で、ちょっとだけ試しに掘る方向を変えてみた。

いや、ほんの少しだし、大した問題にはならないだろうと思ったんだよ。

そしたら、なんか急に地面がやわらかくなって、ガコン! って崩れた。え、やばくない? と思った瞬間、向こう側から光が差し込んできた。

で、気づいたら目の前に地下鉄ホームがあった。

え、ちょっと待って、これ地下鉄の壁じゃん???

ていうか、普通に電車走ってるし、人いるし、みんなこっち見てるんだけど???

そしたら案の定現場監督がすっ飛んできて「お前何やってんだ!!」ってめちゃくちゃ怒鳴られた。

いやいや、俺もちょっと掘っただけだし、こんなす地下鉄にぶち当たるなんて聞いてないんだけど??? ていうか、地下鉄がこんな浅いところにあるのが悪くない???

なんか大問題になりそうだったから、「とりあえず埋め戻します?」って提案したら、「そういう問題じゃねえ!!!」ってさらに怒鳴られた。

いや、でもどうせ穴開いちゃったんだから、もうどうしようもなくない???

結局、現場は一旦作業中断になって、偉い人たちが集まってきてめっちゃ揉めてたけど、これって俺が悪いのか?

Permalink |記事への反応(0) | 08:18

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2025-02-17

anond:20250217161020

立案も実際の作業もやってるのは番組スタッフだけどな

さて、ビルを作ったと言えるのは、立案者?出資者ゼネコン社長ゼネコン担当者現場監督現場親方現場作業員?

ゲームを作ったと言えるのはプロデューサーディレクタープログラマーデザイナー社長株主

料理を作ったと言えるのは板長板前?焼方?煮方?オーナーレシピ考案者?農家

Permalink |記事への反応(0) | 16:55

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2025-02-15

女は物理的に周囲が見えておらず、男は精神的に周囲が見えていない

これ結論だと思うんだがどう?

男は狩猟、女は採集をやってきた期間が長いことを考えると、

男は獲物を的確に仕留めるチームプレイのために瞬時に自分前後左右上下空間把握するための能力が育てられ、

このために現代の街中でも急に立ち止まったり前を見ずにぶつかることが少ない。

一方で狩りは死亡者が出ることは織り込み済みの危険ミッションなので、

目的を達成することが最優先として個々人の感情には配慮する必要がなかった。

女は長期間にわたって木の実なんかを見つけるために能力が育てられていったから、

瞬時の状況把握を身につける必要はなく、むしろ時間モチベーションを維持するための精神的なマネジメント能力が求められた。

女のスケジュール帳が妙にみっちり書き込まれているのもこれが関係していると思う。

こうして考えると女はマネージャーには向いていても現場監督には向いていないと思うんだよな。

この2つを「リーダー」としてごっちゃにせず適した役割を与えてやれば、女性社会進出自然に進むと思う。

Permalink |記事への反応(2) | 17:06

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2025-02-03

タイミーで募集してた、特殊清掃のバイト

正直、"タイミー"で特殊清掃の案件を見つけた時点で胡散臭かった。でも"日給25,500円。交通費込。早上がりでも満額保証"って書いてあったから、つい応募しちゃったんだよね。

オレは大学中退して性別適合手術(ちなみにFtMな)を受けた身。手術費用の返済がまだ残ってて、呑気に正社員なんてやってる場合じゃない。だから手っ取り早くスポットで稼げる高時給バイトを探してた。

現場都内の古びた木造アパート。"節分の夜"に作業するって指定されてて、それも怪しかったんだけど、金の力には勝てなかった。

待ち合わせ場所に行ったら、同じバイトが5人いた。みんな俺みたいな感じの人たち。性別も年齢もバラバラ

現場監督って人が説明を始めた。曰く、"江戸時代徳川家が埋めた財宝の封印を解く儀式"が必要で、その準備作業として特殊清掃をするんだとか。

なんかカルトっぽいって思ったけど、「取り分は平等に分配する」って言われて、まんまと釣られた。

作業が始まったのは深夜0時。"豆まきの音"が近所から聞こえてくる中、アパートの一室に入った。

部屋は異様な臭いが充満してた。家具や床に赤黒い染みが残ってる。この時点で逃げるべきだった。

清掃を始めて1時間くらい経った頃、現場監督が「儀式の準備が整った」って宣言した。

次の瞬間、オレたち作業員6人は円になるように並ばされて、何か呪文みたいなのを唱えさせられた。古い和紙に書かれた文字を読むんだけど、"文字勝手に動いて見える"。

そのうち、床から"黒い液体"が染み出してきた。最初は水漏れかと思ったけど、よく見ると液体が"人の形"を作っていく。

完全に形になった時、それは着物を着た侍の姿だった。侍は一人一人の顔を見て、最後にオレの前で止まった。

「汝、かつておなごにあらざりしも、今や新たなる器として相応しき存在なり」

その声を最後に、オレは気を失った。

目が覚めたのは翌朝。オレ含め作業員全員が路上で倒れてた。アパートはなぜか更地になってて、お札がビリビリに破れて散らばってた。

タイミーのアプリ確認したら、その現場募集は消えてた。報酬も一切入ってない。でも、オレのズボンポケットには"小判1枚"が入ってた。

鑑定に出したら"本物の江戸時代の小判"だって。でも、なぜかどの博物館買取拒否してくる。学芸員が顔色を変えて、「これは触れない方がいい」って。

今でも節分の夜になると、あの侍の声が聞こえる気がする。そして、小判の表面に刻まれ文字が、少しずつ変化してるような気がしてならない。

追記

ちなみに、この話を他のSNSに書いたらアカウントが謎に凍結された。

増田に書くのも、これで最後します。

あ、誰か後ろに...

Permalink |記事への反応(3) | 01:54

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2025-01-29

埼玉陥没事故に対して「あーしろこーしろ」と命令して現場監督気取りになってる人が多すぎる

救助経験ある増田だけど

隊員さんたちがクソ寒い必死作業してるのに

暖房のある部屋でポチポチ文字打って命令して何かやった気になってる人が多すぎ

中国韓国で陥没事故が起きたら笑ってたくせに

日本で起きたら救助隊員を批判するとか

日本ネット規制を強めた方がいいな

Permalink |記事への反応(1) | 00:33

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2025-01-23

anond:20250123120243

別にヤンキーあがりのアホの一員として、職人の下っ端に入れ、とか言ってるわけじゃないやろ 

 

現場監督の枠にちゃんと入れや。高卒からそこに入れるよという話やろ。

Permalink |記事への反応(0) | 12:10

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2025-01-02

anond:20250101235627

施主として現場に顔を出すとやっぱり手抜き抑止の効果はあるんじゃね?まあ簡単差し入れしても別に罰は当たらないと思う。

現場監督とか設計とか捕まえて話をしてみればいいと思う。ただし長時間は禁物だ。

Permalink |記事への反応(0) | 12:29

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2024-12-12

anond:20241212134610

管理側」について明確なイメージがないようだな。

 

半ば職人みたいな、現場監督あがりのおっさんがその席に座るんだぜ。

ビジネスだけやってたホワイトカラーに任せられるもんかよ。

Permalink |記事への反応(0) | 13:48

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2024-12-11

ゆゆうたは正しい

高速道路建設現場現場監督らしき人が「こんなこともわからねえのかよー!」「クズが!」「はやくやれよ!」怒鳴っててずっとコンビニ駐車場に聞こえてきたから。

そのコンビニに行くと毎日聞こえてた。

Permalink |記事への反応(0) | 18:39

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2024-12-09

人工知能人間を超えるとか超えないとか言ってて、もう単純作業では人間が敵う相手じゃない

では管理職的にAIマネジメントをすべきか?となると、現場監督みたいな役割はやっぱりAIやらせしまうほうが効率はよさそうで、AI階層化により全自動でそこそこ大きな目標自動で達成するAIまでは一瞬で到達してしまうと思う

ここが進むと、電力や計算資源を用意して巨大なAI組織を作ることができるグループ一人勝ちになる

電力とか計算資源物理的な制約から、即座に知的労働職のすべての職が失われることはないだろうけれども、

部下数人をまとめる管理職ではなく、一国の主みたいなスケールでの管理者として資質が問われる時代がすぐ来てしまう気がする

Permalink |記事への反応(0) | 08:13

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2024-11-25

anond:20241123165821

そこじゃなくて

質問内容が完全に「やろうとした人」じゃなくて「着手もしてない人」のそれじゃん

まりふられた仕事を「新人独断」で「やりもせず、進めなくて問題ない」って判断してたってことなんだよ

少しでも進めようとしておかしポイントをみつけたら、この会話の最初に、こことここ確認しなきゃな、って絞れてるから、あの会話にはならない。

要件確認もせず、ただ放置して、誰かに聞かれるまで放置してたのを隠す「新人(周りも全体の状況も把握してない人)」だよ。やばすぎない?

揚げ足取る前に自分のやってるプロジェクトに置き換えてみてよ。

相手は全体をみてこれは誰かにつっこまれるまでほっとけばいいとか判断できる現場監督じゃないんだよ。

右も左もわからない状態で、一番簡単責任の薄いものを任されて、着手すらしてなくて、理由をきいたら「意義に疑問が」「週末の定義は」って返してくるんだよ。

Permalink |記事への反応(1) | 08:11

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2024-11-06

anond:20241105092337

現場監督とか含めて業界全体として人が来ないんだけど、みんななんか現場作業員を想定してて世間知らずのバカボンしかいないんだなって思う

いねえの当たり前だろ土曜が平日の世界だぞ

別に給料は高くもねーしマトモな休みは盆と正月くらい

Permalink |記事への反応(0) | 10:37

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2024-11-03

日本プロレス史上最も重要試合10選【追記あり

試合の内容の是非というよりは、後世に残した影響の強さを重視して選出しました。

力道山vs木村政彦 1954年12月22日蔵前国技館

木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』でもお馴染みだが「プロレスとは何か」を深淵の底に落とした試合である。この試合真実に関しては諸説あるが、ともかく力道山木村シュートで潰したことは単純に眼前の事実である。「プロレスとは八百長ではなかったのか?」日本プロレス史における「プロレスとは何か」という問いへの解答がこの一戦で全て分からなくなってしまい、今もその謎が解けたとは言い難い。また、当時のプロレス界は柔道出身が多かったものの、木村がこのような形で潰されたため、もし木村が勝っていたら今のプロレス界は柔道系譜もっと強くなってまるで違う別物に変わっていた可能性が高い。当時の日本の強さの象徴といえば柔道であり、その柔道プロレスが上回ったのだから当時の衝撃たるや、である。少なくとも逆水平チョップという技がこれほどスタンダードな技として使われる(アメリカなどはナックルが主流)のは間違いなく力道山の影響だろう。

アントニオ猪木vsモハメド・アリ 1976年6月26日日本武道館

わずとしれた世紀の凡戦であるが「猪木・アリ状態」が発生しただけでこの試合人類史に残す価値のある試合である。この辺はあらかた語り尽くされているので多くは書かない。また、試合を実現させる猪木マジックとも呼ぶべき「巻き込み力」はエネルギッシュだった昭和の世相を反映していると言えよう。

タイガーマスクvsダイナマイトキッド 1981年4月23日蔵前国技館

初代のタイガーマスクデビューした試合で、今見ても全く色褪せない。漫画キャラクターが実現するメディアミックスという手法も新しかったが、マスクを被った佐山の才能は20年ほど時代を先取りしていた。四次元殺法とも評されたその戦いぶりは軽量級レスラーに偉大な影響を残した。

ジャイアント馬場vsスタン・ハンセン 1982年2月4日東京体育館

選手としてはピークを過ぎて会社内での立場も危うくなってきた馬場が、自身レスラー生命の生き残りを懸けて行われた一戦。ハンセンはこの当時、選手として全盛期であったため馬場は殺されてしまうのではとさえ言われていたが、試合開始直後に放った16文キッククリーンヒットし、会場の空気が一気に馬場一色となった。この試合引き分けという不透明決着に終わるも、馬場はその人気再沸騰で会社内でのイニシアチブを取り戻すこととなる。レスラーリング上でこそ輝きを取り戻すという、レスラーの原点を示した一戦。個人的には倒れているハンセンの左腕をガッツリ踏み潰すキラー馬場が滲み出た瞬間が一番アツい。

アントニオ猪木vsマサ斎藤 1987年10月4日巌流島

公私ともに何もかも上手くいかず、自暴自棄になっていた時期の猪木が行った一戦(元々の発案者は藤波であったとも言われているが、なぜか猪木がやることに)。猪木巌流島に立てられたリング上で時間制限、ノールールレフェリー無し、無観客試合という前代未聞の試合に付き合えるのはマサ斎藤くらいしかいなかった。後年、この試合を振り返るマサ斎藤インタビューがあるのでこちらも読んで欲しい(https://number.bunshun.jp/articles/-/842688)。試合は2時間を過ぎたところでマサ斎藤裸絞めで失神し、猪木勝利した。観客を排して一切のしがらみを捨て、レスラー純粋に二人のためだけに試合をしたらどうなるのか、という後年でも見られない極めて前衛的な試合になったと言える。

武藤敬司vs高田延彦 1995年10月9日東京ドーム

プロレスを守るためにプロレスをした武藤と、プロレスを強くするためにシューティングをした高田一騎打ち新日本UWFインターの対抗戦として行われたこ興行のメインイベントは、新日本4勝、UWFインター3勝で迎えられた。高田としてはこの試合に勝てば4勝4敗で終われるが、この試合武藤の保持するIWGP王座がかかっていたため、4勝4敗でもベルトが動いた分UWFの方が上を取れるという状況であった。お互いのスタイルをお互いが貫き合い、武藤の持つドラゴンスクリューという極めてプロレス的な技が、高田の多用するキックへのカウンターとして機能することが勝敗を分けた。最後も足4の字固めというプロレス代表する固め技で武藤ギブアップを奪った。戦いのスタイルが全く違っても、そのスタイルを両者がいかに主張できるかで試合面白くなる、ということを示した貴重な一戦。

橋本真也vs小川直也 2000年4月7日東京ドーム

橋本の1勝3敗で背水の陣を敷くべく「負けたら即引退」を掲げて小川へのリベンジを臨んだ一戦。この二人のシングルマッチで一番面白いのはやはりこの5戦目である橋本ジャンピングエルボーを炸裂させて小川の肩を脱臼させるも、その後の三角絞めで腕を取った際に外れた肩を偶然嵌めてしまうという珍事も小川に味方し、最終的には小川がSTOの連発で橋本をKOした。完敗した橋本は本当に引退するも、折り鶴兄弟(詳細は省略)の助力もあり復帰。最終的には小川とタッグチームを組み、親友となった。戦いの末に友情が生まれるというジャンプ漫画でありそうな展開は現実でも起こるという、プロレスフェイク無しを魅せつけた一戦。

長州力vs大仁田厚 2000年7月30日横浜アリーナ

既に引退していた長州をなぜか大仁田ストーキングとも言える言動を繰り返すことで呼び戻すことに結果的成功し、大仁田お家芸である電流爆破デスマッチが実現した。プロレスは「ネバー・セイ・ネバー」(絶対に無いということは絶対に無い)という矛盾を孕んだ言葉まやかし大仁田の執念が証明してみせた一戦。試合長州勝利。なお、この大仁田長州へしつこく対戦を要求する様子は当時のプロレス番組で放映されており、それをレポートする真鍋アナウンサーとのやり取りも「大仁田劇場」として注目された。最初大仁田から理不尽な扱いに「サラリーマンって大変だなぁ」とファンに同情されていたほどだったが、最終的に真鍋大仁田へ「電流爆破、見たいです!」と直言するまで成長し、この試合の実況も大仁田に傾倒する内容で行った。

渕正信vs蝶野正洋 2000年9月2日日本武道館

2000年はプロレス界激動の年だった。6月全日本プロレスから選手クーデター同然に大量離脱し、残った選手川田利明渕正信の2名だけとなった。全日本はなんとかして起死回生を図らなければならず、鎖国状態にあった同じ老舗団体である新日本プロレスとの交流に活路を見出した。8月11日、渕がスーツ姿で新日本リングへ上がり「(鎖国状態にあった)壁をぶち破りに来ました」と話し、新日本現場監督である長州力と固い握手を交わしたところへ抗議しに現れたのが蝶野だった。乱闘しかけようと興奮する蝶野だったが、渕は冷静に受け流し、蝶野が落とした帽子を「蝶野忘れ物だ!」と帰ろうとする蝶野へ投げつけるシーンが完全にプロレスファンの心を掴んだ。これを受けて行われたのが全日本リングでの二人のシングルマッチである。結果は蝶野勝利であったが、全盛期をとうに過ぎた渕が堂々とした態度とマイク第一線を張ったおかげで全日本は辛うじて生き残ることができた。いつ誰がどんな形で主役を張らなければならないかは分からない、運命の数奇というものプロレスにはあり、渕は突如訪れたその大役を果たすことができたから今も全日本という団体は存続している。

三沢光晴vs小橋健太 2003年3月1日日本武道館

一方、全日本プロレスを大量離脱した選手たちによって旗揚げされたプロレスリング・ノアは、旗揚げして1年足らずで日本テレビの中継がつき、ほどなくして日本武道館興行が行われるなど、ハッキリ言って順風満帆だった。試合クオリティも高く、当時の2chプロレス板で「ノアだけはガチ」というフレーズも生まれた。この試合三沢小橋花道から場外マットへタイガースープレックスで投げ飛ばすという荒業を敢行。実況していたアナウンサーが「死んでしまう!」と絶叫した。しか最後小橋バーニングハンマーを繰り出して逆転勝利ベルトの価値、そして団体価値というものをどうやって高めるのか、を方舟に乗ったレスラーが探し求めて辿り着いたのがこの試合である。純プロ路線でありながらその究極系を突き詰めた結果という意味において、選出すべき試合であることは間違いない。

以下、選外

ジャックブリスコvsジャイアント馬場 1974年12月2日鹿児島県体育館

この当時、最も権威のあったNWAヘビー級ベルトを日本人で初めて戴冠した試合

ザ・ファンクスvsブローザー・ブロディジミー・スヌーカー 1981年12月13日蔵前国技館

全日本プロレスで開催されたこの年の最強タッグリーグ戦の優勝決定戦で、ブロディ親友であるハンセンセコンドに帯同。場外戦にもつれ込んだ際、ハンセン試合ラリアートで介入し、ブロディスヌーカー組の優勝をアシストした。この暴挙馬場が怒り狂い、試合終了後にハンセン乱闘を繰り広げ、前述のシングルマッチへ発展する。

三沢光晴vs川田利明 1999年1月22日大阪府立体育館

故意事故か、川田三沢に対して垂直落下式パワーボム通称三冠ボム)を敢行した試合勝利した川田だったが、試合中に実は腕を骨折しており全治3ヶ月となった。

本田多聞泉田純vsハヤブサ新崎人生 1999年2月13日後楽園ホール

ハヤブサFMW)、新崎人生みちのくプロレス)というインディー団体レスラーでもメジャー団体ベルトを巻けることを証明した試合。この当時のインディー団体立ち位置は非常に弱いもので、これを覆すのは至難の業だった。この両名はインディー団体の中でも頭2つ抜き出た存在で、全日本プロレスの至宝を獲得することに成功した。なお、このコンビは米マット界でも活躍しており、日本代表するタッグチームと呼んで良い。

ザ・グレート・サスケvsスペル・デルフィン 2003年11月2日有明コロシアム

犬猿の仲となり、顔を合わせるのもNGであった二人のシングルマッチが、みちのくプロレス創立10周年という大舞台で実現。ホーム戦であったサスケが敗れ、試合後のマイクで弱音を吐いたところ、客席より「みちのくプロレス50年化計画はどうなるんだ!」という野次勇気づけられ、顔を上げたサスケは「みちのくプロレス永久に不滅です!」と改めて宣言した。客もまたプロレスを作り上げる1人であることを明示した試合である

伊藤竜司vs葛西純 2009年11月20日後楽園ホール

デスマッチの「やれるところまでやる」をやり切った試合。頭の中に引退がチラついていた葛西後楽園ホールバルコニーからテーブルダイブ攻撃を浴びせるなど、デスマッチ限界を攻めた試合となった。30分1本勝負のところを29分45秒で葛西勝利し、この年の週刊プロレス大賞ベストバウトを受賞した(デスマッチが受賞するのは極めて珍しい)。試合後のインタビュー葛西現役続行宣言したことからデスマッチというジャンルにおいて次の時代への扉を開けたワンマッチであったと言えよう。

前田日明vs坂田亘 1995年5月20日 控室

今もなお語り継がれる衝撃映像のアレだが、そもそも試合ではないことと、別に重要ではないため選外。

追記

10選じゃなくて10戦にすればよかったなぁ。でも検索に引っかかりにくくなるからいか

全日本プロレス軽視では?

⇒そういうつもりもなかったが、全日本は良くも悪くもプロレスというものを護ろうとして頑張っていた保守団体なので、地道な積み重ねをしていて変革が起きる瞬間というのが限られていたので仕方ない。逆に全日本があったか新日本ハチャメチャでも許されたのだと思ってるし、ハチャメチャし過ぎた結果、何度も会社ごとハチャメチャになりかけていた点をプロレスファンは忘れていない。選外には全日本が多いのでご容赦を。

最近試合/◯◯の試合が無い

自分最近試合を追いきれていないのもあるが、どちらかといえば後年振り返ってみて「アレがあったからだよなぁ……」と思わされる要素があるかどうかで選出した。タイガーマスクがいなければ今のジュニア戦線はヘビーの焼き直しかルチャのマネごとレベルになっていた可能性もあるし、渕があそこで全日本崖っぷちで踏みとどまらたから後々の団体交流戦の活性化が生まれたのだと思う。歴史を紐解いた時に外せないかどうか、って感じ。例えば「猪木vsホーガン」みたいな試合事件としてはとてつもなく大きなものだけど、じゃあアレが後年に何か影響を与えたかって言ったら、そういう種類の話ではないので。

総合格闘技戦について

自分桜庭和志には胸熱した世代ではあるものの、さすがにPRIDEリングでの試合を選出するのは違うだろうと思った。そもそもアレは総合格闘技という競技たまたまプロレスラーと柔術家がやっていただけである桜庭が勝ったのはもちろん嬉しかったが「プロレスラーは強いんです」と言われたのは複雑で正直、気持ちとしては受け入れ難かった。それは桜庭個人総合格闘技という競技に向かい合って努力した結果であって、プロレスラーというもの一般化してしまうのは危険なのでは……と思っていたら翌年、普通に永田ミルコに負けていた。

女子プロレスは?

女子女子で深いジャンルなので、もうそこまで踏み込んじゃうと10選じゃ足りなくなるので恐くなって考えるのを止めました。そもそも女子はそこまで詳しくないので。というわけで、これを見ている増田! 書かないのか!?しかないぞ、俺達がやるのは!

・信彦じゃなくて延彦な

正直すまんかった、正直ポカした。

Permalink |記事への反応(13) | 12:23

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2024-10-23

地方国立大修士修了って会社はいってどういう仕事してるんだろ?いわゆる研究職は旧帝大が独占してるからムリだろうし

工場ラインとかで現場監督っぽいことしているのかな?テレビでみたラケットラバーの開発現場では、球をひたすらはねかえすマシンそば

ノーパソもちこんだ兄ちゃんが画面のぞきこんでいた。あれくらいの仕事なら地底でもできそう

Permalink |記事への反応(2) | 10:43

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2024-09-26

anond:20240926002959

俺が度々話題にしてたのに今更伸びてるのか

増田って上級会派リベラルばかりでindeedに縁なさそうだしな

あそこは釣り求人で釣って派遣登録させたり、中華業者個人情報入手して詐欺電話とかかけてくるけど、大抵は有名になりすぎててかかってきた段階で迷惑電話可能性がありますとか表記されてる

それと最近現場監督とかも不人気だから経験派遣募集してるし希望職種と違うのも無理矢理勧めてくるし、あらゆる理由付けでカスみたいな仕事を紹介してくる

本当に口先八丁で良いように使って全国から人集めて転がすんだよね

気が弱い奴や騙されやすい奴はカモにされてる

Permalink |記事への反応(0) | 14:56

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2024-09-16

anond:20240916203324

またよく間違われるネタに、この技をする際のセリフ勘違いして「ガイアオルテガマッシュジェットストリームアタックを仕掛けるぞ!」といないはずの4人目がいるように発言し「三連星命令するお前は誰なんだ?」と突っ込まれもの存在する(現場監督ポジションのマさん説が人気)。

ジェットストリームアタック自体にも元ネタがあるといわれ、それは1972年に公開された映画子連れ狼三途の川乳母車』の冒頭の、刺客である虚無僧との殺陣であると言われている。

Permalink |記事への反応(0) | 20:35

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2024-08-26

anond:20240826161502

今や現場監督非正規時代だし工場言わずもがなブルーワーカーの非正規率もグングン上がってるよ

もはや非正規差別なんてしてたら国が成り立たないぐらい非正規は増えてる

Permalink |記事への反応(0) | 16:18

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2024-06-14

ピラミッドってまずあれを設計したこともすごいけど

その設計内容を細かく分割して通知して更にそれを現場作業員に周知するのって

まりにも途方がなさすぎるだろ……と、ゼネコン就職して現場監督に駆り出されている立場として思う

Permalink |記事への反応(1) | 10:10

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2024-06-09

精神疾患

最近、また精神科の診察に行くことになった。自分には長い間、うつ病と診断されていて、抗うつ薬パキシル睡眠薬ロゼレムを処方されている。初めて診断されたのは5年前のこと。まだ20代の後半だった。仕事ITベンチャー企業、そう、あの有名なサイバーエージェント関連会社に勤めていた。

仕事が忙しすぎて、次第に夜も眠れなくなり、食欲もなくなってきた。あの時の社長、T社長は「頑張れ、頑張れ」と言ってくれていたけど、結局は自分が壊れてしまった。休職するように言われて、親会社サイバーエージェントの社内カウンセラー相談して、その時はじめて「精神科に行った方がいい」とのアドバイスを受けた。

あの頃の自分がとても愚かだったことにうんざりする。鬱になる前に、信頼していた友人Aにも一度相談した。しかし、彼は「お前、ただの甘えだよ」と一蹴した。彼との関係も、それ以来ぎくしゃくしたままだ。友人Kも「悔いのないように頑張るべきだ」と言っていたけど、精神的に追い詰められている自分にはただのプレッシャーだった。

実家に戻ることになり、親戚や近所の皆さんには「何してるの?」と聞かれる度に「療養中」と答えるのも辛い。うちの親も精神疾患者への理解ほとんどなく、「いつまでそんなことしてるつもり?」なんて言ってくる。父親現場監督をしていて、昼間から酒を飲むこともある。そういうふうに家庭内雰囲気も悪くなっていった。

今では、週に1回、近所のクリニックに通院している。診察券には「Sクリニック」と書いてあるが、正直、そこがどれだけ信用できるのかもわからない。先生笑顔で接してくれるが、内心何を考えているのかはわからない。薬も増えたり減ったりで、自分状態が良くなっているのかもよくわからない。

自分の手元には、大学時代に書いた卒業論文が残っている。その時は早稲田大学卒業することに全力を尽くしていたが、今となってはただの紙の束に過ぎない。その紙も、今の自分にとっては重荷だ。

SNSも見ないようにしている。FacebookInstagramで皆が楽しそうにしているのを見るのは辛い。自分楽しい時期があったはずだが、今となってはただの遠い記憶だ。Twitterでは同じような境遇の人がいるのを知っているが、だからと言って慰めにはならない。

こうして文章に書いてみても、自分気持ちが晴れることはない。それでも、何かしらの形で吐き出さないと、もっと心が苦しくなる。これからも、自分がどうなるのかはわからない。ただ、一歩一歩前を向いて歩くしかないのかもしれない。でも、その一歩がとても重い。

Permalink |記事への反応(1) | 16:08

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2024-05-24

anond:20240523225809

一級建築士として業界で働いている者です。

投稿者さんのように、早い段階で業界を去っていく人が多いのは残念ですが理解は出来ます

まず、ゼネコン設計事務所業態全然違いますよ。

建築設計をしたい人がゼネコン入社してはいけません。ゼネコン建設業です。

ゼネコン設計部も有りますが、アレは設計施工するための部門オマケと思って下さい。

ゼネコン給料が良いし、企業規模も大きいので就職の際によく見えますしか建築設計

したい人が欲しい訳では有りません。建築学科の学生としてゼネコンが求める人材

現場管理(現場監督)』です。設計現場監理ではありません。

建築設計仕事として、一人前になるまではしんどいです。しか大分やりがいが有る部類だと思います

まずは一級建築士を取得しましょう。その後は、転職選択肢は幅広いですよ。

もうしんどいのはイヤな場合役所に逃げ込む人もたくさん居ます

ゼネコンに高給で転職も出来ますし、インフラ業界でもそこそこ求人有ります

一級建築士が取れない人は知りませんw

あの程度の努力が出来ない人は、上司に使われて人生を終わることでしょう。

建築設計楽しいです。コレだけは自信を持って言えますよ。

Permalink |記事への反応(0) | 09:35

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2024-05-23

建築学生、就職はよく考えてほしい

もう30手前になるんだけど、就職関係の話を見るたびに俺の選択はどうだったんだろうと思うから書き下す。

結論から言うと、「不正に関してはダメ元でも声を上げよう」

建設業業界の体質がダメ

「専攻じゃない業界転職しても何とかなるよ」

以下自分語りなので飛ばして頂いて結構

ガキの頃から建築が好きで、通学路に新築の一軒家が建とうとしている現場があれば眺めていたり

当時は劇的ビフォーアフター流行っていたのもあって小学生の頃から一級建築士になる」

ことを将来の夢にしていた。ちょうど、中学の頃に叔母が新築を建てる際に建築家の先生に依頼することになり

仕事の様子をよく見せてもらっていた。また施工中の現場もよく見に行っていた。

この段階では将来はこの仕事をして飯を食うことになんの疑問も抱いていなかった。

まず、一級建築士を取るためにはその前の二級建築士を取らないといけないため、高専建築科を卒業するのが最短ルートだった。

幸い、地元高専もあったのでそのまま卒業し、地元ではないが県内の有名なゼネコン入社することにした。

今思うと最初からどこか個人組織系の設計事務所に行けばよかったが、そこのゼネコン医者等の高所得者向けの注文住宅シェアが非常に高かったのでいろんなことが出来そうというのが理由だった。

まあ入社して最初から希望配属ではなく、定型的に公共建築ショッピングセンター等の不特定多数使用する施設or大規模建築部署現場監督のほうに回されて

現場を見てきてね!ってことになった(ここに関しては文句はない、現場を知らずに設計すると大体あとからツッコミが入るのはどこの業界でも共通だと思っている)。

現場は楽しかった。何もない所を重機で整備して、図面をもとに指示出しをして・・・などなど、大変なりに現場職人達とコミュニケーションを取りつつ仕事をすることと

毎日変化がある現場、出来上がっていく様子はワクワクした。

だけども、監督業というのは当然ながら現場監督する役割のため、朝は誰よりも早く現場に来て鍵を開ける。パトロールをする。書類関係役所申請するものも非常に多い)。

工事写真を撮る、職人から質問要望に応じる等、朝から晩まで動き回るし、図面をみてアレコレ指示出しもするし身体も頭も結構使う仕事

特に明日の準備なんて今日現場が終わって職人が帰ってからじゃないと出来ない。

あと、工期の短縮=コスト削減のため土曜日基本的に出勤(最近になって完全週休二日制現場が増えてきたよね。職人からは不評だそうだけど)です。

あなたの体力は大丈夫ですか?

施工に関しては施工要領書があり、当然それを満たすように作る必要がある。

そしてそれを確認するために工事写真を撮って、ちゃんとやってますよという証拠にする。

ただ、全箇所撮るのは人が足りなくて無理だったりするので写真を撮ったところ以外はテキトーだったり…。

コンクリート養生後の圧縮強度が規定未満だったり、エトセトラ

昨年話題になった大成札幌の精度不良の件、あんなの表沙汰になっただけで偉いよマジで

あなたはそれを許せますか?

当然、監督とはいえ1年目のペーペー、当然、現場代理人というこの世の神みたいな扱いの最高司令官上司にいます

基本その人から仕事をもらうというか、指示があって動くので上司次第で現場は変わります

俺の場合体育会系のノリで進んでいきました。

上司より早く出勤し掃除して上司より遅く帰るのが絶対。いつの時代

あなた時代錯誤な上司に耐えられますか?

割と学生時代からチクり魔で(嫌な奴)、これ以外にも沢山問題点はあったので都度会社にこれっておかしくない?

って相談しましたがいやいやそんなもんだよ。スタンダードだよってあしらわれて終わりでした。

まあ残業代も出なければ週休二日制ですって労働条件なのに毎週土曜日出勤して振替休日もなく

出勤簿上休んだことになっていた時点で会社も相当カスでした。

好きで選んだ仕事自分で選んだ会社、こんなもんか~って思っていましたがあまりにも無理すぎて大体半年体重が15kg落ち病んでその半年後に退職しました。

退職する時もモメにモメて散々暴言も吐かれたしコーヒーカップを投げつけられる(一応平成と令和の境目くらいの話です)なんてこともありましたが無事退職転職しました。

さて、無事に退職出来たら段々と会社に対してムカついてきたので労基に行き申し立てしました。

残業代未払いその他の労働基準法違反が疑われることに関して告発を行いました。

結果から言うと残業代は払われましたが、立ち入り検査があったとか、是正勧告があったとかは聞いていないです。

でも泣き寝入りせずに告発したことで、お金残業代を払っていなかったことを認める書面を手に入れたので

それをもって母校に行き「今後かわいい後輩たちをこんな会社に入れないでくれ。就職斡旋するな」と言いました。

これは受け入れられたようで後輩たちが入ったという話は聞いていないです。被害者が増えなくて良かった。

ダメ元でも不正に関して窓口があるならとりあえず行くべきだと思います

そしてニート期間を挟まず再就職しました。子供の頃からの夢はここで終わり、縁もゆかりもない地方の縁もゆかりもない職種に就くことにしました。

会社の同じような職種やそれこそ設計職に就けばよかったかもしれませんが、業界に対して絶望していたので全然違う職にしました。

転職後はマテハン業界に入りました。全然畑は違うものの、もともと趣味バイクに乗ってイジっていたこともあり

工具はわかるし、建築を専攻していたので図面もなんとなく読める(公差は未だにわからない)。

PLCも元々興味はあったので軽く勉強して少し修正するくらいならできるようになったり、

最近文系職種から「手に職つけたい」とこの業界に来て右も左もわからない状態で辞めていく人間も少なくないので

最初からある程度なんとかなると踏めば知らない業界でも飛び込んで努力すればいいと思う。


ここからが本筋

盆やら正月やら帰省して、たまに同級生と会って飲んで近況報告をすると驚きの事態が起こっていました。

建築卒業同期約30名のうち、約1/3は建築建設業界を辞めている」

最初から建築業界を選んでいない人間も確かにます女子とか、テキトー地元携帯ショップかに就職してそのまま結婚したやつ)。

少なくとも27人ほどは何かしらの建築建設業ゼネコンサブコン役所設計事務所大学出てコンサル等の建築にかかわりのある仕事)をしていました。

早い人間でやはり1年ほどで辞める(俺)か3年ほどで辞めるパターンが聞いてみると多い。

話を聞いた当時社会人5年目、同期で建設業に残っていた人間はなんと「8人」だけでした。

個人特定しない範囲で例を挙げます

建設業に残っている奴

自身の事を建築奴隷だと自称して設計事務所就職後、大学に戻って学び直している奴。

上司から怒られていてもプロテインシェイカーを振るくらい神経が図太い奴。

地元市役所就職の奴。

・辞めた奴

ゼネコン入社後1年でパワハラを苦に飛び降り自殺をした奴(幸い助かっている)。

会社被災し(労災案件)、もみ消されて大暴れしクビになった奴(ニュースにもなってない。地方デカ会社は怖いね)。

病んだ奴多数

それ以外にも業界はそのままだけど転職を繰り返している奴、休職中の奴、転職を考えている奴とかはいる。

地方就職した連中だけでなく首都圏就職した人間も同じ悩みを抱えている。

大体共通認識として、建設業は全体的に時代遅れで嘘つき。

会社に対して何か指摘しても会社側は「好き・憧れてこの業界に入ったのに何言ってんの?」ってスタンス

ただ当然、最近世間の目があるのでデカ会社から変わりつつあるそうだが…根本的には変わらないだろうのが同級生たちとの共通認識。

建設業人間はどこの会社奴隷労働お金が出るかどうかは会社次第。

ワーカホリックが生き残っている。寝ても覚めても建築一辺倒の人間かONOFFのスイッチがかなり明確な人間

好きなことをして稼げているならいいじゃんって話ではなく、必要労働をした結果の対価を求めているだけなんだけどな。

現在就職活動をしている人たちは社内の事情業界についてはよくわからないはずので

実際にその会社就職している先輩に聞く、ネット情報を集める(バイアスがキツいと思うけど)は当然必須

ただ本当に覚悟してほしいのは、まだまだ昭和体質が抜けていない時代錯誤な業界だということ。そしてそれは地方に行けば行くほど

目も当てられないくらいヒドいということ。

ちなみに転職後、都内で某オレンジ色の●林組と1年ほど仕事をしたときに思ったのは

タブレットを使っているとか電子化スマート化が進んでいるだけで書類関係やらは却って数は多いし品質面はうるさいし

現場事務所24時間灯りがついている(と警備が言ってた)らしいかあんまり変わらないかもね。

最終的に就職に関しては他の皆は応援するだけで責任自分で取るしかいから。

なるべく良いところを探して就職できるように頑張ってください。

そしてもしそこでダメだと思ってもなるべく悲観せずに転職してください。

飛び降りるような真似はやめてね。

自分語りのほうが長くなったけど以上です。

追記

反響あってビビった…。

色々コメントありがとうございます

業界の先輩が書かれていましたが「楽しい」のは確かにそうです。現場も楽しかたこと、良い思い出は沢山ありました。

ネガティブ面ばかり書いてしまいましたけどね。これもモノづくりの一端なので好きな人はハマるとおもいます

設計志望でもいざやってみたら現場もいいな!って思ったくらいなので。

でも、好きでもこれは許せないって出来事が積み重なり、ラインを超えたら…。

あとキャリア形成間違えたんじゃないって話。確かに大学院までいけばもっとやりたいことも出来たよなあ。

自分キャリア高専卒というマイナー存在なので参考になるのか?と言われれば微妙なところですが

就活生には少しでも自分に合った会社を見つけてほしいと願うばかりです。

こんな酔っ払い駄文にお付き合いいただきありがとうございました。

仕事とはそれなりにいい関係で付き合っていきましょう…。

Permalink |記事への反応(16) | 22:58

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2024-02-25

これって神経質なん?

マンションの外壁補修工事2月の頭から始まって説明と実際にかなり差があったかクレーム入れたんだが俺がおかしいんか?

・事前の説明

26の週に2日間だけベランダ施工しま

事前に個別にお知らせのチラシ入れます

ベランダにあるものそのままで大丈夫・元の位置に戻しま


・実際に起きた事

12の週から10日間ベランダ施工

事前の連絡なし

ベランダに置いてある物の位置が1m単位でズレてる

物干しのパーツ破損・紛失


管理会社現場監督クレーム入れたら「はぁ…そうすか」みたいな感じで一切謝罪もなし

現場監督に至っては施工前に写真撮ってるんで!って偉そうに言ってくるも、3m離れた引きの写真で今回問題があった場所は潰れて見えなくてそれ指摘したら逆ギレ

これ俺が悪いんか?????

Permalink |記事への反応(0) | 16:47

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